P.S. 2023.9.11
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ウラジスラバ・シモノバさんの次の俳句のウクライナ語の原句と英訳をご存知の方があれば教えて下さい。
真っ青な空がミサイル落としけり
(P.S. 2022.11.7)
ウクライナ祈り叶わず冬に入る
七夕祭に「ウクライナ戦争を止めよ!」と、祈りを七夕の短冊に書き、その思いが世界に広がり、和平が成立することを祈りましたが、残念ながら、やはりその祈りは叶いませんでした。
(2022.3.11)
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I’m filled with thympathy
for Ukurainian refugees_
the cold spring weather
タイトル(俳句)は、「ウクライナ・ドナウへ流る春の川」という当初の穏やかな表現によるウクライナ紛争危機の逼迫性の誤解を避けるために変更したものです。「てふ」は「という」意味の古語で「ちょう」と読みます。
危機迫るキーウへ流る春の川

(写真)
ウクライナ・国旗
(ウイキペディア解説の一部)
タップ・拡大してご覧下さい。
血に染むな春の小川やド二エプル
見たきものドニプル川の水遊び
「ドニエプル」は、ウイキペディアによると、ロシアからキエフなどのウクライナ都市を経て黒海に注ぐ川のロシア語の名称ですが、ロケットの名称でもあり、ウクライナ語では「ドニプル」です。
ウクライナ・ドナウへ流る春の水
戦禍にも流るドナウや春の川
春の川ドナウの辺親子連れ
この形何の兆しか春の雲
ウクライナ爆煙悲し春の雲


「悲し」など、「ストレートに感情表現をするとダメ句」などと言われますが、平和裏にウクライナ紛争が解決し、穏やかな日常が戻ることを祈りつつ、「やむにやまれぬ思い」を詠みました。
爆炎に街冴返るウクライナ
難民の溢るる街や春寒し
難民の行くへは何処日は朧
危機迫るキーウの春へ思ひ馳せ
恙無きキーウの春を「祈念」して
(薫風士)
一つ根に離れ浮く葉や春の水
(高浜虚子)
人類の大元の先祖を遡れば、一つの根と言えるのではないでしょうか。
ウクライナ紛争に限らず、国際問題の解決には、覇権争いや経済制裁ではなく、共産主義圏と民主主義圏の住み分けをして、どちらが人類に幸せをもたらすか、文化やスポーツの世界で平和裏の競争をしながら見極めることが良い政策だと思います。
とは言ううものの、歴史を振り返ると、共産主義は専制主義・独裁政治になり、長期政権が独裁者のみならず取り巻きの人心を腐敗させる傾向があります。
ともかく、敵対姿勢では恒久的な紛争解決は出来ず、紛争の歴史を繰り返すことになるでしょう。
次の提言に世界の指導者が耳を傾けることを切望しています。
「万が一、約束が破られることがあれば、その時こそは最大限の制裁を課することを条件に、ロシアはウクライナ侵攻を中止・軍隊を撤収し、同時にウクライナも国是(自由・調和・善良)のとおり戦争に頼らない中立国になることを国際的に約束すること」で、ウクライナ紛争の解決が実現できないでしょうか?
このような考え方を「幼稚」とか、「青臭い」とか、「ナイーブ」とか、「利敵行為」とか、「ドン・キホーテ」とか、「変な人」とか、様々に非難される方もいるかもしれません。
クリミア戦争(1853~1856)や1994年から1999年にかけて2度も起こったチェチェン紛争、2010年のウクライナ大統領選挙結果、2014年のロシアによるクリミア併合の前例、ドニエプル川の水利権問題、ウクライナ・EUへのロシアからの天然ガス供給・パイプライン問題などを考えると、今度の紛争も持久戦になることを覚悟をして対応策を考えざるを得ないかもしれません。
ベトナム戦争が1955年11月から約20年間、朝鮮戦争は1950年6月から約3年間続いた事や日本が太平洋戦争に追い込まれた経緯など、よく考えると、薫風士の考えをご理解頂けるのではないでしょうか?
ウクライナ・キーウの春を「記念」して
大統領耳傾けば春の風
春の海ドナウも注ぎ青き星
幸せの春の競演ウクライナ
麗かやドニエプル川親子連れ
車椅子堤をゆるりドニエプル
日本は幸いにして、国民の良識による平和憲法の堅持と自衛隊のお陰で、代理戦争の舞台になることを免れ、コロナ禍の不完全な形ながら「東京2020」を開催しました。
ウクライナも「平和憲法」に基づく平和国家のモデルになり、幸せの「きょうえん(競演・共演・饗宴)」の舞台となり、また「東欧旅行」をして上記の拙句を「客観写生」だと言える日が一日でも早く来ることを祈っています。
「All or nothing」とか、「二者択一」でなく、状況により「第三の道」の積極的な推進も考えるべきでしょう。
世界の指導者が21世紀に相応しい人類の指導者としての哲学を持ち、宗教や民族の違いに捉われず英知を集めて、ウクライナ紛争を速やかに解決してくれ、和平の「祈念」が「記念」となることを切望しています。
そして、「まんぽ俳句と川柳《ゴルフ特集》(季語と自然)」で述べた如く、
日本の「平和憲法」の前文がアメリカやロシアを始めとして、世界の国々共通の憲法前文となる日が来ることを夢見ていますが、空しい夢に終わるでしょう。
大寒の埃の如く人死ぬる
春の山屍を埋めて空しかり
(高浜虚子)
孫たちも同じ思いをすることになるのでしょうか?
亀鳴くや声なき声を聞けよとて
(薫風士)

(写真)
ポーランドにおける俳句の講演風景
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