俳句《春の雨・春雨》(改訂版)
濡れ衣を被る翔平春の雨
春雨に触れて気を得し紀元杉
(薫風士)
ここをクリック(タップ)して、「春の屋久島吟行(写真俳句集)」をご覧下さい。
(P.S. 2022.3.12)
ウクライナ紛争について、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、紛争解決案を提言しました。
青色文字をクリック(タップ)して、「血に染むなドニエプルてふ春の川」や「春一番この発言はおぞましき」に書いた思いをシェアして頂ければ望外の喜びです。
春雨の衣桁に重し恋衣
(高浜虚子)
「恋衣」とは、「恋を、常に身を離れない衣に見立てた語。恋という着物」です。(出典:広辞苑)
この俳句は「高浜虚子の100句を読む」(坊城俊樹著)の第1回に掲載された俳句です。
坊城俊樹氏は著書で次のように記述しています(抜粋)。
「・・・二十七歳のころのこの俳句は、謡曲の「恋重荷」(こいのおもに)をふまえて作られたとされる。この句は「めさまし草」という文芸雑誌に発表されたものなので、いわば能や戯曲を踏み台にした芸能俳句といえる。・・・(省略)・・・謡曲『恋重荷』は、世阿弥プロデュースによる恋に悶死する老人の亡霊の話である。そこにあらわれる恋の重荷とはかならずしも恋衣に限定されるものではないが、虚子はそれをつややかな春雨に濡れた恋の衣とした。そこが俳諧である。・・・」
上記の著書に掲出された俳句を英訳してブログ「チュヌの便り」に掲載しましたが、その記事を推敲・編集して「高浜虚子の俳句をバイリンガルで楽しもう!」という記事を書いて国際俳句協会ホームページに掲載して頂いています。
「歳時記」(俳誌のsalon)から「春の雨」や「春雨」の俳句を気の向くままに下記のとおり抜粋掲載させて頂きます。
(春の雨1)
不精さやかき起されし春の雨
(松尾芭蕉)
浅草や雪になりたる春の雨
(平田倫子)
(春の雨2)
粟島へはだし参りや春の雨
(与謝蕪村)
春の雨心安らぐ時があり
(南原正子)
(春の雨3)
膳先に雀なく也春の雨
(小林一茶)
春の雨知らせてくれし猫を拭く
(芝尚子)
(春の雨4)
ランナーの背を染めてゆく春の雨
(小林あけみ)
点滴にショパンながるる春の雨
(野澤あき)
(春雨1)
春雨に濡れて笑顔の石地蔵
(中山静枝)
春雨ににじむ稜線東山
(伊庭玲子)
(春雨2)
春雨や病院前は仏壇屋
(大坪景章)
春雨や傘傾げ合ふ先斗町
(大森道生)
(P.S. 2024.4.1)
春雨に籠り視聴す政倫審
春雨の更衣に重し我が思ひ
(薫風士)
青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。
トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。
2024.5.2 更新
投稿: | 2024年5月 2日 (木) 09時00分
俳句ブログ《初午》
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2023/02/post-50cb.html
をご覧下さい。 (薫風士)
投稿: | 2023年2月 6日 (月) 12時49分
「四季の雲(折々の写真・俳句)《早春・春の雲》」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2022/02/post-06b7.html
をご覧下さい。 (薫風士)
投稿: | 2022年3月23日 (水) 06時07分
「プレバト俳句 梅沢富美男氏の「木の葉髪」の推敲を考える」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/12/post-ef7a.html
をご覧下さい。
(薫風士)
投稿: | 2022年3月10日 (木) 22時26分
既成の医療体制の見直しや「デジタル田園都市国家構想」の実現を期待しています。
「年越やオミクロン株蔓延りて(医療の在り方)」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2022/01/post-ed54.html
や
「大晦日」「大年」の俳句(岸田内閣に望むこと)
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/12/post-1143.html
「(冬の俳句特集)不意打ちのオミクロン株冬の雷」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/12/post-89b4.html
などをご一読下さい。
(薫風士)
投稿: | 2022年2月13日 (日) 20時50分
岸田文雄総理大臣には喫緊の課題が一段落すれば、「俳句を通じて世界平和を」という俳句愛好家の思いにも耳を傾けてほしいものです。
「渡月橋」etc.の俳句 (橋梁通信掲載に因んで)
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/11/post-9ffc.html
をご覧下さい。
(薫風士)
投稿: | 2021年11月30日 (火) 23時47分
(コロナ禍の不急の五輪開催の是非)
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/04/post-44d5.html
をご一読下さい。
(薫風士)
投稿: | 2021年4月28日 (水) 06時29分
「プレバト夏井先生の添削を添削する」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/purebato.html
や
「春」の俳句特集:薫風士のブログ「俳句HAIKU」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/02/haiku-f2f4.html
をご覧下さい。「俳句の面白さ・奥の深さ」が分かるでしょう。
(薫風士)
投稿: | 2021年4月 5日 (月) 07時06分
世間一般に「いじめ」や「虐待」などが問題になっています。
子供たちの健やかな成長と世界平和への思いを込めて書いたブログ
「究極のラブを!」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2018/01/ultimate-love-fa46.html
や
「令和」の世界平和への思いを詠んだ「新元号祝ひ花見の俳句詠む」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2019/04/post-e976.html
をご一読下さい。
このブログを皆さんとシェアして頂けるとありがたいです。
投稿: 木下 聰 | 2019年5月13日 (月) 13時35分
季語「東北忌」に思うこと
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2018/12/post-0c5f.html
をご覧下さい。
投稿: L.P. Lovee | 2018年12月15日 (土) 18時07分
「高浜虚子の俳句をバイリンガルで楽しもう!」
国際俳句交流協会ホームページ掲載記事です。
高浜虚子の俳句の面白さが注記や英訳でよくわかります。
下記のURLアドレスをクリックして是非ご覧下さい。
http://www.haiku-hia.com/about_haiku/takahama_kyoshi/
チュヌの主人(薫風士)
投稿: 木下 聰 | 2018年3月28日 (水) 21時29分