俳句《寒露》
温暖化寒露のまんぽ涼新た
駅前の寒露の雨後の整地かな
寒露とて昼餉は今日も冷し酒
寒露の日秋桜手折り香り愛ず
爽やかな秋桜折りし香りかな
金柑や米粒大の実の生るる
(薫風士)
歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「寒露」の例句を抜粋掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。
鶏鳴のひびきわたれる寒露かな
(南うみを)
温暖化寒露のまんぽ涼新た
駅前の寒露の雨後の整地かな
寒露とて昼餉は今日も冷し酒
寒露の日秋桜手折り香り愛ず
爽やかな秋桜折りし香りかな
金柑や米粒大の実の生るる
(薫風士)
歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「寒露」の例句を抜粋掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。
鶏鳴のひびきわたれる寒露かな
(南うみを)
2023年10月に俳句HAIKUの記事「『客観写生』と『花鳥諷詠』の違い」を書いて以来、このテーマに興味をもっていましたが、第56回三田市民文化祭俳句大会入賞句(冒頭の写真参照)を見て、改めてこのテ-マについて思案しました。
事前募集句の応募は849句が全国から寄せられたとのことですが、入賞句は全て花鳥諷詠の俳句であり、客観写生と言える俳句は無いと思いました。
当日投句は、選者の投句も含めて約120句ありましたが、純粋に客観写生と言える投句は殆ど見当たらず、何らかの意味で花鳥諷詠だと思いました。
ちなみに、締め切り1時間ほど前に掲示された二つの席題(「椅子」と「流星(星流る)」)のうち季語(星流る)を使って、最近思っていることを詠んで投句した一句「混沌は宇宙の摂理星流る」は、若森京子前会長の並選に入ったようです。
この拙句は、現代の異常気象や世相を詠んだつもりですが、「混沌てふ宇宙の秩序星流る」とした方が面白い句になったかも知れません。
いずれにせよ、後の祭りですが、混沌から新しい宇宙時代に相応しい平和な時代が生まれることを夢見ています。
俳句大会の講演では、片山由美子「香雨」主宰が「俳句にしひがし」というテーマで、俳句のリズム・韻を落語や音楽と関連付けてユニークな解説をされ、興味深く拝聴しました。
この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の俳句や英語俳句の記事をご覧になれます。
2016年9月に書いた「『敬老の日』『子規忌・糸瓜忌・獺祭忌』に思うこと」を多くの方にご覧頂きましたが、今日は2024年9月16日に最寄りの敬老会に参加して詠んだ拙句(まんぽ俳句)と写真をご覧頂けると幸いです。
敬老の園児のビデオ和やかに
敬老の弁当の箸折鶴に
冷茶汲み鎮めし猛暑敬老会
敬老会亡きチュヌのこと隣人と
まんぽ俳句敬老会の話題にす
オカリナの音に癒されし敬老日
敬老会坂本九の歌で締め
思出のスキヤキ・ソング敬老日
敬老会我が青春が甦り
敬老会我が誕生に思ひ馳せ
(薫風士)
敬老会の主催者や参加者のご厚意とご配慮のお陰で、胃の無い老躯ながら、おもてなしの弁当を残さず頂きつつ、オカリナの演奏などを拝聴しました‼️
関係者の皆さん、ありがとうございました‼️
(P.S. 2024.9.20)
今朝、自治会のふれあい・バス旅行の申込にコミセンに行ったら、昨日1時間ほどで申込人数が70人に達したとのことで、残念ながら受付は終了していました。
ちなみに、2022年のバス旅行の記事「秋の天橋立《バス旅行の写真と俳句》」や2016年のバス旅行の記事「鳥取砂丘と『砂の美術館』などの写真と俳句」をご覧下さい。
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冒頭の写真は、東光院のパンフレットですが、写真をタップ拡大すると、令和4年の「子規忌へちま供養」の入選句(特選5句・佳作20句)をご覧になれます。
歳時記(俳誌のサロン)の「萩」の例句は、この青色文字をタップしてご覧下さい。
ここをクリック(タップ)して、「『敬老の日』子規忌・糸瓜忌・獺祭忌に思うこと」をご覧下さい。
阪急宝塚線「曽根駅」の近くにある萩の寺「東光院」を2024年9月4日に句友と吟行しましたが、残念ながら萩の花は幾つか咲き初めたばかりで、ほとんどの萩はまだ青々と繁っていました。
当日は快晴の真夏日で、寺苑を一巡すると汗が出る状態で、昼餉の喫茶店「タンネ」の冷房と生ビールで秋の汗を鎮めました。
萩の寺「東光院」を紹介する拙句(まんぽ俳句)を掲載します。
萩の寺東光院の苑吟行
仲良しと一日を惜しむ萩の寺
延命橋銀杏落ちて踏まれけり
延命とふ地蔵拜すや黄葉降る
秋の空映ゆる本殿ガラス張り
萩の花探し寺苑をぐるぐると
虚子の句碑見落としたるや萩の寺
門前に虚子の句碑あり竹の春
稚児抱く水子地蔵や紅芙蓉
二つ三つ咲き初む萩や東光院
子規の句碑覆ひし萩の花未だ
萩囲む雨月主宰の親子句碑
観音像木漏れ日に座す萩の寺
祈りては秋水かける大観音
東光院苑を巡りて秋の汗
苦吟しつピザとビールの昼餉愛づ
秋暑き吟行したる句座楽し
吟行の疲れ癒すや冷酒
(薫風士)
東光院の萩の苑などの写真を最後に掲載しますが、拙句と合せてご笑覧頂けると幸いです。
おもひおもひに座りこそすれ萩の縁
(高浜虚子)
虚子の上記「萩の縁」の俳句を深読みすると、「萩の見える縁側」の意味と「萩の寺のもたらす縁」と、二通りの解釈が出来ます。
高浜虚子も東光院を訪ねたことがあるとのことなので、萩の花の盛りに訪ねて改めて吟行をしたいと思います。
最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。
2022年10月に天橋立を訪ねた際に書いた記事「秋の天橋立《バス旅行の写真と俳句》」を読んで頂いた方もあると思いますが、2024年7月27日の猛暑に家族で天橋立を訪ねました。
こうのとり待ちたるホ-ム酷暑かな
冷房にほっと一息こうのとり
冷酒のチョイ飲みセット愛でにけり
「あなたとの出逢いに乾杯」と気の利いた台詞が箸の包みに書いてあります。
この老舗「ちとせ茶屋」はキャッチフレーズを巧みに利用しており、応対も「気が利いて」、「記の効いた」・「機の効いた」文化度の高い現代的老舗と思いました。
写真をタップ拡大してご覧下さい。
(薫風士)
「冷房」や「夕立」は夏の季語ですが、「猛暑」や「俄雨」は歳時記に季語として認知されていないようです。
「俄雨夜中に降れど夕立と」 まんぽ俳句を詠むメモ代わりに撮った写真を掲載しますが、俳句結社の俳句会などに投句する場合は、主宰やメンバ-の好みを考慮して推敲すれば良いとして、日記代わりの「まんぽ俳句」を口遊んでいます。
皆さんも写真を見て疑似吟行をして頂けると幸いです。
俄雨上がり昼餉を終へ街へ
俄雨炎暑を冷やし心地良し
潦(にわたずみ)塔を映して風涼し
猛暑日の雨後の智恩寺涼しけり
雨宿りの昼餉のお陰でタイミングよく、珍しい廻旋橋の廻旋情景を見物出来ました。
(ここをクリック(タップ)して、天橋立観光協会の観光ガイドで廻旋橋の解説・動画をご覧下さい。)
モノレールの窓曇らせし夏の雨
橋立や夏の雲を股のぞき
股のぞき夏の橋立登り龍
股のぞきパリにつながる夏の海
股のぞきビューランドの風涼し
炎天下なかよし地蔵穏やかに
リフトにて橋立愛づや夏の風