地域情報 Feed

2021年11月15日 (月)

時雨晴れ「つくしの里」を吟行す(俳句と写真)


    

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう!

青色文字をクリック(タップ)して歳時記の例句やリンク記事をご覧下さい。

    

新型コロナウイルス感染拡大第5波が一応収束し、飲食店等に対する時短要請等が解除されたので、2021年11月9日に「仲よし俳句会」の吟行俳句会を近場の「つくしの里」で開催しました。

  

吟行地の解説と三田市民文化祭俳句大会の紹介を兼ねて、掲載の許可を頂いた句友の俳句と薫風士の投句等を下記に掲載します。

    

林わこさんの投句

黒豆の畑は刈り取り間近なる

立冬の村の奥より犬の声

誕生の記念樹桜紅葉して

 

山田京子さんの投句

穭田や真っ赤な傘の人通る

山裾に添ふ家並や秋桜

揺らぎ合ひても縺れなく秋桜

    

(薫風士の投句)

初冬のつくしの里を句に遊ぶ

口遊む試歩の俳句冬紅葉

口ずさむ試歩の俳句や時雨晴

の里を試歩せり句を口に

黒豆か収穫後の畝黒し

初時雨上がり白鷺滑降す

木枯に白鷺飛ぶや羽束川

に朱の鮮やかな吸引車

ミニロール配られ句座の冬温し

     

第53回三田市民文化際俳句大会が2021年11月13日に開催されましたが、薫風士は都合で募集句に投句せず、当日は生憎の風邪で寝込んでしまい、残念ながら欠席しました。

  

応募句(兼題なし)で三田俳句協会賞を受賞した植坂和子さんの俳句「病理学研究室の鶏頭花」は新鮮なテーマ・題材でコロナ禍の俳句大会の応募句として多くの選者の共感を呼ぶのに成功しています。

  

この俳句は「切れ字」が無いからダメだという人もいるでしょうが、強いて言えば最後の「鶏頭花」が「切れ」の役をしていると言えるでしょう。

      

第50回第51回の大会では幸い当日の席題投句が入選しましたが、俳句大会の募集句は吟行句とは異なり、俳句の表現の巧みさのみならず題材にインパクトが無いと選者の注目を惹くことができません。

 

第53回三田市民俳句大会の当日投句の席題は「冬紅葉」と「口」だったそうです。

  

句友の頑張りの試歩を詠んだ薫風士の掲句「冬紅葉」・「口遊み」は、「季語」と「お題」を二つとも含む俳句なので、「もし今回の俳句大会に応募していたら入賞したかもしれない」と自画自賛していますが、斬新さに欠けているのでダメでしょうね。

  

いずれにせよ、吟行は楽しむことを優先し、投句の際に推敲すれば良いと思っています。

 

そこで、一句

 

口切や茶寿も祝ぎたし句に遊び

        (薫風士)

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

 

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2021年11月11日 (木)

神戸同人俳句会の思い

     

故郷は誰にもあります。

まんぽ俳句」を口ずさみ、楽しみながら自分の町や故郷を元気にし、未来に繋ぎましよう!

  

(2025.5.1 更新)     

阪神・淡路大震災の被災者を元気づけ応援するために俳句結社「同人」の大阪の有志などで始められた「神戸同人」の俳句会の思いを継承し、「まんぽメ-ル俳句会」として俳句歴50年のベテラン(当時の二代目主宰など)に新しいメンバーも参加して、各々の立場でエンジョイしています。

「まんぽメ-ル俳句会」は、非公開の趣味の俳句会なので入会金や年会費などの参加費は必要ありません。 

この記事のコメント欄に気軽に参加のご連絡を下さい。

   

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今年は、阪神淡路大震災30周年の節目の年ですが、1月4日未明の「俳句HAIKU」 へのアクセス累計は、「1,234,888」と、縁起の良い数でした。

  

復興したクリスマスの神戸ハ-バ-ランド夜景などのNHK-TV 二ュ-ス画面(一部分)の写真やパソコン画面の写真など、クリック(タップ)拡大して、ご覧下さい。

   

青色文字をクリック(タップ)して、「四季の吟行《神戸市・西宮市》」など、リンク記事をご覧下さい。  

     

被災者の思ひを共に阪神

被災者に寄り添ふ思ひ阪神忌

AI (エイアイ) に勝る俳句を阪神忌

       (薫風士)

     

ここをクリック(タップ)して、神戸市立住吉小学校合唱部の「しあわせ運べるように」をお聴き下さい

   

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阪神・淡路大震災の被災者を元気づけ応援するために俳句結社「同人」の大阪の有志などで始められた「神戸同人」の俳句会は、会員の高齢化とコロナ禍の行動制限の影響などで継続が困難となっていましたが、2022年6月3日に震災後10,000日に達し、初期の目的を達成したことでもあり、解散しました。

     

       

(2021年11月神戸同人薫風士の投句) 

きらめくや桜紅葉の生田川

神姫バスで新神戸を過ぎると生田川が秋晴れに煌めき桜紅葉が鮮やかでした。

  

秋蝶の番舞ひ来る庭手入れ

今年も鮮やかな模様の蝶の番(つがい)が毎日のように吾庭に来て舞いました。

  

秋天へ吠ゆる恐竜越前路

福井県立恐竜博物館PRの白い恐竜像が秋天へ吠えるかに大口を開けていました。

  

車掌帽被り秋思か電車っ子

サンダーバードの車掌が電車好きの子供に車掌帽を被せ、サ-ビスをしていました。

   

自粛解け新酒を求め灘五郷

新型コロナ感染拡大が漸く収束し飲食店などに対する自粛要請が解除されました。

   

麒麟草褪せて芒の住吉郷

「細雪」で有名な谷崎潤一郎の旧邸(倚松庵)を訪ねる途中、近くの住吉川の季節の移ろいを詠みました。

       

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

     

2021年9月10日 (金)

川柳と俳句(先輩の句集を拝読して思うこと)

    

先日、同窓の先輩(前川淳氏)からシャープOBグループ「そうりゅう会」の句集を送って頂きました。

この川柳句会のメンバーは20~30人のようですが、これまでに「249回の長きに渡り、一度の休会も無く開催された」とのことです。

 

現在はコロナ禍で通常の川柳句会は開催出来ず、「パソコンメールによる投句句会」を実施されているようです。

 

前川氏の川柳はブログ「俳句HAIKU」で3年ほど前に紹介させて頂きましたが「先輩の川柳(改定通読版)」参照)、ご恵送頂いた「そうりゅう会」句集の先輩の投句から、「季語のある川柳」と「政治家への風刺か自戒の念と思われる川柳」を抜粋・掲載させて頂きます。

   

アジサイ梅雨の音符で咲いている

・蓄えの先生を見て学ぶ

散り際はきれいさっぱり掃除する

流暢すぎる言は得てして中身なし

   

8月25日は「川柳発祥の記念日」とされ、9月23日は柄井川柳の命日で川柳忌」とされています。

 

川柳愛好家によって、この約1か月の間を「川柳と俳句の俳諧啓蒙月間」として俳句の世界遺産登録への運動を支援して頂けないでしょうか?

   

俳句をユネスコ世界無形文化遺産へ(草の根運動)」や「俳句と川柳: 世界遺産へ小異捨て」などで述べましたが、川柳界と俳句界が日本の伝統的庶民文芸である「俳諧(俳句と川柳)」をユネスコ世界無形文化遺産として登録する運動に協力して頂けることを願っています。   

 

俳句の啓蒙運動について書いた「<提言>「平和の俳句月間(「俳句の日」から「子規忌」)」や「俳句仲間のエッセイ: 俳句と川柳」などをご一読頂き、皆さんがこの運動に協賛して頂けると望外の喜びです。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。タイトルをタップしてその記事をご覧頂ければ幸いです。

  

2021年8月22日 (日)

俳句の鑑賞《雷・いかづち・霹靂神》

    

ごみ収集日」の塵を出しに門を出ると、大きな「雷」の音が轟き、雨が降り始めました。

雷は夏の季語ですが、立秋は2週間前でした。

雷が鳴って雨が降るのは当たり前だ、という人もいますが、「晴天の霹靂」という現象もあります。

春雷」や「遠雷」の記事や、「冬の雷」に因んで書いた不意打ちのオミクロン株冬の雷(冬の俳句特集)」を青色文字をクリック(タップ)し、ご覧下さい。

  

霹靂神猛り狂ふや雨暫し

暖化憂ふ大雨霹靂神

       (薫風士)

「霹靂神」は「はたたがみ」と読み、「激しい雷」のことです。

   

「雷」の俳句を「歳時記」(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語等)をクリック(タップ)してご鑑賞下さい。

   

 雷1

雷に小屋は焼れて瓜の花   

        (蕪村)

 

遠雷やバックミラーに救急車 

      (米須あや子)

   

雷2

雷鳴のまじりてをりぬ長電話 

      (久保木千代子)

 

雷に負けず劣らず泣く赤子 

       (市川伊團次)

   

雷3

うつくしき眼と会ふ次の雷待つ間

        (西東三鬼) 

 

忽ちに一山を消す大雷雨 

        (岩渕彰)

  

雷4

戰争終わりただ雷鳴の日なりけり 

       (中村草田男)

 

気に掛る医師の黙考梅雨の雷 

       (辰巳比呂史)

  

雷5

夜の雷雨砲車に光りては消ゆる

       (長谷川素逝)

 

雷一過しんかんとして町の中

       (片野美代子)

  

雷6

遠雷におびえる猫とにらめっこ

        (松本アイ)

 

日雷フライト前の緊張感 

       (前川ユキ子)

  

雷7

豪快な雷雨の後の涼しさよ 

        (小峯雅子)

 

居酒屋の盛り塩流す雷雨かな

        (萩原渓人)

  

雷8

雷光に浮び出でたる遭難碑

        (森脇貞子)

 

遠雷や土蔵の屋根の鬼瓦 

        (久世孝雄)

  

雷9

炎帝と雷神競ふ大都会 

        (江草礼)

 

雷神の咆哮メトロの地上駅

       (金田けいし)

   

雷10

雷鳴も仲間に加へ笑ひヨガ

        (布川孝子)

 

雷雨来て鹿天平の簷の下 

        (狭川青史)

  

雷11

雷鳴の響きに負けて電話切る 

        (井上正子)

 

番組を中断雷雨注意報 

        (瀬島洒望)

   

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2021年7月25日 (日)

オリパラと向日葵の俳句 (コロナ禍の暑中見舞い)

   

(P.S 2022.9.20)  

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(写真)J-Pwer Groupのカレンダー8月の一部分

   
「ひまわり」はウクライナの国花とみなされています。

  

「TOKYO 2020」の開催をワクチンの開発・普及が進み新型コロナウイルスの感染拡大の収束が期待されるまで2年間延期していたら、暗殺による安倍晋三元総理大臣の不慮の死も起こらなかったかもしれません。

 

安倍晋三前総理大臣の「完全な形で開催する」という発言にもかかわらず、「オリパラ」の開催を新型コロナウイルスの感染拡大が収束するまで何故延期しないのか、マスコミもそのことに何故触れないのか、不思議に思っていました。

その原因が明らかになることを期待させる記事があり、リンクしていたところ、その記事が何故か削除されました。

   

(2021.7.25の記事)

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新型コロナ変異ウイルスの感染拡大が続く中、7月23日から開催された東京オリンピックは、冷房の部屋で扇風機を回し、昼寝もしながら観戦しています。

コロナ感染に気をつけ熱中症にならないよう観戦が感染にならないように、気をつけて「オリパラ」を観戦しましょう。 

 

コロナ禍自粛の俳句が退屈しのぎ・気分転換・慰みになれば幸いです。

  

大向日葵コロナ禍見舞ふ絵手紙

7月22日は「海の日」で各地で猛暑日になり、拙宅の庭でも蝉が鳴き始め本格的な夏になりました。冒頭の写真の如く、向日葵(ひまわり)の絵手紙の暑中見舞い状が親戚から来ました。

   

夏の雲隠す五輪の飛行雲

ブルーインパルスの描く五輪の飛行機雲があいにくの雲でよく見えなかったのは残念でしたが、人生は時の運です。

向日葵の花束胸に金メダル 

  

この俳句の青色文字をクリックして、TOKYO 2020 俳句クイズ: メダリストは誰か? ひまわり編)」のクイズをお楽しみ下さい。

ここをクリック(タップ)して、「東京2020喜怒哀楽俳句クイズ:誰のことか?(百日紅・雲の峰編)」のクイズもお楽しみ頂けると幸いです

   

向日葵に笑み堂々の金メダル

  

オリンピックなどのスポーツに限らず、政治経済文化何事も正々堂々とやってほしいものです

NHK NEWS WEBによると、7月31日の新規感染者数は全国で12,341人です。現役世代のワクチン接種を促進しないと、「オリパラ」も楽しめない爆発的な感染拡大・医療崩壊になる恐れがあります。

 

2016年のリオ・オリンピックに詠んだ「八月の俳句に思うこと」もここをクリック(タップ)してご笑覧下さい

           
「歳時記」から向日葵の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

(青色文字をクリックすると例句の詳細がご覧になれます。) 

    

向日葵1

向日葵や昔の母の強かりき  

       (落合由季女)

 

向日葵2

向日葵は種に少女は母親に  

        (林昭太郎)

  

向日葵3

豪雨去り倒れし向日葵介錯す 

        (松木清川)

   

向日葵4

向日葵の迷路に母子呼び交す 

        (北島智子)

   

向日葵5

向日葵を揺らし嵐電進みけり 

        (長濱順子)

     

向日葵6

風力とソーラーパネルと向日葵と 

        (佐藤喜孝)

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2021年7月17日 (土)

梅雨晴間綾子生家を訪ねけり (俳句と写真)

   

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう

    

タイトル句の通り、コロナ禍の緊急事態宣言が解除された梅雨晴れ間兵庫県丹波市の細見綾子生家高座神社などを仲よしの句友と吟行しました。

拙句と写真をご笑覧下さい。

   

一行を迎へ編隊夏燕

雨蛙綾子生家の小さき葉に

でで虫は何処に潜むや綾子句碑

狛犬の阿吽にマスク青田風

コロナ禍マスク茅の輪守り

天を衝く縁結びてふ夏木立

蓮の葉水玉光る雨上がり

万緑に訪ねし石生(いそう)水分れ園

山ならぬ分水嶺水涼し

丹波路の庄屋子孫の夏料理

丹波路の庄屋古民家夏の句座  

  

細見綾子 (1907―1997)は俳句界で最も権威のある賞とされている 「蛇笏賞」 を受賞しています。その句集や関係の書籍は、たんば黎明館でご覧になれるでしょう

   

今朝、でんでんむし」の唱歌を歌っている子供や家族の明るい声が聞こえました。

近畿地方も今日梅雨明けですが、関東・甲信地方は7月16日に梅雨が明けました

ところで、7月16日は「閻魔詣」です。

閻魔大王に政治家の功罪をしっかり裁いてほしいものですが、現代は主権在民の民主主義の時代です。

自分や子供たちの為によく考え、日本の将来の為にもしっかり判断して、投票しましょう

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

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句会をした古民家カフェは将来改装して本格的な民宿営業を始める予定との事です。

  

新型コロナウイルス感染拡大が収束して、綾子生家や古民家などで吟行句会を自由に楽しめるようになることを祈っていますが、楽観できませんね  

 

  

2021年7月 6日 (火)

(チュヌの叫び)梅雨の暮まん歩に会ひしルナとララ

    

故郷を「まんぽ俳句」で元気にす

青色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧下さい。

  

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先日、可愛いトイプードルを2匹連れて散歩している方に深田公園などの「まん歩」の帰路に会い、久しぶりにSNS記事にワンちゃんとの出会いを書くことにしました。

 

最後まで読んで、「チュヌの叫び」に耳を傾け、「鉦叩き」の声をお聞きください。

 

ルナとララは13歳と10歳の親子とのことで、人間なら老々介護の人もいる年ですが、まだまだ元気そうでした。

 

青色文字をクリック(タップ)して、色々なワンちゃんとの出会いを紹介した「ペット(愛犬)の写真とチュヌの俳句」などをご覧下さい

  

愛犬「チュヌ」は大型のサモエドなので12歳と8か月で亡くなりました。

 

今年はチュヌの3回忌を迎えることになりますが、東京五輪パラリンピック開催中・終了後の新型コロナ変異ウイルスの再拡大により、コロナ禍の自粛が再々要請され、今年も彼岸の法要は実施されないことになるでしょう

  

「愛犬『チュヌ』の追悼句」をご一読頂ければ嬉しいですが、新型コロナ変異ウイルスにしてやられることなく、杞憂に過ぎなかったと笑える日が来ることを祈るばかりです。

  

コロナ禍にオリンピック・パラリンピックを強引に推進している政治家や取り巻きの関係者のご心労はいかばかりか、ご苦労さまなことですが、「スピード感を持って」とか「緊張感をもって」とか政治家好みの実を伴わない場当たり的美辞麗句や拙速主義の政治手法に振り回される医療関係者や一般市民は堪りません。

  

東京オリンピック・パラリンピックの開催の延期を2年にするか、将来4年延期の順送りにするか、思い切った対策をせず、1年延期にした安倍政権やIOC関係者の見通しの甘さ初期対策の拙さ、が最後まで尾を引いていく感じがします。

  

「大切なことは、完全な形で、オリンピック・パラリンピックを日本で開催をすることだ。」と言いながら、言ったことが実現出来なくなると(常套手段の病気をせいに?)引っ込み、後任にしりぬぐいをさせ、自らの失政を棚に上げて、「安心してオリパラを楽しみたい」という国民の批判的な声を曲解して「反日」などとまやかしの「レッテル張り」をして非難する厚顔さ・無責任さ、傲慢さにはあきれるばかりでなく、憤りさえ感じます。

      

早朝に散歩していると久しぶりに「ソラちゃん」(10歳)に会い立ち話をしていると、たまたま愛犬の散歩をしている方が通りかかったので名前を尋ねると「プーちゃん」(3歳?)でした。

  

「ぷーちゃん」のお父さんはお仕事にお出かけの時間になったのでお話が出来ず残念でした。

チュヌの追悼に来た鉦叩の声は、ここをクリックしてお聞き下さい。 

     

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

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2021年6月25日 (金)

俳句の鑑賞:「昼寝」

   

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昨日「まんぽ」をしていて、合歓の花が咲いているのに気付きました。「ネムノキ」は夜になると葉が合わさって閉じることから「夫婦円満」の象徴とされています。

夏至も過ぎ、梅雨の中休みで昼下がりには眠気を催し、昼寝をすことが多くなりました。

 

老いの身では如何ともしがたく、「まん歩」して俳句を口遊み、眠気を催せば昼寝をして、自然環境に恵まれたベッドタウンの自由気ままな健康管理をするばかりです。

 

薫風士の昼寝の俳句をご笑覧下さい。

    

 何もかも昼寝したるか風死して

 

コロナ禍や自由気ままな昼寝せむ 

 

 昼寝してコロナに負けず大の字に

 

コロナ禍の昼寝大の字我が天下

 

大の字に老躯広げて夏座敷

 

 ママを呼ぶ隣家の声昼寝醒め

 

 選手権五輪はテレビ昼寝しつ

 

 我知らぬ永久の眠りへ昼寝して

     

上記の「永久の眠り」の俳句のように、茶寿も健やかに祝って永久の眠りにつくことが薫風士の理想ですが、この俳句の助詞を入れ替えて、次のとおり修正すると薫風士の辞世句か追悼句になるのではないでしょうか?

   

我知らず永久の眠りに昼寝して

    

「歳時記(俳誌のサロン)」などの例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。青色文字(季語など)をクリック(タップ)して例句の詳細をご覧下さい。

 

昼寝1

昼寝より覚め一憂に戻りたる

        (山田弘子)

  

昼寝2

天寿とは昼寝の覚めぬ御姿         

      (阿波野青畝)

  

昼寝3

腹を見せ木陰のパンダ大昼寝  

        (小林佐江子)

 

昼寝4

約束をころりと忘れ昼寝せり  

         (伊藤通友)

 

昼寝5

かみの毛のそよいでゐたる昼寝の子 

         (加藤みき)

 

昼寝6

山鳩のけだるく鳴けり昼寝覚  

         (北崎展江)

 

昼寝7

子どもらの歓声遠く昼寝かな 

      (波戸辺のばら)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

  

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2021年6月21日 (月)

夏至の一日(夏の俳句と写真)

         

(2024.6.21 更新)

万博に備ふ工事や夏至のビル

万博の入場権を夏至に得し  

          (薫風士)

   

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夏至の6月21日に「EXPO 2025」の「前売り入場チケット」を求めて大阪に行った際に淀屋橋界隈をまん歩しました。 

《亀の夏至の呟き》大阪・関西万博に望むこと」をご覧下さい。

   

  

歳時記から、親しみやすい俳句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字の季語をタップしてご覧下さい。

   

夏至1

夏至暮るる三度食事をしたるのみ 

         (中原幸子)

 

どの犬も合羽着てゐる夏至の雨  

         (木下節子)

 

犬待たせ一枚羽織る夏至の夜  

         (大柳篤子)

  

夏至2

常連の飲み会夏至の夕べかな   

         (渡辺安酔)

 

割り切れぬ思ひに暮れて夏至の雨 

        (窪田佳津子)

 

家中の窓開け放つ夏至の午後  

        (仁平則子)

   

(2021.6.21の記事)

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2021年6月21日、東京や大阪など7都道府県は「緊急事態宣言」が解除され、「蔓延防止等重点措置」に切り替えられ、少しはホットしましたが、沖縄は7月11日まで緊急事態宣言が継続されます

オリンピックの開催に伴い又「緊急事態宣言」が必要な事態になるかもしれませんね。心配なことです。

6月21日は夏至の快晴に恵まれ、清々しい早朝や夕暮れ前の「まんぽ」を満喫しました。

   

拙句10句と写真を掲載します。

青色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧下さい。

   

夏至の朝ジョガー犬連れ行き交ひて

スマホもて夏至の燕の飛翔撮る

呼応する夏至の鴉の恋の声

玻璃の壁鏡に夏至の太極拳

自転車の曲乗り巧夏至の園

夏至の空水面に映ゆるアート池

夏至の空映ゆる水面の渦の恋

水輪とはアメンボの恋日暮れ前

水輪とは魚の夕餉夏至の池

夕月に夏至の一日を惜しみけり

  

(P.S. 2022.6.21)

明易や花鳥諷詠南無阿弥陀

       (高浜虚子)

   

明易一期一会句に祈り

手作りの骨壺を手に明易し

       (薫風士)

  

本との出会い(1)「あの海にもう一度逢いたい」

をご覧頂ければ幸いです。

   

ここをクリック(タップ)して、夏の俳句特集 《コロナ禍のストレスを発散しよう!》をご覧下さい

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。     

     

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2021年6月15日 (火)

コロナ禍の梅雨のひととき「美かえる」で

  

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「美かえる」は 「みかえる」と読み、兵庫県立美術館のシンボルです。

「美かえる」の由来は冒頭の写真をタップ・拡大してご覧下さい。

タイトルの俳句の「美かえる」はこの県立美術館のことです。

    

梅雨の晴れ間愛車の1年毎の定期点検で神戸に来た時間つぶしに、兵庫県立美術館を訪ねました。

 

時間の都合があり、特別展(コシノヒロコ展)は割愛して、常設展のみ見ましたが、久しぶりに美の世界に浸り満足しました。

(最後のパンフレットの写真をタップ・拡大してご参照下さい。)

    

少女像見つめる空や夏の潮

 

美術展梅雨のひととき二・三周

 

夏燕追ひて「美かえる」振り返る

   

ここをタップして、「コロナ禍の思い」《かえる》をご笑覧頂ければ嬉しいです

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

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2021年6月14日 (月)

コロナ禍や酒無き昼餉梅雨の灘

 

コロナ禍の緊急事態宣言下では蔵元の酒のサービスも無いことをうっかり忘れて、梅雨晴れに偶々所用で灘五郷に来た序に本場の酒を飲みながらランチを食べようと神戸酒心館を訪ね、駄句を口遊みました。

 

コロナ禍の憂さ晴らしに拙句と写真が聊かでもお役に立てば幸いです。ご笑覧下さい。

(青色文字をタップして、関連のリンク記事をご一読下さい。) 

  

梅雨晴間自粛と知らず酒蔵へ

  

酒蔵で冷酒も飲めず黙食す

   

酒蔵の卓の青葉や酒は無く

   

酒蔵の昼餉の窓や七変化

  

冷酒無くノンアルコール笊蕎麦に

  

ざるそばとノンアルコール梅雨の膳

   

笊蕎麦にノンアルコールを飲んだのは初めてでしたが、意外に美味しくて満足しました。

酒のサービスが無いせいか、筆者の食事中に男ばかりの客は無く、女性客が何組か来ました。

 

「緊急事態宣言」が解除されても、政府は飲食店への規制は続ける方針のようですが、昨年「俳句HAIKU」の「大寒の俳句(コロナ禍の緊急事態宣言・国際同盟に思うこと」で述べた対策を是非講じて、良心的に運営している飲食店では日本酒などを楽しめるようにしてほしいものです。

      

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

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2021年5月27日 (木)

俳句の推敲 《老鶯・夏鶯・残鶯・乱鶯》

     

旅の思い出に写真俳句を作ろう! 

「まんぽ俳句」を漫歩・万歩に楽しもう

      

2025.1.14 更新

我が庭の一期一会や夏鴬

保護色の乱鴬小さき梅の木に

乱鴬や手作りの庭未完成

時鳥わが目覚ましや日の出時

  

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写真は、2023年6月2日の吾庭の一部分です。

カ-テンを開けると、手入れ中の梅雨雨の庭の小さな梅の木に鶯が見えました。

梅の木の写真をタップ拡大して、左中程をご覧下さい。

 

「鴬」は春の季語ですが、「老鶯」は夏の季語です。

 

2021年5月27日TV4ch.放映のプレバトで、筒井真理子さんの次の俳句が「直しなし」のワンランク昇格になりました。

 

老鶯や墓前の莨(たばこ)と缶コーラ

 

夏井先生は特待生4級のレベルとして査定したのでしょうね? (「プレバト 夏井先生の添削を添削する」をご覧下さい。

 

筒井さんは自分が墓前に供えたことを詠んでいるのですが、原句ではそのことが不明瞭で、慰霊碑などに誰かが供えた情景を詠んだ俳句と誤解されるでしょう。

  

「たばこ」と言えば、「恩賜の煙草」や「GHQマッカーサー元帥が日本に進駐した時の煙草姿」のことを思い出しますが、煙草を自分が供えたのなら、自分の行為であることをなるべく明瞭にするために助詞「の」を「へ」に替えて、次のように修正したいところです。

 

老鶯や墓前へ莨と缶コーラ

 

次のように、思い切って助詞を省略して字余りを無くし、5・7・5の定型にするのも良いと思います。

 

老鶯や墓前へ莨缶コーラ

   

自分のしたことを他人がしたように詠んだり、他人がしていることを自分がしたかの如く詠む人もいます。

  

俳句は好き好きですそれぞれの思いで楽しめばよいでしょう。

 

投句する場合には季語や定型などに対する選者や主宰の拘りや好みを考慮して、推敲すると良い結果が得られると思います

  

ここをクリック(タップ)して、夏の俳句特集《コロナ禍のストレスを発散しよう!》」をご覧下さい。

   

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

 

青色文字(季語等)をタップして、他の例句や解説記事などもご覧下さい。

  

老鶯1  

老鶯や火入れの済みし登り窯

        (布谷洋子)

   

老鶯2

老鶯や大パノラマの阿蘇五岳

        (沼口蓬風)

  

老鶯3

老鶯や雨の降り込む露天風呂

        (松田泰子)

   

老鶯4

老鶯に耳を貸しゐる調律師  

        (森岡正作)

  

夏鶯

山雨止み夏鶯の谷渡り     

        (赤座典子)

   

残鶯

残鶯や一灯点る虚子の墓

        (大越義雄)

   

乱鶯

酔ひ痴れて乱鶯声の休みなく

        (櫛橋直子)

   

(薫風士の「まんぽ俳句」

老鶯の清々しきや朝の声

乱鶯や目覚めの指呼に谷渡り

コロナ禍や家居を癒す夏鶯の音                         

「夏鶯」は「なつうぐいす」と読むのが普通ですが、「夏鶯の音」はリズムを整えるために、「かおうのね」と読んで頂ければ幸いです。 

    

昨年ごろから、コロナ禍の憂さを払うために客観写生一辺倒では飽き足らず、「ダメ句」と言われる「俳諧的俳句」・「川柳もどきの俳句」を詠むことが多くなりました。  

コロナ禍に胃の無い老躯を労わり、健康管理の月一ゴルフを文字通り「腹が膨れる思い」で詠んだ拙句(日記俳句コロナ俳句)をご笑覧下さい。

   

老鶯やゴルフに飛ばすコロナ鬱 

乱鶯を指呼にショットのナイスオン

コロナ禍や冷酒拒まれ黙食す

冷酒無くノンアルコール飲み切れず

老鶯にノンアルコール腹膨る

乱鶯やゴルフのランチそそくさと

残鶯や変異ウイルス増え止まず

  

トップの欄・「俳句HAIKU」、または、ここをタップ(クリック)すると、最新の全ての記事が掲示されます。記事のタイトルをタップしてご覧下さい。

  

20210525

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2021年5月26日 (水)

「牡丹」の俳句鑑賞


「牡丹」の俳句といえば、加藤楸邨の俳句「火の奥に牡丹崩るるさまを見つ」のことを思います。(「俳句談義(15):『昭和の日』・『憲法記念日』と俳句」をご参照下さい。)



「歳時記」や「575筆まか勢」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字(季語)をタップして、他の例句もご鑑賞下さい。
お慰みになれば、幸いです。
   

(牡丹1)

誕生日の牡丹一輪切りにけり

          (加藤真起子)



   
牡丹2

両の手に余る牡丹を卓上に

          (岡田芳子)


 
牡丹3

先駆けて薬師寺に見る牡丹かな

          (渡辺玄子)



   
牡丹4

接木せし十年の牡丹咲きにけり

           (横田初美)



 
牡丹5

回覧板とどけ牡丹の客となる

           (平野伸子)



 
牡丹6

鐘楼を囲む百花の牡丹かな

          (岡野里子)



  
牡丹7

記念樹の牡丹一輪咲きにけり

         (亀卦川菊枝)


  
   
575筆まか勢
  

天平のこがねの蘂の白牡丹

          (有馬朗人)


   

園遊会日和となりし牡丹かな

         (西村和子)


   

一人居の母を見舞ひぬ夕牡丹

         (高木晴子)


      
      
青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。
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2021年5月16日 (日)

須磨離宮公園・バラと噴水(吟行の俳句と写真)

 

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Dsc_4611 「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が5月末まで延長されましたが、更なる延長も有りうるので梅雨入り前の貴重な一日の好天を活かすべく、須磨離宮公園までドライブして家族吟行をしました。


コロナ禍の俳句鑑賞 <青葉・青葉風・青葉潮>」にも、この吟行で詠んだ俳句などがあります。合わせてご覧頂ければ有難いです。

 

梅雨入り前一日を惜しむ須磨離宮 

青葉風カフェは久しく閉ざされて 

あの音はドクターヘリか薔薇の苑 

噴水や青葉の丘のレストラン 

大噴水黙食の窓煌めかせ 

噴水の煌めく窓を鳥の影 

噴水やポセイドンと自撮りして 

後ろ手の幼の見入る薔薇手入れ 

目高群る離宮の池やモネ偲ぶ 

馬へたるドン・キホーテや風薫る 

楠若葉巨幹の枝の交はりて

展望を求め踏み行く夏落葉

梅雨入り前満喫したる須磨吟行 

 

「梅雨入り前」は5・7・5のリズムを整えるために「ついりまえ」と読んで下さい。青色文字の季語をタップすると「歳時記」(俳誌のサロン)の俳句などをご覧になれます。写真はタップ・拡大すれば、鳥やヘリ、目高などがご覧になれます。コロナ禍の気分転換・もやもやの解消に役立てば幸いです。

 

Dsc_4564 Dsc_4577 Dsc_4606 Dsc_4661 Dsc_4582 Dsc_4599 Dsc_4620 Dsc_4679 Dsc_4633 Dsc_4711 Dsc_4722_a 青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。  

コロナ禍の俳句鑑賞:「青葉」・「青葉風」・「青葉潮」

 

Dsc_4611 緊急事態宣言は5月末まで延長され、更に9都道府県に拡大され、まん延防止等重点措置も10県に拡大されました。

 

侮れぬ変異ウイルス青葉風 

コロナ禍や青葉のカフェは閉ざされて 

酒無しの青葉の丘のレストラン 

コロナ禍の黙食迫る青葉風 

コロナ禍や青葉風にもマスクして 

青葉晴飛び交ふ鳥の増ゆる丘 

須磨の丘彼方は茅渟の青葉潮 

コロナ禍にクルーズ船や青葉潮 

クルーズの明石海峡青葉潮

 

掲句はコロナ禍の「春の俳句特集」や「初夏」に続く「まんぽ俳句」ですが、須磨離宮公園で詠んだ拙句です。

ワクチン接種が医療従事者や高齢者から順次開始されましたが、全ての人々への接種が完了しない限り、新型コロナ変異ウイルスの感染拡大は収まらないでしょう。

関係者は苦慮されているでしょうが、何故IOCバッハ会長にオリンピック開催延期を要請しないのでしょうか?

全く納得できません。

ここをクリックして「俳句の鑑賞:初夏 《コロナ禍に思うこと》」をご一読頂ければ幸いです

 

コロナとは無関係に詠まれた俳句でしょうが、共感できる俳句を歳時記(俳誌のサロン)から抜粋掲載させて頂きます。気分転換にご鑑賞下さい。
憤懣やる方ない思いの解消に役立てば幸いです。

青色文字の季語をクリックすると歳時記の他の例句をご覧になれます。

   

青葉1

脳へゆく酸素は如何に青葉の夜 

        (池田澄子)

  

  

青葉2

青葉風湧けり柳生の武家屋敷 

        (小林成子)

  

 

青葉3

湯の滝を浴びて青葉の夜の外湯 

        (櫻井幹郎)

  

 

青葉4

ホスピスの窓少し開く青葉風 

      (竹内美智代)

  

 

青葉5

青葉風麻酔の為の深呼吸 

        (宮崎高根)

  

 

青葉6

ひと粒の薬に頼る青葉の夜 

        (篠田純子)

 

青葉7

人群るる路上ライブや青葉晴 

        (室谷幸子)

  

 

青葉8

一服のシフォンケーキと青葉風 

        (澤藍)

  

 

青葉9

梵鐘の余韻をのせて青葉風 

        (大川暉美)

  

  

青葉潮

時は魔物のように過ぎゆく青葉潮 

        金子兜太

  

 

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2021年5月 6日 (木)

俳句HAIKU《祭り太鼓》

 

(2024.12.27 更新)
Click here to see “Haiku of Issa and Bashō” in English.
Click here to see "365 まんぽ haiku".

 

地震に耐ゆ祭太鼓の心意気
(nai-ni-tayu matsuridaiko-no kokoroiki)
(Composed by S.Kinoshita)

 


enduring the sufferings of earthquake,
people with guts beat
Japanese drums for the summer festival

  (Translated by L.P.Lovee)

 


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冒頭の写真は福井駅の傍で祭踊りの出番を待っている人々の情景で、二つ目の写真は、福井新聞の記事(「福井フェニックス祭り」)の切り抜きです。

 

俳句祭り」などを開催して町の活性化を図っている地方自治体が増えているようです。
俳句を世界無形文化遺産に登録しようという運動も推進されています。

 

コーラスやゲートボールなど様々な趣味がありますが、俳句は楽しくて健康に良いばかりでなく、人心を世界平和へ導くことにも貢献できそうです。
言葉の壁・言語の壁を破り「俳句」の国際化を促進して俳句の世界無形文化遺産登録を実現することは至難でしょうが、チャレンジしましょう

 

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2021年5月 4日 (火)

俳句と写真《石鹸玉・しゃぼん玉》

  

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「シャボン玉」は、俳句では「しゃぼん玉」と平仮名にするか、「石鹸玉」と漢字で表現するのが普通です。

季語は「春」です。

   

「歳時記」(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

  

しゃぼん玉1

しやぼん玉とぶ七彩に光りつつ 

         (中川濱子)

  

しゃぼん玉2

母と子のはしやぎの中のしやぼん玉 

        (亀ヶ谷照子)

  

しゃぼん玉3

しやぼん玉中をゆるゆる乳母車 

         (浮田胤子)

 

しゃぼん玉4

浮雲に届けとばかりシャボン玉 

          (林生子)

  

しゃぼん玉5

しやぼん玉オパール色に輝けり 

         (楠原幹子)

  

コロナ禍の自粛を強いられた若者や家族連れが深田公園で思い思いに遊んでいたのを詠んだ薫風士の「まんぽ俳句」とその情景の写真を最後に掲載します。

写真をタップして拡大して、空高く上がるシャボン玉をご覧下さい。コロナ禍の慰みになれば嬉しいです。

   

旅心つのらせ上がる石鹸玉

  

しゃぼん玉こんなに遠く飛んで来て

  

しゃぼん玉弾け儚しホロンピア

この俳句は「5-10-3」のリズムで詠んで頂ければ幸いです。

   

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2021年4月14日 (水)

コロナ禍の聖火周回花は葉に

     

(2024.7.30 更新)

俳句《花は葉に》OB会」や「俳句《パリ五輪開会式に夏の雨》」をご覧下さい。

     

行き交ふは犬連れ子連れ花は葉に

ありのまま生きざま晒し花は葉に

花は葉に命の限り句を口に    

コロナ避け近場のゴルフ花は葉に

しくじりも人生の糧花は葉に

         (薫風士)

    

タイトルは薫風士のタイトル用のコロナ俳句です。

一般的な俳句としては「コロナ禍の聖火リレーや花は葉に」とする方がリズムも形式も整って良いと思います。

2021年、医療非常事態宣言下の大阪府は、4月13,14日に万博記念公園内で無観客のオリンピック聖火リレーを実施しました。

     

・花は葉に旅の期待は秘めしまま 

         (稲畑汀子)

 

・会ふことのかなはざる日々花は葉に 

         (西山春文)

   

歳時記(俳誌のサロン)から抜粋させて頂いた掲句2句はコロナ禍を詠んだ俳句ではありませんが、多くの方々の現在の心情に当てはまるのではないでしょうか?

  

薫風士の掲句はコロナフレイル防止コロナ鬱発散の散歩やゴルフで口ずさんだ「まんぽ俳句」ですが、その情景の写真を掲載しました。ご笑覧下さい。

   

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2021年3月31日 (水)

「新緑・新樹」の俳句を楽しもう! (補筆・改定版)


(2025.5.5 更新)
誕生日仕上げをせむや新樹苑
若楓愛犬チュヌの立ち姿


手作りの庭の造形昼餉窓
手作りの庭の新樹にカミキリ居
葉の裏に蜻蛉の嬰子新樹光
(この記事の最後の写真をご覧下さい。)


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冒頭の写真は、愛犬チュヌの形の楓です。




新樹道浮雲暫し人の顔

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まんぽ道で浮雲の動きを見ていると、うつむいて口を開けた人の顔のように見えました。





平和かな憲法記念日の吾庭
移ろひや林の色と春の雲

新樹越し園児の列の青と黄と

新緑を愛でつまん歩を愛犬と

夏に入る庭の手作り楽しみつ

風薫る世界カメの日庭手入れ
新緑の吾庭に来たる俳句好き

手作りの庭の造形松の芯

万物の命は奇跡薬の日
       (薫風士)


 
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二番目の写真は、拙宅の昼餉の新樹光の庭です

手作りの庭のエコガ-デニングをエンジョイしています。

四番目の電線と林の写真は、2021年4月中旬頃の「新芽」が「新緑」になり始めた風景です。


青色の文字(季語・作者名など)をクリックすると、その俳句の詳細や作者の解説などの記事をご覧になれます。


日本伝統俳句協会の2024年5月のカレンダー(一部分)の写真は、タップ拡大して掲載句をご覧頂けます。

色紙の俳句「夜の新樹すくと我らに未来あり」の作者(岩岡中正氏)は日本伝統俳句協会の会長です
この比喩的な俳句は、俳句界のことを念頭にして詠まれたのかも知れませんが、「我等」は「人類」の意味だと解釈したいと思います。
(「探梅・観梅の俳句と写真」参照。)


カレンダーの掲載句から、ご参考までに下記に1句抜粋します。


波よりも風の易しとつばめ魚

        (山田佳乃)


Photo 山田佳乃さん(円虹主宰•昨年度NHK俳句番組選者)は、2017年5月20~21日に三田グリーネットのオープンガーデンが開催された時だったか(?)、数年前に俳人仲間と吾庭を訪ねてくれたことがあります。(写真参照)


(2021.3.31 の記事)

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掲句や写真はチュヌの主人(薫風士)の即興句やスナップです。
俳句人口が増えることを願って、俳句は身近なことや自分の思いなどを詠んで気軽に作るとよい」ということを知ってほしい、との思いから敢えて拙句を冒頭に掲載しました。


「まんぽ」や「まん歩」は「漫歩」と「万歩」の「掛詞」です。


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55日は「こどもの日」ですが、今年は「立夏」に当たります。また「薬の日」でもあります。

鯉幟を上げましたが、孫は幼児用ゲームに夢中で鯉幟には興味を示していません。
チュヌの主人は菖蒲湯にゆっくり浸り、疲れを癒しながら俳句のことなどに思いを巡らせました。


季語「新緑」について、カラー図説日本大歳時記(飯田龍太)には次の解説があります。

初夏の目覚めるような若葉のみどりをいう。やや時過ぎてとっぷりと夏に入ると深緑。よく用いられる万緑は、新も含めて満目ことごとくみどりの意。新緑は、文字の眺めから、また、語感の上からも、さわやかな景を連想させる言葉である。(以下省略)     

    

新緑の風景や新樹を詠んだ俳句をインターネット歳時記から気の向くままに引用してコメントさせて頂きます。     

    

新緑1

新緑の丘越え白き道一筋

       (桂信子)

北海道の風景やトルコ旅行などの風景を思い出します。

 

新緑2

新緑のうへ滑りゆくモノレール 

      (米倉よしお)

王子動物園のモノレールからみた桜の風景を思い出しました。

 

新緑3

新緑の山に鉄塔古びたり

       (野海衣子)

インフラの整備・維持も今後の重要な課題ですね。 

   

新緑4

新緑や選びて歩く土の道

       (卓田謙一)

花と緑の我が街には「弥生のこみち」など、愛犬の散歩道に恵まれています。  

 

新緑5

たつぷりと老い新緑の中にをり

       (竹下昌子)

自然に親しみ健康を維持して高齢化社会を乗り切りたいものです。 

    

新緑6

新緑の中新緑の深大寺

       (塩田杉郎)

また寺めぐりをしたいものです。

     

季語「新樹」について、山本健吉はカラー図説日本大歳時記に次のとおり解説しています。

初夏のみずみずしい緑の木立を言う。新鮮な語感を持っている。ただし題目としては古く、(・・中略・・)好んで詠まれるようになったのは大正期以降である。音感もよい「新樹の語に、あたかも新題目であるかのような、未開拓の新鮮さを感じたのである。「空暗くなり来新樹に風騒ぎ」虚子、「夜の雲に噴煙うつる新樹かな」秋櫻子、「滝浴びのまとふものなし夜の新樹」誓子、「新樹どち(つつ)まんとし溢れんとす」草田男など。 

     

新樹1

雨上り新樹の雨滴光る朝 

        (稲畑汀子)

ホテルの庭か稲畑邸の庭でしょうか? 誰もが体験された光景でしょう。我が手作りのささやかなエコガーデンでも同様に楽しんでいる景色です。

     

新樹2

新樹光牛乳うまきカフェテラス/span>

        (中島徳子)

家族や俳句仲間と初夏を楽しみたいものです。 

  

新樹3

街灯に輝いてゐる新樹かな

        (越智秀子)

安全な街を維持したいものです。 

  

新樹4

新樹光ジーンズの脚よく伸びて

        (今村恵子)

戦争を知らぬ飽食時代の若者は身長が伸びています。 

  

新樹5

新樹林ここにかしこに水の音 

        (藤井圀彦)

新樹の林と水音がマッチして初夏の清々しい感じがします。

   

新樹6

新調の眼鏡よく見え新樹光 

        (新実貞子)

この眼鏡は老眼鏡でしょうか。「新調」「新樹光」がよくマッチしています。

  

新樹7

朝の虹ひとり仰げる新樹かな 

        (石田波郷)

「ひとり」は「作者一人」のことか「新樹」のことか、どちらでしょうか。

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。  

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2021年3月24日 (水)

俳句の鑑賞:「麗か・うらら・春うらら」

   

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冒頭の写真は、2025年4月9日に、まんぽ道で見かけた情景です。

  

麗かや鴉の闊歩大通り

麗かや子連れ犬連れ行き交ひて

麗かやフレイル防ぐマン歩して

野良猫の来たる吾庭の麗かな

麗かや一期一会を駄句に詠み

うっかりが茶飯事となり麗かな

一瞬のひらめき駄句に春麗

真贋を見抜く心眼麗かな

麗かな夏日の翌日冴返る

翔平の濡れ衣晴れて春うらら

愛犬のおでこにもキス春麗

デコピンとハイタッチして麗かな

春雷や翔平無念とばっちり

とばっちり克服せんや春嵐

        (薫風士)

   

「春雷」や「春嵐」などの掲句は、大谷翔平選手結婚のTVニュースを見て詠んだ俳句(「翔平の結婚祝す二月尽」参照)の後に、専属通訳(水原一平氏)の賭博依存症の被害に遭った大谷翔平選手の記者会見のニュースを見て詠んだ翔平選手へのエールの存問の俳句です(「折々の俳句《春嵐》」参照)。

    

2022年4月に次のブログ用の空想句を詠みました。

      

ロシア軍退きて麗やドニエプル

春うらら瀬音に高き子等の声

     

上記2句の空想句を「客観写生だ」と言える日が来ることを期待していましたが、その日は一体いつ頃来るのでしょうか? 

   

ウクライナ紛争が速やかに解決され「麗かな春の空」が広がることを祈りつつ、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、紛争解決の提言記事を書きました。

 

青色文字をクリック(タップ)して、「梅東風や届け世界にこの思ひ」や血に染むなドニエプルてふ春の川をご覧下さい。

    

(以下、2021年3月の記事)

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写真は、日本伝統俳句協会の3月の俳句カレンダー(一部分)です。

  

タップ・拡大して掲載句をご鑑賞下さい。

      

「麗か」は春の季語ですから、「春麗」という必要がありません。

「巷に溢れて手垢のついた言葉『春うらら』を使った俳句はダメ句だ」という人もいますが、俳句は好き好きです

 

「春麗」という表現は、5-7-5のリズムを整えたり、その季節感を強調することが出来ます。

「安易な表現」になりがちですが、「コロナ禍の鬱積を発散する句作」には好適ではないでしょうか?

    

コロナ禍の「緊急事態宣言」は、大阪・京都・兵庫・など6府県については3月1日から解除され、首都圏については3月22日から解除されました。

 

延々と1年越しに続くコロナ禍に新型コロナ変異ウイルス拡散の懸念もあるので「春うらら」とは言いかねますが、今日は春の陽気でもあり、俳句鑑賞に季語「麗か」を取り上げることにしました。

  

「歳時記」の例句は青色文字の季語をタップして全てご覧になれます。

  

薫風士の前座俳句)

麗かや緊急事態解除され

コロナ禍の麗ならざる過密都市

麗かや「花と緑」のニュータウン

   

Dsc_3930

写真は、合本 現代俳句歳時記の一頁です。

   

  
日本の将来のためにコロナ禍の災いを転じて福となすべく、効率一辺倒の1極集中の首都圏の在り方を見直してほしいものです。

  

  

歳時記

逢ふたびに言葉の増える子春うらら 

       (大川冨美子)

    

間をとりて付き合ひて居りうららけし  

        (長崎桂子)

 

野に立てば自分の宇宙春うらら 

         (林和子)

  

図書館の椅子心地よし春うらら 

        (山咲和雄)

   

航跡をよぎる航跡うららけし 

         (内藤静)

      

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最後の写真は「カラー図説 日本大歳時記」の「麗か」のページの一部分です。 

写真をタップすると季語の解説や例句を拡大してご覧になれます。

   

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