俳句 (Haiku) Feed

2023年8月 6日 (日)

波々伯部神社祇園祭吟行

 

8月6日に句友のアレンジで、丹波篠山市の波々伯部(ほほかべ)神社の「祇園祭」を吟行しました。
二基の曳山でデコノボウと呼ぶ操り人形が3年に1回奉納されるとのことですが、それは残念ながら見ることは出来ませんでした。
「でこのぼう」の解説はここをクリックしてご覧下さい

 

薫風士の吟行句と写真をご覧下さい。

 

夏祭旧りし曳山デコノボウ
自粛解け氏子総出の夏祭
若者のバイトも募り夏祭
手作りの稚児の冠夏祭
七色や日焼の稚児の冠飾
身の丈の祭飾や稚児禊ぐ
高齢の天狗元気や夏祭
波々伯部の天狗見つめる夏帽子
山車回す高き掛け声炎天へ
砂埃り山車転回の夏の宮
山鉾や社務所の軒をすれすれに
お旅所へ山車連なるや青田風
山車行くや実り豊かな青田道
炎天下天狗導く稚児と山車
山鉾の彼方白雲眩しけり
黒豆の畑の緑や山車の列
花散りし稲穂さゆるや山車速し
山車廻る豆と稲穂の細き辻
夏祭り惜しむや帰路の稚児太鼓
夏祭り余韻楽しむ太鼓の音
濃き影や日焼の巫女の帰り道
夏祭り徐疫平和祈りけり
忘るるな8月6日広島忌

 

「山車」は夏の季語とされています。情景を鮮明に詠むには季重なりもやむを得ない場合もあると思いますが、季重なりの俳句は「ダメ句」とする選者もいます
掲句を参考にする場合は選者の「嗜好」と「思考」の「好み」を考慮して下さい。
写真はタップすると、拡大してご覧にになれます。


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_155840 _154855 _154900_154920 _155057_2 青色文字をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

夏祭り最後を飾る揚げ花火 《俳句XXX》

 


(2025.6.30 更新)

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上記の写真はNHK-TV朝のニュース画面の一部分です。
ニュースを見ながら思いついたことを駄句に口ずさみました。


戦の火種の神や夏祭
平和には万の神を夏祭
Xの利用に注意揚花火
参院選行方は如何揚花火
何事もありと覚悟や夏祭
       (薫風士

_122527日本伝統俳句協会8月のカレンダー(一部分)の写真をタップ拡大して、掲載句をご覧下さい。
短冊句の「人々に夜空は一つ揚花火」(常央)は「宇宙に地球は一つ」に通ずる考えでしょう。
宇宙的視野で物事を考え、地球を大切にしたいものです。

 


パリ五輪地球は一つ盛夏かな
多様性五輪の集ひ秋に入る

         (薫風士)

 


7月25日は天神祭です。
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写真は、天神祭り放映のNHK-TV画面の一部分です。


ここをクリック(タップ)すると、大阪天満宮のHPをご覧になれます



俳句HAIKUの記事「俳句の鑑賞《祭り》」をご覧頂けると幸いです。

 

この写真は街角で見かけた旗です。

_162130_2 煽情的表現や曖昧なムード的表現に依存しがちな政治家が実権を持つと、民主主義は破壊の道を辿り、ナチスの歴史の繰り返しとなり、終局的には地球の破壊・人類の滅亡に至ることを懸念しています。

 


薫風士の思いを皆さんがシェアしてくれることを祈っています。

 


(P.S.)
東京都知事選で、現職の小池百合子氏に次いで2位になった広島県安芸高田市の元市長石丸伸二氏ついて、インターネットの記事によると、「東京都ですらあと15年しか持たない、ガソリンが尽きるわけです。ほかの地方においては尽きてる。安芸高田市は遠い昔にエネルギー切れなんです。これを放っておいていいわけないのに誰も手を打とうとしない。まず政治でなおしていくべき」と発言されていますが、
この発言の「ガソリン」とは何のことでしょうか?
タレントではなく、政治家として、明確に説明して責任ある回答をしてほしいものです。

(2023.8.6の記事)
805_202734タイトルと掲句は、ブログ用の川柳擬きの拙句ですが、夏祭りに託けて詠んだ拙句の比喩や暗示について考えて頂ければ幸いです

 


「昼と夜」「紙の裏表」があるように、何事にせよ物事には両面があり、全てを常に100%満足させる現象は無いと言えるでしょう。

 


物事の是非を判断するには、判断基準を何処に置くのか、即時的・短期的・長期的に色々な視点で考える必要があります。

 


掲句の「X」とは「旧ツイッター」のことですが、Xには中身よりもタイトルで興味を引く偏見的記事が多いので、誰にせよ何事にせよ、肝心なことは「偏見を覆すだけの結果を出すか否か」でしょう。

 


政界の若返りして夏祭
若返り何をすべきや夏祭
森を守り木を愛で祈る夏祭
Xに飛び交ふ台詞夏祭
夏祭り底の割れたるその台詞
Xの危ふき台詞夏祭
いさぎよき台詞危ふし夏祭
夏祭り一歩踏み込み考へて
鬱憤を晴らすX揚花火
ままならぬとて諦めず夏祭
本質をわきまえ祈る夏祭り
揚花火急いては事を仕損ずる
遠目には線香花火や揚花火

憂さ晴らす俳句HAIKU 揚花火
才知には誠が大事夏祭
揚花火TPOを弁へて
揚げ花火代理戦争お断り
万博の跡地で愛でる揚花火
IR賭博はダメよ揚げ花火
AIに潜むリスクや夏祭

        (薫風士

 

805_202438「X」や「YouTube」等には興味本位の短絡的な投稿や書き込みが多いので、何事にせよ一歩踏み込んで気を付けて考えて対応しなければ、と思っています。

 


青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。   

2023年7月31日 (月)

神戸どうぶつ王国 《真夏日の吟行》

  

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729日、「弥生まち協 多世代交流日帰りバス旅行」に参加して、舞子公園を見物し、その後、ポ-トアイランドにある神戸どうぶつ王国を訪ねました。

   

冒頭の写真は、園内ガイドマップと参加者に配られた「神戸どうぶつ王国」のパンフレットの一部分です。 

ここをクリックして、神戸どうぶつ王国・パークガイドをご覧下さい。

神戸どうぶつ王国は昨年12月に環境省から「認定希少種保全動物園」に認定されています

  

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持参のサンドウィッチとおにぎりの弁当を二階の「弁当持込エリア」で食べてから、「風のスタジアム」でバ-ドパ-フォ-マンスを見ました。

その後、園内を散策しましたが、珍しい動物や植物を目の当たりにして、つい、時間の経つのを忘れるほどでした。

  

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名も知らない珍しい動物や植物を俳句に詠むのは至難の技ですが、自分なりに見たまま「まんぽ俳句」を口遊み、エンジョイしました。

薫風士のスマホ写真をタップ拡大してご笑覧頂き、写真と拙句を対比して間違いに気づかれた場合には、ご指摘頂けると望外の喜びです。

       

炎天下輪潜り巧み白鸚鵡

真夏日の園の飛翔や鷹の芸

片陰の砂にごろ寝は狼か

炎天下プレ-リ-ドッグ岩の上

ビーバーはごろ寝暑さに顎を出し

ホースライド日陰の親を振返り

緑蔭に豚も腹這ふ昼下り

駱駝とて暑さに勝てずごろ寝して

川獺も夏陽避けるや岸に沿ひ

何を撮る日焼けの腕に大カメラ

葦見れば川獺の顔夏の池

薄衣を背に羽織るごとマレーバク

車椅子ベビーカ-行く夏の園

熱帯の森が主人や夏館

熱帯の森巡り行く夏着客

夏着客インコとアロー呼び交はし

ハシビロコウ見落としたるか夏の園

冷房の熱帯の森車椅子

熱帯の森の冷房心地良し

夏シャツの客を見物ナマケモノ

白シャツにウンチかけるなナマケモノ

夏の園人馴れしたるオウギバト

緑蔭にシロムネオオハシ動かざる

冷房に疲れ癒すや帰路のバス

猛暑日のガイド・運転謝し拍手

冷酒酌む一日の旅を無事に終へ

        (薫風士)

 

青色文字(季語など)をタップすると、「歳時記(俳誌のサロン)」などの例句やリンク記事をご覧になれます。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

   

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2023年7月30日 (日)

舞子公園《真夏日の吟行》

  

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7月29日に「多世代交流日帰りバス旅行」に参加し、舞子公園を散策しました。

冒頭の写真は参加者に配られたパンフレットの一部分です。

最後に掲載している写真をタップ拡大してご覧になり、疑似吟行をして頂けると幸いです。

  

舞子海上プロムナード」に初めて上がりました。海面から50mほどの高さにあり、一見の価値がありましたが、写真ではスリルを味わうことが出来ません。

写真を見ながら「まんぽ俳句」をご笑覧下さい。

  

夏潮を真下に渡る丸太かな

アイス売る海上喫茶おみくじも

夏潮の明石大橋自撮りの子

明石大橋仰ぐ彼方や夏の雲

大橋の鎖に掛かる夏の雲

夏空や孫文偲ぶ移情閣

炎天下明治天皇偲ぶ歌碑

夏帽子日傘行き交ふ舞子浜

       (薫風士)

     

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

   

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2023年7月23日 (日)

大暑の名古屋場所《元気》

  

満席の観客に沸く名古屋場所 

          (薫風士)

掲句はブログ用「まんぽ俳句」です。

  

 (2024.7.29 更新)

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写真は、NHK-TV 画面の一部分です。

   

横綱照ノ富士が、大関琴桜に負けて2敗となりましたが、優勝決定戦で平幕の隆の勝を制し、10回目の優勝を達成しました。

 

春場所で優勝した尊富士は怪我で十両に転落し、名古屋場所も休場です。

  

(2023.7.23の記事) 

元気の気句友と分かつ猛暑かな

大暑とて読者に贈る元気の「気」

          (薫風士)

  

梅雨明け後の7月23日は、「大暑」で文字通り各地が猛暑日になり、熱中症警戒アラートが出ている地域もあります。  

  

722_103917暑中見舞に貰った葉書の写真をご了解得て掲載させて頂きます。

  

元気をシェアして頂ければ幸いです。

  

ブログ用の俳句擬きの拙句を掲載しますが、季語(青色文字)をタップして、歳時記(俳誌のサロン)の大暑の例句をご覧下さい。

    

自戒すや短気は損大暑の日

耳が遠くなり視力も衰え、短気になりがちなので自戒しています。 

  

大相撲・名古屋場所の俳句を詠みました。) 

  

敢闘の気迫相撲や名古屋場所

痛ましや肩に包帯名古屋場所

包帯を巻きて踏ん張る名古屋場所

元気ない力士は怪我か名古屋場所

この一番気力出し切り名古屋場所

優勝の力士の涙名古屋場所

技冴ゆる体力気力名古屋場所

  

横綱や大関が怪我で休場し、優勝争いは混戦状態で千秋楽を迎えましたが、関脇豊昇龍が優勝決定戦で北勝富士を制し、初優勝をしました。

   

目に余る体重依存大相撲

           (薫風士の川柳)

   

秋場所気魄一閃豊昇龍

      薫風士

  

2022年の名古屋場所は逸ノ城が優勝しましたが、その後は怪我なのか、不調でした 

  

豊昇龍の大関昇進後の活躍を期待していますが、体重依存の関取が多く、怪我をしやすい相撲界の現状が懸念されます。

 

豊昇龍には、大関昇進の「口上」のとおり「気魄一閃の精神」で稽古を積み、怪我をしない技を磨き、秋場所で文字通りの「大関相撲」を見せてほしいものです。

    

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写真は、日本伝統俳句協会のカレンダー

(7月前半と後半)です。

     

写真をタップ拡大して、カレンダーの掲載句をご鑑賞下さい。

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

  

2023年7月12日 (水)

万緑と青田《丹波竜の里・化石工房吟行俳句》

   

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梅雨の晴間の7月11日に、丹波竜化石工房「ちーたんの館」と丹波竜の里を吟行しました

  

  

「ちーたん」の由来は、係の方のご説明によると、次の通りです。

ちーたんの「ち」は地層・いのち、「-」は永遠・永く、「たん」は丹波・誕生を意味し、

体は、しましま地層模様、化石のアップリケを付けている。

(冒頭の写真参照)

  

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現地を訪問できない方は、写真をタップ拡大してご覧になり、疑似吟行をして頂けると幸いですが、ご参考までに拙句(ブログ用まんぽ俳句)を掲載します。

   

梅雨晴の恐竜の里訪ねけり

万緑の中の館の丹波竜

恐竜の化石の展示夏館

ちーたんの館の冷房心地よし

丹波竜の里へ青田の峡の道

風涼し化石探しの実習場

万緑に巨像肌色丹波竜

恐竜の歩幅の標(しるべ)青田道

恐竜の遺蹟隠すや今年竹

丹波竜の化石遺蹟や青田風

万緑の流れの化石丹波竜

白鳥の器に下ろし夏大根

白鳥の器に薬味冷酒酌む

  

花ふじ」で昼食を食べて、ミニ句会をしました。

  

青色文字(季語)をタップすると、歳時記の例句やリンク記事をご覧になれます。

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

   

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2023年7月 6日 (木)

俳句《今年竹・若竹》

    

句友に貰い鉢に移植した黒竹の筍が1本根付き、若竹に成長しました。

   

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写真をタップ拡大して、ご覧下さい。

  

雨に濡れた黒竹に蝶々が何故か長い間じっと縋りついていました。   

  

青色の文字をタップすると、リンクした関連の記事をご覧になれます。

       

鉢植の黒竹飾り星祭

星祭弥栄祈る俳句かな

鉢植に一廉に伸び今年竹

若竹を鉢に吾庭に松

若竹の節に光るや雨雫

黒竹の細き若葉に雨滴かな

黒竹に縋り付きたる夏の蝶

          (薫風士

    

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「今年竹」や「若竹」の例句を抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。

    

若竹

若竹や夕日の嵯峨と成にけり

         (蕪村)

  

若竹

若竹の伸びに驚く旅帰り

       (大久保白村)

  

今年竹

心見に雀とまれや今年竹

       (正岡子規)

 

今年竹

月光をあびて伸びゆく今年竹

       (山下由理子)

 

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

 

2023年7月 4日 (火)

俳句《りんどう・竜胆》


702_173239寄せ植えの鉢に昨日竜胆が咲きました。
白い花ですが、写真のように多少ピンクがかっています。

 


 

寄せ植えの白き竜胆紅仄か
          (薫風士)

 


「歳時記(俳誌のサロン)」や「575筆まか勢」から「竜胆」の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字をクリックしてご覧下さい。

 


竜胆1
龍胆の色の深さや那須連山

       (須賀敏子)

 

竜胆2
竜胆や気持にことば追ひつかず

        (田村園子)

 


575筆まか勢
竜胆や朝はきらめく白馬岳

       (水原秋櫻子)

 

ここをクリックすると、「日本の山岳の俳句」(575筆まか勢)の俳句をご覧になれます。

 

青色文字の「俳句」や「haiku」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

2023年7月 2日 (日)

俳句《葱坊主》

      

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冒頭の写真は、「カラー図説 日本大歳時記」および合本 現代俳句歳時記」です。

  

葱坊主は春の季語です。

写真をタップ拡大して、季語の解説と例句をご覧下さい。

     

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この写真は、2025.4.23に撮った葱坊主です。

  

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに葱坊主の例句を抜粋・掲載させて頂きます。   

例句の詳細は青色文字(葱坊主)をクリック(タップ)してご覧下さい。

   

葱坊主1

葱坊主折れたり老いは確実に

       (井手由紀江)

  

葱坊主2

カルデラの中の段畑葱坊主

       (陣野今日子)

  

葱坊主3

葱坊主脳の萎縮はひとごとに

      (卜部黎子)

      

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

    

2023年7月 1日 (土)

俳句《グラジオラス》

   

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先日、手作りの庭にグラジオラスが2~3本咲いているのに気付きましたが、作夜からの風雨に残念ながら1本は折れていました。

「昨夜」は、俳句では「よべ」と読み、5・7・5の定型リズムにすることがよくあります
  

グラジオラス昨夜の風雨に曝されて

        (薫風士)

  

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままにグラジオラスの例句を抜粋・掲載させて頂きます。

  

段段にあらはす闘志グラジオラス

       (渡辺知美)

  

グラジオラス笑い広がる病室に

         (中崎敞子)

 

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

2023年6月27日 (火)

俳句《子燕・燕の子・親燕》

    

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スーパーで買い物を終えて出ると、出入り口の軒下のコンクリートに新聞紙が敷いてあり、燕の糞が落ちていました。

見上げると巣に燕の子が4羽顔を出して、親燕が来るのをおとなしく待っていました。

しばらく様子を見ていると、親燕がサッと来てサッと飛び去りましたが餌はやったようです。

都会の燕は田舎の燕と生態が異なるのか、人の出入りが多いので警戒しているのか、子供時代に実家や近所の農家の入り口で見た賑やかに鳴く小燕の記憶とは違うようでした。

   

スーパーの軒に子燕行儀よく

燕の子四羽揃って顔を出し

早技や子等に餌をやる親燕

        (薫風士)

  

ここをクリックして、「俳句《つばめ・燕・初燕》」をご覧下さい。

  

歳時記(俳誌のサロン)から燕の子の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい。

 

燕の子1

おとなしく巣に収まりし燕の子

        (青山悠)

   

燕の子2

待つといふことを知りをり燕の子

       (山本則男)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

 

俳句《甘酒・一夜酒》

   

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写真は、カーラー図説 日本大歳時記の「甘酒」や「焼酎」などの解説頁です。タップ拡大して、例句をご覧下さい。

  

甘酒は冬に温まる為によく飲みますが、江戸時代には暑気払いに呑んでいたことから、夏の季語とされています。

  

今朝、NHK-TVの「あさイチ」が甘酒の話題を放映していたので、視聴しながらこの記事を書いています。

 

暑気払ひ甘酒飲んで汗をかき

          (薫風士)

  

掲句はブログ用の俳句もどきです。

  

歳時記(俳誌のサロン)の「甘酒」の例句は、ここをクリックしてご覧下さい

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます

  

2023年6月23日 (金)

俳句《五月闇》

 

(2025.6.6 更新)
無機質の命の神秘五月闇
からくりの針動かざる五月闇
五月闇スマホ開けば詐欺メ-ル
五月闇ブルックナ-の第九聴く
高速バスビルを潜るや五月闇
文字化けのLINEウンザリ五月闇
五月闇思慮遠望の妄想し
五月闇角野隼斗に聞き惚れて
五月闇宇宙の曲を愛でる今
耽溺の演歌の涙五月闇
いつの日か永久の眠へ五月闇
五月闇世界平和を祈る庭
その年が來れば分かるや梅雨の明け

        (薫風士)


624_063526写真は、カラー図説 大日本歳時記の「五月闇」の解説ページです。
タップ・拡大して、解説と例句をご覧下さい。

 


歳時記(俳誌のサロン)から「五月闇」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい

 


五月闇1
五月闇より石神井の流れかな

       (川端茅舍)

 


五月闇2
屋上の重機のアーム五月闇

     (山本真佐子)

 


623_234639写真は、「合本 現代俳句歳時記」の「五月闇」の解説ページです。 写真をタップ拡大して、「五月闇」の解説と例句をご覧下さい。



20250603_122714 20250603_123038 青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。



2023年6月20日 (火)

五月雨《三輪明神窯史跡園を訪ねて》

   

P.S. 2023.10.14)

米寿祝ぐ三田青磁や富士の山 

        (薫風士)

三田青磁の手作りの富士山を手作りの庭の日本列島に置き、米寿のお祝いの「まんぽ俳句会」をするのが夢です。

     

(2023.6.20の記事)

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冒頭の写真は三田三輪明神窯史跡園のパンフレットの一部分です。

 

秋に開催する仲間の吟行の事前確認のために梅雨の晴れ間に三輪明神窯跡園を訪ねたところ、係の方が史跡園などの説明を丁寧にしてくれて、三輪神社に通ずる小道の案内もしてくれました。

俄雨(にわか雨)が上がるまでの雨宿り中に展示品を見ながら三田青磁の詳しい説明を聞くことができて非常に有意義でした。

  

五月雨や青磁史聞きつ雨宿り

五月雨や三輪明神の加護祈る

五月雨虹故郷偲びけり

          (薫風士)

    

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「五月雨」は、「さみだれ」か「さつきあめ」か、いずれかに、俳句の定型リズム「5・7・5」にして詠んで(読んで)下さい

  

   

写真をタップ拡大してご覧になると、三輪明神窯跡園の一端がわかるでしょう。

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

  

2023年6月18日 (日)

《まんぽ道の紫陽花》(俳句と写真)

   

(2024.6.17 更新)

紫陽花に守宮見つけし午後の窓

紫陽花の額に添ひ寝の守宮かな

アナベルや芒種を過ぎし歯科の窓

 

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冒頭の掲句は、紫陽花に守宮(やもり)が眠っているのが珍しくて、季重なり(「紫陽花」・「守宮」は夏の季語)を厭わず詠んだ拙句です。

  

係りつけの歯科医院の窓に見えたアナベルアジサイは、患者が後に待っていたので写真に撮りませんでした。

掲載した写真は、宝塚の手塚治虫記念館吟行の途次に見かけた「アナベル」と「花と緑の街」の漫歩中に見かけた「柏葉紫陽花」です。

  

「アナベル」は、白い色を変えないので、花言葉は「ひたむきな愛」だそうですが、咲く時期や土質などの影響で多少の変化はあるのでしょう?

  

「柏葉紫陽花」の名前を知らなかったので庭の主に名前を尋ねたところ、ご夫妻が丁寧な説明をしながら、挿木用に枝を切って呉れたので、早速帰宅して、駄句を口遊みながら、手作りの庭の三隅に挿木しました。

  

紫陽花の名を妻に聞く好好爺

好好爺のくれし小枝を挿木せり  

句に遊び紫陽花巡りまんぽ道

        (薫風士)

  

歳時記(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

例句の詳細は、青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。

 

紫陽花

大輪の紫陽花に葉の大きさよ

       (稲畑汀子)

  

あじさゐ

あぢさゐは絶対藍の礼讃派

       (大橋敦子)

  

額の花  

路地越しのスカイツリーや額の花

       (原和三)

 

七変化

七変化次の計画秘中の秘

       (呂秀文)

  

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2023年6月16日 (金)

俳句《さくらんぼ・桜桃》

   

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写真は、カラー図説 大日本歳時記の「桜桃の実•さくらんぼ」の解説です。

  

歳時記(俳誌のサロン)から「桜桃」の例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

(例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい。)

  

桜桃1

茎右往左往菓子器のさくらんぼ

       (高浜虚子)

   

桜桃2

桜桃の百顆に百の雨雫

       (朝妻力)

  

桜桃3

さくらんぼ一枝挿せり有馬籠

       (水上貞子)

 

桜桃4

桜桃の棒苗植ゑて夢すこし

       (須賀敏子)

 

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写真は、カラー図説 大日本歳時記の「山桜桃•ゆすらうめ」の解説頁(一部分)です。

  

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2023年6月15日 (木)

俳句《ゆすらうめ・山桜桃》

 

ぐずる子に魔法の唄や花ゆずら

       (林和子)

     

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この写真は、俳句の花図鑑(成美堂出版)の「山桜桃梅の花」などの解説ページ(P108~109)です。

  

     
23614_223616これらの写真(実の成った山桜桃梅と山桜桃梅酒)は、ユスラウメを呉れた句友が撮った写真をご了解を得て編集・掲載させて頂きました。

   

     

広辞苑によると、「ゆすらうめ」の漢字は「桜桃・山桜桃・梅桃」ですが、俳句では「山桜桃」などを「ゆすら」と読んで「5・7・5」の定型リズムにすることもあります。

「桜桃」は「サクランボ」を意味することもあります。   

  

歳時記(俳誌のサロン)の「山桜桃(ゆすらうめ)」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

    

葉隠れにまだ葉の色のゆすらうめ

       (若山実)

  

一粒をふふみ望郷山桜桃の実

      (塩路五郎)

  

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句友が呉れたユスラウメの枝を鉢に挿木にしました。

根付くかどうか、見物です。

   

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2023年6月14日 (水)

《五月晴・梅雨晴間》

 

(2024.8.13 更新) 

五月晴の吟行《ユニトピア》」をご覧下さい。

    

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冒頭の写真は、琵琶湖水難供養像など、2024年6月29日の五月晴れの琵琶湖近江舞子の風景です。

   

   

梅雨の晴れ間の水遊びを楽しんでいる人々には、外国からの観光客もいるようでした。

(写真をタップ・拡大してご覧下さい。)

   

今もウクライナやパレスチナなど、戦禍に苦しんでいる人々がいることは悲しいことです。

梅東風や届け世界にこの思ひ」や「夏祭り最後を飾る揚げ花火 《俳句XXX》」などをご覧下さい。

   

深田公園の写真は、2023年5月に新型コロナウイルス感染拡大防止の行動規制がインフルエンザ並になり、梅雨籠りで体力が衰えるといけないとの思いで梅雨の晴れ間の五月晴れに散歩に出かけた時に撮った風景です。

五月晴れと言っても、雨上がりの曇り空です。

深田公園に行くと、ホロンピア館のマジックガラスの壁を鏡にして太極拳をしている人々やトレッキングに集まった元気な人々が談笑していました。

     

梅雨晴間トレッキングの老多し

トレッキング笑み集ひ行く五月晴

         (薫風士)

  

トレッキングは6字なので5・7・5の定型に収めることは困難なので、上五の字余りとして用いて俳句のリズムを一応整えています。

  

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2023年6月11日 (日)

俳句《簾・青簾・秋簾》


  

6月11日のNHK俳句の題「簾(すだれ)」(選者:山田佳乃)を視聴しながらこの記事を書きました。

表裏替えて通りへ古簾

       (川本泰助)

  

裏返し西窓覆ふ古簾

       (薫風士)

  

簾と言えば、子供の頃の故郷の家の夏の情景が目に浮かびますが、「俳句HAIKU」の記事「蝉の俳句を鑑賞しよう」に於いて触れた高浜虚子の次の句を思い出します。

  

黎明を思ひ軒端の秋簾見る

        (高浜虚子)

この句の「秋簾」は「あきす」と読んで、「5・7・5」のリズムにすると良いと思います

  

青簾

青簾畳の上で大の字に

                 (栢森敏子)

  

青すだれ路地裏の声つつぬけに

       (藤沢園枝)

  

青色文字をクリックして、歳時記(俳誌のサロン)の例句や夏座敷、昼寝などのリンク記事をご覧頂ければ幸いです。

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俳句《ぐみ・茱萸・茱萸の実》

 
まん歩せば下校児つまむ茱萸ばんだ
 
二つ三つ捥ぎて茱萸食むまん歩道

茱萸の実やまん歩に食みて鉢植に


        (薫風士)
 

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(写真)
散歩道のグミの実
 
  
「ばんだ」は「万朶」と書き、桜など、「多くの垂れ下がった枝や花」の意味です。
「グミ」を見ると、子供の頃によく食べた故郷を思い出しますが、俳句は人それぞれの思いを詠ん楽しめば良いと思っています。
  
「575筆まか勢」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
ここをクリックして例句の詳細をご覧下さい。
  
茱萸の実に届かなくなりおぶひ合ふ
        (原田種茅)


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