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2017年2月10日 (金)

「梅」・「梅の花」の俳句鑑賞

         

インターネット歳時記には「梅」の俳句が約1800句、「紅梅」約800句、「白梅」約500句、「梅ヶ香(梅匂ふ)」約500句、「探梅」約350句、「梅咲く」約260句、「枝垂れ梅」121句、「老梅」59句、「梅の花」250句など、梅を詠んだ俳句が無数にあり興味が尽きません。

季語「白梅」の冒頭には、阪神・淡路大震災を詠んだ俳句「白梅や天没地没虚空没永田耕衣)」があります。歳時記には味わい深い俳句や個性的な俳句など沢山ありますが、与謝蕪村の俳句「しら梅に明くる夜ばかりとなりにけり」の新解釈(「チュヌの便り」)もここをクリックしてご覧下さい

歳時記からたまたま目についた俳句をランダムに抜粋させて頂きます。

青色文字をクリックすると俳句や作者の解説など詳細がご覧になれます。

    

老梅

老梅の穢き迄に花多し  (高浜虚子

老梅の白の気品の衰へず (石谷淳子)   

梅1

風に日に梅に忌心整ひし (稲畑廣太郎)

色褪せて一瞥さるる梅やある (大橋敦子) 

梅2

雪しづれして丸窓の古都の梅 (大西正栄)

廃校の母校の跡の梅に佇つ (松田欽吾) 

梅3

梅よりも空の蒼さを讃へをる (落合絹代)

子と犬と抱き上げ夫婦梅をかぐ (勝野薫)

梅4

梅は散り君は彼岸のみほとけに (

春競ふ源平梅や二条城 (田中呑舟) 

梅5

学問の神の庭園梅固し (中村星児)

梅の下にけふ落日を見るゆとり (瀧春一 

梅6

人寄りて梅の素顔を見つめをり (黒澤登美枝)

梅活けし小部屋の襖開きおく (水谷ひさ江) 

梅7

二もとの梅に遅速を愛す哉  (与謝蕪村)

梅固し憂ひは常に極秘なり (荻野千枝) 

梅8

折り取りし梅添へ仕上ぐ節料理 (ことり)

老人の話筒抜け梅三分 (中島あきら) 

梅9

火照る(こつ)拾ひて梅の風に出づ (藤井美晴)

妻佇ちし梅ほつほつと開きゆく (大橋晄) 

梅10

軒端なる梅のひなたの石手水 (豊田都峰

知らぬ間の隣人の訃や梅二輪 (布川孝子) 

梅11

梅が枝の折れんばかりや雪止まず (小川玉泉)

梅早し遅しと虚子の誕生日 (稲畑汀子) 

梅12

毎年の梅の開花を愛でゐしに (大橋晄)

盆梅や盆梅課ある城下町 (小澤菜美) 

梅13

道ひとつ違へ野梅につきあたる (石田阿畏子)

家ごとに小さき橋掛け梅の里 (松本三千夫) 

梅14

廃業の老舗の名残垂れ梅 (宮本俊子)

盆梅の気品遺して逝かれけり (稲畑廣太郎) 

梅の花

正直は亡母の諭し梅の花 (小林鱒一)

一輪車上手にくぐる梅の花 (小菅美代子)

      

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「梅」・「梅の花」の俳句鑑賞を参照しているブログ:

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・気の合ひし句友と談義年忘れ (薫風士)

SNS世代に俳句の楽しさ・面白さを知ってほしいと、
漫歩・万歩・SNSで楽しむ
「まんぽ俳句会」
を始めました。
ご投稿をお待ちしています。
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(薫風士)

世界平和への思いを込めて「令和」の俳句をブログにしました。
「新元号祝ひ『花見』の俳句詠む」
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をご一読下さい。

4月8日は高浜虚子の忌日です。
虚子の俳句を100句英訳して、
・「高浜虚子の俳句をバイリンガルで楽しもう!」
・「Enjoy bilingual haiku of Kyoshi Takahama!」
というタイトルで国際俳句交流協会のホームページに掲載して頂いています。

http://www.haiku-hia.com/about_haiku/takahama_kyoshi/
をクリックしてご覧下さい。

虚子俳句の一端の面白さを知り、
英語学習のご参考になれば幸いです。

国際俳句交流協会俳句大会における
チュヌの主人の入選句(稲畑汀子選特選)
「亀鳴くや声なき声を聞けよとて」
に因んだエッセーをご一読下さい。
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2017/12/post-e4bd.html

東京の桜が今日3月21日に開花しましたが、
昨年の開花は福岡や名古屋が最初で3月19日、
東京は3月21日でしたね。
「桜」・「花」などの俳句と写真を集めました。
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2016/11/post-902b.html
をご覧下さい。

近畿日本鉄道の「花だより」
http://www.kintetsu.co.jp/flower/)
に沿線(京都府、奈良県、大阪府、三重県、愛知県)
の梅の名所の開花状況が記載されています。

冒頭の俳句「老梅の穢き迄に花多し」は
自然をありのままに詠むのを良しとした高浜虚子らしい句です。
高浜虚子は人間も自然の一部として花鳥諷詠の対象として
固定観念にとらわれずクールに詠んでいます。

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