俳句 (Haiku) Feed

2023年6月10日 (土)

俳句《チューリップ》

  

A610_083434(写真)
吾庭のチューリップの種

  



今朝、NHK-TV番組「チコちゃんに叱られる」で、チューリップの繁殖に種を使わず球根を用いるのは何故か、種は蒔いてから花を咲かせるまで生育するのに5年もかかると解説していました。


裏通り庭に五色のチューリップ
チュ-リップ笑みと愛犬行き交ひて
チュ-リップ花と緑のニュータウン

       (薫風士)
  

23328






チューリップの俳句を歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。
 
チューリップ1
ベルギーは山なき国やチューリップ
        (高浜虚子)
 
チューリップ2
写メールに嬰の笑顔とチューリップ
        (隅田享子)

チューリップ3
チューリップ開き陽気な叔母がくる
       (柳生千枝子)
 
チューリップ4
チューリップ一株ごとに園児の名
       (黒滝志麻子)

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

2023年6月 8日 (木)

俳句《代田・植田・青田》

  

20250527_15463020250517_09393320250517_0901142368

最後の写真は句友が送ってくれた懐かしい植田の風景です。

  

黄色い花は、一見タンポポ向日葵に似ていますが、何でしょうか?

この花の名前をご存知の方は教えて下さい。

     

青色文字のタイトルや季語をタップして、記事や例句をご覧下さい。

  

  

万緑と青田《丹波竜の里・化石工房吟行俳句

代田と植田(石峯寺吟行の写真・俳句

俳句《藤・藤棚・藤の花》

   

故郷や代田へ早し用水路

断捨離の棚の句集や青田風

       (薫風士)

 

青田風吹き抜けてゆく夕餉かな

       (一楓)

  

23611

気の向くままに歳時記(俳誌のサロン)から「青田」の例句を抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色の季語「青田」をクリックしてご覧下さい。

  

青田1

夕暮の嵯峨野を渡る青田風

        (山田六甲)

  

青田2

家抜けて青田の風に戻りけり

       (宮津昭彦)

  

青田3

棟上げし家を吹き抜く青田風

       (田中嘉代子)

  

青田4

初秋や海も青田の一みどり

         (芭蕉)

  

青田5

青田吹く風にほぐるる旅疲れ

       (稲畑汀子)

 

青田6

穂がのぞき青田の青のやはらぎぬ

       (早崎泰江)

  

青田7

湖岸まで近江の青田拡ごれる

       (大橋晄)

 

青田8

青田風日に一本のバスを待つ

       (猿賀郁子)

 

502_135013

  

  

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

   

2023年6月 6日 (火)

俳句《梅の実・青梅・実梅》

  

23614

(写真)

句友が自宅で捥いだ梅です。

  

   

  

俳句では、単に「」と言えば、「梅の花」を意味するのが普通であり、「食べる梅」を意味するには「梅干し」とか、「梅の実」や「実梅」などと表現します。

  

青色文字をタップして、歳時記の例句やリンク記事をご覧下さい。 

 

天平の礎石実梅はづみ落つ

       (山田春生)

  

梅の実を土産に実家の母来る

       (大平保子)

   

青梅と梅干し並ぶ道の駅

      (須賀敏子)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

   

2023年6月 2日 (金)

俳句《梅雨・梅雨入り・梅雨晴間・梅雨明け》

   

(2025.6.17 更新)

新聞の香りを嗅ぐや梅雨晴間

柊に実が七八個梅雨入り前

水止めて仰ぎ見る実や梅雨に入る

        (薫風士)  

  

20250614_163229

20250608_114202

「梅雨入り」は、俳句では定型・リズムを考慮して、「ついり」と「つゆいり」の二通りの詠み方(読み方)があります。

  

近畿地方も6月9日に梅雨入りしました。

6月8日は、奄美地方は梅雨明けですが、当地は梅雨入り前でした。

   

_185206_07080120250612_184710

 

  
これらの写真は、NHK-TV天気予報の一部分(南さんの「梅雨入り」などの解説画面)です。

 

    

梅雨靄の夢風船や新神戸

         (薫風士)

  

_095201

携句と写真は柏陵同窓会(阪神支部)に出席するために乗った神姫バスの車窓の新神戸の風景です。

  

        

歳時記(俳誌のサロン)の「梅雨入り」の次の例句をご覧下さい。

  

梅雨入前外人多し野外能

        (高木伸宜)

 

梅雨入りやビニール傘の増えてゆき

        (桑原敏枝)

   

「梅雨明け」は、俳句では「梅雨明」と簡潔に記述することがよくありますが、歳時記の例句の詳細は、ここをクリック(タップ)してご覧下さい

     

ここをクリックして、「令和7年の梅雨入り・梅雨明け」をご覧下さい。

    

梅雨晴間同窓会に聴く落語

葉桜や一期一会の今惜しむ

      薫風士

  

(2023.6.2の記事)

A602_064042_4

2023年6月2日に線状降水帯が発生、各地に大雨・洪水警報が出されました。

台風2号発生の影響大災害が起こらないことを祈るばかりです

   

       

梅の葉に紛ふ鶯梅雨の庭

写真をタップ拡大すると、梅の木に鶯が梅の葉のように枝に留まっているのが見えるでしょう。

  

梅雨籠り俳句の未来思案して

俳句愛好家の高齢化と人口減少に伴い、俳句結社や俳句協会は何れも次の世代へ俳句を如何に繋いでいくか苦慮しているようですが、結社に所属するか否かを問わず、健康長寿を目指す「まんぽ俳句」の理念が普及することを願っています。

  

久々に同窓会へ梅雨晴間

新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、久々に母校の同窓会が開催されました。

当日は幸い梅雨晴れ間でしたが、真夏の暑さでした。 

  

604_150507

母校の同窓会で後輩女性(水野晶子·愉快亭びわこ さん)の落語を聞くとは思いがけない愉快な体験だったので、思い出にツ-ショットを撮って頂きました。

  

  

Photo

このツーショットは、「俳句を通じて世界平和を!」の思いを共有して、ヘルマン・ファン・ロンパウEU初代議長とご一緒の国際俳句協会の夕食会で撮って頂いた写真です。

  

         

「俳句HAIKU」の「梅雨」に関わる記事を纏めました。

梅雨」(俳句と写真特集

青色文字(タイトル)をタップしてご覧下さい。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

     

2023年5月31日 (水)

俳句《五月尽》

 

ただ一人ジングルジャムに五月尽

ポイントを使ひ尽くして五月果つ

五月果つまんぽ句会へ誘ひて

果てし無きリンク記事書き五月果つ

加速する時の流れや五月尽

庭手入れこれも終活五月尽

就活のこもごも有りて五月尽

五月尽あの手この手と策つくし

五月尽北朝鮮はミサイルか

        (薫風士)

 

531_121207

歳時記(俳誌のサロン)「五月尽」の例句から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。例句の詳細はここをクリックしてご覧下さい

 

はかりごと着々なれど五月尽

       (稲畑汀子)

 

来れる日の少なしと孫五月尽

        (赤座典子)

   

結局は水割りにして五月果つ

        (山田六甲)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

2023年5月30日 (火)

俳句《梅を干す・梅干し》

 

530_084944_2

5月29日に九州北部から東海地方にかけて梅雨入りしましたが、5月30日には九州南部も梅雨入りしました

5月に近畿地方が梅雨入りするのは10年ぶりとのことです。

朝食のテ-ブルに梅干しが置いてあったので、一つ頂きました。

梅干しといえば、梅干しの紫蘇を乗せた筍の皮に冷たい井戸水を流してソーダ水代わりに飲んだ子供の頃を思い出します

 

そこで、歳時記(俳誌のサロン)から梅干しの例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂くことにしました。

 

梅を干す1

メロンより梅干好む酸っぱ党

        (花房敏)

  

梅を干す2

寺町の真昼梅干す匂ひかな

       (大橋伊佐子)

 

梅を干す3

静けさの中より香る夜干梅

       (山本久枝)

  

575筆まか勢

梅干すや庭にしたゝる紫蘇の汁

        (正岡子規)

 

母が亡き父の話する梅干のいざこざ

       (河東碧梧桐)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

  

2023年5月29日 (月)

俳句《麦秋・麦の秋》

  

23529

先日、句友が鑑賞用に栽培している麦を切って呉れたので花瓶に活けて、五月人形の兜を飾っている下窓の床の間の隅に飾りましたが、それを契機に歳時記(俳誌のサロン)から「麦秋」などの例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい。

 

麦秋1

麦秋や三戸となりし麓村

       (片山喜久子)

  

麦秋2

麦秋や好きなところに停まるバス

       (谷口みちる)

 

麦秋3

麦秋の伊賀上野なり翁の碑

        (近藤きくえ)

  

麦秋4

麦秋や渡る千曲のささにごり

       (德田千鶴子)

   

麦秋5

麦秋の勝山うどん歯が立たず

        (山田六甲)

  

麦秋6

籠りゐる日や麦秋の旅を恋ふ

       (土井ゆう子)

   

麦の秋1

麦の秋われの代にて農終わる

       (保坂加津夫)

  

麦の秋2

「ふるさと」吹く縦笛の子や麦の秋

       (木田千女)

  

麦の秋3

うれしけに犬の走るや麥の秋   

        (正岡子規)

 

麦の秋4

空つぽの一両電車麦の秋

       (積木道代)

  

麦刈り

児等今日は課外授業の麦刈りに

        (松本善一)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

俳句《わらび餅・蕨餅》

 

A529_123532

蕨餅は「春の季語」とされていますが、食品の加工・保存の技術が進歩したこの頃は、昔ほどの春の季節感や感動がありません。

歯医者から帰ると、食卓にわらび餅が置いてあり、駄句を口ずさみました。

    

歯医者より帰宅の吾に蕨餅

胃無き身に歯触り優し蕨餅

       (薫風士)

 

胃癌の全摘をしてから20年余り貧血予防の為の糖分を取り続けている結果、虫歯と入れ歯の治療で歯科医には屡々お世話になっています。

 

健康長寿の茶寿を夢見ているからには黄な粉に限らず、誤飲・肺炎などに気を付けなければならないと思っています。

 

新蕎麦や歯ごたえ無用胃の無き身

         (薫風士)

     

わらび餅のきな粉にむせび老いたのし

        (江崎成則)

  

結局は鍵屋の辻の蕨餅

       (稲畑汀子)

   

蕨餅黄粉に噴せる白寿かな

      (稲畑廣太郎)

  

歳時記(俳誌のサロン)「蕨餅」の例句はここをクリックして、ご覧下さい

 

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

 

 

2023年5月24日 (水)

俳句徒然《筍・筍掘り・たかんな》

  

_101943

_092416708_065453_4

(2024.6.10 更新)

  

昨年5月に句友から貰った黒竹の一本が成長して、今年は筍が2本生えました。

ウクライナやパレスチナの戦争が終結し、和平が成立することを祈っています。

  

たかんなやあの手この手と諦めず

筍や松竹梅の鉢並べ

        (薫風士)

  

何事も一歩踏み込んで考えなければならないと思っています。 

ここをクリック(タップ)して、「夏祭り最後を飾る揚げ花火」をご覧下さい

  

(写真はタップ拡大して、ご覧下さい)

  

句友に貰った筍が鉢植で一廉の黒竹に成長したので、七夕の短冊を飾り、駄句を口遊みながら星祭のお祈りをしました。

  

筍を七夕竹に育てけり   

たかんなや一月後には黒竹に

          (薫風士)

 

筍の一日の丈を仰ぎけり

        稲畑汀子

   

617_094731

歳時記(俳誌のサロン)の「筍」や「筍掘り」などの例句はここをクリックしてご覧下さい

  

たかんなを平和祈りつ移植せり

       (薫風士)

「筍」を俳句では「たかんな」と詩的に表現することがあります。

歳時記の「たかんな」の例句はここをクリックしてご覧下さい

  

521_152251_2

2022年5月に筍掘りの吟行をして、俳句HAIKUの記事「綾部吟行《山家城址公園と筍掘り》」を書きましたが、健康長寿を目指して「まんぽ俳句」を口遊んでいる身として、狭庭ながらも縁起の良い松竹梅を揃えたいと、2023年5月15日に句友の素晴らしい庭(最後の写真参照)を拝見して、好ましくない所に生えている黒竹の筍を掘って頂きました。

  

地下茎で繁殖し生命力が旺盛な黒竹は鉢植にして、狭庭にある梅と松と共に鑑賞することにしました。(トップの写真参照)  

黒竹の鉢の写真は広島サミットが終了した5月21日に撮りましたので、黒竹の成育と共に、「広島G7」などの成果の今後の成り行きを見守りたいと思っています。

  

鎮魂の鐘殷殷と広島忌

      (薫風士)

  
521_153804515_150454_2515_154625

昨年はウクライナ戦争の終結を祈って、ウクライナ応援のトマトの俳句記事を書きましたが、今もロシア軍の侵攻が続いています。

  

今年こそ和平が成立することを祈って、折に触れて黒竹の成長をまんぽ俳句に詠みたいと思います。

  

句に遊びたかんな守りて平和かな

       (薫風士)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

  

2023年5月20日 (土)

俳句《芍薬》

  

芍薬を画く牡丹に似も似ずも 

       (正岡子規)

 

歳時記(俳誌のサロン)の「芍薬」の例句はここをクリックして、ご覧下さい

 

313

句友が呉れた芍薬を居間の花瓶に活けて駄句を詠み、何日間か愛でましたが、先日バラバラと花が崩れて散りました。

その様子を見て、加藤楸邨の牡丹の俳句を思い出し、その句意に納得しました

火の奥に牡丹崩るるさまを見つ

青色の文字をクリックして、リンク記事をご覧下さい。  

  

芍薬やまんぽ俳句を癒しとし

芍薬に聞き流されし愚痴こぼす

芍薬や終活論議つまとして

芍薬や戦禍の民に思ひ馳せ

恙無く芍薬愛でる平和かな

       (薫風士)

 

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

2023年5月19日 (金)

句集 《行雲》

     

句集のタイトル「行雲」は.「行雲流水」に因んで付けられたのでしょうが、サラリーマン生活から社長時代への日常や海外出張時の体験など、昭和の時代の俳句に共感する佳句がありましたので、現役時代でも俳句を楽しむことが出来る証として、前文「はじめに」から数行を次の通り抜粋掲載させて頂きます。

 

俳句への思いなど、何らかのご参考になれば幸いです

  

この句集は、一般の句集のように、洗練された「まとまり」を決して望みとはして居ない。長い俳句遍歴を通じ、その背景にある私自身の生活環境がどのように変って来たか、時代時代のいろいろな事象に対する私の感性や姿勢が、どのように変化して来たか、そういった私個人の生活史、情感史として残して置きたい気持ちで綴らせて頂いた次第である。

   

中尾氏はご夫妻で俳句をエンジョイされており、「行雲」は同音異義の「幸運」に通じますが、俳句を通じて幸せな人生を過ごされたことと思います。

  

句集に寄せられた山田みづえ(「木語」の主宰・故人)の序文(一部分)の写真など、俳句に興味のある読者のために掲載させて頂きます。

  

写真をタップ拡大してご覧下さい。

  

518_105345518_110604519_092551522_002936522_062300522_083550

最後の写真にある俳句について、初心者の参考の為に補足しますと、季語の「南風吹く」は「みなみふく」と読み、「黒南風」は「くろはえ」と読みます。

このように「5・7・5」の定型のリズムにするために、季語を一般の言葉や散文と異なる独特の読み方をする場合がありますが、このような例は多くは無いので、ケースバイケースで覚えることが出来ます

  
519_094713

「まんぽ俳句」を口ずさみ、俳句HAIKU を読み、リンク記事の歳時記などをご覧になると、そのうちに俳句が上達するでしょう。

 

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧にれます。

  

2023年5月12日 (金)

俳句《花は葉に》OB会

     

人生を語らふ仲間花は葉に

花は葉にソフトパワーの師の逝きて

投げやりにならずやり投げ花は葉に

繰返す歴史に学べ花は葉に

冷たい手握れば熱い花は葉に

  

万博や宇宙は廻る花は葉に

万博に同志集はむ花は葉に

  

口遊むまんぽ俳句や花は葉に

花は葉に終の棲家の居間の窓

昼げ愛づ隣の庭も葉桜に

今を詠み日々のまん歩や花は葉に

  

先輩と友に恵まれ花は葉に

葉桜や花の同期に恵まれて

葉桜や良き後輩に囲まれて

      薫風士

  

20250521_081705

512_110521522_002936_2

(青色文字をクリックし、リンク記事をご覧下さい。)

 

AI(エイアイ)のみに頼るのではなくAI(アイ)に通ずるまんぽ俳句を口ずさみ元気に過ごしたいものです

     

まんぽ俳句」とは、健康長寿を目指す「吟行俳句」を意味する薫風士の造語です

コロナ禍を絶え忍びけり花は葉に」をご覧下さい。

     

Wfp_104506

(この写真のカレンダーはWFPへの寄付の領収書に同封されていた折り紙を組み立てたものです。写真はタップ拡大出来ます。)

  

     

コロナ禍の移動・行動自粛で開催されず、4年ぶりに開催された住友電工のOB会に参加するホテルへの往復の道すがら、13,406歩も「まんぽ」して、「まんぽ俳句」を口遊みました。

      

若者の支援活動風薫る

葉桜やWFP支援せむ

支援せし終活の身に若葉風

御堂筋行き交ふ昼の新社員

新社員意気揚々と淀屋橋

青春の思ひ出夏の中之島

万博へ備ふる初夏の街難波(なにわ)

遠近(おちこち)タワークレーン初夏の空

フェスティバル茶寿を夢見て冷酒酌む

OB会偲ぶ物故者初夏の午後

葉桜や通ひしビルに久方に

花は葉に思ひ出多き川並木

コロナ鬱飛ばし乾杯ビ-ル汲む

旧交を温め合ふや初夏の宴

初夏の宴祈りを込めて三唱す

三唱に意気軒昂の初夏の宴

誰にでもドラマがあるよ花は葉に

青春の我が思ひ出や花は葉に

お先にと健脚過ぎし初夏の橋

葉桜や友の一言契機とし

友ありて楽しき余生花は葉に

葉桜や我を見舞ひし友逝きぬ

堂島や土佐堀川や風薫る

      薫風士

 

俳句はかく解しかく味う

       (高浜虚子)

   

512_140300512_103502512_114003512_115000512_183104510_153951_3230405

 

   

   

   

  

  

「花は葉に」や「葉桜」は夏の季語です。       

「初夏」は俳句のリズムを整え、「はつなつ」又は「しょか」と読みます。

    

歳時記(俳誌のサロン)から「葉桜」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。    

例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい。

   

葉桜1

をさまりし風雨のなごり葉桜に

       (稲畑汀子)

 

葉桜2

葉桜の影を拾ひて下校の子

      (柳生千枝子)

   

葉桜3

葉桜や癌病棟の友見舞ふ

       (安田健)

   

葉桜4

葉桜や通学の子に友の増え

       (灘秀子)

  

葉桜5

葉桜や採決万場一致にて

       (渕田則子)

  

葉桜6

葉桜に触れトロットの騎馬少女

       (近藤暁代)   

    

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

      

2023年5月 8日 (月)

コロナ禍も余生を生きて花は葉に

  

(2025.5.8 更新)
花は葉にソフトパワーの師の逝きて

   

芦屋から希望の丘へ花は葉に

初夏句碑巡りせむ句を口に

句に遊び平和を愛づや花は葉に

葉桜や平和ありての句を口に

口遊まん平和の祈り花は葉に

 「口遊まん」は「くちずさまん」と読み、「口ずさもう」と解釈して下さい

      薫風士

  

俳句はかく解釈しかく味う  

        高浜虚子)

   

青色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧頂けると幸いです。

     

510_153951_2508_152340_2510_070047

これらの写真は、武庫川の葉桜の風景と「希望の丘 句碑園」のパンフレットの一部分です。

  

   

   

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

2023年5月 3日 (水)

藤・藤棚・藤の花

 

(P.S. 2025.4.25)

藤棚や老の手作り庭と磁器

          (薫風士)

  

20250424_171608

冒頭の拙句は、まんぽ道でお逢いした仲睦まじいご夫婦への存問の俳句で、写真は拝見した素晴らしい手作りの庭と磁器の一部分です。

       

(2023.5.3菩提寺存問の記事)

502_142458502_142535_2

NHKが丹波市にある白毫寺の九尺藤の紹介をしていたので何年振りかに菩提寺を訪ねました。

   

「九尺藤」は藤の種類の呼称であり、藤の花の長さが実際に9尺(約3メートル)もあるわけではありません

  

拙句と写真を掲載します。ご覧下さい。

   

故郷や九尺藤で町起こし

薫風やおばあちゃんてふ道の駅

藤見たさ車延々田舎道

代田映ゆ藤見へ車遅々として

車列遅々代田へ早し用水路

蝌蚪の紐取りて遊びし溝は無く

菩提寺へ筍生ゆる山の道

薫風や七福神の迎ふ寺

風薫る一心橋を渡る庭

思ひ出の詰まる寺苑や風薫る

藤棚の下に構へる大カメラ

二人連れペットと愛でる藤の花

葉桜や十三羅漢居並びて

羽伸ばしくつろぐ孔雀春の午後

藤棚や池の辺(ほとり)に父の句碑

菩提寺や愛犬偲ぶ藤の花

       (薫風士

  

鐘楼より月代今ぞ見え初めし

青田風吹き抜けてゆく夕餉かな

      (一楓)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

502_135013502_134650

13502_143900502_144535502_141330502_115950

430_204354

2023年4月28日 (金)

《たんぽぽ・蒲公英・タンポポ》俳句鑑賞

  

515_110958

621_091811

冒頭の写真の黄色い花は、彼方此方で見かけますが、タンポポでしょうか? 

オオキンケイギクでしょうか

  

 

蒲公英は春の季語ですが、この茎の細長い冒頭の写真と同じ種類の花は、夏至の日(6月21日)ゴルフ場のカート径の傍に咲いていました。

    

この花は蒲公英なりや黄の盛り

蒲公英や句友誘ひまんぽの句

たんぽぽの花は最後かまんぽ道

     (薫風士)

 

「誘ひ」は「いざない」と詩的に読んで下さい。

「さそい」と読むと、字足らずになりますので、例えば、「句友を誘ひ」として、中七のリズムを整える必要がありますが、散文的になります。

 

428_065633

428_065620 427_181959427_182028

歳時記(俳誌のサロン)から「たんぽぽ・蒲公英」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をクリック(タップ)してご覧下さい。

    

   

たんぽぽ1

たんぽぽや転び上手に子が遊び

     (佐野美恵子)

 

たんぽぽ2

たんぽぽや上手に乗れる一輪車

       (土橋柚花)

  

たんぽぽ3

たんぽぽや野をとほりゆく笑ひ声

       (浜田はるみ)

 

たんぽぽ4

たんぽぽの絮吹き心決りけり

       (立石萌木)

 

たんぽぽ5

たんぽぽに正午の日差し池に亀

      (きくちきみえ)

 

たんぽぽ6

タンポポの返り咲きたる白秋忌

       (藤井美晴)

  

たんぽぽ7

たんぽぽが主役脇役いぬふぐり

       (松田泰子)

  

蒲公英1

車椅子起つや蒲公英まで数歩

       (井上春子)

  

蒲公英2

蒲公英や毅然と歩くレトリバー

       (伊藤美緒)

   

Nhk504_195439

写真は先日放映された「NHK俳句」のTV画面の一部分です。

  

「それが今ならば蒲公英を棺に」という俳句について、選者の夏井いつき先生は「今死ぬとすれば」と作者が自分自身の死を想定して詠んだ俳句と解釈して解説していました。

その通りかも知れませんが、「タンポポが好きだった夭逝の人子供を偲んで詠んだのかも知れない」、「この俳句は破調であるが、破調にする必然性があるのか? 5・7・5の定型で読む方が良いのではないか?、「選者受け」を狙った単なる小手先の創作俳句ではないか?、etc.

「この俳句は詠み人次第・読み人次第」の一例になると、ふと思いました。

    

たんぽぽのぽぽと絮毛のたちにけり

       (加藤楸邨)

   

たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ

       (坪内稔典)

 

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

2023年4月26日 (水)

浅草•深川《春の散歩俳句と写真》

   

人と船往来のどか隅田川

麗かやスカイツリーを撮り漫歩

花鳥七百号記念大会・坊城中子お別れ会に参加して

  

青色文字(タイトルや俳句)をクリックして記事をご覧下さい。 

20250427_082410

20250427_082406

20250427_082428

  

   

These pictures show some parts of NHK-TV program which Kunpūshi (薫風士) saw on April 26, 2025.

 

花は葉に生きざまさらしブログ書く

タイトルはブログ用の拙句(俳句擬き川柳擬き•随想句)です。

 

は葉に命の限り句を口に

 

俳句よみ退屈知らず花は葉に

「よみ」は「詠み」と「読み」を兼ねています。

 

花は葉に在るがままなる我が余生

  

句に遊び平和祈るや花は葉に

      (薫風士)

  

Dsc_4380

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

2023年4月23日 (日)

春眠や庭弄りして座す間にも

  

手作りや白山吹の咲く狭庭

春眠や永久の眠りの蓬莱苑

うたた寝や又も追炊き風呂おぼろ

うたた寝やトマトやレタス苗を植ゑ

春眠や覚めれば駄句を口ずさみ

鉄線花さゆる狭庭の昼下がり

 

508_224522_105411423_113743423_115232

  

   

  

色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」を見ることが出来ます。

  

2023年4月17日 (月)

花鳥七百号記念大会•坊城中子お別れ会に参加して


 

漕ぎ終へし重き櫓櫂や星流る

        (薫風士)

  

_120732

掲句は、高浜虚子が長男高浜年尾の長女(故坊城中子)の興健女子専門学校(聖路加看護学院の前身)受験の際の餞(はなむけ)に詠んだ俳句「春潮にたとひ櫓櫂は重くとも」の本歌取りとして詠んだ拙句ですが、期待通り事前投句の坊城俊樹選に入選しました。

   

_110104


409_185402コロナ禍の行動制限が解除されて、2023年4月9日に待望の花鳥七百号記念大会と坊城中子(2021.8.16逝去、享年93歳)お別れ会が東京の富岡八幡宮婚儀殿で開催され、参加しました。

    

残花愛で七百号の花鳥祝ぐ

  

_110313_110545_110452

_100050 _111539

この拙句は当日投句の入選句です。

  

   

「祝ぐ」は「ほぐ」と読んで下さい。

  

   

当日の俳句大会の選者は、ゲスト選者3氏(稲畑廣太郎•井上泰至•星野高士)と坊城俊樹主宰•岡田順子副主宰の5氏でした。  

参加者の投句と選句は各3句でしたが、1句でも入選したことは幸いでした。  

事前投句の入選句集の一部分と当日の句会や懇親会の写真など、タップ拡大してご覧下さい。  

             

句会終へ句友と惜しむ春の宴

          (薫風士)

  

230418_150437

正岡子規は下戸だったようですが、懇親会の選者のテーブルに置かれたお酒の瓶をみると、「どの選者が下戸か酒豪か分かる」と愚考しています。

 

  

一つ根に離れ浮く葉や春の水

       (高浜虚子)

  

水は命の源泉です

古壺新酒(ここしんしゅ)」という高浜虚子の言葉の通り、先生方が令和の俳句界を牽引されることを願っています。

    

句に遊び茶寿も祝ぎたし新酒酌む

       (薫風士) 

      
409_183821花鳥6百号記念大会の際にゲストとして参加された有馬明人氏や稲畑汀子さん、黒田杏子さんなど著名な方々は亡くなられ、若い世代の俳句への関心がかって程なく、俳句は川柳程人気が無い現状を考えると、俳句界の将来が危惧されますが、まんぽ俳句を口ずさみ、心身の健康を維持して、花鳥8百号記念大会が開催される将来に備えたいと思っています。

  

句心を子等に繋がむ蝌蚪の紐

 

蝌蚪の紐(かとのひも)」は、蛙の卵の意味ですが、花鳥の吟行に初めて参加した際に中子師から教わった思い出深い春の季語です。

 

この池の生生流転蝌蚪の紐

      (高浜虚子)

  

_175730

(写真)

日本伝統俳句協会8月のカレンダーの一部分  

坊城俊樹花鳥主宰の俳句が掲載されています。

タップ・拡大してご覧下さい。

      

若い世代の方々が花鳥や花鳥諷詠に参加してくれると嬉しいですが、特定の結社に属さなくとも、多くの方々がそれぞれの「まんぽ俳句」を口ずさみ、俳句人口の裾野が広がることを願いつつ、「俳句HAIKU 」の記事を書いています。 

  

この記事は、「ヨイクの日」(4月19日)にゴルフをして仲間と雑談した時に得たヒントにより見直しました。

写真をタップ拡大したり、青色文字をクリックしてリンク記事をご覧頂くと、面白さが倍増するでしょう。

    

我が命妻の料理に支えられ

幸せよ世界遺産を日々食って

  

上記の2句は仲間の川柳句会で高得点を取った薫風士の川柳です。   

409_183442

409_172210

写真の弁当は、胃の無い老躯にもなかなか美味しく、三無さんのご配慮に感謝しながら隅田川藤棚の下でも頂きました。 

    

  

色紙の写真は参加者として頂いた坊城俊樹主宰のミニ色紙です。 

 

_111534_2

観光立国を目指しているからには、電線の地下ケーブル化を促進してほしいものです

 

この記事が読者の何らかのヒントになれば幸いです

  

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

2023年4月15日 (土)

人と船往来のどか隅田川

  

_141425_141425410_141903410_141540

2023年4月9日に開催された「花鳥7百号記念大会坊城中子お別れ会」に参加した翌日、隅田川沿いの「俳句の散歩道」などを散策し、藤棚の下で弁当を食べ、大川の春を満喫しました。

タイトルはブログ用の拙句です。

まんぽ俳句と写真を掲載します。

写真はタップ拡大してご覧下さい。

  

異邦人俳句の道の春を愛で

煌めくや鳩も愛でゐる春の川

麗かや俳句の道を愛犬と

大河辺足の早きは新社員

河辺りを新入社員シャツ姿

春風や河辺の椅子にごろ寝人

縄跳び女彼方に春のスカイツリー

春光の大川辺りに縄跳び女

のどけしや大川辺の太極拳

春光のジョガー行き交ふ大川辺

隅田川春の釣り人何釣るや

藤棚の香に愛づ弁当缶ビール

満喫せり春の東京隅田川

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「和文俳句」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

410_141214_2410_141011410_131322410_125731410_124848

 

410_122929410_122937

410_124742


410_131716
410_134811

410_123501_4

410_133833

410_133310_135333_2