俳句 (Haiku) Feed

2023年7月 1日 (土)

俳句《グラジオラス》

   

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先日、手作りの庭にグラジオラスが2~3本咲いているのに気付きましたが、作夜からの風雨に残念ながら1本は折れていました。

「昨夜」は、俳句では「よべ」と読み、5・7・5の定型リズムにすることがよくあります
  

グラジオラス昨夜の風雨に曝されて

        (薫風士)

  

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままにグラジオラスの例句を抜粋・掲載させて頂きます。

  

段段にあらはす闘志グラジオラス

       (渡辺知美)

  

グラジオラス笑い広がる病室に

         (中崎敞子)

 

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

2023年6月27日 (火)

俳句《子燕・燕の子・親燕》

    

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スーパーで買い物を終えて出ると、出入り口の軒下のコンクリートに新聞紙が敷いてあり、燕の糞が落ちていました。

見上げると巣に燕の子が4羽顔を出して、親燕が来るのをおとなしく待っていました。

しばらく様子を見ていると、親燕がサッと来てサッと飛び去りましたが餌はやったようです。

都会の燕は田舎の燕と生態が異なるのか、人の出入りが多いので警戒しているのか、子供時代に実家や近所の農家の入り口で見た賑やかに鳴く小燕の記憶とは違うようでした。

   

スーパーの軒に子燕行儀よく

燕の子四羽揃って顔を出し

早技や子等に餌をやる親燕

        (薫風士)

  

ここをクリックして、「俳句《つばめ・燕・初燕》」をご覧下さい。

  

歳時記(俳誌のサロン)から燕の子の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい。

 

燕の子1

おとなしく巣に収まりし燕の子

        (青山悠)

   

燕の子2

待つといふことを知りをり燕の子

       (山本則男)

  

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俳句《甘酒・一夜酒》

   

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写真は、カーラー図説 日本大歳時記の「甘酒」や「焼酎」などの解説頁です。タップ拡大して、例句をご覧下さい。

  

甘酒は冬に温まる為によく飲みますが、江戸時代には暑気払いに呑んでいたことから、夏の季語とされています。

  

今朝、NHK-TVの「あさイチ」が甘酒の話題を放映していたので、視聴しながらこの記事を書いています。

 

暑気払ひ甘酒飲んで汗をかき

          (薫風士)

  

掲句はブログ用の俳句もどきです。

  

歳時記(俳誌のサロン)の「甘酒」の例句は、ここをクリックしてご覧下さい

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます

  

2023年6月23日 (金)

俳句《五月闇》

 


シベリウス四番聞きて五月闇
その年になれば分かるや五月闇
霹靂神おどろおどろし五月闇
       (薫風士)

 

(写真) カラー図説 大日本歳時記 「五月闇」

624_063526 タップ・拡大して、解説と例句をご覧下さい。

 


歳時記(俳誌のサロン)から「五月闇」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい

 


五月闇1
五月闇より石神井の流れかな

       (川端茅舍)

 


五月闇2
屋上の重機のアーム五月闇
        (山本真佐子)

 


  (写真) 合本 現代俳句歳時記

623_234639 写真をタップ拡大して「五月闇」の解説と例句をご覧下さい。


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2023年6月20日 (火)

五月雨《三輪明神窯史跡園を訪ねて》

   

P.S. 2023.10.14)

米寿祝ぐ三田青磁や富士の山 

        (薫風士)

三田青磁の手作りの富士山を手作りの庭の日本列島に置き、米寿のお祝いの「まんぽ俳句会」をするのが夢です。

     

(2023.6.20の記事)

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冒頭の写真は三田三輪明神窯史跡園のパンフレットの一部分です。

 

秋に開催する仲間の吟行の事前確認のために梅雨の晴れ間に三輪明神窯跡園を訪ねたところ、係の方が史跡園などの説明を丁寧にしてくれて、三輪神社に通ずる小道の案内もしてくれました。

俄雨(にわか雨)が上がるまでの雨宿り中に展示品を見ながら三田青磁の詳しい説明を聞くことができて非常に有意義でした。

  

五月雨や青磁史聞きつ雨宿り

五月雨や三輪明神の加護祈る

五月雨虹故郷偲びけり

          (薫風士)

    

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「五月雨」は、「さみだれ」か「さつきあめ」か、いずれかに、俳句の定型リズム「5・7・5」にして詠んで(読んで)下さい

  

   

写真をタップ拡大してご覧になると、三輪明神窯跡園の一端がわかるでしょう。

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

  

2023年6月18日 (日)

《まんぽ道の紫陽花》(俳句と写真)

   

(2024.6.17 更新)

紫陽花に守宮見つけし午後の窓

紫陽花の額に添ひ寝の守宮かな

アナベルや芒種を過ぎし歯科の窓

 

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冒頭の掲句は、紫陽花に守宮(やもり)が眠っているのが珍しくて、季重なり(「紫陽花」・「守宮」は夏の季語)を厭わず詠んだ拙句です。

  

係りつけの歯科医院の窓に見えたアナベルアジサイは、患者が後に待っていたので写真に撮りませんでした。

掲載した写真は、宝塚の手塚治虫記念館吟行の途次に見かけた「アナベル」と「花と緑の街」の漫歩中に見かけた「柏葉紫陽花」です。

  

「アナベル」は、白い色を変えないので、花言葉は「ひたむきな愛」だそうですが、咲く時期や土質などの影響で多少の変化はあるのでしょう?

  

「柏葉紫陽花」の名前を知らなかったので庭の主に名前を尋ねたところ、ご夫妻が丁寧な説明をしながら、挿木用に枝を切って呉れたので、早速帰宅して、駄句を口遊みながら、手作りの庭の三隅に挿木しました。

  

紫陽花の名を妻に聞く好好爺

好好爺のくれし小枝を挿木せり  

句に遊び紫陽花巡りまんぽ道

        (薫風士)

  

歳時記(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

例句の詳細は、青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。

 

紫陽花

大輪の紫陽花に葉の大きさよ

       (稲畑汀子)

  

あじさゐ

あぢさゐは絶対藍の礼讃派

       (大橋敦子)

  

額の花  

路地越しのスカイツリーや額の花

       (原和三)

 

七変化

七変化次の計画秘中の秘

       (呂秀文)

  

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2023年6月16日 (金)

俳句《さくらんぼ・桜桃》

   

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写真は、カラー図説 大日本歳時記の「桜桃の実•さくらんぼ」の解説です。

  

歳時記(俳誌のサロン)から「桜桃」の例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

(例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい。)

  

桜桃1

茎右往左往菓子器のさくらんぼ

       (高浜虚子)

   

桜桃2

桜桃の百顆に百の雨雫

       (朝妻力)

  

桜桃3

さくらんぼ一枝挿せり有馬籠

       (水上貞子)

 

桜桃4

桜桃の棒苗植ゑて夢すこし

       (須賀敏子)

 

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写真は、カラー図説 大日本歳時記の「山桜桃•ゆすらうめ」の解説頁(一部分)です。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

    

2023年6月15日 (木)

俳句《ゆすらうめ・山桜桃》

  
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山桜桃梅の実(白い花も幾つか咲いているようです)と山桜桃梅酒

 

句友が撮った写真をご了解を得て編集・掲載させて頂きました。

  

         

広辞苑によると、「ゆすらうめ」の漢字は「桜桃・山桜桃・梅桃」ですが、俳句では「山桜桃」などを「ゆすら」と読んで「5・7・5」の定型リズムにすることもあります。

「桜桃」は「サクランボ」を意味することもあります。   

  

歳時記(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色の文字をクリックしてご覧下さい。

  

葉隠れにまだ葉の色のゆすらうめ

       (若山実)

  

一粒をふふみ望郷山桜桃の実

      (塩路五郎)

  

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句友が呉れたユスラウメの枝を鉢に挿木にしました。

根付くかどうか、見物です

 

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

   

2023年6月14日 (水)

《五月晴・梅雨晴間》

 

(2024.8.13 更新) 

五月晴の吟行《ユニトピア》」をご覧下さい。

    

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冒頭の写真は、琵琶湖水難供養像など、2024年6月29日の五月晴れの琵琶湖近江舞子の風景です。

   

   

梅雨の晴れ間の水遊びを楽しんでいる人々には、外国からの観光客もいるようでした。

(写真をタップ・拡大してご覧下さい。)

   

今もウクライナやパレスチナなど、戦禍に苦しんでいる人々がいることは悲しいことです。

梅東風や届け世界にこの思ひ」や「夏祭り最後を飾る揚げ花火 《俳句XXX》」などをご覧下さい。

   

深田公園の写真は、2023年5月に新型コロナウイルス感染拡大防止の行動規制がインフルエンザ並になり、梅雨籠りで体力が衰えるといけないとの思いで梅雨の晴れ間の五月晴れに散歩に出かけた時に撮った風景です。

五月晴れと言っても、雨上がりの曇り空です。

深田公園に行くと、ホロンピア館のマジックガラスの壁を鏡にして太極拳をしている人々やトレッキングに集まった元気な人々が談笑していました。

     

梅雨晴間トレッキングの老多し

トレッキング笑み集ひ行く五月晴

         (薫風士)

  

トレッキングは6字なので5・7・5の定型に収めることは困難なので、上五の字余りとして用いて俳句のリズムを一応整えています。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

2023年6月11日 (日)

俳句《簾・青簾・秋簾》


  

6月11日のNHK俳句の題「簾(すだれ)」(選者:山田佳乃)を視聴しながらこの記事を書きました。

表裏替えて通りへ古簾

       (川本泰助)

  

裏返し西窓覆ふ古簾

       (薫風士)

  

簾と言えば、子供の頃の故郷の家の夏の情景が目に浮かびますが、「俳句HAIKU」の記事「蝉の俳句を鑑賞しよう」に於いて触れた高浜虚子の次の句を思い出します。

  

黎明を思ひ軒端の秋簾見る

        (高浜虚子)

この句の「秋簾」は「あきす」と読んで、「5・7・5」のリズムにすると良いと思います

  

青簾

青簾畳の上で大の字に

                 (栢森敏子)

  

青すだれ路地裏の声つつぬけに

       (藤沢園枝)

  

青色文字をクリックして、歳時記(俳誌のサロン)の例句や夏座敷、昼寝などのリンク記事をご覧頂ければ幸いです。

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

  

俳句《ぐみ・茱萸・茱萸の実》

 
まん歩せば下校児つまむ茱萸ばんだ
 
二つ三つ捥ぎて茱萸食むまん歩道

茱萸の実やまん歩に食みて鉢植に


        (薫風士)
 

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(写真)
散歩道のグミの実
 
  
「ばんだ」は「万朶」と書き、桜など、「多くの垂れ下がった枝や花」の意味です。
「グミ」を見ると、子供の頃によく食べた故郷を思い出しますが、俳句は人それぞれの思いを詠ん楽しめば良いと思っています。
  
「575筆まか勢」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
ここをクリックして例句の詳細をご覧下さい。
  
茱萸の実に届かなくなりおぶひ合ふ
        (原田種茅)


青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

2023年6月10日 (土)

俳句《チューリップ》

  

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吾庭のチューリップの種

  



今朝、NHK-TV番組「チコちゃんに叱られる」で、チューリップの繁殖に種を使わず球根を用いるのは何故か、種は蒔いてから花を咲かせるまで生育するのに5年もかかると解説していました。


裏通り庭に五色のチューリップ
チュ-リップ笑みと愛犬行き交ひて
チュ-リップ花と緑のニュータウン

       (薫風士)
  

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チューリップの俳句を歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。
 
チューリップ1
ベルギーは山なき国やチューリップ
        (高浜虚子)
 
チューリップ2
写メールに嬰の笑顔とチューリップ
        (隅田享子)

チューリップ3
チューリップ開き陽気な叔母がくる
       (柳生千枝子)
 
チューリップ4
チューリップ一株ごとに園児の名
       (黒滝志麻子)

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

2023年6月 8日 (木)

俳句《代田・植田・青田》

  

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この写真は句友が送ってくれた懐かしい植田の風景です。

  

黄色い花は、一見タンポポ向日葵に似ていますが、何でしょうか?

この花の名前をご存知の方は教えて下さい。

     

青色文字のタイトルや季語をタップして、記事や例句をご覧下さい。

  

  

万緑と青田《丹波竜の里・化石工房吟行俳句

代田と植田(石峯寺吟行の写真・俳句

俳句《藤・藤棚・藤の花》

   

故郷や代田へ早し用水路

       (薫風士)

 

青田風吹き抜けてゆく夕餉かな

       (一楓)

  

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気の向くままに歳時記(俳誌のサロン)から「青田」の例句を抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色の季語「青田」をクリックしてご覧下さい。

  

青田1

夕暮の嵯峨野を渡る青田風

        (山田六甲)

  

青田2

家抜けて青田の風に戻りけり

       (宮津昭彦)

  

青田3

棟上げし家を吹き抜く青田風

       (田中嘉代子)

  

青田4

初秋や海も青田の一みどり

         (芭蕉)

  

青田5

青田吹く風にほぐるる旅疲れ

       (稲畑汀子)

 

青田6

穂がのぞき青田の青のやはらぎぬ

       (早崎泰江)

  

青田7

湖岸まで近江の青田拡ごれる

       (大橋晄)

 

青田8

青田風日に一本のバスを待つ

       (猿賀郁子)

 

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青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

   

2023年6月 6日 (火)

俳句《梅の実・青梅・実梅》

  

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(写真)

句友が自宅で捥いだ梅です。

  

   

  

俳句では、単に「」と言えば、「梅の花」を意味するのが普通であり、「食べる梅」を意味するには「梅干し」とか、「梅の実」や「実梅」などと表現します。

  

青色文字をタップして、歳時記の例句やリンク記事をご覧下さい。 

 

天平の礎石実梅はづみ落つ

       (山田春生)

  

梅の実を土産に実家の母来る

       (大平保子)

   

青梅と梅干し並ぶ道の駅

      (須賀敏子)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

   

2023年6月 2日 (金)

俳句《梅雨・梅雨入り・梅雨晴間・梅雨明け》

   

(2024.7.19  更新)

気象庁は7月18日、「関東甲信地方と東海地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しましたが、近畿地方は19日現在の予想では22日頃の梅雨明けになりそうです。

   

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冒頭の写真は、NHK-TV天気予報の一部分(梅雨入りなどの解説画面)です。

 

梅雨靄の夢風船や新神戸

         (薫風士)

  

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携句と写真は6月23日柏陵同窓会阪神支部)に出席するために乗った神姫バスの車窓の新神戸の風景です。

 

「梅雨入り」は、俳句では定型・リズムを考慮して、「ついり」と「つゆいり」の二通りの詠み方(読み方)があります。

  

歳時記(俳誌のサロン)の「梅雨入り」の次の例句をご覧下さい。

  

梅雨入前外人多し野外能

        (高木伸宜)

 

梅雨入りやビニール傘の増えてゆき

        (桑原敏枝)

   

「梅雨明け」は、俳句では「梅雨明」と簡潔に記述することがよくありますが、歳時記の例句の詳細は、ここをクリック(タップ)してご覧下さい

     

令和6年の梅雨入り・梅雨明けの予想は、ここをクリックして、「令和6年の梅雨入り・梅雨明け(速報値)」をご覧下さい。

   

6月5日の「芒種」に手塚治虫記念館を見学し、吟行をしました

平和への思いの種を蒔いて、皆さんにもシェアして頂き、育てていきたいと思っています。

   

梅雨晴間同窓会に聴く落語

葉桜や一期一会の今惜しむ

      薫風士

  

(2023.6.2の記事)

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2023年6月2日に線状降水帯が発生、各地に大雨・洪水警報が出されました。

台風2号発生の影響大災害が起こらないことを祈るばかりです

   

       

梅の葉に紛ふ鶯梅雨の庭

写真をタップ拡大すると、梅の木に鶯が梅の葉のように枝に留まっているのが見えるでしょう。

  

梅雨籠り俳句の未来思案して

俳句愛好家の高齢化と人口減少に伴い、俳句結社や俳句協会は何れも次の世代へ俳句を如何に繋いでいくか苦慮しているようですが、結社に所属するか否かを問わず、健康長寿を目指す「まんぽ俳句」の理念が普及することを願っています。

  

久々に同窓会へ梅雨晴間

新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、久々に母校の同窓会が開催されました。

当日は幸い梅雨晴れ間でしたが、真夏の暑さでした。 

  

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母校の同窓会で後輩女性(水野晶子·愉快亭びわこ さん)の落語を聞くとは思いがけない愉快な体験だったので、思い出にツ-ショットを撮って頂きました。

  

  

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このツーショットは、「俳句を通じて世界平和を!」の思いを共有して、ヘルマン・ファン・ロンパウEU初代議長とご一緒の国際俳句協会の夕食会で撮って頂いた写真です。

  

         

「俳句HAIKU」の「梅雨」に関わる記事を纏めました。

梅雨」(俳句と写真特集

青色文字(タイトル)をタップしてご覧下さい。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

     

2023年5月31日 (水)

俳句《五月尽》

 

ただ一人ジングルジャムに五月尽

ポイントを使ひ尽くして五月果つ

五月果つまんぽ句会へ誘ひて

果てし無きリンク記事書き五月果つ

加速する時の流れや五月尽

庭手入れこれも終活五月尽

就活のこもごも有りて五月尽

五月尽あの手この手と策つくし

五月尽北朝鮮はミサイルか

        (薫風士)

 

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歳時記(俳誌のサロン)「五月尽」の例句から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。例句の詳細はここをクリックしてご覧下さい

 

はかりごと着々なれど五月尽

       (稲畑汀子)

 

来れる日の少なしと孫五月尽

        (赤座典子)

   

結局は水割りにして五月果つ

        (山田六甲)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

2023年5月30日 (火)

俳句《梅を干す・梅干し》

 

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5月29日に九州北部から東海地方にかけて梅雨入りしましたが、5月30日には九州南部も梅雨入りしました

5月に近畿地方が梅雨入りするのは10年ぶりとのことです。

朝食のテ-ブルに梅干しが置いてあったので、一つ頂きました。

梅干しといえば、梅干しの紫蘇を乗せた筍の皮に冷たい井戸水を流してソーダ水代わりに飲んだ子供の頃を思い出します

 

そこで、歳時記(俳誌のサロン)から梅干しの例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂くことにしました。

 

梅を干す1

メロンより梅干好む酸っぱ党

        (花房敏)

  

梅を干す2

寺町の真昼梅干す匂ひかな

       (大橋伊佐子)

 

梅を干す3

静けさの中より香る夜干梅

       (山本久枝)

  

575筆まか勢

梅干すや庭にしたゝる紫蘇の汁

        (正岡子規)

 

母が亡き父の話する梅干のいざこざ

       (河東碧梧桐)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

  

2023年5月29日 (月)

俳句《麦秋・麦の秋》

  

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先日、句友が鑑賞用に栽培している麦を切って呉れたので花瓶に活けて、五月人形の兜を飾っている下窓の床の間の隅に飾りましたが、それを契機に歳時記(俳誌のサロン)から「麦秋」などの例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい。

 

麦秋1

麦秋や三戸となりし麓村

       (片山喜久子)

  

麦秋2

麦秋や好きなところに停まるバス

       (谷口みちる)

 

麦秋3

麦秋の伊賀上野なり翁の碑

        (近藤きくえ)

  

麦秋4

麦秋や渡る千曲のささにごり

       (德田千鶴子)

   

麦秋5

麦秋の勝山うどん歯が立たず

        (山田六甲)

  

麦秋6

籠りゐる日や麦秋の旅を恋ふ

       (土井ゆう子)

   

麦の秋1

麦の秋われの代にて農終わる

       (保坂加津夫)

  

麦の秋2

「ふるさと」吹く縦笛の子や麦の秋

       (木田千女)

  

麦の秋3

うれしけに犬の走るや麥の秋   

        (正岡子規)

 

麦の秋4

空つぽの一両電車麦の秋

       (積木道代)

  

麦刈り

児等今日は課外授業の麦刈りに

        (松本善一)

  

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俳句《わらび餅・蕨餅》

 

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蕨餅は「春の季語」とされていますが、食品の加工・保存の技術が進歩したこの頃は、昔ほどの春の季節感や感動がありません。

歯医者から帰ると、食卓にわらび餅が置いてあり、駄句を口ずさみました。

    

歯医者より帰宅の吾に蕨餅

胃無き身に歯触り優し蕨餅

       (薫風士)

 

胃癌の全摘をしてから20年余り貧血予防の為の糖分を取り続けている結果、虫歯と入れ歯の治療で歯科医には屡々お世話になっています。

 

健康長寿の茶寿を夢見ているからには黄な粉に限らず、誤飲・肺炎などに気を付けなければならないと思っています。

 

新蕎麦や歯ごたえ無用胃の無き身

         (薫風士)

     

わらび餅のきな粉にむせび老いたのし

        (江崎成則)

  

結局は鍵屋の辻の蕨餅

       (稲畑汀子)

   

蕨餅黄粉に噴せる白寿かな

      (稲畑廣太郎)

  

歳時記(俳誌のサロン)「蕨餅」の例句はここをクリックして、ご覧下さい

 

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2023年5月24日 (水)

俳句徒然《筍・筍掘り・たかんな》

  

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(2024.6.10 更新)

  

昨年5月に句友から貰った黒竹の一本が成長して、今年は筍が2本生えました。

ウクライナやパレスチナの戦争が終結し、和平が成立することを祈っています。

  

たかんなやあの手この手と諦めず

筍や松竹梅の鉢並べ

        (薫風士)

  

何事も一歩踏み込んで考えなければならないと思っています。 

ここをクリック(タップ)して、「夏祭り最後を飾る揚げ花火」をご覧下さい

  

(写真はタップ拡大して、ご覧下さい)

  

句友に貰った筍が鉢植で一廉の黒竹に成長したので、七夕の短冊を飾り、駄句を口遊みながら星祭のお祈りをしました。

  

筍を七夕竹に育てけり   

たかんなや一月後には黒竹に

          (薫風士)

 

筍の一日の丈を仰ぎけり

        稲畑汀子

   

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歳時記(俳誌のサロン)の「筍」や「筍掘り」などの例句はここをクリックしてご覧下さい

  

たかんなを平和祈りつ移植せり

       (薫風士)

「筍」を俳句では「たかんな」と詩的に表現することがあります。

歳時記の「たかんな」の例句はここをクリックしてご覧下さい

  

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2022年5月に筍掘りの吟行をして、俳句HAIKUの記事「綾部吟行《山家城址公園と筍掘り》」を書きましたが、健康長寿を目指して「まんぽ俳句」を口遊んでいる身として、狭庭ながらも縁起の良い松竹梅を揃えたいと、2023年5月15日に句友の素晴らしい庭(最後の写真参照)を拝見して、好ましくない所に生えている黒竹の筍を掘って頂きました。

  

地下茎で繁殖し生命力が旺盛な黒竹は鉢植にして、狭庭にある梅と松と共に鑑賞することにしました。(トップの写真参照)  

黒竹の鉢の写真は広島サミットが終了した5月21日に撮りましたので、黒竹の成育と共に、「広島G7」などの成果の今後の成り行きを見守りたいと思っています。

  

鎮魂の鐘殷殷と広島忌

      (薫風士)

  
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昨年はウクライナ戦争の終結を祈って、ウクライナ応援のトマトの俳句記事を書きましたが、今もロシア軍の侵攻が続いています。

  

今年こそ和平が成立することを祈って、折に触れて黒竹の成長をまんぽ俳句に詠みたいと思います。

  

句に遊びたかんな守りて平和かな

       (薫風士)

  

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