« 先輩の川柳(2016.9.20)  | メイン | 俳句の国際化 <言葉の壁を破るチャレンジ> »

2016年9月22日 (木)

「敬老の日」の「糸瓜忌」に思うこと

     

子規忌(「糸瓜忌」・「獺祭忌」)は9月19日であるが、今年は「敬老の日」に当たる。そこで、一句「早世の子規を偲ぶや敬老日」と口遊みながら検索したインターネット歳時記の子規忌の俳句約300句ほどの中で目にとまった句は「子規忌なりいまは美顏に使ふ水(中原道夫)」である。この俳句の水は糸瓜水のことに違いない。 

青色の文字をクリックすると関連の解説記事などをご覧になれます。)    

正岡子規肺結核の喀血や脊椎カリエスの激痛に耐えて俳句の道に励んでいたが、糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな」「痰一斗糸瓜の水も間に合はず」「をととひのへちまの水も取らざりき」の三句を絶筆に、35歳の若さで亡くなったのだ。

当時、糸瓜の水は咳止めや痰を切るのに効き目があるとされ、特に十五夜に取った糸瓜の水は効果があるとされていたようである。「をととひのへちまの水もとらざりき」とはこの十五夜の糸瓜の水を取らなかったことを詠んでいることを最近知った。

正岡子規自分の死の近いことを直感して「糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな」などの句を詠んだのではなかろうか。この3句を詠んだ後に昏睡状態になり、亡くなったとのことである。

自分の死をも滑稽味のある俳句にする悲壮な覚悟を思うと、申し訳ないような気もするが、「糸瓜忌や絶筆に知る句のこころ」、「凡才は長寿が頼り獺祭忌」などと駄句を口遊みながら、子規の凄さを偲んだ凡人の「敬老の日」だった。

絶筆三句の肉筆はここをクリックしてご覧になれます。)

  

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.blog.enjoy.jp/t/trackback/655639/33944347

「敬老の日」の「糸瓜忌」に思うことを参照しているブログ:

コメント

芭蕉の俳句の英訳をしています。
「芭蕉300句の英訳チャレンジ」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/haiku-in-english/
をご覧下さい。

俳句をユネスコ世界無形文化遺産へ (草の根運動)
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2018/07/post-06b7.html
をご覧下さい。

「吟行の写真俳句集」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/pictureandhaiku.html
をお楽しみ下さい。

高浜虚子の俳句の英訳を始めました。
英語俳句(HAIKU)や俳句の翻訳に興味のある方は
「高浜虚子の100句(100 HAIKUs of TAKAHAMA Kyoshi)(1~5)」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2017/09/100100-haikus-o-f1d3.html
をご覧下さい。

下記URLをクリックすると、
高浜虚子の「子規居士と余」(青空文庫)をご覧になれます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/001310/files/47740_37658.html

9月19日は子規忌・糸瓜忌・獺祭忌ですが、
8月19日は「俳句の日」だそうです。
12月9日は漱石忌ですね。
小林一茶の命日は文政10年11月19日(1828年1月5日)です。
「9」と「句」の語呂合わせができる俳人の忌日が他にないか、
ご存知の方があれば教えて頂けると有難いです。

コメントを投稿