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2021年9月10日 (金)

川柳と俳句(先輩の句集を拝読して思うこと)

    

先日、同窓の先輩(前川淳氏)からシャープOBグループ「そうりゅう会」の句集を送って頂きました。

この川柳句会のメンバーは20~30人のようですが、これまでに「249回の長きに渡り、一度の休会も無く開催された」とのことです。

現在はコロナ禍で通常の川柳句会は開催出来ず、「パソコンメールによる投句句会」を実施されているようです。

前川氏の川柳はブログ「俳句HAIKU」で3年ほど前に紹介させて頂きましたが「先輩の川柳(改定通読版)」参照)、ご恵送頂いた「そうりゅう会」句集の先輩の投句から、「季語のある川柳」と「政治家への風刺か自戒の念と思われる川柳」を抜粋・掲載させて頂きます。

   

アジサイ梅雨の音符で咲いている

・蓄えの先生を見て学ぶ

散り際はきれいさっぱり掃除する

流暢すぎる言は得てして中身なし

   

8月25日は「川柳発祥の記念日」とされ、9月23日は柄井川柳の命日で川柳忌」とされています。

川柳愛好家によって、この約1か月の間を「川柳啓蒙月間」として世界遺産登録への運動を推進して頂けないでしょうか?

   

俳句をユネスコ世界無形文化遺産へ(草の根運動)」や「俳句と川柳: 世界遺産へ小異捨て」などで述べましたが、川柳界と俳句界が日本の伝統的庶民文芸である「俳諧(俳句と川柳)」をユネスコ世界無形文化遺産として登録する運動に協力して頂けることを願っています。    

俳句の啓蒙運動について書いた「<提言>「平和の俳句月間(「俳句の日」から「子規忌」)」や「俳句仲間のエッセイ: 俳句と川柳」などをご一読頂き、皆さんがこの運動に協賛して頂けると望外の喜びです。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。タイトルをタップしてその記事をご覧頂ければ幸いです。

  

2021年8月22日 (日)

俳句の鑑賞《雷・いかづち・霹靂神》

    

ごみ収集日」の塵を出しに門を出ると、大きな「雷」の音が轟き、雨が降り始めました。

雷は夏の季語ですが、立秋は2週間前でした。

雷が鳴って雨が降るのは当たり前だ、という人もいますが、「晴天の霹靂」という現象もあります。

春雷」や「遠雷」の記事や、「冬の雷」に因んで書いた不意打ちのオミクロン株冬の雷(冬の俳句特集)」を青色文字をクリック(タップ)し、ご覧下さい。

  

霹靂神猛り狂ふや雨暫し

暖化憂ふ大雨霹靂神

       (薫風士)

「霹靂神」は「はたたがみ」と読み、「激しい雷」のことです。

   

「雷」の俳句を「歳時記」(俳誌のサロン)や「575筆まか勢」から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語等)をクリック(タップ)してご鑑賞下さい。

   

 雷1

雷に小屋は焼れて瓜の花   

        (蕪村)

 

遠雷やバックミラーに救急車 

      (米須あや子)

   

雷2

雷鳴のまじりてをりぬ長電話 

      (久保木千代子)

 

雷に負けず劣らず泣く赤子 

       (市川伊團次)

   

雷3

うつくしき眼と会ふ次の雷待つ間

        (西東三鬼) 

 

忽ちに一山を消す大雷雨 

        (岩渕彰)

  

雷4

戰争終わりただ雷鳴の日なりけり 

       (中村草田男)

 

気に掛る医師の黙考梅雨の雷 

       (辰巳比呂史)

  

雷5

夜の雷雨砲車に光りては消ゆる

       (長谷川素逝)

 

雷一過しんかんとして町の中

       (片野美代子)

  

雷6

遠雷におびえる猫とにらめっこ

        (松本アイ)

 

日雷フライト前の緊張感 

       (前川ユキ子)

  

雷7

豪快な雷雨の後の涼しさよ 

        (小峯雅子)

 

居酒屋の盛り塩流す雷雨かな

        (萩原渓人)

  

雷8

雷光に浮び出でたる遭難碑

        (森脇貞子)

 

遠雷や土蔵の屋根の鬼瓦 

        (久世孝雄)

  

雷9

炎帝と雷神競ふ大都会 

        (江草礼)

 

雷神の咆哮メトロの地上駅

       (金田けいし)

   

雷10

雷鳴も仲間に加へ笑ひヨガ

        (布川孝子)

 

雷雨来て鹿天平の簷の下 

        (狭川青史)

  

雷11

雷鳴の響きに負けて電話切る 

        (井上正子)

 

番組を中断雷雨注意報 

        (瀬島洒望)

 

575筆まか勢

いかづちの去りて和解の口火切り 

        (木下勝実)

 

秋雲をころがる音や小いかづち 

        (飯田蛇笏)

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

   

2021年7月25日 (日)

オリパラと向日葵の俳句 (コロナ禍の暑中見舞い)

   

(P.S 2022.9.20)

  

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(写真)J-Pwer Groupのカレンダー8月の一部分

   
「ひまわり」はウクライナの国花とみなされています

  

「TOKYO 2020」の開催をワクチンの開発・普及が進み新型コロナウイルスの感染拡大の収束が期待されるまで2年間延期していたら、暗殺による安倍晋三元総理大臣の不慮の死も起こらず、世界の歴史は変わっていたかもしれません。

 

安倍晋三前総理大臣の「完全な形で開催する」という発言にもかかわらず、「オリパラ」の開催を新型コロナウイルスの感染拡大が収束するまで何故延期しないのか、マスコミもそのことに何故触れないのか、不思議に思っていました。

その原因が明らかになることを期待させる記事があり、リンクしていたところ、その記事が何故か削除されました。

   

(2021.7.25の記事)

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新型コロナ変異ウイルスの感染拡大が続く中、7月23日から開催された東京オリンピックは、冷房の部屋で扇風機を回し、昼寝もしながら観戦しています。

コロナ感染に気をつけ熱中症にならないよう観戦が感染にならないように、気をつけて「オリパラ」を観戦しましょう。 

コロナ禍自粛の俳句が退屈しのぎ・気分転換・慰みになれば幸いです。

  

大向日葵コロナ禍見舞ふ絵手紙

7月22日は「海の日」で各地で猛暑日になり、拙宅の庭でも蝉が鳴き始め本格的な夏になりました。冒頭の写真の如く、向日葵(ひまわり)の絵手紙の暑中見舞い状が親戚から来ました。

   

夏の雲隠す五輪の飛行雲

ブルーインパルスの描く五輪の飛行機雲があいにくの雲でよく見えなかったのは残念でしたが、人生は時の運です。

向日葵の花束胸に金メダル 

  

この俳句の青色文字をクリックして、TOKYO 2020 俳句クイズ: メダリストは誰か? ひまわり編)」のクイズをお楽しみ下さい。

ここをクリック(タップ)して、「東京2020喜怒哀楽俳句クイズ:誰のことか?(百日紅・雲の峰編)」のクイズもお楽しみ頂けると幸いです

   

向日葵に笑み堂々の金メダル

  

オリンピックなどのスポーツに限らず、政治経済文化何事も正々堂々とやってほしいものです

NHK NEWS WEBによると、7月31日の新規感染者数は全国で12,341人です。現役世代のワクチン接種を促進しないと、「オリパラ」も楽しめない爆発的な感染拡大・医療崩壊になる恐れがあります。

2016年のリオ・オリンピックに詠んだ「八月の俳句に思うこと」もここをクリック(タップ)してご笑覧下さい

           
「歳時記」や「575筆まか勢」から向日葵の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

(青色文字をクリックすると例句の詳細がご覧になれます。) 

    

向日葵1

向日葵や昔の母の強かりき  

       (落合由季女)

 

向日葵2

向日葵は種に少女は母親に  

        (林昭太郎)

  

向日葵3

豪雨去り倒れし向日葵介錯す 

        (松木清川)

   

向日葵4

向日葵の迷路に母子呼び交す 

        (北島智子)

   

向日葵5

向日葵を揺らし嵐電進みけり 

        (長濱順子)

     

向日葵6

風力とソーラーパネルと向日葵と 

        (佐藤喜孝)

   

575筆まか勢

向日葵がすきで狂ひて死にし画家  

        (高浜虚子)

   

向日葵のゆさりともせぬ重たさよ

        (北原白秋)

    

向日葵も油ぎりけり午後一時

       (芥川龍之介)

  

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2021年7月17日 (土)

梅雨晴間綾子生家を訪ねけり (俳句と写真)

   

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう

    

タイトル句の通り、コロナ禍の緊急事態宣言が解除された梅雨晴れ間兵庫県丹波市の細見綾子生家高座神社などを仲よしの句友と吟行しました。

拙句と写真をご笑覧下さい。

   

一行を迎へ編隊夏燕

雨蛙綾子生家の小さき葉に

でで虫は何処に潜むや綾子句碑

狛犬の阿吽にマスク青田風

コロナ禍マスク茅の輪守り

天を衝く縁結びてふ夏木立

蓮の葉水玉光る雨上がり

万緑に訪ねし石生(いそう)水分れ園

山ならぬ分水嶺水涼し

丹波路の庄屋子孫の夏料理

丹波路の庄屋古民家夏の句座  

  

細見綾子 (1907―1997)は俳句界で最も権威のある賞とされている 「蛇笏賞」 を受賞しています。その句集や関係の書籍は、たんば黎明館でご覧になれるでしょう

   

今朝、でんでんむし」の唱歌を歌っている子供や家族の明るい声が聞こえました。

近畿地方も今日梅雨明けですが、関東・甲信地方は7月16日に梅雨が明けました

ところで、7月16日は「閻魔詣」です。

閻魔大王に政治家の功罪をしっかり裁いてほしいものですが、現代は主権在民の民主主義の時代です。

自分や子供たちの為によく考え、日本の将来の為にもしっかり判断して、投票しましょう

  

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句会をした古民家カフェは将来改装して本格的な民宿営業を始める予定との事です。

  

新型コロナウイルス感染拡大が収束して、綾子生家や古民家などで吟行句会を自由に楽しめるようになることを祈っていますが、楽観できませんね  

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2021年7月 6日 (火)

(チュヌの叫び)梅雨の暮まん歩に会ひしルナとララ

    

故郷を「まんぽ俳句」で元気にす

青色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧下さい。

  

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先日、可愛いトイプードルを2匹連れて散歩している方に深田公園などの「まん歩」の帰路に会い、久しぶりにSNS記事にワンちゃんとの出会いを書くことにしました。

最後まで読んで、「チュヌの叫び」に耳を傾け、「鉦叩き」の声をお聞きください。

ルナとララは13歳と10歳の親子とのことで、人間なら老々介護の人もいる年ですが、まだまだ元気そうでした。

青色文字をクリック(タップ)して、色々なワンちゃんとの出会いを紹介した「ペット(愛犬)の写真とチュヌの俳句」などをご覧下さい

  

愛犬「チュヌ」は大型のサモエドなので12歳と8か月で亡くなりました。

今年はチュヌの3回忌を迎えることになりますが、東京五輪パラリンピック開催中・終了後の新型コロナ変異ウイルスの再拡大により、コロナ禍の自粛が再々要請され、今年も彼岸の法要は実施されないことになるでしょう

「愛犬『チュヌ』の追悼句」をご一読頂ければ嬉しいですが、新型コロナ変異ウイルスにしてやられることなく、杞憂に過ぎなかったと笑える日が来ることを祈るばかりです。

コロナ禍にオリンピック・パラリンピックを強引に推進している政治家や取り巻きの関係者のご心労はいかばかりか、ご苦労さまなことですが、「スピード感を持って」とか「緊張感をもって」とか政治家好みの実を伴わない場当たり的美辞麗句や拙速主義の政治手法に振り回される医療関係者や一般市民は堪りません。

東京オリンピック・パラリンピックの開催の延期を2年にするか、将来4年延期の順送りにするか、思い切った対策をせず、1年延期にした安倍政権やIOC関係者の見通しの甘さ初期対策の拙さ、が最後まで尾を引いていく感じがします。

「大切なことは、完全な形で、オリンピック・パラリンピックを日本で開催をすることだ。」と言いながら、言ったことが実現出来なくなると(常套手段の病気をせいに?)引っ込み、後任にしりぬぐいをさせ、自らの失政を棚に上げて、「安心してオリパラを楽しみたい」という国民の批判的な声を曲解して「反日」などとまやかしの「レッテル張り」をして非難する厚顔さ・無責任さ、傲慢さにはあきれるばかりでなく、憤りさえ感じます。

今年は知事選挙衆議院選挙が行われます。

新型コロナ感染拡大の被害者・加害者にならないようによく気を付けて、コロナ禍でも棄権せず、しっかり考えて投票しましょう 

    

早朝に散歩していると久しぶりに「ソラちゃん」(10歳)に会い立ち話をしていると、たまたま愛犬の散歩をしている方が通りかかったので名前を尋ねると「プーちゃん」(3歳?)でした。

「ぷーちゃん」のお父さんはお仕事にお出かけの時間になったのでお話が出来ず残念でした。

チュヌの追悼に来た鉦叩の声は、ここをクリックしてお聞き下さい。 

     

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

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2021年6月25日 (金)

俳句の鑑賞:「昼寝」

   

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昨日「まんぽ」をしていて、合歓の花が咲いているのに気付きました。「ネムノキ」は夜になると葉が合わさって閉じることから「夫婦円満」の象徴とされています。

夏至も過ぎ、梅雨の中休みで昼下がりには眠気を催し、昼寝をすことが多くなりました。

東京五輪開催まで後1か月を切りましたが、新型コロナウイルス変異株の感染拡大が高止まりから増大傾向にあり、心配なことです。

老いの身では如何ともしがたく、「まん歩」して俳句を口遊み、眠気を催せば昼寝をして、自然環境に恵まれたベッドタウンの自粛ならぬ自由気ままな健康管理をするばかりです。

薫風士の昼寝の俳句をご笑覧下さい。「昼寝」や「風死す」は夏の季語です。

    

 何もかも昼寝したるか風死して

 

コロナ禍や自由気ままな昼寝せむ 

 

 昼寝してコロナに負けず大の字に

 

コロナ禍の昼寝大の字我が天下

 

大の字に老躯広げて夏座敷

 

 ママを呼ぶ隣家の声昼寝醒め

 

 選手権五輪はテレビ昼寝しつ

 

 我知らぬ永久の眠りへ昼寝して

     

上記の「永久の眠り」の俳句のように、茶寿も健やかに祝って永久の眠りにつくことが薫風士の理想ですが、この俳句の助詞を入れ替えて、次のとおり修正すると薫風士の辞世句か追悼句になるのではないでしょうか?

   

我知らず永久の眠りに昼寝して

    

「歳時記(俳誌のサロン)」や「575筆まか勢」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。青色文字(季語など)をクリック(タップ)して例句の詳細をご覧下さい。

 

昼寝1

昼寝より覚め一憂に戻りたる 

         (山田弘子)

  

昼寝2

天寿とは昼寝の覚めぬ御姿         

       (阿波野青畝)

  

昼寝3

腹を見せ木陰のパンダ大昼寝  

         (小林佐江子)

 

昼寝4

約束をころりと忘れ昼寝せり  

          (伊藤通友)

 

昼寝5

かみの毛のそよいでゐたる昼寝の子 

          (加藤みき)

 

昼寝6

山鳩のけだるく鳴けり昼寝覚  

          (北崎展江)

 

昼寝7

子どもらの歓声遠く昼寝かな 

       (波戸辺のばら)

 

575筆まか勢

どこででも昼寝すそれがひと憩ひ  

         (高浜年尾)

 

鼻通る空気のうまき昼寝かな          

        (京極杞陽)

  

大昼寝父子よく似る土踏まず                  

        (影島智子)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

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2021年6月21日 (月)

夏至の一日(夏の俳句と写真)

         

歳時記から、親しみやすい俳句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字の季語をタップしてご覧下さい。

   

夏至1

夏至暮るる三度食事をしたるのみ 

           (中原幸子)

 

どの犬も合羽着てゐる夏至の雨  

          (木下節子)

 

犬待たせ一枚羽織る夏至の夜  

          (大柳篤子)

  

夏至2

常連の飲み会夏至の夕べかな   

          (渡辺安酔)

 

割り切れぬ思ひに暮れて夏至の雨 

         (窪田佳津子)

 

家中の窓開け放つ夏至の午後  

         (仁平則子)

     

575筆まか勢

 
夏至の月やうやく光得つゝあり 

          (坊城中子) 

 

白衣きて禰宜にもなるや夏至の杣  

         (飯田蛇笏)

   

(2021.6.21)

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2021年6月21日、東京や大阪など7都道府県は「緊急事態宣言」が解除され、「蔓延防止等重点措置」に切り替えられ、少しはホットしましたが、沖縄は7月11日まで緊急事態宣言が継続されます

オリンピックの開催に伴い又「緊急事態宣言」が必要な事態になるかもしれませんね。心配なことです。

6月21日は夏至の快晴に恵まれ、清々しい早朝や夕暮れ前の「まんぽ」を満喫しました。

   

拙句10句と写真を掲載します。

青色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧下さい。

夏至の朝ジョガー犬連れ行き交ひて

スマホもて夏至の燕の飛翔撮る

呼応する夏至の鴉の恋の声

玻璃の壁鏡に夏至の太極拳

自転車の曲乗り巧夏至の園

夏至の空水面に映ゆるアート池

夏至の空映ゆる水面の渦の恋

水輪とはアメンボの恋日暮れ前

水輪とは魚の夕餉夏至の池

夕月に夏至の一日を惜しみけり

  

(P.S. 2022.6.21)

明易や花鳥諷詠南無阿弥陀

       (高浜虚子)

   

明易一期一会句に祈り

手作りの骨壺を手に明易し

       (薫風士)

  

本との出会い(1)「あの海にもう一度逢いたい」

をご覧頂ければ幸いです。

   

ここをクリック(タップ)して、夏の俳句特集 《コロナ禍のストレスを発散しよう!》をご覧下さい

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。     

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2021年6月15日 (火)

コロナ禍の梅雨のひととき「美かえる」で

  

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「美かえる」は 「みかえる」と読み、兵庫県立美術館のシンボルです。「美かえる」の由来は冒頭の写真をタップ・拡大してご覧下さい。

タイトルの俳句の「美かえる」はこの県立美術館を指しています。

    

梅雨の晴れ間愛車の1年毎の定期点検で神戸に来た時間つぶしに、兵庫県立美術館を訪ねました。

時間の都合があり、特別展(コシノヒロコ展)は割愛して、常設展のみ見ましたが、久しぶりに美の世界に浸り満足しました。

(最後のパンフレットの写真をタップ・拡大してご参照下さい。)

    

少女像見つめる空や夏の潮

美術展梅雨のひととき二・三周

夏燕追ひて「美かえる」振り返る

  

歳時記によっては「美術展覧会」を秋の季語としています

ここをタップして、「コロナ禍の思い」《かえる》をご笑覧頂ければ嬉しいです

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

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2021年6月14日 (月)

コロナ禍や酒無き昼餉梅雨の灘

 

コロナ禍の緊急事態宣言下では蔵元の酒のサービスも無いことをうっかり忘れて、梅雨晴れに偶々所用で灘五郷に来た序に本場の酒を飲みながらランチを食べようと神戸酒心館を訪ね、駄句を口遊みました。

コロナ禍の憂さ晴らしに拙句と写真が聊かでもお役に立てば幸いです。ご笑覧下さい。

(青色文字をタップして、関連のリンク記事をご一読下さい。) 

  

梅雨晴間自粛と知らず酒蔵へ

  

酒蔵で冷酒も飲めず黙食す

   

酒蔵の卓の青葉や酒は無く

   

酒蔵の昼餉の窓や七変化

  

冷酒無くノンアルコール笊蕎麦に

  

ざるそばとノンアルコール梅雨の膳

   

笊蕎麦にノンアルコールを飲んだのは初めてでしたが、意外に美味しくて満足しました。

酒のサービスが無いせいか、筆者の食事中に男ばかりの客は無く、女性客が何組か来ました。

「緊急事態宣言」が解除されても、政府は飲食店への規制は続ける方針のようですが、昨年「俳句HAIKU」の「大寒の俳句(コロナ禍の緊急事態宣言・国際同盟に思うこと」で述べた対策を是非講じて、良心的に運営している飲食店では日本酒などを楽しめるようにしてほしいものです。

      

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事(タイトル)が表示されます。

記事のタイトルをタップ(クリック)して、ご覧下さい。

  

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2021年5月27日 (木)

俳句の推敲 《老鶯・夏鶯・残鶯・乱鶯》

     

旅の思い出に写真俳句を作ろう! 

「まんぽ俳句」を漫歩・万歩に楽しもう

      

2023.6.2更新

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(写真)

今朝(2023.6.2)、カ-テンを開けると、手入れ中の梅雨雨の庭の小さな梅の木に梅の木の葉に似た鶯が見えました。

写真をタップ拡大してご覧下さい。

 

「老鶯」は夏の季語です。

2021年5月27日TV4ch.放映のプレバトで、筒井真理子さんの次の俳句が「直しなし」のワンランク昇格になりました。

 

老鶯や墓前の莨(たばこ)と缶コーラ

 

夏井先生は特待生4級のレベルとして査定したのでしょうね? (「プレバト 夏井先生の添削を添削する」をご覧下さい。

筒井さんは自分が墓前に供えたことを詠んでいるのですが、原句ではそのことが不明瞭で、慰霊碑などに誰かが供えた情景を詠んだ俳句と誤解されるでしょう。 

「たばこ」と言えば、「恩賜の煙草」や「GHQマッカーサー元帥が日本に進駐した時の煙草姿」のことを思い出しますが、煙草を自分が供えたのなら、自分の行為であることをなるべく明瞭にするために助詞「の」を「へ」に替えて、次のように修正したいところです。

老鶯や墓前へ莨と缶コーラ

次のように、思い切って助詞を省略して字余りを無くし、5・7・5の定型にするのも良いと思います。

老鶯や墓前へ莨缶コーラ

   

自分のしたことを他人がしたように詠んだり、他人がしていることを自分がしたかの如く詠む人もいます。

俳句は好き好きですそれぞれの思いで楽しめばよいでしょう。

投句する場合には季語や定型などに対する選者や主宰の拘りや好みを考慮して、推敲すると良い結果が得られると思います

  

ここをクリック(タップ)して、夏の俳句特集《コロナ禍のストレスを発散しよう!》」をご覧下さい。

   

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字(季語等)をタップして、他の例句や解説記事などもご覧下さい。

  

老鶯1  

老鶯や火入れの済みし登り窯

        (布谷洋子)

   

老鶯2

老鶯や大パノラマの阿蘇五岳

        (沼口蓬風)

  

老鶯3

老鶯や雨の降り込む露天風呂

        (松田泰子)

   

老鶯4

老鶯に耳を貸しゐる調律師  

        (森岡正作)

  

夏鶯

山雨止み夏鶯の谷渡り     

        (赤座典子)

   

残鶯

残鶯や一灯点る虚子の墓

        (大越義雄)

   

乱鶯

酔ひ痴れて乱鶯声の休みなく

        (櫛橋直子)

   

575筆まか勢

老鴬のあとの梅雨冷えまさるなり

        (石川桂郎)

  

一生のしばらくが冴え夏鶯 

        (清水径子)

  

老鶯やうやうやしくも酒こぼす  

        (岡田史乃)

    

(薫風士の「まんぽ俳句」

老鶯の清々しきや朝の声

乱鶯や目覚めの指呼に谷渡り

コロナ禍や家居を癒す夏鶯の音                         

「夏鶯」は「なつうぐいす」と読むのが普通ですが、「夏鶯の音」はリズムを整えるために、「かおうのね」と読んで頂ければ幸いです。 

    

昨年ごろから、コロナ禍の憂さを払うために客観写生一辺倒では飽き足らず、「ダメ句」と言われる「俳諧的俳句」・「川柳もどきの俳句」を詠むことが多くなりました。  

コロナ禍に胃の無い老躯を労わり、健康管理の月一ゴルフを文字通り「腹が膨れる思い」で詠んだ拙句(日記俳句コロナ俳句)をご笑覧下さい。

   

老鶯やゴルフに飛ばすコロナ鬱 

乱鶯を指呼にショットのナイスオン

コロナ禍や冷酒拒まれ黙食す

冷酒無くノンアルコール飲み切れず

老鶯にノンアルコール腹膨る

乱鶯やゴルフのランチそそくさと

残鶯や変異ウイルス増え止まず

  

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2021年5月26日 (水)

「牡丹」の俳句鑑賞


「牡丹」の俳句といえば、加藤楸邨の俳句「火の奥に牡丹崩るるさまを見つ」のことを思います。(「俳句談義(15):『昭和の日』・『憲法記念日』と俳句」をご参照下さい。)



「歳時記」や「575筆まか勢」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字(季語)をタップして、他の例句もご鑑賞下さい。
お慰みになれば、幸いです。
   

(牡丹1)

誕生日の牡丹一輪切りにけり

          (加藤真起子)



   
牡丹2

両の手に余る牡丹を卓上に

          (岡田芳子)


 
牡丹3

先駆けて薬師寺に見る牡丹かな

          (渡辺玄子)



   
牡丹4

接木せし十年の牡丹咲きにけり

           (横田初美)



 
牡丹5

回覧板とどけ牡丹の客となる

           (平野伸子)



 
牡丹6

鐘楼を囲む百花の牡丹かな

          (岡野里子)



  
牡丹7

記念樹の牡丹一輪咲きにけり

         (亀卦川菊枝)


  
   
575筆まか勢
  

天平のこがねの蘂の白牡丹

          (有馬朗人)


   

園遊会日和となりし牡丹かな

         (西村和子)


   

一人居の母を見舞ひぬ夕牡丹

         (高木晴子)


      
      
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2021年5月16日 (日)

須磨離宮公園・バラと噴水(吟行の俳句と写真)

 

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Dsc_4611 「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が5月末まで延長されましたが、更なる延長も有りうるので梅雨入り前の貴重な一日の好天を活かすべく、須磨離宮公園までドライブして家族吟行をしました。 「コロナ禍の俳句鑑賞 <青葉・青葉風・青葉潮>」にも、この吟行で詠んだ俳句などがあります。合わせてご覧頂ければ有難いです。

 

梅雨入り前一日を惜しむ須磨離宮 

青葉風カフェは久しく閉ざされて 

あの音はドクターヘリか薔薇の苑 

噴水や青葉の丘のレストラン 

大噴水黙食の窓煌めかせ 

噴水の煌めく窓を鳥の影 

噴水やポセイドンと自撮りして 

後ろ手の幼の見入る薔薇手入れ 

目高群る離宮の池やモネ偲ぶ 

馬へたるドン・キホーテや風薫る 

楠若葉巨幹の枝の交はりて

展望を求め踏み行く夏落葉

梅雨入り前満喫したる須磨吟行 

 

「梅雨入り前」は5・7・5のリズムを整えるために「ついりまえ」と読んで下さい。青色文字の季語をタップすると「歳時記」(俳誌のサロン)や「575筆まか勢」の俳句などをご覧になれます。写真はタップ・拡大すれば、鳥やヘリ、目高などがご覧になれます。コロナ禍の気分転換・もやもやの解消に役立てば幸いです。

 

Dsc_4564 Dsc_4577 Dsc_4606 Dsc_4661 Dsc_4582 Dsc_4599 Dsc_4620 Dsc_4679 Dsc_4633 Dsc_4711 Dsc_4722_a 青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。 トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。  

コロナ禍の俳句鑑賞:「青葉」・「青葉風」・「青葉潮」

 

Dsc_4611 緊急事態宣言は5月末まで延長され、更に9都道府県に拡大され、まん延防止等重点措置も10県に拡大されました。

 

侮れぬ変異ウイルス青葉風 

コロナ禍や青葉のカフェは閉ざされて 

酒無しの青葉の丘のレストラン 

コロナ禍の黙食迫る青葉風 

コロナ禍や青葉風にもマスクして 

青葉晴飛び交ふ鳥の増ゆる丘 

須磨の丘彼方は茅渟の青葉潮 

コロナ禍にクルーズ船や青葉潮 

クルーズの明石海峡青葉潮

 

掲句はコロナ禍の「春の俳句特集」や「初夏」に続く「まんぽ俳句」ですが、須磨離宮公園で詠んだ拙句です。

ワクチン接種が医療従事者や高齢者から順次開始されましたが、全ての人々への接種が完了しない限り、新型コロナ変異ウイルスの感染拡大は収まらないでしょう。

関係者は苦慮されているでしょうが、何故IOCバッハ会長にオリンピック開催延期を要請しないのでしょうか?

全く納得できません。

ここをクリックして「俳句の鑑賞:初夏 《コロナ禍に思うこと》」をご一読頂ければ幸いです

 

コロナとは無関係に詠まれた俳句でしょうが、共感できる俳句を歳時記(俳誌のサロン)から抜粋掲載させて頂きます。気分転換にご鑑賞下さい。
憤懣やる方ない思いの解消に役立てば幸いです。

青色文字の季語をクリックすると歳時記の他の例句をご覧になれます。

   

青葉1

脳へゆく酸素は如何に青葉の夜 

        (池田澄子)

  

  

青葉2

青葉風湧けり柳生の武家屋敷 

        (小林成子)

  

 

青葉3

湯の滝を浴びて青葉の夜の外湯 

        (櫻井幹郎)

  

 

青葉4

ホスピスの窓少し開く青葉風 

        (竹内美智代)

  

 

青葉5

青葉風麻酔の為の深呼吸 

        (宮崎高根)

  

 

青葉6

ひと粒の薬に頼る青葉の夜 

        (篠田純子)

 

青葉7

人群るる路上ライブや青葉晴 

        (室谷幸子)

  

 

青葉8

一服のシフォンケーキと青葉風 

        (澤藍)

  

 

青葉9

梵鐘の余韻をのせて青葉風 

        (大川暉美)

  

  

青葉潮

時は魔物のように過ぎゆく青葉潮 

        金子兜太

  

 

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2021年5月 4日 (火)

俳句と写真《石鹸玉・しゃぼん玉》

  

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「シャボン玉」は、俳句では「しゃぼん玉」と平仮名にするか、「石鹸玉」と漢字で表現するのが普通です。

季語は「春」です。

   

「歳時記」(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

  

しゃぼん玉1

しやぼん玉とぶ七彩に光りつつ 

         (中川濱子)

  

しゃぼん玉2

母と子のはしやぎの中のしやぼん玉 

        (亀ヶ谷照子)

  

しゃぼん玉3

しやぼん玉中をゆるゆる乳母車 

         (浮田胤子)

 

しゃぼん玉4

浮雲に届けとばかりシャボン玉 

          (林生子)

  

しゃぼん玉5

しやぼん玉オパール色に輝けり 

         (楠原幹子)

  

コロナ禍の自粛を強いられた若者や家族連れが深田公園で思い思いに遊んでいたのを詠んだ薫風士の「まんぽ俳句」とその情景の写真を最後に掲載します。

写真をタップして拡大して、空高く上がるシャボン玉をご覧下さい。コロナ禍の慰みになれば嬉しいです。

   

旅心つのらせ上がる石鹸玉

  

しゃぼん玉こんなに遠く飛んで来て

  

しゃぼん玉弾け儚しホロンピア

この俳句は「5-10-3」のリズムで詠んで頂ければ幸いです。

   

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2021年4月14日 (水)

コロナ禍の聖火周回花は葉に

     

《近詠》「花は葉に」

行き交ふは犬連れ子連れ花は葉に

ありのまま生きざま晒し花は葉に

花は葉に命の限り句を口に    

コロナ避け近場のゴルフ花は葉に

しくじりも人生の糧花は葉に

         (薫風士)

    

タイトルは薫風士のタイトル用のコロナ俳句です。

一般的な俳句としては「コロナ禍の聖火リレーや花は葉に」とする方がリズムも形式も整って良いと思います。

2021年、療非常事態宣言下の大阪府は、4月13,14日に万博記念公園内で無観客のオリンピック聖火リレーを実施しました。

     

・花は葉に旅の期待は秘めしまま 

          (稲畑汀子)

 

・会ふことのかなはざる日々花は葉に 

          (西山春文)

   

歳時記(俳誌のサロン)から抜粋させて頂いた掲句2句はコロナ禍を詠んだ俳句ではありませんが、多くの方々の現在の心情に当てはまるのではないでしょうか?

  

薫風士の掲句はコロナフレイル防止コロナ鬱発散の散歩やゴルフで口ずさんだ「まんぽ俳句」ですが、その情景の写真を掲載しました。ご笑覧下さい。

   

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2021年3月24日 (水)

俳句の鑑賞:「麗か・うらら・春うらら」

   

翔平の濡れ衣晴れて春うらら

愛犬のおでこにもキス春麗

デコピンとハイタッチして麗かな

春雷や翔平無念とばっちり

とばっちり克服せんや春嵐

       (薫風士)

   

「春雷」や「春嵐」などの掲句は、大谷翔平選手結婚のTVニュースを見て詠んだ俳句(「翔平の結婚祝す二月尽」参照)の後に、専属通訳(水原一平氏)の賭博依存症の被害に遭った大谷翔平選手の記者会見のニュースを見て詠んだ翔平選手へのエールの存問の俳句です(「折々の俳句《春嵐》」参照)。

    

2022年4月に次のブログ用の空想句を詠みました。     

ロシア軍退きて麗やドニエプル

春うらら瀬音に高き子等の声

     

ウクライナ紛争が速やかに解決され「麗かな春の空」が広がることを祈りつつ、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、紛争解決の提言記事を書きました。

青色文字をクリック(タップ)して、「梅東風や届け世界にこの思ひ」や血に染むなドニエプルてふ春の川をご覧下さい。

    

上記の空想句を「客観写生だ」と言える日が来ることを期待していましたが、その日は一体いつ頃来るのでしょうか? 

  

(以下、2021年3月の記事)

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(写真)

日本伝統俳句協会の3月の俳句カレンダー(一部分)です。

 

タップ・拡大して掲載句をご鑑賞下さい。

  

     

「麗か」は春の季語ですから、「春麗」という必要がありません。「巷に溢れて手垢のついた言葉『春うらら』を使った俳句はダメ句だ」という人もいますが、俳句は好き好きです

「春麗」という表現は、5-7-5のリズムを整えたり、その季節感を強調することが出来ます。「安易な表現」になりがちですが、「コロナ禍の鬱積を発散する句作」には好適ではないでしょうか?

    

コロナ禍の「緊急事態宣言」は、大阪・京都・兵庫・など6府県については3月1日から解除され、首都圏については3月22日から解除されました。

延々と1年越しに続くコロナ禍に新型コロナ変異ウイルス拡散の懸念もあるので「春うらら」とは言いかねますが、今日は春の陽気でもあり、俳句鑑賞に季語「麗か」を取り上げることにしました。

  

前座に、拙句を掲載させて頂きますが、「歳時記」や「575筆まか勢」の例句は青色文字の季語をタップして全てご覧になれます。

  

薫風士の前座俳句)

麗かや緊急事態解除され

コロナ禍の麗ならざる過密都市

麗かや「花と緑」のニュータウン

   

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(写真)
合本 現代俳句歳時記の一頁

   

  
日本の将来のためにコロナ禍の災いを転じて福となすべく、効率一辺倒の1極集中の首都圏の在り方を見直してほしいものです

  

(歳時記)

逢ふたびに言葉の増える子春うらら 

        (大川冨美子)

    

間をとりて付き合ひて居りうららけし  

         (長崎桂子)

 

野に立てば自分の宇宙春うらら 

          (林和子)

  

図書館の椅子心地よし春うらら 

         (山咲和雄)

   

航跡をよぎる航跡うららけし 

          (内藤静)

   

(575筆まか勢)

うららかや女つれだつ嵯峨御室 

         (正岡子規)

  

うららかや猫にものいふ妻のこゑ

         (日野草城)

   

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最後の写真は「カラー図説 日本大歳時記」の「麗か」のページの一部分です。 

写真をタップすると季語の解説や例句を拡大してご覧になれます。

   

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2021年3月13日 (土)

《春の海》 俳句と写真(須磨浦公園吟行)

   

P.S. 2022.4.5 改定

ウクライナ紛争について、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、記事を書きました。

青色文字をクリック(タップ)して、「梅東風や届け世界にこの思ひ」や血に染むなド二エプルてふ春の川」、春一番この発言はおぞましき」などをご覧下さい。

     

「春の海」と言えば、宮城道雄の曲「筝と尺八による二重奏」与謝蕪村の俳句「春の海終日のたりのたりかな」が有名です。

蕪村の俳句は日本三景の「天橋立」の「与謝の海」を詠んだものだとも言われています。(出典:「蕪村の旅」JR西日本

  

今年の3月11日は東日本大震災から10年になり、テレビで追悼番組やイベントが放映されました。プレバトも追悼の音楽番組に変更されていました。 (ここをクリックすると、NHK 東日本大震災アーカイブス「あの日、何が起きていたのか」をご覧になれます。)

    

春の海三一一を悼み継ぐ  

         (薫風士)

   

新型コロナ感染拡大が収束して東北の復興が促進されることを祈っています。 

芭蕉ゆかりの松島などに又吟行旅行が出来ることを願いつつ、歳時記「春の海」から東日本大震災を偲ぶ俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

    

みはるかす瓦礫の果ての春の海 

      (山田をがたま)

  

なにごともなかつたやうな春の海 

        (河口仁志)

  

黙祷のまなうらにありあり春の海 

       (木村茂登子)

   

広島地方気象台は3月11日、広島県内で桜が開花したと発表しました。平年よりも16日早く、全国でトップの「開花宣言」です。コロナ禍の自粛が解除されると宮島や平和記念公園の桜など吟行したいものですが、変異ウイルスの感染拡大などもあり、楽観できません。

   

最後に、先日須磨浦公園の吟行で詠んだ拙句と写真を掲載します。

(最後の写真をタップ・拡大すると遠方に明石海峡大橋が見えます。)

  

春潮の香に佇むや芭蕉句碑

春潮を須磨の丘より愛でもして

須磨の浦復興なりし春の海

春潮の煌めく須磨の砂を歩す

潮風の明石海峡春の空

   

電車好きの幼孫を「潮風号」に乗せてやりたいと思っています。

  

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2021年3月12日 (金)

季語「震災忌」・「東北忌」・「阪神忌」に思う

    

(P.S. 2022.8.27) 

俳句《涼し》死の話」や「終戦記念日・墓参・盆の俳句」、「言葉の力・俳句の力《癒し》」をご覧下さい。    

青色文字をクリックして、ご一読頂き、その思いをシェアして頂けると望外の喜びです。

   

(2021.3.12)

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阪神・淡路大震災から25年目の2019117日には神戸のみならず東京でも追悼行事「1.17のつどい」が行われたのではないでしょうか。

  

    

  

阪神忌天幕の灯は野外ミサ 

         (小路紫峡)

 

阪神忌若者知らず街を行く 

          (薫風士)

 

神戸の街並みは当時の惨状を想像できないほど復興したことは喜ばしいことです。

「阪神忌」は、季語とすることにプロ野球の阪神ファンなどに抵抗があり、句作の広がりが限定的です。  

関東大震災が発生した91日は「防災の日」ですが、俳句の季語「震災忌」として定着しています。

震災の犠牲者を追悼して防災意識を新たにする俳句が作りやすくなるように「阪神忌」も季語として容認されると良いと思いませんか?  

筆者の所属している俳句のグループは「阪神・淡路大震災」を契機として発足しました。当初の関係者も高齢化していますので当時の思いが若い世代に引き継がれることを願っています。  

20回HIA俳句大会現代俳句協会賞受賞句を契機にして書いた東北忌について思うことをご覧下さい。

  

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2021年3月10日 (水)

綱敷天満宮吟行《梅の花・土筆》

   

吟行日和に恵まれ、3月9日に綱敷天満宮にお参りしました。梅見を期待していましたが、残念ながら、梅は殆ど散ってしまって遅咲きの紅梅と白梅が少し残っている状態でした。

「鷽替え」の「鷽」の奇抜な大きな人形3体の足下の砂をよく見ると、小さな土筆が沢山生えていました。

(土筆は地面の砂の色に紛れています。色写真をタップ・拡大してご覧下さい。)

   

綱敷天満宮の紹介を兼ねて拙句を前座に掲載させて頂きますが、「歳時記」や「575筆まか勢」の俳句は季語(青色文字)をクリック(タップ)して、ご鑑賞下さい。

   

春光や道真祀る朱の小塔

麗かや菅母子像に鳥の来て  

梅散るや祈りの茄子の腰掛に

白梅や茄子の腰掛座し祈る  

舞ふや御籤結ばる玉二つ   

・手水鉢散りて埋まる梅の花   

土筆楚々の人形仰ぎ伸ぶ  

鷽人形足下の砂に土筆生ゆ 

  

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2021年3月 3日 (水)

俳句の鑑賞《雛祭・雛納・雛あられ》

 

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう

    

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(写真)

有馬富士公園の古民家に飾られた雛人形と

親戚の者がLINEに載せてくれた内裏雛です。

    

  

  

  

  

今日は、一生に一度の令和3年3月3日の雛祭りです。

    

1年にわたるコロナ禍にめげず、「まんぽ俳句」を口遊み、コロナ鬱を払拭せんとする薫風士のダジャレ俳句などを前座に掲載します。

 

青色の文字をクリック(タップ)して関連のリンク記事をご覧下さい。

 

宴会などの自粛要請が依然として続いています。

親戚の者が、雛祭りに山茶花を飾った写真をLINEに載せてくれました。

(今日は旧暦の1月20日にあたり、桃の花は未だ咲いていません。)

   

旧暦の3月3日(新暦の4月14日)頃までに新型コロナウイルス感染拡大が収束して、「シャンシャンシャン」と花見入学祝いなど、少なくとも家族のささやかな宴会は安心してエンジョイ出来ることを切望しています

  

コロナ禍や三三三の雛祭

コロナ禍や陰膳ならぬ雛飾る

雛納孫の未来に思ひ馳せ

    

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに例句を抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字(季語など)をクリックして、全ての俳句をご鑑賞頂ければ幸いです。

  

雛祭

手から手へ抱かれし嬰の雛まつり 

     (吉野のぶ子)

 

雛納1

母とせしごとく娘と雛納 

        (山田弘子)

  

雛納2

老妻のひゝなをさめも一人にて 

        (山口青邨)

 

雛納3

雛納め今日穏やかな日なりけり 

       (千葉惠美子)

  

雛あられ

たとうれば子規雛あられ虚子団子 

        (金子兜太

  

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