俳句 (Haiku) Feed

2021年5月22日 (土)

俳句鑑賞:「苺」「イチゴ」「いちご」

   

手作りの庭の味覚や苺採る

   

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掲句は庭の初物の赤い苺をナメクジに食われた無念さや妻の手作りのケーキなどに苺を愛でたこと詠んだ薫風士の俳句です。

    

  

        

コロナ禍や苺の花に小さき夢

初物の赤き苺の裏は穴

大粒はナメクジ食みし庭苺

虫除けの小枝の支へ苺成る

手作りのケーキのトップ庭苺

今朝のパン狭庭の苺ジャムにして

    

歳時記」(俳誌のサロン などから気の向くままに「苺」の俳句を抜粋掲載させて頂きます。

青色文字をタップすると例句や記事をご覧になれます。

  

苺買ひ牛乳(ちち)忘れたる迂闊かな 

       (能村登四郎)

 

二坪の菜園孫とイチゴ狩り  

        (贄田俊之)

  

誰もゐぬ母の故郷蛇苺   

        (湯浅夏以)

   

諦めの悪き男がいちご食ふ 

        (秋千晴)

  

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冒頭の写真のように、つつじの枝を苺の支えにして、ナメクジに苺が食われないように工夫しました。

趣味と実益を兼ねた手作りのガーデニングをエンジョイしています。

 

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

   

2021年5月16日 (日)

須磨離宮公園・バラと噴水(吟行の俳句と写真)

 

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Dsc_4611 「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が5月末まで延長されましたが、更なる延長も有りうるので梅雨入り前の貴重な一日の好天を活かすべく、須磨離宮公園までドライブして家族吟行をしました。


コロナ禍の俳句鑑賞 <青葉・青葉風・青葉潮>」にも、この吟行で詠んだ俳句などがあります。合わせてご覧頂ければ有難いです。

 

梅雨入り前一日を惜しむ須磨離宮 

青葉風カフェは久しく閉ざされて 

あの音はドクターヘリか薔薇の苑 

噴水や青葉の丘のレストラン 

大噴水黙食の窓煌めかせ 

噴水の煌めく窓を鳥の影 

噴水やポセイドンと自撮りして 

後ろ手の幼の見入る薔薇手入れ 

目高群る離宮の池やモネ偲ぶ 

馬へたるドン・キホーテや風薫る 

楠若葉巨幹の枝の交はりて

展望を求め踏み行く夏落葉

梅雨入り前満喫したる須磨吟行 

 

「梅雨入り前」は5・7・5のリズムを整えるために「ついりまえ」と読んで下さい。青色文字の季語をタップすると「歳時記」(俳誌のサロン)の俳句などをご覧になれます。写真はタップ・拡大すれば、鳥やヘリ、目高などがご覧になれます。コロナ禍の気分転換・もやもやの解消に役立てば幸いです。

 

Dsc_4564 Dsc_4577 Dsc_4606 Dsc_4661 Dsc_4582 Dsc_4599 Dsc_4620 Dsc_4679 Dsc_4633 Dsc_4711 Dsc_4722_a 青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。  

コロナ禍の俳句鑑賞:「青葉」・「青葉風」・「青葉潮」

 

Dsc_4611 緊急事態宣言は5月末まで延長され、更に9都道府県に拡大され、まん延防止等重点措置も10県に拡大されました。

 

侮れぬ変異ウイルス青葉風 

コロナ禍や青葉のカフェは閉ざされて 

酒無しの青葉の丘のレストラン 

コロナ禍の黙食迫る青葉風 

コロナ禍や青葉風にもマスクして 

青葉晴飛び交ふ鳥の増ゆる丘 

須磨の丘彼方は茅渟の青葉潮 

コロナ禍にクルーズ船や青葉潮 

クルーズの明石海峡青葉潮

 

掲句はコロナ禍の「春の俳句特集」や「初夏」に続く「まんぽ俳句」ですが、須磨離宮公園で詠んだ拙句です。

ワクチン接種が医療従事者や高齢者から順次開始されましたが、全ての人々への接種が完了しない限り、新型コロナ変異ウイルスの感染拡大は収まらないでしょう。

関係者は苦慮されているでしょうが、何故IOCバッハ会長にオリンピック開催延期を要請しないのでしょうか?

全く納得できません。

ここをクリックして「俳句の鑑賞:初夏 《コロナ禍に思うこと》」をご一読頂ければ幸いです

 

コロナとは無関係に詠まれた俳句でしょうが、共感できる俳句を歳時記(俳誌のサロン)から抜粋掲載させて頂きます。気分転換にご鑑賞下さい。
憤懣やる方ない思いの解消に役立てば幸いです。

青色文字の季語をクリックすると歳時記の他の例句をご覧になれます。

   

青葉1

脳へゆく酸素は如何に青葉の夜 

        (池田澄子)

  

  

青葉2

青葉風湧けり柳生の武家屋敷 

        (小林成子)

  

 

青葉3

湯の滝を浴びて青葉の夜の外湯 

        (櫻井幹郎)

  

 

青葉4

ホスピスの窓少し開く青葉風 

      (竹内美智代)

  

 

青葉5

青葉風麻酔の為の深呼吸 

        (宮崎高根)

  

 

青葉6

ひと粒の薬に頼る青葉の夜 

        (篠田純子)

 

青葉7

人群るる路上ライブや青葉晴 

        (室谷幸子)

  

 

青葉8

一服のシフォンケーキと青葉風 

        (澤藍)

  

 

青葉9

梵鐘の余韻をのせて青葉風 

        (大川暉美)

  

  

青葉潮

時は魔物のように過ぎゆく青葉潮 

        金子兜太

  

 

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2021年5月 8日 (土)

俳句の鑑賞《初夏》


(2025.5.9 更新)
初夏のコンクラ-べの新教皇
老を知る初夏のシ-ツの皺の痕
雨上がり何の暗示か初夏の雲

        (薫風士)


「初夏」は、「はつなつ」か「しょか」か、5-7-5のリズムで読んで下さい。

20250509_070427 20250506_151403 冒頭の写真は、コンクラーベに関するNHK-TV二ュ-ス画面の一部分です。
2番目の写真は、立夏の翌日の雨上がりの雲の動きが面白くて撮ったスマホ写真です。
貴方は、この雲の形から何を連想されますか?




_164615 この写真は、2024年の同期の飲み会の帰路に見た神戸市石屋川の長閑な初夏の風景です。
写真をタップ拡大すると、人々が川遊びをしている様子が見えます。

 

川遊び何を捕るのか石屋川


ここの青色文字「俳句《初夏の街お初天神がんこへと》」をクリック(タップ)すると、 飲み会が開催された大阪梅田・お初天神界隈の写真集をご覧になれます。

 


(2021.5.8 の記事)

こゑあげてゐる一本の夜の新樹

  

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カレンダーの写真の冒頭の短冊は、日本伝統俳句協会会長(岩岡中正氏)の俳句です。
「新樹の声」は何かの比喩でしょうか?

(写真をタップ・拡大して掲載句をご鑑賞下さい。)

       

夏初め打ちひしがれし旅心

掲句は薫風士のやるせないコロナ俳句です。

2月に、「春めくもコロナに殺がる旅心」と駄句を口遊み、「コロナ禍の俳句鑑賞:春めく(俳句と写真)」という記事をかきましたが、また「打ちひしがれた旅心」を記事にする羽目になりました。

「旅心」の俳句と言えば、芭蕉の辞世句「旅に病んで夢は枯野を駆け廻る」に思いを馳せる人が多いでしょう。「駆け廻る」は「かけめぐる」と読むのが普通ですが、インターネトで検索した大阪市にある史蹟「芭蕉翁句碑」の写真を見ると、「かけまはる」と記載されています

松尾芭蕉の俳句を英訳しているので、昨年、大垣市の「奥の細道むすびの地記念館」や伊賀市の「芭蕉翁記念館」を見学し、今年は花見がてら江東区芭蕉記念館を訪ねようと思っていましたが、新型コロナウイルス変異株の感染拡大防止のための3度目の緊急事態宣言の実施で上京できなくなりました。

 

このようなコロナ禍の非常事態に何故オリンピック開催を推進しているのでしょうか? 

何故、新型コロナ変異ウイルスの感染拡大が完全に沈静化するまで延期出来ないのでしょうか?

事情は全く違いますが、発言の自由を奪われて誰も太平洋戦争を止める声を上げることが出来なかった当時のことを想起せざるを得ません。

   

庭手入れ朧になりし飛行雲 (コロナ禍不急の五輪開催の是非)をご一読下さい。

   

初夏や庭の手入れに気を晴らし

  

5月5日は「立夏」・「こどもの日」ですが、旅行は断念し近場の散歩で「まんぽ俳句」を詠んだり、春耕庭の手入れをしながら、自衛に撤しています。 

  

「歳時記(俳誌のサロン)」から、気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

  

初夏1

消息の届けば安堵初夏の旅 

      (稲畑汀子)

  

初夏2

初夏の昼わがワールドの六畳間 

      (北上良一)

  

初夏3

まだ捨てぬ渡佛の夢や初夏の風 

      (能勢栄子)

  

初夏4

歩かうよ初夏の太陽浴びながら 

      (稲畑汀子)

  

初夏5

受診待つ窓初夏のちぎれ雲 

     (岡井マスミ)

  

   

この記事を書いていると、テーブルの隣で妻が孫の為に自慢のチーズケーキを作り始めました。ケーキは「夏の俳句」として不適切だと思われるかも知れませんが、薫風士の即興句を掲載します。 

  

初夏や妻手作りのケ-キの香 

 

ここまで記事を書き終えて受信メールをチェックしたところ、高浜虚子の「去年今年」の俳句に因んだ曲を作曲したロクリアン正岡氏から新曲を作曲したとのメールが届いていました。
ロクリアンバッハ「甘き死よ、来たれ!」という4分25秒の甘美な曲です。
死神に取りつかれず、コロナ禍の癒し・慰みになれば幸いです。

   

初夏や癒しの曲にケーキ愛で

  

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2021年5月 6日 (木)

俳句HAIKU《祭り太鼓》

 

(2024.12.27 更新)
Click here to see “Haiku of Issa and Bashō” in English.
Click here to see "俳句365 haiku".

 

地震に耐ゆ祭太鼓の心意気
(nai-ni-tayu matsuridaiko-no kokoroiki)
(Composed by S.Kinoshita)

 


enduring the sufferings of earthquake,
people with guts beat
Japanese drums for the summer festival

  (Translated by L.P.Lovee)

 


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冒頭の写真は福井駅の傍で祭踊りの出番を待っている人々の情景で、二つ目の写真は、福井新聞の記事(「福井フェニックス祭り」)の切り抜きです。

 

俳句祭り」などを開催して町の活性化を図っている地方自治体が増えているようです。
俳句を世界無形文化遺産に登録しようという運動も推進されています。

 

コーラスやゲートボールなど様々な趣味がありますが、俳句は楽しくて健康に良いばかりでなく、人心を世界平和へ導くことにも貢献できそうです。
言葉の壁・言語の壁を破り「俳句」の国際化を促進して俳句の世界無形文化遺産登録を実現することは至難でしょうが、チャレンジしましょう

 

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2021年5月 4日 (火)

「みどりの日」 《「まんぽ俳句」と写真》

   

(2025.5.4 更新) 

「あんぱん」やドラマ佳境にみどりの日 

    

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冒頭の俳句は朝ドラ「あんぱん」の作者への存問•エールの拙句です。

の写真はNHK-TV 画面を一部分カットして掲載させて頂きました。

  

      

みどりの日やすみ休みて庭手入れ

みどりの日吾子はバッハを弾き歌ひ

みどりの日吾子のピアノに癒されて

みどりの日孫は粽を頬張りて

  

医者の次女みどりの日にも来ず仕事

医療体制の見直しを推進してほしいものです。

俳句HAIKU の記事「クリスマス•聖夜」をご覧下さい。

   

みどりの日吾庭を見張る小鳥来て         

家族連れ小犬と散歩みどりの日

顔写真撮りし友逝きみどりの日

  

上記は、皆さんも身近なことを口遊み俳句をエンジョイして、フレイルを防止してほしいとの思いで「みどりの日」を詠んだ「まんぽ俳句」への誘いの拙句9句ですが、下記の9句は、コロナ禍の慰みになれば幸いだとの思いで2021年の「みどりの日」に詠んだフレイル防止の拙句です。

   

みどりの日玻璃を鏡に太極拳  

新緑の円形広場ミニ野球  

緑陰のブラスバンドにマスクの子  

春陰の玻璃を鏡にチアダンス  

ボール蹴りコロナの春の憂ひ蹴り  

今日も又ドクターヘリかみどりの日  

蜜蜂は散歩の我に纏ひ付き  

吾の視界すり抜け燕電線に   

巣作りの相手呼ぶかに初燕

          (薫風士)

   

この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句」や「英語俳句」の最新の「俳句HAIKU」の記事をご覧になれます。

   

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俳句と写真《石鹸玉・しゃぼん玉》

  

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「シャボン玉」は、俳句では「しゃぼん玉」と平仮名にするか、「石鹸玉」と漢字で表現するのが普通です。

季語は「春」です。

   

「歳時記」(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

  

しゃぼん玉1

しやぼん玉とぶ七彩に光りつつ 

         (中川濱子)

  

しゃぼん玉2

母と子のはしやぎの中のしやぼん玉 

        (亀ヶ谷照子)

  

しゃぼん玉3

しやぼん玉中をゆるゆる乳母車 

         (浮田胤子)

 

しゃぼん玉4

浮雲に届けとばかりシャボン玉 

          (林生子)

  

しゃぼん玉5

しやぼん玉オパール色に輝けり 

         (楠原幹子)

  

コロナ禍の自粛を強いられた若者や家族連れが深田公園で思い思いに遊んでいたのを詠んだ薫風士の「まんぽ俳句」とその情景の写真を最後に掲載します。

写真をタップして拡大して、空高く上がるシャボン玉をご覧下さい。コロナ禍の慰みになれば嬉しいです。

   

旅心つのらせ上がる石鹸玉

  

しゃぼん玉こんなに遠く飛んで来て

  

しゃぼん玉弾け儚しホロンピア

この俳句は「5-10-3」のリズムで詠んで頂ければ幸いです。

   

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2021年4月21日 (水)

庭手入れ朧になりし飛行雲

      

(2025.3.21 更新)

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新型コロナ変異ウィルスの感染拡大により、三回目の「緊急事態宣言」が発出されましたが、「緊急事態宣言」も1年越しで三度目となれば、「何が緊急事態なのか?」と言いたくなります。

   

この音はドクターヘリか朧空

何事も済ませば朧この齢

       

山梨モデル」のような対策が当初からしっかりとられていれば、「緊急事態宣言」と「GoToトラベル」 の繰り返しによる「新型コロナ感染拡大防止」よりも効果的に「経済対策」と「コロナ感染拡大防止」の「両立」が実現出来たのではないでしょうか?

  

大都市圏との違いもあり、そのままの適用は出来ないにせよ、「山梨モデル」のような政策を政府として長期的観点で今からでも検討・実施する必要があると思います。

 

コロナ禍の医療体制が逼迫しているのは過去の医療制度の適応性に問題もあるでしょうが、肥大化・権益化したしたオリンピックを新型コロナ変異ウィルス感染の再拡大のリスクを冒してまで今年(7月23日?)から開催する意義・緊急度がどれほどあるのでしょうか?

 

何が「不要不急」か、人それぞれの価値観の違いで一概に言えないでしょう。

しかし、コロナ予防ワクチン接種が完了しない限り新型コロナウイルス感染拡大の「リバウンド」が予想されるのに、何故「オリンピック開催の再延期」をしないのでしょうか?

 

「オリンピック・メダルの重さ」と「人の命の重さ」を考えると、答えは自明でしょうが、オリンピックを推進している関係者はどう思っているのでしょうか?

  

オリンピック実施によって新型コロナ感染拡大が爆発的状況になることを憂慮しています。

この際医療体制の見直しも是非推進してほしいものです。

     

飛行雲五輪にならず消ゆ

   

緊急事態宣言解除に伴い航空機の平常運行で飛行機雲を見る機会が増えていましたが、また減便せざるを得なくなるでしょう。

 

オリンピック関係者の気持ちが理解できないわけではありませんが、是非とも再延期を検討して頂きたいものです。

 

新型コロナ用のワクチン接種が完了し・感染拡大の沈静が確認されるまでは「オリンピック開催の再延期を決定する」と政府関係者やオリンピック主催者が宣言してくれると、その効果は非常に大きいのではないでしょうか?

   

春の俳句特集:薫風士のブログ <俳句HAIKU>などで繰り返し述べているように、政府や自治体の賢明な対策を切望していますが、個人的には自衛に撤するしか仕方がありません。

  

浮きたちし聖火リレーや山笑ふ  

明易や変異ウィルス拡散し  

コロナ禍の砦は皆の良心よ

     

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2021年4月17日 (土)

儘ならぬバンカーショット山笑ふ(俳句HAIKU)

     

思い出の写真俳句を作ろう

    

(P.S. 2022.10.19)

今日一のナイスショットや天高し

あれ無くば愚痴を「たら・タラ」秋の昼 

ショット時の色無き風や運不運

秋晴れのゴルフに興ず良き仲間

秋彼岸過ぎて最後の同期会

青色文字をクリックして、ゴルフ記事や例句をご覧下さい。

     

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(2021.4.17)

タイトルはブログ記事用の拙句です。  

月一ゴルフの定例日が寒波に見舞われましたが、幹事の配慮で日程が変更され、幸いゴルフ日和の健康管理ゴルフを満喫しました。
スコアを気にしない健康管理ゴルフですが、後半はスコアを改善し、17番・18番を連続パーにしたことを記憶にとどめるべく
、昨年4月に書いた記事に拙句を追加しました。

   

快晴のゴルフに興ず2月尽

快音のナイスショットや春の風

ティーショット飛び行く彼方春の雲

春光やバンカーショット技冴えて

春光の昼餉に少し平和論

ロシアのウクライナ侵攻が速やかに解決されることを願っていますが、市井の一老人には儘ならず、俳句ブログを書くこと位しか出来ません。

血に染むなドニエプルてふ春の川等に述べた薫風士の思いをシェアーして頂けると幸いです

     

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松山秀樹マスターズ優勝の快挙に因んで、将来ゴルフ愛好家ばかりでなく俳句の愛好家も増えることを念じて、ゴルフの俳句を特集しました。

   

山笑ふバンカーショットおおたたき

山笑ふ吾がワンオン二つとて

快音のボールOB山笑ふ

早春の有馬富士向けティ-ショット

三密と無縁のゴルフ余花愛でつ

の声に快音ティーショット

春泥を避けてショットの腕の冴え

飛行雲霞む彼方へティーショット

山吹や池越えショット見せ所  

蛙鳴く池越えグリーン技の冴え

快音に一声やナイス・オン

雨催ひグリーンの頭上夏燕

     

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青色文字の「俳句」をタップし、最新の俳句記事をご覧下さい。 

   

   

2021年4月14日 (水)

コロナ禍の聖火周回花は葉に

     

(2024.7.30 更新)

俳句《花は葉に》OB会」や「俳句《パリ五輪開会式に夏の雨》」をご覧下さい。

     

行き交ふは犬連れ子連れ花は葉に

ありのまま生きざま晒し花は葉に

花は葉に命の限り句を口に    

コロナ避け近場のゴルフ花は葉に

しくじりも人生の糧花は葉に

         (薫風士)

    

タイトルは薫風士のタイトル用のコロナ俳句です。

一般的な俳句としては「コロナ禍の聖火リレーや花は葉に」とする方がリズムも形式も整って良いと思います。

2021年、医療非常事態宣言下の大阪府は、4月13,14日に万博記念公園内で無観客のオリンピック聖火リレーを実施しました。

     

・花は葉に旅の期待は秘めしまま 

         (稲畑汀子)

 

・会ふことのかなはざる日々花は葉に 

         (西山春文)

   

歳時記(俳誌のサロン)から抜粋させて頂いた掲句2句はコロナ禍を詠んだ俳句ではありませんが、多くの方々の現在の心情に当てはまるのではないでしょうか?

  

薫風士の掲句はコロナフレイル防止コロナ鬱発散の散歩やゴルフで口ずさんだ「まんぽ俳句」ですが、その情景の写真を掲載しました。ご笑覧下さい。

   

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2021年4月10日 (土)

庭隅に椿一輪虚子偲ぶ

   

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4月8日は釈迦の生誕を祝う「花祭り」の日ですが、高浜虚子の命日「虚子忌」です。

虚子は椿を愛し、法名は「虚子庵高吟椿寿居士」なので「虚子忌」は「椿寿忌」とも言われます。

赤色の椿の花言葉は「謙虚な美徳」・「控えめな素晴らしさ」だそうです。

    

NHKの番組「あさイチ」でお馴染みの博多華丸さんの誕生日も4月8日だそうです。

コロナ禍のイベント開催の自粛要請で花祭りや誕生祝い等の行事の中止を余儀なくされている方が多いのではないでしょうか?

タイトルは「椿寿忌」に因んで詠んだ拙句「まんぽ俳句」ですが、青色の文字をタップして関連の記事をご笑覧頂ければ幸いです。

      

大阪府は4月8日から「医療非常事態宣言」を適用することにしましたが、政府は東京・京都・沖縄の3都府県に4月12日から「まん延防止等重点措置」を適用することを決めました

昨年の4月7日には7都府県に「緊急事態宣言」が出されていましたが、今年も大阪並の感染拡大が続くと「緊急事態宣言」を再実施せざるを得なくなるでしょう

コロナ対策の名称は異なっても、高齢者にとっては「家居」で自衛せざるを得ないということに特に変わりはありません

     

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2021年3月31日 (水)

プレバト「春の俳句タイトル戦」について、「学問のすすめ」

   

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プレバト春の俳句タイトル戦(お題:「じゃんけん」)で横尾渉(Kis-My-Ft2)さんが「浜風光るスクイズの土埃」と季語「風光る」を巧みに使ったユニークな発想の俳句で1位を獲得しました。

  

夏井先生の裁定は「添削なし」ですが、原句は散文の断片のような俳句なので、5・7・5の定型を重んじる伝統俳句の観点からすると、

スクイズや浜風光る土埃と表現したいところです。

     

この俳句とは無関係でしょうが、横尾さん等の俳句が「21年度中学国語の教科書副教材(明治図書出版、一般購入不可)に掲載される」とのこと。   

 

どのような俳句が、どのような解説で掲載されるか知りませんが、「俳句とは何か、生徒が誤解をしないように、俳句の歴史と現状を正しく教える内容であってほしい」と思うのは薫風士だけではないでしょう。

      

この記事は「文芸批評」であり、「添削」ではありませんが、タイトルだけを読んで批判した方なのか、薫風士に謂れのない悪態を吐き、「他人の俳句を無断で添削するものではない」と、「俳句HAIKU」の記事「プレバト 夏井先生の添削を添削する」について、削除を要求されましたが、そのような不当な要求に応ずる気はありません。

   

夏井先生と同じように、薫風士は「奥の深い俳句の敷居を低くして、初心者に俳句の面白さを知ってほしい」との熱い思いでこのささやかな俳句ブログ「俳句HAIKU」を書いているからです。

  

このような不当な要求をされた方が「いつき組」の方なら、コロナ禍の鬱積を発散するのに悪態を吐きたくなるのは分からないではありませんが、やみくもに悪態を吐くのはお勧めできません。

   

俳句は好き好きですが、悪態」は俳句にならず川柳になりがちでしょう。

 

山口誓子の俳句「学問のさびしさに耐へ炭をつぐ」の良さは、暖房など生活環境の違う現在の若者には理解し難いでしょうが、お勧めしたいのは、「学問のすすめ」です。  

  

とは言っても、蕪村の俳句(俳諧)に「学問は 尻から抜ける ほたる哉」とあります。

 

「何事も踏み込んでよく考えよ!」ということでしょうね。

  

ほうたるや耳学問の老の日々

       (薫風士)

    

どうぞ「組長の夏井先生」によろしくお伝え下さい。

  

薫風士の俳句ブログに俳句愛好家のご理解とご支援を頂ければ嬉しいですが、コメントなどもご投稿頂けると有難いです。

 

詳細は、ここをクリックして、「お手本のリズム音痴や熱帯夜」のコメント欄を、スマホでご覧の場合は、その開いた記事の最後の小さな文字の「コメント(・・・)」をタップして、ご覧下さい。)

    

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青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

「新緑・新樹」の俳句を楽しもう! (補筆・改定版)


(2025.5.5 更新)
誕生日仕上げをせむや新樹苑
若楓愛犬チュヌの立ち姿


手作りの庭の造形昼餉窓
手作りの庭の新樹にカミキリ居
葉の裏に蜻蛉の嬰子新樹光
(この記事の最後の写真をご覧下さい。)


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冒頭の写真は、愛犬チュヌの形の楓です。




新樹道浮雲暫し人の顔

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まんぽ道で浮雲の動きを見ていると、うつむいて口を開けた人の顔のように見えました。





平和かな憲法記念日の吾庭
移ろひや林の色と春の雲

新樹越し園児の列の青と黄と

新緑を愛でつまん歩を愛犬と

夏に入る庭の手作り楽しみつ

風薫る世界カメの日庭手入れ
新緑の吾庭に来たる俳句好き

手作りの庭の造形松の芯

万物の命は奇跡薬の日
       (薫風士)


 
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二番目の写真は、拙宅の昼餉の新樹光の庭です

手作りの庭のエコガ-デニングをエンジョイしています。

四番目の電線と林の写真は、2021年4月中旬頃の「新芽」が「新緑」になり始めた風景です。


青色の文字(季語・作者名など)をクリックすると、その俳句の詳細や作者の解説などの記事をご覧になれます。


日本伝統俳句協会の2024年5月のカレンダー(一部分)の写真は、タップ拡大して掲載句をご覧頂けます。

色紙の俳句「夜の新樹すくと我らに未来あり」の作者(岩岡中正氏)は日本伝統俳句協会の会長です
この比喩的な俳句は、俳句界のことを念頭にして詠まれたのかも知れませんが、「我等」は「人類」の意味だと解釈したいと思います。
(「探梅・観梅の俳句と写真」参照。)


カレンダーの掲載句から、ご参考までに下記に1句抜粋します。


波よりも風の易しとつばめ魚

        (山田佳乃)


Photo 山田佳乃さん(円虹主宰•昨年度NHK俳句番組選者)は、2017年5月20~21日に三田グリーネットのオープンガーデンが開催された時だったか(?)、数年前に俳人仲間と吾庭を訪ねてくれたことがあります。(写真参照)


(2021.3.31 の記事)

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掲句や写真はチュヌの主人(薫風士)の即興句やスナップです。
俳句人口が増えることを願って、俳句は身近なことや自分の思いなどを詠んで気軽に作るとよい」ということを知ってほしい、との思いから敢えて拙句を冒頭に掲載しました。


「まんぽ」や「まん歩」は「漫歩」と「万歩」の「掛詞」です。


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55日は「こどもの日」ですが、今年は「立夏」に当たります。また「薬の日」でもあります。

鯉幟を上げましたが、孫は幼児用ゲームに夢中で鯉幟には興味を示していません。
チュヌの主人は菖蒲湯にゆっくり浸り、疲れを癒しながら俳句のことなどに思いを巡らせました。


季語「新緑」について、カラー図説日本大歳時記(飯田龍太)には次の解説があります。

初夏の目覚めるような若葉のみどりをいう。やや時過ぎてとっぷりと夏に入ると深緑。よく用いられる万緑は、新も含めて満目ことごとくみどりの意。新緑は、文字の眺めから、また、語感の上からも、さわやかな景を連想させる言葉である。(以下省略)     

    

新緑の風景や新樹を詠んだ俳句をインターネット歳時記から気の向くままに引用してコメントさせて頂きます。     

    

新緑1

新緑の丘越え白き道一筋

       (桂信子)

北海道の風景やトルコ旅行などの風景を思い出します。

 

新緑2

新緑のうへ滑りゆくモノレール 

      (米倉よしお)

王子動物園のモノレールからみた桜の風景を思い出しました。

 

新緑3

新緑の山に鉄塔古びたり

       (野海衣子)

インフラの整備・維持も今後の重要な課題ですね。 

   

新緑4

新緑や選びて歩く土の道

       (卓田謙一)

花と緑の我が街には「弥生のこみち」など、愛犬の散歩道に恵まれています。  

 

新緑5

たつぷりと老い新緑の中にをり

       (竹下昌子)

自然に親しみ健康を維持して高齢化社会を乗り切りたいものです。 

    

新緑6

新緑の中新緑の深大寺

       (塩田杉郎)

また寺めぐりをしたいものです。

     

季語「新樹」について、山本健吉はカラー図説日本大歳時記に次のとおり解説しています。

初夏のみずみずしい緑の木立を言う。新鮮な語感を持っている。ただし題目としては古く、(・・中略・・)好んで詠まれるようになったのは大正期以降である。音感もよい「新樹の語に、あたかも新題目であるかのような、未開拓の新鮮さを感じたのである。「空暗くなり来新樹に風騒ぎ」虚子、「夜の雲に噴煙うつる新樹かな」秋櫻子、「滝浴びのまとふものなし夜の新樹」誓子、「新樹どち(つつ)まんとし溢れんとす」草田男など。 

     

新樹1

雨上り新樹の雨滴光る朝 

        (稲畑汀子)

ホテルの庭か稲畑邸の庭でしょうか? 誰もが体験された光景でしょう。我が手作りのささやかなエコガーデンでも同様に楽しんでいる景色です。

     

新樹2

新樹光牛乳うまきカフェテラス/span>

        (中島徳子)

家族や俳句仲間と初夏を楽しみたいものです。 

  

新樹3

街灯に輝いてゐる新樹かな

        (越智秀子)

安全な街を維持したいものです。 

  

新樹4

新樹光ジーンズの脚よく伸びて

        (今村恵子)

戦争を知らぬ飽食時代の若者は身長が伸びています。 

  

新樹5

新樹林ここにかしこに水の音 

        (藤井圀彦)

新樹の林と水音がマッチして初夏の清々しい感じがします。

   

新樹6

新調の眼鏡よく見え新樹光 

        (新実貞子)

この眼鏡は老眼鏡でしょうか。「新調」「新樹光」がよくマッチしています。

  

新樹7

朝の虹ひとり仰げる新樹かな 

        (石田波郷)

「ひとり」は「作者一人」のことか「新樹」のことか、どちらでしょうか。

   

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2021年3月24日 (水)

花見して自由奔放句を口に

    

P.S.2022.3.27

福岡、東京、高知など各地で桜が満開になりましたがウクライナ紛争について、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、紛争解決案を提言しました。

青色文字をクリック(タップ)して、「血に染むなドニエプルてふ春の川」や「花祭の俳句《21世紀の宗教・世界平和を考える》」、春一番この発言はおぞましき」に書いた思いをシェアして頂ければ望外の喜びです。

    

  

Cimg64692021年は、3月14日(ホワイトデー)に東京の開花情報があり、15日には四国などの開花情報がありました。

16日に京都の開花が確認され、大阪城公園の桜の開花も19日に発表されましたが、コロナ禍で花見の宴会は自粛が要請されています

 (冒頭の写真)高松城

    

神戸は標本木の王子動物園の桜が漸く24日に開花し、拙宅の庭隅の雪柳連翹も咲き、桃も四五輪の花を咲かせ春爛漫の陽気になりました。

窓越しに裏庭を見ると、昨年巣立った鵯なのか、連翹の花を啄んでおり、桃の木にはモズが4~5匹蕾を啄んでいました。(写真をタップ・拡大して巣箱の近くをご覧下さい。)

3月22日から首都圏の「緊急事態宣言」も解除されました。しかし、変異ウイルスなど拡散が収まらず、安心できません。

  

コロナ鬱吹き飛ばす句を春うらら

   

タイトルの拙句や掲句のように、ホワイトチョコなどを酒の肴にワンカップ酒か缶ビールぐらいは飲みながら桜の花などを愛で自由奔放に俳句を口遊み、コロナ禍の鬱積を発散したいものですが、儘なりません。今日(23日)は庭を眺めて我慢の自粛です。  

記事のタイトル(青色文字)をクリックして、ご笑覧下さい。

   

「鶯」・「初音」の俳句を楽しもう!

  

「桜」・「花」などの俳句と写真を集めました

   

新元号祝ひ「花見」の俳句詠む

  

ここをクリックして、季語クイズ(「春分や芭蕉俳句の季語ゲーム」等、お楽しみ頂ければ幸いです。

  

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俳句の鑑賞:「麗か・うらら・春うらら」

   

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冒頭の写真は、2025年4月9日に、まんぽ道で見かけた情景です。

  

麗かや鴉の闊歩大通り

麗かや子連れ犬連れ行き交ひて

麗かやフレイル防ぐマン歩して

野良猫の来たる吾庭の麗かな

麗かや一期一会を駄句に詠み

うっかりが茶飯事となり麗かな

一瞬のひらめき駄句に春麗

真贋を見抜く心眼麗かな

麗かな夏日の翌日冴返る

翔平の濡れ衣晴れて春うらら

愛犬のおでこにもキス春麗

デコピンとハイタッチして麗かな

春雷や翔平無念とばっちり

とばっちり克服せんや春嵐

        (薫風士)

   

「春雷」や「春嵐」などの掲句は、大谷翔平選手結婚のTVニュースを見て詠んだ俳句(「翔平の結婚祝す二月尽」参照)の後に、専属通訳(水原一平氏)の賭博依存症の被害に遭った大谷翔平選手の記者会見のニュースを見て詠んだ翔平選手へのエールの存問の俳句です(「折々の俳句《春嵐》」参照)。

    

2022年4月に次のブログ用の空想句を詠みました。

      

ロシア軍退きて麗やドニエプル

春うらら瀬音に高き子等の声

     

上記2句の空想句を「客観写生だ」と言える日が来ることを期待していましたが、その日は一体いつ頃来るのでしょうか? 

   

ウクライナ紛争が速やかに解決され「麗かな春の空」が広がることを祈りつつ、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、紛争解決の提言記事を書きました。

 

青色文字をクリック(タップ)して、「梅東風や届け世界にこの思ひ」や血に染むなドニエプルてふ春の川をご覧下さい。

    

(以下、2021年3月の記事)

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写真は、日本伝統俳句協会の3月の俳句カレンダー(一部分)です。

  

タップ・拡大して掲載句をご鑑賞下さい。

      

「麗か」は春の季語ですから、「春麗」という必要がありません。

「巷に溢れて手垢のついた言葉『春うらら』を使った俳句はダメ句だ」という人もいますが、俳句は好き好きです

 

「春麗」という表現は、5-7-5のリズムを整えたり、その季節感を強調することが出来ます。

「安易な表現」になりがちですが、「コロナ禍の鬱積を発散する句作」には好適ではないでしょうか?

    

コロナ禍の「緊急事態宣言」は、大阪・京都・兵庫・など6府県については3月1日から解除され、首都圏については3月22日から解除されました。

 

延々と1年越しに続くコロナ禍に新型コロナ変異ウイルス拡散の懸念もあるので「春うらら」とは言いかねますが、今日は春の陽気でもあり、俳句鑑賞に季語「麗か」を取り上げることにしました。

  

「歳時記」の例句は青色文字の季語をタップして全てご覧になれます。

  

薫風士の前座俳句)

麗かや緊急事態解除され

コロナ禍の麗ならざる過密都市

麗かや「花と緑」のニュータウン

   

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写真は、合本 現代俳句歳時記の一頁です。

   

  
日本の将来のためにコロナ禍の災いを転じて福となすべく、効率一辺倒の1極集中の首都圏の在り方を見直してほしいものです。

  

  

歳時記

逢ふたびに言葉の増える子春うらら 

       (大川冨美子)

    

間をとりて付き合ひて居りうららけし  

        (長崎桂子)

 

野に立てば自分の宇宙春うらら 

         (林和子)

  

図書館の椅子心地よし春うらら 

        (山咲和雄)

   

航跡をよぎる航跡うららけし 

         (内藤静)

      

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最後の写真は「カラー図説 日本大歳時記」の「麗か」のページの一部分です。 

写真をタップすると季語の解説や例句を拡大してご覧になれます。

   

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2021年3月13日 (土)

《春の海》 俳句と写真(須磨浦公園吟行)

  

「春の海」と言えば、宮城道雄の曲「筝と尺八による二重奏」与謝蕪村の俳句「春の海終日のたりのたりかな」が有名です。

蕪村の俳句は日本三景の「天橋立」の「与謝の海」を詠んだものだとも言われています。(出典:「蕪村の旅」JR西日本

  

今年の3月11日は東日本大震災から10年になり、テレビで追悼番組やイベントが放映されました。プレバトも追悼の音楽番組に変更されていました。 (ここをクリックすると、NHK 東日本大震災アーカイブス「あの日、何が起きていたのか」をご覧になれます。)

    

春の海三一一を悼み継ぐ  

         (薫風士)

   

新型コロナ感染拡大が収束して東北の復興が促進されることを祈っています。 

芭蕉ゆかりの松島などに又吟行旅行が出来ることを願いつつ、歳時記「春の海」から東日本大震災を偲ぶ俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

    

みはるかす瓦礫の果ての春の海 

      (山田をがたま)

  

なにごともなかつたやうな春の海 

        (河口仁志)

  

黙祷のまなうらにありあり春の海 

       (木村茂登子)

   

広島地方気象台は3月11日、広島県内で桜が開花したと発表しました。平年よりも16日早く、全国でトップの「開花宣言」です。コロナ禍の自粛が解除されると宮島や平和記念公園の桜など吟行したいものですが、変異ウイルスの感染拡大などもあり、楽観できません。

   

最後に、先日須磨浦公園の吟行で詠んだ拙句と写真を掲載します。

(最後の写真をタップ・拡大すると遠方に明石海峡大橋が見えます。)

  

春潮の香に佇むや芭蕉句碑

春潮を須磨の丘より愛でもして

須磨の浦復興なりし春の海

春潮の煌めく須磨の砂を歩す

潮風の明石海峡春の空

   

電車好きの幼孫を「潮風号」に乗せてやりたいと思っています。

  

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2021年3月12日 (金)

季語「震災忌」・「東北忌」・「阪神忌」に思う

    

(P.S. 2022.8.27) 

俳句《涼し》死の話」や「終戦記念日・墓参・盆の俳句」、「言葉の力・俳句の力《癒し》」をご覧下さい。    

青色文字をクリックして、ご一読頂き、その思いをシェアして頂けると望外の喜びです。

   

(2021.3.12)

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阪神・淡路大震災から25年目の2019117日には神戸のみならず東京でも追悼行事「1.17のつどい」が行われたのではないでしょうか。

  

    

  

阪神忌天幕の灯は野外ミサ 

         (小路紫峡)

 

阪神忌若者知らず街を行く 

          (薫風士)

 

神戸の街並みは当時の惨状を想像できないほど復興したことは喜ばしいことです。

「阪神忌」は、季語とすることにプロ野球の阪神ファンなどに抵抗があり、句作の広がりが限定的です。  

関東大震災が発生した91日は「防災の日」ですが、俳句の季語「震災忌」として定着しています。

震災の犠牲者を追悼して防災意識を新たにする俳句が作りやすくなるように「阪神忌」も季語として容認されると良いと思いませんか?  

筆者の所属している俳句のグループは「阪神・淡路大震災」を契機として発足しました。当初の関係者も高齢化していますので当時の思いが若い世代に引き継がれることを願っています。  

20回HIA俳句大会現代俳句協会賞受賞句を契機にして書いた東北忌について思うことをご覧下さい。

  

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2021年3月10日 (水)

綱敷天満宮吟行《梅の花・土筆》

   

吟行日和に恵まれ、3月9日に綱敷天満宮にお参りしました。梅見を期待していましたが、残念ながら、梅は殆ど散ってしまって遅咲きの紅梅と白梅が少し残っている状態でした。

「鷽替え」の「鷽」の奇抜な大きな人形3体の足下の砂をよく見ると、小さな土筆が沢山生えていました。

(土筆は地面の砂の色に紛れています。色写真をタップ・拡大してご覧下さい。)

   

綱敷天満宮の紹介を兼ねて拙句を前座に掲載させて頂きますが、「歳時記」や「575筆まか勢」の俳句は季語(青色文字)をクリック(タップ)して、ご鑑賞下さい。

   

春光や道真祀る朱の小塔

麗かや菅母子像に鳥の来て  

梅散るや祈りの茄子の腰掛に

白梅や茄子の腰掛座し祈る  

舞ふや御籤結ばる玉二つ   

・手水鉢散りて埋まる梅の花   

土筆楚々の人形仰ぎ伸ぶ  

鷽人形足下の砂に土筆生ゆ 

  

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2021年3月 4日 (木)

俳句鑑賞:「春嵐」・「春一番」

    

(P.S. 2024.3.30)

ここをクリック(タップ)して、「折々の俳句《春嵐》」をご覧下さい

 

   

(P.S. 2022.4.26)

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先日から苺の植え替えなど、咲き始めた躑躅を愛でながら庭の手入れをしていましたが、今日は「春の嵐」となりました。

  

春嵐やロシア侵攻マリウポリ

梅東風や届け世界にこの思ひ

血に染むなドニエプルてふ春の川

     

青色文字の拙句をクリックして、一読し、俳句に込めた思いをシェアして頂ければ幸いです。  

政治家のみならず、科学者、哲学者、宗教家、作家、芸術家、評論家、etc. あらゆる分野の世界の指導者が積極的に賢明な働きかけをしてくれて、プーチン大統領がウクライナ侵攻を速やかに思いとどまり、「ウクライナの春」が来ることを祈っています。

       

(以下は2021年の記事です)

近畿地方の「春一番」は、2020年には吹きませんでしたが、2021年は3月2日に吹きました

   

「歳時記」(俳誌のサロン)の俳句「春嵐」をWEB検索すると、「春嵐」は全て「はるあらし」と詠んでいるようです。ここをタップしてご覧下さい

「しゅんらん」と読むと、「春蘭」と誤解されるのを嫌ったのでしょうか?「春嵐や」と記述した俳句は見当たりません。  

春の俳句特集:薫風士のブログ <俳句HAIKU>」では、取り合せを考えて、「はるあらし」と詠まず、「春嵐や」と表現しています。

伝統俳句を重視する方々からは「春嵐」は「はるあらし」と読むべきだと批判されるかも知れません。高浜虚子が「自選自筆 虚子百句」において、「春風や闘志抱きて丘に佇つ」の「春風」に「はるかぜ」とフリガナを付けたのと同じ感覚です

俳句は「詠み人次第・読み人次第」でしょう。

芭蕉は「不易流行」と言い、虚子は「古壺新酒(ここしんしゅ)」と言っています

作者の好み次第俳句の内容・リズム次第で「音読み」や「訓読み」にすれば良い、と思いませんか?

    

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2021年3月 3日 (水)

俳句の鑑賞《雛祭・雛納・雛あられ》

 

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう

    

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写真は、有馬富士公園の古民家に飾られた雛人形と親戚の者がLINEに載せてくれた内裏雛です。

    

  

今日は、一生に一度の令和3年3月3日の雛祭りです。

    

1年にわたるコロナ禍にめげず、「まんぽ俳句」を口遊み、コロナ鬱を払拭せんとする薫風士のダジャレ俳句などを前座に掲載します。

 

青色の文字をクリック(タップ)して関連のリンク記事をご覧下さい。

 

宴会などの自粛要請が依然として続いています。

親戚の者が、雛祭りに山茶花を飾った写真をLINEに載せてくれました。

(今日は旧暦の1月20日にあたり、桃の花は未だ咲いていません。)

   

旧暦の3月3日(新暦の4月14日)頃までに新型コロナウイルス感染拡大が収束して、「シャンシャンシャン」と花見入学祝いなど、少なくとも家族のささやかな宴会は安心してエンジョイ出来ることを切望しています

  

コロナ禍や三三三の雛祭

コロナ禍や陰膳ならぬ雛飾る

雛納孫の未来に思ひ馳せ

    

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに例句を抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字(季語など)をクリックして、全ての俳句をご鑑賞頂ければ幸いです。

  

雛祭

手から手へ抱かれし嬰の雛まつり 

     (吉野のぶ子)

 

雛納1

母とせしごとく娘と雛納 

        (山田弘子)

  

雛納2

老妻のひゝなをさめも一人にて 

        (山口青邨)

 

雛納3

雛納め今日穏やかな日なりけり 

       (千葉惠美子)

  

雛あられ

たとうれば子規雛あられ虚子団子 

        (金子兜太

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。