俳句 (Haiku) Feed

2021年7月25日 (日)

オリパラと向日葵の俳句 (コロナ禍の暑中見舞い)

   

(P.S 2022.9.20)  

2019_jpower_2

(写真)J-Pwer Groupのカレンダー8月の一部分

   
「ひまわり」はウクライナの国花とみなされています。

  

「TOKYO 2020」の開催をワクチンの開発・普及が進み新型コロナウイルスの感染拡大の収束が期待されるまで2年間延期していたら、暗殺による安倍晋三元総理大臣の不慮の死も起こらなかったかもしれません。

 

安倍晋三前総理大臣の「完全な形で開催する」という発言にもかかわらず、「オリパラ」の開催を新型コロナウイルスの感染拡大が収束するまで何故延期しないのか、マスコミもそのことに何故触れないのか、不思議に思っていました。

その原因が明らかになることを期待させる記事があり、リンクしていたところ、その記事が何故か削除されました。

   

(2021.7.25の記事)

5503

新型コロナ変異ウイルスの感染拡大が続く中、7月23日から開催された東京オリンピックは、冷房の部屋で扇風機を回し、昼寝もしながら観戦しています。

コロナ感染に気をつけ熱中症にならないよう観戦が感染にならないように、気をつけて「オリパラ」を観戦しましょう。 

 

コロナ禍自粛の俳句が退屈しのぎ・気分転換・慰みになれば幸いです。

  

大向日葵コロナ禍見舞ふ絵手紙

7月22日は「海の日」で各地で猛暑日になり、拙宅の庭でも蝉が鳴き始め本格的な夏になりました。冒頭の写真の如く、向日葵(ひまわり)の絵手紙の暑中見舞い状が親戚から来ました。

   

夏の雲隠す五輪の飛行雲

ブルーインパルスの描く五輪の飛行機雲があいにくの雲でよく見えなかったのは残念でしたが、人生は時の運です。

向日葵の花束胸に金メダル 

  

この俳句の青色文字をクリックして、TOKYO 2020 俳句クイズ: メダリストは誰か? ひまわり編)」のクイズをお楽しみ下さい。

ここをクリック(タップ)して、「東京2020喜怒哀楽俳句クイズ:誰のことか?(百日紅・雲の峰編)」のクイズもお楽しみ頂けると幸いです

   

向日葵に笑み堂々の金メダル

  

オリンピックなどのスポーツに限らず、政治経済文化何事も正々堂々とやってほしいものです

NHK NEWS WEBによると、7月31日の新規感染者数は全国で12,341人です。現役世代のワクチン接種を促進しないと、「オリパラ」も楽しめない爆発的な感染拡大・医療崩壊になる恐れがあります。

 

2016年のリオ・オリンピックに詠んだ「八月の俳句に思うこと」もここをクリック(タップ)してご笑覧下さい

           
「歳時記」から向日葵の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

(青色文字をクリックすると例句の詳細がご覧になれます。) 

    

向日葵1

向日葵や昔の母の強かりき  

       (落合由季女)

 

向日葵2

向日葵は種に少女は母親に  

        (林昭太郎)

  

向日葵3

豪雨去り倒れし向日葵介錯す 

        (松木清川)

   

向日葵4

向日葵の迷路に母子呼び交す 

        (北島智子)

   

向日葵5

向日葵を揺らし嵐電進みけり 

        (長濱順子)

     

向日葵6

風力とソーラーパネルと向日葵と 

        (佐藤喜孝)

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2021年7月21日 (水)

白鵬の全勝優勝名古屋場所

   

(2024.5.13 更新)

夏場所や怪我で全滅上位陣

             (薫風士)

  

2023年7月23日の更新記事「大暑の名古屋場所《気》」をここをクリックしてご覧下さい

    

(2021.7.21の記事)

5509

タイトルの俳句のとおり、怪我で6場所休場していた白鵬が、横綱の進退をかけたなりふり構わない技で、千秋楽まで14連勝の大関照ノ富士に勝ち、45回目の優勝をしましたが、14日目の大関正代との白鵬の異常な立会の仕方や照ノ富士に対する張手の仕方などにたいして、「横綱相撲ではない」と非難の声が上がっています。

日本の伝統的な相撲観・横綱観からすれば当然の非難でしょうが、横綱相撲について、日本の伝統としての相撲道のあるべき姿は何か、「相撲憲章」のような一般的に明文化されたものが何かあるのでしょうか?

ふと、宮本武蔵の逸話を連想しましたが、勝利に対する白鵬の凄まじい執念には感心するばかりです。白鵬の達成した様々な歴史的記録は将来の語り種になることでしょう。

いずれにせよ、立会や張手などについて、反則などの明文化された規定が無いなら、外国人の国際的感覚からすれば、「ルールに違反しない限り、勝つために前例のない戦略・戦術を使うことは非難されるべきではない」ということでしょう。

このような考え方はオリンピック・パラリンピックの外国からの選手や関係者の考え方にもあることを考慮して対応する必要があると思います。

  

オリンピック・パラリンピック組織委員会日本相撲協会などの関係者が、「素人のたわ言」などと無視しないで、将来の大相撲発展のために然るべき対策を考慮して頂ければ、相撲ファンとして望外の喜びです。 

照ノ富士は怪我をして序二段まで転落しながら努力を重ねて大関に復帰し、白鵬に負けたとはいえ横綱昇進を成し遂げたことに感動しました。

  

秋場所や新横綱の不動心

 

Dsc_5502

秋場所では、令和の新横関として、照ノ富士が「口上」のとおり白鵬と堂々たる横綱相撲を見せてくれることを楽しみに応援しています 

  

オリパラのメダル獲得数に気を奪われて、新型コロナ変異ウイルス拡大防止のための自粛が疎かになったりして「観戦」が「感染」になることは禁物です。

大相撲秋場所が無観客開催に追い込まれることにならないように気を付けて、オリパラも応援・観戦しましょう。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

  

2021年7月20日 (火)

海の日や遊び心を如何にせむ

      

(P.S. 2022.7.19)

久しぶりに神戸ハーバーランドを訪ねて吟行しました。
『海の日』の俳句と写真」をご覧下さい。

  

(青色文字をクリック or タップすると、リンク記事をご覧になれます。)

    

(2021.7.20)

タイトルと次の俳句はコロナ禍に「遊び心」の満たされない欲求不満などをぼやいた薫風士のコロナ俳句です。

   

コロナ禍のオリパラ憂う猛暑の日

  

「今日は第3月曜日・海の日だ」と思っていましたが、今年の海の日は東京オリンピック開催の前日(7月22日木曜日)に移動され、東京オリンピック開催当日(7月23日)は「スポーツの日」として休日に変更されています。

せっかくの4連休も、不要不急の外出・移動が新型コロナウイルス感染拡大防止のために自粛を要請されていますから、夏の海を愛でる吟行をしたり、夏休み子供を連れて海水浴に遊びに行ったり、家族旅行をすることもできません

 

7月22日は「大暑」です。

冷房の部屋でオリパラ関連のテレビ番組でも見ながら、昼寝をして真夏日猛暑日を凌ぎ、歳時記など俳句の鑑賞をしたりして過ごすしかありません。

 

残念ながら、スポーツの祭典を楽しむ喜びは不完全燃焼です

「将来少しでも読者のお役に立つように、俳句HAIKUの記事の書き方を工夫しよう」と思っていますが、「俳句HAIKU」がコロナ禍の読者の慰みや参考になれば幸いです

  

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

     

2021年7月17日 (土)

梅雨晴間綾子生家を訪ねけり (俳句と写真)

   

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう

    

タイトル句の通り、コロナ禍の緊急事態宣言が解除された梅雨晴れ間兵庫県丹波市の細見綾子生家高座神社などを仲よしの句友と吟行しました。

拙句と写真をご笑覧下さい。

   

一行を迎へ編隊夏燕

雨蛙綾子生家の小さき葉に

でで虫は何処に潜むや綾子句碑

狛犬の阿吽にマスク青田風

コロナ禍マスク茅の輪守り

天を衝く縁結びてふ夏木立

蓮の葉水玉光る雨上がり

万緑に訪ねし石生(いそう)水分れ園

山ならぬ分水嶺水涼し

丹波路の庄屋子孫の夏料理

丹波路の庄屋古民家夏の句座  

  

細見綾子 (1907―1997)は俳句界で最も権威のある賞とされている 「蛇笏賞」 を受賞しています。その句集や関係の書籍は、たんば黎明館でご覧になれるでしょう

   

今朝、でんでんむし」の唱歌を歌っている子供や家族の明るい声が聞こえました。

近畿地方も今日梅雨明けですが、関東・甲信地方は7月16日に梅雨が明けました

ところで、7月16日は「閻魔詣」です。

閻魔大王に政治家の功罪をしっかり裁いてほしいものですが、現代は主権在民の民主主義の時代です。

自分や子供たちの為によく考え、日本の将来の為にもしっかり判断して、投票しましょう

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

  

  

Photo5377537853885414542754345482Dsc_54645467Dsc_5474210822_2Photo_2

 

句会をした古民家カフェは将来改装して本格的な民宿営業を始める予定との事です。

  

新型コロナウイルス感染拡大が収束して、綾子生家や古民家などで吟行句会を自由に楽しめるようになることを祈っていますが、楽観できませんね  

 

  

2021年7月 8日 (木)

(俳句と川柳)《半夏生とオリパラ》(改訂版)

   

Dsc_5363

冒頭の写真は「カラー図説 日本大歳時記」(水原秋櫻子・加藤楸邨・山本健吉 監修)の「半夏生」の解説部分です。

タップ・拡大してご参照下さい。

ここをクリックすれば、「暮らし歳時記」の「半夏生」の解説がご覧になれます    

気の向くままに「歳時記」(俳誌のサロン)の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

  

半夏生1

島国は水に喜怒する半夏生 

       (鈴風仁)

 

半夏生2

二度寢して日の傾けり半夏生  

       (高島茂)

 

半夏生3

妥協せしものいひを愧づ半夏生 

      (近藤紀子)

 

半夏生4

半夏生死者は生者の中に生き 

      (三宅文子)

 

半夏雨

半夏雨帰路も近江路降りやまず 

      (中原吟子)

   

安倍晋三内閣当時に、安倍氏は次のように述べていました。

「『完全な形』と申し上げたが、まず、アスリートと観客にとって安全で安心できるものでなければならない。そして、規模は縮小せずに行う、かつ、観客にも一緒に感動を味わっていただきたいということだ」、「延期や中止については、一切言及はしていない。大切なことは、完全な形で、オリンピック・パラリンピックを日本で開催をすることだ。」

  

その発言に反して、「TOKYO 2020」の開催の1年間の延期を決定したのは何故でしょうか?

 

「2年延期」をしておれば、「TOKYO 2020」がスポーツの祭典として盛り上がり、経済的効果もプラスになっていたでしょうに、残念なことです。

  

青色文字をクリック(タップ)して例句の詳細やリンク記事などご覧頂ければ嬉しいです。

 

駄句の解釈は読み人次第ですが、リンク記事も遊び心でご一読頂き、コロナ禍の猛暑日・熱帯夜の憂さ晴らしなど、何らかのご参考になれば幸いです。

    

薫風士俳句もどき川柳コロナ俳句

コロナ禍のチュヌの叫びや半夏生

東京都IOCと半夏生

感染にするな観戦半夏生

半夏生半化粧もの(物・者)言葉も使いよう

半夏生区別と差別大違い

コロナ禍のオリパラ憂い半夏生

オリパラの楽しさ半減半夏生

競技場無観客なる半夏生

鬱鬱とオリパラ・バブル半夏生

オリパラのバブルは弾け半夏生

半夏雨降水帯の居座りて

繰り返す緊急事態半夏雨

美し国(うましくに)梅雨入り梅雨明け半夏生

「熱中症警戒アラート」半夏生

   

掲句は敢えて口語を使い、季語との取合せなど、ブログ用に表現し無理なこじつけをして、ダジャレ・俳句もどきの限界を露わにしていますが、コロナ禍の緊急事態宣言下オリパラ強行実施となった経緯(太平洋戦争との類似点)など、今後の参考にしてほしいとの真摯な思いで詠んだものです。

   

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

    

2021年7月 7日 (水)

俳句の鑑賞《夕立》

   

(2025.7.8 更新)

庭手入れ大夕立に見とれけり

我が町に一降り願ふ夕立かな

猛暑日の夕立つかの間物足りぬ

      (薫風士)

 

20250708_144511

この写真は、2025年7月8日午後4時頃の大夕立の日本列島の情景です。

_170707

気象庁によると、8月13日、西脇市の最高気温が全国で最高の39.5℃となり、兵庫県の観測史上最高記録になりました。

午後5時頃に久しぶりの夕立が降りましたが、お湿り程度で直ぐに止み、東北地方の台風5号や大雨の被害者には申し訳ないが、物足りない感じでした。

温暖化の影響で、台風の発生時期やコ-スが様変わりしています。

  

俳句『猛暑』『俄雨』《夏の橋立吟行》」をご覧頂けると幸いですが、「歳時記」(俳誌のサロン)から気の向くままに「夕立」(夏の季語「ゆうだち・ゆだち」)の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字をクリック(タップ)して、例句の詳細をご覧下さい。

       

夕立1

乗る気なきバスに駆け込む大夕立 

         (谷泰子)

  

夕立2

濡れたくて夕立の中帰りけり  

        (夏秋明子)

 

夕立3

夕立にわだかまり解け一つ傘  

        (吉田多美)

 

夕立4

言ひたきこと言ひてしまへば夕立晴 

       (伊東恵美子)

 

夕立5

軒先の話夕立のやみてなほ  

       (大西八洲雄)

  

最後に、2022年7月に詠んだ薫風士のコロナ俳句をご笑覧下さい。

「夕立」は「5-7-5」のリズムを整えるために、「ゆうだち」・「ゆだち」など、語句の配列次第で読み替えて下さい。

青色文字をクリックすると関連のリンク記事をご覧になれます。

  

うたた寝に夕立の音の凄まじく

コロナ禍の家居の庭へ大夕立

狭庭にも流れとなりて大夕立

コロナ鬱夕立に濡れてさっぱりと

コロナ禍の上京断念大夕立

夕立やコロナ四波をやり過ごし

      (薫風士)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

2021年7月 6日 (火)

俳句の鑑賞《夏痩》

     

夏痩の骨にとどまる命かな  

夏痩せて大めし喰ふ男かな  

   

掲句は歳時記(俳誌のサロン)などにある正岡子規の俳句です。

 

例句の詳細はそれぞれ青色文字をクリック(タップ)してご鑑賞下さい。  

 

コロナ禍のお慰みになれば幸いですが、川柳擬きの拙句を5句掲載させて頂きます。

  

コロナ禍の夏痩せざる家居かな

コロナ禍や夏痩せ無縁うたた寝す

夏痩せを凌ぐうたた寝「まん歩」して

夏痩を知らぬ健啖胃無き吾

胃無くとも夏痩無縁茶寿目指す

    

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

(チュヌの叫び)梅雨の暮まん歩に会ひしルナとララ

    

故郷を「まんぽ俳句」で元気にす

青色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧下さい。

  

Sn3u0814

先日、可愛いトイプードルを2匹連れて散歩している方に深田公園などの「まん歩」の帰路に会い、久しぶりにSNS記事にワンちゃんとの出会いを書くことにしました。

 

最後まで読んで、「チュヌの叫び」に耳を傾け、「鉦叩き」の声をお聞きください。

 

ルナとララは13歳と10歳の親子とのことで、人間なら老々介護の人もいる年ですが、まだまだ元気そうでした。

 

青色文字をクリック(タップ)して、色々なワンちゃんとの出会いを紹介した「ペット(愛犬)の写真とチュヌの俳句」などをご覧下さい

  

愛犬「チュヌ」は大型のサモエドなので12歳と8か月で亡くなりました。

 

今年はチュヌの3回忌を迎えることになりますが、東京五輪パラリンピック開催中・終了後の新型コロナ変異ウイルスの再拡大により、コロナ禍の自粛が再々要請され、今年も彼岸の法要は実施されないことになるでしょう

  

「愛犬『チュヌ』の追悼句」をご一読頂ければ嬉しいですが、新型コロナ変異ウイルスにしてやられることなく、杞憂に過ぎなかったと笑える日が来ることを祈るばかりです。

  

コロナ禍にオリンピック・パラリンピックを強引に推進している政治家や取り巻きの関係者のご心労はいかばかりか、ご苦労さまなことですが、「スピード感を持って」とか「緊張感をもって」とか政治家好みの実を伴わない場当たり的美辞麗句や拙速主義の政治手法に振り回される医療関係者や一般市民は堪りません。

  

東京オリンピック・パラリンピックの開催の延期を2年にするか、将来4年延期の順送りにするか、思い切った対策をせず、1年延期にした安倍政権やIOC関係者の見通しの甘さ初期対策の拙さ、が最後まで尾を引いていく感じがします。

  

「大切なことは、完全な形で、オリンピック・パラリンピックを日本で開催をすることだ。」と言いながら、言ったことが実現出来なくなると(常套手段の病気をせいに?)引っ込み、後任にしりぬぐいをさせ、自らの失政を棚に上げて、「安心してオリパラを楽しみたい」という国民の批判的な声を曲解して「反日」などとまやかしの「レッテル張り」をして非難する厚顔さ・無責任さ、傲慢さにはあきれるばかりでなく、憤りさえ感じます。

      

早朝に散歩していると久しぶりに「ソラちゃん」(10歳)に会い立ち話をしていると、たまたま愛犬の散歩をしている方が通りかかったので名前を尋ねると「プーちゃん」(3歳?)でした。

  

「ぷーちゃん」のお父さんはお仕事にお出かけの時間になったのでお話が出来ず残念でした。

チュヌの追悼に来た鉦叩の声は、ここをクリックしてお聞き下さい。 

     

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

210630>Sn3u0014bImga0508_2PhotoCimg0816Dsc_5346Dsc_5344

Dsc_5347

2021年6月29日 (火)

著名な俳人の「字余りの俳句」の鑑賞

 

20250430_165810

かって、「俳句の定型とリズム」という記事を書きましたが、俳句の面白さをエンジョイして頂きたく、著名な俳人の「字余り」の代表句を掲載します。

 

青色文字をクリック(タップ)して解説のリンク記事をご一読下さい。

  

(松尾芭蕉)

旅に病んで夢は枯野をかけ廻る

芭蕉の辞世句として有名なこの俳句は「6・7・5」の字余りですが、辞世句には字余りの俳句が多くあり、今更付言することはありません。

《枯野》<芭蕉の辞世句> ドナルド・キーン訳の推敲を考える」や「辞世句(俳諧・川柳・俳句)を集めました」をご覧下さい。

        

 かれ朶に烏のとまりけり秋の暮

「中七」を「中九」の字余りにして、烏が飛んで行く行き先を見届けた時間的経過を表現していると思います。

    

(与謝蕪村) 

 しら梅に明る夜ばかりとなりにけり

「中七」を「中八」にして詠嘆することにより、辞世句としての感慨を強調しています。

蕪村は、薫風やともしたてかねついつくしま」という破調「5・8・5」の、深読みすると面白い、俳句も作っています。

ここをクリック(タップ)して「俳句鑑賞 <蕪村の俳句『薫風や』は面白い>」をご笑覧下さい

  

(小林一茶) 

雀の子そこのけそこのけお馬が通る

この俳句は「5・8・7」と「中七」と「下五」が字余りですが、リズムは整っていて俳諧味があります。

  

 正岡子規 

糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな

この俳句は子規の辞世3句の一つですが、句意を明瞭にするためにやむを得ぬ「上五」が「上六」の字余りになっています。一般に、上五の字余りは許容されています。

    

(高浜虚子) 

我のみの菊日和とはゆめ思はじ

この俳句は「下五」が「下六」の字余りです。句意を明瞭に強調するのにやむを得ない字余りの表現でしよう。

     

(星野立子)

父がつけしわが名立子や月を仰ぐ

 この俳句は「上五」と「下五」が字余りの「6・7・6」の破調です。助詞「や」の詠嘆的切字と「下六」の「月を仰ぐ」とが呼応して、破調により、感慨深い句になっています。

   

(金子兜太) 

水脈の果炎天の墓碑を置きて去る

626_112631

この俳句は、「中七」を「中八」にして、句意を明瞭にするとともに感情表現を強調しています。

(写真はトラック島における金子兜太の戦争体験「酒止めようか どの本能と遊ぼうか」61頁)

  

夏井いつき先生の査定で、プレバト梅沢富美男永世名人の俳句「読み終へて痣の醒めゆくごと朝焼」(「5・9・4」の破調)が「俳句のお手本」とされました。

そのことに納得できず、「お手本のリズム音痴や熱帯夜」という記事をかきました。ここをクリック(タップ)してご笑覧下さい

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

  

2021年6月25日 (金)

俳句の鑑賞:「昼寝」

   

210625

昨日「まんぽ」をしていて、合歓の花が咲いているのに気付きました。「ネムノキ」は夜になると葉が合わさって閉じることから「夫婦円満」の象徴とされています。

夏至も過ぎ、梅雨の中休みで昼下がりには眠気を催し、昼寝をすことが多くなりました。

 

老いの身では如何ともしがたく、「まん歩」して俳句を口遊み、眠気を催せば昼寝をして、自然環境に恵まれたベッドタウンの自由気ままな健康管理をするばかりです。

 

薫風士の昼寝の俳句をご笑覧下さい。

    

 何もかも昼寝したるか風死して

 

コロナ禍や自由気ままな昼寝せむ 

 

 昼寝してコロナに負けず大の字に

 

コロナ禍の昼寝大の字我が天下

 

大の字に老躯広げて夏座敷

 

 ママを呼ぶ隣家の声昼寝醒め

 

 選手権五輪はテレビ昼寝しつ

 

 我知らぬ永久の眠りへ昼寝して

     

上記の「永久の眠り」の俳句のように、茶寿も健やかに祝って永久の眠りにつくことが薫風士の理想ですが、この俳句の助詞を入れ替えて、次のとおり修正すると薫風士の辞世句か追悼句になるのではないでしょうか?

   

我知らず永久の眠りに昼寝して

    

「歳時記(俳誌のサロン)」などの例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。青色文字(季語など)をクリック(タップ)して例句の詳細をご覧下さい。

 

昼寝1

昼寝より覚め一憂に戻りたる

       (山田弘子)

  

昼寝2

天寿とは昼寝の覚めぬ御姿         

      (阿波野青畝)

  

昼寝3

腹を見せ木陰のパンダ大昼寝  

       (小林佐江子)

 

昼寝4

約束をころりと忘れ昼寝せり  

       (伊藤通友)

 

昼寝5

かみの毛のそよいでゐたる昼寝の子 

       (加藤みき)

 

昼寝6

山鳩のけだるく鳴けり昼寝覚  

       (北崎展江)

 

昼寝7

子どもらの歓声遠く昼寝かな 

     (波戸辺のばら)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

  

Dsc_5172

2021年6月23日 (水)

梅雨明けしも続く忍従沖縄忌

     

20250623_122554

写真は、NHK-TV ニュースの一部分です。沖縄戦から80年の節目の2025年6月23日に、タイトル句を現状に合わせて改訂しました。 

  

(P.S. 2022.6.23)

今年の沖縄忌は沖縄返還50周年の節目です。

沖縄は6月20に梅雨明けしました。

   

沖縄忌七歳児詠む平和の詩

沖縄忌本土復帰の五十年

慰霊の日俳句に託すこの思ひ

梅雨明けや覇権争ひ止める知恵

この思ひWEBの記事に沖縄忌

沖縄忌ままならぬとて諦めず

  

ウクライナ戦争終結と世界の恒久平和のために、世界の政治指導者が「究極の愛Ultimate LOVE」を発揮して、賢明な政治を推進してくれることを祈っています。

    

(2021.6.23の記事)

コロナ禍の続く忍従沖縄忌

忍従の雨の祈りや沖縄忌

          木下さとし

   

1495

6月23日は「沖縄忌」とされていることを知り、沖縄の人々のご苦労に思いを馳せて詠んだ拙句をタイトルにしました。

   

沖縄忌乙女の詩(うた)の高らかに

平和の世誓ふ乙女や沖縄忌 

沖縄忌乙女の詩に雨しとど

雨洗ふ平和の礎(いしじ)沖縄忌

五月雨の洗ふ礎や平和の灯

ビデオにて首相挨拶沖縄忌

六二三語り繋がむ沖縄忌

   

掲句は、今年の「平和の詩」に選ばれて「みるく世の謳」を朗読した上原美春さん(宮古島市の中学生)の堂々とした態度をNHK-TVの実況放映を見て感動して詠んだ拙句です。

菅首相は、コロナ禍のビデオメッセージで、「『できることはすべて行う』との方針の下、沖縄の基地負担の軽減に向け、一つ一つ、確実に結果を出していく決意であります。」と述べています。安倍流(?)の口先の美辞麗句に終わらず、是非とも言行一致にしてほしいものです。

歳時記(俳誌のサロン)の「沖縄忌」の俳句から2句抜粋・掲載させて頂きますが、例句の詳細はここをクリックしてご覧下さい

   

沖縄忌手榴弾など知らぬ世に  

        (川村欽子)

 

空の青海の碧さや沖縄忌   

        (滝口洋子)

   

6月21日に7都道府県の「緊急事態宣言」は解除され、「まん延防止等重点措置」に移行しましたが、沖縄県は7月11日まで「緊急事態宣言」が継続されます

戦没者のご冥福を謹んでお祈りするとともに、新型コロナウイルスの感染拡大がワクチン接種の徹底により速やかに収束することを祈ります。

  

本との出会い(1)「あの海にもう一度逢いたいをご覧下さい。

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2021年6月21日 (月)

夏至の一日(夏の俳句と写真)

         

(2024.6.21 更新)

万博に備ふ工事や夏至のビル

万博の入場権を夏至に得し  

         (薫風士)

   

_153359_144246_2

夏至の6月21日に「EXPO 2025」の「前売り入場チケット」を求めて大阪に行った際に淀屋橋界隈をまん歩しました。 

  

   

EXPO 2025《大阪・関西万博21句》」をご覧下さい。

   

  

歳時記から、親しみやすい俳句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字の季語をタップしてご覧下さい。

   

夏至1

夏至暮るる三度食事をしたるのみ 

        (中原幸子)

 

どの犬も合羽着てゐる夏至の雨  

        (木下節子)

 

犬待たせ一枚羽織る夏至の夜  

        (大柳篤子)

  

夏至2

常連の飲み会夏至の夕べかな   

        (渡辺安酔)

 

割り切れぬ思ひに暮れて夏至の雨 

       (窪田佳津子)

 

家中の窓開け放つ夏至の午後  

       (仁平則子)

   

(2021.6.21の記事)

Dsc_5058

2021年6月21日、東京や大阪など7都道府県は「緊急事態宣言」が解除され、「蔓延防止等重点措置」に切り替えられ、少しはホットしましたが、沖縄は7月11日まで緊急事態宣言が継続されます

オリンピックの開催に伴い又「緊急事態宣言」が必要な事態になるかもしれませんね。心配なことです。

6月21日は夏至の快晴に恵まれ、清々しい早朝や夕暮れ前の「まんぽ」を満喫しました。

   

拙句10句と写真を掲載します。

青色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧下さい。

   

夏至の朝ジョガー犬連れ行き交ひて

スマホもて夏至の燕の飛翔撮る

呼応する夏至の鴉の恋の声

玻璃の壁鏡に夏至の太極拳

自転車の曲乗り巧夏至の園

夏至の空水面に映ゆるアート池

夏至の空映ゆる水面の渦の恋

水輪とはアメンボの恋日暮れ前

水輪とは魚の夕餉夏至の池

夕月に夏至の一日を惜しみけり

  

(P.S. 2022.6.21)

明易や花鳥諷詠南無阿弥陀

       (高浜虚子)

   

明易一期一会の句に祈り

手作りの骨壺を手に明易し

       (薫風士)

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。     

     

Dsc_505620210621Dsc_5084Dsc_5049Dsc_5059Dsc_5119Dsc_5054Dsc_5078Dsc_5155Dsc_5112

  

   

          

  

2021年6月20日 (日)

「父の日」の楽しい句作と鑑賞:助詞 《や・の・を・も・に・と・は》

      

(2025.6.5 更新)

父の日や鴉親子のけたたまし

父の日や新プロジェクトX見

父の日や「ダ-ウィンが来た」の父を見

父の日も我が身の為の庭手入れ
父の日やまんぽ句会の輪を広げ
父の日やワンちゃんリブになつかれし

         (薫風士

  

_184142_084813618_060409_2

写真はタップ拡大できます。

青色文字をタップして例句やリンク記事をご覧下さい。

  

父の日のプレゼントの花の定番は匕マワリだそうですが、向日葵はウクライナの国花でもあります。

  

ここをクリック(タップ)して、「血に染むなドニエプルてふ春の川」をご覧下さい。

    

     

_122018

この写真は、岡山県吉備中央町で開催されたNHKのど自慢の一画面です。

   

      

父の日の率直な感慨を駄句に詠み、気の向くままに「歳時記」の例句を抜粋・掲載させて頂きます。

「助詞」や語順を入れ替えて、「俳句の面白さ・楽しさ」や「助詞の効用」をご笑味下さい。

   

父の日やアトムの館吾子連れむ

父の日のLINEの絵文字娘より

父の日や女は強し母強し

桑の実を苦吟の妻と父の日を

父の日や隣家に母と子等の声

父の日や母を呼ぶかに鴉鳴く

父の日の父へと娘のど自慢

父の日はニュースにならず暮にけり

気兼ねなき独酌が良し父の日も

父の日の家居を癒す手酌酒

父の日や話に夢中母娘

父の日も娘が来れば蚊帳の外

父の日や口は達者と馬耳東風

父の日や一人連句を口ずさみ

断捨離の心新たに父の日を

冷し酒娘自慢を胸に秘め

        (薫風士)

    

父の日1

父の日や本音ちらりと頼られて 

        (松沢久子)

 

父の日を忘れし夫に酒届く   

        (山本潤子)

  

父の日2

父の日の話題とならず長電話  

        (中原敏雄)

 

祝はれしことなく父の日も暮れぬ 

        (木暮剛平)

  

父の日3

父の日の父便所にも見当らぬ

        (関根通紀)

 

父の日を一家総出で盛り上げる  

        (辻美奈子)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

Dsc_5042

2021年6月16日 (水)

俳句:「汗」と「オリパラ」

        

(2021.6.16 の記事)

20210617

コロナ禍の「外出自粛」が続き、汗をかく機会が少なくなっていますので、週に2回位は汗をかく運動をすることが「熱中症対策」として勧められています。

薫風士は「健康管理の月一ゴルフ」をして、「梅雨晴れ」の「真夏日」の汗をかきました。

そこで、歳時記から「汗」の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

  

汗1

 身二つとなりたる汗の美しき

     (野見山朱鳥)

   

喪服着て生けるしるしの汗しとど

      (田中藤穂)

 

汗2

ほのかなる少女のひげの汗ばめる

      (山口誓子)

 

汗の香の違ふテニス部ラグビー部  

     (木暮陶句郎)

  

汗3

 嬰あやす百面相に玉の汗     

       (今井忍)

 

にこやかな看護士顔に玉の汗   

      (長山野菊)

  

汗4

 初めての子を抱く若き父の汗  

      (柳沢典子)

 

子の汗をひたすら拭ふ汗の母  

     (名村早智子)

  

汗5

流る汗おのずとひきし杉木立  

     (加藤二三子)

   

汗引きてしまひしピアノコンサート 

      (二宮一知)

  

汗6

飽食のモナリザに似る顔の汗  

      (加藤峰子)

  

静脈を叩くナースに汗滲む  

     (北川キヨ子)

  

汗7

諦めしバスに間に合ひ汗やまず 

     (保田英太郎)

  

部活の子の乗り合ひバスの汗臭し 

      (岩崎靖子)

 

汗8

黙々と鍬ふる夫や汗滂沱    

      (大川暉美)

 

駄駄こぬる幼涙と玉の汗    

      (木村弓子)

  

汗9

ままごとの一人二役汗かいて  

      (北島智子)

  

順路とて迷路や汗の行き止まり 

      (稲畑汀子)

  

汗10

汗ひかる勝者敗者の区別なく  

      (岡佳代子)

 

セ・パ交流投手は汗を衿で拭く 

      (水野範子)

  

汗11

フィナーレの指揮者の背ナや透ける汗 

      (古沢幸次)

  

アンコールに応ふ指揮棒汗飛ばす   

      (石橋萬里)

   

汗12

汗知らぬ施設ぐらしに笑みあらず 

      (山崎靖子)

  

こんなにも汗の笑顔の集ふ会   

      (稲畑汀子)

    

最後に薫風士のコロナ俳句「汗」をご笑覧下さい

蛇足ですが、「オリパラ」は季語ではありません。

  

飛び乗れば女性車両や玉の汗

  

コロナ禍の月一ゴルフ汗をかき

  

汗まみれバンカーショット繰り返し

  

コロナ禍汗と涙のオリパラ

  

コロナ禍のオリパラ汗の決勝(結晶)よ

  

オリパラのコロナ禍の汗リバウンド

リバウンドは「新型コロナ変異ウイルス感染拡大の第5波(?)が起ること」を指しています。

   

オリパラに汗し抑えよリバウンド

      

オリパラやコロナ禍汗すその成果

  

コロナ禍のオリパラメダル汗の笑み

   

コロナ禍やオリパラ(苦)にし汗(褪せ)拭ふ

   

東京五輪・パラリンピックは文字通りスポーツの祭典として皆が心から楽しめることを期待して、新型コロナ感染拡大の恐れがなくなるまで延期することを「俳句HAIKU」で訴え続けてきましたが、ままならず、「コロナ禍の思い」をありったけ発散したくて、駄句を列記してしまいました。

青色の文字をタップしてリンク記事をご一読頂ければ幸いです

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

  

2021年6月15日 (火)

コロナ禍の梅雨のひととき「美かえる」で

  

Dsc_4977

「美かえる」は 「みかえる」と読み、兵庫県立美術館のシンボルです。

「美かえる」の由来は冒頭の写真をタップ・拡大してご覧下さい。

タイトルの俳句の「美かえる」はこの県立美術館のことです。

    

梅雨の晴れ間愛車の1年毎の定期点検で神戸に来た時間つぶしに、兵庫県立美術館を訪ねました。

 

時間の都合があり、特別展(コシノヒロコ展)は割愛して、常設展のみ見ましたが、久しぶりに美の世界に浸り満足しました。

(最後のパンフレットの写真をタップ・拡大してご参照下さい。)

    

少女像見つめる空や夏の潮

 

美術展梅雨のひととき二・三周

 

夏燕追ひて「美かえる」振り返る

   

ここをタップして、「コロナ禍の思い」《かえる》をご笑覧頂ければ嬉しいです

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

Dsc_498020210611_2Photo20210611Dsc_4976Dsc_5028aDsc_5029_a

2021年6月14日 (月)

コロナ禍や酒無き昼餉梅雨の灘

 

コロナ禍の緊急事態宣言下では蔵元の酒のサービスも無いことをうっかり忘れて、梅雨晴れに偶々所用で灘五郷に来た序に本場の酒を飲みながらランチを食べようと神戸酒心館を訪ね、駄句を口遊みました。

 

コロナ禍の憂さ晴らしに拙句と写真が聊かでもお役に立てば幸いです。ご笑覧下さい。

(青色文字をタップして、関連のリンク記事をご一読下さい。) 

  

梅雨晴間自粛と知らず酒蔵へ

  

酒蔵で冷酒も飲めず黙食す

   

酒蔵の卓の青葉や酒は無く

   

酒蔵の昼餉の窓や七変化

  

冷酒無くノンアルコール笊蕎麦に

  

ざるそばとノンアルコール梅雨の膳

   

笊蕎麦にノンアルコールを飲んだのは初めてでしたが、意外に美味しくて満足しました。

酒のサービスが無いせいか、筆者の食事中に男ばかりの客は無く、女性客が何組か来ました。

 

「緊急事態宣言」が解除されても、政府は飲食店への規制は続ける方針のようですが、昨年「俳句HAIKU」の「大寒の俳句(コロナ禍の緊急事態宣言・国際同盟に思うこと」で述べた対策を是非講じて、良心的に運営している飲食店では日本酒などを楽しめるようにしてほしいものです。

      

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

Dsc_4964

Dsc_4961

Dsc_4958

Dsc_4960

Dsc_4959

2021年6月 9日 (水)

コロナ禍の花鳥諷詠梅雨晴れ間

    

(2024.6.29 更新)

新型コロナウイルスの感染拡大が収束し、人々は梅雨の晴れ間を楽しんでいます。

このような平和を世界に広めたいものです。

梅雨の亀の呟き《政界の若返りを!》」や「夏祭り最後を飾る揚げ花火 《俳句XXX》」をご一読下さい。

  

_130256

_185206

冒頭の写真は、2024年6月29日の近江舞子の風景とNHK-TV画面の一部分(兵庫県2022年の梅雨時の熱中症搬送者数と最高気温の解説画面)です。

    

タイトルの拙句は検索の便宜を考慮して「梅雨晴れ間」と表記していますが、俳句では「梅雨晴間」と簡潔に記述するのが普通です。  

    

一般に、「冷酒」は「れいしゅ」とよみますが「5・7・5」のリズムにして、「ひやしざけ」と読むこともあります。

箸を置く度に陶製の箸置きの蛙の眼がクルクル動くのが可愛くて憂さ晴らしの駄句を口遊みました

        

冷酒酌む娘自慢を胸に秘め

箸置きの蛙相手に冷酒              

真夏日や五輪討論頓珍漢

梅雨晴間コロナの憂さは晴れぬまま

諦めの花鳥諷詠梅雨晴間

夏燕飛び行く空に円虹かな

コロナ禍の五輪は嫌と牛蛙

          

安倍政権を引き継いだ菅首相は「総理大臣として責任を取る」旨の発言をしていますが、人流が増加すれば新型コロナ感染が拡大することは経験則から自明です。

総理大臣が事後に責任を取っても、国民にとっては意味がありませんね!

政治家は国民の声を馬鹿にせず、謙虚に耳を傾け、国民の期待に応えるべく未来を見据えて速やかに政策を決定・実行してほしいものです。

 

昨年6月に俳句HAIKUの記事「吟行に除疫祈るや梅雨晴間 (俳句と写真)」を書きましたが、新型コロナ感染防止対策は、まさか「神風」を期待する人は居ないでしょう。

大震災などの大災害が起こらないことはひたすら「神頼み」にせざるを得ませんが、コロナ感染拡大のリバウンドの防止は「神頼み」ではなく、政治・行政・国民の対応で解決すべきでしょう!

      

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

Dsc_4840PhotoDsc_4493

2021年6月 4日 (金)

俳句鑑賞《かえる・蛙・雨蛙・青蛙・牛蛙・土蛙・殿様蛙・蟇・河鹿》 

20241022_112905_2

冒頭の写真は、タップ拡大すると、画面の両端に蜻蛉が枝に留まっているのが見えます。

 

蜻蛉が戯れたり留まったりしている庭の情景を眺めていると、雨催ひのせいか、吾庭の何処かで蛙が鳴きました。

雨もよい吾庭の秋の蛙鳴く   

        (薫風士)   

    

Dsc_4787

Dsc_4789

  この写真は、カラー図説日本大歳時記「蛙」のページの一部です。

   

写真をタップ・拡大すると、例句や解説をご覧になれます。

青色文字をタップして、解説や例句など、リンク記事をご覧下さい。

    

0621

日本伝統俳句協会のカレンダー

2021年3月

 

    

   

527_102051

狭庭の草取りをしていると、目の前に蛙がじっとしているのに気付き、駄句を口ずさみました。

 

   

 目くらまし巧みな蛙吾が庭に

  

「蛙の俳句」といえば、松尾芭蕉の代表句「古池や蛙飛びこむ水の音」を思い浮かべるでしょう。 

 

「かえる」は伝統俳句では旧仮名遣いで「かはづ」と記述するのが普通ですが、東京都のコロナ感染拡大防止キャンペーンに因んで「かえる」をタイトルに用いました。

        

「蛙」は「春の季語」ですが、「雨蛙」や「蟇(がまがえる)」などは「夏の季語」です。

 

梅雨から夏の賑やかな鳴き声で蛙の存在を実感するのが一般的でしょう。  

     

蛙の音芭蕉を偲び句に遊ぶ

  

Dsc_4996

写真はお気に入りの陶蛙の箸置きです。

箸を置く度に目をクリクリと動かします。 

     

箸置きは陶の蛙や夏料理

         (薫風士)

  

「歳時記」(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに、抜粋・掲載させて頂きます。

(「蛙」を詠んだ拙句と写真は最後に更に掲載します。ご笑覧下さい。)    

    

蛙1

コンビニのあかりは消えず遠蛙 

        (田中清司)

   

さながらにコントラバスや牛蛙 

         (大橋晄)

  

蛙2

初蛙広き仏間に一人寝る   

      (大西八洲雄)

   

初蛙やさしき雨の午後となり 

       (阿部正枝)

 

蛙3

点滴は妻の命脈蛙の夜    

       (関根初男)

  

手を握るのみの見舞や遠蛙  

       (間宮あや子)

  

蛙4

よく見ればよき面構へ青蛙  

         (足利徹)

   

掌にのれば仏頂面の青蛙   

       (樋口みのぶ)

  

蛙5

雨蛙かしこまりたる雨催    

        (稲畑汀子)

  

雨どつと沸騰点こす蛙かな  

        (村田岳洋)

  

蛙6

ニュータウンに残る古池牛蛙 

        (中田禎子)

  

蛙田の闇の広がる車窓かな  

        (松尾芳子)

  

蛙7

早暁や令和二日の遠蛙    

       (谷田貝順子)

  

千年の杉の霊気を青蛙    

       (楠本和弘)

  

最後に薫風士の「コロナ俳句」・「まんぽ俳句」と写真をご笑覧下さい。 

蛙の声はここをクリックして、お聞き下さい  

コロナ禍やコロナコロナと蛙鳴く  

コロナ禍や五輪変えろと鳴く河鹿

牛蛙コロナは嫌ブーイング

小さくして一葉に守(も)らる青蛙

土蛙汚らしくし身を守り

身構へる殿様蛙石模様

鎮座して殿様蛙すまし顔

ひき鳴きて姿暗ます保身術

蛙鳴くアートの池やホロンピア

チアダンス池のアートに夕蛙

蛙鳴く池の広場のチア練習

蛙鳴き鴉飛び立つチアダンス

蛙鳴く池越えショットナイスオン

コロナ禍やは自粛五輪とて  

冷房五輪は家で皆帰ろう

猛暑日の五輪マラソン一葉散る

 

(ひき)も鳴くガッツの涙初優勝

日本ゴルフツアー選手権を見て、木下稜介選手の初優勝の感激を詠んだ俳句です。 (NHK-TV画面の写真参照) 

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

 
Img_1357_2

Dsc_1886_3Dsc_1888Dsc_4415Dsc_4801Dsc_480220210604Dsc_4806

20210606Dsc_4858_10chtv

2021年5月27日 (木)

俳句の推敲 《老鶯・夏鶯・残鶯・乱鶯》

     

旅の思い出に写真俳句を作ろう! 

「まんぽ俳句」を漫歩・万歩に楽しもう

      

2025.1.14 更新

我が庭の一期一会や夏鴬

保護色の乱鴬小さき梅の木に

乱鴬や手作りの庭未完成

時鳥わが目覚ましや日の出時

  

602_064042_2A602_064042

写真は、2023年6月2日の吾庭の一部分です。

カ-テンを開けると、手入れ中の梅雨雨の庭の小さな梅の木に鶯が見えました。

梅の木の写真をタップ拡大して、左中程をご覧下さい。

 

「鴬」は春の季語ですが、「老鶯」は夏の季語です。

 

2021年5月27日TV4ch.放映のプレバトで、筒井真理子さんの次の俳句が「直しなし」のワンランク昇格になりました。

 

老鶯や墓前の莨(たばこ)と缶コーラ

 

夏井先生は特待生4級のレベルとして査定したのでしょうね? (「プレバト 夏井先生の添削を添削する」をご覧下さい。

 

筒井さんは自分が墓前に供えたことを詠んでいるのですが、原句ではそのことが不明瞭で、慰霊碑などに誰かが供えた情景を詠んだ俳句と誤解されるでしょう。

  

「たばこ」と言えば、「恩賜の煙草」や「GHQマッカーサー元帥が日本に進駐した時の煙草姿」のことを思い出しますが、煙草を自分が供えたのなら、自分の行為であることをなるべく明瞭にするために助詞「の」を「へ」に替えて、次のように修正したいところです。

 

老鶯や墓前へ莨と缶コーラ

 

次のように、思い切って助詞を省略して字余りを無くし、5・7・5の定型にするのも良いと思います。

 

老鶯や墓前へ莨缶コーラ

   

自分のしたことを他人がしたように詠んだり、他人がしていることを自分がしたかの如く詠む人もいます。

  

俳句は好き好きですそれぞれの思いで楽しめばよいでしょう。

 

投句する場合には季語や定型などに対する選者や主宰の拘りや好みを考慮して、推敲すると良い結果が得られると思います

  

ここをクリック(タップ)して、夏の俳句特集《コロナ禍のストレスを発散しよう!》」をご覧下さい。

   

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

 

青色文字(季語等)をタップして、他の例句や解説記事などもご覧下さい。

  

老鶯1  

老鶯や火入れの済みし登り窯

        (布谷洋子)

   

老鶯2

老鶯や大パノラマの阿蘇五岳

        (沼口蓬風)

  

老鶯3

老鶯や雨の降り込む露天風呂

        (松田泰子)

   

老鶯4

老鶯に耳を貸しゐる調律師  

        (森岡正作)

  

夏鶯

山雨止み夏鶯の谷渡り     

        (赤座典子)

   

残鶯

残鶯や一灯点る虚子の墓

        (大越義雄)

   

乱鶯

酔ひ痴れて乱鶯声の休みなく

        (櫛橋直子)

   

(薫風士の「まんぽ俳句」

老鶯の清々しきや朝の声

乱鶯や目覚めの指呼に谷渡り

コロナ禍や家居を癒す夏鶯の音                         

「夏鶯」は「なつうぐいす」と読むのが普通ですが、「夏鶯の音」はリズムを整えるために、「かおうのね」と読んで頂ければ幸いです。 

    

昨年ごろから、コロナ禍の憂さを払うために客観写生一辺倒では飽き足らず、「ダメ句」と言われる「俳諧的俳句」・「川柳もどきの俳句」を詠むことが多くなりました。  

コロナ禍に胃の無い老躯を労わり、健康管理の月一ゴルフを文字通り「腹が膨れる思い」で詠んだ拙句(日記俳句コロナ俳句)をご笑覧下さい。

   

老鶯やゴルフに飛ばすコロナ鬱 

乱鶯を指呼にショットのナイスオン

コロナ禍や冷酒拒まれ黙食す

冷酒無くノンアルコール飲み切れず

老鶯にノンアルコール腹膨る

乱鶯やゴルフのランチそそくさと

残鶯や変異ウイルス増え止まず

  

トップの欄・「俳句HAIKU」、または、ここをタップ(クリック)すると、最新の全ての記事が掲示されます。記事のタイトルをタップしてご覧下さい。

  

20210525

Dsc_4763

20210525_2

 

 

 

  

    

2021年5月26日 (水)

「牡丹」の俳句鑑賞


(2025.7.7 更新)

「牡丹」の俳句といえば、加藤楸邨の俳句「火の奥に牡丹崩るるさまを見つ」のことを思います。


「俳句談義(15):『昭和の日』・『憲法記念日』と俳句」や「俳句 365 haiku (187) 《牡丹4 Shūson》」をご参照下さい。)



「歳時記」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字(季語)をタップして、他の例句もご鑑賞下さい。
お慰みになれば、幸いです。
   

(牡丹1)

誕生日の牡丹一輪切りにけり

     (加藤真起子)



   
牡丹2

両の手に余る牡丹を卓上に

      (岡田芳子)


 
牡丹3

先駆けて薬師寺に見る牡丹かな

       (渡辺玄子)



   
牡丹4

接木せし十年の牡丹咲きにけり

       (横田初美)



 
牡丹5

回覧板とどけ牡丹の客となる

       (平野伸子)



 
牡丹6

鐘楼を囲む百花の牡丹かな

       (岡野里子)



  
牡丹7

記念樹の牡丹一輪咲きにけり

     (亀卦川菊枝)


  
  

天平のこがねの蘂の白牡丹

       (有馬朗人)


   

園遊会日和となりし牡丹かな

       (西村和子)


   

一人居の母を見舞ひぬ夕牡丹

       (高木晴子)


      

20250703_111843 この写真は、「草木花 歳時記」(朝日新聞社刊)の「牡丹」の解説ページの一部分です。

      
青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。
トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。