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2021年1月30日 (土)

「俳句は楽しい」 句に興じ茶寿も祝ぎたし新茶汲む (補足・再掲載)

  

茶寿を祝ぐ親子四代風薫る

           (薫風士)   

     

0816

冒頭の掲句は薫風士の夢ですが、タイトルの掲句は先日の俳句会で兼題「鑑真忌」と「茶寿」との取り合わせも良いのではなかろうかと投句した拙句「句に興じ茶寿も祝ぎたし鑑真忌」を修正したものです。

「茶寿」は108歳の長寿を意味します。煩悩は108あるとされ、除夜の鐘も108回つかれますから、たまたま静岡ゆかりの親戚から頂いた新茶を味わいながら、「茶寿」と「新茶」の「取り合せ」で原句をこのブログ用にアレンジすることを思いつきました。

長寿に拘らず元気に天命を全うすることが出来れば幸いですが、胃のない体でどこまで健康長寿が実現できるか、チャレンジして見たいと思っています。

某川柳句会で高得点を得た拙句「わが命妻の料理に支えられ」や「幸せよ世界遺産を日々食って」が示しているように、食事と自然環境に恵まれていることや医療技術の進歩などを考慮すると、妻の支援を得て自助努力もすれば掲句を現実のものとすることはまんざら不可能でもないでしょう。最近は長寿者が増えているし、夫婦そろって元気に俳句を楽しみたいものです

  

インターネット歳時記には季語「新茶」を用いた俳句は約500句あり、味わい深い句が多いが、今日は「母の日」なので「歳時記」から新茶と母に因んだ俳句などを取り上げました。   

青色文字をクリックすると、俳句や解説記事をご覧になれます。

    

新茶1

新茶汲み母の米寿を祝ひけり

     大串章(百鳥)

   

新茶2

祖母っ子の娘も知命なり古茶新茶 

      東野鈴子(雨月

   

新茶3

新茶味はひのもう在さじと

         青垣和子

   

新茶4

新茶汲むふと母のこと想ひつつ 

      大谷茂(遠嶺) 

  

新茶5

新茶汲みたやすく母を喜ばす  

      殿村莵絲子

    

新茶6

新茶汲む良きことひとつ思ひつき

      山田佳乃

  

「茶寿をほぎたし」と詠んだもう一つの理由は、百八歳まで生きると紀元2700年の日本や世界を見届けることができるからです。

紀元2600年の盛大な式典の翌年に日本は太平洋戦争に突入しました。

  

正岡子規の俳句紀元二千五百五十五年なりに因んで書いたブログ「季語・季題が新年の俳句特集などもご覧頂けると幸いです。

     

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

コメント

英国が国民投票の結果EUを離脱することになり残念なことです。
米国の大統領選挙でトランプ氏がもしも勝利することになれば、
世界各国の右傾化が更に促進されて帝国主義的覇権主義に逆流することになるのではないか、
民主的な地域の拡大・統合への理想的な動きが阻害されることになるのではないか、
と危惧しています。
世界大戦の多大な犠牲に対する反省から生まれた平和憲法の基に、
日本は軍事力でなく技術力と国民の努力で経済発展を実現し、
世界平和のためにも貢献してきました。
このような日本の戦後の基本的な流れを逆流させてはなりません。
7月10日の参議院選挙は老若ともに棄権せずしっかり考えて投票して、
平和な日本で茶寿が祝えるようにしてほしいものです。

俳句談義16:「こどもの日」・「母の日」に思うこと。
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2015/05/post-3186.html
もご覧下さい。

現在104歳の日野原重明さんは108歳(2020年)までの予定が入っているとのことである。

新茶5に掲載した俳句が亡父の句「いたわればすぐ涙ぐみ風邪の母」(句集「青田風」木下一楓)や亡母のこと故郷の幼少の頃のことなどを懐かしく思い起させた。
インターネットを何気なく検索していると、MBS番組の「プレバト」で夏井いつきさんが「不忍池とあじさい」のお題で三田佳子さんを才能アリ第1位に査定した記事があった。
「こたつむりの悠々自適ブログ 6月18日のプレバト俳句査定の感想。」http://www.mohi9.com/article/420913734.html
をご覧下さい。

静岡新聞NEWSの記事:
「108歳「茶寿」福島さん 菊川の自園で新茶手摘み」
を読んで、意を強くしました。
http://www.at-s.com/news/article/local/west/232896.html
をご覧下さい。

俳句とは何か? 俳句の面白さは何か?
俳句の楽しみ方は各人各様です。
素人も玄人も、初心者もベテランも、それぞれの立場で楽しめるのが俳句の面白さでしょうね。
「週刊俳句時評・ユリイカ(2011.10月号)『現代俳句の新しい波』ふたつの印象」
http://weekly-haiku.blogspot.jp/2011/10/blog-post.html
をご覧下さい。

俳句は「極楽の文学」であると高浜虚子が言っています。
「俳句への道」
http://www.aozora.gr.jp/cards/001310/files/55609_53062.html
をご覧下さい。

俳句には三つの喜び:「発想の喜び」「完成の喜び」「評価を得る喜び」があるとのことです。
兼題「新茶」主宰鷹羽狩行 NHKBS「俳句王国」(H.21.5.16)
http://blogs.yahoo.co.jp/saitou602002/57831820.html
をご覧下さい。

「茶摘み」は春の季語、「新茶」は夏の季語です。
「トレンドFan」「プレバト!(6/4)夏井いつき先生が選んだ俳句…」
http://trend-fan.blog.so-net.ne.jp/2015-06-04-1
をご覧下さい。

「増殖する歳時記」に高浜虚子の戦争中(1943)の句「生きてゐるしるしに新茶おくるとか」と清水哲男氏の句評がある。
http://longtail.co.jp/~fmmitaka/cgi-bin/g_disp.cgi?ids=19970518,19990516,20020417,20070521&tit=%90V%92%83&tit2=%8BG%8C%EA%82%AA%90V%92%83%82%CC
をご覧下さい。

「575筆まか勢」に「新茶」「古茶」の例句が沢山ある。
http://fudemaka57.exblog.jp/22579954/
をクリックしてご覧下さい。

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