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2024年4月 1日 (月)

俳句《四月馬鹿・万愚節》31句


   

翔平の兄は新庄四月馬鹿

ここをクリック(タップ)して、日刊スポーツの記事(【日本ハム】22億円だまし取られた過去持つ新庄剛志監督「俺はお兄ちゃん?」大谷翔平にエール)をご覧下さい。

拙句の青色文字をクリック(タップ)して、お暇があれば、リンク記事をご覧下さい。

俳句の面白さが倍増すれば幸いです。

「新庄」と言えば、野球を知らぬ俳句愛好家は最上川を詠んだ芭蕉の俳句芭蕉像を連想するでしょう

ここをクリック(タップ)して、新庄市HPの「八向(やむき)楯と芭蕉乗船の地」をご覧下さい

     

翔平の善意が徒に万愚節

大谷翔平選手は、人を信じる善意の行為が徒(あだ)になり、信頼していた専属通訳(水原一平氏)の賭博依存症の被害に遭ったのではないでしょうか?

  

万愚節賭博は嫌よIR(アイアール)

「IR」は、「国際会議場や展示場、ホテル、レストラン、ショッピングモール、エンターテイメント施設、カジノなどで構成される一群の施設」を意味する言葉「Integrated Resort(統合型リゾート)」の略ですが、「カジノ(賭博)」の公認は慎重に検討しないと、将来に禍根を残すことになるでしょう。

  

万博のコスパは如何万愚節

「コスパ」は「コストパフォーマンス」の略称です。

大阪万博の建設費の増大が問題になっていますが、コストダウンのみならずアウトプットの向上、開催期間の延長とか建設施設の開催後の有効活用など、コスパの向上を推進してほしいものです。

   

地震対策如何万博万愚節

地震対策」は「ないたいさく」と「5・7・5」の定型のリズムで読んで下さい。

遊び心で全て漢字の俳句にしました。

    

欠かせない宇宙の視点万愚節

物事を判断するには、一歩踏み込んで360度の視点で考える必要があると思っています。  

  

Xの中身は如何四月馬鹿

夏祭り最後を飾る揚げ花火」をご覧下さい。

  

  

忖度地震に惑ふや万愚節

防災や震災復興対策は「原状回復」よりも「未来志向の根本的復興対策」が必要でしょうが、高齢化・過疎化の現状を考慮すると、容易ではありません。

      

万愚説文字化けしたる万愚節

売り込みの記事はフェイクか万愚節  

欲を呼ぶメ-ルは詐欺か四月馬鹿

急いては事を仕損ずる」という諺がありますが、ネット販売などの巧みな「ダ-クパターン」に騙されないように注意しましょう。

   

川柳も俳句も遺産万愚節

川柳も俳句や同じ四月馬鹿

倍増のアクセス期待万愚節

まんぽ俳句」を口遊み花鳥諷詠のみならず俳諧の精神も生かしてユネスコ世界無形文化遺産登録への草の根運動をエンジョイしたいと思っています。

  

先生の笑ひ虚ろや万愚節

子供達の教育は、プレバト流の専制的序列主義ではなく、自然に接し自然から学ぶ「個性を生かすゆとりのある教育」を推進して欲しいと思っています。

     

トランプはミ-ファーストか万愚節

アメリカの市民が世界平和実現の為の賢明な選択をしてくれることを祈るばかりです。

梅東風や届け世界にこの思ひ」をご覧下さい。

  

まやかしアナクロも嫌万愚節

「アナクロ」は「アナクロニズム」(時代錯誤)の略です。

   

聴く耳にこの句届くや四月馬鹿

聴く耳の結果を期待万愚節

聞く耳に期待をしたり四月馬鹿

批判に応えるには、偏見を覆す結果を出す忍耐強い努力が必要でしょう。

   

万愚節まん歩に愛でる開花かな

借景の木蓮枯れし万愚節

万愚節松食虫の蔓延りて

木蓮も松も枯れたり万愚節

松枯れの増ゆる無惨や万愚節

切られ過ぎ躑躅が泣くや万愚節

犬連れと行き交ひ暮れし万愚節

最後の写真をご覧下さい。

 

万愚節公約破り何するの

四月馬鹿善意無視して何するの

栃の花散りし新芽や天を突く

「橡」は「栃」とも書いて、花や実が俳句に詠まれています

   

俳句記事市長に届け万愚節

花と緑を愛で、健康長寿を目指して、まん歩をエンジョイ出来る町の環境を維持して欲しいものです。

最後の写真をご覧下さい。

         (薫風士)

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2024年3月15日 (金)

折々の俳句《日永・遅日・永き日》

  

永き日を囀りたらぬ雲雀かな 

        (芭蕉)

      

「永き日」も「丁寧な答弁」も過去の自民党のマイナスイメージを払拭するには足りないでしょう?

  

コロナ・マイナンバー川柳 《誤解すな コロナとCOCOA 愛車にも》」をご覧下さい。

  

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(写真)

カラー図説 日本大歳時記「日永・永日・永き日・日永し」

   

    

  

「永き日」や「日永」(ひなが)、「遅日」(ちじつ)などは春の季語です。

   

歳時記(俳誌のサロン)の例句から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字の季語をクリック(タップ)して、ご覧下さい。

   

日永1

鶏の坐敷を歩く日永かな 

        (一茶)

   

懸垂の数競ふ子の日永かな

      (いしだゆか)

   

日永2

ランドセルまた見せに来る日永かな

      (石川倜子)

 

急行の通過の駅の日永なる

       (松崎鉄之介

   

日永3

人の名を二人で忘れ日永かな

     (高倉恵美子)

 

歩くために歩く坂道日永かな

      (秋岡美津子)

 

日永4

ひとり言にひとり頷く日永かな

      (佐藤信子)

  

職退きて家族に使ふ日永かな

       (中村嚢介)

   

遅日1

杖ありてこその歩みの遅日なる

     村越化石

 

避難所に又も余震のある遅日

       (藤浦昭代)

  

遅日2

立ち話の声すぐわかり遅日かな

     (森なほ子)

  

剪定の音小さくなる遅日かな

       (谷口一献)

 

遅き日

遅き日やどこかで子供叱る声

       (田中矢水)

  

永き日1

永き日の猫にうつつてゐる欠伸

       (黒川南無観)

   

永き日2

永き日や待ったの多き父子囲碁

        (森脇貞子)

   

永き日3

永き日や伸びたる足の爪を切る

      (橋本修平)

  

  

遅き日や急いては事を仕損ずる

        (薫風士) 

 

      

薫風士の掲句は歳時記とは無関係です。

「確定申告の最終日となった15日、岸田文雄首相が「納税の意味を考えて協力を」と発言し、ワード「納税の意味」がX(旧ツイッター)でトレンド1位となった。」とのWEB記事がありましたが、この記事は、昨日ようやく「e-Tax」で作成した確定申告書を兎も角投函したので書いています

  

兎も角というのは、控除項目に記入すべき国民年金税の記入漏れをして、昨年より追徴税が増えたことに気付きましたが、修正方法が分からず、やむを得ずそのまま申告書を投函したからです。

俳句《春の雨・春雨》(改訂版)」をご覧下さい。

  

「NHKをぶっ壊す」などという物騒な党もあるようですが、「NHK+」のお陰で「参院予算委 国会中継」を聴きながらこの記事を書いています。

 

民主主義下の自由も、乱用されると、将来失うことになることを懸念しています

 

政治家が国民の声に真摯に耳を傾ける公明正大な為政を推進してくれることを切望しています

    

安倍政権当時の国会中継の答弁は聴く気にならぬ決まり文句や何を言っているのか分からない早口などが多かったのですが、聴く耳を持つ岸田政権下の答弁は丁寧に行われ、野党の質問の仕方も改善されてきたので、最近の国会中継は視聴する気になります。

 

岸田内閣の支持率は危機レベルの低水準で低迷していますが、有言実行によって国民の期待に応える結果を出してくれることを期待しています

  

国会の中継聴きつ日永の日

多事多難日永に足らぬ審議かな

真夏日や街行く人は皆マスク

        (薫風士)

   

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2024年2月20日 (火)

折々の《まんぽ俳句》(No.6)虚子の「去年今年」(夏井先生vs薫風士)

  

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_153005_2写真は「夏井いつきの 俳句鑑賞の授業」(PHP研究所2022.1.6発行)の表紙と裏表紙にある授業時間の項目部分です。 

  

この本を読んで、高浜虚子の俳句「去年今年つらぬく棒の如きもの」について、夏井先生の解釈も多くの著名俳人と同じく薫風士の新説と異なる通説に従っていることに気付き、俳句HAIKUの読者に薫風士の新説に納得して頂くべく、夏井先生の授業時間に合わせて、次のとおり、俳句HAIKU の記事を整理しました。

   

現代俳句協会とか、俳人協会・俳句文学館日本伝統俳句協会など、俳句結社の新旧・大小を問わず、俳句愛好家(愛好者)にご一読頂ければ幸いです。

     

青色文字のタイトルをクリック(タップ)して、俳句HAIKUの記事をご覧下さい。

  

(1)高浜虚子と坪内稔典(俳句は詠み人・読み人次第

 

(2)俳句・HAIKU 《言語の壁にチャレンジ

 

(3)俳句の文法《助詞「や」と「か」

    プレバト「金秋戦2022」の俳句を考える

   俳句の推敲 《老鶯・夏鶯・残鶯・乱鶯

    

(4)初鏡と小春の鏡(プレバト俳句の推敲

  『父の日』の楽しい句作と鑑賞:助詞 《や・の・を・も・に・と・は

 

(5)俳句・HAIKU 言語の壁を破るチャレンジ(2

 

(6)「片陰」(俳句の文法・口語と文語

 

(7)俳句の定型とリズム

    自由律の俳句は、散文の断片になりがちなので、お勧め出来ません。

  

(8)虚子の俳句『去年今年貫く棒の如きもの』の棒とは何か

   趣味の俳句《作り方・楽しみ方 5つのポイント

   俳句の鑑賞:柿(追補版

    

(9)俳句《待春

  「敬老の日」「子規忌・糸瓜忌・獺祭忌」に思うこと

      俳句:故郷の《里芋

         俳人の人生とその時代の社会や世相を知り俳句を鑑賞する村越化石ハンセン病      

  初仕事・仕事始・出初》能登半島地震緊急支援にオスプレイを  

   俳句談義(8):「初蝶来何色と問ふ黄と答ふ」《虚子の対話の相手は誰か?    

   梅雨晴間綾子生家を訪ねけり

     

10虚子の俳句『去年今年貫く棒の如きもの』の棒とは何か

  《大晦日・大年》(岸田内閣に望む

   

(「まん歩ネット俳句会」1月の投句から)

ああ無常果てなき戦(いくさ)去年今年

       (呑舟)

  

暁に祈る平穏去年今年

      (古達磨)

  

去年今年まんぽ俳句を口ずさみ

密かなる闘志を胸に去年今年

       (薫風士)

   

俳句は、AI(エイアイ)に頼るのではなく、人が詠んでこそ俳句の価値があり意味があります。

AIには哲学や感情が無く、愛が有りません。

人間には哲学があり、感性があり、愛があります。

俳句に感性を込めて自然や人の営みを詠むのが花鳥諷詠です。

  

折々に、まんぽ俳句を口ずさみ、俳句を通じて世界平和の実現を目指して、花鳥諷詠をして、元気に過ごしたいものです

夏祭り最後を飾る揚げ花火」をご覧下さい。

  

「まんぽ俳句」の「まんぽ」は、一般に使われている「線路の下をくぐるためのトンネル」のことではなく、「散歩」を「万步」や「漫歩」などの掛詞にした、健康長寿を目指す「吟行」を意味する薫風士の造語です。

  

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2024年2月14日 (水)

折々の《まんぽ俳句》(No.5)「バレンタイン」と「去年今年」

   

バレンタイン」の俳句を楽しもう!(作句と鑑賞)」をご覧下さい。

     

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(バレンタインデーの由来)

一説によると、

「キリスト教の司祭ウァレンティヌス(バレンタイン)がローマ帝国皇帝・クラウディウス2世命令に背いたため、2月14日にルペルカリア祭に捧げる生贄として処刑されたことにある・・・(中略)・・・

皇帝は、愛する人を故郷に残した兵士がいると士気が下がるという理由で、兵士たちの婚姻を禁止したが、婚姻を禁止されて嘆き悲しむ兵士たちのためにウァレンティヌスが内緒で結婚式を行い、その噂が皇帝の耳に入り、皇帝は二度とそのような行為をしないようウァレンティヌスに命令した。しかし、ウァレンティヌスは皇帝の命令に屈しなかった。」

とのことです。

ウイキペディアより要点部分のみ抜粋させて頂きました。) 

     

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この写真のとおり、2024年2月19日午前0時現在の「俳句HAIKU」へのアクセス累計は1,078,898件と、縁起の良い数字が面白い並び方をしています。

   

若い世代の人々が結婚して子孫を残したいと、未来に希望の持てるように、岸田内閣が聞く耳を生かした政策を推進してくれることを切望していますが、その実現の為には、若者や女性がもっと政治に関心を持ち、政治を我が事として声をあげることが必要でしょう。
しかし、大局をわきまえずに1円や2円の類のことばかりに拘り過ぎるとか、人任せにして政治に無関心でいるとか、聞く耳をもった政治家をないがしろにしていると、日本もナチスのような煽動政治家やプーチンとか、誰かさんのようなアナクロ専制主義者に振り回される国になるのではないかと、危惧しています。

 

高邁なことをしているつもりでしていることが公明正大か?

物忘れが多くなったからには引退すべきでないか?

真に国民の幸せをもたらすことは何か?

  

政治に関わっている方々には、折々に謙虚に自省してくれることを願っています。  

夏祭り最後を飾る揚げ花火」の「X」(旧Twitter)に関わる俳句をご一読頂き、薫風士の危惧をご理解の上、その思いを皆さんがシェアしてくれると有難いです。

    

今年のバレンタインデーは幸いなことに、昨年の寒さと打って変わった春の陽気になり、友人が貸してくれた「夏井いつきの 俳句鑑賞の授業」を暖かい縁側で読みました。  

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写真は「俳句鑑賞の授業」(PHP研究所2022.1.6発行)の裏表紙にある授業時間の項目部分です。 

この本は初心者が俳句に興味を持つように上手く編集してあるな、と感心しましたが、高浜虚子の俳句「去年今年つらぬく棒の如きもの」の夏井先生の解釈が薫風士の解釈と異なり、通説に従っていることに気付き、俳句HAIKUの読者に薫風士の新説に納得して頂くべく、夏井先生の授業時間に合わせて、次のとおり、俳句HAIKU の記事を整理しました。

新旧を問わず、俳句愛好家(愛好者)の句作や俳句鑑賞に何らかのご参考になれば幸いです。    

青色文字のタイトルをクリック(タップ)して、俳句HAIKUの記事をご覧下さい。

  

(1)高浜虚子と坪内稔典(俳句は詠み人・読み人次第

 

(2)俳句・HAIKU 《言語の壁にチャレンジ

 

(3)俳句の文法《助詞「や」と「か」

   俳句の推敲 《老鶯・夏鶯・残鶯・乱鶯

    

(4)初鏡と小春の鏡(プレバト俳句の推敲

  『父の日』の楽しい句作と鑑賞:助詞 《や・の・を・も・に・と・は

 

(5)俳句・HAIKU 言語の壁を破るチャレンジ(2

 

(6)「片陰」(俳句の文法・口語と文語

 

(7)俳句の定型とリズム

  

(8)虚子の俳句『去年今年貫く棒の如きもの』の棒とは何か

     趣味の俳句《作り方・楽しみ方 5つのポイント

   俳句の鑑賞:柿(追補版

    

(9)俳句《待春

  「敬老の日」「子規忌・糸瓜忌・獺祭忌」に思うこと

      俳句:故郷の《里芋

         (俳人の人生とその時代の社会や世相を知り俳句を鑑賞する村越化石ハンセン病      

  初仕事・仕事始・出初》能登半島地震緊急支援にオスプレイを  

  俳句談義(8):「初蝶来何色と問ふ黄と答ふ」《虚子の対話の相手は誰か?    

   梅雨晴間綾子生家を訪ねけり

     

10虚子の俳句『去年今年貫く棒の如きもの』の棒とは何か

  大晦日・大年》(岸田内閣に望む

   

(「まん歩ネット俳句会」1月の投句から)

ああ無常果てなき戦(いくさ)去年今年

       (呑舟)

  

暁に祈る平穏去年今年

      (古達磨)

  

去年今年まんぽ俳句を口ずさみ

密かなる闘志を胸に去年今年

       (薫風士)

   

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俳句は、AI(エイアイ)に頼るのではなく、人が詠んでこそ俳句の価値があり意味があります。

AIには哲学や感情が無く、愛が有りません。

人間には哲学があり、感性があり、愛があります。

俳句に感性を込めて自然や人の営みを詠むのが花鳥諷詠です。

折々に、まんぽ俳句を口ずさみ、花鳥諷詠をして、元気に過ごしたいものです

「まんぽ俳句」の「まんぽ」は、一般に使われている「線路の下をくぐるためのトンネル」のことではなく、「散歩」を「万步」や「漫歩」などの掛詞にした、健康長寿を目指す「吟行」を意味する薫風士の造語です。

  

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2023年8月26日 (土)

西瓜食み馳せる思ひやウクライナ

     

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(写真)

親戚がくれた暑中見舞い状と、

鴉か何かに食われた無惨な西瓜

     

8月23日の「処暑」が過ぎても、残暑とは言いがたい猛烈な暑さが続いています。

  

残暑お見舞い申し上げます

 

ロシア軍がウクライナ侵攻を始めてから1年半が経ちましたが、停戦の気配はありません。

  

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タイトルは、ウクライナ戦争の終結を祈りつつ詠んだ、ウクライナ応援のブログ記事用の拙句です。

  

   

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先日、日本経済新聞電子版8月27日付の「春秋」のコピー(写真参照)を後輩が送って呉れました 

その記事に、ウラジスラバ・シモノバさんの俳句が次のとおり引用されていました。

  

真っ青な空がミサイル落としけり

 

この俳句はシモノバさんがウクライナ語で詠んだ俳句の翻訳でしょうが、「空がミサイルを落とす」という表現は腑に落ちません。

ミサイルを落とすのは空ではなく、人間です。

自然現象は止めることが出来ませんが、人間のすることは止めることが出来ます

 

この点を認識して原句が作られたのかどうか、ウクライナ語は知らないので、英語訳があれば是非それを見て確認したいものです

     

梅東風や届け世界にこの思ひ」が令和の人々の目の黒いうちに実現するとは思えませんが、その平和の祈りは、俳句を通じて続けることによって世界の人々にシェアして頂き、未来へつながれることを願っています。

  

青色の文字をタップして、リンク記事をご覧下さい。 

  

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2023年8月19日 (土)

俳句の日季語を活かして句に遊ぶ

  

八月や季語を活かしてこそ俳句

  

タイトルや掲句はブログ記事用の川柳擬きの拙句ですが、俳句は季語やリズムを活かしてこそ俳句の良さがあるのではないでしょうか

819日は「俳句の日」とされています。

「俳句の日」~「子規忌」を「平和の俳句月間」として、「俳句を通じて世界平和を」の運動を推進して欲しいものです。   

八月の俳句に思うこと」や「終戦記念日の俳句に思うこと」をご覧下さい。

(青色の文字をクリックすると、その記事をご覧になれます。)

   

インターネットを検索していると、民間出身の初代宮内庁長官だった田島道治(たじま・みちじ)が書いた「昭和天皇拝謁記」の概要を紹介する記事が「文春オンライン」にありました。

その一部分を抜粋掲載させて頂きます。

(この記事は削除されたのか、詳細をご覧頂くことが出来ません。ここをクリックして、NHK NEWS WEB の記事「昭和天皇拝謁記」をご覧下さい。)

  

「・・・・、開戦を命令した宣戦の詔勅であるが、本当は平和裡に解決して欲しいけれどもやむなく開戦に至ったのであるという文言こそ、自分の意思なのだと天皇は強調していた。それも理解せずに自分の退位を請願するような老人の主張はおかしいと田島に愚痴をこぼしたのである。 

しかし田島は、天皇の命令が下されたならば必ず謹んで従う(つまり戦争をすることが当然と受け止める)し、そもそも「朕が志ならんや」は日清・日露戦争の宣戦の詔勅でもあった常套句で、そうは受け止めないのが普通であると答えた。このあたり、民間出身の田島らしい返答でもあろう。必ずしも昭和天皇におもねるような答えを返すのではなく、正直に思うことを述べたのである。(以下省略)」

  

コミュニケーションの難しさをあらためて感じましたが、「大寒の俳句(コロナ禍国際同盟に思うこと)」や「季語・季題が大寒の俳句を集めました」、天皇誕生日の俳句に思うこと」、「夏祭り最後を飾る揚げ花火」などをご覧頂き、薫風士の思いをシェアして頂けると幸いです。

「ロ-マは一日にして成らず」「ちりも積もれば山となる」「さざれ石の苔のむすまで」

という思いで、健康長寿を目指して「俳句HAIKU 」の記事を書いています。

  

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2023年8月 6日 (日)

夏祭り最後を飾る揚げ花火

 


805_202734タイトルと掲句は、夏祭りの最後の揚げ花火を見終えて詠んだブログ用の川柳擬きの拙句です。
夏祭りに託けて詠んだ拙句の比喩や暗示について考えて頂ければ幸いです

 


「昼と夜」「紙の裏表」があるように、何事にせよ物事には両面があり、全てを常に100%満足させる現象は無いと言えるでしょう。

 


物事の是非を判断するには、判断基準を何処に置くのか、即時的・短期的・長期的に色々な視点で考える必要があります。

 


掲句の「X」とは「旧ツイッター」のことですが、Xには中身よりもタイトルで興味を引く偏見的記事が多いので、誰にせよ何事にせよ、肝心なことは「偏見を覆すだけの結果を出すか否か」でしょう。

 


森を守り木を愛で祈る夏祭
Xに飛び交ふ台詞夏祭
夏祭り底の割れたるその台詞
Xの危ふき台詞夏祭
いさぎよき台詞危ふし夏祭
夏祭り一歩踏み込み考へて
鬱憤を晴らすX揚花火
ままならぬとて諦めず夏祭
本質をわきまえ祈る夏祭り
揚花火急いては事を仕損ずる
遠目には線香花火や揚花火

憂さ晴らす俳句HAIKU や揚花火
才知には誠が大事夏祭
揚花火TPOを弁へて
揚げ花火代理戦争お断り

       (薫風士)

 

805_202438「X」や「YouTube」等には興味本位の短絡的な投稿や書き込みが多いので、何事にせよ一歩踏み込んで気を付けて考えて対応しなければ、と思っています。

 

青色文字(「夏祭」)をタップして、歳時記(俳誌のサロン)の「祭」の例句をご覧下さい。

 

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2023年3月29日 (水)

俳句《卒業・卒園•卒業式》

 

青春の抱負を述べて卒業す

卒園や親子の思ひこもごもに

終活や孫は就活卒業す

卒業や孫は就活爺卒婚

思ひ出の卒業式や我が答辞

卒業式人それぞれの思出に

卒業式マスク無用の晴れ姿

卒業式我が琴線に触れし弁

インフルエンザ卒業式を欠席す

      (薫風士)

 

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに例句を抜粋・掲載させて頂きます。

  

(卒業1

花束の混んでロビーは卒業期

      (鴛尾敏子)

 

卒業2

卒業子一人送りて廃校に

     (荻島雪子)

  

卒業3

スカートの最後の寝圧し卒業す

     (奥田茶茶)

 

(卒業4

卒業生起立そろひて二人なる

      (西村梛子)

 

卒業5

連山の峰くつきりと卒業日

       (瀬口ゆみ子)

 

卒業6

大き夢抱きて吾子の卒業す

      (青野安佐子)

 

卒業7

吾子もまたガウンに帽子卒業す

       (岡村彩里)

 

卒業8

卒業や校歌の山に登りもし

      (升田ヤス子)

 

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2023年3月21日 (火)

春分や子供に見せん親の背

   

タイトルは、ブログ用の拙句です。

「背」は、「5-7-5」のリズムにするために、「せな」と読んで下さい。

パンフレットの写真は、「ひとはく通信 ハ-モニー」(118号)の一部分です。タップ拡大して解説をご覧下さい。

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春分の日なので好天を期待していましたが、あいにくの雨になり、「ひとはく」の新館で本を読んだり、小鳥の標本を見たりして過ごしました。

何事にせよ、「良かれ」と思ってアドバイスしても、「押し付けは嫌だ」と、反発を招くことがよくあるので、なるべく「不言実行」で「背を見せる」ように心がけていますが、ままになりません。

それでも、「いずれわかるだろう」と、諦めないで自分に言い聞かせているこの頃ですが、元気な子供が居るのは嬉しいことです。

 

「ひとはく」で愛でる自然や彼岸の日

「新館」の仕掛け巧みや春の雨

春雨の音リズミカル鎖樋

春雨や見てるつもりが見られをり

下からも上からも見ん山笑ふ

暖かや親の背見て子は育つ

        (薫風士)

 

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

 

2022年7月30日 (土)

「柿食へば」の誤訳《俳句の力・言葉の壁》


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松尾芭蕉や高浜虚子の俳句を英訳して、国際俳句協会のホームページに投稿している関係で、「英語俳句」をGoogle検索して、「英語で俳句!?詠んでみましょう!Haiku!」を読んでいると、正岡子規の俳句「柿食へば」の英訳に誤訳があるのに気付きました。
(写真をタップ拡大してご参照下さい。)

 


NativeCampさん
英語が巧でも日本語をよく理解しなければ俳句の英訳は出来ませんよ!

どうぞ、「英語で俳句!?」の記事を速やかに見直して、

子規の有名な俳句の誤訳を訂正して下さい。

子規の代表句の一つの誤訳が世界に広まって、俳句や子規に対する誤解が生じては拙いですよ!
  
柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺

この俳句の「柿くへば」の助詞「ば」は「仮定」ではなく、「したところ」という意味で、「柿を食った時に丁度」という意味です。
(「俳句を楽しもう! フラワータウンカレッジ講演の要旨」参照。) 

 


先日、「俳句HAIKU」の記事「言葉の力《俳句の力『癒し』》」を書きましたが、国際俳句協会HPの「英語でわかる芭蕉の俳句」や「高浜虚子の俳句をバイリンガルで楽しもう!」を読んで頂き、「俳句の奥深さ・面白さ」や「翻訳の難しさ」をご理解頂けると幸いです。

 


国際紛争の原因の一つは「言葉の壁」です。
ロシアがウクライナ侵攻を止め、「血に染むなドニエプルてふ春の川」で述べた如く、ウクライナに春が来ることを祈っています
政治家も言葉を大切にして欲しいものですが、世界の人々が「言葉の壁と力」を理解して、俳句を通じて世界平和を実現する地道な努力をしてくれることを切望しています
この思いをSNSでシェアーして頂けると望外の喜びです。

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2022年7月14日 (木)

「言葉の力」・「俳句の力」《癒し》

     

7月11日に、鎌倉八幡宮の「直会殿(なおらいでん)」で開催されたヘルマン・ファン・ロンパイEU名誉大統領高野ムツオ日本現代詩歌文学館館長(「小熊座」主宰)の講演(俳句ユネスコ登録推進協議会国際俳句協会の共催)を拝聴しました。

この講演会は、「言葉の力」がテーマでしたが、両氏のお話から「俳句は癒しになる」という印象を受けました。

   

1792_haikuロンパイ氏は次の自句を引用し、「自然を観察して俳句を詠むことによって、人は謙虚になる」と言われました。

 

ロンパイさんのお考えに共感し、俳句を世界に普及する一助となればとの思いで、2017年頃から草の根運動の記事を「俳句HAIKU」に書いています

  

An old dog faithfully

plodding at his master’s side,

Growing old together.

   

忠犬や主人に沿ひて相老ひて 

       (訳:薫風士)

   

犬や猫などペットを飼っている人は沢山いますから、ロンパイさんはそのことを詠まれたのでしょうが、ひょっとして愛犬「チュヌ」をスポークス・ドッグにした「チュヌの便り」のことも小耳に挟まれたかもしれないなどと、我田引水の解釈をしています。(お笑)

ポーランドの旅(写真と俳句・講演のことなど)」をご覧下さい。

    

ロンパイ氏が東京新聞に投稿された俳句の試訳をしました。

ここをクリックして、記事の詳細をご覧下さい

  

A sunny wheat field

Strewn with senseless death

Hungry for peace

  

陽に煌めく麦畑

遠近(おちこち)に意味なき死

平和に飢ゑつ

  

上記の和訳は、5・7・5の定型に捉われず原句のニュアンスを訳出した薫風士の試訳です。

原句は「5・5・4」音節ですから、「俳句」と言えるでしょうが、この試訳は「10・10・7」のリズムですから「俳句」というより「三行詩」というべき翻訳です。

俳句は省略の文芸ですから、悪く言えば片言であり、その解釈は読者次第です

英語などの俳句を翻訳する場合は、日本語としての俳句の形式より、作者が原句に込めた思い・句意を訳出することが大切だと思います。

                  

高野氏は東日本大震災に遭い、自宅へ徒歩で帰る途次にも自然に俳句が浮かび力づけられたと、「俳人の『俳』は人に非ずと書く」と冗談気味に言われたのが印象的でしたが、この言葉と津波を詠んだ次の俳句と関連付けて深読みすると、この俳句の面白さ・深さがわかるでしょう。

  

車にも仰臥(ぎょうが)という死春の月

    (高野ムツオ)

  

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高野ムツオ氏の俳句はここをクリックしてご覧になれます

   

   

  

   

ここをクリック(タップ)すると、HIA 国際俳句協会HPの記事「ファンロンパイ旋風」で、ファン・ロンパイ夫妻の来日・俳句交流の状況などの写真をご覧になれます。         

  

川柳の友を偲ぶや文化の日   

ヨイクの日和平祈るや朧月

夏休み孫の成長我が癒し

大人びた言葉口真似夏休み

「ちなみに」が口癖の子風涼し

         (薫風士

   

ここをタップして、ウクライナへの応援句「ヨイクの日和平祈るや朧月」をご覧下さい

      

ここをクリック(タップ)して、「『花祭』の俳句《21世紀の宗教・世界平和を考える》」をご覧下さい。

  

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2022年7月 8日 (金)

俳句《涼し》「死の話」

               

 風生と死の話して涼しさよ

       (高浜虚子)

(「俳句の鑑賞 《年忘れ・忘年会》」参照)

    

人の死には様々な要因がありますが、この俳句の「死」は自然死のことでしょう。

  

「涼し」の俳句と言えば、高浜虚子が「富安風生との死の話」を詠んだ俳句を思い起こします。

7月16日は閻魔詣の日です。虚子と風生は、閻魔大王の裁きなども話題にしたかもしれません。

     

2022年7月8日、安倍晋三元総理大臣が奈良で7月10日の参議院選挙の候補者応援演説中に山上徹也容疑者に手製の密造銃で撃たれ死亡したニュースに驚きました。   

このようなテロ行為が現代の日本に起こるとは予想もしていませんでした

   

プーチン大統領下のロシア軍のウクライナ侵攻・戦争を許せませんが、テロ行為も許せません。

   

安倍晋三元総理の行為も、山上徹也の行為も、「罪を憎んで人を憎まず」の寛容の精神で、民主主義を堅持しましょう

     

政治家に欠かせない要件は、人間としての倫理観・節操です。

世の中には善良な老人や若者を抱き込む口先の巧みな詐欺師や洗脳の巧みな似非宗教家・宣教師が少なからずいます。

政治家は特定の宗教団体にメッセージを送る場合など、その団体の本質を見極める責任があるでしょう。

  

似非宗教や似非政治家・政治屋に惑わされないようにしましょう!    

諦めないで、まやかしの無い公明正大な候補者・政治家を見極めましょう

候補者が政治家として国民の信頼を裏切らないことを切望しています

       

世の中は思い通りにならないのが常です

駄句を口遊んで憂さ晴らしをすることにします。

  

コロナ禍の国葬論議溽暑かな

涼しさや畳にごろ寝窓開けて

窓開けて耳を傾け夏座敷

真夏日や選挙カー行く遠音して

選挙カー去りて日陰庭手入れ

見紛ひし殿様蛙色を変へ

聞こえしか亀鳴く声の民の声

選挙終へ小雨に濡れて涼しけり

速報や参院選の溽暑の夜

    

忖度を強ひらる国や昼寝醒め

露けしや人の葬儀も様々に

ひとはく」の旗ひらめかし風涼し

    

コロナ禍の国葬如何秋の風

     

「BA.5」などの変異株による新型コロナウイルス感染第7波が急拡大しています。

弔問外交」がコロナ禍に成功するでしょうか?

   

温暖化による台風・豪雨のみならず、大地震の発生などが懸念される現状に鑑み、老朽化したインフラの改修国土の保全のために貴重な税金・国費を有効に使うことを最優先にすべきでしょう!

  

安倍晋三元総理の国葬をしたいという安倍シンパの考え方を理解できないこともないですが、パンデミックに対応すべく医療体制を根本的に見直して、国民の経済活動の活性化を促進することを優先してほしいものです。

   

22728

忖度」は国民のためにすべきでしょう

  

岸田内閣が国民の声に耳を傾けて、真に国民の為になる政策を推進してくれることを切望しています。

    

老鶯已むにやまれぬこの思ひ

八月思ひ格別皇居前

涼しきは一人連歌口遊み

     

拙句を前座にして「歳時記」(俳誌のサロン)から「涼し」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。

     

涼し1

片隅に居て涼しかり寺の句座 

       (田中藤穂)

   

涼し2

老涼し不在者投票労られ 

      (田中としを)

  

涼し3

天主堂跡にマリアの像涼し 

       (林和子)

 

涼し4

能もなき教師とならんあら涼し 

       (夏目漱石)

 

涼し5

シヤンプーの済みし老犬星涼し 

        (中野薫)

  

涼し6

涼しさや行燈消えて水の音   

       (正岡子規) 

  

涼し7

庭一番涼しき処犬が占め 

       (北嶋薫)

  

涼し8

大の字に寝て涼しさよ淋しさよ   

        (一茶)

    

涼し9

豪快な雷雨の後の涼しさよ 

       (小峯雅子)

  

涼し10

トロッコで燥ぐ園児ら風涼し 

       (難波篤直)

 

涼し11

お大事に医師の笑顔や風涼し 

      (大木清美子)

   

涼し12

涼しさや庭のあかりは鄰かな  

       (永井荷風)

 

涼し13

石をもて水もて鎧ひ城涼し 

      (古賀しぐれ)

  

涼し14

人悼む心の旅路露涼し  

       (稲畑汀子)

  

涼し15

立つたまま馬の居眠り風涼し 

       (荒井和昭)

   

涼し16

ひとしきり涼しさを撒き通り雨 

       (風間史子)

 

涼し17

星涼し眠りの早き漁師町 

      (柴田佐知子)

    

涼し18

クルーズに始まる旅吟星涼し 

       (辻田玲子)

  

涼し19

指輪なく涼しく淋し薬指 

       (今井千鶴子)

   

575筆まか勢」の「涼し」の例句はここをクリック(タップ)してご覧下さい

     

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(写真)

日本伝統俳句協会7月のカレンダー(一部分)

  

  

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2022年6月29日 (水)

「七夕」・「鯉と錦鯉」《季語の考え方・使い方》

         

(2023.8.19 更新)

俳句の日季語を活かして句に遊ぶ」や季語とお題を考える」「猿回し《季語とは何か》」「季語・季題を考える俳句特集などをご覧下さい。

青色の文字をクリックすると、リンクされた記事をご覧になれます。

   

(2022.6.29)   

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自然の季節感と俳句の季語との違和感について、俳句雑感(5)《西瓜割(夏の季語)と西瓜(秋の季語)について》俳句雑感(6)《季語と切れ字・猛暑日と立秋》書きました。 

お読み頂いた方も少なからずいらっしゃると思いますが、別の視点でこの記事を書いています。

何らかのご参考になれば幸いです。

   

「七夕」や「星祭」は秋の季語とされていますが、多くの所で七夕祭りを7月7日にしています。

実際の季節と歳時記の季語の分類に齟齬が生じるのは、「旧暦」と「二十四節気」に基づいて決められた季語を「新暦」に当てはめるからです。

俳句を個人的に楽しむには、「歳時記の分類に捉われず」、自分の感じた季節感を活かす季語を使い、投稿する場合は、「選者の指定する条件に合わせて推敲する」と良いでしょう。

   

 「蛙」は「春の季語」とされていますが、「雨蛙」や「蟇(がまがえる)」などは「夏の季語」とされています。

 (「俳句鑑賞:《かえる・蛙・雨蛙・青蛙・牛蛙・土蛙・殿様蛙・蟇・河鹿》」参照。) 

    

「猫」は季語ではありませんが、「恋猫」は「春の季語」で、「竈猫」は「冬の季語」です

また、「帽子」は季語になりませんが、「パナマ帽」や「麦わら帽子」は「夏の季語」です

同様に、「ズボン」は季語でなく、「半ズボン」は「夏の季語」です。

このように、日常的な言葉が実際の季節に合えば「季語」として成立するでしょう。  

「鯉」は季語になりませんが、「緋鯉」や「錦鯉」は、「熱帯魚」や「金魚」と同じく鑑賞魚として「夏の季語」になっています。

最近は「目高めだか」も鑑賞魚として高値で取引されているようです。

    

内科医の寄れば寄り来る熱帯魚

内科医の思ひは癒し熱帯魚

錦鯉幼の声に応へ来し  

  

拙句を前座に掲載しましたが、青色文字をクリックして「歳時記」や「575筆まか勢」の例句や解説記事などをご覧下さい。

   

歳時記

橋からの影に集まる緋鯉かな

        (苑実耶)

      

575筆まか勢

映りたるつゝじに緋鯉現れし

       (高浜虚子)

    

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2022年6月10日 (金)

「梅雨寒」の俳句 (ウクライナに思いを馳せて)

    

(2023.6.2更新)

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 (写真)

今朝カーテンを開けると庭に鶯が居ました。鶯が逃げないように、窓ガラス越しにそっとスマホで写真を撮りました。写真をタップ拡大すると梅木の左側中ほどに鶯が見えます

梅に鶯」は取合せの定番ですが、梅の葉に紛らわしい姿や色は自然に備わった自衛手段でしょうか⁈

対処的自衛手段は必要でしょうが、長期的恒久平和を追求することを忘れないでほしいものです

  

カラー図説 日本大歳時記「入梅」「梅雨寒」などのページの写真をタップ拡大すると、解説と例句をご覧になれます。

  

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2022年5月15日、東北地方も梅雨入りしました

下記の俳句はウクライナ応援と写真説明用のブログ俳句です。

   

梅雨寒の青き桃の実雨雫     

梅雨寒に思ひ馳せるやウクライナ

  

青い桃が熟す頃にはウクライナ戦争が終結することを祈っていますが、世界のリーダーが互いに相手を非難し合っている状態で、祈り空しく、この戦争は当分収まりそうにありません。

悲しいことですが、已むを得ません

何事せよ自分には出来ないと諦めて他人まかせや政治家任せにせず、少しでも知恵を出し合って平和な世界を確立する地道な努力を続けたいと思って、ささやかなブログを書いています。

ウクライナ応援のブログ用拙句を前座に掲載しました。

  

「歳時記」(俳誌のサロン)や「575筆まか勢」から、平和な日常を詠んだ「梅雨寒」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。

     

ふたりゐてものを噛む音梅雨寒き    

         (斧田綾子)

    

梅雨寒や近くを過ぐる救急車  

        (菅野日出子)

     

うとましや声高妻梅雨寒も

       (久保田万太郎) 

    

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2022年5月 2日 (月)

ソーダ水《たんば青春俳句祭》

   

(2023.11.22更新)

恙無く傘寿を祝ぎて八十路行く

丹波市の俳句街道初時雨

初時雨霙ともなり俳句祭

   

掲句は、2023年11月18日に開催された「第23回 たんば青春俳句祭」に参加するために丹波路を愛車で急いでいて、初時雨・初霙がフロントガラスに跳ねるの詠んだ「まんぽ俳句です。

  

「俳句街道」は薫風士の造語ですが、丹波市の俳句祭などが未来に引き継がれ、丹波篠山市から丹波市柏原町や市島町の丹波路が「俳句街道」と呼ばれる日が来れば望外の喜びです。 

   

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この写真は句友がLINEに載せて呉れたものです。  

「第23回 たんば青春俳句祭」の入選作品から、「ソーダ水」を詠んだ俳句を次のとおり抜粋掲載させて頂きます。

     

   

ソーダ水空にかざした2人の手

(岐阜県川辺町立川辺中学校2年 大杉ひより)

  

飽和する弾けるシナプスソーダ水

(兵庫県立氷上高等学校3年  小田蒼彩)  

「シナプス」とは「細胞生物学」の専門用語ですが、ここをクリック(タップ)すると、ウイキペディアの解説をご覧になれます 

   

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ここをクリック(タップ)して、青春の指針「究極の愛・ラブを!Ultimate LOVE!)」をご覧下さい

          

「ソーダ水」の解説(ウイキペディア)はここをクリックしてご覧下さい

  

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(この写真は、「俳句HAIKU」へのアクセス累計の推移を示すグラフですが、

2023年11月22日昼前の合計は 1,038,187 です。)

   

初心者でも、折に触れて「俳句HAIKU」とそのリンク記事を読み吟行俳句会の場数を踏めば、そのうちに良い俳句も作れるでしょう    

俳句は好き好きですから、投句をする場合は、「選者や句友の好みなどを考えて適宜推敲すれば良い」と割り切って、先ず句作を楽しむことを優先しましょう

  

「575筆まか勢」から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きますが、例句の詳細はここをクリックしてご覧下さい

   

わだかまりすつと落ちゆくソーダ水

        (脇坂啓子)

  

ソーダ水うつむける時媚態あり

       (大須賀邦子)

  

ソーダ水つつく彼の名出るたびに

      (黛まどか)

    

ちなみに、薫風士の「まんぽ俳句」をご笑覧下さい。

   

風薫る我が青春の木の根橋

青春の我が思ひ出やソーダ水

魅せられし指の白さやソーダ水

ソーダ水心許して付き合ひて

ソーダ水胃の無き今は目で愛でて

ソーダ水胃の無き老は酒が良い

          

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

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2022年4月 8日 (金)

花祭《21世紀の俳句と世界平和》

   

ここをクリック(タップ)して、「俳句の哲学は世界共通」(国際俳句協会に於けるヘルマン・ファン・ロンパイ元EU大統領のスピーチ)をご覧下さい

  

2022年2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻は止みそうにないので、「花祭り」の今日は、宗教の観点から恒久的世界平和を訴えることにしました。

   

アメリカは「信教の自由」をアメリカ合衆国憲法で保障していますが、大統領就任の宣誓は聖書に手を置くことが慣例化しています。

  

ユダヤ教イスラム教などの特定の宗教を排除するとか、無宗教を排除する気が大統領に無いとしても、キリスト教は一神教ですから必然的にそういう誤解を与えるでしょう。

  

このような聖書に手を置く慣例を止めて、現代の憲法の精神に則って宣誓する様式に変更出来ないのでしょうか?

   

セオドア・ルーズベルトは聖書を用いず、大統領就任の宣誓をしたそうです。

    

梅東風や届け世界にこの思ひ」で述べたように、日本の平和憲法前文の理念を世界で最古といわれるアメリカ合衆国憲法の理念に反映し、その新しい合衆国憲法章典を聖書の替りに宣誓に用いる等、何か適切な新様式を採用できないでしょうか?

  

それが実現すれば、アメリカ大統領が世界のリーダーとして世界中の更に多くの国々から信頼を得ることが出来るでしょう。 

  

プーチン大統領は就任の宣誓にロシア連邦憲法を用いたそうですが、プーチン大統領にも是非、日本の平和憲法前文の理念を織り込むべく、ロシア連邦憲法改正の意思表示をしてほしいものです。

ロシアのウクライナ侵攻は、プーチン大統領の独善的な専制主義のもたらしたものであり、決して支持できません。

  

宗教戦争ナポレオンナチスなどの侵略戦争の歴史を見れば、プーチン大統領の決断の背景には独裁者として共産主義と資本主義との覇権争いに勝たねばならないという強い意思が根底にあるのでしょうが、戦争は世界の人々に多大の犠牲を伴うばかりであり、恨みが恨みを生み、問題を解決するどころか、原子爆弾による人類破滅の危険を増すばかりでしょう。

     

ウクライナの人々には、ロシア系の人もいるでしょうから、西欧系の人々が一方的にロシアを「悪」とする敵対的な姿勢一辺倒で対処すると和平の道は閉ざされてしまうことを懸念しています。

 

ロシアやアメリカ、イスラエル、ウクライナのみならず、世界の指導者が、戦闘意識をむやみに煽ることなく、お互いの国や国民の立場を考えて、和平の道を速やかに見出してくれることを祈っています。 

  

宗教と科学の対立と融合」をご一読頂き、薫風士の思いをシェアして頂ければ幸いです

  

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2022年3月29日 (火)

俳句の鑑賞《花曇・養花天・花冷》

   

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう!

  

(2023.3.25更新)

東京は、24日は夏日でしたが、25日は花冷えになりました。

  

武庫川の桜並木や短冊句

(写真をタップ・拡大して短冊句をご覧下さい。)

青色文字(季語など)をタップ(クリック)して例句や解説記事をご覧下さい。   

   

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各地で桜が満開となりました。

   

  

今日は昼にかけて春雨午後は「花曇り」・「花冷え」です。

         

   

花冷えの高校野球きびきびと

   

選抜高校野球の決勝戦「大阪桐蔭 vs. 近江」を見ながら掲句を詠みました。

大阪桐蔭が高校野球史に残る記録的な圧倒的強さを見せましたが、近江もベストを尽くし、コロナ禍の花冷えに清々しい気持ちになりました

  

先日来、ウクライナに思いを馳せて「花曇」や「花冷」など、さまざまに拙句を詠みました。

ここをクリックして、ご覧下さい。

   

花曇キエフの空は如何ならむ

花冷に思ひ馳せるやマリウポリ

 春風に耳傾けよこの思ひ

ウクライナの和平はなるか日は朧   

     

「養花天」の例句は、ここをクリックしてご覧下さい

   

気の向くままに歳時記から例句を抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をタップ(クリック)して、ご覧下さい。

  

花曇1

千駄ヶ谷四ツ谷市ヶ谷花曇 

         (曽根久順)

   

花曇2

槌音の律義に響く花曇 

       (中村喜美子)

 

花曇3

山鳩のくくうくくうと花ぐもり 

        (田所節子)

  

575筆まか勢」の「花曇」の例句はここをクリック(タップ)してご覧下さい

   

花冷1

花冷を来て白粥に和みたり 

         (江木紀子)

花冷2

花冷の椅子ひとつ足す通夜なかば 

         (田所節子)

 

花冷3

花冷や若き日の悔いふと過り 

        (久保田雪枝)

 

花冷4

花冷や日暮れの雨は音もなし 

         (芝生南天)

 

花冷5

花冷えやつるりと光る牛の像 

         (丑久保勲)

 

花冷6

花冷えの余震ごもりとなりにけり 

         (門伝史会)

 

花冷7

花冷えや選挙ポスターみな笑顔 

         (奥田温子)

  

花冷8

花冷えやかかる電話の皆長し 

        (大塚たきよ)

  

575筆まか勢」の「花冷え」の例句はここをクリック(タップ)してご覧下さい

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

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2022年3月11日 (金)

血に染むなドニエプルてふ春の川

   

P.S. 2023.9.11

ここをクリック(タップ)して、「盆の月に祈ること」をご覧下さい

 

ウラジスラバ・シモノバさんの次の俳句のウクライナ語の原句と英訳をご存知の方があれば教えて下さい。

真っ青な空がミサイル落としけり

    

(P.S. 2022.11.7)

ウクライナ祈り叶わず冬に入る

七夕祭に「ウクライナ戦争を止めよ!」と、祈りを七夕の短冊に書き、その思いが世界に広がり、和平が成立することを祈りましたが、残念ながら、やはりその祈りは叶いませんでした

    

(2022.3.11)  

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I’m filled with thympathy

for Ukurainian refugees_

the cold spring weather

     

タイトル(俳句)は、「ウクライナ・ドナウへ流る春の川」という当初の穏やかな表現によるウクライナ紛争危機の逼迫性の誤解を避けるために変更したものです。「てふ」は「という」意味の古語で「ちょう」と読みます

   

危機迫るキーウへ流る春の川

  

 2203140723_2(写真)

ウクライナ・国旗

ウイキペディア解説の一部)

タップ・拡大してご覧下さい。

         

見たきものドニプル川の水遊び

  

「ドニエプル」は、ウイキペディアによると、ロシアからキエフなどのウクライナ都市を経て黒海に注ぐ川のロシア語の名称ですが、ロケットの名称でもあり、ウクライナ語では「ドニプル」です。

     

ウクライナ・ドナウへ流る春の水

戦禍にも流るドナウや春の川

春の川ドナウの辺親子連れ

この形何の兆しか春の雲

春の雲恐竜の如対峙して    

ウクライナ爆煙悲し春の雲   

   

0620

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「悲し」など、「ストレートに感情表現をするとダメ句」などと言われますが、平和裏にウクライナ紛争が解決し、穏やかな日常が戻ることを祈りつつ、「やむにやまれぬ思い」を詠みました。

   

爆炎に街冴返るウクライナ 

難民の溢るる街や春寒し

難民の行くへは何処日は朧

危機迫るキーウの春へ思ひ馳せ

恙無きキーウの春を「祈念」して

        (薫風士)

    

一つ根に離れ浮く葉や春の水

       (高浜虚子

人類の大元の先祖を遡れば、一つの根と言えるのではないでしょうか。

  

ウクライナ紛争に限らず、国際問題の解決には、覇権争いや経済制裁ではなく、共産主義圏民主主義圏の住み分けをして、どちらが人類に幸せをもたらすか、文化やスポーツの世界で平和裏の競争をしながら見極めることが良い政策だと思います。

とは言ううものの、歴史を振り返ると、共産主義は専制主義・独裁政治になり、長期政権が独裁者のみならず取り巻きの人心を腐敗させる傾向があります。

 

ともかく、敵対姿勢では恒久的な紛争解決は出来ず、紛争の歴史を繰り返すことになるでしょう。

    

次の提言に世界の指導者が耳を傾けることを切望しています。 

「万が一、約束が破られることがあれば、その時こそは最大限の制裁を課することを条件に、ロシアはウクライナ侵攻を中止・軍隊を撤収し、同時にウクライナも国是(自由・調和・善良)のとおり戦争に頼らない中立国になることを国際的に約束すること」で、ウクライナ紛争の解決が実現できないでしょうか? 

このような考え方を「幼稚」とか、「青臭い」とか、「ナイーブ」とか、「利敵行為」とか、「ドン・キホーテ」とか、「変な人」とか、様々に非難される方もいるかもしれません。

  

クリミア戦争(1853~1856)や1994年から1999年にかけて2度も起こったチェチェン紛争2010年のウクライナ大統領選挙結果、2014年のロシアによるクリミア併合の前例、ドニエプル川の水利権問題ウクライナ・EUへのロシアからの天然ガス供給・パイプライン問題などを考えると、今度の紛争も持久戦になることを覚悟をして対応策を考えざるを得ないかもしれません。

  

ベトナム戦争が1955年11月から約20年間朝鮮戦争は1950年6月から約3年間続いた事や日本が太平洋戦争に追い込まれた経緯など、よく考えると、薫風士の考えをご理解頂けるのではないでしょうか?

        

ウクライナ・キーウの春を「記念」して

青と黄の国旗を掲ぐ春の空

大統領耳傾けば春の風

日々愛しむキノコ雲なき春の空

春の海ドナウも注ぎ青き星

幸せの春の競演ウクライナ

麗かやドニエプル川親子連れ

車椅子堤をゆるりドニエプル

      

日本は幸いにして、国民の良識による平和憲法の堅持と自衛隊のお陰で、代理戦争の舞台になることを免れ、コロナ禍の不完全な形ながら「東京2020」を開催しました。

 

ウクライナも「平和憲法」に基づく平和国家のモデルになり、幸せの「きょうえん(競演・共演・饗宴)」の舞台となり、また「東欧旅行」をして上記の拙句を「客観写生」だと言える日が一日でも早く来ることを祈っています。

  

「All or nothing」とか、「二者択一」でなく、状況により「第三の道」の積極的な推進も考えるべきでしょう。

 

世界の指導者が21世紀に相応しい人類の指導者としての哲学を持ち、宗教や民族の違いに捉われず英知を集めて、ウクライナ紛争を速やかに解決してくれ、和平の「祈念」が「記念」となることを切望しています。

  

そして、「まんぽ俳句と川柳《ゴルフ特集》(季語と自然)」で述べた如く、

日本の「平和憲法」の前文がアメリカやロシアを始めとして、世界の国々共通の憲法前文となる日が来ることを夢見ていますが、空しい夢に終わるでしょう。

      

大寒の埃の如く人死ぬる

春の山かばねを埋めて空しかり

        (高浜虚子

  

孫たちも同じ思いをすることになるのでしょうか?

亀鳴くや声なき声を聞けよとて

        (薫風士)

      

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(写真)

  

ポーランドにおける俳句の講演風景

         

ポーランドの旅(写真と俳句 講演のことなど)」をご覧下さい。

  

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2022年3月 6日 (日)

春一番この発言はおぞましき

    

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関東地方で3月5日「啓蟄」に春一番が吹きました。     

「この発言」とは何か、誤解しないで下さいね

    

青色文字をタップするとリンク記事をご覧になれます。

   

・春一番おぞましきとはこの言葉  

・日々愛(お)しむキノコ雲なき春の雲

   

掲句は薫風士の「已むに已まれず」詠んだ「川柳擬き」の俳句です。

「已むに已まれず」は「やむにやまれず」と読みます。

貴方は、「已みません」を、物議を醸(かも)した「誰かさん」と違い、読み違いするような「よみにくいひらがな」にしなくても、「漢字」で読めるでしょう(?!  

戦争を知っていた金子兜太さんや稲畑汀子さんが、生きて「この言葉」を聞かれたら、どのような俳句を詠まれたでしょうか?

  

ウクライナのテレビ塔や原子力発電所などへのロシアのミサイル攻撃・爆発の写真と「春一番」のお題で、プレバト人気の立役者梅沢富美男永世名人や元衆議院議員/元宮崎県知事の東国原英夫永世名人に俳句を詠んで頂き、夏井先生に是非とも句評をして頂きたいと思いますが、皆さん「ムリ・無理・むり」とおっしゃるでしょうか ???!!!

   

戦争を知らない世代元総理の発言「日米核共有」を何と考えるか、あなた次第ですが、日本が核保有国になることが自衛になるとは、到底考えられません。

迎撃ミサイルが核爆発を起こさず100%防衛できるとは信じられません。

原子力発電所の安全確保も益々おぼつかなくなることは、ウクライナへのロシアの侵攻や北朝鮮のミサイル実験を見れば自明でしょう。

問題の解決には、覇権争いや経済制裁ではなく、共産主義圏民主主義圏の住み分けをして、どちらが人類に幸せをもたらすか、文化やスポーツの世界で平和裏の競争をしながら見極めることが大切だと思います。

このような考え方を「幼稚だ」とか、「青臭い」とか、「ナイーブ」だとか、「利敵行為」だとか、「おかしな人だ」とか、様々に非難される方もいるかもしれませんが、日本が太平洋戦争に追い込まれた経緯など、よく考えると、ご理解頂けるのではないでしょうか?

「All or nothing」とか、「二者択一」でなく、状況により「第三の道」も考えるべきだと思います。

国際的紛争問題のみならず、新型コロナウイルス感染拡大防止対策東南海地震対策など、何事も応急対策のみならず、将来を見据えた根本的問題解決策を考えることが大切でしょう。

      

春一番初金メダル北京パラ

 村岡桃佳選手(1997.3.3 生れ)はアルペンスキー女子滑降「座って滑るクラス」と「スーパー大回転・座位」と2日連続の金メダルを獲得しました。 

  まことにおめでとうございます。知名度の上がったこの契機に、是非ともパラリンピック・スポーツを通じて世界平和に貢献する活動をして下さい!

パラリンピックに於ける活躍は、選手の努力の成果であることは言うまでもありませんが、福利厚生・技術力・民度などのレベルの高さを象徴するでしょう。

   

「アメリカファースト(実はミーファーストか?)」の誰かさんのような、国論を分断し、対立を煽るような発言が世界を席巻しては困ります。

我が愛する日本が代理戦争の修羅場にならないことを祈っていますが、祈ってばかりいては政治は改善されませんから、いずれの選挙でも疎かにせず、しっかり考えて投票したいものです。

     

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2022年2月 5日 (土)

四季の雲(写真・俳句)《早春・春の雲》

     

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P.S. 2022.4.5 改定

ウクライナ紛争について、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、記事を書きました。

青色文字をクリック(タップ)して、

梅東風や届け世界にこの思ひ

血に染むなドニエプルてふ春の川

をご覧下さい。

     

(2022.2.5)

0620

立春の翌朝、シャッターを開けると、東の空に日の出の雲が面白い形をして、恐竜が顔を突き合わせているように見えました。

  

    

春の朝恐竜の如雲対峙

今朝の雲何の兆しか春浅し

たをやかな縁の輝き春の雲

春立ちて翌日の雲と対話して

早春や平和を祈り句を口に

         薫風士

   

冒頭の写真の雲の形は対峙する恐竜のように見えますが、嚙み合って喧嘩をしようとしているのか、口付け(キス)をして仲良くしようとしているのか、見る人次第で真逆の見方ができると思います。

「何を暢気に馬鹿なことを言ってるんだ。目障りな電柱や鉄塔ばかりじゃないか!」と無関心な方、「電柱ばかりの風景観光立国がちゃんちゃらおかしい!」と嘲笑する方、「観光立国を言うなら、電柱や電線を無くして街の美観を促進せよ!」と腹立たしく思う方、「電線の地中化の資金源や労働力などはどうするのか?」と愚直に考え込む方、「地下ケーブル化は老朽化した道路・橋梁・水道などの改修・都市再開発に合わせて推進すると良い」と前向きに考える方、様々でしょうが、「何か思っていても、何も言わない方」が殆どではないでしょうか?

  

(青色文字をタップすると、関連のリンク記事をご覧になれます。)

冬季オリンピックのNHK TV (LIVE放映)を見ながらこの記事を書いています。

ここをクリック(タップ)すれば、NHK NEWS WEB「北京2022」をご覧になれます

  

残念ながら、コロナ禍・人権問題・冷戦問題、etc. 世界情勢は覇権争いで多難ですから、「スポーツの祭典」も無邪気に「お祭り気分」にはなれません。

芸術でも政治問題でも、何事も好き好きです。捉え方は、人それぞれでしょう

  

「人の顔の違い」以上に「人の考え方の違い」がある筈だから、「お互いに理解し合う」ことに心掛けなければならないと思いながら、かって「福井県立 恐竜博物館」の勝山の恐竜や「兵庫県立 人と自然の博物館」(ひとはく)の丹波竜を幼孫と見物したことを思い出し、子供たちの将来に思いを馳せて、この記事を書いていたところ、

現代音楽の作曲家・ロクリアン正岡氏から、Yutube の新曲の連絡が来ていました。

   

ロクリアン正岡/絵と音楽「みんなの娘が好い子に育ちますように!
         

青色文字(曲名)をクリック(タップ)してお聴き下さい。

  

ロクリアン・正岡氏は、薫風士のブログ「俳句HAIKU」の記事:

究極のラブを!(Ultimate LOVE!)

宗教と科学の融合

ポーランドの旅(写真と俳句 講演のことなど)等と同じ思いで、「みんなの娘が好い子に育ちますように!」を作曲されたかも知れないと、我田引水の解釈をしています。

  

徒然に、「俳句HAIKU」の「春の俳句特集」や「エッセイを多くの方々にご愛読頂き、薫風士の思いをシェアして頂ければ望外の喜びです。 

   

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