地域情報 Feed

2023年12月 9日 (土)

《冬霧》丹波並木道中央公園

    

冬霧に霞む丹波の並木道

冬霧朝日の霞む並木道

冬霧の並木を行くや句を口に

冬霧や俳句談議す俳句好き

冬霧の晴れておどろし恐竜像

冬霧の晴れる思ひや言ひ尽くし

冬晴を俳句好き行く並木道

古民家の天井窓の冬明り

句座の昼冬菜サラダをたっぷりと

アッシ-役終へし夕餉の温め酒

      (薫風士)

     

「古民家」の俳句の「冬明り」は、「初明り」とすれば新年の俳句となりますが、「月明かり」とすれば名月の俳句になると思います

青色文字の文字をクリック(タップ)して、リンク記事をご覧頂ければ、面白さが倍増すると思います。

    

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掲句は、デカンショで知られる丹波篠山市兵庫県立丹波並木道中央公園を俳句仲間と12月6日に吟行して詠んだ拙句(まんぽ俳句)です。  

聞くところによると、第55回三田市民文化祭俳句大会は会長以下関係者のボランティア活動により成功裏に終わりましたが、会員の高齢化で開催の準備が大変だと、将来が危惧されます。

  

そこで、三田市の協力をもっと得ることが出来ないのか?と話題にしたところ、三田俳句協会の関係者は「残念ながら三田市にはその余裕が無い」と諦めているようでした。  

歴史的に著名な俳人がいた丹波市など、市を挙げて「俳句で町おこし」をしている市と同一に論ずることは出来ませんが、俳句は比較的に費用を掛けずに市民の健康維持に役立てることが出来ると思います。

妊婦や病人を受け入れる病院の維持管理体制を確立することは勿論重要ですが、市民の健康維持、特に、寝たきり高齢者の発生を予防するためにも、市民の文化活動を支援協力する一環として、三田市当局の関係者が市民文化祭俳句大会の準備などに協力する体制を作って頂けないでしょうか?

そうすれば、高齢者のみならず現役で活躍している若者にとっても魅力のある「花と緑」の豊かな文化的ベッドタウンとして、もっと活性化されるのではないでしょうか?

  

並木道公園を案内してくれた句友はこの公園を毎日のように散歩しているそうですが、薫風士は三田市にある兵庫県立人と自然の博物館(ひとはく)周辺の深田公園を散歩して、健康維持の「まんぽ俳句」を口ずさんでいます。

  

皆さんも現地を訪ねることが出来ない場合は、写真をタップ拡大してご覧になり、疑似吟行の「まんぽ俳句」を口遊み、生きづらい世を「それぞれ」にエンジョイされることを願っています。

「まんぽ俳句」を貴方が詠まれるのに、薫風士の「冬のまんぽ俳句特集」が何らかのご参考になれば幸いです。

  

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ここをクリックして、恐竜が啼く動画をご覧下さい❗
  
  

最後の写真は、ホロンピアホテルにある「旨いもん屋 さんで~」の一画を薫風士が撮ったもので、丹波並木中央公園の古民家の写真ではありませんが、ここで句会をさせて頂いたので掲載しました。

  

 

2023年10月11日 (水)

「客観写生」と「花鳥諷詠」の違い

  

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冒頭の写真は、花鳥2024年8月号(P54~55)「紙ふうせん」の記事ですが、薫風士がネット俳句交流の誘いをしています

   

2番目の写真は、花鳥2023年11月号の「花鳥徒然」の記事(薫風士の投稿)です。

タップ拡大してご一読下さい。

    

高浜虚子は、自由にものが言えない戦時中の俳句では「客観写生」を唱道し、戦後自由にものが言えるようになると、「花鳥諷詠」を推奨したのだろうと推測していましたがウイキペディアには次の解説があり、両者の違いについて明確な定義は無いようです。

  

「花鳥諷詠」は1928年4月21日の「大阪毎日新聞」の講演会で提唱された。「花鳥」は季題の花鳥風月のことで、「諷詠」は調子を整えて詠う意味である[注 1]

  

一般に「花鳥風月」といえば「自然諷詠」の意味になるが、虚子によれば「春夏秋冬四時の移り変りに依って起る自然界の現象、並にそれに伴ふ人事界の現象を諷詠するの謂(いい)であります」(『虚子句集』)と「人事」も含めている。この「花鳥諷詠」は「ホトトギス」(俳誌)の理念であるが、それまで主張していた「客観写生」との関係は必ずしも明らかではない。虚子は終生この主張を変えることなく繰り返したが、理論的な展開は示さなかった。

 (以下省略)

    

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この写真は、人と自然の博物館のイベントのパンフレットと新館の軒からの眺めです。

 

ひとはく」(兵庫県立人と自然の博物館)の新館の軒にある鎖樋が秋雨に奏でる音を聴きながら「まんぽ俳句」を口遊み、冒頭の写真を見ながら拙句を推敲していて、ふと客観写生と花鳥諷詠のことを考えました。  

   

(A. 客観写生)

秋雨の旋律奏づ鎖樋

  

(B. 花鳥諷詠)

秋雨の旋律愛づや鎖樋

   

掲句について、「Aは客観写生であり、Bは花鳥諷詠である」と言えるのではないでしょうか?

 

客観写生をして、感じたことや思ったことを俳句に詠み込めば、それが花鳥諷詠だと思います。

 

貴方のお考えなど、何らかのコメントを頂けると幸いです。

  

ちなみに、花鳥諷詠についてWEB検索をすると、新興俳句と花鳥諷詠論」(松井利彦著)という興味深い参考になる記事がありました。

    

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

    

2023年9月30日 (土)

仲秋の名月(写真俳句)

   

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2024年の中秋の名月「十五夜」は、9月17日ですが、実際の満月である18日の名月を愛でようと思って、夕食後の散歩を兼ねてゴミ袋を買いにスーパーに行きました。

 

今年は記録的な猛暑なので、まんぽ道の時々なく虫の音はか細く、残念ながらゆっくり月を愛で吟行する気分にならず、冷房を利かせて汗を鎮めたくて帰路を急ぎました。

   

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この写真は、句友の「句集2号良夜」の紹介記事の写真と親戚の写真好きがくれた名月の写真です。 

   

句集『良夜」と手作りの『芭蕉句碑・文学碑紀行集』」をご覧下さい。

満月の写真をタップ拡大して兎の餅つきをご覧下さい。

  

(2023.9.30の記事)   

中秋や宵の八時のまん歩する

名月や明るき窓に子等の声

中秋の名月愛でて八千歩

十五夜のまんぽ俳句を口ずさみ

名月の映ゆる水面やホロンピア

仲秋深田公園月明かり

仲秋のマンション映ゆる宵の池

まん歩して中秋の月惜しみけり

       (薫風士)

 

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

  

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2023年9月26日 (火)

《栗・栗飯・栗ご飯》

        

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2023年9月に丹波篠山市の「福住の町並み」などを吟行した帰路の旧街道に落ちていた栗を拾い、「栗拾い」や「栗ご飯」などの「まんぽ俳句」を詠みました。

 

ここをクリック(タップ)して、「福住の町並み・《住之江の庭》秋の吟行」をご覧下さい。

   

丹波路や栗の転がるアスファルト

吟行の帰路に転がる栗の毬

道の毬踏み割り見れば丹波栗

道の栗拾はぬ主何処に住む

吟行の帰路の余得や栗拾ふ

栗飯の入れ歯に優し旨さかな

安酒を酌みて愛でるや栗ご飯

          (薫風士)

  

歳時記(俳誌のサロン)から「栗」や「栗飯」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は季語(青色文字)をクリック(タップ)して、ご覧下さい。

  

ポケットの楽しき重さ栗拾ふ

       (山田弘子)

 

お守りとともに届きぬ里の栗

       (村越化石

 

栗剥の証となりし指の傷

      (鈴木多枝子)

 

一升の栗を剥きたる肩のこり

       (黒杭良雄)

 

母と子にはなしは尽きず栗を剥く

       (窪田粧子)

 

かみさんの言ひ成り次第栗を剥く

      (石田きよし)

  

子ら招く金婚式や栗おこわ

      (松本文一郎)

 

栗剥きつ耳すましをる長電話

      (柿沼盟子)

  

栗飯

栗飯や征きしままなる兄若く

      (野沢しの武)

 

わがままは気づかないふり栗ごはん

      (尾上有紀子)

   

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

     

2023年9月14日 (木)

四季の吟行《三田市》

   

旅の思い出に写真俳句を作ろう! 

まんぽ俳句」で故郷元気に、未来に繋ごう

    

三田市吟行の俳句と写真の記事をまとめました。

青色の文字(タイトル)をタップして、記事をご覧下さい。  

          (薫風士)

  

庭紅葉三田の里の昼餉愛づ 

  

五月雨《三輪明神窯史跡園を訪ねて

   

三田独活小屋・有馬富士公園吟行(春の俳句と写真    

 

時雨晴れ「つくしの里」を吟行す(俳句と写真

 

俳句鑑賞:「下萌」(俳句と写真

  

「百日紅」の俳句と写真(特集

 

新涼の深田公園まん歩する(「まんぽ写真」特集

 

「まんぽ俳句」新年の吟行をエンジョイしよう

  

(俳句)《蝉・空蝉・蝉時雨

    

「早春」・「春浅し」(有馬富士

  

「春光」の俳句《花山院吟

      

夕月とスマートフォン (第51回三田市民俳句大会

    

紅葉の俳句と写真集(改訂版

 

俳句の鑑賞《初紅葉・薄紅葉

 

「薄紅葉」の俳句と「ひとはく」ホロンピアの写真

  

俳句の鑑賞 《万緑

  

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

   

四季の吟行《丹波市》

     

丹波市吟行の俳句と写真の記事をまとめました。

下記の青色文字(タイトル)をクリック(タップ)して、記事をお楽しみ頂けると幸いですが、「まん歩ネット俳句会」を開催していますので、参加ご希望の方はコメント欄にその旨記入してご連絡下さい。

(趣味の俳句会なので参加費は要りません。)

   

髙源寺《黄葉の吟行

 

冬紅葉愛でし石庭石像寺

 

ソーダ水《たんば青春俳句祭

   

万緑と青田《丹波竜の里・化石工房吟行俳句

  

俳句《藤・藤棚・藤の花

   

常勝寺吟行《鬼こそ・鬼やらい・追儺式

 

丹波路の森のひととき水遊び(俳句と写真

 

丹波路の花片栗と雛祭り(俳句と写真

  

梅雨晴間綾子生家を訪ねけり(俳句と写真

 

俳句の深読み: 田ステ女俳句ラリーに参加して

 

太鼓橋・一心橋の思い出

   

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

   

四季の吟行《丹波篠山市》

  

丹波篠山市吟行の記事をまとめました。

タイトル(青色文字)をクリック(タップ)して、記事をご覧下さい。

   

丹波篠山吟行《冬黄葉・落葉》 

  

冬霧》丹波並木道中央公園

   

福住の町並み・「住之江の庭」秋の吟行

  

波々伯部神社祇園祭吟行

   

桜の俳句と写真(丹波篠山吟行)

  

丹波篠山・戎神社吟行

  

兵庫陶芸美術館・登り窯吟行(俳句と写真

   

丹波篠山雛祭り《吟行の写真俳句

  

山の日」を満喫しけりユニトピア (吟行写真集

   

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

    

2023年9月13日 (水)

福住の町並み・「住之江の庭」秋の吟行

  

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2023年9月12日に俳句仲間と丹波篠山市の旧宿場町エリア「福住」を訪ね、丹波路ならではの吟行をエンジョイしました。

  

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冒頭の写真は、丹波篠山市教育委員会発行のパンフレットの一部分です。

 

写真をタップ拡大してご覧下さい。

  

住吉神社の敷地にある重森三玲作の枯山水の庭園「住之江の庭」などの写真や拙句(まんぽ俳句)をご笑覧下さい。

  

稔り田や旧街道の一里塚

福住むてふ郷の稔田豊かなり

故郷を誇るガイドや秋の宮

住之江の庭の彼方は初黄葉

三玲作枯山水の庭時雨る

秋時雨厭はずガイド元教授

爽やかや枯山水のモダニズム

雨上がり枯山水の秋気澄む

せせらぎの煌めく畔秋の草

秋草を探り談笑俳句好き

爽やかに余生談議も句座の昼

門入れば尊徳像秋茜

福住や栗転がりしアスファルト

福住の一日惜しみつ栗拾ふ

拾ひたり旧街道に落ちし栗

夕餉にと拾ふ落栗篠山路

栗飯は舗装道の落ち栗ぞ

安酒を汲みて栗飯愛でにけり

    

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

   

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2023年8月30日 (水)

「盆の月」に祈ること

  

八月尽何の兆しか宵の空

       (薫風士)

    

ウラジスラバ - シモノバさんの俳句を読んで思ったことを書きました。

  

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(写真)

8月31日の満月

   

  

空の雲の模様が「四季の雲(写真・俳句)《早春・春の雲》」の空に似て、何かが対峙して噛み合っているかのようにも見えます。

    

30日の「盆の月」は曇りで見えなかったので、31日の満月を愛で、世界の平和を祈りましたが、ウクライナ戦争の終結の兆しはありません。
  

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日本経済新聞電子版8月27日付の「春秋」(写真参照)に、ウラジスラバ・シモノバさんの俳句が次のとおり引用されていました。

  

真っ青な空がミサイル落としけり

  

シモノバさんのウクライナ語俳句の翻訳の「空がミサイルを落とす」という表現は腑に落ちません。

ミサイルを落とすのは空ではなく、人間です。  

次の仮想俳句や川柳に込める薫風士の思いを世界の人々がシェアしてくれることを祈っています。

   

ミサイルの打ち止めならず盆の月      

        (俳句)

 

月面へ覇権争い持ち込むな

        (川柳)

月面や月の資源の権益については、「宇宙条約」が適用されるのでしょうが、国際条約が反故にされることが無いことを祈っています

        

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写真は、日本伝統俳句協会のカレンダー8月後半部分です。

   

写真をタップ拡大すると、掲載の俳句をご覧になれます。

     

   

  

チュヌの便り」として2014年に掲載を始めた薫風士のブログは、2018年にチュヌが亡くなったのを契機に、ブログの名称を「俳句HAIKU」に変え

キャッチフレーズを

俳句を通じて世界平和を! 

World peace through HAIKU!   

故郷を『まんぽ俳句』で元気に、

未来へ繋ごう!

に改めました。

   

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(写真)

俳句HAIKUのアクセス累計

「チュヌの便り」~「俳句HAIKU」の10年間のアクセス累計は、お陰様で8月30日(盆の月)に百万件の大台にのりました。

    

ブログ用の川柳擬きの拙句をご笑覧下さい。    

  

満月やチュヌにアクセス百万に

百万のアクセス謝すや盆の月

盆の月馳せる思ひはウクライナ

月面へ競ふ先着盆の月

盆の月憂ふ未来の宇宙戦

満月や慈悲の心を月面へ

恙無き白寿目指すや盆の月

         (薫風士)

  

ここをクリック(タップ)して、「花祭《21世紀の宗教・世界平和を考える》」をご一読下さい。

   

歳時記(俳誌のサロン)から「盆の月」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字(季語)をタップして、例句の詳細をご覧下さい。

  

盆の月1 

本音述べ後悔もあり盆の月

        (後藤とみ子)

  

盆の月2

戦前派戦中派老い盆の月

       (吉田多美)

  

盆の月3

話したきことの溢るる盆の月

       (一民江)

    

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

     

2023年8月26日 (土)

西瓜食み馳せる思ひやウクライナ

     

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(写真)

親戚がくれた暑中見舞い状と、

鴉か何かに食われた無惨な西瓜

     

8月23日の「処暑」が過ぎても、残暑とは言いがたい猛烈な暑さが続いています。

  

残暑お見舞い申し上げます

 

ロシア軍がウクライナ侵攻を始めてから1年半が経ちましたが、停戦の気配はありません。

  

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タイトルは、ウクライナ戦争の終結を祈りつつ詠んだ、ウクライナ応援のブログ記事用の拙句です。

  

   

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先日、日本経済新聞電子版8月27日付の「春秋」のコピー(写真参照)を後輩が送って呉れました 

その記事に、ウラジスラバ・シモノバさんの俳句が次のとおり引用されていました。

  

真っ青な空がミサイル落としけり

 

この俳句はシモノバさんがウクライナ語で詠んだ俳句の翻訳でしょうが、「空がミサイルを落とす」という表現は腑に落ちません。

ミサイルを落とすのは空ではなく、人間です。

自然現象は止めることが出来ませんが、人間のすることは止めることが出来ます

 

この点を認識して原句が作られたのかどうか、ウクライナ語は知らないので、英語訳があれば是非それを見て確認したいものです

     

梅東風や届け世界にこの思ひ」が令和の人々の目の黒いうちに実現するとは思えませんが、その平和の祈りは、俳句を通じて続けることによって世界の人々にシェアして頂き、未来へつながれることを願っています。

  

青色の文字をタップして、リンク記事をご覧下さい。 

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

    

 

2023年8月 6日 (日)

波々伯部神社祇園祭吟行

 

8月6日に句友のアレンジで、丹波篠山市の波々伯部(ほほかべ)神社の「祇園祭」を吟行しました。
二基の曳山でデコノボウと呼ぶ操り人形が3年に1回奉納されるとのことですが、それは残念ながら見ることは出来ませんでした。
「でこのぼう」の解説はここをクリックしてご覧下さい

 

薫風士の吟行句と写真をご覧下さい。

 

夏祭旧りし曳山デコノボウ
自粛解け氏子総出の夏祭
若者のバイトも募り夏祭
手作りの稚児の冠夏祭
七色や日焼の稚児の冠飾
身の丈の祭飾や稚児禊ぐ
高齢の天狗元気や夏祭
波々伯部の天狗見つめる夏帽子
山車回す高き掛け声炎天へ
砂埃り山車転回の夏の宮
山鉾や社務所の軒をすれすれに
お旅所へ山車連なるや青田風
山車行くや実り豊かな青田道
炎天下天狗導く稚児と山車
山鉾の彼方白雲眩しけり
黒豆の畑の緑や山車の列
花散りし稲穂さゆるや山車速し
山車廻る豆と稲穂の細き辻
夏祭り惜しむや帰路の稚児太鼓
夏祭り余韻楽しむ太鼓の音
濃き影や日焼の巫女の帰り道
夏祭り徐疫平和祈りけり
忘るるな8月6日広島忌

 

「山車」は夏の季語とされています。情景を鮮明に詠むには季重なりもやむを得ない場合もあると思いますが、季重なりの俳句は「ダメ句」とする選者もいます
掲句を参考にする場合は選者の「嗜好」と「思考」の「好み」を考慮して下さい。
写真はタップすると、拡大してご覧にになれます。


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_155840 _154855 _154900_154920 _155057_2 青色文字をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

2023年7月31日 (月)

神戸どうぶつ王国 《真夏日の吟行》

  

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729日、「弥生まち協 多世代交流日帰りバス旅行」に参加して、舞子公園を見物し、その後、ポ-トアイランドにある神戸どうぶつ王国を訪ねました。

   

冒頭の写真は、園内ガイドマップと参加者に配られた「神戸どうぶつ王国」のパンフレットの一部分です。 

ここをクリックして、神戸どうぶつ王国・パークガイドをご覧下さい。

神戸どうぶつ王国は昨年12月に環境省から「認定希少種保全動物園」に認定されています

  

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持参のサンドウィッチとおにぎりの弁当を二階の「弁当持込エリア」で食べてから、「風のスタジアム」でバ-ドパ-フォ-マンスを見ました。

その後、園内を散策しましたが、珍しい動物や植物を目の当たりにして、つい、時間の経つのを忘れるほどでした。

  

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名も知らない珍しい動物や植物を俳句に詠むのは至難の技ですが、自分なりに見たまま「まんぽ俳句」を口遊み、エンジョイしました。

薫風士のスマホ写真をタップ拡大してご笑覧頂き、写真と拙句を対比して間違いに気づかれた場合には、ご指摘頂けると望外の喜びです。

       

炎天下輪潜り巧み白鸚鵡

真夏日の園の飛翔や鷹の芸

片陰の砂にごろ寝は狼か

炎天下プレ-リ-ドッグ岩の上

ビーバーはごろ寝暑さに顎を出し

ホースライド日陰の親を振返り

緑蔭に豚も腹這ふ昼下り

駱駝とて暑さに勝てずごろ寝して

川獺も夏陽避けるや岸に沿ひ

何を撮る日焼けの腕に大カメラ

葦見れば川獺の顔夏の池

薄衣を背に羽織るごとマレーバク

車椅子ベビーカ-行く夏の園

熱帯の森が主人や夏館

熱帯の森巡り行く夏着客

夏着客インコとアロー呼び交はし

ハシビロコウ見落としたるか夏の園

冷房の熱帯の森車椅子

熱帯の森の冷房心地良し

夏シャツの客を見物ナマケモノ

白シャツにウンチかけるなナマケモノ

夏の園人馴れしたるオウギバト

緑蔭にシロムネオオハシ動かざる

冷房に疲れ癒すや帰路のバス

猛暑日のガイド・運転謝し拍手

冷酒酌む一日の旅を無事に終へ

        (薫風士)

 

青色文字(季語など)をタップすると、「歳時記(俳誌のサロン)」などの例句やリンク記事をご覧になれます。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

   

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2023年7月30日 (日)

舞子公園《真夏日の吟行》

  

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7月29日に「多世代交流日帰りバス旅行」に参加し、舞子公園を散策しました。

冒頭の写真は参加者に配られたパンフレットの一部分です。

最後に掲載している写真をタップ拡大してご覧になり、疑似吟行をして頂けると幸いです。

  

舞子海上プロムナード」に初めて上がりました。海面から50mほどの高さにあり、一見の価値がありましたが、写真ではスリルを味わうことが出来ません。

写真を見ながら「まんぽ俳句」をご笑覧下さい。

  

夏潮を真下に渡る丸太かな

アイス売る海上喫茶おみくじも

夏潮の明石大橋自撮りの子

明石大橋仰ぐ彼方や夏の雲

大橋の鎖に掛かる夏の雲

夏空や孫文偲ぶ移情閣

炎天下明治天皇偲ぶ歌碑

夏帽子日傘行き交ふ舞子浜

       (薫風士)

     

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2023年6月20日 (火)

五月雨《三輪明神窯史跡園を訪ねて》

   

P.S. 2023.10.14)

米寿祝ぐ三田青磁や富士の山 

        (薫風士)

三田青磁の手作りの富士山を手作りの庭の日本列島に置き、米寿のお祝いの「まんぽ俳句会」をするのが夢です。

     

(2023.6.20の記事)

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冒頭の写真は三田三輪明神窯史跡園のパンフレットの一部分です。

 

秋に開催する仲間の吟行の事前確認のために梅雨の晴れ間に三輪明神窯跡園を訪ねたところ、係の方が史跡園などの説明を丁寧にしてくれて、三輪神社に通ずる小道の案内もしてくれました。

俄雨(にわか雨)が上がるまでの雨宿り中に展示品を見ながら三田青磁の詳しい説明を聞くことができて非常に有意義でした。

  

五月雨や青磁史聞きつ雨宿り

五月雨や三輪明神の加護祈る

五月雨虹故郷偲びけり

          (薫風士)

    

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「五月雨」は、「さみだれ」か「さつきあめ」か、いずれかに、俳句の定型リズム「5・7・5」にして詠んで(読んで)下さい

  

   

写真をタップ拡大してご覧になると、三輪明神窯跡園の一端がわかるでしょう。

   

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2023年6月14日 (水)

《五月晴・梅雨晴間》

 

(2024.8.13 更新) 

五月晴の吟行《ユニトピア》」をご覧下さい。

    

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冒頭の写真は、琵琶湖水難供養像など、2024年6月29日の五月晴れの琵琶湖近江舞子の風景です。

   

   

梅雨の晴れ間の水遊びを楽しんでいる人々には、外国からの観光客もいるようでした。

(写真をタップ・拡大してご覧下さい。)

   

今もウクライナやパレスチナなど、戦禍に苦しんでいる人々がいることは悲しいことです。

梅東風や届け世界にこの思ひ」や「夏祭り最後を飾る揚げ花火 《俳句XXX》」などをご覧下さい。

   

深田公園の写真は、2023年5月に新型コロナウイルス感染拡大防止の行動規制がインフルエンザ並になり、梅雨籠りで体力が衰えるといけないとの思いで梅雨の晴れ間の五月晴れに散歩に出かけた時に撮った風景です。

五月晴れと言っても、雨上がりの曇り空です。

深田公園に行くと、ホロンピア館のマジックガラスの壁を鏡にして太極拳をしている人々やトレッキングに集まった元気な人々が談笑していました。

     

梅雨晴間トレッキングの老多し

トレッキング笑み集ひ行く五月晴

         (薫風士)

  

トレッキングは6字なので5・7・5の定型に収めることは困難なので、上五の字余りとして用いて俳句のリズムを一応整えています。

  

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2023年5月 8日 (月)

コロナ禍を絶え忍びけり花は葉に

  

(2024.7.30 更新)
俳句《パリ五輪開会式に夏の雨》」や「
東京2020 喜怒哀楽俳句・川柳クイズ:誰のことか?(百日紅・雲の峰・総括編)」をご覧下さい。

   

芦屋から希望の丘へ花は葉に

初夏句碑巡りせむ句を口に

句に遊び平和を愛づや花は葉に

葉桜や平和ありての句を口に

口遊まん平和の祈り花は葉に

 「口遊まん」は「くちずさまん」と読み、「口ずさもう」と解釈して下さい

      薫風士

  

俳句はかく解釈しかく味う  

        高浜虚子)

   

青色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧頂けると幸いです。

     

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(写真)

武庫川の葉桜と

「希望の丘 句碑園」のパンフレットの一部分

  

  

  

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2023年5月 3日 (水)

藤・藤棚・藤の花

 

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NHKが丹波市にある白毫寺の九尺藤の紹介をしていたので何年振りかに再訪しました。

   

「九尺藤」は藤の種類の呼称であり、藤の花の長さが実際に9尺(約3メートル)もあるわけではありません

  

拙句と写真を掲載します。ご覧下さい。

   

故郷や九尺藤で町起こし

薫風やおばあちゃんてふ道の駅

藤見たさ車延々田舎道

代田映ゆ藤見へ車遅々として

車列遅々代田へ早し用水路

蝌蚪の紐取りて遊びし溝は無く

菩提寺へ筍生ゆる山の道

薫風や七福神の迎ふ寺

風薫る一心橋を渡る庭

思ひ出の詰まる寺苑や風薫る

藤棚の下に構へる大カメラ

二人連れペットと愛でる藤の花

葉桜や十三羅漢居並びて

羽伸ばしくつろぐ孔雀春の午後

藤棚や池の辺(ほとり)に父の句碑

菩提寺や愛犬偲ぶ藤の花

       (薫風士

  

鐘楼より月代今ぞ見え初めし

青田風吹き抜けてゆく夕餉かな

      (一楓)

  

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2023年4月 5日 (水)

桜の俳句と写真(丹波篠山吟行)

  

4月4日、花見日和に恵まれ幹事の配慮で俳句仲間と丹波篠山市ならではの楽しい花見の吟行をして、句会は、「バザールタウン篠山」にある「花ふじ」で昼食をすませて行いました。

拙句と写真を掲載します。

  

空青き花の城跡飛行雲

石垣に佇てばのどかな城下町

城跡を見返りあびる花吹雪

花見時解放したる市長室

市庁舎の高きより愛づ花の濠

市庁舎を城に似せたる花の町

花舞ひ来白亜の庁舎空青し

ウクライナ旗掲げ庁舎ののどけらし

茅葺の赤きポストや花舞ひ来

デカンショの踊りの像や飛花の舞

篠山の流れはいづく花筏

そろそろと花のトンネル行く車

篠山や花のトンネル抜け句座へ

花を愛で昼餉に愛でる地酒かな

丹波路や帰路の花見も満喫す

平和なる日本の春を謳歌して

丹波路の花の一日を惜しみけり

 

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新聞記事の写真は句友が呉れた読売新聞の切り抜きです。

 

2023年3月27日 (月)

ミモザ咲く花と緑の街を步す

   

 
街角に仰ぐミモザや空青し
 
新世帯迎へし庭の花ミモザ 
 
花ミモザ見守る街のゴミ置場
 
家家にとりどりの花ミモザ咲く
 
プランタに五色を揃へチュ-リップ
 
えんどうの花も咲きたる路地の縁(へり)
 
ミモザ咲く八十路のまん步花の街

 
       (薫風士)
  
「歳時記(俳誌のサロン)」と「575筆まか勢」から例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字をクリックしてご覧下さい。
 
歳時記
咲き満てる二本のミモザ百寿祝ぎ
      (五十嵐播水)
    
足萎えし夫と散歩や花ミモザ
      (石川元子)
 
花ミモザレディスランチのレストラン
      (石井雲雀)
 
575筆まか勢) 
ミモザ咲く潮風ゆるき坂の町
      (岡田公子)
   

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2023年3月21日 (火)

春分や子供に見せん親の背

   

タイトルは、ブログ用の拙句です。

「背」は、「5-7-5」のリズムにするために、「せな」と読んで下さい。

パンフレットの写真は、「ひとはく通信 ハ-モニー」(118号)の一部分です。タップ拡大して解説をご覧下さい。

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春分の日なので好天を期待していましたが、あいにくの雨になり、「ひとはく」の新館で本を読んだり、小鳥の標本を見たりして過ごしました。

何事にせよ、「良かれ」と思ってアドバイスしても、「押し付けは嫌だ」と、反発を招くことがよくあるので、なるべく「不言実行」で「背を見せる」ように心がけていますが、ままになりません。

それでも、「いずれわかるだろう」と、諦めないで自分に言い聞かせているこの頃ですが、元気な子供が居るのは嬉しいことです。

 

「ひとはく」で愛でる自然や彼岸の日

「新館」の仕掛け巧みや春の雨

春雨の音リズミカル鎖樋

春雨や見てるつもりが見られをり

下からも上からも見ん山笑ふ

暖かや親の背見て子は育つ

        (薫風士)

 

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