写真 Feed

2021年12月18日 (土)

冬晴の吟行楽し誓子館(吟行句と写真)

   

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう

青色文字をタップするとリンク記事をご覧になれます。

    

神戸大学の山口誓子記念館を冬晴れの吟行日和に俳句仲間と訪ね、記念館に展示された山口誓子の代表句の一つ 「学問のさびしさに耐へ炭をつぐ」 の英訳を見て俳句の英訳の難しさ・楽しさを再認識し、昨日「俳句HAIKU」の記事「神戸大学山口誓子記念館を訪ねて(俳句の英訳)」を書きましたが、今回は拙句とその裏付けとなる写真を掲載します。

    

振り返り愛しむ六甲冬紅葉

Going downward on the Rokko,

I looked back again to admire

the colored leaves up there.

     

玻璃に映ゆ名残の紅葉誓子邸

Reflected on the windows,

remaining colored leaves_

the restored house of haiku-poet Seishi

       

冬晴の六甲台や誓子邸

格子戸を入れば侘助三つ四つ

冬日差す誓子の色紙「虹の環を

木の葉髪見入る筆跡誓子かな

誓子邸名残の紅葉玻璃に映ゆ

玻璃越しに名残の紅葉誓子邸

凩や誓子邸より茅渟の海

煙突の高き煙や冬雲

煌めくや冬日の彼方茅渟の海

     

余談ですが、プレバト梅沢富美男永世名人は、「70点でよい」と言っています

最近気になることは、世間一般に子供の教育など、何事にも100点満点を求める完全主義の傾向が強く、政治の世界でも満点を求めて主観的な思い込みで頭ごなしに批判をし過ぎる傾向があることです。何をもって70点や100点とするかは人それぞれの考え方・価値観次第です。

「努力もせず、いい加減にして良い」とは決して思いませんが、努力をしても出来ないことはあります。人生には、「自分がコントロール出来ること」と「自分がコントロール出来ないこと」があります。

向上心は大切ですが、あまり無理をしないようにしましょう。

欲が深すぎると常に不満を抱き、不幸なみじめな気持ちに陥り、精神衛生上も良くないでしょう。うつ病になると、何事も前向きに考えることが出来なくなるでしょう。うつ病の一面は「努力が出来ない病気」といえるのではないでしょうか? 重症化すると、「自殺願望」に陥る危険があると思います。

コロナ禍の生きづらい世の中になりましたが、無理をしないで、それぞれの自分のペースで、必要なら社会的支援も活用して、乗り越えましょう。

今年は「丑年」で牛歩の日々でしたが、「寅年」の来年はどのような1年になるのでしょうか?!

  

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岸田文雄総理大臣には喫緊の課題が一段落すれば、「俳句を通じて世界平和を」という俳句愛好家の思いにも耳を傾けてほしいものですが、喫緊の課題は矢継ぎ早に生じますから、総理大臣在任中は期待出来そうにありません。

渡月橋etc.の俳句 (橋梁通信掲載に因んで)」をご覧下さい。

     

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2021年11月15日 (月)

「渡月橋」etc.の俳句 (橋梁通信掲載に因んで)

  

(P.S. 2022.9.1)

あれ無くば愚痴を「たら・タラ」秋の昼  

  

「TOKYO 2020」の開催をワクチンの開発・普及が進み新型コロナウイルスの感染拡大の収束が期待されるまで2年間延期していたら、暗殺による安部晋三元総理大臣の不慮の死も起こらず、世界の歴史は変わっていたかもしれません

ゴルフ談義政治談議も「あれが無かったら」と愚痴や反省がしきりです。

(青色文字をタップしてリンク記事をご覧下さい。)  

俳句《涼し》死の話」や「終戦記念日墓参・盆の俳句」、「言葉の力・俳句の力《癒し》」をご覧下さい。

    

(2021.11.15)  

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう

    
Dsc_0040「渡月橋」を詠んだ薫風士の俳句が11月15日付の「橋梁通信」の記事「一輪挿し」に掲載されました。そこで、「橋」を詠んだ俳句を纏めました。

「橋梁通信」の記事は写真をタップ・拡大してご覧下さい。

        

異国語も飛び交ふ小春渡月橋

小春日や俳句は楽し橋に佇つ

冬紅葉惜しみ暮れゆく渡月橋

 ここをタップして「小春と凩(吟行俳句と写真)」をご覧下さい。

     

渡月橋人影まばら冬の虹

寒さをも句に口遊み橋急ぐ

オミクロン株の感染拡大により新型コロナウイルスの感染拡大第6波が生ずることなく、「小春」の俳句のように渡月橋が賑わうことを祈っています。

「冬の虹」の俳句と写真はここをタップしてご覧下さい

   

夏休み淡き初恋太鼓橋

太鼓橋一心池の風涼し 

原句は「夏休み初恋せしか太鼓橋」としていましたが・・・今は確信になりました。

ここをタップして「太鼓橋の思い出」をご覧下さい

   

風薫る我が青春の木の根橋

小春の日句友を訪ね木の根橋

この俳句は丹波市俳句協会俳句大会の薫風士の入選句です。太鼓橋の初恋の女性の姿を思い出しながら通学路の「木の根橋」を渡り、俳句を詠みました。

ここをタップして「俳句の鑑賞: 田ステ女俳句ラリーに参加して」をご覧下さい。

   

ここをタップして「錦帯橋」などを詠んだ俳句と写真をご覧下さい。

明智光秀所縁の福知山城の太鼓橋の写真も、ここをクリックしてご覧下さい。吟行の楽しさが分かると幸いです。 

  

「橋」の俳句は「575筆まか勢」に無数にあります。ここをタップしてご覧下さい

  

岸田文雄総理大臣は外務大臣当時にファン・ロンパイ元EU初代議長を「日EU俳句交流友好大使」に委嘱しました。

喫緊の課題の対策が一段落したら、日本の伝統文化である俳句を通じて世界平和への橋渡しもしてほしいものです。

薫風士は俳句の素人伝道師としてブログを通じて世界平和の草の根運動をしている心算でいます。

ここをタップして、「俳句をユネスコ世界無形文化遺産へ (草の根運動)」をご覧下さい。

  

岸田首相には、広島出身の初めての総理大臣として、世界で唯一の被爆国の総理大臣として、岸田・バイデンの良好な日米関係を推進して是非とも核軍縮の橋渡しにも尽力して頂きたいと願っています

核兵器の廃絶は現実には出来ないにしても、世界の人々がこの祈りを続け、いずれの分野においても、世界の指導者が「寛容の精神」をもって世界の融和・核軍縮の努力をすれば、戦争の勃発や核兵器の使用を未然に防ぐことは可能でしょう。

来年は参議院選挙もあり、「憲法改正」の議論を促進するお考えのようですが、しっかり国民の声を聴き、世界情勢や日本の将来を慎重に考え、平和憲法の大原則を堅持して頂きたいものです。

ここをタップして、「869祈り繋ぐか原爆忌」をご覧下さい

  

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(文末の写真順に)

・白毫寺の太鼓橋 ・福知山城前の太鼓橋 ・渡月橋 ・「橋梁通信」1面の一部分

    

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時雨晴れ「つくしの里」を吟行す(俳句と写真)


    

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう!

青色文字をクリック(タップ)して歳時記の例句やリンク記事をご覧下さい。

    

新型コロナウイルス感染拡大第5波が一応収束し、飲食店等に対する時短要請等が解除されたので、2021年11月9日に「仲よし俳句会」の吟行俳句会を近場の「つくしの里」で開催しました。

吟行地の解説と三田市民文化祭俳句大会の紹介を兼ねて、掲載の許可を頂いた句友の俳句と薫風士の投句等を下記に掲載します。

    

林わこさんの投句

黒豆の畑は刈り取り間近なる

立冬の村の奥より犬の声

誕生の記念樹桜紅葉して

 

山田京子さんの投句

穭田や真っ赤な傘の人通る

山裾に添ふ家並や秋桜

揺らぎ合ひても縺れなく秋桜

    

(薫風士の投句)

初冬のつくしの里を句に遊ぶ

口遊む試歩の俳句冬紅葉

口ずさむ試歩の俳句や時雨晴

の里を試歩せり句を口に

黒豆か収穫後の畝黒し

初時雨上がり白鷺滑降す

木枯に白鷺飛ぶや羽束川

に朱の鮮やかな吸引車

ミニロール配られ句座の冬温し

     

第53回三田市民文化際俳句大会が2021年11月13日に開催されましたが、薫風士は都合で募集句に投句せず、当日は生憎の風邪で寝込んでしまい、残念ながら欠席しました。

応募句(兼題なし)で三田俳句協会賞を受賞した植坂和子さんの俳句「病理学研究室の鶏頭花」は新鮮なテーマ・題材でコロナ禍の俳句大会の応募句として多くの選者の共感を呼ぶのに成功しています。

この俳句は「切れ字」が無いからダメだという人もいるでしょうが、強いて言えば最後の「鶏頭花」が「切れ」の役をしていると言えるでしょう。

      

第50回第51回の大会では幸い当日の席題投句が入選しましたが、俳句大会の募集句は吟行句とは異なり、俳句の表現の巧みさのみならず題材にインパクトが無いと選者の注目を惹くことができません。

第53回三田市民俳句大会の当日投句の席題は「冬紅葉」と「口」だったそうです。

句友の頑張りの試歩を詠んだ薫風士の掲句「冬紅葉」・「口遊み」は、「季語」と「お題」を二つとも含む俳句なので、「もし今回の俳句大会に応募していたら入賞したかもしれない」と自画自賛していますが、斬新さに欠けているのでダメでしょうね。

いずれにせよ、吟行は楽しむことを優先し、投句の際に推敲すれば良いと思っています。

そこで、一句

口切茶寿も祝ぎたし句に遊び

            (薫風士)

    

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2021年11月 8日 (月)

俳句の鑑賞《菊人形》

    

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう!

   

Photo

明石駅の構内蛸の菊人形 

      (律子)

   

冒頭の写真は11月の神戸同人俳句会で句友が投句の裏付けとして披露してくれたものです。

菊人形と言えば枚方の菊人形が有名ですが、珍しい菊人形の写真なので撮影されたご本人のご了解を得て俳句と共に掲載させて頂きました。

写真をタップ・拡大してご覧下さい。

「明石焼き」と「たこ焼き」の違い解説はここをクリックしてご覧下さい

新型コロナ感染拡大が一応収束し、外出やイベントの自粛が解除されたので久しぶりの集合俳句会をエンジョイしました。

神戸同人の吟行俳句会の楽しい思い出の記事などの「楽しい吟行(写真俳句特集)」をご覧下さい。

   

「歳時記」や「575筆まか勢」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

(青色文字をクリック(タップ)して例句の詳細やリンク記事をご覧下さい。)

  

菊人形1

脇役と云ふも香りて菊人形 

        (金子和子)

   

菊人形2

菊人形ふくら雀に帯締めて 

        (坊城俊樹

   

575筆まか勢

菊人形鎧は殊に朱を連ね

       (久米正雄 )

   

気に入らぬ箇所をとことん老菊師

        (高澤良一

  

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

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2021年10月12日 (火)

越前の恐竜博や秋うらら (吟行の俳句と写真)

      

思い出の写真俳句を作ろう 

まんぽ俳句」で故郷を元気に、未来に繋ごう

    

2023.7.13更新 

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万緑と青田《丹波竜の里・化石工房吟行俳句》」をご覧下さい。

   

故郷を元気にする吟行の楽しさを若い世代にも知って頂きたいとの思いでブログ「俳句HAIKU」を書いています。 

   

   

写真はタップして拡大できます。

青色文字(タイトルなど)をクリックすると俳句や解説などがご覧になれます。

   

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(写真)

4ch.TVの一画面

    

季語『東北忌・3.11』に思うこと」をご覧下さい。

     

9月22日のプレバトを見ると、「プレバト俳句 47都道府県ふるさと王争奪戦」とかいう新企画の「写真俳句」番組でしたが、夏井先生の査定や添削も納得できる興味深い番組でした。  

    

「俳句HAIKU」の写真俳句は、「吟行地を紹介し、読者が写真を自然に見立てて疑似吟行をする参考になること」を意図していますので、プレバトの写真俳句と趣旨が異なります。

プレバト金秋戦2022』の俳句を考えるをご覧下さい。

   

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この写真の雲は恐竜が向き合っているように見えるでしょう。

喧嘩をしようとしているのか?

キスをしようとしているのか?

俳句の解釈も写真の解釈も読者次第です

         

2022年2月22日は何の日でしょうか?

猫の日の俳句鑑賞《猫・恋猫・恋の猫》

をご覧下さい。

  

今朝のNHK-TVニュース(2021.11.26)を見て駄句を詠み、追記しましたが、「秋うらら」で詠んだ恐竜像のことでしょうね?

 

恐竜も冬籠りさせ道の駅    

越前路恐竜像の天高し

秋天へ吠えし恐竜越前路

恐竜に泣く幼子や秋暑し

秋光の浅瀬に紛れ釣りの人

花芒車窓に猶も麒麟草

秋惜しむサンダーバード窓の(うみ)

車掌帽かぶり秋思電車っ子

大川を渡る車窓鳥渡る

   

このブログ記事のタイトル俳句の「恐竜博」は福井県立恐竜博物館を指します。  

青色文字の季語をクリック(タップ)して「歳時記」の例句や「俳句HAIKU」のリンク記事をご覧下さい。

写真をタップ・拡大すると九頭竜川の釣り人や鳥の群れなどをご覧になれます。

  

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Photo

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2021年7月17日 (土)

梅雨晴間綾子生家を訪ねけり (俳句と写真)

   

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう

    

タイトル句の通り、コロナ禍の緊急事態宣言が解除された梅雨晴れ間兵庫県丹波市の細見綾子生家高座神社などを仲よしの句友と吟行しました。

拙句と写真をご笑覧下さい。

   

一行を迎へ編隊夏燕

雨蛙綾子生家の小さき葉に

でで虫は何処に潜むや綾子句碑

狛犬の阿吽にマスク青田風

コロナ禍マスク茅の輪守り

天を衝く縁結びてふ夏木立

蓮の葉水玉光る雨上がり

万緑に訪ねし石生(いそう)水分れ園

山ならぬ分水嶺水涼し

丹波路の庄屋子孫の夏料理

丹波路の庄屋古民家夏の句座  

  

細見綾子 (1907―1997)は俳句界で最も権威のある賞とされている 「蛇笏賞」 を受賞しています。その句集や関係の書籍は、たんば黎明館でご覧になれるでしょう

   

今朝、でんでんむし」の唱歌を歌っている子供や家族の明るい声が聞こえました。

近畿地方も今日梅雨明けですが、関東・甲信地方は7月16日に梅雨が明けました

ところで、7月16日は「閻魔詣」です。

閻魔大王に政治家の功罪をしっかり裁いてほしいものですが、現代は主権在民の民主主義の時代です。

自分や子供たちの為によく考え、日本の将来の為にもしっかり判断して、投票しましょう

  

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句会をした古民家カフェは将来改装して本格的な民宿営業を始める予定との事です。

  

新型コロナウイルス感染拡大が収束して、綾子生家や古民家などで吟行句会を自由に楽しめるようになることを祈っていますが、楽観できませんね  

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2021年6月21日 (月)

夏至の一日(夏の俳句と写真)

         

歳時記から、親しみやすい俳句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字の季語をタップしてご覧下さい。

   

夏至1

夏至暮るる三度食事をしたるのみ 

         (中原幸子)

 

どの犬も合羽着てゐる夏至の雨  

         (木下節子)

 

犬待たせ一枚羽織る夏至の夜  

         (大柳篤子)

  

夏至2

常連の飲み会夏至の夕べかな   

         (渡辺安酔)

 

割り切れぬ思ひに暮れて夏至の雨 

        (窪田佳津子)

 

家中の窓開け放つ夏至の午後  

        (仁平則子)

     

575筆まか勢

 
夏至の月やうやく光得つゝあり 

         (坊城中子) 

 

白衣きて禰宜にもなるや夏至の杣  

        (飯田蛇笏)

   

(2021.6.21)

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2021年6月21日、東京や大阪など7都道府県は「緊急事態宣言」が解除され、「蔓延防止等重点措置」に切り替えられ、少しはホットしましたが、沖縄は7月11日まで緊急事態宣言が継続されます

オリンピックの開催に伴い又「緊急事態宣言」が必要な事態になるかもしれませんね。心配なことです。

6月21日は夏至の快晴に恵まれ、清々しい早朝や夕暮れ前の「まんぽ」を満喫しました。

   

拙句10句と写真を掲載します。

青色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧下さい。

夏至の朝ジョガー犬連れ行き交ひて

スマホもて夏至の燕の飛翔撮る

呼応する夏至の鴉の恋の声

玻璃の壁鏡に夏至の太極拳

自転車の曲乗り巧夏至の園

夏至の空水面に映ゆるアート池

夏至の空映ゆる水面の渦の恋

水輪とはアメンボの恋日暮れ前

水輪とは魚の夕餉夏至の池

夕月に夏至の一日を惜しみけり

  

(P.S. 2022.6.21)

明易や花鳥諷詠南無阿弥陀

       (高浜虚子)

   

明易一期一会句に祈り

手作りの骨壺を手に明易し

       (薫風士)

  

本との出会い(1)「あの海にもう一度逢いたい」

をご覧頂ければ幸いです。

   

ここをクリック(タップ)して、夏の俳句特集 《コロナ禍のストレスを発散しよう!》をご覧下さい

   

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2021年6月14日 (月)

コロナ禍や酒無き昼餉梅雨の灘

 

コロナ禍の緊急事態宣言下では蔵元の酒のサービスも無いことをうっかり忘れて、梅雨晴れに偶々所用で灘五郷に来た序に本場の酒を飲みながらランチを食べようと神戸酒心館を訪ね、駄句を口遊みました。

コロナ禍の憂さ晴らしに拙句と写真が聊かでもお役に立てば幸いです。ご笑覧下さい。

(青色文字をタップして、関連のリンク記事をご一読下さい。) 

  

梅雨晴間自粛と知らず酒蔵へ

  

酒蔵で冷酒も飲めず黙食す

   

酒蔵の卓の青葉や酒は無く

   

酒蔵の昼餉の窓や七変化

  

冷酒無くノンアルコール笊蕎麦に

  

ざるそばとノンアルコール梅雨の膳

   

笊蕎麦にノンアルコールを飲んだのは初めてでしたが、意外に美味しくて満足しました。

酒のサービスが無いせいか、筆者の食事中に男ばかりの客は無く、女性客が何組か来ました。

「緊急事態宣言」が解除されても、政府は飲食店への規制は続ける方針のようですが、昨年「俳句HAIKU」の「大寒の俳句(コロナ禍の緊急事態宣言・国際同盟に思うこと」で述べた対策を是非講じて、良心的に運営している飲食店では日本酒などを楽しめるようにしてほしいものです。

      

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2021年6月 4日 (金)

俳句鑑賞《かえる・蛙・雨蛙・青蛙・牛蛙・土蛙・殿様蛙・蟇・河鹿》 

        

  

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  (写真)

カラー図説日本大歳時記「蛙」のページの一部 

  

写真をタップ・拡大すると、例句や解説をご覧になれます。

青色文字をタップして、解説や例句など、リンク記事をご覧下さい。

    

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日本伝統俳句協会のカレンダー

2021年3月

 

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狭庭の草取りをしていると、目の前に蛙がじっとしているのに気付き、駄句を口ずさみました。

 

 目くらまし巧みな蛙吾が庭に

  

「蛙の俳句」といえば、松尾芭蕉の代表句「古池や蛙飛びこむ水の音」を思い浮かべるでしょう。 

「かえる」は伝統俳句では旧仮名遣いで「かはづ」と記述するのが普通ですが、東京都のコロナ感染拡大防止キャンペーンに因んで「かえる」をタイトルに用いました。

        

「蛙」は「春の季語」ですが、「雨蛙」や「蟇(がまがえる)」などは「夏の季語」です。

梅雨から夏の賑やかな鳴き声で蛙の存在を実感するのが一般的でしょう。  

     

蛙の音芭蕉を偲び句に遊ぶ

  

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写真はお気に入りの陶蛙の箸置きです。

箸を置く度に目をクリクリと動かします。     

箸置きは陶の蛙や夏料理

         (薫風士)

  

「歳時記」(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに、抜粋・掲載させて頂きます。

(「蛙」を詠んだ拙句と写真は最後に更に掲載します。ご笑覧下さい。)    

    

蛙1

コンビニのあかりは消えず遠蛙 

        (田中清司)

   

さながらにコントラバスや牛蛙 

         (大橋晄)

  

蛙2

初蛙広き仏間に一人寝る   

      (大西八洲雄)

   

初蛙やさしき雨の午後となり 

       (阿部正枝)

 

蛙3

点滴は妻の命脈蛙の夜    

       (関根初男)

  

手を握るのみの見舞や遠蛙  

       (間宮あや子)

  

蛙4

よく見ればよき面構へ青蛙  

         (足利徹)

   

掌にのれば仏頂面の青蛙   

       (樋口みのぶ)

  

蛙5

雨蛙かしこまりたる雨催    

        (稲畑汀子)

  

雨どつと沸騰点こす蛙かな  

        (村田岳洋)

  

蛙6

ニュータウンに残る古池牛蛙 

        (中田禎子)

  

蛙田の闇の広がる車窓かな  

        (松尾芳子)

  

蛙7

早暁や令和二日の遠蛙    

       (谷田貝順子)

  

千年の杉の霊気を青蛙    

       (楠本和弘)

  

最後に薫風士の「コロナ俳句」・「まんぽ俳句」と写真をご笑覧下さい。 

蛙の声はここをクリックして、お聞き下さい  

コロナ禍やコロナコロナと蛙鳴く  

コロナ禍や五輪変えろと鳴く河鹿

牛蛙コロナは嫌ブーイング

小さくして一葉に守(も)らる青蛙

土蛙汚らしくし身を守り

身構へる殿様蛙石模様

鎮座して殿様蛙すまし顔

ひき鳴きて姿暗ます保身術

蛙鳴くアートの池やホロンピア

チアダンス池のアートに夕蛙

蛙鳴く池の広場のチア練習

蛙鳴き鴉飛び立つチアダンス

蛙鳴く池越えショットナイスオン

コロナ禍やは自粛五輪とて  

冷房五輪は家で皆帰ろう

猛暑日の五輪マラソン一葉散る

(ひき)も鳴くガッツの涙初優勝

 日本ゴルフツアー選手権を見て、木下稜介選手の初優勝の感激を詠んだ俳句です。 (NHK-TV画面の写真参照) 

  

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2021年5月16日 (日)

須磨離宮公園・バラと噴水(吟行の俳句と写真)

 

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Dsc_4611 「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が5月末まで延長されましたが、更なる延長も有りうるので梅雨入り前の貴重な一日の好天を活かすべく、須磨離宮公園までドライブして家族吟行をしました。 「コロナ禍の俳句鑑賞 <青葉・青葉風・青葉潮>」にも、この吟行で詠んだ俳句などがあります。合わせてご覧頂ければ有難いです。

 

梅雨入り前一日を惜しむ須磨離宮 

青葉風カフェは久しく閉ざされて 

あの音はドクターヘリか薔薇の苑 

噴水や青葉の丘のレストラン 

大噴水黙食の窓煌めかせ 

噴水の煌めく窓を鳥の影 

噴水やポセイドンと自撮りして 

後ろ手の幼の見入る薔薇手入れ 

目高群る離宮の池やモネ偲ぶ 

馬へたるドン・キホーテや風薫る 

楠若葉巨幹の枝の交はりて

展望を求め踏み行く夏落葉

梅雨入り前満喫したる須磨吟行 

 

「梅雨入り前」は5・7・5のリズムを整えるために「ついりまえ」と読んで下さい。青色文字の季語をタップすると「歳時記」(俳誌のサロン)や「575筆まか勢」の俳句などをご覧になれます。写真はタップ・拡大すれば、鳥やヘリ、目高などがご覧になれます。コロナ禍の気分転換・もやもやの解消に役立てば幸いです。

 

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2021年5月 4日 (火)

俳句と写真《石鹸玉・しゃぼん玉》

  

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「シャボン玉」は、俳句では「しゃぼん玉」と平仮名にするか、「石鹸玉」と漢字で表現するのが普通です。

季語は「春」です。

   

「歳時記」(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

  

しゃぼん玉1

しやぼん玉とぶ七彩に光りつつ 

         (中川濱子)

  

しゃぼん玉2

母と子のはしやぎの中のしやぼん玉 

        (亀ヶ谷照子)

  

しゃぼん玉3

しやぼん玉中をゆるゆる乳母車 

         (浮田胤子)

 

しゃぼん玉4

浮雲に届けとばかりシャボン玉 

          (林生子)

  

しゃぼん玉5

しやぼん玉オパール色に輝けり 

         (楠原幹子)

  

コロナ禍の自粛を強いられた若者や家族連れが深田公園で思い思いに遊んでいたのを詠んだ薫風士の「まんぽ俳句」とその情景の写真を最後に掲載します。

写真をタップして拡大して、空高く上がるシャボン玉をご覧下さい。コロナ禍の慰みになれば嬉しいです。

   

旅心つのらせ上がる石鹸玉

  

しゃぼん玉こんなに遠く飛んで来て

  

しゃぼん玉弾け儚しホロンピア

この俳句は「5-10-3」のリズムで詠んで頂ければ幸いです。

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

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2021年4月17日 (土)

儘ならぬバンカーショット山笑ふ(俳句HAIKU)

     

思い出の写真俳句を作ろう

    

(P.S. 2022.10.19)

今日一のナイスショットや天高し

あれ無くば愚痴を「たら・タラ」秋の昼 

ショット時の色無き風や運不運

秋晴れのゴルフに興ず良き仲間

秋彼岸過ぎて最後の同期会

青色文字をクリックして、ゴルフ記事や例句をご覧下さい。

     

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(2021.4.17)

タイトルはブログ記事用の拙句です。  

月一ゴルフの定例日が寒波に見舞われましたが、幹事の配慮で日程が変更され、幸いゴルフ日和の健康管理ゴルフを満喫しました。
スコアを気にしない健康管理ゴルフですが、後半はスコアを改善し、17番・18番を連続パーにしたことを記憶にとどめるべく
、昨年4月に書いた記事に拙句を追加しました。

   

快晴のゴルフに興ず2月尽

快音のナイスショットや春の風

ティーショット飛び行く彼方春の雲

春光やバンカーショット技冴えて

春光の昼餉に少し平和論

ロシアのウクライナ侵攻が速やかに解決されることを願っていますが、市井の一老人には儘ならず、俳句ブログを書くこと位しか出来ません。

血に染むなドニエプルてふ春の川等に述べた薫風士の思いをシェアーして頂けると幸いです

     

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松山秀樹マスターズ優勝の快挙に因んで、将来ゴルフ愛好家ばかりでなく俳句の愛好家も増えることを念じて、ゴルフの俳句を特集しました。

   

山笑ふバンカーショットおおたたき

山笑ふ吾がワンオン二つとて

快音のボールOB山笑ふ

早春の有馬富士向けティ-ショット

三密と無縁のゴルフ余花愛でつ

の声に快音ティーショット

春泥を避けてショットの腕の冴え

飛行雲霞む彼方へティーショット

山吹や池越えショット見せ所  

蛙鳴く池越えグリーン技の冴え

快音に一声やナイス・オン

雨催ひグリーンの頭上夏燕

     

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青色文字の「俳句」をタップし、最新の俳句記事をご覧下さい。 

   

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2021年4月14日 (水)

コロナ禍の聖火周回花は葉に

     

《近詠》「花は葉に」

行き交ふは犬連れ子連れ花は葉に

ありのまま生きざま晒し花は葉に

花は葉に命の限り句を口に    

コロナ避け近場のゴルフ花は葉に

しくじりも人生の糧花は葉に

         (薫風士)

    

タイトルは薫風士のタイトル用のコロナ俳句です。

一般的な俳句としては「コロナ禍の聖火リレーや花は葉に」とする方がリズムも形式も整って良いと思います。

2021年、療非常事態宣言下の大阪府は、4月13,14日に万博記念公園内で無観客のオリンピック聖火リレーを実施しました。

     

・花は葉に旅の期待は秘めしまま 

          (稲畑汀子)

 

・会ふことのかなはざる日々花は葉に 

          (西山春文)

   

歳時記(俳誌のサロン)から抜粋させて頂いた掲句2句はコロナ禍を詠んだ俳句ではありませんが、多くの方々の現在の心情に当てはまるのではないでしょうか?

  

薫風士の掲句はコロナフレイル防止コロナ鬱発散の散歩やゴルフで口ずさんだ「まんぽ俳句」ですが、その情景の写真を掲載しました。ご笑覧下さい。

   

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2021年3月24日 (水)

花見して自由奔放句を口に

    

P.S.2022.3.27

福岡、東京、高知など各地で桜が満開になりましたがウクライナ紛争について、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、紛争解決案を提言しました。

青色文字をクリック(タップ)して、「血に染むなドニエプルてふ春の川」や「花祭の俳句《21世紀の宗教・世界平和を考える》」、春一番この発言はおぞましき」に書いた思いをシェアして頂ければ望外の喜びです。

    

  

Cimg64692021年は、3月14日(ホワイトデー)に東京の開花情報があり、15日には四国などの開花情報がありました。

16日に京都の開花が確認され、大阪城公園の桜の開花も19日に発表されましたが、コロナ禍で花見の宴会は自粛が要請されています

 (冒頭の写真)高松城

    

神戸は標本木の王子動物園の桜が漸く24日に開花し、拙宅の庭隅の雪柳連翹も咲き、桃も四五輪の花を咲かせ春爛漫の陽気になりました。

窓越しに裏庭を見ると、昨年巣立った鵯なのか、連翹の花を啄んでおり、桃の木にはモズが4~5匹蕾を啄んでいました。(写真をタップ・拡大して巣箱の近くをご覧下さい。)

3月22日から首都圏の「緊急事態宣言」も解除されました。しかし、変異ウイルスなど拡散が収まらず、安心できません。

  

コロナ鬱吹き飛ばす句を春うらら

   

タイトルの拙句や掲句のように、ホワイトチョコなどを酒の肴にワンカップ酒か缶ビールぐらいは飲みながら桜の花などを愛で自由奔放に俳句を口遊み、コロナ禍の鬱積を発散したいものですが、儘なりません。今日(23日)は庭を眺めて我慢の自粛です。  

記事のタイトル(青色文字)をクリックして、ご笑覧下さい。

   

「鶯」・「初音」の俳句を楽しもう!

  

「桜」・「花」などの俳句と写真を集めました

   

新元号祝ひ「花見」の俳句詠む

  

ここをクリックして、季語クイズ(「春分や芭蕉俳句の季語ゲーム」等、お楽しみ頂ければ幸いです。

  

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2021年3月13日 (土)

《春の海》 俳句と写真(須磨浦公園吟行)

   

P.S. 2022.4.5 改定

ウクライナ紛争について、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、記事を書きました。

青色文字をクリック(タップ)して、「梅東風や届け世界にこの思ひ」や血に染むなド二エプルてふ春の川」、春一番この発言はおぞましき」などをご覧下さい。

     

「春の海」と言えば、宮城道雄の曲「筝と尺八による二重奏」与謝蕪村の俳句「春の海終日のたりのたりかな」が有名です。

蕪村の俳句は日本三景の「天橋立」の「与謝の海」を詠んだものだとも言われています。(出典:「蕪村の旅」JR西日本

  

今年の3月11日は東日本大震災から10年になり、テレビで追悼番組やイベントが放映されました。プレバトも追悼の音楽番組に変更されていました。 (ここをクリックすると、NHK 東日本大震災アーカイブス「あの日、何が起きていたのか」をご覧になれます。)

    

春の海三一一を悼み継ぐ  

         (薫風士)

   

新型コロナ感染拡大が収束して東北の復興が促進されることを祈っています。 

芭蕉ゆかりの松島などに又吟行旅行が出来ることを願いつつ、歳時記「春の海」から東日本大震災を偲ぶ俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

    

みはるかす瓦礫の果ての春の海 

      (山田をがたま)

  

なにごともなかつたやうな春の海 

        (河口仁志)

  

黙祷のまなうらにありあり春の海 

       (木村茂登子)

   

広島地方気象台は3月11日、広島県内で桜が開花したと発表しました。平年よりも16日早く、全国でトップの「開花宣言」です。コロナ禍の自粛が解除されると宮島や平和記念公園の桜など吟行したいものですが、変異ウイルスの感染拡大などもあり、楽観できません。

   

最後に、先日須磨浦公園の吟行で詠んだ拙句と写真を掲載します。

(最後の写真をタップ・拡大すると遠方に明石海峡大橋が見えます。)

  

春潮の香に佇むや芭蕉句碑

春潮を須磨の丘より愛でもして

須磨の浦復興なりし春の海

春潮の煌めく須磨の砂を歩す

潮風の明石海峡春の空

   

電車好きの幼孫を「潮風号」に乗せてやりたいと思っています。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄・「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事をご覧になれます。 記事のタイトルをタップしてご覧下さい。

  

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2021年3月10日 (水)

綱敷天満宮吟行《梅の花・土筆》

   

吟行日和に恵まれ、3月9日に綱敷天満宮にお参りしました。梅見を期待していましたが、残念ながら、梅は殆ど散ってしまって遅咲きの紅梅と白梅が少し残っている状態でした。

「鷽替え」の「鷽」の奇抜な大きな人形3体の足下の砂をよく見ると、小さな土筆が沢山生えていました。

(土筆は地面の砂の色に紛れています。色写真をタップ・拡大してご覧下さい。)

   

綱敷天満宮の紹介を兼ねて拙句を前座に掲載させて頂きますが、「歳時記」や「575筆まか勢」の俳句は季語(青色文字)をクリック(タップ)して、ご鑑賞下さい。

   

春光や道真祀る朱の小塔

麗かや菅母子像に鳥の来て  

梅散るや祈りの茄子の腰掛に

白梅や茄子の腰掛座し祈る  

舞ふや御籤結ばる玉二つ   

・手水鉢散りて埋まる梅の花   

土筆楚々の人形仰ぎ伸ぶ  

鷽人形足下の砂に土筆生ゆ 

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

   

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2021年2月27日 (土)

「春」の俳句特集 《俳句HAIKU》

 

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(写真)

「カラー図説 大日本歳時記」の春の解説図です。

写真をタップ拡大してご覧下さい。

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Click here to see “Haiku of Bash
ō”.

Let’s enjoy haiku! Click here.

    

(2024.4.7 更新)

桜の俳句《初桜・開花・満開》」や俳句《日永・遅日》」、「早春の吟行《清荒神》」、《花は桜》(俳句と写真特集)」、常勝寺吟行《鬼こそ・鬼やらい・追儺式》」などをご覧下さい。

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写真は丹波市にある常勝寺の「鬼こそ」や三田市にある心月院です。

  

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ロシアがウクライナへの侵攻を止め、ウクライナに平和な日常が速やかに戻ることを祈りつつ、根本的な解決案を提案しました。  

梅東風や届け世界にこの思ひ血に染むなドニエプルてふ春の川をご一読下さい。

  

世界の指導者が英知を集めて解決策を推進してくれることを切望しています。

タイトル(青色文字)をクリックしてリンク記事・解説など、ご一読下さい。

    

立春の翌日の雲と対話して

春一番おぞましきとはこの言葉

日々愛(お)しむキノコ雲なき春の雲

 

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写真はクリック(タップ)・拡大してご覧になれます。

   

      

掲句は薫風士が「已むに已まれず」詠んだ「川柳擬き」の俳句です。

「已むに已まれず」は「やむにやまれず」と読みます。

貴方は、「已みません」を、物議を醸した「誰かさん」と違い、読み間違いするような読みにくい「ひらがな」にしなくても「漢字」で読めるでしょう(?!)  

戦争を知らない世代元総理の発言「日米核共有」を何と考えるか、あなた次第ですが、日本が「核保有国」になることが「自衛」になるとは、到底考えられません。

我が国が、「ミーファースト?」の「誰かさん」のような「ぶつぎをかもす」発言で国論を分断され、国民の対立感情を煽られては困ります。米国市民にはしっかり考えて、米国のみならず世界の平和を実現する大統領選挙を選出してほしいものです。

     

「歳時記」や「575筆まか勢」の例句は、季語(青色文字)をクリック(タップ)してご覧になれます。

     

春耕の美女はマスクにコロナ避け

  

吟行に春爛漫の緑化園

俳句会で共感を呼んだ拙句は「熊ん蜂」などの写生句でしたが、「向日葵」(ウクライナの国花)や「チューリップ」(トルコの国花)を用いて、紛争が速やかに終わることを祈り、ウクライナを応援する俳句も詠みました。

   

俳句談義(9):「雛祭り」の俳句を集めました(改訂版)

雛納孫の未来に思ひ馳せ

コロナ対策やオリンピック開催に伴い費やされる膨大な国家費用は国債に依存しており、その返済は将来の大きな課題になるでしょう。

アベノミックスで推進していた「2%の物価目標」は悲しい笑い話になるのではないでしょうか?

すでに、物価高に悩まされている庶民には、まだ「2%に達していない」とは、全く納得できません。

2%物価目標の分母の構成要素は何でしょうか!?!

       

四季の雲(折々の写真・俳句)《早春・春の雲》

春の朝恐竜の如雲対峙  

爆炎や街冴返るウクライナ 

ウクライナ爆煙悲し春の雲 

 俳句では、「悲し」など、「ストレートに感情表現をするとダメ」と言われますが、平和裏にウクライナ問題が解決することを祈りつつ、「やむにやまれぬ思い」を詠んだ拙句です。

ポーランドの旅(写真と俳句 講演のことなど)」をご覧下さい。

    

「春隣」の俳句を集めました  

 春隣」や「待春」、「小春」、「風花」などはいずれも冬の季語です。

 

俳句鑑賞:『風花』(コロナ禍の思い)

「風花」は冬の季語ですが、「コロナ禍の思い」を書きましたのでご一読下さい。

   

「節分」と「立春」:「まんぽ俳句」と写真

2021年の立春は124年ぶりに2月3日(例年の立春は2月4日)です。何だか、今年は異例ずくめの事が起こるような予感がします。

  

コロナ禍の俳句鑑賞:「立春」「春立つ」「春来る」(俳句と写真)

春立つもふれあいカフェは自粛かな

    

季語「立春」・「春立つ」を用いた俳句

 春来たりコロナワクチン未だ来ず

待望のワクチン(ファイザー社製)医療従事者先行の国内接種が2021.2.17から始まりましたが、政府や医師会の責任者には「コロナ対策の経験とIT技術を活かして、医療制度を再検討し、将来に備えてほしい」と、切望しています。

       

コロナ禍の俳句鑑賞:「春めく」(俳句と写真)

春めくや大空分かつ飛行雲

飛行機雲やがてたなびく朧雲 

春めきし庭の日差しチュヌ偲ぶ

水仙やチュヌの眠りし芝光る

2月21~22日は4月並みの陽気、所によっては5月並みの陽気になりましたが、その後「冴え返り」冬の寒さになりました。25日の朝は冷え込みましたが、昼間は春の陽気となり、カーテンを開けると長い飛行機雲がまぶしい大空を分断し、やがて膨らみ、おぼろに棚引くの雲になりました。

   

「バレンタイン」の俳句

ショコラ良し地酒も美味しバレンタイン

薫風士は辛党ですが、酒の肴にチョコレートもよく合います。

  

俳句の鑑賞:「春一番」

春一番ワクチン接種開始の日

2月17日からワクチン(ファイザー社製)の国内医療従事者の先行接種が始まりました

掲句はブログ用の創作俳句です。この日は春一番ではありませんが、強風で「春一番」の感があり、北海道などは暴風雪です。今年の関東地方の春一番は2月4日(過去最も早い発生)でした。西日本や北陸地方の春一番は2月20日に発表されました。

   

2月22日と2月26日は何の日でしょうか? ここをクリックしてご覧下さい

      

俳句の鑑賞:「冴返る」(コロナ禍に切望すること)

 下校児のイーアイオーや冴返る

下校児の歌声「イーアイイーアイオー」を偶々聞いた時、「コロナは嫌よ嫌嫌よー」と唄っているのかと聞き違いました。最近、先入観で聞き違いすることが多く、気を付けないといけないなと思っています。大阪・京都・兵庫の「緊急事態宣言」の解除が検討されていますが、感染拡大がぶり返さないように、緊急事態宣言解除後の新型コロナウイルス感染再拡大防止の手立てを推進すべきでしょう。

今日2月23日は天皇誕生日ですが、コロナウイルス感染拡大防止の観点から、一般参賀は中止されました。上皇天皇の誕生日は12月ですがやはり23日です。偶然の一致でしょうが、何か不思議な感じがします。「冴返る」は春の季語ですが、天気予報によると、明日は冬の寒さに逆戻りのようです。

   

「旗日」は死語か? 「建国記念の日」の俳句を読んで思うこと

  建国の日裏通りにも旗一つ 

国旗の掲揚は公共施設以外には見かけません。この殊勝な国旗掲揚の方でしょうか、黙々と遊歩道の掃除をしておられる姿をよく見かけ、感謝しながら「まんぽ」しています。

   

俳句鑑賞:「下萌」(俳句と写真)

に舞ふアートの影や下萌ゆる

春の湖孤独愛すか釣りの人

NHK俳句に触発されて、近場の「風のミユージアム」に行き、ミニ吟行をしました。

「湖」は「うみ」と読んで「5-7-5」のリズムにすることがよくあります。

  

俳句の鑑賞:「早春」・「春浅し」

 早春や命の限り句を口に

早春の有馬富士向けティ-ショット

春浅し愛犬チュヌを偲ぶ丘  

健康管理の「月一ゴルフ」や漫歩・万歩をして、「まんぽ俳句」を口遊み、コロナフレイル防止に努めています。

    

春浅き頂き目指す有馬富士 

早春の六甲山へ大ショット 

吾を阻む「わんぱく砦」春浅し

意気込みだけでも若者に負けないようにしてゴルフのショットをしています。

「わんぱく砦」の俳句は2019年の春に詠んだものですが、2020年の初夏に幼子と家族で山頂まで登りました。

      

「梅」・「梅の花」の俳句鑑賞

チュヌ偲ぶ庭の日差しや梅五輪

梅咲くや老の日々にも朗報来  

庭に盆栽を移植した梅が咲いています(冒頭の写真参照)。

    

「探梅」・「観梅」の俳句と写真

三密と無縁のゴルフ梅見もし 

健康管理の月一ゴルフをしながら四季折々の駄句を口遊んでいます。

   

「世界の梅公園」の「梅見」(写真と俳句)

綾部山梅林開花状況はここをクリックしてご覧下さい

   

愛犬の彼岸妨ぐコロナかな

 強風の彼岸に聖火届きけり 

 春嵐五輪にならず飛行雲 

春嵐や嫌な予感を打ち消すも

昨年(2020.3.20) 五輪聖火が到着した当日の春嵐や新型コロナウイルスの感染拡大に2020東京五輪・パラリンピック開催の困難さを予感した方々は少なからず居たのではないでしょうか?

安倍晋三前総理大臣は、かって「延期や中止については、一切言及はしていない。大切なことは、完全な形で、オリンピック・パラリンピックを日本で開催をすることだ。」と言っていましたが、安倍さんや後任を託された菅首相以下関係者は「無観客」のオリンピック開催を強行したのは何故でしょうか?

          

俳句の鑑賞「春風」・「春の風」

飛行機雲五輪にせざる春嵐     

春嵐や五輪にならぬ飛行雲    

   

春眠やコロナウイルス寝るが勝ち

啓蟄やコロナウイルス蔓延りて

   

俳句の鑑賞:「啓蟄」

啓蟄やコロナウイルス抑え込め

効果的なコロナワクチン接種の速やかな普及を切望しています。

     

季語「東北忌」に思うこと

今年は東日本大震災から10年になりますが、コロナ禍に被災者のご苦労はまだ続いています。一日も早い新型コロナウイルス感染拡大の収束と復興が促進されることを祈っています。

コロナの心配をしないで、安心して東北旅行が出来ると嬉しいですね

       

時疫とて春場所侘し無観客  

春場所や八艘飛びの技の冴え

     

「春の水」・「春水」の俳句

 有馬富士映し豊や春の水

亀鳴くや声無き声を聞けよとて

「千丈寺湖」の鴨の飛翔や釣り船の風景など、この記事の最後に掲載した写真もご覧下さい。

   

「春光」の俳句

春光や綿雲の端庭の芝

春光や丘のアートの風の舞  

風のミユージアム」の丘に立つと、昨日の春一番の名残の風が吹き気分爽快でしたが、帰路の車は夏日のような陽気冷房が必要でした。

    

椿寿忌やコロナウイルスやり過ごす

「椿寿忌」は4月8日、「花祭り」の日です。

   

「鶯」・「初音」の俳句を楽しもう

の声に快音ティーショット

三密やコロナフレイルを防ぐには、吟行やゴルフは好適です。

   

「春雷」・「春の雷」

」は夏の季語です。

   

俳句の鑑賞《春の雨・春雨》

春雨や地震に倒れし墓碑数多 

被災された方々に思いを馳せながら、この記事を書いています。「俳句HAIKU」が少しでも慰みになれば幸いです。(気象庁の地震情報はここをクリックしてご覧下さい

       

「風光る」俳句・写真特集・神戸メリケンパーク(改定版)

震災後の復興を遂げた街には、震災を知らぬ若者が多くなりましたが、今も多くの被災者のご苦労は続いています

     

浮かれざる開花だよりやパンデミック

新型コロナウイルスのワクチン接種がはじまりましたが、高齢者対象のワクチン接種は4月12日から開始されるとのことです。まだまだ花見に浮かれることは出来ません。油断は大敵です。

  

「桜」・「花」などの俳句と写真を集めました。

桜開花予想はここをクリックしてご覧下さい

  

俳句の鑑賞・面白い季語「山笑ふ」

ひかり号目覚めし車窓山笑ふ

   

亀鳴くや声なき声を聞けよとて

亀は鳴きませんが、「亀鳴く」は春の季語です。

貴方にとって「声無き声」は何でしょうか?

      

俳句談義(12):「椿寿忌」の俳句と高浜虚子

高浜虚子虚子の俳句に女性蔑視だと非難された句についてこのブログ記事で書きましたが、森発言の「女性蔑視」とは何か? ここをクリックしてお考え下さい

       

俳句の鑑賞 <「薫風」・「風薫る」>

風薫るわが青春の木の根橋 

田ステ女俳句ラリー入選句

    

春耕やコロナウイルスやり過ごし

   

庭手入れ朧になりし飛行雲 (コロナ禍不急の五輪開催の是非)

この音はドクターヘリか空

   

バイリンガル俳句・HAIKUを楽しむ <高浜虚子の俳句「春の山」

芭蕉や西鶴、高浜虚子など、江戸時代からの辞世句を集めました。ここをクリックしてご覧下さい。

  

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2021年2月23日 (火)

《下萌》(風のミユ-ジアム吟行)

  

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昨日、NHK俳句の兼題「下萌」に触発されて、「風のミユージアム」の丘に初めて行きました。

  

下萌えの丘にカラフルな簡易テントなどで、家族が思い思いに早春をエンジョイしいましたが、一昨日の春一番の名残の風が吹き、気分爽快でした。

「下萌え」は俳句では「下萌」と簡潔に記述するのが普通です。

池の畔には猫柳があるのではないかと期待していましたが、猫柳は何処にも無く、白梅が咲いていました。

帰路の車は夏日のような陽気冷房が必要でした。

 

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「歳時記」や「575筆まか勢」の「下萌え」の俳句は「下萌」をクリック(タップ)してご覧下になれます。

  

爽快や下萌の丘暫し佇つ

下萌ゆる風のアートや影の舞

カラフルな簡易テントや下萌ゆる

下萌や親子駆けっこ愛犬も

下萌の丘を自転車男の子

  

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写真はタップすると拡大してご覧になれます。  

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2021年2月 9日 (火)

コロナ禍の俳句鑑賞: 「春めく」(俳句と写真)

   

(2023.2.26 更新)

・春めきて仕切り直しを願ひしも

       (薫風士)

   

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冒頭の写真は「合本 現代俳句歳時記」(角川春樹編)の「春めく」のページです。

最後に、「カラー図説 日本大歳時記」(水原秋櫻子・加藤楸邨・山本健吉 監修)の「春めく」のぺ-ジの写真を掲載します。

写真をタップ・拡大して解説と例句をご覧下さい。

  

インターネットの「歳時記」(俳誌のサロン)や「575筆まか勢」から、気の向くままに「春めく」の例句を抜粋・掲載させて頂きます。

青色文字の「春めく」をタップすると、全ての例句をご覧になれます。

  

・快晴も雨も春めく旅路かな 

          (稲畑汀子)

   

春めくやことに銀座の宵の口 

          (鷹羽狩行)

   

春めくや田畑に人の笑ひ声 

        (福本すみ子)

  

・ビル風に春めく心奪はれし 

        (稲畑廣太郎)

   

春めきし人の往来を聞きて病む

         (高濱年尾)

     

コロナ禍の「緊急事態宣言」下、不要不急の外出自粛を要請され、旅心を殺がれますが、せめて近場の吟行をして「春愁」を払拭しませんか?

薫風士の「まんぽ俳句」と写真をご笑覧下さい。

  

・春めくやシャッター開けし今朝の窓

 二階のシャッターを開けると、朝日が射して春を感じました。

   

・春めくや縁の日差しに鴉の音

 縁側で「俳句HAIKU」のブログを書いていると、烏の声が春めいて聞こえました。

  

・春めくや宅地工事の音さえも

 ニュータウンも旧タウンとなりましたが、コロナ禍のリモートワークなど、ベッドタウンの快適な生活が見直されているのか、住民の新陳代謝が進んでいます。

  

・電柱へ雀の番春めきぬ

 雀が2匹睦まじく電柱に留まっていたので写真を撮ろうとしたら、飛び立ってしまいました。

  

・一歳児自転車押して春めけり

 漫歩していると、元気に自転車に乗っている子と自転車を転がしている幼子を見守っているお母さんがいたので、写真を撮らせて頂きました。

  

・コロナ禍の園児待つ園春めけり

 コロナ禍の「緊急事態宣言」下、航空便が減便され、飛行機雲を見ることは珍しくなりましたが、棚引いている飛行機雲が公園の彼方に見えました。

  

・春めくや飛行機雲の交りて

  飛行機雲の交差した写真は昨年の緊急事態宣言以前の2月に撮ったものです。

   

・春めくも雲行き怪し夕日かな

 夕空は「冴え返る」様相になりました。

  

・春めくもコロナに殺がる旅心

  新型コロナウイルス感染が怖くて吟行旅行も出来ません。皆さんも同じ思いでしょうが、緊急事態宣言の解除有効なワクチンの普及を願っています。

  

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タイトルをタップしてその記事をご覧頂ければ幸いです。

  

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2021年2月 7日 (日)

写真俳句《立春・春立つ・春来る》

  

コロナ禍のお慰みに、誰でも作って楽しめる類の「まんぽ俳句」を14句掲載し、最後にその情景の写真と「歳時記」の例句を掲載します。

  

季語『立春』・『春立つ』を用いた俳句や 

『節分と立春』: まんぽ俳句と写真も、

タイトルの青色文字をタップして、お楽しみ頂ければ幸いです。

  

貴方も吟行して、5-7-5の俳句を口遊みコロナ禍の憂さ晴らしをしませんか?

「三密」を避けて、コロナフレイルの予防が出来ますよ

  

「三密」と言えば、仏教の本来の教えではコロナ禍の三密「密閉・密集・密接」とは異なり、「身密・口密・意密」であり、奨励されていたことをご存じですか?

ここをクリックして、神戸新聞の記事をご一読下さい

      

早暁の鴉の声音(こわね)春来る

 烏の声に目覚めました。

「来る」は、この俳句では、「きたる」と読みます。

   

春立てり緊急事態続く中

 10都府県の緊急事態宣言が3月7日まで1か月延長されました。

  

立春や朝のテレビの声弾む

 気のせいでしょうか、朝のニュースの声が弾んで聞こえました。

  

立春のLINEで交す朝の景

 句友とLINEで立春の今朝の風景の写真(南部の日の出や北部の雪景色など)を互いに見せ合いました。

  

立春やフレイル虞れ吟行へ

 長期の外出自粛でコロナフレイルが問題になっています。

  

玄関に春立つ日差し帽子脱ぐ

 帽子を脱いで立春の朝日を受けました。

  

マンションの朝のチャイムに春の声

 チャイムの音に小鳥が鳴いていました。

  

立春の梢を映す(にわたずみ)

 遊歩道の水溜りに立春の空と梢が映っていました。

  

立春の水面を分かち煌めく日

 深田池に立春の日差しが煌めいていました。

  

相老いの愛犬と歩す春立つ日

 若い人々や高齢の人々が愛犬とよく散歩しています。

   

まんぽの背春立つ日差し帽子脱ぐ

 帽子を脱ぎ、立春の日差しを浴びながら、漫歩をエンジョイしました。

  

立春やグーチョキパーで来し親子

 親子が、「グリコ」などと言いながら歩いたり、止まったりして来ました。

  

立春のグリコ遊びや幼の歩

 「遊びの名前」を尋ねると、「名前は知らない」と言って、「遊び方」を教えて呉れました。

  

立春の下校児唄ふイーアイイーアイオー

下校児の歌声が「コロナは嫌よ嫌嫌よー」と唄っているように聞こえました。

          

「歳時記」の例句は、下記の俳句の青色文字をタップしてご覧下さい。

   

春立見古したれど筑波山  

        (小林一茶)

  

立春老医の赤き聴診器 

        (田岡千章)

     

春来たる上野に人の湧くごとし 

       (黒岩武三郎

    

新型コロナウイルスの感染拡大が収束して、この俳句のように上野の桜皇居などの桜を満喫できる日が来ることを切望しています。

俳句に親しむ <『待春』の俳句>」をご覧下さい。

   

さゞ波は立春の譜をひろげたり  

        (渡邊水巴) 

         

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