地域情報 Feed

2021年6月21日 (月)

夏至の一日(夏の俳句と写真)

         

(2024.6.21 更新)

万博に備ふ工事や夏至のビル

万博の入場権を夏至に得し  

         (薫風士)

   

_153359_144246_2

夏至の6月21日に「EXPO 2025」の「前売り入場チケット」を求めて大阪に行った際に淀屋橋界隈をまん歩しました。 

  

   

EXPO 2025《大阪・関西万博21句》」をご覧下さい。

   

  

歳時記から、親しみやすい俳句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字の季語をタップしてご覧下さい。

   

夏至1

夏至暮るる三度食事をしたるのみ 

        (中原幸子)

 

どの犬も合羽着てゐる夏至の雨  

        (木下節子)

 

犬待たせ一枚羽織る夏至の夜  

        (大柳篤子)

  

夏至2

常連の飲み会夏至の夕べかな   

        (渡辺安酔)

 

割り切れぬ思ひに暮れて夏至の雨 

       (窪田佳津子)

 

家中の窓開け放つ夏至の午後  

       (仁平則子)

   

(2021.6.21の記事)

Dsc_5058

2021年6月21日、東京や大阪など7都道府県は「緊急事態宣言」が解除され、「蔓延防止等重点措置」に切り替えられ、少しはホットしましたが、沖縄は7月11日まで緊急事態宣言が継続されます

オリンピックの開催に伴い又「緊急事態宣言」が必要な事態になるかもしれませんね。心配なことです。

6月21日は夏至の快晴に恵まれ、清々しい早朝や夕暮れ前の「まんぽ」を満喫しました。

   

拙句10句と写真を掲載します。

青色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧下さい。

   

夏至の朝ジョガー犬連れ行き交ひて

スマホもて夏至の燕の飛翔撮る

呼応する夏至の鴉の恋の声

玻璃の壁鏡に夏至の太極拳

自転車の曲乗り巧夏至の園

夏至の空水面に映ゆるアート池

夏至の空映ゆる水面の渦の恋

水輪とはアメンボの恋日暮れ前

水輪とは魚の夕餉夏至の池

夕月に夏至の一日を惜しみけり

  

(P.S. 2022.6.21)

明易や花鳥諷詠南無阿弥陀

       (高浜虚子)

   

明易一期一会の句に祈り

手作りの骨壺を手に明易し

       (薫風士)

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。     

     

Dsc_505620210621Dsc_5084Dsc_5049Dsc_5059Dsc_5119Dsc_5054Dsc_5078Dsc_5155Dsc_5112

  

   

          

  

2021年6月15日 (火)

コロナ禍の梅雨のひととき「美かえる」で

  

Dsc_4977

「美かえる」は 「みかえる」と読み、兵庫県立美術館のシンボルです。

「美かえる」の由来は冒頭の写真をタップ・拡大してご覧下さい。

タイトルの俳句の「美かえる」はこの県立美術館のことです。

    

梅雨の晴れ間愛車の1年毎の定期点検で神戸に来た時間つぶしに、兵庫県立美術館を訪ねました。

 

時間の都合があり、特別展(コシノヒロコ展)は割愛して、常設展のみ見ましたが、久しぶりに美の世界に浸り満足しました。

(最後のパンフレットの写真をタップ・拡大してご参照下さい。)

    

少女像見つめる空や夏の潮

 

美術展梅雨のひととき二・三周

 

夏燕追ひて「美かえる」振り返る

   

ここをタップして、「コロナ禍の思い」《かえる》をご笑覧頂ければ嬉しいです

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

Dsc_498020210611_2Photo20210611Dsc_4976Dsc_5028aDsc_5029_a

2021年6月14日 (月)

コロナ禍や酒無き昼餉梅雨の灘

 

コロナ禍の緊急事態宣言下では蔵元の酒のサービスも無いことをうっかり忘れて、梅雨晴れに偶々所用で灘五郷に来た序に本場の酒を飲みながらランチを食べようと神戸酒心館を訪ね、駄句を口遊みました。

 

コロナ禍の憂さ晴らしに拙句と写真が聊かでもお役に立てば幸いです。ご笑覧下さい。

(青色文字をタップして、関連のリンク記事をご一読下さい。) 

  

梅雨晴間自粛と知らず酒蔵へ

  

酒蔵で冷酒も飲めず黙食す

   

酒蔵の卓の青葉や酒は無く

   

酒蔵の昼餉の窓や七変化

  

冷酒無くノンアルコール笊蕎麦に

  

ざるそばとノンアルコール梅雨の膳

   

笊蕎麦にノンアルコールを飲んだのは初めてでしたが、意外に美味しくて満足しました。

酒のサービスが無いせいか、筆者の食事中に男ばかりの客は無く、女性客が何組か来ました。

 

「緊急事態宣言」が解除されても、政府は飲食店への規制は続ける方針のようですが、昨年「俳句HAIKU」の「大寒の俳句(コロナ禍の緊急事態宣言・国際同盟に思うこと」で述べた対策を是非講じて、良心的に運営している飲食店では日本酒などを楽しめるようにしてほしいものです。

      

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

Dsc_4964

Dsc_4961

Dsc_4958

Dsc_4960

Dsc_4959

2021年5月27日 (木)

俳句の推敲 《老鶯・夏鶯・残鶯・乱鶯》

     

旅の思い出に写真俳句を作ろう! 

「まんぽ俳句」を漫歩・万歩に楽しもう

      

2025.1.14 更新

我が庭の一期一会や夏鴬

保護色の乱鴬小さき梅の木に

乱鴬や手作りの庭未完成

時鳥わが目覚ましや日の出時

  

602_064042_2A602_064042

写真は、2023年6月2日の吾庭の一部分です。

カ-テンを開けると、手入れ中の梅雨雨の庭の小さな梅の木に鶯が見えました。

梅の木の写真をタップ拡大して、左中程をご覧下さい。

 

「鴬」は春の季語ですが、「老鶯」は夏の季語です。

 

  

   

    

     

   

2021年5月27日TV4ch.放映のプレバトで、筒井真理子さんの次の俳句が「直しなし」のワンランク昇格になりました。

   

  

老鶯や墓前の莨(たばこ)と缶コーラ

  

夏井先生は特待生4級のレベルとして査定したのでしょうね? (「プレバト 夏井先生の添削を添削する」をご覧下さい。

 

筒井さんは自分が墓前に供えたことを詠んでいるのですが、原句ではそのことが不明瞭で、慰霊碑などに誰かが供えた情景を詠んだ俳句と誤解されるでしょう。

  

「たばこ」と言えば、「恩賜の煙草」や「GHQマッカーサー元帥が日本に進駐した時の煙草姿」のことを思い出しますが、煙草を自分が供えたのなら、自分の行為であることをなるべく明瞭にするために助詞「の」を「へ」に替えて、次のように修正したいところです。

 

老鶯や墓前へ莨と缶コーラ

 

次のように、思い切って助詞を省略して字余りを無くし、5・7・5の定型にするのも良いと思います。

 

老鶯や墓前へ莨缶コーラ

   

自分のしたことを他人がしたように詠んだり、他人がしていることを自分がしたかの如く詠む人もいます。

  

俳句は好き好きですそれぞれの思いで楽しめばよいでしょう。

 

投句する場合には季語や定型などに対する選者や主宰の拘りや好みを考慮して、推敲すると良い結果が得られると思います

  

ここをクリック(タップ)して、夏の俳句特集《コロナ禍のストレスを発散しよう!》」をご覧下さい。

   

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

 

青色文字(季語等)をタップして、他の例句や解説記事などもご覧下さい。

  

老鶯1  

老鶯や火入れの済みし登り窯

        (布谷洋子)

   

老鶯2

老鶯や大パノラマの阿蘇五岳

        (沼口蓬風)

  

老鶯3

老鶯や雨の降り込む露天風呂

        (松田泰子)

   

老鶯4

老鶯に耳を貸しゐる調律師  

        (森岡正作)

  

夏鶯

山雨止み夏鶯の谷渡り     

        (赤座典子)

   

残鶯

残鶯や一灯点る虚子の墓

        (大越義雄)

   

乱鶯

酔ひ痴れて乱鶯声の休みなく

        (櫛橋直子)

   

(薫風士の「まんぽ俳句」

老鶯の清々しきや朝の声

乱鶯や目覚めの指呼に谷渡り

コロナ禍や家居を癒す夏鶯の音                         

「夏鶯」は「なつうぐいす」と読むのが普通ですが、「夏鶯の音」はリズムを整えるために、「かおうのね」と読んで頂ければ幸いです。 

    

昨年ごろから、コロナ禍の憂さを払うために客観写生一辺倒では飽き足らず、「ダメ句」と言われる「俳諧的俳句」・「川柳もどきの俳句」を詠むことが多くなりました。  

コロナ禍に胃の無い老躯を労わり、健康管理の月一ゴルフを文字通り「腹が膨れる思い」で詠んだ拙句(日記俳句コロナ俳句)をご笑覧下さい。

   

老鶯やゴルフに飛ばすコロナ鬱 

乱鶯を指呼にショットのナイスオン

コロナ禍や冷酒拒まれ黙食す

乱鶯やゴルフのランチそそくさと

残鶯や変異ウイルス増え止まず

  

トップの欄・「俳句HAIKU」、または、ここをタップ(クリック)すると、最新の全ての記事が掲示されます。記事のタイトルをタップしてご覧下さい。

  

20210525Dsc_476320210525_2

 

 

 

  

    

2021年5月26日 (水)

「牡丹」の俳句鑑賞


(2025.7.7 更新)

「牡丹」の俳句といえば、加藤楸邨の俳句「火の奥に牡丹崩るるさまを見つ」のことを思います。


「俳句談義(15):『昭和の日』・『憲法記念日』と俳句」や「俳句 365 haiku (187) 《牡丹4 Shūson》」をご参照下さい。)



「歳時記」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字(季語)をタップして、他の例句もご鑑賞下さい。
お慰みになれば、幸いです。
   

(牡丹1)

誕生日の牡丹一輪切りにけり

     (加藤真起子)



   
牡丹2

両の手に余る牡丹を卓上に

      (岡田芳子)


 
牡丹3

先駆けて薬師寺に見る牡丹かな

       (渡辺玄子)



   
牡丹4

接木せし十年の牡丹咲きにけり

       (横田初美)



 
牡丹5

回覧板とどけ牡丹の客となる

       (平野伸子)



 
牡丹6

鐘楼を囲む百花の牡丹かな

       (岡野里子)



  
牡丹7

記念樹の牡丹一輪咲きにけり

     (亀卦川菊枝)


  
  

天平のこがねの蘂の白牡丹

       (有馬朗人)


   

園遊会日和となりし牡丹かな

       (西村和子)


   

一人居の母を見舞ひぬ夕牡丹

       (高木晴子)


      

20250703_111843 この写真は、「草木花 歳時記」(朝日新聞社刊)の「牡丹」の解説ページの一部分です。

      
青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。
トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

2021年5月16日 (日)

須磨離宮公園・バラと噴水(吟行の俳句と写真)

 

Dsc_4610


Dsc_4611 「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が5月末まで延長されましたが、更なる延長も有りうるので梅雨入り前の貴重な一日の好天を活かすべく、須磨離宮公園までドライブして家族吟行をしました。


コロナ禍の俳句鑑賞 <青葉・青葉風・青葉潮>」にも、この吟行で詠んだ俳句などがあります。合わせてご覧頂ければ有難いです。

 

梅雨入り前一日を惜しむ須磨離宮 

青葉風カフェは久しく閉ざされて 

あの音はドクターヘリか薔薇の苑 

噴水や青葉の丘のレストラン 

大噴水黙食の窓煌めかせ 

噴水の煌めく窓を鳥の影 

噴水やポセイドンと自撮りして 

後ろ手の幼の見入る薔薇手入れ 

目高群る離宮の池やモネ偲ぶ 

馬へたるドン・キホーテや風薫る 

楠若葉巨幹の枝の交はりて

展望を求め踏み行く夏落葉

梅雨入り前満喫したる須磨吟行 

 

「梅雨入り前」は5・7・5のリズムを整えるために「ついりまえ」と読んで下さい。青色文字の季語をタップすると「歳時記」(俳誌のサロン)の俳句などをご覧になれます。写真はタップ・拡大すれば、鳥やヘリ、目高などがご覧になれます。コロナ禍の気分転換・もやもやの解消に役立てば幸いです。

 

Dsc_4564 Dsc_4577 Dsc_4606 Dsc_4661 Dsc_4582 Dsc_4599 Dsc_4620 Dsc_4679 Dsc_4633 Dsc_4711 Dsc_4722_a 青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。  

コロナ禍の俳句鑑賞:「青葉」・「青葉風」・「青葉潮」

 

Dsc_4611 緊急事態宣言は5月末まで延長され、更に9都道府県に拡大され、まん延防止等重点措置も10県に拡大されました。

 

侮れぬ変異ウイルス青葉風 

コロナ禍や青葉のカフェは閉ざされて 

酒無しの青葉の丘のレストラン 

コロナ禍の黙食迫る青葉風 

コロナ禍や青葉風にもマスクして 

青葉晴飛び交ふ鳥の増ゆる丘 

須磨の丘彼方は茅渟の青葉潮 

コロナ禍にクルーズ船や青葉潮 

クルーズの明石海峡青葉潮

 

掲句はコロナ禍の「春の俳句特集」や「初夏」に続く「まんぽ俳句」ですが、須磨離宮公園で詠んだ拙句です。

ワクチン接種が医療従事者や高齢者から順次開始されましたが、全ての人々への接種が完了しない限り、新型コロナ変異ウイルスの感染拡大は収まらないでしょう。

関係者は苦慮されているでしょうが、何故IOCバッハ会長にオリンピック開催延期を要請しないのでしょうか?

全く納得できません。

ここをクリックして「俳句の鑑賞:初夏 《コロナ禍に思うこと》」をご一読頂ければ幸いです

 

コロナとは無関係に詠まれた俳句でしょうが、共感できる俳句を歳時記(俳誌のサロン)から抜粋掲載させて頂きます。気分転換にご鑑賞下さい。
憤懣やる方ない思いの解消に役立てば幸いです。

青色文字の季語をクリックすると歳時記の他の例句をご覧になれます。

   

青葉1

脳へゆく酸素は如何に青葉の夜 

        (池田澄子)

  

  

青葉2

青葉風湧けり柳生の武家屋敷 

        (小林成子)

  

 

青葉3

湯の滝を浴びて青葉の夜の外湯 

        (櫻井幹郎)

  

 

青葉4

ホスピスの窓少し開く青葉風 

      (竹内美智代)

  

 

青葉5

青葉風麻酔の為の深呼吸 

        (宮崎高根)

  

 

青葉6

ひと粒の薬に頼る青葉の夜 

        (篠田純子)

 

青葉7

人群るる路上ライブや青葉晴 

        (室谷幸子)

  

 

青葉8

一服のシフォンケーキと青葉風 

        (澤藍)

  

 

青葉9

梵鐘の余韻をのせて青葉風 

        (大川暉美)

  

  

青葉潮

時は魔物のように過ぎゆく青葉潮 

        金子兜太

  

 

Dsc_4577

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。
トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

2021年5月 6日 (木)

俳句HAIKU《祭り太鼓》

 

(2024.12.27 更新)
Click here to see “Haiku of Issa and Bashō” in English.
Click here to see "俳句365 haiku".

 

地震に耐ゆ祭太鼓の心意気
(nai-ni-tayu matsuridaiko-no kokoroiki)
(Composed by S.Kinoshita)

 


enduring the sufferings of earthquake,
people with guts beat
Japanese drums for the summer festival

  (Translated by L.P.Lovee)

 


_142935 _100311 _142823

_142326 817_201236 817_204921 _204229

 


 


 

冒頭の写真は福井駅の傍で祭踊りの出番を待っている人々の情景で、二つ目の写真は、福井新聞の記事(「福井フェニックス祭り」)の切り抜きです。

 

俳句祭り」などを開催して町の活性化を図っている地方自治体が増えているようです。
俳句を世界無形文化遺産に登録しようという運動も推進されています。

 

コーラスやゲートボールなど様々な趣味がありますが、俳句は楽しくて健康に良いばかりでなく、人心を世界平和へ導くことにも貢献できそうです。
言葉の壁・言語の壁を破り「俳句」の国際化を促進して俳句の世界無形文化遺産登録を実現することは至難でしょうが、チャレンジしましょう

 

805_202734

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。


2021年5月 4日 (火)

俳句と写真《石鹸玉・しゃぼん玉》

  

20526

「シャボン玉」は、俳句では「しゃぼん玉」と平仮名にするか、「石鹸玉」と漢字で表現するのが普通です。

季語は「春」です。

   

「歳時記」(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

  

しゃぼん玉1

しやぼん玉とぶ七彩に光りつつ 

         (中川濱子)

  

しゃぼん玉2

母と子のはしやぎの中のしやぼん玉 

        (亀ヶ谷照子)

  

しゃぼん玉3

しやぼん玉中をゆるゆる乳母車 

         (浮田胤子)

 

しゃぼん玉4

浮雲に届けとばかりシャボン玉 

          (林生子)

  

しゃぼん玉5

しやぼん玉オパール色に輝けり 

         (楠原幹子)

  

コロナ禍の自粛を強いられた若者や家族連れが深田公園で思い思いに遊んでいたのを詠んだ薫風士の「まんぽ俳句」とその情景の写真を最後に掲載します。

写真をタップして拡大して、空高く上がるシャボン玉をご覧下さい。コロナ禍の慰みになれば嬉しいです。

   

旅心つのらせ上がる石鹸玉

  

しゃぼん玉こんなに遠く飛んで来て

  

しゃぼん玉弾け儚しホロンピア

この俳句は「5-10-3」のリズムで詠んで頂ければ幸いです。

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

  

Dsc_4420_2

Dsc_4436Dsc_4469Dsc_4470Dsc_4457

2021年4月14日 (水)

コロナ禍の聖火周回花は葉に

     

(2024.7.30 更新)

俳句《花は葉に》OB会」や「俳句《パリ五輪開会式に夏の雨》」をご覧下さい。

     

行き交ふは犬連れ子連れ花は葉に

ありのまま生きざま晒し花は葉に

花は葉に命の限り句を口に    

コロナ避け近場のゴルフ花は葉に

しくじりも人生の糧花は葉に

         (薫風士)

    

タイトルは薫風士のタイトル用のコロナ俳句です。

一般的な俳句としては「コロナ禍の聖火リレーや花は葉に」とする方がリズムも形式も整って良いと思います。

2021年、医療非常事態宣言下の大阪府は、4月13,14日に万博記念公園内で無観客のオリンピック聖火リレーを実施しました。

     

・花は葉に旅の期待は秘めしまま 

         (稲畑汀子)

 

・会ふことのかなはざる日々花は葉に 

         (西山春文)

   

歳時記(俳誌のサロン)から抜粋させて頂いた掲句2句はコロナ禍を詠んだ俳句ではありませんが、多くの方々の現在の心情に当てはまるのではないでしょうか?

  

薫風士の掲句はコロナフレイル防止コロナ鬱発散の散歩やゴルフで口ずさんだ「まんぽ俳句」ですが、その情景の写真を掲載しました。ご笑覧下さい。

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

 

   

Dsc_4336Dsc_4379Dsc_4380Dsc_4383Dsc_433120210414Dsc_4408_2Dsc_4410Dsc_4414Dsc_4416Afc20210415

2021年3月31日 (水)

「新緑・新樹」の俳句を楽しもう! (補筆・改定版)


(2025.5.5 更新)
誕生日仕上げをせむや新樹苑
若楓愛犬チュヌの立ち姿


手作りの庭の造形昼餉窓
手作りの庭の新樹にカミキリ居
葉の裏に蜻蛉の嬰子新樹光
(この記事の最後の写真をご覧下さい。)


20250501_100913_3


冒頭の写真は、愛犬チュヌの形の楓です。




新樹道浮雲暫し人の顔

20250507_103412

まんぽ道で浮雲の動きを見ていると、うつむいて口を開けた人の顔のように見えました。





平和かな憲法記念日の吾庭
移ろひや林の色と春の雲

新樹越し園児の列の青と黄と

新緑を愛でつまん歩を愛犬と

夏に入る庭の手作り楽しみつ

風薫る世界カメの日庭手入れ
新緑の吾庭に来たる俳句好き

手作りの庭の造形松の芯

万物の命は奇跡薬の日
       (薫風士)


 
_125823 _09272811785_080415





二番目の写真は、拙宅の昼餉の新樹光の庭です

手作りの庭のエコガ-デニングをエンジョイしています。

四番目の電線と林の写真は、2021年4月中旬頃の「新芽」が「新緑」になり始めた風景です。


青色の文字(季語・作者名など)をクリックすると、その俳句の詳細や作者の解説などの記事をご覧になれます。


日本伝統俳句協会の2024年5月のカレンダー(一部分)の写真は、タップ拡大して掲載句をご覧頂けます。

色紙の俳句「夜の新樹すくと我らに未来あり」の作者(岩岡中正氏)は日本伝統俳句協会の会長です
この比喩的な俳句は、俳句界のことを念頭にして詠まれたのかも知れませんが、「我等」は「人類」の意味だと解釈したいと思います。
(「探梅・観梅の俳句と写真」参照。)


カレンダーの掲載句から、ご参考までに下記に1句抜粋します。


波よりも風の易しとつばめ魚

        (山田佳乃)


Photo 山田佳乃さん(円虹主宰•昨年度NHK俳句番組選者)は、2017年5月20~21日に三田グリーネットのオープンガーデンが開催された時だったか(?)、数年前に俳人仲間と吾庭を訪ねてくれたことがあります。(写真参照)


(2021.3.31 の記事)

Cimg3028

Cimg3280

Cimg3069

Cimg3006

掲句や写真はチュヌの主人(薫風士)の即興句やスナップです。
俳句人口が増えることを願って、俳句は身近なことや自分の思いなどを詠んで気軽に作るとよい」ということを知ってほしい、との思いから敢えて拙句を冒頭に掲載しました。


「まんぽ」や「まん歩」は「漫歩」と「万歩」の「掛詞」です。


Cimg3048

55日は「こどもの日」ですが、今年は「立夏」に当たります。また「薬の日」でもあります。

鯉幟を上げましたが、孫は幼児用ゲームに夢中で鯉幟には興味を示していません。
チュヌの主人は菖蒲湯にゆっくり浸り、疲れを癒しながら俳句のことなどに思いを巡らせました。


季語「新緑」について、カラー図説日本大歳時記(飯田龍太)には次の解説があります。

初夏の目覚めるような若葉のみどりをいう。やや時過ぎてとっぷりと夏に入ると深緑。よく用いられる万緑は、新も含めて満目ことごとくみどりの意。新緑は、文字の眺めから、また、語感の上からも、さわやかな景を連想させる言葉である。(以下省略)     

    

新緑の風景や新樹を詠んだ俳句をインターネット歳時記から気の向くままに引用してコメントさせて頂きます。     

    

新緑1

新緑の丘越え白き道一筋

       (桂信子)

北海道の風景やトルコ旅行などの風景を思い出します。

 

新緑2

新緑のうへ滑りゆくモノレール 

      (米倉よしお)

王子動物園のモノレールからみた桜の風景を思い出しました。

 

新緑3

新緑の山に鉄塔古びたり

       (野海衣子)

インフラの整備・維持も今後の重要な課題ですね。 

   

新緑4

新緑や選びて歩く土の道

       (卓田謙一)

花と緑の我が街には「弥生のこみち」など、愛犬の散歩道に恵まれています。  

 

新緑5

たつぷりと老い新緑の中にをり

       (竹下昌子)

自然に親しみ健康を維持して高齢化社会を乗り切りたいものです。 

    

新緑6

新緑の中新緑の深大寺

       (塩田杉郎)

また寺めぐりをしたいものです。

     

季語「新樹」について、山本健吉はカラー図説日本大歳時記に次のとおり解説しています。

初夏のみずみずしい緑の木立を言う。新鮮な語感を持っている。ただし題目としては古く、(・・中略・・)好んで詠まれるようになったのは大正期以降である。音感もよい「新樹の語に、あたかも新題目であるかのような、未開拓の新鮮さを感じたのである。「空暗くなり来新樹に風騒ぎ」虚子、「夜の雲に噴煙うつる新樹かな」秋櫻子、「滝浴びのまとふものなし夜の新樹」誓子、「新樹どち(つつ)まんとし溢れんとす」草田男など。 

     

新樹1

雨上り新樹の雨滴光る朝 

        (稲畑汀子)

ホテルの庭か稲畑邸の庭でしょうか? 誰もが体験された光景でしょう。我が手作りのささやかなエコガーデンでも同様に楽しんでいる景色です。

     

新樹2

新樹光牛乳うまきカフェテラス/span>

        (中島徳子)

家族や俳句仲間と初夏を楽しみたいものです。 

  

新樹3

街灯に輝いてゐる新樹かな

        (越智秀子)

安全な街を維持したいものです。 

  

新樹4

新樹光ジーンズの脚よく伸びて

        (今村恵子)

戦争を知らぬ飽食時代の若者は身長が伸びています。 

  

新樹5

新樹林ここにかしこに水の音 

        (藤井圀彦)

新樹の林と水音がマッチして初夏の清々しい感じがします。

   

新樹6

新調の眼鏡よく見え新樹光 

        (新実貞子)

この眼鏡は老眼鏡でしょうか。「新調」「新樹光」がよくマッチしています。

  

新樹7

朝の虹ひとり仰げる新樹かな 

        (石田波郷)

「ひとり」は「作者一人」のことか「新樹」のことか、どちらでしょうか。

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。  

20250501_100913 20250502_134511

20250501_115034




2021年3月24日 (水)

俳句の鑑賞:「麗か・うらら・春うらら」

   

20250409_103757

冒頭の写真は、2025年4月9日に、まんぽ道で見かけた情景です。

  

麗かや鴉の闊歩大通り

麗かや子連れ犬連れ行き交ひて

麗かやフレイル防ぐマン歩して

野良猫の来たる吾庭の麗かな

麗かや一期一会を駄句に詠み

うっかりが茶飯事となり麗かな

一瞬のひらめき駄句に春麗

真贋を見抜く心眼麗かな

麗かな夏日の翌日冴返る

翔平の濡れ衣晴れて春うらら

愛犬のおでこにもキス春麗

デコピンとハイタッチして麗かな

春雷や翔平無念とばっちり

とばっちり克服せんや春嵐

        (薫風士)

   

「春雷」や「春嵐」などの掲句は、大谷翔平選手結婚のTVニュースを見て詠んだ俳句(「翔平の結婚祝す二月尽」参照)の後に、専属通訳(水原一平氏)の賭博依存症の被害に遭った大谷翔平選手の記者会見のニュースを見て詠んだ翔平選手へのエールの存問の俳句です(「折々の俳句《春嵐》」参照)。

    

2022年4月に次のブログ用の空想句を詠みました。

      

ロシア軍退きて麗やドニエプル

春うらら瀬音に高き子等の声

     

上記2句の空想句を「客観写生だ」と言える日が来ることを期待していましたが、その日は一体いつ頃来るのでしょうか? 

   

ウクライナ紛争が速やかに解決され「麗かな春の空」が広がることを祈りつつ、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、紛争解決の提言記事を書きました。

 

青色文字をクリック(タップ)して、「梅東風や届け世界にこの思ひ」や血に染むなドニエプルてふ春の川をご覧下さい。

    

(以下、2021年3月の記事)

Dsc_3928

写真は、日本伝統俳句協会の3月の俳句カレンダー(一部分)です。

  

タップ・拡大して掲載句をご鑑賞下さい。

      

「麗か」は春の季語ですから、「春麗」という必要がありません。

「巷に溢れて手垢のついた言葉『春うらら』を使った俳句はダメ句だ」という人もいますが、俳句は好き好きです

 

「春麗」という表現は、5-7-5のリズムを整えたり、その季節感を強調することが出来ます。

「安易な表現」になりがちですが、「コロナ禍の鬱積を発散する句作」には好適ではないでしょうか?

    

コロナ禍の「緊急事態宣言」は、大阪・京都・兵庫・など6府県については3月1日から解除され、首都圏については3月22日から解除されました。

 

延々と1年越しに続くコロナ禍に新型コロナ変異ウイルス拡散の懸念もあるので「春うらら」とは言いかねますが、今日は春の陽気でもあり、俳句鑑賞に季語「麗か」を取り上げることにしました。

  

「歳時記」の例句は青色文字の季語をタップして全てご覧になれます。

  

薫風士の前座俳句)

麗かや緊急事態解除され

コロナ禍の麗ならざる過密都市

麗かや「花と緑」のニュータウン

   

Dsc_3930

写真は、合本 現代俳句歳時記の一頁です。

   

  
日本の将来のためにコロナ禍の災いを転じて福となすべく、効率一辺倒の1極集中の首都圏の在り方を見直してほしいものです。

  

  

歳時記

逢ふたびに言葉の増える子春うらら 

       (大川冨美子)

    

間をとりて付き合ひて居りうららけし  

        (長崎桂子)

 

野に立てば自分の宇宙春うらら 

         (林和子)

  

図書館の椅子心地よし春うらら 

        (山咲和雄)

   

航跡をよぎる航跡うららけし 

         (内藤静)

      

20250226_12034220250331_163529

20250403_091948Dsc_3931

最後の写真は「カラー図説 日本大歳時記」の「麗か」のページの一部分です。 

写真をタップすると季語の解説や例句を拡大してご覧になれます。

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップの欄・「俳句HAIKU」、または、ここをタップ(クリック)すると、最新の全ての記事が掲示されます

記事のタイトルをタップしてご覧下さい。

  

2021年3月13日 (土)

《春の海》 俳句と写真(須磨浦公園吟行)

  

「春の海」と言えば、宮城道雄の曲「筝と尺八による二重奏」与謝蕪村の俳句「春の海終日のたりのたりかな」が有名です。

蕪村の俳句は日本三景の「天橋立」の「与謝の海」を詠んだものだとも言われています。(出典:「蕪村の旅」JR西日本

  

今年の3月11日は東日本大震災から10年になり、テレビで追悼番組やイベントが放映されました。プレバトも追悼の音楽番組に変更されていました。 (ここをクリックすると、NHK 東日本大震災アーカイブス「あの日、何が起きていたのか」をご覧になれます。)

    

春の海三一一を悼み継ぐ  

         (薫風士)

   

新型コロナ感染拡大が収束して東北の復興が促進されることを祈っています。 

芭蕉ゆかりの松島などに又吟行旅行が出来ることを願いつつ、歳時記「春の海」から東日本大震災を偲ぶ俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

    

みはるかす瓦礫の果ての春の海 

      (山田をがたま)

  

なにごともなかつたやうな春の海 

        (河口仁志)

  

黙祷のまなうらにありあり春の海 

       (木村茂登子)

   

広島地方気象台は3月11日、広島県内で桜が開花したと発表しました。平年よりも16日早く、全国でトップの「開花宣言」です。コロナ禍の自粛が解除されると宮島や平和記念公園の桜など吟行したいものですが、変異ウイルスの感染拡大などもあり、楽観できません。

   

最後に、先日須磨浦公園の吟行で詠んだ拙句と写真を掲載します。

(最後の写真をタップ・拡大すると遠方に明石海峡大橋が見えます。)

  

春潮の香に佇むや芭蕉句碑

春潮を須磨の丘より愛でもして

須磨の浦復興なりし春の海

春潮の煌めく須磨の砂を歩す

潮風の明石海峡春の空

   

電車好きの幼孫を「潮風号」に乗せてやりたいと思っています。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄・「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事をご覧になれます。 記事のタイトルをタップしてご覧下さい。

  

20210309Dsc_3976Dsc_3966Dsc_3972

  

2021年3月12日 (金)

季語「震災忌」・「東北忌」・「阪神忌」に思う

    

(P.S. 2022.8.27) 

俳句《涼し》死の話」や「終戦記念日・墓参・盆の俳句」、「言葉の力・俳句の力《癒し》」をご覧下さい。    

青色文字をクリックして、ご一読頂き、その思いをシェアして頂けると望外の喜びです。

   

(2021.3.12)

Img_1726

阪神・淡路大震災から25年目の2019117日には神戸のみならず東京でも追悼行事「1.17のつどい」が行われたのではないでしょうか。

  

    

  

阪神忌天幕の灯は野外ミサ 

         (小路紫峡)

 

阪神忌若者知らず街を行く 

          (薫風士)

 

神戸の街並みは当時の惨状を想像できないほど復興したことは喜ばしいことです。

「阪神忌」は、季語とすることにプロ野球の阪神ファンなどに抵抗があり、句作の広がりが限定的です。  

関東大震災が発生した91日は「防災の日」ですが、俳句の季語「震災忌」として定着しています。

震災の犠牲者を追悼して防災意識を新たにする俳句が作りやすくなるように「阪神忌」も季語として容認されると良いと思いませんか?  

筆者の所属している俳句のグループは「阪神・淡路大震災」を契機として発足しました。当初の関係者も高齢化していますので当時の思いが若い世代に引き継がれることを願っています。  

20回HIA俳句大会現代俳句協会賞受賞句を契機にして書いた東北忌について思うことをご覧下さい。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

  

2021年3月10日 (水)

綱敷天満宮吟行《梅の花・土筆》

   

吟行日和に恵まれ、3月9日に綱敷天満宮にお参りしました。梅見を期待していましたが、残念ながら、梅は殆ど散ってしまって遅咲きの紅梅と白梅が少し残っている状態でした。

「鷽替え」の「鷽」の奇抜な大きな人形3体の足下の砂をよく見ると、小さな土筆が沢山生えていました。

(土筆は地面の砂の色に紛れています。色写真をタップ・拡大してご覧下さい。)

   

綱敷天満宮の紹介を兼ねて拙句を前座に掲載させて頂きますが、「歳時記」や「575筆まか勢」の俳句は季語(青色文字)をクリック(タップ)して、ご鑑賞下さい。

   

春光や道真祀る朱の小塔

麗かや菅母子像に鳥の来て  

梅散るや祈りの茄子の腰掛に

白梅や茄子の腰掛座し祈る  

舞ふや御籤結ばる玉二つ   

・手水鉢散りて埋まる梅の花   

土筆楚々の人形仰ぎ伸ぶ  

鷽人形足下の砂に土筆生ゆ 

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

   

Dsc_3945Dsc_3942_2Dsc_3948_2Dsc_3961_2Dsc_3951_2

Dsc_3957Dsc_3964Dsc_3964_2

2021年3月 3日 (水)

俳句の鑑賞《雛祭・雛納・雛あられ》

 

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう

    

082

1614745983273

写真は、有馬富士公園の古民家に飾られた雛人形と親戚の者がLINEに載せてくれた内裏雛です。

    

  

今日は、一生に一度の令和3年3月3日の雛祭りです。

    

1年にわたるコロナ禍にめげず、「まんぽ俳句」を口遊み、コロナ鬱を払拭せんとする薫風士のダジャレ俳句などを前座に掲載します。

 

青色の文字をクリック(タップ)して関連のリンク記事をご覧下さい。

 

宴会などの自粛要請が依然として続いています。

親戚の者が、雛祭りに山茶花を飾った写真をLINEに載せてくれました。

(今日は旧暦の1月20日にあたり、桃の花は未だ咲いていません。)

   

旧暦の3月3日(新暦の4月14日)頃までに新型コロナウイルス感染拡大が収束して、「シャンシャンシャン」と花見入学祝いなど、少なくとも家族のささやかな宴会は安心してエンジョイ出来ることを切望しています

  

コロナ禍や三三三の雛祭

コロナ禍や陰膳ならぬ雛飾る

雛納孫の未来に思ひ馳せ

    

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに例句を抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字(季語など)をクリックして、全ての俳句をご鑑賞頂ければ幸いです。

  

雛祭

手から手へ抱かれし嬰の雛まつり 

     (吉野のぶ子)

 

雛納1

母とせしごとく娘と雛納 

        (山田弘子)

  

雛納2

老妻のひゝなをさめも一人にて 

        (山口青邨)

 

雛納3

雛納め今日穏やかな日なりけり 

       (千葉惠美子)

  

雛あられ

たとうれば子規雛あられ虚子団子 

        (金子兜太

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

     

2021年2月27日 (土)

「春」の俳句特集 《俳句HAIKU》

  

(2025.4.17 更新)

Click here to see “Haiku of Bashō”.

Let’s enjoy haiku! Click here.

俳句 365 haiku (107) 《春の膳 Kunpūshi

   

狭庭の春大鴉来て図々し

         (薫風士)

  

ロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めてから3年余り経ちました。     

梅東風や届け世界にこの思ひ」や「血に染むなドニエプルてふ春の川」をご一読下さい。

  

世界の指導者が英知を集めて解決策を推進してくれることを切望しています。  

   

_08532920240315_084834

写真は、「カラー図説 大日本歳時記」の春の解説図です。

写真やタイトル(青色文字)をクリックしてリンク記事・解説など、ご一読下さい。

   

     

立春の翌日の雲と対話して

春一番おぞましきとはこの言葉

日々愛(お)しむキノコ雲なき春の雲

  

掲句は薫風士が「已むに已まれず」詠んだ「川柳擬き」の俳句です。

  

「已むに已まれず」は「やむにやまれず」と読みます。

「已みません」を、物議を醸した「誰かさん」と違い、読み間違いするような読みにくい「ひらがな」にしなくても「漢字」で読めるでしょう(?!) 

  

戦争を知らない世代元総理の発言「日米核共有」を何と考えるか、あなた次第ですが、日本が「核保有国」になることが「自衛」になるとは、到底考えられません。

 

我が国が、「ミーファースト?」の「誰かさん」のような「ぶつぎをかもす」発言で国論を分断され、国民の対立感情を煽られて、高い武器を売りつけられては困ります。

      

「歳時記」などの例句は、季語(青色文字)をクリック(タップ)してご覧になれます。

     

春耕の美女はマスクにコロナ避け

  

吟行に春爛漫の緑化園

俳句会で共感を呼んだ拙句は「熊ん蜂」などの写生句でしたが、「向日葵」(ウクライナの国花)や「チューリップ」(トルコの国花)を用いて、紛争が速やかに終わることを祈り、ウクライナを応援する俳句も詠みました。

   

俳句談義(9):「雛祭り」の俳句を集めました(改訂版)

雛納孫の未来に思ひ馳せ

コロナ対策やオリンピック開催に伴い費やされる膨大な国家費用は国債に依存しており、その返済は将来の大きな課題になるでしょう。

アベノミックスで推進していた「2%の物価目標」は悲しい笑い話になるのではないでしょうか?

すでに、物価高に悩まされている庶民には、まだ「2%に達していない」とは、全く納得できません。

2%物価目標の分母の構成要素は何でしょうか!?!

       

四季の雲(折々の写真・俳句)《早春・春の雲》

春の朝恐竜の如雲対峙  

爆炎や街冴返るウクライナ 

ウクライナ爆煙悲し春の雲 

 俳句では、「悲し」など、「ストレートに感情表現をするとダメ」と言われますが、平和裏にウクライナ問題が解決することを祈りつつ、「やむにやまれぬ思い」を詠んだ拙句です。

ポーランドの旅(写真と俳句 講演のことなど)」をご覧下さい。

    

「春隣」の俳句を集めました  

 春隣」や「待春」、「小春」、「風花」などはいずれも冬の季語です。

 

俳句鑑賞:『風花』(コロナ禍の思い)

「風花」は冬の季語ですが、「コロナ禍の思い」を書きましたのでご一読下さい。

   

「節分」と「立春」:「まんぽ俳句」と写真

2021年の立春は124年ぶりに2月3日(例年の立春は2月4日)です。何だか、今年は異例ずくめの事が起こるような予感がします。

  

コロナ禍の俳句鑑賞:「立春」「春立つ」「春来る」(俳句と写真)

春立つもふれあいカフェは自粛かな

    

季語「立春」・「春立つ」を用いた俳句

 春来たりコロナワクチン未だ来ず

待望のワクチン(ファイザー社製)医療従事者先行の国内接種が2021.2.17から始まりましたが、政府や医師会の責任者には「コロナ対策の経験とIT技術を活かして、医療制度を再検討し、将来に備えてほしい」と、切望しています。

       

コロナ禍の俳句鑑賞:「春めく」(俳句と写真)

春めくや大空分かつ飛行雲

飛行機雲やがてたなびく朧雲 

春めきし庭の日差しチュヌ偲ぶ

水仙やチュヌの眠りし芝光る

2月21~22日は4月並みの陽気、所によっては5月並みの陽気になりましたが、その後「冴え返り」冬の寒さになりました。25日の朝は冷え込みましたが、昼間は春の陽気となり、カーテンを開けると長い飛行機雲がまぶしい大空を分断し、やがて膨らみ、おぼろに棚引くの雲になりました。

   

「バレンタイン」の俳句

ショコラ良し地酒も美味しバレンタイン

薫風士は辛党ですが、酒の肴にチョコレートもよく合います。

  

俳句の鑑賞:「春一番」

春一番ワクチン接種開始の日

2月17日からワクチン(ファイザー社製)の国内医療従事者の先行接種が始まりました

掲句はブログ用の創作俳句です。この日は春一番ではありませんが、強風で「春一番」の感があり、北海道などは暴風雪です。今年の関東地方の春一番は2月4日(過去最も早い発生)でした。西日本や北陸地方の春一番は2月20日に発表されました。

   

2月22日と2月26日は何の日でしょうか? ここをクリックしてご覧下さい

      

俳句の鑑賞:「冴返る」(コロナ禍に切望すること)

 下校児のイーアイオーや冴返る

下校児の歌声「イーアイイーアイオー」を偶々聞いた時、「コロナは嫌よ嫌嫌よー」と唄っているのかと聞き違いました。最近、先入観で聞き違いすることが多く、気を付けないといけないなと思っています。大阪・京都・兵庫の「緊急事態宣言」の解除が検討されていますが、感染拡大がぶり返さないように、緊急事態宣言解除後の新型コロナウイルス感染再拡大防止の手立てを推進すべきでしょう。

今日2月23日は天皇誕生日ですが、コロナウイルス感染拡大防止の観点から、一般参賀は中止されました。上皇天皇の誕生日は12月ですがやはり23日です。偶然の一致でしょうが、何か不思議な感じがします。「冴返る」は春の季語ですが、天気予報によると、明日は冬の寒さに逆戻りのようです。

   

「旗日」は死語か? 「建国記念の日」の俳句を読んで思うこと

  建国の日裏通りにも旗一つ 

国旗の掲揚は公共施設以外には見かけません。この殊勝な国旗掲揚の方でしょうか、黙々と遊歩道の掃除をしておられる姿をよく見かけ、感謝しながら「まんぽ」しています。

   

俳句鑑賞:「下萌」(俳句と写真)

に舞ふアートの影や下萌ゆる

春の湖孤独愛すか釣りの人

NHK俳句に触発されて、近場の「風のミユージアム」に行き、ミニ吟行をしました。

「湖」は「うみ」と読んで「5-7-5」のリズムにすることがよくあります。

  

俳句の鑑賞:「早春」・「春浅し」

 早春や命の限り句を口に

早春の有馬富士向けティ-ショット

春浅し愛犬チュヌを偲ぶ丘  

健康管理の「月一ゴルフ」や漫歩・万歩をして、「まんぽ俳句」を口遊み、コロナフレイル防止に努めています。

    

春浅き頂き目指す有馬富士 

早春の六甲山へ大ショット 

吾を阻む「わんぱく砦」春浅し

意気込みだけでも若者に負けないようにしてゴルフのショットをしています。

「わんぱく砦」の俳句は2019年の春に詠んだものですが、2020年の初夏に幼子と家族で山頂まで登りました。

      

「梅」・「梅の花」の俳句鑑賞

チュヌ偲ぶ庭の日差しや梅五輪

梅咲くや老の日々にも朗報来  

庭に盆栽を移植した梅が咲いています(冒頭の写真参照)。

    

「探梅」・「観梅」の俳句と写真

三密と無縁のゴルフ梅見もし 

健康管理の月一ゴルフをしながら四季折々の駄句を口遊んでいます。

   

「世界の梅公園」の「梅見」(写真と俳句)

綾部山梅林開花状況はここをクリックしてご覧下さい

   

愛犬の彼岸妨ぐコロナかな

 強風の彼岸に聖火届きけり 

 春嵐五輪にならず飛行雲 

春嵐や嫌な予感を打ち消すも

昨年(2020.3.20) 五輪聖火が到着した当日の春嵐や新型コロナウイルスの感染拡大に2020東京五輪・パラリンピック開催の困難さを予感した方々は少なからず居たのではないでしょうか?

安倍晋三前総理大臣は、かって「延期や中止については、一切言及はしていない。大切なことは、完全な形で、オリンピック・パラリンピックを日本で開催をすることだ。」と言っていましたが、安倍さんや後任を託された菅首相以下関係者は「無観客」のオリンピック開催を強行したのは何故でしょうか?

          

俳句の鑑賞「春風」・「春の風」

飛行機雲五輪にせざる春嵐     

春嵐や五輪にならぬ飛行雲    

   

春眠やコロナウイルス寝るが勝ち

啓蟄やコロナウイルス蔓延りて

   

俳句の鑑賞:「啓蟄」

啓蟄やコロナウイルス抑え込め

効果的なコロナワクチン接種の速やかな普及を切望しています。

     

季語「東北忌」に思うこと

今年は東日本大震災から10年になりますが、コロナ禍に被災者のご苦労はまだ続いています。一日も早い新型コロナウイルス感染拡大の収束と復興が促進されることを祈っています。

コロナの心配をしないで、安心して東北旅行が出来ると嬉しいですね

       

時疫とて春場所侘し無観客  

春場所や八艘飛びの技の冴え

     

「春の水」・「春水」の俳句

 有馬富士映し豊や春の水

亀鳴くや声無き声を聞けよとて

「千丈寺湖」の鴨の飛翔や釣り船の風景など、この記事の最後に掲載した写真もご覧下さい。

   

「春光」の俳句

春光や綿雲の端庭の芝

春光や丘のアートの風の舞  

風のミユージアム」の丘に立つと、昨日の春一番の名残の風が吹き気分爽快でしたが、帰路の車は夏日のような陽気冷房が必要でした。

    

椿寿忌やコロナウイルスやり過ごす

「椿寿忌」は4月8日、「花祭り」の日です。

   

「鶯」・「初音」の俳句を楽しもう

の声に快音ティーショット

三密やコロナフレイルを防ぐには、吟行やゴルフは好適です。

   

「春雷」・「春の雷」

」は夏の季語です。

   

俳句の鑑賞《春の雨・春雨》

春雨や地震に倒れし墓碑数多 

被災された方々に思いを馳せながら、この記事を書いています。「俳句HAIKU」が少しでも慰みになれば幸いです。(気象庁の地震情報はここをクリックしてご覧下さい

       

「風光る」俳句・写真特集・神戸メリケンパーク(改定版)

震災後の復興を遂げた街には、震災を知らぬ若者が多くなりましたが、今も多くの被災者のご苦労は続いています

     

浮かれざる開花だよりやパンデミック

新型コロナウイルスのワクチン接種がはじまりましたが、高齢者対象のワクチン接種は4月12日から開始されるとのことです。まだまだ花見に浮かれることは出来ません。油断は大敵です。

  

「桜」・「花」などの俳句と写真を集めました。

桜開花予想はここをクリックしてご覧下さい

  

俳句の鑑賞・面白い季語「山笑ふ」

ひかり号目覚めし車窓山笑ふ

   

亀鳴くや声なき声を聞けよとて

亀は鳴きませんが、「亀鳴く」は春の季語です。

貴方にとって「声無き声」は何でしょうか?

      

俳句談義(12):「椿寿忌」の俳句と高浜虚子

高浜虚子虚子の俳句に女性蔑視だと非難された句についてこのブログ記事で書きましたが、森発言の「女性蔑視」とは何か? ここをクリックしてお考え下さい

       

俳句の鑑賞 <「薫風」・「風薫る」>

風薫るわが青春の木の根橋 

田ステ女俳句ラリー入選句

    

春耕やコロナウイルスやり過ごし

   

庭手入れ朧になりし飛行雲 (コロナ禍不急の五輪開催の是非)

この音はドクターヘリか空

   

バイリンガル俳句・HAIKUを楽しむ <高浜虚子の俳句「春の山」

芭蕉や西鶴、高浜虚子など、江戸時代からの辞世句を集めました。ここをクリックしてご覧下さい。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

     

Dsc_3866_2Dsc_3843Dsc_3855Dsc_3863_2Dsc_3838Horizon_0001_burst2021021915174598520210221Dsc_389820210221Dsc_3910 Dsc_3906

 

  

   

                   

  

    

   

   

2021年2月23日 (火)

《下萌》(風のミユ-ジアム吟行)

  

Dsc_3889_3

昨日、NHK俳句の兼題「下萌」に触発されて、「風のミユージアム」の丘に初めて行きました。

  

下萌えの丘にカラフルな簡易テントなどで、家族が思い思いに早春をエンジョイしいましたが、一昨日の春一番の名残の風が吹き、気分爽快でした。

「下萌え」は俳句では「下萌」と簡潔に記述するのが普通です。

池の畔には猫柳があるのではないかと期待していましたが、猫柳は何処にも無く、白梅が咲いていました。

帰路の車は夏日のような陽気冷房が必要でした。

 

青色の文字をクリック(タップ)して関連の記事をご覧下さい。

「歳時記」の「下萌え」の俳句は「下萌」をクリック(タップ)してご覧下になれます。

  

爽快や下萌の丘暫し佇つ

下萌ゆる風のアートや影の舞

カラフルな簡易テントや下萌ゆる

下萌や親子駆けっこ愛犬も

下萌の丘を自転車男の子

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。タイトルをタップしてその記事をご覧頂ければ幸いです。  

写真はタップすると拡大してご覧になれます。  

Dsc_3874Dsc_3900

Dsc_3879Dsc_3895

20210221

2021年2月22日 (月)

俳句鑑賞《「冴返る」 25句》

    

(2025.2.7 更新)

多事多難短気は損気冴返る

冴返る「北方領土の日」七日

風花の舞つかの間や冴返る

幸祈る老軀に鞭か冴返る

まん歩をと思へど無理か冴返る

冴返る窓に遠音や救急車

誰彼に安否を問ふや冴返る

冴返る天気予報に訃報かな

トランプに振り回されて冴返る

冴返る日々凌がむと「まんぽ」の句

冴返る今年も多難甘受せむ

         (薫風士

  

20250205_18002520250205_18464820250205_19124820250204_18011720250204_060023_220250202_12034620250202_12090720250202_120221

 

  

 

最初の写真五つは、2月5日午後6時や7時、4日朝のNHK-TVニュース画面などの一部分ですが、他の写真は2025年2月2日(節分)のNHK-TV ニュース画面の一部分です。

 

これらの写真は薫風士の記憶のために撮ったものですが、掲句を詠んだ裏付けでもあります。

 
上記11
句は、近況を詠んだ拙句ですが、以下は、新型コロナウイルス・オミクロン株の感染急拡大で外出を自粛した日々の思いなど14句掲載した2021年2月22日の記事です。

  

薫風士のコロナ禍の思いや即興句「まんぽ俳句」は最後に掲載しています。)

   

Dsc_3667

この写真は、「カラー図説 日本大歳時記」の「冴返る」のページの一部分です。

タップ・拡大して解説と例句をご覧下さい。

  

「歳時記」(俳誌のサロン)の「冴え返る」の例句は、掲句の季語(青色文字)をクリックすると、全てご覧になれます。

   

「冴え返る」は、俳句の季語としては、「冴返る」と簡潔に記述するのが普通です。

   

(「歳時記」の例句)  

冴返るビルに映って月二つ   

            (ゆにえす)

   

人まばら高架ホームの冴え返る 

            (山荘慶子)  

  

夕空を急ぐ鳥かげ冴返る    

           (荒嶋かがみ)

   

最後に、薫風士の「まんぽ俳句」をご笑覧下さい。

     

潜り込む床まで今朝は冴返り

  今朝の冷え込みは格別でした。

  

久方の飛行機音や冴返る

コロナ禍・緊急事態宣言下の減便で飛行機音を聞くのが稀になりました。「久方ぶり」の意味なら、「久々の飛行機音や冴え返る」とすると分かりやすいでしょう。

    

冴返る空へ一声鴉飛ぶ

俳句でよく詠まれる「烏」は「初烏」や「寒烏」です。

  

鼻すすりブログを書くや冴返る

 

「水洟」は冬の季語です。

俳句談義(13):《「花」と「鼻」》高浜虚子と芥川龍之介」に書いたように、虚子も龍之介も「鼻」の俳句を作っていますが、一般に、「俳句は綺麗な情景を詠むもの」と言われます。

「日常をありのままに詠んで『日記俳句』を作るのも捨てがたい」と思ってブログ記事用に掲句を作りました。

先日は「春めく縁側」で心地よくブログを書きましたが、今日は「寒戻りの縁側」だったので、すぐに引き上げました。

  

リフォームの街角の風冴返る

 外壁・屋根の塗装やリフォームなどで街の美観が維持されていることは嬉しいですね。

     

旧家屋除きし更地冴返る

ニュータウンもオールドタウンとなり、あちこちで住宅の建替えを見かけます。高齢化社会ですが、街が新陳代謝で元気になることはありがたいです。

     

冴返る家路急ぐやパラリ降る

買い物に出かけた妻が「霰が降り出した」とガラホで連絡して来ました。

高齢者もスマホ無しには生活できない事態になっていますから、IT関係の政治家や専門家は、20ギガをスマホの最低料金の基準にしている現体制を消費者の目線で見直し、「1ギガの適性な最低料金をいくらにすべきか?」検討して欲しいものです。

  

ニュース又変異ウイルス冴返る

コロナのニュースに一喜一憂するこの頃です。

  

下校児のイーアイオーや冴返る

   

Dsc_3836

下校児の歌声「イーアイイーアイオー」を偶々聞いた時、「コロナは嫌よ嫌嫌よー」と唄っているのかと聞き違いしました。日頃先入観で聞き違いをすることが多くなり、気を付けないといけないなと思っています。

   

   

疲れ果て急ぐ家路や冴返る

コロナ禍の娘(医者)の苦労に思いを馳せていますが、コロナ禍、多くの人々が限界まで頑張っています。

与党の幹部政治家は、「後からは何とでもいえる」とか、「仮定の事にはお答えできません」とか、言い逃れをよく口にしますが、コロナ問題も昨年感染拡大が始まった当初に色々予想して、旅行業界や飲食業界などの仮定の問題を検討して、対策を講じて「Go To トラベル」を実施しておれば、関係業界のみならず日本全体の経済的ダメージを最小限にして、コロナの拡散防止が出来たのではないでしょうか? 

「緊急事態宣言」の実施と解除を繰り返した1年間の経験を踏まえて、有効なコロナ対策をとってほしいですね。

新型コロナウイルスのワクチンの開発・接種の普及・根絶には相当の年月を要するでしょうから、今からでも遅くないでしょう。

森喜朗・元内閣総理大臣は、失言が問題になり、東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を辞任しました。

後任に橋本聖子氏が選任されましたが、政治の世界も女性や若者がもっと参画して、透明化・活性化することを期待しています。

  

コロナ禍の世論調査や冴返る

安倍晋三元総理大臣がかって、「思考停止だ」と、マスコミか野党か、誰かを非難していましたが、与党幹部も同じ類ではないでしょうか? 

「コロナ対策は政争の具にせず、超党派で知恵を出し合って、国民のために促進してほしい」と、切望しています。

   

この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句」や「英語俳句」の最新の「俳句HAIKU」の記事をご覧になれます。

トップ欄・「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事をご覧になれます。

記事のタイトルをタップしてご覧下さい。

2021年2月 9日 (火)

《春めく》(俳句と写真)

   

(2025.2.28 更新)

春めきて仕切り直しを願ひしも

       (薫風士)

   

Dsc_3641

冒頭の写真は「合本 現代俳句歳時記」(角川春樹編)の「春めく」のページです。

最後に、「カラー図説 日本大歳時記」(水原秋櫻子・加藤楸邨・山本健吉 監修)の「春めく」のぺ-ジの写真を掲載します。

写真をタップ・拡大して解説と例句をご覧下さい。

  

インターネットの「歳時記」(俳誌のサロン)から、気の向くままに「春めく」の例句を抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字の「春めく」をタップすると、全ての例句をご覧になれます。

  

快晴も雨も春めく旅路かな 

         (稲畑汀子)

   

春めくやことに銀座の宵の口 

        (鷹羽狩行)

   

春めくや田畑に人の笑ひ声 

       (福本すみ子)

  

ビル風に春めく心奪はれし 

       (稲畑廣太郎)

   

春めきし人の往来を聞きて病む

        (高濱年尾)

     

上記「春めきし」の俳句は「中七」が「字余り」ですが、句意を明瞭にして印象付ける意図的な表現でしょうか?

 

コロナ禍の「緊急事態宣言」下、不要不急の外出自粛を要請され、旅心を殺がれますが、せめて近場の吟行をして「春愁」を払拭しませんか?

薫風士の「まんぽ俳句」と写真をご笑覧下さい。

  

春めくやシャッター開けし今朝の窓

二階のシャッターを開けると、朝日が射して春を感じました。

   

春めくや縁の日差しに鴉の音

縁側で「俳句HAIKU」のブログを書いていると、烏の声が春めいて聞こえました。

  

春めくや宅地工事の音さえも

ニュータウンも旧タウンとなりましたが、コロナ禍のリモートワークなど、ベッドタウンの快適な生活が見直されているのか、住民の新陳代謝が進んでいます。

  

電柱へ雀の番春めきぬ

雀が2匹睦まじく電柱に留まっていたので写真を撮ろうとしたら、飛び立ってしまいました。

  

一歳児自転車押して春めけり

漫歩していると、元気に自転車に乗っている子と自転車を転がしている幼子を見守っているお母さんがいたので、写真を撮らせて頂きました。

  

コロナ禍の園児待つ園春めけり

コロナ禍の「緊急事態宣言」下、航空便が減便され、飛行機雲を見ることは珍しくなりましたが、棚引いている飛行機雲が公園の彼方に見えました。

  

春めくや飛行機雲の交りて

 飛行機雲の交差した写真は昨年の緊急事態宣言以前の2月に撮ったものです。

   

春めくも雲行き怪し夕日かな

夕空は「冴え返る」様相になりました。

  

春めくもコロナに殺がる旅心

 新型コロナウイルス感染が怖くて吟行旅行も出来ません。皆さんも同じ思いでしょうが、緊急事態宣言の解除有効なワクチンの普及を願っています。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

Dsc_36582021020520210207Dsc_3650PhotoDsc_3660Dsc_3644_2Dsc_3645