俳句《麦秋・麦の秋》
先日、句友が鑑賞用に栽培している麦を切って呉れたので花瓶に活けて、五月人形の兜を飾っている下窓の床の間の隅に飾りましたが、それを契機に歳時記(俳誌のサロン)から「麦秋」などの例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。
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麦秋や三戸となりし麓村
(片山喜久子)
麦秋や好きなところに停まるバス
(谷口みちる)
麦秋の伊賀上野なり翁の碑
(近藤きくえ)
麦秋や渡る千曲のささにごり
(德田千鶴子)
麦秋の勝山うどん歯が立たず
(山田六甲)
籠りゐる日や麦秋の旅を恋ふ
(土井ゆう子)
麦の秋われの代にて農終わる
(保坂加津夫)
「ふるさと」吹く縦笛の子や麦の秋
(木田千女)
うれしけに犬の走るや麥の秋
(正岡子規)
空つぽの一両電車麦の秋
(積木道代)
児等今日は課外授業の麦刈りに
(松本善一)
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