血に染むなドニエプルてふ春の川
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I’m filled with thympathy
for Ukurainian refugees_
the cold spring weather
タイトル(俳句)は、「ウクライナ・ドナウへ流る春の川」という当初の穏やかな表現によるウクライナ紛争危機の逼迫性の誤解を避けるために変更したものです。「てふ」は「という」意味の古語で「ちょう」と読みます。
・危機迫るキエフへ流る春の川

(写真)
ウクライナ・国旗
(ウイキペディア解説の一部)
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「ドニエプル」は、ウイキペディアによると、ロシアからキエフなどのウクライナ都市を経て黒海に注ぐ川のロシア語の名称ですが、ロケットの名称でもあり、ウクライナ語では「ドニプル」です。
・戦禍にも流るドナウや春の川
・春の川ドナウの辺親子連れ
・この形何の兆しか春の雲
・春の雲恐竜の如対峙して
・ウクライナ爆煙悲し春の雲
「悲し」など、「ストレートに感情表現をするとダメ句」などと言われますが、平和裏にウクライナ紛争が解決し、穏やかな日常が戻ることを祈りつつ、「やむにやまれぬ思い」を詠みました。
(青色文字をタップしリンク記事をご覧になると、面白さ倍増でしょう。お暇があれば、徒然の慰みに是非お試しください。)
・爆炎に街冴返るウクライナ
・難民の溢るる街や春寒し
・難民の行くへは何処日は朧
・危機迫るキエフの春へ思ひ馳せ
・恙無きキエフの春を「祈念」して
(薫風士)
(高浜虚子)
人類の大元の先祖を遡れば、一つの根と言えるのではないでしょうか。
ウクライナ紛争に限らず、国際問題の解決には、覇権争いや経済制裁ではなく、共産主義圏と民主主義圏の住み分けをして、どちらが人類に幸せをもたらすか、文化やスポーツの世界で平和裏の競争をしながら見極めることが良い政策だと思います。
とは言ううものの、歴史を振り返ると、共産主義は専制主義・独裁政治になり、長期政権が独裁者のみならず取り巻きの人心を腐敗させる傾向が民主主義圏より強いと言えます。
それはともかくとして、敵対姿勢では恒久的な紛争解決は出来ず、紛争の歴史を繰り返すことになるでしょう。
次の提言に世界の指導者が耳を傾けることを切望しています。
「万が一、約束が破られることがあれば、その時こそは最大限の制裁を課することを条件に、ロシアはウクライナ侵攻を中止・軍隊を撤収し、同時にウクライナも国是(自由・調和・善良)のとおり戦争に頼らない中立国になることを国際的に約束すること」で、ウクライナ紛争の解決が実現できないでしょうか?
このような考え方を「幼稚」とか、「青臭い」とか、「ナイーブ」とか、「利敵行為」とか、「ドン・キホーテ」とか、「変な人」とか、様々に非難される方もいるかもしれません。
クリミア戦争(1853~1856)や1994年から1999年にかけて2度も起こったチェチェン紛争、2010年のウクライナ大統領選挙結果、2014年のロシアによるクリミア併合の前例、ドニエプル川の水利権問題、ウクライナ・EUへのロシアからの天然ガス供給・パイプライン問題などを考えると、今度の紛争も持久戦になることを覚悟をして対応策を考えざるを得ないかもしれません。
ベトナム戦争が1955年11月から約20年間、朝鮮戦争は1950年6月から約3年間続いた事や日本が太平洋戦争に追い込まれた経緯など、よく考えると、薫風士の考えをご理解頂けるのではないでしょうか?
・青と黄の国旗を掲ぐ春の空
・大統領耳傾けば春の風
・日々愛しむキノコ雲なき春の空
・幸せの春の競演ウクライナ
・麗かやドニエプル川親子連れ
・車椅子堤をゆるりドニエプル
日本は幸いにして、国民の良識による平和憲法の堅持と自衛隊のお陰で、代理戦争の舞台になることを免れ、コロナ禍の不完全な形ながら「東京2020」を開催しました。
ウクライナも「平和憲法」に基づく平和国家のモデルになり、幸せの「きょうえん(競演・共演・饗宴)」の舞台となり、また「東欧旅行」をして上記の拙句を「客観写生」だと言える日が一日でも早く来ることを祈っています。
「All or nothing」とか、「二者択一」でなく、状況により「第三の道」の積極的な推進も考えるべきでしょう。
世界の指導者が21世紀に相応しい人類の指導者としての哲学を持ち、宗教や民族の違いに捉われず英知を集めて、ウクライナ紛争を速やかに解決してくれ、和平の「祈念」が「記念」となることを切望しています。
そして、「まんぽ俳句と川柳《ゴルフ特集》(季語と自然)」で述べた如く、
日本の「平和憲法」の前文がアメリカやロシアを始めとして、世界の国々共通の憲法前文となる日が来ることを夢見ていますが、空しい夢に終わるでしょう。
・春の山屍を埋めて空しかり
(高浜虚子)
孫たちも同じ思いをすることになるのでしょうか?
(薫風士)
(写真)
ポーランドにおける俳句の講演風景
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コロナ禍のストレス社会夏に入る(夏の俳句特集)
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をご覧下さい。 (木下さとし)
投稿: | 2022年5月20日 (金) 23時39分
「春」の俳句特集:薫風士のブログ <俳句HAIKU>
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/02/haiku-f2f4.html
をご覧下さい。
投稿: | 2022年4月30日 (土) 07時10分
「俳句HAIKU」の記事のタイトル「ウクライナ・ドナウへ流る春の川」を
「血に染むなドニエプルてふ春の川」に変えて誤解を避け、内容を補充しました。
最後までご一読頂き、その思いをシェアして頂ければ望外の喜びです。
(薫風士)
投稿: | 2022年3月17日 (木) 22時28分