俳句《わらび餅・蕨餅》
蕨餅は「春の季語」とされていますが、食品の加工・保存の技術が進歩したこの頃は、昔ほどの春の季節感や感動がありません。
歯医者から帰ると、食卓にわらび餅が置いてあり、駄句を口ずさみました。
胃無き身に歯触り優し蕨餅
(薫風士)
胃癌の全摘をしてから20年余り貧血予防の為の糖分を取り続けている結果、虫歯と入れ歯の治療で歯科医には屡々お世話になっています。
健康長寿の茶寿を夢見ているからには黄な粉に限らず、誤飲・肺炎などに気を付けなければならないと思っています。
新蕎麦や歯ごたえ無用胃の無き身
(薫風士)
わらび餅のきな粉にむせび老いたのし
(江崎成則)
結局は鍵屋の辻の蕨餅
(稲畑汀子)
蕨餅黄粉に噴せる白寿かな
(稲畑廣太郎)
歳時記(俳誌のサロン)「蕨餅」の例句はここをクリックして、ご覧下さい。
青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。
2024.3.28 更新
投稿: | 2024年3月28日 (木) 17時34分