文化・芸術 Feed

2025年1月29日 (水)

365 まんぽ haiku (29) 《帰り花 Kunpūshi》

   

混沌は宇宙の秩序帰り花

(konton-wa uchuu-no-chitsujo kaeribana)

        (薫風士)

 

“kaeribana” in bloom_

chaos:

That’s the system of the cosmos.

                                (Lovee)

  

(Note)

The word “kaeribana” means a flower that is unusually in bloom in winter, although it normally blooms in spring, such as dandelion and cherry blossoms.

There is another seasonal word "kuruizaki", which is equivalent to "kaeribana" but which has quite a different nuance, literally meaning "crazy flower".

  

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This is a picture showing a part of NHK TV news, which I saw in the morning on January 29. 2025.

You might think that some of the occurences, such as  abolishment of "DEI", are equivalent to "kaeribana" or "kuruizaki".    

"DEI" means "Diversity", "Equity" and "Inclusion".

  

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2025年1月28日 (火)

365 まんぽ haiku (28) 《春浅し Kunpūshi》

    

白蛇の呼ぶ参道や春浅し

(shirohebi-no yobu-sandō-ya haru-asashi)

         (薫風士)

  

early spring_

white snakes invite us into a shop

on the street approaching to a temple.

                     (Lovee)

  

(Note)

The word "や" (ya) in the above haiku has three functions:

"exclamation", "question", and "pause".

A pause is an essential facter in the Japanese conventional haiku, in which brevity and rhythm are important. 

You will notice a big difference in length between Japanese and English in the above haiku.

To enjoy haiku, it is advisable for you to learn the Japanese language.

   

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2025年1月25日 (土)

初天神ダ-クパタ-ンに気をつけて

  

タイトルは、ブログ用の拙句(まんぽ俳句)です。

  

「ダークパターン」の解説は、ここをクリック(タップ)して、「国民生活センター」の記事をご覧下さい。  

    

次の写真は、2025年1月25日朝のNHK-TV画面の一部分です。      

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平和な日本も油断出来ない世になりましたが、
金儲け主義に振り回されず、それぞれに「まんぽ俳句」を口遊んで故郷を元気にし、楽しみながら地方再生の草の根運動を進め、健康長寿を実現したいものです。

   

去年今年一歩踏み込み考へて 

老ひたれば無欲の牛歩去年今年

夏祭り最後を飾る揚げ花火 《俳句XXX

冬温しうたた寝の夢玄孫抱く

うたた寝に膨らむ夢や日は朧

        薫風士

  

この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句」や「英語俳句」の最新の「俳句HAIKU」の記事をご覧になれます。

  

  

2024年12月27日 (金)

What's up? Today 《365 haiku》

            
「Japan is a small country, 
but, Great country and Great people」

と、この記事が俳句HAIKU を通じて世界の人々が認識してくれる一助になれば、望外の喜びです。 

         (薫風士

  

Haiku Appreciates Indivisually Known Universe. 

  

HAIKU is "AI": not Artificial Intelligence, but Art of Intelligence, leading to "LOVE" 「(ai)」through "KachŌ-fūei". 

     

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2024年11月10日 (日)

九谷焼《赤絵の極致》吟行

  

Click here to see “Haiku of Issa and Bashō” in English.

    

面白きコ-ヒ-カップ秋の昼餉(ひる)

陶芸の豆の箸置き秋の昼餉

陶芸展満喫したる秋の昼餉

秋時雨赤絵陶器の美術展

秋時雨帰路は本降り陶の郷

陶の郷ゆるり訪ねむ蛍時

        (薫風士)

  

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掲句は、陶の郷や兵庫陶芸美術館を紹介する存問の拙句ですが、この記事は「陶の郷(秋の吟行)」の続編です。

  

    

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午後は雨が降る予報だったので、観光スポットの登り窯など周辺を見て吟行し、ランチを食べてから兵庫陶芸美術館に入ることにしました。

  

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この記事の美術館展示品の写真は特別展の雰囲気を紹介するためのものであり、ごく一部に過ぎません。

実際に訪れて、本物の「赤絵の極致」をご覧下さい。

   

この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の俳句や英語俳句の記事をご覧になれます。

    

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2024年10月18日 (金)

秋の一茶記念館吟行(俳句の英訳と写真)

       

俳句は好き好き、解釈は読み人次第ですから様々な英訳が可能ですが、一茶記念館のホームページに掲載される一茶の俳句や「古典に親しむ」の「一茶の俳句集」などにより、折に触れて薫風士L.P. Lovee)なりに原句に忠実に翻訳しますので、フォローして頂けると幸いです。

   

痩蛙まけるな一茶是に有

(yase-gaeru makeruna issa koreni-ari)

  

Skinny frog!

Never lose!

Issa's here, supporting you_

  

初夢に故郷を見て涙かな

(hatsuyume-ni furusato-o-mite namida-kana)

   

first dream of a new year

my native place appeared,

making me tearful

           

そば所と人はいうなり赤とんぼ

soba-dokoro-to hito-wa-yuunari akatonbo

  

the noted place for soba

so, people say_

red dragonflies

     

夕月や流れ残りのきりぎりす

yuu-getsu-ya nagare-nokori-no kirigirisu

  

the evening moon_

Katydids chirping,

left over from the flood

  

ここをクリック(タップ)すると、「ふくろう日記・別室」に、上記俳句の句碑・解説があります。

      

きょうからは日本の雁ぞ楽に寝よ

kyō-kara-wa nihon-no-gan-zo rakuni-neyo

  

from today

you are Japanese wild geese_

Sleep at ease!

       

是がまあ つひの栖か 雪五尺

(korega maa tsui-no-sumika-ka yuki-go-shaku)

    

Well, well !

my final dwelling_

the snow fifteen deep

     

  

雪とけて村いっぱいの子どもかな

(yuki-toke-te mura-ippai-no kodomo-kana)

   

the snow has melted,

full of children_

my native village

  

うまさうな雪や ふうわりふうわりと

umasou-na yuki-ya fuuwari-fuuwari-to

  

snow falling

softly and gently,

all seeming delicious

  

「初夢に」の俳句は、俳諧寺の傍の句碑になっています。

上記の翻訳は、世界一短い詩と言われる俳句の特徴を生かした薫風士(L.P Lovee)の簡潔な英訳です。

   

AIにアナログ勝るや一茶の忌

(eiai-ni anarogu masaru-ya issa-no-ki)

       (Kumpūshi)

  

superior to AI,

analog haiku_

memorial day of Issa

 (Translated by L.p.Lovee )

        

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ここをクリック(タップ)して、「一茶記念館」のホームページをご覧下さい

       

   

    

2024106日に京都の無鄰菴で開催された英語俳句(Haiku of Issa)の俳画教室を見学し、展示された色紙の一茶の俳句「かたつむりそろそろ登れ富士の山」の誤訳に気付き、英訳の添削についてアドバイスしました。   

    

「かたつむりそろそろ登れ富士の山」について、子供の教育に参考になる解説記事があります。

ここをクリック(タップ)して、「園長日記」をご覧下さい。

             

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この写真は、一茶記念館の入り口で撮った薫風士です。 

  

    

   

          

この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の「俳句」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

      

2024年10月 7日 (月)

秋の吟行《無鄰菴・英語俳画教室》

  

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2023年9月30日に京都市左京区の南禅寺界隈を吟行した記事「秋の蹴上・無鄰菴吟行(俳句と写真)」を多くの方ご覧頂いたと思いますが、今年(2024年)も句友に誘われて10月6日に無鄰菴を訪ねたところ、一茶の俳句の英訳を使用した俳画教室が開催されていました。

  

詳細は、ここをクリック(タップ)して、「日本の風」の「お知らせ」をご覧下さい。

  

俳画教室の主催者は芸大出身の方なので一茶の俳句の英訳の適正さの是非は不問にされているようでした。

  

かたつむりそろそろ登れ富士の山

   

この俳句は、次のとおり英訳すると良いと思います。

 

Climb Mt.Fuji,

slowly, slowly_

snail !

  

または、

   

Snail !

Climb slowly and slowly_

Mt. Fuji

  

上記は薫風士の英訳です。

展示されていた色紙の英訳は、次のとおり、不定冠詞があるため、明瞭な命令形になっていないので不適切です。

  

A snail_

climb Mt.Fuji

but slowly, slowly

  

俳句では助詞や切れ字、語順などが大切ですが、英語の俳句や英訳においても冠詞や前置詞、語順などが大切です。

  

「英語の俳句は単語を並べて置けば良い」という人がいますが、このセリフは、奥の深い俳句への入門の敷居を低くするための初心に対する言葉ですから、誤解しないで下さいね

 

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この写真は、蹴上の観光スポットである「ねじりまんぽ」です。

 

  

   

ここをクリック(タップ)して、「折々の《まんぽ俳句》(No.6)虚子の「去年今年」(夏井先生vs薫風士)」をご覧下さい。

  

国際俳句協会への薫風士の投稿「英語でわかる芭蕉の俳句」や俳句HAIKUの「文芸翻訳」の記事をフォローして頂けると幸いですが、英語俳句誤訳集《言葉の壁》」や「まんぽ俳句を楽しもう!」をご一読下さい。

(青色文字をタップすると、リンク記事が表示されます。)

  

この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の俳句や英語俳句の記事をご覧になれます。

  

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2024年9月22日 (日)

秋彼岸まんぽ日記を読み返す

    

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この青色文字「日記」などをタップ(クリック)し、俳句HAIKUの記事「翔平の結婚祝す二月尽」や(秋彼岸の俳句)夏井いつき先生の添削を添削する(特集)」など、「まんぽ俳句」の記事をご覧頂けると幸いです。

  

この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の俳句や英語俳句の記事をご覧になれます。

2024年9月 5日 (木)

初秋の吟行《萩の寺・東光院》

     

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冒頭の写真は、東光院のパンフレットですが、写真をタップ拡大すると、令和4年の「子規忌へちま供養」の入選句(特選5句・佳作20句)をご覧になれます。

             

歳時記(俳誌のサロン)の「萩」の例句は、この青色文字をタップしてご覧下さい

   

ここをクリック(タップ)して、「『敬老の日』子規忌・糸瓜忌・獺祭忌に思うこと」をご覧下さい。

      

_142814_2阪急宝塚線「曽根駅」の近くにある萩の寺「東光院」を2024年9月4日に句友と吟行しましたが、残念ながら萩の花は幾つか咲き初めたばかりで、ほとんどの萩はまだ青々と繁っていました。 

    

    

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当日は快晴の真夏日で、寺苑を一巡すると汗が出る状態で、昼餉の喫茶店「タンネ」の冷房生ビールで秋の汗を鎮めました。 

   

萩の寺「東光院」を紹介する拙句(まんぽ俳句)を掲載します。

  

萩の寺東光院の苑吟行

仲良しと一日を惜しむ萩の寺

延命橋銀杏落ちて踏まれけり

延命とふ地蔵拜すや黄葉降る

秋の空映ゆる本殿ガラス張り

萩の花探し寺苑をぐるぐると

虚子の句碑見落としたるや萩の寺

門前に虚子の句碑あり竹の春

稚児抱く水子地蔵や紅芙蓉

二つ三つ咲き初む萩や東光院

子規の句碑覆ひし萩の花未だ

萩囲む雨月主宰の親子句碑

観音像木漏れ日に座す萩の寺

祈りては秋水かける大観音

東光院苑を巡りて秋の汗

苦吟しつピザとビールの昼餉愛づ

秋暑き吟行したる句座楽し

吟行の疲れ癒すや冷酒

           (薫風士)

  

東光院の萩の苑などの写真を最後に掲載しますが、拙句と合せてご笑覧頂けると幸いです。

    

おもひおもひに座りこそすれ萩の縁

我のみの菊日和とはゆめ思はじ

       (高浜虚子)

   

虚子の上記「萩の縁」の俳句を深読みすると、「萩の見える縁側」の意味と「萩の寺のもたらす縁」と、二通りの解釈が出来ます。

  

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高浜虚子も東光院を訪ねたことがあるとのことなので、萩の花の盛りに訪ねて改めて吟行をしたいと思います

  

   

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

          

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2024年4月28日 (日)

俳句・HAIKUを世界遺産に!

    

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俳句をユネスコ世界無形文化遺産へ(草の根運動)」というタイトルの記事を2018年に書きましたが、今朝(2024.4.28)のNHK-Eテレで和食のユネスコ無形文化遺産に関連した放映をしていました。

冒頭の写真は、テレビ画面の一部分です。

 

「和食の特徴」と「俳句の特徴」は、次のとおり類似点や共通点がありますが、両者の致命的な違いは「言語の壁の有無」です。

  

(和食の特徴)

#多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重

#健康的な食生活を支える栄養バランス

#自然の美しさや季節の移ろいの表現

#正月などの年中行事との密接な関わり

  

(俳句の特徴)

#多様で新鮮な風景・情景とその印象の尊重

#健康的・文化的生活を支える花鳥諷詠のバランス

#自然の美しさや季節の移ろいの表現

#正月などの年中行事との密接な関わり

  

和食は言葉の障壁が無く、味覚と視覚によって世界の人々に理解されてユネスコ無形文化遺産に比較的容易に登録されたのでしょうが、言葉を命とする俳句には国際的言語の違いという障壁のみならず季節や習慣の違いなどの障壁もあり、ユネスコ無形文化遺産登録への国際的理解を得るのは容易ではありません。

  

恒久的世界平和実現の大義のために、政界でも超党派でこの運動に協力している現状を「売名行為だ」などと一面的にネガティブにとらえないで俳句界や川柳界も超結社的に協力してくれることを切望しています

 

「俳句」が「HAIKU」として「ユネスコの世界無形文化遺産」に登録され、恒久的世界平和が実現することを祈っています。

皆さんが「俳句HAIKU」の記事をシェアしてくれることによって、このささやかな記事が「俳句のユネスコ世界無形文化遺産登録」実現への一助になり、いつの日かに恒久的世界平和が実現するとの夢を見つつ永久の眠りにつければ最高の喜びです

 

幸せや世界遺産を日々食って

幸せや世界遺産の句に遊び

幸せや永久の眠りに昼寝して

     (薫風士)

    

2024年2月20日 (火)

折々の《まんぽ俳句》(No.6)虚子の「去年今年」(夏井先生vs薫風士)

  

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_153005_2写真は「夏井いつきの 俳句鑑賞の授業」(PHP研究所2022.1.6発行)の表紙と裏表紙にある授業時間の項目部分です。 

  

この本を読んで、高浜虚子の俳句「去年今年つらぬく棒の如きもの」について、夏井先生の解釈も多くの著名俳人と同じく薫風士の新説と異なる通説に従っていることに気付き、俳句HAIKUの読者に薫風士の新説に納得して頂くべく、夏井先生の授業時間に合わせて、次のとおり、俳句HAIKU の記事を整理しました。

   

現代俳句協会とか、俳人協会・俳句文学館日本伝統俳句協会など、俳句結社の新旧・大小を問わず、俳句愛好家(愛好者)にご一読頂ければ幸いです。

     

青色文字のタイトルをクリック(タップ)して、俳句HAIKUの記事をご覧下さい。

  

(1時間目)

# 高浜虚子と坪内稔典(俳句は詠み人・読み人次第

 

(2時間目)

# 俳句・HAIKU 《言語の壁にチャレンジ

 

(3時間目)

# 俳句の文法《助詞「や」と「か」

# プレバト「金秋戦2022」の俳句を考える

# 俳句の推敲 《老鶯・夏鶯・残鶯・乱鶯

    

(4時間目)

# 初鏡と小春の鏡(プレバト俳句の推敲

# 『父の日』の楽しい句作と鑑賞:助詞 《や・の・を・も・に・と・は

 

(5時間目)

# 俳句・HAIKU 言語の壁を破るチャレンジ(2

 

(6時間目)

#「片陰」(俳句の文法・口語と文語

 

(7時間目)

# 俳句の定型とリズム

自由律の俳句は、散文の断片になりがちなので、お勧め出来ません。

  

(8時間目)

# 虚子の俳句『去年今年貫く棒の如きもの』の棒とは何か

# 趣味の俳句《作り方・楽しみ方 5つのポイント

# 俳句の鑑賞:柿(追補版

    

(9時間目)

# 俳句《待春

#「敬老の日」「子規忌・糸瓜忌・獺祭忌」に思うこと

 #  俳句:故郷の《里芋

    俳人の人生とその時代の社会や世相を知り俳句を鑑賞する村越化石ハンセン病      

#初仕事・仕事始・出初》能登半島地震緊急支援にオスプレイを  

#  俳句談義(8):「初蝶来何色と問ふ黄と答ふ」《虚子の対話の相手は誰か?    

# 梅雨晴間綾子生家を訪ねけり

     

10時間目

# 虚子の俳句『去年今年貫く棒の如きもの』の棒とは何か

#大晦日・大年》(岸田内閣に望む

   

(「まん歩ネット俳句会」1月の投句から)

ああ無常果てなき戦(いくさ)去年今年

       (呑舟)

  

暁に祈る平穏去年今年

      (古達磨)

  

去年今年まんぽ俳句を口ずさみ

密かなる闘志を胸に去年今年

       (薫風士)

   

俳句は、AI(エイアイ)に頼るのではなく、人が詠んでこそ俳句の価値があり意味があります。

AIには哲学や感情が無く、愛が有りません。

人間には哲学があり、感性があり、愛があります。

俳句に感性を込めて自然や人の営みを詠むのが花鳥諷詠です。

  

折々に、まんぽ俳句を口ずさみ、俳句を通じて世界平和の実現を目指して、花鳥諷詠をして、元気に過ごしたいものです

夏祭り最後を飾る揚げ花火」をご覧下さい。

  

「まんぽ俳句」の「まんぽ」は、一般に使われている「線路の下をくぐるためのトンネル」のことではなく、「散歩」を「万步」や「漫歩」などの掛詞にした、健康長寿を目指す「吟行」を意味する薫風士の造語です。

  

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

 

  

2024年2月14日 (水)

折々の《まんぽ俳句》(No.5)「バレンタイン」と「去年今年」

        

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バレンタインデーの由来は、ウィキペディアの解説によると、

「キリスト教の司祭ウァレンティヌス(バレンタイン)がローマ帝国皇帝・クラウディウス2世命令に背いたため、2月14日にルペルカリア祭に捧げる生贄として処刑されたことにある・・・(中略)・・・

皇帝は、愛する人を故郷に残した兵士がいると士気が下がるという理由で、兵士たちの婚姻を禁止したが、婚姻を禁止されて嘆き悲しむ兵士たちのためにウァレンティヌスが内緒で結婚式を行い、その噂が皇帝の耳に入り、皇帝は二度とそのような行為をしないようウァレンティヌスに命令した。しかし、ウァレンティヌスは皇帝の命令に屈しなかった。」

とのことです。

     

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これらの写真のとおり、「俳句HAIKU」へのアクセス累計は、2025年1月4日未明に1,234,888に達し、2024年2月19日午前0時には1,078,898件と、縁起の良い数字が面白い並び方をしていました。

       
大局をわきまえずに1円や2円の類のことばかりに拘り過ぎるとか、政治に無関心で人任せにしているとか、聞く耳をもった政治家をないがしろにしていると、日本もナチスのような煽動政治家やプーチンとか、誰かさんのようなアナクロ専制主義者に振り回される国になるのではないかと、危惧しています。

 

高邁なことをしているつもりでしていることが公明正大か?

  

真に国民の幸せをもたらすことは何か?

  

政治に関わっている方々には、折々に謙虚に自省してくれることを願っています。  

  

夏祭り最後を飾る揚げ花火」の「X」(旧Twitter)に関わる俳句をご一読頂き、薫風士の危惧をご理解の上、その思いを皆さんがシェアしてくれると有難いです。

    

今年のバレンタインデーは幸いなことに、昨年の寒さと打って変わった春の陽気になり、友人が貸してくれた「夏井いつきの 俳句鑑賞の授業」を暖かい縁側で読みました。  

  

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写真は「俳句鑑賞の授業」(PHP研究所2022.1.6発行)の裏表紙にある授業時間の項目部分です。 

  

この本は初心者が俳句に興味を持つように上手く編集してあるな、と感心しましたが、高浜虚子の俳句「去年今年つらぬく棒の如きもの」の夏井先生の解釈が薫風士の解釈と異なり、通説に従っていることに気付き、俳句HAIKUの読者に薫風士の新説に納得して頂くべく、夏井先生の授業時間に合わせて、次のとおり、俳句HAIKU の記事を整理しました。

  

新旧を問わず、俳句愛好家(愛好者)の句作や俳句鑑賞に何らかのご参考になれば幸いです。  

  

青色文字のタイトルをクリック(タップ)して、俳句HAIKUの記事をご覧下さい。

  

(1時間目)

#高浜虚子と坪内稔典(俳句は詠み人・読み人次第

 

(2時間目

#俳句・HAIKU 《言語の壁にチャレンジ

 

(3時間目)

#俳句の文法《助詞「や」と「か」

#俳句の推敲 《老鶯・夏鶯・残鶯・乱鶯

    

(4時間目)

#初鏡と小春の鏡(プレバト俳句の推敲

#『父の日』の楽しい句作と鑑賞:助詞 《や・の・を・も・に・と・は

 

(5時間目)

#俳句・HAIKU 言語の壁を破るチャレンジ(2

 

(6時間目)

#「片陰」(俳句の文法・口語と文語

 

(7時間目)

#俳句の定型とリズム

  

(8時間目)

#虚子の俳句『去年今年貫く棒の如きもの』の棒とは何か

趣味の俳句《作り方・楽しみ方 5つのポイント

俳句の鑑賞:柿(追補版

    

(9時間目)

#俳句《待春

#「敬老の日」「子規忌・糸瓜忌・獺祭忌」に思うこと

 #俳句:故郷の《里芋

         (俳人の人生とその時代の社会や世相を知り俳句を鑑賞する村越化石ハンセン病      

初仕事・仕事始・出初》能登半島地震緊急支援にオスプレイを  

俳句談義(8):「初蝶来何色と問ふ黄と答ふ」《虚子の対話の相手は誰か?    

梅雨晴間綾子生家を訪ねけり

     

10時間目

#虚子の俳句『去年今年貫く棒の如きもの』の棒とは何か

大晦日・大年》(岸田内閣に望む

   

(「まん歩ネット俳句会」1月の投句から)

ああ無常果てなき戦(いくさ)去年今年

       (呑舟)

  

暁に祈る平穏去年今年

      (古達磨)

  

去年今年まんぽ俳句を口ずさみ

密かなる闘志を胸に去年今年

       (薫風士)

   

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俳句は、AI(エイアイ)に頼るのではなく、人が詠んでこそ俳句の価値があり意味があります。

AIには哲学や感情が無く、愛が有りません。

人間には哲学があり、感性があり、愛があります。

俳句に感性を込めて自然や人の営みを詠むのが花鳥諷詠です。

折々に、まんぽ俳句を口ずさみ、花鳥諷詠をして、元気に過ごしたいものです。

  

「まんぽ俳句」の「まんぽ」は、一般に使われている「線路の下をくぐるためのトンネル」のことではなく、「散歩」を「万步」や「漫歩」などの掛詞にした、健康長寿を目指す「吟行」を意味する薫風士の造語です。

  

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

    

2023年12月 9日 (土)

《冬霧》丹波並木道中央公園

    

冬霧に霞む丹波の並木道

冬霧朝日の霞む並木道

冬霧の並木を行くや句を口に

冬霧や俳句談議す俳句好き

冬霧の晴れておどろし恐竜像

冬霧の晴れる思ひや言ひ尽くし

冬晴を俳句好き行く並木道

古民家の天井窓の冬明り

句座の昼冬菜サラダをたっぷりと

アッシ-役終へし夕餉の温め酒

      (薫風士)

     

「古民家」の俳句の「冬明り」は、「初明り」とすれば新年の俳句となりますが、「月明かり」とすれば名月の俳句になると思います

青色文字の文字をクリック(タップ)して、リンク記事をご覧頂ければ、面白さが倍増すると思います。

    

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掲句は、デカンショで知られる丹波篠山市兵庫県立丹波並木道中央公園を俳句仲間と12月6日に吟行して詠んだ拙句(まんぽ俳句)です。  

聞くところによると、第55回三田市民文化祭俳句大会は会長以下関係者のボランティア活動により成功裏に終わりましたが、会員の高齢化で開催の準備が大変だと、将来が危惧されます。

  

そこで、三田市の協力をもっと得ることが出来ないのか?と話題にしたところ、三田俳句協会の関係者は「残念ながら三田市にはその余裕が無い」と諦めているようでした。  

歴史的に著名な俳人がいた丹波市など、市を挙げて「俳句で町おこし」をしている市と同一に論ずることは出来ませんが、俳句は比較的に費用を掛けずに市民の健康維持に役立てることが出来ると思います。

妊婦や病人を受け入れる病院の維持管理体制を確立することは勿論重要ですが、市民の健康維持、特に、寝たきり高齢者の発生を予防するためにも、市民の文化活動を支援協力する一環として、三田市当局の関係者が市民文化祭俳句大会の準備などに協力する体制を作って頂けないでしょうか?

そうすれば、高齢者のみならず現役で活躍している若者にとっても魅力のある「花と緑」の豊かな文化的ベッドタウンとして、もっと活性化されるのではないでしょうか?

  

並木道公園を案内してくれた句友はこの公園を毎日のように散歩しているそうですが、薫風士は三田市にある兵庫県立人と自然の博物館(ひとはく)周辺の深田公園を散歩して、健康維持の「まんぽ俳句」を口ずさんでいます。

  

皆さんも現地を訪ねることが出来ない場合は、写真をタップ拡大してご覧になり、疑似吟行の「まんぽ俳句」を口遊み、生きづらい世を「それぞれ」にエンジョイされることを願っています。

「まんぽ俳句」を貴方が詠まれるのに、薫風士の「冬のまんぽ俳句特集」が何らかのご参考になれば幸いです。

  

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ここをクリックして、恐竜が啼く動画をご覧下さい❗
  
  

最後の写真は、ホロンピアホテルにある「旨いもん屋 さんで~」の一画を薫風士が撮ったもので、丹波並木中央公園の古民家の写真ではありませんが、ここで句会をさせて頂いたので掲載しました。

  

 

2023年11月29日 (水)

万博や昭和はレトロ冬銀河

    

(2025.2.11 更新)

ビル聳ゆタワークレ-ン暮れの秋

万博へ備ふ工事や暮れ早し

万博まで後半年や暮れの秋

暮れ早し万博予約始まりぬ

秋風やカウントダウンの我が余生

建国日万博備ふ未来像

万博のプラネタリウム冬銀河

       (薫風士)

 

掲句の最後は空想句です。 

   

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冒頭の写真は大阪・御堂筋の淀屋橋にある「地球儀を支える人々の像」の郵便ポスト(?)近辺の風景です。

 

この郵便ポストのような台を地震や津波に耐える巨大な基礎として、その形状を五大陸を象徴する五角形にし、地球儀の内部をプラネタリウムにして万博会場の適切な場所に恒久的な施設として建設して、万博終了後も世界平和のシンボル・大阪の観光名所にすることは出来ないでしょうか?

 

プラネタリウムは、AIを活用して、日本のみならず世界各地から来る団体客が、自分達の地域の星空を見ることが出来るようにすると興味が湧き、来訪者が増えると思います。

 

万博開催責任者・関係者の方々には是非この提案を「万博の目玉」として検討して頂きたいですが、この提案の実現に皆さんが賛同・支援してくれると、有難いです。

   

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20250206_121919これらの写真は、NHK-TVの解説や ニュース画面の一部分です。

  

   

大阪・関西万博の開催期間を延長して下さい!」をご覧下さい。

   

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タイトルはブログ用の拙句です。

 

写真はNHK-TVのニュース画面(一部分)や大阪・関西万博のパンフレットの一部分です。

   

風薫る家族で行かむIR 

IR賭博はダメよ秋の声

  

子供がゲ-ムの虜になって困っている人が増えているのではないでしょうか?

将来、賭博中毒者が増えると、日本社会はどうなるでしょうか !?

 

万博や一期一会の揚花火

万博の令和の夢や秋の風

    

EXPO'70」(昭和45年)の開催後55年ぶりに開催される「大阪・関西万博」の開催までのカウントダウンは6月17日に300日になりましたが、難題が山積し、未だに開催反対や中止の声も出ているようです。無事に成功することを祈っています。

  

俳句《花は葉に》OB会」や「夏祭り最後を飾る揚げ花火」などをご覧下さい。

(青色文字をタップすると記事が表示されます。)

  

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

   

2023年10月28日 (土)

芭蕉の足跡巡り《秋の山寺・立石寺》

     

閑さや岩にしみ入る蝉の声

          (芭蕉)

      

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立石寺入山券(写真参照)の案内図のとおり、芭蕉が詠んだと思われる岩を観察しながら、山寺の「奥の院」まで老躯を労わり労わりして、千段余りの石段を登りました。

写真をタップ拡大してルートをご覧下さい。

    

ここをクリック(タップ)して、立石寺のホームページの写真やすばらしい動画(最後にある。2:32)をご覧になると、山寺の全貌が分かります

   

ここをクリック(タップ)して「蝉の俳句を鑑賞しよう」(俳句HAIKU)をご覧下さい。

   

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この写真はクラブツーリズムのパンフレット「旅のしおり」の一部分です。

  

芭蕉が掲句を詠んだ季節とは異なっても、その岩を実際に見ておきたいとの思いで、クラブツーリズムの「テーマのある旅」のツアーに参加し、「芭蕉と曽良が二人旅でニ-ニー蝉の声を聴き、芭蕉ならではの感性で『閑さや』の名句が生まれたのだ」と、一応納得しましたが、毛越寺にお参りする時間がなかったので、来年の夏(蝉の鳴く頃)にもう一度平泉や山寺など岩手県や山形県の観光地をゆっくり訪ね吟行したいと思います。

   

慌ただしいツアーで閑さを詠むのは難しく、月並みの凡人俳句ですが、「俳句は好き好き」と、思いつくままにブログ用にまんぽ俳句を口遊みました。

     

秋茜芭蕉と曽良の座像に来 

小鳥来る芭蕉と曽良の座像かな 

秋茜」(=赤とんぼ)や「小鳥来る」は取合せのしやすい秋の季語です。

    

蝉塚に暫し憩ふや秋茜

「秋茜」は「赤蜻蛉」のことですが、「冬茜」は「冬夕焼」のことです。

   

縁石に躓き転ぶや秋の山 

五大堂へ行く断崖の石畳の道は狭いので、スマホ写真を撮りながら後退りをして道を譲ったところ、縁石に踵が躓き仰向けに倒れましたが、どなたかに引き起こして頂き、幸いなことに怪我をせず、駄句を口遊みました。 

 

根本中堂でお祈りをしていたお陰か怪我をしませんでしたが、縁石の傍に雨水溝の水を落とす穴があり、危ない所でした。 

 

この拙句は中七が字余りの「5・8・5」の破調です。

ここをクリック(タップ)して「著名な俳人の『字余りの俳句』の鑑賞」をご覧下さい。

  

初紅葉仰げば岩の大蛙    

        

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掲句は、「初紅葉だ」と、仁王門を見上げた時に蛙の口に似た大岩が見えたので、ブログ用に詠んだ即興句ですが、この奇岩は見方を変えると、片目の猫に見えます。

(写真をタップ拡大してご覧下さい。)

   

  

石磴を上る千段天高し

俳聖を偲び千段秋の夏

奥の院詣でし汗や初紅葉

薄黄葉背にしたる奥の院

山寺に詣でし昼餉芋煮蕎麦

       薫風士

   

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「秋の夏」は当日の秋晴れの「夏日」を表現した造語です。

「背」は「そびら」と、「5・7・5」のリズムで読んで下さい

        

  

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芋煮は山形の特産だけの美味しさがありました!

お暇があれば写真をタップ拡大して疑似吟行をして頂けると幸いです。

 

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

   

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2023年10月11日 (水)

「客観写生」と「花鳥諷詠」の違い

  

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冒頭の写真は、花鳥2024年8月号(P54~55)「紙ふうせん」の記事ですが、薫風士がネット俳句交流の誘いをしています

   

2番目の写真は、花鳥2023年11月号の「花鳥徒然」の記事(薫風士の投稿)です。

タップ拡大してご一読下さい。

    

高浜虚子は、自由にものが言えない戦時中の俳句では「客観写生」を唱道し、戦後自由にものが言えるようになると、「花鳥諷詠」を推奨したのだろうと推測していましたがウイキペディアには次の解説があり、両者の違いについて明確な定義は無いようです。

  

「花鳥諷詠」は1928年4月21日の「大阪毎日新聞」の講演会で提唱された。「花鳥」は季題の花鳥風月のことで、「諷詠」は調子を整えて詠う意味である[注 1]  

一般に「花鳥風月」といえば「自然諷詠」の意味になるが、虚子によれば「春夏秋冬四時の移り変りに依って起る自然界の現象、並にそれに伴ふ人事界の現象を諷詠するの謂(いい)であります」(『虚子句集』)と「人事」も含めている。この「花鳥諷詠」は「ホトトギス」(俳誌)の理念であるが、それまで主張していた「客観写生」との関係は必ずしも明らかではない。虚子は終生この主張を変えることなく繰り返したが、理論的な展開は示さなかった。

 (以下省略)

    

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この写真は、人と自然の博物館のイベントのパンフレットと新館の軒からの眺めです。

 

ひとはく」(兵庫県立人と自然の博物館)の新館の軒にある鎖樋が秋雨に奏でる音を聴きながら「まんぽ俳句」を口遊み、冒頭の写真を見ながら拙句を推敲していて、ふと客観写生と花鳥諷詠のことを考えました。  

   

(A. 客観写生)

秋雨の旋律奏づ鎖樋

  

(B. 花鳥諷詠)

秋雨の旋律愛づや鎖樋

   

掲句について、「Aは客観写生であり、Bは花鳥諷詠である」と言えるのではないでしょうか?

 

客観写生をして、感じたことや思ったことを俳句に詠み込めば、それが花鳥諷詠だと思います。

 

貴方のお考えなど、何らかのコメントを頂けると幸いです。

     

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2023年8月30日 (水)

「盆の月」に祈ること

  

八月尽何の兆しか宵の空

       (薫風士)

    

ウラジスラバ - シモノバさんの俳句を読んで思ったことを書きました。

  

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(写真)

8月31日の満月

   

  

空の雲の模様が「四季の雲(写真・俳句)《早春・春の雲》」の空に似て、何かが対峙して噛み合っているかのようにも見えます。

    

30日の「盆の月」は曇りで見えなかったので、31日の満月を愛で、世界の平和を祈りましたが、ウクライナ戦争の終結の兆しはありません。
  

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日本経済新聞電子版8月27日付の「春秋」(写真参照)に、ウラジスラバ・シモノバさんの俳句が次のとおり引用されていました。

  

真っ青な空がミサイル落としけり

  

シモノバさんのウクライナ語俳句の翻訳の「空がミサイルを落とす」という表現は腑に落ちません。

ミサイルを落とすのは空ではなく、人間です。  

次の仮想俳句や川柳に込める薫風士の思いを世界の人々がシェアしてくれることを祈っています。

   

ミサイルの打ち止めならず盆の月      

        (俳句)

 

月面へ覇権争い持ち込むな

        (川柳)

月面や月の資源の権益については、「宇宙条約」が適用されるのでしょうが、国際条約が反故にされることが無いことを祈っています

        

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写真は、日本伝統俳句協会のカレンダー8月後半部分です。

   

写真をタップ拡大すると、掲載の俳句をご覧になれます。

     

   

  

チュヌの便り」として2014年に掲載を始めた薫風士のブログは、2018年にチュヌが亡くなったのを契機に、ブログの名称を「俳句HAIKU」に変え

キャッチフレーズを

俳句を通じて世界平和を! 

World peace through HAIKU!   

故郷を『まんぽ俳句』で元気に、

未来へ繋ごう!

に改めました。

   

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(写真)

俳句HAIKUのアクセス累計

「チュヌの便り」~「俳句HAIKU」の10年間のアクセス累計は、お陰様で8月30日(盆の月)に百万件の大台にのりました。

    

ブログ用の川柳擬きの拙句をご笑覧下さい。    

  

満月やチュヌにアクセス百万に

百万のアクセス謝すや盆の月

盆の月馳せる思ひはウクライナ

月面へ競ふ先着盆の月

盆の月憂ふ未来の宇宙戦

満月や慈悲の心を月面へ

恙無き白寿目指すや盆の月

         (薫風士)

  

ここをクリック(タップ)して、「花祭《21世紀の宗教・世界平和を考える》」をご一読下さい。

   

歳時記(俳誌のサロン)から「盆の月」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字(季語)をタップして、例句の詳細をご覧下さい。

  

盆の月1 

本音述べ後悔もあり盆の月

        (後藤とみ子)

  

盆の月2

戦前派戦中派老い盆の月

       (吉田多美)

  

盆の月3

話したきことの溢るる盆の月

       (一民江)

    

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

     

2023年8月26日 (土)

西瓜食み馳せる思ひやウクライナ

     

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(写真)

親戚がくれた暑中見舞い状と、

鴉か何かに食われた無惨な西瓜

     

8月23日の「処暑」が過ぎても、残暑とは言いがたい猛烈な暑さが続いています。

  

残暑お見舞い申し上げます

 

ロシア軍がウクライナ侵攻を始めてから1年半が経ちましたが、停戦の気配はありません。

  

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タイトルは、ウクライナ戦争の終結を祈りつつ詠んだ、ウクライナ応援のブログ記事用の拙句です。

  

   

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先日、日本経済新聞電子版8月27日付の「春秋」のコピー(写真参照)を後輩が送って呉れました 

その記事に、ウラジスラバ・シモノバさんの俳句が次のとおり引用されていました。

  

真っ青な空がミサイル落としけり

 

この俳句はシモノバさんがウクライナ語で詠んだ俳句の翻訳でしょうが、「空がミサイルを落とす」という表現は腑に落ちません。

ミサイルを落とすのは空ではなく、人間です。

自然現象は止めることが出来ませんが、人間のすることは止めることが出来ます

 

この点を認識して原句が作られたのかどうか、ウクライナ語は知らないので、英語訳があれば是非それを見て確認したいものです

     

梅東風や届け世界にこの思ひ」が令和の人々の目の黒いうちに実現するとは思えませんが、その平和の祈りは、俳句を通じて続けることによって世界の人々にシェアして頂き、未来へつながれることを願っています。

  

青色の文字をタップして、リンク記事をご覧下さい。 

  

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2023年8月19日 (土)

俳句の日季語を活かして句に遊ぶ

  

八月や季語を活かしてこそ俳句

  

タイトルや掲句はブログ記事用の川柳擬きの拙句ですが、俳句は季語やリズムを活かしてこそ俳句の良さがあるのではないでしょうか

819日は「俳句の日」とされていますが、正岡子規の忌日は9月19日ですから、「句育」と語呂合わせをして、「俳句の日」~「子規忌」を「平和の俳句月間」とし、「俳句を通じて世界平和を」の運動を推進して欲しいものです。   

八月の俳句に思うこと」や「終戦記念日の俳句に思うこと」をご覧下さい。

(青色の文字をクリックすると、その記事をご覧になれます。)

   

インターネットを検索していると、民間出身の初代宮内庁長官だった田島道治(たじま・みちじ)が書いた「昭和天皇拝謁記」の概要を紹介する記事が「文春オンライン」にありました。

その一部分を抜粋掲載させて頂きます。

(この記事は削除されたのか、詳細をご覧頂くことが出来ません。ここをクリックして、NHK NEWS WEB の記事「昭和天皇拝謁記」をご覧下さい。)

  

「・・・・、開戦を命令した宣戦の詔勅であるが、本当は平和裡に解決して欲しいけれどもやむなく開戦に至ったのであるという文言こそ、自分の意思なのだと天皇は強調していた。それも理解せずに自分の退位を請願するような老人の主張はおかしいと田島に愚痴をこぼしたのである。 

しかし田島は、天皇の命令が下されたならば必ず謹んで従う(つまり戦争をすることが当然と受け止める)し、そもそも「朕が志ならんや」は日清・日露戦争の宣戦の詔勅でもあった常套句で、そうは受け止めないのが普通であると答えた。このあたり、民間出身の田島らしい返答でもあろう。必ずしも昭和天皇におもねるような答えを返すのではなく、正直に思うことを述べたのである。(以下省略)」

  

コミュニケーションの難しさをあらためて感じましたが、「大寒の俳句(コロナ禍国際同盟に思うこと)」や「季語・季題が大寒の俳句を集めました」、天皇誕生日の俳句に思うこと」、「夏祭り最後を飾る揚げ花火」などをご覧頂き、薫風士の思いをシェアして頂けると幸いです。

「ロ-マは一日にして成らず」「ちりも積もれば山となる」「さざれ石の苔のむすまで」

という思いで、世界平和を祈りながら、健康長寿を目指して「俳句HAIKU 」の記事を書いています。

  

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事をご覧になれます。

     

2023年6月20日 (火)

五月雨《三輪明神窯史跡園を訪ねて》

   

P.S. 2023.10.14)

米寿祝ぐ三田青磁や富士の山 

        (薫風士)

三田青磁の手作りの富士山を手作りの庭の日本列島に置き、米寿のお祝いの「まんぽ俳句会」をするのが夢です。

     

(2023.6.20の記事)

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冒頭の写真は三田三輪明神窯史跡園のパンフレットの一部分です。

 

秋に開催する仲間の吟行の事前確認のために梅雨の晴れ間に三輪明神窯跡園を訪ねたところ、係の方が史跡園などの説明を丁寧にしてくれて、三輪神社に通ずる小道の案内もしてくれました。

俄雨(にわか雨)が上がるまでの雨宿り中に展示品を見ながら三田青磁の詳しい説明を聞くことができて非常に有意義でした。

  

五月雨や青磁史聞きつ雨宿り

五月雨や三輪明神の加護祈る

五月雨虹故郷偲びけり

          (薫風士)

    

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「五月雨」は、「さみだれ」か「さつきあめ」か、いずれかに、俳句の定型リズム「5・7・5」にして詠んで(読んで)下さい

  

   

写真をタップ拡大してご覧になると、三輪明神窯跡園の一端がわかるでしょう。

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。