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2020年2月19日 (水)

「初鏡」と「小春の鏡」(プレバト俳句の推敲)

     

人気絶頂の俳句番組「プレバト」の夏井先生の添削は「上手い」と感心することが多々ありますが、「どうかな?」と思う推敲・添削も時々あります。

ここをクリック(タップ)して、「プレバト 夏井先生の添削を添削する (添削記事特集編)」をご覧下さい 

(青色文字をタップすると例句やリンク記事をご覧になれます。)   

2019年12月5日に放映された金子恵美さんの俳句の添削で、夏井先生は「小春日や夫も鏡に試着室」「夫という鏡小春の試着室」に修正していますが、  

「鏡」には「模範」という意味もあり、作者の意図からすると、夏井先生のこの添削は「どうかな?」と疑問が湧きます。

  

むしろ、助詞の「も」を「を」に替えるか、「試着室」を「試着」に替えて、次のように修正すると作者の意図していることがすっきり表現出来るばかりでなく、小春日夫婦の円満ぶりがイメージに浮かび良いと思います。

  

小春日や夫を鏡にして試着

小春日や夫も鏡にして試着

   

前者は鏡に映して自分で判断するよりも夫の判断を大事にしているニュアンスがありますが、

後者は、鏡に映して自分で判断するばかりでなく、夫の意見も聞いている仲良し夫婦の情景が浮かびます。

  

もし、お題の「試着室」を用いなければならないのなら、

次のように修正したらどうでしょうか?

  

試着室夫を鏡にして小春

試着室夫も鏡にして小春

  

俳句は「詠み人・読み人」を映す面白い鏡だと思っていますが、

貴方なら、どう添削しますか?

  

夏井先生の揚げ足を取るつもりではなく、「俳句の裾野を広げたい」という夏井先生と同じ思いで、及ばずながらプレバト視聴者の俳句の推敲・添削の参考になれば幸いですが、俳句HAIKU の読者の作句力向上のお役に立てば望外の喜びです。

   

新年」の俳句「初鏡・初髪」や「《たんぽぽ・蒲公英・タンポポ》俳句鑑賞」などもご一読頂き、下記の記事の夏井先生の添削に対する薫風士の推敲・添削案について何らかのコメントを頂けるとありがたいです。

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

      

(写真)

TV-4ch.プレバト画面の一部分

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コメント

2024.8.14 更新

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俳句《冬の蝶》
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京都の旅《写真俳句集》
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「四季の雲(折々の写真・俳句)《早春・春の雲》」
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年越やオミクロン株蔓延りて(医療の在り方)
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「プレバト俳句 梅沢富美男氏の「木の葉髪」の推敲を考える」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/12/post-ef7a.html
をご覧下さい。

(薫風士)

8月19日は「俳句の日」とされています。
正岡子規の命日は9月19日ですから、8月19日からの1か月を「俳句月間」として俳句・教育関係者により俳句を通じて子供たちに日本文化の啓蒙活動をして頂いたら如何でしょうか?
俳句の教育はもう既に実践されているのでしょうが、コロナ禍の自粛生活で子供たちが無意味なwebゲームに夢中になっているのは親泣かせです。
俳句は、個性を発揮する芸術の一つであり、好き好きです。プレバトのような一方的な査定やランク付けはしないで教育すべきでしょう。
大人のための俳句の面白さの啓蒙の一助になれば幸いですが、
8月15日の終戦記念日の俳句を特集しましたので
俳句ブログ:終戦記念日 <「戦争と平和」特集>
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/08/post-452c.html
をご一読下さい。

(薫風士)

俳句鑑賞: 「老鶯」・「夏鶯」・「残鶯」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/05/post-d2af.html

俳句の鑑賞:「初夏」 《コロナ禍に思うこと》
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/05/post-072b.html
をご一読下さい。

(薫風士)

「プレバト夏井先生の添削を添削する」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/purebato.html

「春」の俳句特集:薫風士のブログ「俳句HAIKU」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/02/haiku-f2f4.html

をご覧下さい。「俳句の面白さ・奥の深さ」が分かるでしょう。

菅首相は、「GoToトラベル」の年末年始の全国的一時的停止に関連して、「私も素人。専門家の提言に基づいて決めている」と説明したとのことですが、
「学術会議」のメンバー選定については、素人でなく、科学的ないし専門的知識・能力があるということでしょうか?

「まやかしの仕方」は安倍政権から引き継がないで、「透明性」と「言葉の重み」を尊重して、「国民の鏡」に相応しい首相を目指して、政治に対する国民の信頼を回復して下さい。

NHKの「あさイチ」でお馴染みの博多華丸氏のプレバト俳句「梅雨の初運転」の夏井先生の添削に納得されましたか?
華丸さんの「思い」を表現するように、夏井先生の添削を添削しました。
プレバト 博多華丸氏の俳句 「梅雨の初運転」 を考える
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2020/12/post-1a30.html
もご覧下さい。

「初鏡」の例句は「575筆まか勢」
https://fudemaka57.exblog.jp/26728192/
をご覧下さい。

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