「歳時記(俳誌のサロン)」から気の向くままに例句を抜粋・掲載させて頂きますが、最後に掲載した写真と拙句も作句のヒント・ご参考になれば幸いです。
青色の文字をタップすると例句の詳細が表示されます。
青春の日を知る雨の冬木かな
(山田弘子)
一冬木遣す露伴の旧居跡
(勝原文夫)
この冬木幾年見ゆる余生かな
(四條進)
然々の樹齢を伝ふ大冬木
(佐藤淑子)
「然然」は「しかじか」と読みます。
ひと日毎いのち犇めく冬木の芽
(寺田すず江)
「犇めく」は「ひしめく」と読みます。
酒蔵を守りし年月大冬木
(石谷淳子)
散るものは散りて冬木となりにけり
(稲畑汀子)
朝の雨幹光らせて冬木立
(稲畑汀子)
送らるる子のふり向かず冬木立
(藤井智恵子)
晩鐘の余韻嫋々冬木立
(石塚勝典)
武蔵野の風漉く音や冬木立
(今井弘雄
最後に拙句を掲載します。
裸木や吾庭の宇宙さざめきて
店出でし彼方入日の冬木立
冬木立映し駅前潦(にわたずみ)
校庭に矍鑠として冬木立
冬木立日の出七時のシルエット
帰路急ぐ夕日に翳る冬並木
膨らみし帰路の入日や冬木立
(薫風士)
青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。
(写真)皇居前の堀
タップ・拡大すると、水鳥が一羽見えます。
「歳時記(俳誌のサロン)」や「575筆まか勢」から気の向くままに例句を抜粋・掲載させて頂きますが、最後に掲載した水鳥の写真と日記代わりの拙句も作句のヒント・ご参考になれば幸いです。
青色の文字をタップすると例句の詳細が表示されます。
水鳥の餌に寄り来しはヌートリア
(大橋敦子)
水鳥の陽光こぼす嵯峨野かな
(片岡久美子)
水鳥の影紫に余呉の湖
(木村傘休)
古利根や朝靄うすれ浮寝鳥
(岸恒雄)
琵琶湖より余呉湖は昏し浮寝鳥
(藤井啓子)
水鳥の水尾の静かに広かりし
(高浜年尾)
いざこざのなき隔たりに浮寝鳥
(高澤良一 )
最後に拙句と写真を掲載します。
水鳥や用心深き人嫌
浮寝鳥都心の堀の片隅に
よく見れば彼方の陰に浮寝鳥
マンションの映ゆる水面や浮寝鳥
漣(さざなみ)の移ろひ静か浮寝鳥
束の間の微睡なりや浮き寝鳥
浮寝鳥一声上げて動き出す
一声を聞きつけ飛翔浮き寝鳥
点々と日の出の翳の浮寝鳥
朝靄の漂ふ水面鴨の群
溜池の中州に宿る親子鴨
立ち去りし後の岸辺へ浮き寝鳥
(薫風士)
(写真)
深田公園や車池公園、三田谷公園の池
タップ拡大すると水鳥が見えます。
青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。
タイトルをタップしてその記事をご覧頂ければ幸いです。
2022年12月15日、本格的な冬の寒波襲来で近畿各地で初氷が観測されましたが、19日には神戸でも初氷が張り、京都では初雪が降りました。
天気予報を見ると、散歩道でも初氷が見れそうだったので「健康管理のマンポ」を早朝にして、スマホ写真を撮りながら駄句を口遊みました。
・「ひとはく」のホロンピア池初氷
・虹の木てふメタルアートや薄氷に
・初氷今朝の散歩の潦(にわたずみ)
・スマホ手にプール覗くや初氷
・薄氷や戦禍の暮らし如何ならむ
(薫風士)
「歳時記」(俳誌のサロン)や「575筆まか勢」から気の向くままに例句を抜粋・掲載させて頂きます。青色の文字をタップすると例句の詳細が表示されます。
(初氷)
初氷割りて登校下校かな
(稲畑廣太郎)
(うすらひ)
薄氷といへざるほどのうすらひで
(大橋敦子)
(薄氷1)
犬の水替へ薄氷を流しけり
(稲畑汀子)
(薄氷2)
薄氷の神水を汲む老夫婦
(片渕清子)
(薄氷3)
日を返す能登の捨田の薄氷
(石原光徳)
(薄氷4)
薄氷や畦川板を渡すのみ
(根橋宏次)
(薄氷5)
薄氷踏んでおどける里訛り
(鴨下昭)
(薄氷6)
薄氷を胸で分けゆく鴨の二羽
(佐藤喬風)
(575筆まか勢)
薄雪を乗せし薄氷銀閣寺
(右城暮石)
青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。
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記事のタイトルをタップ(クリック)して、ご覧下さい。
写真は、「カラー図説 日本大歳時記」の1981年発行「猿回し」の解説ページです。
タップ拡大してご覧下さい。
ウイキペディアによると、猿回しは、「4500年前のメソポタミア文明に職業としてあったが、日本には奈良時代に中国から伝わり」、「昭和30年代(1955年 - 1964年)にいったん絶滅した[6]」が、「1978年(昭和53年)に周防猿まわしの会が猿まわしを復活させ、現在は再び人気芸能となっている。」とのことです。
正月の行事(牛馬の厄払い)として行われた「猿回し」は、現在では本来の宗教的行事ではなく「大道芸」として親しまれていますから、選者の選句で「猿回し」を「正月の季語」として厳密に適用されると違和感があります。
松尾芭蕉は「不易流行」(ふえきりゅうこう)と言い、高浜虚子は「古壺新酒」(ここしんしゅ)と言っています。
「季語」は古い歳時記の分類に捉われず、弾力的に運用すれば良いでしょう。
健康長寿の俳句をエンジョイするためには、「正月」でなくとも、「季重なり」になっても、あまり気にせず、実際の猿回しの情景を素直に詠んで句作を楽しめば良いと思っています。
猿曳やアナクロ専制如何にせむ
(薫風士)
掲句は川柳擬き・俳句擬きのブログ用俳句ですが、「歳時記(俳誌のサロン)」などから「猿回し」の「季重なり」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字をタップ(クリック)してご覧下さい。
(歳時記)
花吹雪人だかりして猿廻し
(松沢久子)
梅の下掛声高き猿回し
(古川さかえ)
秋日和猿回しゐる天満宮
(長濱順子)
曳猿の空を見てゐる梅白し
(宇都宮敦子)
先日句友と「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」にて吟行し、日記代わりに詠んだ猿回しの拙句と写真を掲載します。
2022年12月17日(土)18日(日)には、神戸モンキーズ劇場にて特別公演(手話を取り入れた猿まわしショー)をするとのことですが、機会があれば夜のイルミネーションに吟行をしたいと思っています。
日溜まりに人待ち顔の猿回し
猿回し電飾用の馬像背に
句材にと話しかけたる猿回し
佳い句をと祈って呉れし猿回し
猿回し八艘飛びを十八番(おはこ)とし
しくじりも演技の一つ猿回し
曳猿のお辞儀頭を地に付けり
猿曳の弁舌に乗り笊へ札
さよならの手振り合はすや猿回し
「マイちゃん」の八艘飛びの動画をご覧下さい。
(動画は句友が撮ってくれたものです。)
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新型コロナウイルス第8波の感染拡大を警戒して、コロナ感染拡大防止のためにクラスが休校になり、遊びに来た孫を連れ出して散歩に詠んだ冬の蝶の拙句と写真を掲載します。
写真をタップ拡大して、冬の蝶が何処に写っているかを見つけて頂ければ幸いですが、それは蝶でなく、蛾かもしれません。
快晴の小道ひらひら冬の蝶
冬の蝶我を誘ひ見え隠れ
冬の蝶見え隠れして丘の径
冬の蝶小径に留り紛れけり
冬の蝶撮れど写りし姿無く
駄句捻り遊びし相手冬の蝶
(薫風士)
「誘ひ」は、「5・7・5」の定型リズムにして、「いざない」と読んで下さい。
歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「冬の蝶」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。
例句の詳細は季語(青色文字)をタップしてご覧下さい。
冬蝶の日を拾ひつつ消えにけり
(松本松魚)
見失ふほどには飛ばず冬の蝶
(高橋さえ子)
操りの手の止まるとき冬の蝶
(田中一美)
今生の高さをとべり冬の蝶
(荻野加壽子)
六階のわが窓のぞく冬の蝶
(大坪景章)
冬の蝶波郷の墓へ吹かれきし
(山田春生)
「蝶」は春の季語です。ここをクリックして、歳時記の例句をご覧下さい。
ここをクリックして、「俳句談義(8): 高浜虚子の句「初蝶来何色と問ふ黄と答ふ」《虚子の対話の相手は誰か?》」をご覧下さい。
ここをクリックして、「俳句《凍蝶(いてちょう)》(コロナ禍の思い)」をご覧下さい。
ここをクリックすれば、「秋蝶の俳句と写真」をご覧になれます。
青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。
12月2日、国際俳句交流協会(旧称)の俳句大会・講演会・臨時総会に出席の為に上京の際、車窓(ひかり号)の冠雪の風景を日記代わりの駄句に詠みました。
(注)
講演は、岩岡中正氏(日本伝統俳句協会会長・熊本大学名誉教授)による、「《幕末の漂流者・庄蔵》 ー《ことばの力》に寄せて」というタイトルで、聖書「ヨハネ伝」の庄蔵等が世界最初の和訳で「初めに言葉ありき」と翻訳した経緯など、興味深いお話でした。(写真をタップ拡大してご参照下さい。)
ちなみに、ここをクリックして、「宗教と科学の対立と融合」をご覧下さい。
当日の臨時総会に於いて、「国際俳句交流協会」の新名称は「国際俳句協会」に決定されました。
国際俳句協会は俳句の世界遺産登録への推進運動の事務局としての活動もするとのことですが、薫風士は「HIA]への投稿「英語でわかる芭蕉の俳句」や「俳句HAIKU」のブログ記事を通じて、その草の根運動をしています。
・初冠雪E席の窓飛び去りて
「E」は「いい」・「良い」の掛詞のつもりです。
ウエザーニュースによると、伊吹山は平年より12日遅れの初冠雪になりました。
ここをクリックして、「初雪の俳句 (改訂版)」をご覧下さい。
・冠雪の峰を遥かに車窓愛で
・車窓愛で初冠雪を撮り損ね
・微睡みて冠雪富士を見逃しぬ
「575筆まか勢」から「冠雪」の俳句を1句抜粋・掲載させて頂きます。
・冠雪の風の流れに乗れる鷹
(村越化石)
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(写真)
NHK俳句・TV画面一部分(2022.11.11)
NHK俳句を見ていて、ふとこの記事を書く気になりました。
俳句は好き好きですが、「俳句寸評《鯛焼》」など、「俳句寸評」があなたの句作のご参考になれば幸いです。
(原句)
・切通し青空細し冬紅葉
(井上弘美選者の添削句)
・冬紅葉あをぞら細く切通し
この俳句を詠んだ作者と切通しの立ち位置(空や紅葉を見た状況)は知りませんが、原句の句意に沿った一応の添削をすると次のように修正したいところです。
作者のコメントが頂けると幸いです。
(薫風士の推敲案)
(A)冬紅葉あをぞら細き切通し
(B)切通し細き青空冬紅葉
推敲案(B)の三段切れは、季語が強調され且つ句意が明瞭だから問題ないと思います。
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待合室主の人柄金魚にも
新型コロナウイルスのワクチン接種(5回目)を受けた内科医院の待合室に金魚が飼われていたので、写真を撮り、このブログを書きました。
電力消費を考慮して、夏は熱帯魚にし、冬は金魚にしているそうです。
例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。
金魚にも仲間外れのある如く
(稲畑汀子)
金魚屋の自慢話は子だくさん
(菊地嘉江)
末の子の今の悲しみ金魚の死
(上野泰)
忘られし駄金魚一尾冬に入る
(小倉正穂)
金魚飼ふ竜宮城を設へて
(津川かほる)
哀しくて金魚掬ひの輪に入りぬ
(坊城俊樹)
(宇治重郎)
歳時記(俳誌のサロン)「蜜柑」から、「故郷・故里」に因んだ例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
(蜜柑1)
故郷の名にひかれ買ふ蜜柑かな
(浅井千鶴子)
手に蜜柑故郷日和授かれり
(村越化石)
(蜜柑2)
故里の海の香混じり来る蜜柑
(清水和子)
(蜜柑3)
故郷や早生の蜜柑の出荷時
(三橋玲子)
(蜜柑4)
包み解く葉付き蜜柑の香りかな
(延川五十昭)
575筆まか勢《蜜柑の例句》(「古里・故里・故郷」に因んだ俳句)
故里につながる蜜柑ころがれり
(村越化石)
祖父親孫の栄えや柿蜜柑
(松尾芭蕉)
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山茶花の醜きまでに咲き乱れ
(薫風士)
掲句は拙宅の手作りの庭の片隅の山茶花を詠んだ拙句です。
歳時記(俳誌のサロン)の「山茶花」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字(季語など)をクリック(タップ)してご覧下さい。
山茶花の盛りとなりし新居かな
(山荘慶子)
山茶花の滅多矢鱈と庭に散る
(松崎鉄之介)
山茶花や祖父の愛せし庭のまま
(竹内悦子)
山茶花や鍵たしかめに引返す
(中村房子)
二階からみて山茶花のさかりかな
(久保田万太郎)
やはらかく散る山茶花の日和かな
(大坂正)
お茶室のしゞま山茶花散るしゞま
(高木晴子)
山茶花のここを書斎と定めたり
(正岡子規)
つくばいに散る山茶花の氷りけり
(夏目漱石)
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記事のタイトルをタップ(クリック)して、ご覧下さい。
タイトルは 、初冬の健康管理月一ゴルフ を詠んだ拙句です。
相変わらず、ショートパットを外したり、バンカーショットをミスったり、疲れてくると、フェアウエーでもショットをトップしたりダフッたりして、修正方法に気付いたのは最後のホールでしたが、快晴の冬日和にゴルフを満喫して、駄句を口遊みました。
・冬紅葉愛でて快音ティーショット
・冬の空パット外して仰ぎけり
・短日のゴルフの一日惜しみけり
掲句は健康管理の月一ゴルフで屡々口遊んだ拙句です。
「俳句HAIKU」のゴルフを詠んだ次の記事をご覧下さい。
「山笑うバンカーショット儘ならず(俳句HAIKU・ゴルフ)」
ここをクリックして、パット上達の参考になるサイト:【ビデオ】確実にショートパットを沈める秘訣/回り道しない方法2つ【ゴルフライブ】をご覧下さい。
雑談に、石川遼選手の三井住友VISA太平洋マスターズ優勝が話題になりました。
・ウイニングパット沈めて時雨空
掲句は石川遼選手が三井住友VISA太平洋マスターズでウイニングパット沈めて優勝を決めた時に時雨空を仰いだ情景を詠んだ拙句です。
青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。
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(P.S. 2022.12.20)
写真は、弥生が丘コミュニティセンターの入口や廊下に飾られていたリースや展示をスマホで撮ったものです。タップ拡大してご覧下さい。
12月20日、俳句投稿の葉書を郵便ポストに投函する際に、「カフェーやよい」でコーヒーを頂きました。
コロナ禍で開催中止になっていた「カフェーやよい」が久しぶりに開催され、来年1月も開催する予定とのことですが、コロナ感染拡大第8波が年末年始の忘年会や新年会の開催によって急拡大しないことを祈るばかりです。
(2022.11.13)
11月11日、「同期の飲み会」に参加した前後の時間を活用して梅田・中之島公園界隈を吟行したところ、街路樹がクリスマスのイルミネーション並木となっていました。
歳時記(俳誌のサロン)などから「聖夜」や「クリスマス」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字の季語をタップしてご覧下さい。
(聖夜1)
聖夜劇村人Aの役は吾子
(稲畑廣太郎)
(聖夜2)
雪降らす子が出て終る聖夜劇
(平田紀美子)
(聖夜3)
玻璃越しの眼下に梅田聖夜の灯
(橋本靖子)
(聖夜4)
猫の見る猫の番組聖夜かな
(田中信行)
(クリスマス1)
クリスマス路面電車は雨に濡れ
(南村健治)
(クリスマス2)
友集ひフォンデュを囲むクリスマス
(辰巳比呂史)
(クリスマス3)
自分へのプレゼント買ひクリスマス
(増田甚平)
(クリスマス4)
原宿の街煌めきてクリスマス
(田中藤穂)
(クリスマス5)
消灯のナースにメリークリスマス
(林徹也)
(575筆まか勢)《聖夜》
みなとみらい天まで点し聖夜来る
(岡田文子)
ほろ酔ひの一歩に揺らぐ聖夜の灯
屋台とは聖夜に背向け酔ふところ
(佐野まもる)
(写真)
マンションで開催されるクリスマス会のピアノの練習をしている孫。
わが孫もクリスマス会ピアノ弾く
(薫風士)
青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。
11月11日、「同期の飲み会」に参加した前後の時間を活用して、快晴の小春日和の梅田・中之島公園界隈を吟行しました。
写真を見ると思わぬ発見があり、俳句の推敲が容易になります。
拙句と写真を掲載しますが、貴方も疑似吟行をして頂ければ幸いです。
写真はタップ・拡大してご覧になれます。
青色の文字(季語)をタップして、歳時記(俳誌のサロン)の連句をご覧下さい。
スマホ形初冬(しょとう)の空に白きビル
冬紅葉白きアーチを覆ふ道
冬日浴び空へ伸ばす手乙女像
暮早し並木通りは電飾に
暮早し屋上クレーン暮残り
デパートの明りに陰り冬紅葉
デパ地下のイベントセール日の短か
短日のデパ地下見遣り帰路急ぐ
裏庭の風情それなり冬紅葉
「初冬」は「5・7・5」のリズムになるように「しょとう」か「はつふゆ」か、何れかの「詠み方」・「読み方」をします。
「暮れ残る」と言えば、芥川龍之介の辞世の俳句「水洟や鼻の先だけ暮れ残る」が有名です。
ここをクリック(タップ)して、「紅葉の俳句と写真集(改訂版)」をご覧下さい。
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結社の俳句会などに参加する場合、特定の季題(俳句に用いる季語)が事前に知らされる「兼題」と当日の句会の席で決められる「席題」があるのが一般的です。
俳句大会や結社の俳誌に投句する場合、「季語」と「お題」が指定されるとか、特別の季語は指定されなくても「当季雑詠」とか「当季嘱目」が応募句の条件とされますが、年に一度開催のNHK全国俳句大会とか、俳句結社の特別の俳句大会などは、「季語」の指定が無くて「自由」に投句できるのが普通です。
俳句鑑賞「落葉」《第50回三田俳句大会に参加して》
夕月とスマートフォン (第51回三田市民俳句大会)
「七夕」・「鯉と錦鯉」《季語の考え方・使い方》
「まんぽ俳句」と「川柳」《ゴルフ特集》(季語と自然)
俳句雑感(6)《季語と切れ字》「猛暑日」と「立秋」
時雨晴「つくしの里」を吟行す
俳句上達のコツ《見たこと・感じたことを5・7・5で口ずさむ》
青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。
11月7日は立冬です。
朝からビデオに録画した「NHK俳句」(Eテレ)を見て「俳句HAIKU」の記事「俳句寸評《鯛焼》」を書いたり、健康管理の散歩や昼寝、庭弄りをしたり、気ままにしていると、すぐ日暮になりました。
夕食後は、ブロムシュテット指揮によるNHK交響楽団演奏の「交響曲第9番二長調」(マーラー作曲)をBS放送で聴きながら、この記事を書きました。
短日の健康管理まん歩して
楽しみつ忍耐努力暮早し
ブログ書き恙無き日や暮早し
暮早し皆既月食楽しまん
温暖化如何に防ぐや日の短か
今日もまた訃報を受けて暮早し
掲句は、平穏な日常を願って詠んだ拙句です。
「増殖する歳時記」でお馴染みの清水哲男氏が84歳で亡くなられたことを最近知りました。
謹んでご冥福をお祈り致します。
キムタクの扮す信長日の短か
NHK NEWS WEBによると、「ぎふ信長まつり 武者行列に46万人」の人出があったとの事です。
朝日新聞の記事に、「俺はキムタクになれないが ・・・」という興味深い記事がありました。「世界に一つだけの花」に通ずる言葉です。
(青色の文字をタップして、リンク記事をご覧下さい。)
歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに例句を抜粋・転載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。
(暮早し)
下校の子すぐさま塾へ暮早し
(赤松丹山)
十字架のささる湖暮早し
(吉村玲子)
(短日1)
短日や歳時記見てゐて終りたり
熊谷みどり)
(短日2)
短日のデパ地下で買ふ一人鍋
(山口マサエ)
(日短1)
忘れ物取りに戻りぬ日短
(稲畑汀子)
(日短2)
説明長きビールの試飲日短
(布施由岐子)
(日の短か)
隣家よりスープの匂ひ日の短か
(鹿間樟)
いま置きしものを探して日の短
(田中藤穂)
青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。
俳句は、私的な体験を詩的に口遊み、句作をエンジョイするのも良いと思っています。
ここをクリック(タップ)して、「一人連句《俳句と川柳》」をご覧下さい。
(写真)
22.11.6 NHK俳句(選者:高柳克弘氏)・TV画面の一部分です。
写真をタップ・拡大して入選9句をご覧下さい。
今朝のNHK俳句を見て、ふとこの記事を書くことを思い立ちました。
作者と句作の場を共有していなければ作者の思いどおりの俳句の解釈をすることは出来ませんが、敢えて寸評を試みました。
句作・推敲の参考になれば幸いですが、作者からコメントを頂ければ最高です。
歳時記(俳誌のサロン)の「鯛焼」の例句はここをクリックして、ご覧下さい。
・鯛焼も加へ避難所夜のまどゐ
(新井知世)
一席のこの俳句の「まどゐ」は「団居」のことで、「惑い」の意味ではありません。
作者は避難所のボランティア活動などをしているのでしょうか?
作者自身が避難している場合には、「避難所に鯛焼もあり夜の団居」とでも表現するのでしょうね?
・成長痛のズックの囲む鯛焼屋
(村松正敏)
子供たちの成長ぶりを鯛焼屋さんが詠んだ俳句でしょうか?
たとえば、「鯛焼に忘るズックの成長痛」とすると、
破調の抵抗感も無くなり、子供が足の痛みを忘れて鯛焼を美味しそうに食べているのを母親などが詠んだニュアンスになるでしょう。
「鯛焼や忘るズックの成長痛」とすると、
作者本人が鯛焼きの美味さに足の痛みを忘れるというニュアンス(作者が成長盛りの頃の思い出を詠んだ俳句?)になると思います。
助詞「に」と「や」で俳句のニュアンスが異なる例句として参考になるでしょう。
「子規の忌や俳句HAIKUに明け暮れて」をご一読下さい。
青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。
冒頭の写真は、2024.12.1に撮った、紅葉の見頃を過ぎたものです。
紅葉狩りに遠出をしなくても、「健康管理のゴルフ」や漫歩で「花と緑の街」の錦秋の紅葉狩をエンジョイしています。
とは言っても、京都の紅葉の名所を満喫する吟行をしたいと思っています。
2022年の11月1日は秋雨でしたが、2日は朝から秋日和となり、「錦秋」の「ひとはく」周辺の深田公園を散歩し、我が街讃歌の駄句を口遊みました。
錦秋の花と緑の街まん歩
玻璃の壁池の細波紅葉映ゆ
水澄みてアートの池に映ゆる空
太極拳向かふ玻璃壁紅葉映ゆ
風に舞ふメタルアートに映ゆ紅葉
紅白の帽子の列や秋の園
秋麗ローラースケート公園へ
先々月、「プレバト《金秋戦2022》の俳句を考える」という記事を書きましたが、「錦秋」の深田公園の朝の「まん歩」をして、句作をエンジョイしました。
拙句を前座に掲載しますが、俳句は好き好きです。
写真を掲載しますので疑似吟行をして頂けると幸いです。
「金秋」と「錦秋」の違いは、ここをクリックして「WNウエザーニュース」をご参照下さい。
「秋晴や」は「あきばれや」と読まず「しゅうせいや」と読むと、「秋声や」と同音異義になります。
いずれにせよ、「遠足」が晩春の季語とされていますので、掲句は「季重なり」になりますが、ブログ記事用に敢えてありのままに詠みました。
「著名俳人の『季重なり』俳句集」をご覧下さい。
青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。
今年も早、11月(霜月)になりました。
霜柱踏みてストレス発散す
(両角富貴)
掲句は歳時記(俳誌のサロン)「霜柱2」から抜粋・掲載させて頂きましたが、「霜柱」の例句の詳細はここをクリックしてご覧下さい。
初霜や愛犬伏して解けし跡
初霜やあるがままの身諾ひて
霜柱踏み愛犬と丘の径
街角の更地煌めく霜柱
町旧りて更地遠近霜柱
(薫風士)
我が「花と緑のニュータウン」も今やオールドタウンとなりましたが、世代交代・新陳代謝が進んでいます。
今朝は朝から秋雨が降っていますが、掲句は愛犬チュヌと丘の径や遊歩道を散歩した思い出の拙句です。
ここをクリックして、「霜・初霜」《犬の俳句集》をご覧下さい。
青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。
トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事(タイトル)が表示されます。
この写真は恐竜が対峙しているように見えた雲が面白くて撮ったものですが、ロシア(共産主義・専制国家圏)とウクライナ(資本主義・自由主義国家圏)が対峙している象徴として掲載しました。
プーチン大統領専制下のロシア軍のウクライナ侵攻が終結することを祈って書いた「花祭《21世紀の宗教・世界平和を考える》」をご覧下さい。
世界の平和があればこそ日本の平和も維持できるでしょう。
水澄むや心清ませば分かること
(薫風士)
世界の指導者が疑心暗鬼を生む対処的政策ばかりでなく、長期的観点で公明正大な政治を推進してくれることを切望して、拙句を口ずさみました。
秋澄むや思ひ馳せるはウクライナ
水澄みしド二プル川を血に染むな
混沌の宇宙の摂理秋澄みぬ
水澄むや本音を言えば失言に
政界の濁沈まるか秋の水
「梅東風や届け世界にこの思ひ」や「戦争と平和(俳句と川柳:終戦記念日特集)」をご覧下さい。
丹波路の水分かれ橋や水澄めり
虹の木てふアートを映し水澄みぬ
秋澄むや福島池を巡る園
秋澄むや句友と巡る池の園
秋水の煌めく水車蔵の庭
掲句は故郷の秋を詠んだ拙句ですが、新型コロナ感染拡大防止の自粛も解除されたので、遠出の吟行をエンジョイしたいものです。
「楽しい秋の旅《秋吉台・錦帯橋・etc.》」や「京都の旅《写真俳句集》」をご覧下さい。
水澄みて澄みて水無きごとくかな
(吉村玲子)
上記の「水澄みて」の俳句は国際俳句協会第21回俳句大会伝統俳句協会賞受賞句です。
歳時記(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字(季語・タイトル)をクリック(タップ)してご覧下さい。
(水澄む1)
水澄みて由良の上流なりしかな
(稲畑汀子)
(水澄む2)
水澄めり今日何ほどを働きし
(岡本眸)
(水澄む3)
水澄みて四方に関ある甲斐の国
(飯田龍太)
(水澄む4)
水澄んで木の葉一枚流れ来る
(深見けん二)
(水澄む5)
山気澄み水澄む里の曼珠沙華
(落合絹代)
(水澄む6)
富士全容映ゆる湖水澄めり
(高木邦雄)
(秋澄む)
杞陽句碑但馬の国の秋澄める
(西村しげ子)
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