「百日紅」の俳句と写真(特集)
いつの世も祈りは切や百日紅
(中村汀女)
冒頭の写真は、薫風士の故郷の菩提寺(白毫寺)の本堂前の苑の一部分です。
丹波の白毫寺は九尺藤の藤棚で観光スポットになっています。
今朝の「まん歩」から共感する俳句を歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
(詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。)
人住むか住まぬか咲くは百日紅
(小黒カツ)
一つ家に表札二つ百日紅
(高橋瑛子)
(この俳句は自分の家のことか、他人の家のことか、不明瞭です。)
お隣の百日紅の咲くわが家
(稲畑汀子)
(この俳句の「百日紅」は「さるすべり」と読むと「字足らず」になります。「ひゃくじつこう」と、「5・7・5」のリズムにして読みます。)
百日紅もう父母をらぬ家となり
(北崎展江)
古びたる団地にぎはし百日紅
(西本花音)
表札に子の姓並ぶ百日紅
(田原陽子)
(この俳句は子供と同居したことを詠んだものでしょうか? 語順を変えて「表札に並ぶ子の姓百日紅」とすると、たまたま見かけた家の表札を詠んだことになるでしょう。語順によって句意やニュアンスが変わります。「俳句雑感(3)俳句のリズムを考える」参照。)
(薫風士の「まんぽ俳句」と写真を掲載します。)
百日紅コロナにめげず句に遊び
をちこちの街角さゆる百日紅
コロナ禍や漫歩に愛づる百日紅
コロナ禍や白く逞し百日紅
大房の重きに垂るる百日紅
仰ぎ見る百日紅に朝の月
清貧の自粛の日々や百日紅
ニュータウン旧りし石垣百日紅
青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。
2025.8.16 更新
投稿: 薫風士 | 2025年8月17日 (日) 19時07分
「四季の雲(折々の写真・俳句)《早春・春の雲》」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2022/02/post-06b7.html
や
俳句の鑑賞:「秋」の特集
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/09/post-4cd8.html
をご覧下さい。 (薫風士)
投稿: | 2022年5月 6日 (金) 15時33分
「夏の俳句特集 (薫風士のブログ)」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2022/02/post-bdba.html
をご覧下さい。
(薫風士)
投稿: | 2022年2月 8日 (火) 10時04分
8月19日は「俳句の日」とされています。
正岡子規の命日は9月19日ですから、8月19日からの1か月を「俳句月間」として俳句・教育関係者により俳句を通じて子供たちに日本文化の啓蒙活動をして頂いたら如何でしょうか?
俳句の教育はもう既に実践されているのでしょうが、コロナ禍の自粛生活で子供たちがwebのつまらないゲームに夢中になっているのは親泣かせです。
俳句は、個性を発揮する芸術の一つであり、好き好きです。プレバトのような一方的な査定やランク付けはしないで教育すべきでしょう。
大人のための俳句の面白さの啓蒙の一助になれば幸いですが、
8月15日の終戦記念日の俳句を特集しましたので
俳句ブログ:終戦記念日 <「戦争と平和」特集>
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/08/post-452c.html
をご一読下さい。
(薫風士)
投稿: | 2021年8月22日 (日) 11時22分
「字余りの俳句」の鑑賞
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/06/post-66c8.html
をご覧下さい。
(薫風士)
投稿: | 2021年7月 2日 (金) 07時56分
9月19日は正岡子規の忌日「獺祭忌」です。
「芭蕉・子規・虚子の俳句、まんぽ写真・俳句などを楽しもう!(WEB特集)」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2020/09/web-1bc9.html
をご一読下さい。
「俳句の面白さ・奥の深さ」が分かりますよ。
(薫風士)
投稿: | 2020年9月19日 (土) 00時09分
「(秋彼岸の俳句)夏井先生の添削を添削する(特集)」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2020/09/post-f4d8.html
をご覧下さい。
「俳句の面白さ・奥の深さ」が分かりますよ。
(薫風士)
投稿: | 2020年9月14日 (月) 12時07分