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2020年1月 8日 (水)

(改定版) 俳句談義(9): 「雛祭り」の俳句を集めました

   

33日は雛祭りである。高浜虚子の次女、星野立子(明治36年~昭和59年)の忌日(立子忌)でもある。俳句では「立子忌」を「雛の忌」や「ひひなの忌」としている人もいる。また、この日は日本ペンクラブの提案で「平和の日」とされている。     

          

歳時記の「雛祭り」「雛人形」「雛あられ」などの句はここをクリックするとご覧になれます。

ここ(データベース)をクリックすると現代俳句協会の「雛」の句がご覧になれます。      

   

575筆まか勢」というブログに立子忌の句 があった。   

当時、立子は女流では中村汀女橋本多佳子三橋鷹女とともに四Tと称された。   

   

星野立子は次の雛の句を作っている。    

・ 何といふ雛よと問はれ桃山と

・ 彼の雛の思ひ出追ふも悲しけれ

・ 雛飾りつゝふと命惜しきかな

   

立子の俳句としては「しんしんと寒さがたのし歩みゆく」が山本健吉の「定本 現代俳句」にも句評があり印象に残っている。  

              

高浜虚子は「雛より小さき嫁を貰ひけり」という句を作っている。    

「雛より小さき嫁」とはどういうことか、「許嫁」のことかも知れないと思って、その背景を知るために虚子一族の「雛」の句をインターネットで検索してみた。残念ながら、そのような手掛かりは無かったが、目黒雅叙園の「百段雛まつり日本最大級の雛人形が展示されているという記事があった。そのような大きな雛人形を念頭に詠んだ句なのかも知れない。

いずれにせよ目的はかなわなかったが、折角調べたので参考までに下記に記載する。    

         

虚子(「ホトトギス」2代目主宰)の句

・ 雛あられ染める染粉は町で買ひ

・ 美しきぬるき炬燵や雛の間

・ 山里の雛の花は猫柳

・ 天井にとどけ雛の高御座

・ お茶うけの雛のあられに貝杓子

・ カレンダーめくりあらはる雛の日

・ 老いて尚雛の夫婦と申すべく

・ 叱られて泣きに這入るや雛の間

・ もたれ合ひて倒れずにある雛かな

・ 春雷や女ばかりの雛の宿    

          

星野椿さん (立子の長女・「玉藻名誉主宰)の句

・ 表紙絵も玉藻雛や立子の忌 

        

高木晴子晴居」主宰の

・ 皆老いて雛の客とも思はれず    

    

高浜年尾 (虚子の長男・「ホトトギス」3代目主宰)の句   

・ 燭台の倒れ易さよ雛かざる

・ 燭台の灯なれや雛浮び見ゆ

・ 老いゆくは淋しきものよ雛祭

・ 雛の灯を今宵の客に灯しけり

・ 雛の間の更けて淋しき畳かな 

         

 稲畑汀子さん (年尾の次女・「ホトトギス名誉主宰)の句

鎌倉好き集まれ! おひなさま 鎌倉古陶美術館

・ 飾られて仮住も亦雛の宿

歳時記「雛納」)

・ 今日のためなほ納めずに置く雛

・ 雛の客あり雛をさめ又先に

・ 雛の忌と思ひ遥かへ心置く

・ 雛飾る娘の手伝ひもあてにして

・ 飾るより留守をあづける雛となる

・ 雛納めゐたるロビーを通りけり

・ 一筋の髪も乱さず雛納    

         

稲畑廣太郎さん (虚子の曾孫・「ホトトギス」主宰)の句

歳時記・雛納1

・ 雛納せざるをちらと見て出社

・ 雛納して洋室となりにけり

歳時記・雛納2

・ 雛納してより吾娘の嫁ぎゆく

・ 雛納して来年を近付ける

・ 悌を重ね合せて雛納

・ 雛納君との過去も納めけり

・ 雛の目光りて納められにけり

・ たつた今過去捨て雛を納めけり           

             

坊城中子さん (年尾の長女・「花鳥」名誉主宰)の句

・ 骨壷を置きて雛を並べけり     

                 

坊城俊樹さん (虚子の曾孫・「花鳥」主宰)の句句集「零」

・ ひひなの忌雛より小さき人のゐし

・ 飾らるる雛の顔と生れ出づ

         

上野章子 (虚子の六女・「春潮」初代主宰)の句

・ 手のひらに色を遊ばせ雛あられ

          

因みに、正岡子規はどのような「雛」の句を作っているかインターネットを検索したところ、まず「春星」のHPに「子規の俳句」があり、「子規の俳論俳話」というサイトがあった。しかし、ざっと見たところでは、子規の「雛」の句は「雛あらば娘あらばと思ひけり」以外には見当たらなかった。 

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