« | メイン | 俳句雑感(6)季語と切れ字 <「猛暑日」と「立秋」> »

2019年8月30日 (金)

俳句の助詞 : 「の」と「を」

   

昼寝から目覚めて法師蝉の声を聞きながら、

「575筆まか勢」の「蜩の俳句」を読んでいて、

「かなかなの声のはるかにはぐれ鹿 (鷹羽狩行)」

が目にとまりました。

作者は、蜩の声を聞きながら、遠くに見えた一匹の鹿をこの俳句に詠んだのだと思います。

この俳句の「声の」を「声を」に変えて、

「かなかなの声をはるかにはぐれ鹿」

にすると、作者は鹿の傍で蜩の遠音を聞いていることになるでしょう。あるいは、そのょうな心象風景を詠んだ俳句とも解釈できます。

「俳句では『の』を使うと詩的になって良い」と言われます。

そのとおりですが、闇雲に「の」を使うのではなく、

自分の居る場所と俳句に詠む対象との位置関係などを考慮して、

「と」「に」「の」「へ」「や」「を」など、

助詞の使い分けをすることが大切でしょう。

ちなみに、「法師蝉」と「」は別の種類の蝉です。

助詞の使い方の一端を述べましたが、ご参考になれば幸いです。  

  

コメント

コメントを投稿