プレバト俳句「西日」の添削 (「作者の思い」を活かして!)
「俳句の添削 <作者の思いを生かしてほしい>」と先週末にプレバトの夏井先生の俳句添削について記事を書きましたが、昨日も梅沢富男永世名人の俳句に対する夏井先生の添削で同じ思いを新たにしましたので、この記事を書くことにしました。
6月11日のプレバト俳句の「お題」は「百円ショップの写真」でした。
(原句)
シンクの西日カップ焼きそばの「ボコン」
(夏井先生の添削)
湯捨つれば西日のシンク鳴る「ボコン」
原句は夏井先生の指摘したとおり句意が不明瞭なので「ボツ」にするのは当然ですが、夏井先生の添削ではシンクの鳴る音の面白さが強調されて、梅沢さんの俳句に込めた「カップ焼きそばを常食にしていた頃の切ない思い出」などが表現されていません。
次のように添削すれば梅沢さんの言いたい思い出(「カップ焼きそば」や「西日の流し台」など)が少しは明瞭になり、俳句としても一応成立するのではないでしょうか?
「西日」は夏の季語です。台所に西日が射すのは一般に歓迎されません。
「ボコン」という擬音(オノマトペ)は引用や名称ではないのでカッコにしないほうがよいと思います。
あなたならどのように添削しますか?
「A案~C案」のどれをとりますか?
(薫風士の添削案)
(A) カップそばボコンとシンク西日射し
(B) カップそば西日のシンク湯にボコン
(C) 湯にボコン西日の流しカップそば
梅沢さんやプレバト視聴者のコメントが頂ければ幸いです。
ここの青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。
(写真)
4ch. MBSテレビ画面の一部
俳句の比喩と掛詞《白鳥》
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/haiku/
をご覧下さい。 (薫風士)
投稿: | 2023年2月25日 (土) 08時50分
俳句の鑑賞《涼し》(夏の季語)
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2022/07/post-70ee.html
をご覧下さい。 (薫風士)
投稿: | 2022年7月10日 (日) 14時58分
四季の雲《夏の雲・雲の峰》(特集)
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2022/06/post-6445.html
(薫風士)
投稿: | 2022年6月22日 (水) 16時32分
ドキさん
ご提案の添削句では何を常食にしていたのか不明です。
貴方や同世代には想像できるのかも知れませんが、
一般の読者には、
「湯捨てて」・「馴染の」・「ボコ」・「シンク」から
「カップ焼きそば(?)を想像せよ」というのは無理があります。
ドキさんの添削を一般の読者が俳句上達の参考にすることはお勧めできませんが、ドキさんが芭蕉や蕪村のように有名な俳人になれば、あれこれ「深読み」してくれる人が居るかもしれませんね。
いずれにせよ、俳句は好き好きですから、貴方ご自身が楽しんでおられるならそれでいいでしょう。
(薫風士)
投稿: | 2021年2月19日 (金) 17時19分
コメント失礼します。
「常食にしていた」という情報を入れたいですね。
年中食べているが、今日はシンクに西日があたっているよ。
湯捨てて
馴染みの「ボコ」
シンクに西日
投稿: ドキ | 2021年2月19日 (金) 16時56分
添削案(C)が良いでしょう。
夏井先生の添削は動詞を二つ使っていますが、
俳句は散文ではないから、
なるべく「動詞」を使わないで、
「助詞」と「名詞」を巧みに使い、
単的に表現することに面白さがあります。
「カップ麺」と「湯」から「ボコン」は
「湯を流してシンクが鳴った音なのだ」ということは
カップ麺を食べたことのある人には容易に想像できるでしょう。
投稿: | 2020年7月12日 (日) 11時32分
上記の「梅沢富男永世名人」は文字化けです。
「梅沢富美男永世名人」に訂正させて頂きます。
文字化けに気づかず失礼しました。
(薫風士)
投稿: | 2020年7月10日 (金) 16時52分