俳句の鑑賞:「昼寝」
昨日「まんぽ」をしていて、合歓の花が咲いているのに気付きました。「ネムノキ」は夜になると葉が合わさって閉じることから「夫婦円満」の象徴とされています。
夏至も過ぎ、梅雨の中休みで昼下がりには眠気を催し、昼寝をすことが多くなりました。
老いの身では如何ともしがたく、「まん歩」して俳句を口遊み、眠気を催せば昼寝をして、自然環境に恵まれたベッドタウンの自由気ままな健康管理をするばかりです。
薫風士の昼寝の俳句をご笑覧下さい。
何もかも昼寝したるか風死して
コロナ禍や自由気ままな昼寝せむ
昼寝してコロナに負けず大の字に
大の字に老躯広げて夏座敷
選手権五輪はテレビ昼寝しつ
我知らぬ永久の眠りへ昼寝して
上記の「永久の眠り」の俳句のように、茶寿も健やかに祝って永久の眠りにつくことが薫風士の理想ですが、この俳句の助詞を入れ替えて、次のとおり修正すると薫風士の辞世句か追悼句になるのではないでしょうか?
「歳時記(俳誌のサロン)」などの例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。青色文字(季語など)をクリック(タップ)して例句の詳細をご覧下さい。
(昼寝1)
昼寝より覚め一憂に戻りたる
(山田弘子)
(昼寝2)
天寿とは昼寝の覚めぬ御姿
(阿波野青畝)
(昼寝3)
腹を見せ木陰のパンダ大昼寝
(小林佐江子)
(昼寝4)
約束をころりと忘れ昼寝せり
(伊藤通友)
(昼寝5)
かみの毛のそよいでゐたる昼寝の子
(加藤みき)
(昼寝6)
山鳩のけだるく鳴けり昼寝覚
(北崎展江)
(昼寝7)
子どもらの歓声遠く昼寝かな
(波戸辺のばら)
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2025.5.9 更新
投稿: 薫風士 | 2025年5月 9日 (金) 13時45分
8月19日は「俳句の日」とされています。
正岡子規の命日は9月19日ですから、8月19日からの1か月を「俳句月間」として俳句・教育関係者により俳句を通じて子供たちに日本文化の啓蒙活動をして頂いたら如何でしょうか?
俳句の教育はもう既に実践されているのでしょうが、コロナ禍の自粛生活で子供たちが無意味なwebゲームに夢中になっているのは親泣かせです。
俳句は、個性を発揮する芸術の一つであり、好き好きです。プレバトのような一方的な査定やランク付けはしないで教育すべきでしょう。
大人のための俳句の面白さの啓蒙の一助になれば幸いですが、
8月15日の終戦記念日の俳句を特集しましたので
俳句ブログ:終戦記念日 <「戦争と平和」特集>
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/08/post-452c.html
をご一読下さい。
(薫風士)
投稿: | 2021年8月23日 (月) 20時58分