俳句 (Haiku) Feed

2023年3月21日 (火)

春分や子供に見せん親の背

   

タイトルは、ブログ用の拙句です。

「背」は、「5-7-5」のリズムにするために、「せな」と読んで下さい。

パンフレットの写真は、「ひとはく通信 ハ-モニー」(118号)の一部分です。タップ拡大して解説をご覧下さい。

20230322_100637

 


130456

140107


135659

135821

春分の日なので好天を期待していましたが、あいにくの雨になり、「ひとはく」の新館で本を読んだり、小鳥の標本を見たりして過ごしました。

何事にせよ、「良かれ」と思ってアドバイスしても、「押し付けは嫌だ」と、反発を招くことがよくあるので、なるべく「不言実行」で「背を見せる」ように心がけていますが、ままになりません。

それでも、「いずれわかるだろう」と、諦めないで自分に言い聞かせているこの頃ですが、元気な子供が居るのは嬉しいことです。

 

「ひとはく」で愛でる自然や彼岸の日

「新館」の仕掛け巧みや春の雨

春雨の音リズミカル鎖樋

春雨や見てるつもりが見られをり

下からも上からも見ん山笑ふ

暖かや親の背見て子は育つ

        (薫風士)

 

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

 

2023年3月18日 (土)

丹波篠山雛祭り《吟行の写真俳句》

  

2023年3月14日、句友と丹波篠山の雛祭りを見に行き、篠山城大書院•武家屋敷安間家資料館•青山歴史村•歴史美術館を4館共通券(600円)で巡りました。

写真と拙句を掲載しますが、バザールタウン篠山の駐車場で句友を待っている間に、軽トラがよく行き来したので、先ず1句詠みました。

 

軽トラの行き交ふ丹波春浅し

城跡を望む花芽のなほ硬し

白鷺も鵜もゐる濠や春浅し

青き踏み濠辺に立てば鷺飛びぬ

白鷺も青鷺もゐし春の濠

御祓(みそぎ)とて竹樋に流す紙の雛

水琴窟春の煌めき樋を流れ

雛流す水琴窟の音清し

句に遊び篠山城趾青き踏む

城跡や天道虫が下萌

デカンショ館鎧と雛の威容かな

春ともし写真禁止の美術品

春日陰法廷跡の被告席

春灯や法廷跡の美術館

白梅や無文銭てふ庭に映ゆ

下萌や青山銭の石囲

春風やお伽草子の大絵巻

目纏の舞ひたる庭の春日向

武家屋敷小さき紅梅庭隅に

暖かや別れを惜しむ立ち話

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「和文俳句」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

093853101922102037210204320230317_084527121641 121354112047_3111136_2 112449 115448115531_216792277367180115432_2105044104643120255124357124713124824152453


2023年3月10日 (金)

日々の散歩に5-7-5《まんぽ俳句3月》

   

23316171325

まんぽ俳句」とは、「散歩」を「万步」や「漫歩・漫遊」などの掛詞にした薫風士の造語です

  

「俳句は好き好き」と割りきって、健康長寿を目指して、まんぽ俳句を口ずさんでいます。  

      

頼もしき無邪気な幼春の園

春浅き家路の子らの声元気

春めくや老の感慨一入に

まん步にはマスク忘るな花粉症

庭隅に植ゑし球根芽を出しぬ

不死鳥に剪定したる垣根杉

杉垣根花粉は嫌と花芽切る

小さくとも松竹梅あり庭の春

  

朝日さす舗装工事や暖かし

3.11の今日は夏日になるところもあるそうです。

福島の復興が未来志向で促進されることを祈っています。

      (薫風士)

 

23311

俳句HAIKUの最新の記事を見るには、この青色文字の俳句HAIKUをタップして下さい

  

   

2023年3月 7日 (火)

早春の琵琶湖•長浜城(俳句と写真)

  

122132

122058

 

3月6日、啓蟄の日にJR新快速で長浜に行き、琵琶湖•長浜城•豊公園周辺を吟行しました。

長浜城は「秀吉の出世城」と言われ、周辺の公園は「豊公園」(ほうこうえん)と呼ばれ、瓢箪がメルクマ-ルになっています。

吟行に行けない方は、下記の写真を参考にして、擬似吟行をお楽しみ下さい。

拙句がヒントになれば幸いです。

  

早春の青空高く天守閣

瓢箪の穴越覗く春の城

雪吊を残す一景豊公園

紅白の梅一対や豊公園

早春の豊公園を車椅子

早春の煌めく湖(あわうみ)空蒼し(あおし)

湖の朽し桟橋春の鴨

長浜や湖畔の池に春の鴨

春鴨の水脈の揺らぎや池の昼

城下町盆梅展のパスポート

盆梅を尻目に幼SLへ

盆梅展孫のためとて割愛す

とんかつの創作料理春を愛で

春浅き創作ランチ手酌酒

啓蟄の一日のまん步城下町

早春の帰路の車窓や月ほのか

 

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事を一覧できます。

  

 12402612354112411112405214362620230306_14374920230306_14440614300113483620230306_130623142356122023


122208

115953


173950

2023年3月 4日 (土)

早春の嵯峨野•嵐山《俳句と写真》

 

3月3日雛祭りの日、句友の勧誘で嵯峨野を吟行しました。

吟行地紹介の15句を写真と共にご笑覧下さい。

 

早春の嵯峨野や喜寿のピアの音

春浅きべ-ゼンドルファ弾く思ひ

早春の光と影にさざれ石

嵯峨駅の尊徳像や春浅し

紅の花源平梅の一枝に

紅白の盛りの梅や土塀沿ひ

紅梅は苑に誇るや天龍寺

早春の街賑ふや嵐山

春浅き街晴れやかな着物行く

春浅し乙女和服に湯葉チーズ

早春や光煌めく桂川

早春の川辺に乙女こもごもに

大堰川舟点々と春浅し

早春や堰の上下舟と鳥

春浅き賑ひ戻る渡月橋

雛祭り電車っ子には興味無く

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「和文俳句」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップ(クリック)すると、最新の全ての記事が掲示されます。 

  

133044

20230304_082240131956_2

132929

132610


141038135248

135711


1677926000278
140945

20230303_142434

20230303_141718

142359145046

2023年3月 1日 (水)

俳句《磯遊び》

    

漸くにコロナ収束磯遊び

磯遊び戦禍の国思ひ馳せ

         (薫風士)

  
2331
(写真)

須磨浦公園吟行

(2021年3月)

        

「歳時記」(俳誌のサロン)から気の向くままに「磯遊び」の例句を抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字をクリックして、ご覧下さい。

     

歳時記

青春に想ひを駆せて磯遊び

        (松井治美)

  

固まつてゐてひとりづつ磯遊

        (杉浦典子)

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「和文俳句」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

 トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップ(クリック)すると、最新の全ての記事が掲示されます。

  

2023年2月12日 (日)

常勝寺吟行《鬼こそ・鬼やらい・追儺式》

 

23212

23211

(上記の写真)

常勝寺のパンフレット(一部分)と

読売新聞記事(切り抜き)

   

     

211_134439_2


2月11日の建国記念日に行われた丹波市・常勝寺の追儺式「鬼こそ」を句友と吟行した際の写真を掲載します。

写真を見ながら、思いつくままに吟行紹介の拙句を逐次掲載しますが、皆さんも追体験・疑似吟行をして頂けると幸いです。

 

丹波路の低き山並春浅し

鬼こそへ三百六十五段をも

早春の古木に寄りて一休み

千年の杉を仰ぐや春の磴

稚児縋る大師の像や寺の春

仁王像目を光らせて鬼やらい

鬼やらい育三郎てふ犬に会ひ

鬼こその法螺貝響き(じょう)舞ひ來

 この句の「尉」は、「老翁」ではなく、「炭火の白い灰」の意味です。

  

追儺式世界平和を祈る声

寿老尊笑み綻ばす追儺式

般若経の転読はやし鐘太鼓

「はやし」は「早し」と「囃し」の掛詞です

  

里山へ法螺響かせて鬼やらい

鬼こそに目を輝かせ肩車

御堂裏鬼残雪に出番待ち

鬼の剣幼仰ぐや鬼やらい

鬼こそや童仙人面の笑み

鬼こその由来知りたき追儺式

鬼こその「こそ」は「鼓騒」か追儺式

         (薫風士

   

NHK関西ブログによると、常勝寺は桜も楽しめるのでまた吟行に行きたいと思います

 

23211_223211_323211_423211_19


23211_923211_7

Photo 23211_6

23211

23211_523211_823211_1023211_17 23211_1123211

23211_2


23211_1223211_13 23211_1423211_1523211_223211_3

23211


23211_1823211_16

2023年2月 8日 (水)

俳句《冬の霧☆霞・靄・霧》

      

(2023.12.16 更新)

冬霧に朝日の霞む並木道

ここをクリック(タップ)して、「《冬霧》丹波並木道中央公園」をご覧下さい

  

十八番パターを急かす冬の霧

1215_153601

12月15日なのに10月並みの気温に恵まれて、曇りながら時雨ることもなく今年最後の健康管理ゴルフを仲間とエンジョイしました。

掲句は、夜は雨が降る予報で18番ホ-ルではクラブハウスが霧に霞み始め、パットを急ぎながら頭に浮かんだ駄句(まんぽ俳句)です。

215_130534

この写真はクラブハウスのレストランの一角です
地酒は自腹でしたが、友達の誕生日優待券のお陰で美味しい鰻重をご馳走になりました。

   

 

(2023.2.8 の記事)

2328

2月8日は「針供養」の日ですが、最近は針仕事や針供養をする主婦は殆ど居ないでしょう。

今朝の日の出は靄にくっきりと見え、国際俳句協会のホームページに翻訳を投稿した芭蕉の俳句がふと浮かび、このブログ記事を書くことにしました。

   

春もややけしきととのふ月と梅

         (芭蕉)

   

この芭蕉の俳句を深読みして掛詞として翻訳し、国際俳句協会のHPに投稿しました。

ここをクリックして、「英語でわかる芭蕉の俳句」をご覧下さい

  

歳時記(俳誌のサロン)から、気の向くままに例句を抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい。

  

霞1 

濃きものは淡きに食はれ山霞

       (鷹羽狩行)

 

霞2

曳船の霞んで上る隅田川

       (及川澄江)

  

霞3

月斗忌の海おほいなる霞かな

       (島谷征良)

 

霞4

大霞比良白嶺を浮き立たす

       (沢田清子)

 

霞5

白内障の故か万物遠霞

        (大橋晄)

  

霞6

春なれや名もなき山の薄霞  

        (芭蕉)

 

霞7

夕霞川面見下ろす露天風呂

      (丸山酔宵子)

  

霞8

高階の都心眺望遠霞

       (安原葉)

      

「靄」の例句を、なるべく宣伝の無いサイトから、気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

詳細は青色文字をクリック(タップ)してご覧下さい。

  

俳句季語一覧ナビ」の例句から1句  

靄中にうく日輪や花菜雨

       (西山泊雲)

    

575筆まか勢」《冬の靄》から1句

冬の靄クレーンの鉤の巨大のみ

       (山口青邨)

    

朝霧に子等と体操日を仰ぎ

丹波路冬靄の峰朝日差し

        (薫風士)   

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

タイトルをタップしてその記事をご覧頂ければ幸いです。

  

2023年2月 5日 (日)

俳句ブログ《初午》

    

我を見て舌を出したる大蜥蜴   

       (高浜虚子 )

  

2324_22325

健康管理の散歩をしながら雲の動きを鑑賞したり、朝起きてシャッターを上げる時に日の出の雲を観察したりして、面白い雲の形を発見すると駄句を口遊み楽しんでいます

        

       

(写真)

日本伝統俳句協会2月のカレンダー(一部分)

2321_2

   

2月初旬は、1日の「碧梧桐忌」、3日「節分」、4日「立春」、5日「初午(はつうま)(旧暦1月15日)、8日「針供養」etc、俳句の題材になる日が続きますが、一般の人々、特に現役の多忙な人々にはどれほど関心があるのでしょうか?!

   

     

政治家や企業のトップの方々には、高齢者も現役世代の為に働けるように、働き方の改革を是非とも推進して頂きたいものです                      

   

歳時記(俳誌のサロン)の「初午」の例句は、ここをクリックしてご覧下さい

     

昨日は立春の夕日と雲が兔のように見えましたが、今朝の雲はトカゲのように見えたので、冒頭に高浜虚子の俳句を掲載しました。

        

初午の日の出の雲は蜥蜴形

初午や蜥蜴のごとく逞しく

初午の字をよく見てよ牛じゃない

初午に進む英訳芭蕉の句

初午に俳句の未来祈りけり

  

掲句は薫風士のブログ用俳句擬きです    

   

初午に狐の剃りし頭哉

       (松尾芭蕉

比喩のようなこの俳句は、芭蕉の高弟宝井其角の従僕是橘が其角の父東順に医学を学ぶこととなった時の門出を祝って芭蕉が詠んだ一句、とのことです。(芭蕉db.参照

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

タイトルをタップしてその記事をご覧頂ければ幸いです。

    

2023年1月29日 (日)

句に遊び腹据え祈る初不動

   
23130

(写真)

成田山不動尊HPの画像

  

(PC画面の一部分)

   

初不動(1月28日)の日の出来事・心境を口遊み、記事のタイトルにしました。

  

・初不動ゲーム最中にベルの音

   

寒晴れ霹靂のごと電話聞く

   

・初不動持つべきものは句友かな

   

・初不動やるべきことをやり尽くし

  

・初不動苦しい時の神頼み

  

・句に遊び寝て待つ果報春隣り

       (薫風士

  

ここをクリックすると、「575筆まか勢」の「初不動」の例句をご覧になれます

  

俳句HAIKUの記事『花見酒』令和を祝ひ句に遊ぶ」や「夏目漱石と高浜虚子《漱石忌に思うこと》(改訂版)」、惜春やゴルフに興じ句に遊ぶ」、「『春隣』の俳句(オミクロン株感染に思うこと)」などをご笑覧下さい。

      

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

タイトルをタップしてその記事をご覧頂ければ幸いです。

 

2023年1月27日 (金)

俳句《悴む・かじかむ》

     

2312623127

前座に拙句を掲載し、歳時記(俳誌のサロン)から親しみやすい俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。  

      

悴むや誤解まねきしアドバイス   

悴みて直すボタンの掛け違ひ  

何もかも雪に悴み今朝の庭     

悴みし手に柔らかし幼の手  

内科医へ悴みそろり坂の道   

悴みし手に運勢のチラシ呉れ  

悴みし指にスマホの無反応  

悴みて手を両脇立ち話            

悴みし手を出し握手意気合ひて  

         (薫風士

   

悴む

悴みて独り居の鍵取り落とす 

        (小島緑泉) 

   

悴む

悴める指にそむけり釦穴

      (岡田和子)

   

悴む

悴みつつ連れ行きし犬命尽き

        (大橋晄)

  

悴む

悴むや逆縁悼む言葉なく 

     (長谷川閑乙)

    

23127_2

23127_1

写真はcitymate」の記事の一部分(「2023年総合運」と「1月の運勢」)ですが、よく思い当たる内容を要約してあり、参考になるので、抜粋・掲載させて頂きました。

   

   

ちなみに、「究極の愛・ラブを!(Ultimate LOVE!)」をご覧下さい。

  

人生の指針の参考になれば幸いです。

   

青色文字の「俳句」「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

     

2023年1月25日 (水)

俳句《初雪・寒椿・冬椿》

    

23125

23128

1月25日はこの冬一番の寒気で、10年に一度と言われる全国的な寒さですが、昨夜からの初雪は早朝に止み、時々風花がちらついています

  

殆ど雪の降らない当地では子供たちが雪だるまを作ったり雪合戦などをして初雪を楽しんでいますが、コロナ禍の豪雪地域のご苦労や交通事情などを思うと、大雪にならないことを祈るばかりです。

     

・初雪の校庭子等の声高く

・乾雪に煌めく朝日影長し

・乾雪やダルマ作れぬ夢ひろば

・風荒ぶ狭庭に耐へて寒椿

・初雪の風にさ揺るや寒椿

・初雪を葉にたっぷりと寒椿

・寒椿初雪少し黄の蕊に

     (薫風士

  

23125_2

「初雪」と「寒椿」の「季重なり」の拙句はダメ句だと言われる方もおられるでしょうが、「初雪」の降る時期や「椿」の咲く時期は地域によって異なりますから、自然現象を在りのままに、表現を豊かにして、多様性の時代の俳句を楽しめば良いと思っています

   

ここをクリック(タップ)して、「著名俳人の『季重なり』俳句集」をご覧下さい

 

「575筆まか勢 寒椿」の例句から、気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細はここをクリック(タップ)してご覧下さい

   

寒椿置きたる水の動きだす

      (夏井いつき

   

花咲いておのれをてらす寒椿

       (飯田龍太)

   

楮蒸す湯気の向ふの冬椿

       (池田和子)  

     

俳人協会文学館に次の俳句がありました

自分には厳しく生きん寒椿 

       (吉川康子)

Twitterの流行る現代の世界には、この俳句のような殊勝なリーダーが少なくなり、残念なことです

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。タイトルをタップしてその記事をご覧頂ければ幸いです。

  

  

2023年1月20日 (金)

季語・季題を考える俳句特集

  

23119

 

 

この写真は、2023年1月19日朝現在の「俳句HAIKU」へのアクセス累計を表示しているパソコン画面ですが、意味深い数字が並んでいます。

  
「1月19
日は『いい句の日』です」と、NHK天気予報でどなたかが言っていました。

俳句は好き好きですから、日記代わりの俳句を楽しむためには季語の有無や是非などをあまり気にする必要はありませんが、投句用の良い句を作るためには季語が適切か等、しっかり考えて推敲する必要があります。

  

・句を口に寒さにめげずいい句の日

       (薫風士

     

今日(1月20日)は「大寒」です。

季語・季題が『大寒』の俳句を集めました。」や下記の記事が句作のご参考になれば幸いです。

青色文字のタイトルをタップ(クリック)して記事をご覧下さい。

  

俳句の本質とは何か 《季語と定型

  

季語」と「お題」を考える

   

七夕」・「鯉と錦鯉」《季語の考え方・使い方

   

猿回し」《季語とは何か

 

「年用意」と「事始め」 《季語とは何か》

  

俳句雑感(5):「西瓜」(秋の季語)と「西瓜割」(夏の季語)について

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。タイトルをタップしてその記事をご覧頂ければ幸いです。

   

2023年1月12日 (木)

丹波篠山・戎神社吟行

  

(P.S. 2023.9.14)

丹波篠山市吟行の記事を纏めました。

ここをクリック(タップ)して、「四季の吟行《丹波篠山市》」をご覧下さい。

     

(2023.1.12の記事)

 

初戎丹波の一日惜しみけり

   

23117

写真は、令和5年1月17日現在の俳句HAIKUへのアクセス累計が縁起の良い数字「880,770件」なので記念に掲載しました。

  
2023年1月10日に丹波篠山市の戎神社や「まけきらい稲荷」などを俳句仲間と吟行し、200年の由緒ある玉川楼で昼食を頂き初句会をしました

 

拙句の青色文字(季語など)をタップすると、歳時記(俳誌のサロン)の例句や観光案内記事などをご覧になれます。

 

吟行地紹介の写真をタップ拡大して、疑似吟行をして頂ければ幸いです

     

丹波路や冬靄の峰朝日差し

時雨とて車窓に愛でる城下町

初戎へ河原町てふ城下街

水音の淑気の磴や朱の鳥居

冬日向芭蕉来ざるも芭蕉句碑

 興味があれば、「HAIKU (バイリンガル英語俳句) 」の「芭蕉300句の英訳」をご覧下さい。

  

相撲場に青きシートや寒日陰

初御籤「まけぎらい」てふ名に惹かれ

凶とても御陰はあるよ初御籤

本経寺主に焚火もてなされ

赤マント着せられ小さき狐像

扁額の句集は読めず時雨る軒

淑気満つ忠良公の能楽像

壊れたる唐箕の陰に寒椿

注連飾り格子戸潜り句座に就く

初句会硝子障子の庭を愛で

恙無く地酒手酌に初句会

初句会俳句論議も楽しみて

熱燗に鯖街道とふ膳を愛で

牡丹鍋メニューに惜しみ句座の昼

     (薫風士

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「和文俳句」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

231102311023110_223110_323110_a

23110_3


23110_2 23110_823110_9 23110_423110_623110_723110_1123110_a23110_5>Photo_6Photo_2Photo_4Photo_5 Photo_3 Photo23110_10

  

2023年1月 8日 (日)

《紅白》と《除夜の鐘》

      
23113大ヒットしているのか、シンガーソングライター藤井風が紅白に出演し、愛の歌「死ぬのがいいわ」を歌いました。

拙句の文字の背景色は、死を賭して戦っているウクライナの人々を俳句で支援する象徴として、ウクライナの国旗の色にしています。

         

にぎにぎし紅白果てて除夜の鐘

ウクライナいつなる和平除夜の鐘

ウクライナへ馳せる思ひや除夜の星

聞く耳を如何に活かす除夜の鐘

我が祈り健康長寿除夜の鐘

究極の愛の形や除夜の詩(うた)    

子や孫に未来を託し除夜の詩(うた

死ぬよりも愛がいいよ除夜の談

       薫風士

   

上記の拙句を川柳ととるか俳句として受け入れるか、貴方次第です。

俳句をユネスコ世界無形文化遺産へ(草の根運動)」をご覧下さい。

   

青色文字をタップしてリンク記事をご覧頂ければ幸いですが、「歳時記(俳誌のサロン)」から気の向くままに例句を抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細も青色文字をタップしてご覧下さい。

    

除夜の鐘1

平成の終の響きや除夜の鐘 

       (田中臥石)

    

除夜の鐘2

崩れたる篝の火の香除夜の鐘 

       (森清信子)

   

    

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

   

2023年1月 3日 (火)

俳句の比喩と掛詞《白鳥》

     

夏祭り最後を飾る揚げ花火」をご覧下さい。

「X」や「YouTube」等には興味本位の短絡的な偏見の投稿や書き込みが多いので、何事にせよ一歩踏み込んで気を付けて考えて対応しなければ、と思っています。

  

「X」とは「旧ツイッター」のことですが、中身よりもタイトルで興味を引く記事が多いので、肝心なことは「偏見を覆すだけの結果を出すか否か」でしょう。

   
2492_a

写真は皇居の堀の白鳥です。

   

     

「白鳥」といえば、サン・サーンスの組曲「動物の謝肉祭」の「白鳥」やチャイコフスキーの「白鳥の湖」を連想しますが、拙句の「寄り来る白鳥」を何かの比喩とすると、色々な考えが浮かぶのではないでしょうか? 

    

俳句の比喩や掛詞の記事を集めています。   

青色文字(タイトルや季語)をタップしてご覧下さい。

   

 馬ぼくぼく我をゑに見る夏野哉

しばしまもまつやほととぎす千年

          (芭蕉)

   

寄り来たる白鳥二羽や皇居前

         (薫風士

    

俳句の創作的解釈《高浜虚子の俳句「一つ根に離れ浮く葉や春の水」

  

虚子の俳句「去年今年貫く棒の如きもの」の棒とは何か

     

俳句をユネスコ世界無形文化遺産へ(草の根運動

   

高浜虚子の俳句 「神にませば」の面白い解釈

  

高浜虚子の俳句をバイリンガルで楽しもう

国際俳句協会HP参照

Vol.2 虚子100句(21)~(40

Vol.5 虚子100句(81)~(100

    

俳句の解析・鑑賞 《蕪村の「白梅」と虚子の「去年今年

  

俳句鑑賞 《蕪村の俳句「薫風や」は面白い

  

《台風・野分》(改訂版)  

この台風の記事は岸田文雄首相への俳句作家としてのエールです。
ロシアのウクライナ侵攻の例もあり、自衛の為の対処的自衛力増強も必要ですが、根本的な対策を講ずることも肝要でしょう。

今年は広島サミットが開催されますが、梅東風や届け世界にこの思ひをご一読頂き、ファン・ロンパイさんなど俳句を理解してくれる世界のリーダーと共に世界平和を訴え、対話による平和外交も推進して頂けると、望外の喜びです。

   

俳句《冠雪・初冠雪

   

Haiku of Bashō (芭蕉300句の英訳 176/300)《梅》

      

歳時記(俳誌のサロン)から「白鳥」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

    

白鳥1

白鳥や魔法の解けぬ王子やも 

        (吉村玲子)

  

白鳥2

白鳥の暮れ残りたる水輪かな 

         (立脇操)

  

白鳥3

白鳥の辞儀交々に愛生まる 

      (佐々木よし子)

  

白鳥4

斥候の白鳥飛来もがみ川 

         (池内結)

   

白鳥5

白鳥の湖暮れてより鴨の鍋 

        (沢木欣一)

   

白鳥6

白鳥の二羽の波のり清水港 

        (堺昌子)

   

白鳥7

白鳥の旅の思ひ出遠き日々 

        (稲畑汀子)

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップして、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂ければ幸いです。

   

2022年12月31日 (土)

《年越・年越蕎麦》   

      

221231

日本の平和は世界の平和が維持されてこそ実現できるとの思いで、「俳句を通じて世界平和を!」と、ブログ「俳句HAIKU」を書いています。

    

ここをクリックして、「トマトの俳句(停戦を祈って)」をご覧下さい

        

親戚が贈ってくれた年越し蕎麦を頂き、駄句を口ずさみました。 

  

恙無く越前蕎麦を年越しに

年越や歌合戦と蕎麦を愛で

新蕎麦か古蕎麦か問へる平和かな

年越に思ひ馳せるやウクライナ  

        (薫風士

    

年越し」の歳時記(俳誌のサロン)の例句はここをクリックしてご覧下さい。

ここをクリックすると、「年越蕎麦」の例句をご覧頂けます

      

この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の俳句や英語俳句の記事をご覧になれます。

   

2022年12月30日 (金)

「年用意」と「事始め」 《季語とは何か》

    

年用意人それぞれの拘りに

庭手入れ妻は厨に年用意

事始WEB句会を立ち上げて     

        (薫風士

   

年用意1   

庭手入れよりはじまりし年用意 

       (稲畑汀子)

   

年用意2

踏み台に妻の指示待つ年用意 

       (岡田正義)

   

荒庭の俄か手入や年用意 

       (善野行)

    

仕事始め」など「事始め」は一般的には「御用始め」などの新年最初の行事を指し、「新年の季語」ですが京都・祇園の習慣の「事始め」を指す場合は12月の季語になります

575筆まか勢」の「事始」の例句はここをクリックしてご覧下さい

「正月事始め」(ウイキペディアの解説はここをクリックしてご覧になれます。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。タイトルをタップしてその記事をご覧頂ければ幸いです。

      

2022年12月24日 (土)

《おでん・寄鍋・牡丹鍋》

     

八歳児おでんと鍋が良いと言ふ

        (薫風士

   

「冬至」には各地に初雪や大雪が降り、本格的な寒さが到来しました。

口真似なのか、「冬は鍋やおでんがいいね」と、孫が夕食に一人前の台詞を吐くのに驚き詠んだ拙句を冒頭に掲載しましたが、「歳時記(俳誌のサロン)」から気の向くままに例句を抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。

   

おでん1

俳諧の危機を語りておでん酒 

      (稲畑廣太郎)

    

おでん2

おでん鍋盛り沢山のクラス会 

        (呂秀文)

    

おでん3

三日目の温めおでんの匂ふ部屋 

       (石谷淳子)

      

寄鍋

寄鍋に忽ち本音行き交へる 

      (稲畑汀子)

  

牡丹鍋

健吟の顔揃ひたり牡丹鍋 

      (大石よし子)

      

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

2022年12月21日 (水)

俳句:故郷の《里芋》

      

(2024.9.11 更新)

俳句を市民の文化としてエンジョイしよう

冬紅葉散りし並木の俳句論

    

青色文字をタップ(クリック)して、「俳句の比喩と掛詞《白鳥》」や「猿回し《季語とは何か》」をご覧下さい。

     

221220

「歳時記(俳誌のサロン)」の「里芋」の例句を1句抜粋・掲載させて頂きますが、例句の詳細はここをクリックしてご覧下さい

    

   

山芋と里芋うまし里帰り

        (村越化石

        

冒頭の写真の里芋に詠んだ拙句を3句:

里芋を共に食ひたる友は逝き

故郷を想ひ里芋求めけり

里芋や妻の憂ひは物価高

       (薫風士     

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップして、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂ければ幸いです。