俳句 (Haiku) Feed

2020年8月18日 (火)

お手本のリズム音痴や熱帯夜

       

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プレバト・永世名人の『サンダル』の俳句を考えるや「プレバト『炎帝戦』・『ポイントカード』の俳句を考えるで夏井先生の添削について批評をしましたが、プレバト俳句番組の例句が教科書に載るほど人気があり、梅沢富美男永世名人の俳句が「俳句のお手本」として句集に採用されるとなると、「俳句は好き好き」とは言え、夏井先生の添削や原句の問題点を黙って見過ごすわけにはいかず、この記事を書いています。

  

「プレバト」の関係者・視聴者、「俳句HAIKU」の読者などのご参考になれば幸いですが、何らかのコメントを頂ければ望外の喜びです。

  

(梅沢富美男永世名人の原句)

読み終へて痣の醒めゆくごと朝焼

   

(薫風士の添削案)

(A) 読み終へて朝焼に褪む肘の痣

(B) 読み終へて褪むる朝焼け肘の痣

(C) 読み終へば朝焼けのごと痣褪むる

(D) 読み終へて朝焼けのごと褪めし痣

 (E) 読み終へば褪めゆく痣のごと朝焼

    

梅沢富美男永世名人の原句は、着想が斬新で面白く、個人的に楽しむのは結構ですが、日本文化の伝統である俳句の 「お手本」にはすべきでないと思います。

  

原句は「痣がさめるように朝焼けも消えてゆく」という句意でしょうが、「三段切れ」・「字余り」の破調であり、「醒めゆく」は漢字が不適切なので、解説が無ければ意味不明瞭でしょう? 

  

添削案(A)と(B)は、「客観写生」で「痣のさめる」のと「朝焼のさめる」のが似ていることは読者の想像に委ねたつもりですが、そのような連想を期待するのは無理かもしれません。

 

(C)と(D)が原句の句意に近い添削です。

「朝焼」より「痣」を中心にしていますので作者は不満かもしれませんが、原句の上五の「読み終へて」から最後の「朝焼」の流れには文法的に無理があり、また、自然現象として「痣」より「朝焼」の方がインパクトがありますので、分かりやすくするにはやむを得ない添削です。

 

(E)は最も原句の句意に沿った添削ですが、季語「朝焼」の説明をするために「字余り」の「破調」にするのは馬鹿げています。

  

朝焼」の風景は様々ですから、人それぞれに大自然の美しさを愛でれば良いでしょう。

  

「朝焼」を「痣のごと」と矮小化するのは、面白い発想ですが、本末転倒だと思います。

  

一般論として逆転の発想の重要性を云々するとか、初心者や「凡人」の俳句に対する励ましのセリフならともかく、「新しい発見だ」とか、「新境地だ」とか言って、このような俳句を「永世名人」の「俳句のお手本」として大げさに持ち上げるのは、「プレバト」を盛り上げるためかもしれませんが、感心できません。

  

夏井先生はエンタメ俳句番組のタレント先生としては秀逸ですが、このような俳句を「俳句のお手本」として教科書掲載に推薦するとすれば、先生ご自身の俳句査定能力の査定が必要になるでしょう。

  

あなたならどのように添削しますか?

 

薫風士の添削は「平凡で面白くない」と思いますか?

  

俳句雑感(7) 金子兜太の『炎天』の俳句について」や俳句雑感(3): 俳句のリズムを考えるなどで述べたように、「字余り」や「破調」の俳句は、そうすることに表現上の必然性がなければなりません。

 

さもなければ、タイトルの「リズム音痴」とか「文法音痴」は言いすぎでしょうが、「単なる稚拙な俳句」か「奇をてらっている俳句に過ぎない」と言えるでしょう。

  

「俳句は下手だがビジネスが上手かったに過ぎない」と、高浜虚子の非難をする俳人や評論家が居るようです。

  

夏井先生もTV番組などの人気に胡坐をかいて、一方的な俳句の才能の有無査定やランク付けをしていると、その立派な初志とは裏腹に、「株式会社 夏井&カンパニー」で「タレントを集め」て「金儲けをするのが上手かっただけだ」などと、高浜虚子の「ホトトギス」どころではない、酷い非難をされることになるかも知れませんよ。

 

エンタメ俳句番組としても、若い世代の俳句教育の為にも、(自戒を含め)「初心を忘れるな」、「基本を大切にせよ」と、しっかりご指導をお願いします。

 

「三省堂」の関係者も教材に採用する俳句や添削の仕方の実例は慎重に検討して、俳句愛好者の期待を裏切らないようにして下さいね。

  

薫風士は「夏井組」の組員ではありませんが、「俳句を一般の人々が楽しめるものにしたい」という思いで、「夏井組」の応援をしているつもりです。  

 

タイトルの俳句は、このところ「猛暑日」・「熱帯夜」が続いているので、この記事をよく検索してもらえる可能性のあるキーワード「熱帯夜」を「季語」として入れたものです。

  

下窓を開けて凌ぐや熱帯夜

        (薫風士)

   

「WEBは巧みだが俳句は下手だね」などと批判されるかもしれませんが、このブログの薫風士の俳句は「俳句のお手本」ではなく、多くの方方に「俳句の面白さ・楽しさ・奥の深さ」を知ってもらうことを意図しています

  

虚子の俳句『去年今年貫く棒の如きもの』の棒とは何か?」をご覧下さい。

         

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2020年8月14日 (金)

乙女等の祈りの歌や長崎忌

   

今日は長崎忌です。

   

黙祷に祈りの鐘や長崎忌

      (薫風士)

  

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写真は、日本被団協のノ-ベル平和賞受賞を放映したNHK-TV画面の一部分です。

 

   

    

   

2024年のノーベル平和賞は、日本原水爆被害者団体協議会が受賞しましたが、原爆投下の11年後の1956年に結成されたこの団体は、広島と長崎の被爆者の全国組織で、核兵器の非人道性を広めるため草の根運動を推進した事が評価されたとのことです。

   

(2022年8月の記事)

被爆77年目の「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」が恒例の如く行われ、国連代表として参列したグテーレス事務総長の挨拶などをNHK-TVライブ放映で拝聴し、どなたの挨拶にも共感しましたが、何方も触れられなかった世界平和実現の基本問題を指摘したいと思います。

 

それは、「既存の宗教を超越し、21世紀の科学に基づいた普遍的な宗教心を持つこと」です。

  

時代遅れの宗教観の弊害の卑近な例は、「旧統一教会」・「世界平和家庭連合」と政治家の関係ですが、問題を矮小化せず、21世紀の科学に基づいた宗教観を世界に広める地道な努力をしましょう。

  

(2020.8.14の記事)

(写真:日経新聞WEB版の記事、写真はクリックすると拡大します。)

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被爆から75年の節目の長崎平和祈念式典も新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡散防止のために参加人数を制限して、8月9日に粛々と行われました。   

安倍総理大臣の式辞が長崎平和祈念式典と広島平和記念式典とほとんど同じだったと批判している人も居るようですが、肝心なことは「美辞麗句の違いの有無」よりも、「式辞で言ったことを実践するか否かの違い」でしょう。

       

コロナ禍の献水献花長崎忌

   

粛々と進む式典原爆忌

  

切切と被爆者の辞や長崎忌

   

No more の 祈り繋ごう Nagasaki忌

    

実践をしてこそ式辞原爆忌

          (薫風士

  

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写真は、NHK-TV画面の一部分です。  

  

           

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写真は、「コロナ感染者数」WEB記事です。

       

   

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この写真は、「安倍内閣支持率」のWEB記事です。    

   

  

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2020年8月 9日 (日)

プレバト「炎帝戦」・「ポイントカード」の俳句を考える

  

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フルーツポンチ村上さんとFUJIWARA藤本さんの俳句に対する夏井先生の添削が中学3年生用の三省堂教科書「現代の国語3」に掲載されるとのことです。

     

プレバト・永世名人の『サンダル』の俳句を考えるで夏井先生の添削について批評をしましたが、プレバト俳句番組の添削が教科書に載るほど人気が高いだけに、炎帝戦の「ポイントカード」の俳句添削の問題点も黙って見過ごすわけにはいかず、僭越ながらこの記事を書くことにしました。

  

TV番組の時間的制約のせいかも知れませんが、夏井先生は忙しすぎて添削が雑になっているのではないでしょうか?

エンタメ番組にせよ、俳句の先生として手抜きをせず、しっかり添削指導をして頂きたいですね。

  

俳句は好き好き」「よみびと次第」ですが、このブログ記事が「プレバト」の視聴者や「俳句HAIKU」の読者の何等かの参考になれば幸いです。

   

(村上健志10段の原句)

・蛾の骸 ポイントカードで 掬いけり

  

(夏井先生の添削)
・蛾の骸 掬う ポイントカードの端

  

(薫風士の添削案)

・蛾の骸 ポイントカードに 掬ひけり

蛾の骸 ポイントカードに 掬ひたり

 

原句は散文的なので、助詞の「で」を「に」に替えた方が「蛾の骸」のイメージが強調されると思います。上五の後に、「切れ」を入れて読むと、中七の字余りは然程気になりません。

夏井先生の添削では中七の字余りは解消されますが、「蛾の骸」より「ポイントカードの端」が強調され、作者の思い・原句のニュアンスが損なわれる感じがします。

「けり」は過去のことの詠嘆です。「たり」にすると「現に上手く掬ったこと」を詠嘆的に表現していることになり、中七が字余りでも、作者の原句の意図が表現されて良いと思います。

5・7・5の定型を重視するか、詩的内容を重視するか、選者の拘りや俳句の出来栄え次第ですが、松尾芭蕉蕪村、高浜虚子の俳句など字余りは珍しくなく、正岡子規が「字余りの和歌俳句」で述べている如く、字余りは内容次第で問題ありません。

貴方は「形式」と「内容」のどちらを優先されますか?

なお、助詞「で」は、広辞苑によると、平安時代から用いられていますから、原句を「で」に合わせて口語表現に替える必要はありません。

旧仮名遣に統一する方が、句意の誤解を防ぎ詩的になり、良いと思います

   

(東国原英夫10段の原句)

・ポイントで もらひし蛍 なほいきる

 

(夏井先生の添削)
・ポイントで もらった蛍 なほいきる

 

(薫風士のコメント)

上記の通り、助詞「で」は平安時代から用いられていますから、原句を「で」に合わせて口語表現に替える必要はありません。

歴史的仮名遣の「もらひし」を口語表現の「もらった」に修正するなら、「なほ」も「なお」に変更して、現代仮名遣に統一すべきでしょう。

「いきる」は「生きる」と漢字で表現する方が良いと思います。

   

(梅沢富美男 永世名人の原句)

・行合の空の 御朱印めぐりかな

   

(夏井先生の添削なし)

 直しなし

 

(薫風士の添削案)

・行合の空に 御朱印めぐりかな

  

「の」を「に」に修正する方が「行合の空」が強調されて良いと思います。

    

(千原ジュニア初段の原句)

・消しゴムに 彫刻刀の 彫る花火

 

(夏井先生の添削)
 直しなし

   

(薫風士のコメント)

「消しゴム」に「彫る」のは自分であり、「彫刻刀」を使うのは当然でしょう。「彫刻刀」は擬人化しても無駄な語句であることに変わりありません。「どのような花火を彫ったのか」・「花火をどのように彫ったのか」などが分かる語句を「彫刻刀」の替りに用い、語順なども推敲すると、もっと良い俳句が出来るでしょう。

  

例えば、次のような推敲句はどうでしょうか?

・消しゴムにジャックナイフの彫る花火

  

千原ジュニアさん、「ジャックナイフ」は貴方のニックネームだったことを夏井先生が知っていると、上記の推敲句ならシード権内に入れてくれたのではないでしょうか? 

この記事は「お笑い」のネタにされるかもしれませんが、もしご希望ならマジで添削・推敲のアドバイスをしますよ   

(冒頭の写真は4Ch. TVの画面の一部分です。)

   

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2020年8月 8日 (土)

広島忌に思うこと

  

(2025.8.5更新)

鎮魂の鐘殷殷と広島忌

      (薫風士)

      

今朝、被爆77この「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」が恒例の如く行われ、国連代表として参列したグテーレス事務総長の挨拶などをNHK-TVライブ放映で拝聴し、どなたの挨拶にも共感しましたが、何方も触れられなかった世界平和実現の基本問題を指摘したいと思います。

 

それは、「核廃絶」と同様に人々の意識が変わらない限り実現不可能な課題ですが、「既存の宗教を超越し、21世紀の科学に基づいた普遍的な宗教心を持つこと」です。

  

旧統一教会」・「世界平和家庭連合」と政治家の関係は卑近な例ですが、問題を矮小化せず、恒久的平和へ根本的解決をする地道な努力を世界に広げましょう

    

ままならぬ効を焦らず広島忌  

梅東風や届け世界にこの思ひ

(青色文字をタップして、リンク記事をご覧下さい。)

         

Let's join in the campaign: "No more Hiroshima! No more Nagasaki!".   

8月6日は被爆から75回目の「広島忌」・「広島平和記念日」です。   

     

コロナ禍の式典侘し原爆忌  

No more の叫び繋ごう Hiroshima忌

      

(掲句は薫風士のタイトル俳句擬きの即興句です。)

英語やローマ字を俳句に用いるのは一般には認められませんが、上記の俳句は平和首長会議の「No more Hiroshima!」を俳句に取り込みました。

クリックして被爆者の生の声をお聞き下さい。

 

869祈り繋ぐか原爆忌 815祈り繋がむ終戦日」は薫風士のブログのタイトル句ですが、クリックして是非内容をご一読下さい。皆さんの思いに通ずるものがあると思っています。

    

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写真は、日本経済新聞電子版の記事の一部分です。

  

    

      

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2020年8月 6日 (木)

冷酒酌み初物愛でるミニトマト

       

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(2024.7.14タイトルなど更新)

初物をお裾分けすやミニトマト

 

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ささやかでもコロナ禍の地産地消を実践・推進しようと、2020年4月に、狭庭の菜園作りを詠んだ俳句「春耕やコロナウイルス遣り過ごし」のブログを書きました。

  

春耕の美女はマスクにコロナ避け」の女性のように、本格的な野菜作りなどを楽しんでいる方々も少なくないでしょう。

 

いずれにせよ、コロナ対策を詠んだ拙句に、定年後の「withコロナ」の新しいライフスタイルとして、共感してくれる方は沢山おられるだろうと思います。

  

地酒愛づ句友のくれし苦瓜に

  

句友は野菜作りもベテランのようですが、コロナ禍の外出自粛中の暇を活用して手作りの写真入りの句集も出版しています。

  

薫風士の菜園は畑とは言えない小さな花壇のようなものですが、お陰様でそれなりに春耕の効果があり、トマトやキュウリ、茄子、シシトウなど、毎日新鮮な野菜を食べ、食べきれないと野菜ジュースにして飲んでいます。

スイカも三つ四つなっていますのでいずれ食べれるように大きくなるだろうと、日々の成長を楽しみにしています。

  

冷酒にはシェリーグラスか江戸切子    

冷酒とてシェリーグラスの似合ふ瓶  

江戸切子美味さ一入冷し酒  

冷し酒枡のグラスを溢れをり

         (薫風士)

「冷酒」や「冷し酒」は夏の季語ですが、年中冷酒をコップで飲んでいる人も居るようです。

  

広辞苑によると、「切子」は「切籠灯籠」の略なら「秋の季語」で、「切子ガラス」の略なら「夏の季語」です。

  

結社の俳誌などに投稿する場合は、季語に拘るなど、選者の好みを知って季語の使い方を研究しておくと良いでしょう。

選者によっては「寺」を詠んだ俳句は採らないとか、「コロナ」を詠んだ俳句は採らないというような事もあるようです。

  

一般に句作を楽しむには、「歳時記」などの季語にあまり捉われず、感じたことや見たことなど、「自分の思い」を「5・7・5」で表現することにより「俳句のリズム」を身につけることが、俳句上達の早道ではないでしょうか?

 

俳句のリズムが身につけば、多作多捨・推敲が容易になり、そのうちに選者好みの俳句や、個性的な良い俳句が作れるようになるでしょう。

  

写真の酒は薫風士が日頃紙パックの安酒を飲んでいるのを見て、お中元に俳句に所縁のある西山酒造の枝豆入り冷酒セットを京都の親戚から贈ってくれたものです。  

  

(青色の文字をクリックして、「歳時記」の俳句、関連のリンク記事などをご覧下さい。)

     

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2020年7月31日 (金)

蝉しぐれコロナコロナに明け暮れて

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リビングの窓の外に羽化したのか、蝉がいましたが、今年初めての蝉時雨を「スポーツの日」(7月24日)に聞きました。

今年はオリンピック・パラリンピックが開催される予定で、「スポーツの日」が特例として10月でなく7月に設定されましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的拡大が続いているために残念ながらオリンピックの開催は1年延期されました。

コロナ禍のGoTo迷走鵯巣立つ」で述べたように、ワクチンや治療薬が開発され、医療体制が整備されてパンデミックの拡大が収束しない限り、来年もオリンピック開催すべきではないでしょう。 

   

梅雨になればカビが生えるように、スペイン風邪や新型コロナウイルスのようなウイルスも一定期間潜んでいてもまた形を変えてパンデミックを引き起こすでしょう。

経済成長一辺倒でなく、医療体制は現在のコロナ対策の応急処置のみならず、長期的観点で根本的な改革をして将来に備える必要があるでしょう。

さもなければ、経済活動や産業の衰退のみならず、医療費や医療体制が逼迫すると医療崩壊が生じ、「受益と負担」の争い、「社会不安」の増大、「日本社会の崩壊」に繋がることが懸念されます。  

現役の若い世代はコロナを恐れず働かざるを得ませんが、良識を発揮してコロナとの戦いに打ち勝ってくれることを祈るばかりです。

     

梅雨明けやコロナウイルスなほ盛ん    

・若者よ耳を貸せかせ蝉しぐれ   

・若者に耳を貸せかせ蝉時雨

        

近畿地方は平年より10日遅く7月31日に梅雨明けしました。

「蝉しぐれ」といえば、「蝉の俳句を鑑賞しよう」で述べたように芭蕉高浜虚子の蝉の俳句のことを思い出します。

拙句は「何を言いたいのか?」、助詞「よ」と「に」の違い、「語句の省略」と「比喩」などについて、句意をお考え頂ければ有難いです。

  

ここをクリックして蝉しぐれをお聞きください。

下の写真はNHK-TVニュースの1画面です。)

  

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2020年7月25日 (土)

コロナ禍の「GoTo」迷走鵯巣立つ

  

(24.11.24 更新)

居間の窓巣立ちし鵯等小鳥来る

           (薫風士)

  

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7月22日の「大暑」に新型コロナウイルスの感染者が累計で東京は1万人を超え、全国では3万人を超え、感染拡大の第2波が懸念される状態です

 

GoToトラベル」のキャンペーンが開始されましたが、 

「GoToトラベル」よりも「GoToコロナテスト」「GoToCheckCOVID-19」促進の体制を充実することが先決でしょう。その方が経済効果が大きいのではないでしょうか?

  

安心できれば、奨励されなくても人々は旅行するようになるでしょう。

  

「COVID-19」は「新型コロナウイルス感染症」のことです。「check」には「検査する」とか「阻止する」という意味があります。

   

"Go to check COVID-19" を世界的な協力体制で推進してほしいものです。

  

世界の新型コロナウイルス感染者数は1,500万人を超え、死者は63万人を超え、更に感染拡大が続いています

  

このような状態では医療体制が整備されない限りオリンピックが来年開催出来るとは到底信じられません。

関係者は対策に苦慮されているでしょうが、思い切って2024年開催の可能性を検討して、IOCに再延期を働きかけるべきではないでしょうか?

  

23日から「海の日」・「スポーツの日」・土・日と4連休ですが、

新型コロナウイルスの拡散を防止するためには外出を自粛して庭の手入れをする方が、不安な旅行やジム通いなどよりはるかに健康的だと思っています。  

  

タイトルの俳句や次の句は薫風士の「日記俳句」・「備忘録俳句」です。

  

入梅(6月10日)頃に巣立った四十雀の写真も最後に掲載します。

  

の子や葉陰に潜み飛翔待つ

  

我が狭庭コロナを知らず巣立つ

   

海の日」やコロナテストの促進を

  

コロナ禍の「スポーツの日」や庭手入れ

        

梅雨晴間老躯いたわり庭手入れ

   

若者に耳かせ貸せと蝉時雨

  

夜の秋俳句ブログに刻忘れ

  

ブレーキとアクセル違ふ梅雨嵐

            

(コロナ関係のNHK-TVニュース画面の一部の写真を掲載させて頂きます。) 

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2020年7月22日 (水)

コロナ禍の梅雨の吟行谷性寺 (写真と俳句)

   

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故郷を「まんぽ俳句」で元気にしよう!

青色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧下さい。

   

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梅雨の最中に亀岡市の観光スポットを愛車を駆って吟行しました。

最初に訪れたのはNHK大河ドラマ「麒麟がくる」に所縁のある「ききょうの里」です。

梅雨の雨の中を「谷性寺」と「元出雲大神宮」にお参りしました。

オニバス」の名所「平の沢池」は風雨が強かったので車から眺めました。

  

・出陣の光秀像や梅雨荒ぶ

 

・参道の青田波打つ雨柱

 

・首塚や五月雨しとど谷性寺

  

・光秀を弔ふ鐘や梅雨嵐

  

・青楓枝間に映ゆる朱の社殿

  

・神官の傘の白さや梅雨最中

   

・五月雨や真名井の水を汲む老女

  

・小雨降る小滝の音や静心

 

・梅雨の闇二十一尊摩崖仏

  

・蓮池や愛車の窓に雨嵐

   

・光秀を偲びて酌むや冷し酒

  

・夏料理地産のレシピ地酒愛で

  

(写真はクリックすると、拡大してご覧になれます。青色文字をクリックすると関連の記事をご覧になれます。)

 

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2020年7月17日 (金)

コロナ禍や梅雨の車窓の富士惜しむ (写真俳句)

   

コロナ禍や客足疎ら梅雨の駅

(通勤時間帯ではありません。)

 

黒南風やコロナ禍に乗る「ひかり号」

(新型コロナウイルス感染を警戒して座席を選びました。)

 

テロップにコロナの注意梅雨光

(テロップと車掌の巡回でコロナ感染予防の注意を促していました。)

  

微睡みて目覚めし車窓梅雨の富士

(タイミングよく目が覚めました。)

   

富士川やの茂る河川敷

(「葎」も「茂る」も夏の季語ですが、重ねて強調しています。)

  

E席に覚めて憂ふや大出水

温暖化のせいか、異常気象が常態化しています。)  

   

夏燕飛び交ふ富士や雨催ひ

(「燕」は春の季語とされています。)

  

E席やスマホカメラに夏燕

(スマホでタイミングよく燕の飛翔を撮りました。)

   

梅雨靄を透かし車窓に富士の峰

(雲の上に富士山が薄っすら見えました。)

  

梅雨曇マスク姿の黙々と

(駅でも街でも皆マスクをしていました。)

  

片隅に消毒液や梅雨の駅

(新横浜駅では置いてある消毒液で手を消毒し、ホットしました。)

  

コーラスの稽古もマスク梅雨晴間

(通りすがりのコーラス練習風景です。)

  

コロナ禍の店に行列梅雨晴間

(人気店には若者が順番待ちしていました。)

     

写真をクリック・拡大してご覧下さい。

橋の上空を夏燕が5羽も飛んでいます。

この橋は富士川のJR東海道本線富士川橋でしょうね?

掲句は薫風士の「まんぽ俳句」・「備忘録俳句」ですが、

季語(青色文字)をクリックすると、歳時記」などの俳句をご覧になれます。

  

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2020年7月16日 (木)

プレバト・永世名人の「サンダル」の俳句を考える

   

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(写真)

MBS-TV4chの画面の一部

 

   

夏井先生の歯切れのよいプレバト俳句の判定裁きには感心しますが、その査定が何時も的を射ているとは限りません。

お題が「コンクリートのサンダル」の梅沢富美男永世名人の俳句に対して、夏井先生は、「語順が素晴らしい」とべた褒めして、久しぶりに「掲載決定」の査定をしました。

ひょっとして、この査定は夏井先生が「添削は『作者の思い』を大切に!」や「作者の思いを生かしてほしい」を読んでくれたせいかも知れない(?!)などと、ふと馬鹿な考えが浮かびましたが、この「べた褒め」は納得できません。

  

俳句は好き好き」とか、「俳句は詠み人・読み人次第」とか、「薫風士は一言居士だね」と非難されるかも知れませんが、「プレバトの視聴者が夏井先生の人気に幻惑されて『梅沢富美男永世名人の俳句のお手本』や『夏井先生の査定』を鵜呑みにするとまずい」という老爺心から僭越ながら敢えてこの記事を書いています。

  

水玉の模様クロックスの日焼  

      (梅沢富美男)

  

日焼」は二通りの解釈が可能です。

広辞苑によると、

「日光の直射で皮膚が黒みを帯びること」と、

「畳・布などが日に当たって変色すること」という意味があります。

 

「プレバト」の視聴者には、この俳句の「日焼」は「足の日焼け」のこととわかるでしょうが、「クロックスは穴の開いたサンダルである」ことなど、背景を知らない人は「クロックスその物の日焼けを詠んだ俳句である」と解釈するでしょう。

原句は「エンタメTV俳句」として面白くても、「一般的な句集」に適するか、一考を要するでしょう。 

語順を変えて添削案のように修正すると、原句の曖昧さが払拭され、句集の掲載に適するのではないでしょうか?

 

(原句)

水玉の模様クロックスの日焼

  

(添削案)

水玉の足の日焼やクロックス

  

「水玉」には「水玉模様」という意味もあります。

貴方ならどの様な添削をされますか?

「薫風士の添削は句意が明瞭になるが、5-7-5の定型で平凡になり、面白くない」と思いますか?

この記事が何らかのご参考になれば幸いですが、「エンタメ俳句番組に水を差すのか!」と怒られないでしょうね?

    

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2020年6月30日 (火)

梅雨空に有馬温泉吟行す (俳句と写真)

         

鬼瓦睨む梅雨空寺田町    

梅雨空にコロナ来るなと鬼瓦  

梅天に除疫祈るや温泉寺  

泉源の湯煙絶えず梅雨空 

コロナとて封鎖の足湯かんこ鳥 

万緑や炭酸泉の波光る  

緑蔭の流れ錆色炭酸泉  

梅雨空を映す飲み場の炭酸水   

炭酸水試飲をすれば驟雨かな  

驟雨とて飛込み愛づや有馬籠  

苔に散る娑羅樹の花や念仏寺

雨上がり青蔦茂る大檜  

老阻む磴の高きに茅の輪かな   

湯泉の社の鳥居大茅の輪   

安産を祈る茅の輪や手を繋ぎ 

若者の幸を祈るや大茅の輪   

欠け旧りて茅の輪に控へ百度石  

若者に倣ひくぐるや大茅の輪  

梅雨空へ一願不動奏づ歌 

  

掲句は薫風士の吟行句です。

道端に置かれた鬼瓦は阪神大震災で屋根が被害を受けたのが契機で置かれることになったようですが、屋根にあってこそ迫力があります。

写真をクリック・拡大してご覧下さい。

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2020年6月22日 (月)

梅雨晴間・五月晴(吟行俳句と写真)

   

梅雨晴間万博予約運次第

        (薫風士)

  

ここをクリック(タップ)して、「EXPO 2025《大阪・関西万博21句》」をご覧下さい。

   

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2020年6月22日に「吟行に除疫祈るや梅雨晴間 」という記事を書きましたが、新型コロナウイルスは、ワクチンも開発されて感染拡大が収束し、2023年5月からインフルエンザ並の規制になりましたので、記事のタイトルを修正しました。

  

冒頭の写真は、近江舞子の風景です。

   

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梅雨の晴れ間の「五月晴」の琵琶湖で泳いでいる人々に外国からの観光客もいるようでした。

ウクライナやパレスチナなど、気象条件は違っても、それぞれの地域の本来の平和な風景が見られる日が一日でも早く来ることを祈っています。

  

梅東風や届け世界にこの思ひ」や梅雨の亀の呟き《政界の若返りを!》」、「夏祭り最後を飾る揚げ花火《俳句XXX》」などをご一読下さい。

      

(2020.6.22の記事)

「都道府県またぐ移動の自粛」は2020年6月19日から全国で解除されることになり、ほっとしましたが、まだ「コロナ根絶万歳!」と叫ぶことは出来ません。

ワクチンと治療薬が開発されない限り、「油断は禁物」です。  

      

梅雨晴間マイカーで神戸市北区の石峯寺(しゃくぶじ)を再訪し、「新型コロナウイルス消除」と「長寿」を祈りました。

一汗かきましたが、薬師如来ばかりでなく珍しい波切不動明王や千手観音菩薩など様々な石像があり巡礼の甲斐がありました。

青色文字をタップ(クリック)してリンク記事を開き、先月吟行の記事「風薫る・・・」の写真をクリック・拡大してこの記事と比較して、季節の移ろい・風景と俳句の変化をお楽しみ下さい。「代田」は「植田」となっています。

青色文字をクリックすると歳時記の俳句や関連の記事などをご覧になれます。

      

万緑を睥睨したる仁王像  

万緑のミニ巡礼や岩嶺山

梅雨晴間薬師に祈る疫消除 

紫陽花睡蓮も咲く如来像      

苔むすや岩嶺山のミニ遍路 

苔茂る巨岩の洞に薬師像

梅雨晴や木漏れ日さゆる木の根道 

鐘楼に立てば眼下に植田映ゆ

鐘の音に応ふ老鶯峡の寺

鐘楼に惜しむ薬師の青葉風

鐘楼のさゆるる植田ささ濁り

ミニ巡礼終へて満ち足りぬぐふ 

    

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2020年6月17日 (水)

「コロナ俳句」・「給付金川柳」

     

(2020.6.17の記事)  

入梅やスマホで対話マスクして 

   

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Dsc_1272東京都は6月11日に梅雨入りしましたが、「東京アラート」を解除しましたのでコロナ騒動や特別定額給付金申請の初期の混乱も一段落しただろうと思い、「特別定額給付金のオンライン申請」をしてみようと準備していると、裏庭の巣箱から巣立った四十雀が暇乞いをするかのように親子で手作りの庭を飛び交っていました。  

         

  

    

四十雀(シジュウカラ)親子飛び交ひ暇乞ひ   

四十雀チュッチュッと鳴くや詐欺注意   

老鶯やスマホ無しには生きにくし  

老鶯も時鳥も来今朝の庭    

老鶯やくたびれ儲けオンライン  

老鶯やアナログ未だ捨てがたし  

「定額」が「低額」に化けオンライン  

給付金くたびれ果てるオンライン

       

タイトルの俳句と掲句は薫風士の「俳句擬き」・「川柳もどき」ですが、「老鶯」から「老翁」を読者が連想することを期待しています。    

「俳句HAIKU」が読者の無聊の慰みに少しでも役立てば幸いですが、青色文字(季語)をクリックして、「老鶯」や「夏鶯」の歳時記をご覧下さい。

      

蛇足ですが、薫風士は誤解や混乱の防止の一助になればとの思いで「コロナ川柳」を書いています。

            

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2020年6月13日 (土)

プレバト俳句「西日」の添削 (「作者の思い」を活かして!)

    

俳句の添削 <作者の思いを生かしてほしい>」と先週末にプレバトの夏井先生の俳句添削について記事を書きましたが、昨日も梅沢富男永世名人の俳句に対する夏井先生の添削で同じ思いを新たにしましたので、この記事を書くことにしました。

6月11日のプレバト俳句の「お題」は「百円ショップの写真」でした。

  

(原句)

シンクの西日カップ焼きそばの「ボコン」

 

(夏井先生の添削)

湯捨つれば西日のシンク鳴る「ボコン」

  

原句は夏井先生の指摘したとおり句意が不明瞭なので「ボツ」にするのは当然ですが、夏井先生の添削ではシンクの鳴る音の面白さが強調されて、梅沢さんの俳句に込めた「カップ焼きそばを常食にしていた頃の切ない思い出」などが表現されていません。 

次のように添削すれば梅沢さんの言いたい思い出(「カップ焼きそば」や「西日の流し台」など)が少しは明瞭になり、俳句としても一応成立するのではないでしょうか? 

「西日」は夏の季語です。台所に西日が射すのは一般に歓迎されません。

「ボコン」という擬音(オノマトペ)は引用や名称ではないのでカッコにしないほうがよいと思います。

  

あなたならどのように添削しますか? 

「A案~C案」のどれをとりますか?

   

(薫風士の添削案)

(A) カップそばボコンとシンク西日射し

(B) カップそば西日のシンク湯にボコン

(C) 湯にボコン西日の流しカップそば

  

梅沢さんやプレバト視聴者のコメントが頂ければ幸いです。

     

ここの青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

(写真)

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4ch. MBSテレビ画面の一部

風薫る寺苑に座してミニ句会 (俳句と写真)

    

新型コロナウイルス感染予防が要請されている折から、「街へのお出かけ」は自粛していましたが、「緊急事態宣言」が解除されたので久しぶりにマイカーで「近場」の「石峯寺」に吟行に行きました。

石峯寺(しゃくぶじ)」は小さな寺ですが1,300年余りの由緒ある古刹なので初夏の吟行・ミニ俳句会をエンジョイしました。

  

薫風士の俳句と写真を掲載します。写真はクリック(タップ)・拡大してご覧になれます。

青色文字(季語など)をタップ(クリック)して歳時記の例句やリンク記事をご覧下さい。

    

石峯寺へ長寿祈願や風薫る

  

疫消除祈る薬師や新樹光

   

睡蓮や如来の立つは亀の石

      

緑蔭のミニ巡礼や岩嶺山

  

巨木の根苔むす洞に薬師像

  

鐘楼に立てば眼下に代田映ゆ

  

鐘の音に応ふ田蛙峡の寺

  

鐘楼のさゆるる代田ささ濁り

   

緑陰や三密の無きミニ句会

   

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2020年6月 5日 (金)

俳句の添削《作者の「思い」を生かしてほしい》

 

Dsc_1248俳句のTV番組を見ていると、原句を推敲して良い俳句にするためとはいえ、選者が作者の意図と違う句意に添削するのは如何なものかと疑問に思うことがあります。

  

俳句も自己実現する芸術の一つですから、俳句の選者は作者の個性を尊重して、添削の手助けをするように配慮してほしいものです。

 

最近の一例を挙げると、毎日TVの人気俳句番組「プレバト」で、梅沢富男永世名人夏芝居を詠んだ俳句を夏井先生が歯切れよく添削して原句を「ボツ」にしました。

 

(原句)

・おひねりや 子役の見得に 夏芝居

 

(添削後)

・おひねりの 飴よ硬貨よ 夏芝居

  

梅沢さんは「子役」の演技が上手なので観客が感動して子役の「見得」に「おひねり」を投げたことを俳句に詠んでいるのですが、

添削後の俳句ではその原句の句意が不明瞭です。

 

夏井先生は、「飴よ硬貨よ」と表現すると子役に「おひねり」を投げているのは明瞭だと言っていますが、「飴」は子役に投げるものという習慣でもあったのでしょうか?   

実態を知らない読者は、添削後の俳句は「おひねり」の面白さを詠んだ俳句と解釈するでしょう?  

原句の「や」は切字ではなく詠嘆として使っているのでしょうが、この俳句の場合は不適切です。 

俳句に助詞「は」を用いるのは良くないと一般的に言われますが、この句の場合は「や」を「は」に変えて、次のように添削すれば原句の句意が明瞭になるのではないでしょうか?

 

・おひねりは 子役の見得に 夏芝居

      

プレバトはエンタテイメント性があるので、夏井先生は大衆受けを狙って大幅な添削をしているのでしょうか?

それとも、助詞「は」を用いることを嫌ったのでしょうか?

  

助詞「は」を用いることによって、「や」を用いている原句より「子役の見得」が強調され、読者は子役の演じた芝居の「演目」や「子役の見得」をあれこれ想像するのではないでしょうか?

 

いずれにせよ、

俳句は詠み人次第・読み人次第」です。

俳句は好き好きです

楽しむことが先決でしょう。

  

プレバト俳句に出演のタレントの方々は夏井先生が「絶対」でも「神様」でも「仏様」でもないことを承知のことでしょうが、「幸運の女神」に祈る気持ちなのか、「判定」を待つ皆さんのジェスチャーは一様です。

この「祈るジェスチャー」も「感嘆の声」も番組を盛り上げるための「やらせ」なのでしょうか?

    

この記事が「俳句HAIKU」の読者やプレバト視聴者など、俳句に関心のある方々の何らかの参考になれば幸いです。

(青色文字をクリックすると関連のリンク記事をご覧になれます。)

    

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写真はTV-4chのプレバト画面の一部を掲載させて頂きました。

  

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2020年6月 3日 (水)

五月尽アベノマスクが届きけり

   

Dsc_1250タイトルは薫風士の川柳もどきの日記俳句・報道俳句です。

アベノマスクはいつ届くかな?」と興味を持っていましたが、かっきり

5月31日に郵便受けに入っていました。

シンプルな形で薫風士には小さ過ぎる感じがしますが、ともかくご尽力頂いた方々にお礼申し上げます。

   

薫風士は花粉症用にマスクを常備していますし、友達から手作りの可愛いマスクも頂いていますので今のところ間に合っていますが、新型コロナとの戦いは長期戦になるでしょうから、アベノマスクも何れ活用させて頂きます。

 

ところで、貴方のお宅にはアベノマスクは届きましたか?

アベノマスクの配布費用は「約260億円の見込み」とのことですが、1個当たりの費用は幾らかかっているのでしょうか?

1個当たりの単価を公表しないのは何故でしょうか? 

  

6月3日も東京アラートで都庁などが赤くライトアップされています。

新型コロナウイルス感染者の数は公表されていますが、感染者を確認する検査数の推移を公表しないのは何故でしょうか?

検査時点と感染確認時点とタイムラッグがあり、両者の数字が対応しないにしても、それを前提にして検査人数の推移も公表してほしいものです。

中途半端な情報開示には不安や不信感を抱く人が多いのではないでしょうか?

  

(青色文字をクリックすると関連のリンク記事をご覧になれます。)

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2020年5月25日 (月)

俳句《真夏日・猛暑日》

    

(2024.6.13 更新)

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冒頭の写真は6月13日朝のNHKTV二ュ-ス画面の一部分です。早くも各地で真夏日が予想されていますが、福島県など猛暑日になる所もあるようです。 

   

2020年5月に、「真夏日や街行く人は皆マスク」と俳句を詠みましたが、コロナ感染拡大問題が収束してからは、マスクをしないで街を歩いている人が多くなりました。  

   

(2020.5.25 の記事)

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皆さんは政府支給のアベノ・マスクをしているのでしょうか? 

 

句友が送ってくれた手作りのマスクをしていると、歯医者の受付の女性が「可愛い」と言ってくれました。

見かけも良く、掛け心地がよくて息苦しくないので重宝しています。

  

新型コロナ拡散防止のために国民が自粛努力している時に、どさくさにまぎれて、与党やその支持者に「三権分立の原則」を覆すような検察庁法改正の動きがあるのは、新型コロナ問題に劣らぬ大問題です。

 

コロナも最初は現在のような大事になるとは殆どの人が予想していませんでした。

同じ轍を踏まないようにしなくてはなりません。

  

検察庁法改正の動きは、与党が政権維持のためにしているのではないとしても、絶対に止めなければなりません。

 

政権維持のためなのか、保身のためなのか、「不都合なことは記録を残さず」、「無用の忖度」や「まやかしの発言」が多いのは問題です。

 

このような重要な法案の審議を法務大臣不在で実施するということは信じられませんが、その強引さの理由は何でしょうか?

   

国民の付託を受けた国会議員・大臣・総理大臣には「説明責任」があります。

 

国民は白紙委任をしているわけではありませんから、この法案の成立を急ぐ理由を明確に答える義務があるでしょう。 

   

国民の納得できる説明がないままに、数の力で強行採決される異常事態がまかり通るとなれば長期政権が独裁化・腐敗していることの証ではないでしょうか?

  

物事には両面があり、一方的な是非論・批判は慎むべきですが、「三権分立の原則」のような基本法は是非とも堅持しなければなりません。

  

野党やその支持者は、「批判のための批判」と非難されないように、小気味よい批判をしてスタンドプレーで終わることなく、国民の幅広い理解が得られる条理に基づく法案を積極的且つ地道に提案するようにしてほしいものです。

 

たとえ、与党の数の力・不条理がまかり通り、野党の法案が否決されたとしても、単にボイコットする姑息な方法より国民の支持をより多く得ることになるでしょう。

    

「検察庁法改正案」の問題点は、「検事長など幹部が63歳で退職する『役職定年』を設けた上で、内閣が認めればその年齢を過ぎても役職にとどまることができるとする内容が盛り込まれた。」ことにあるのです。

  

この検察庁法改正案の問題点は「定年延長を『恣意的に』時の内閣が出来る」ことにあるのです。

   

野党議員は国会審議をボイコットするのではなく、その問題点を明確にして、「政権維持のために恣意的に定年延長」が行使されることを防ぐための法案を提出して、与党案と比較しながら議論すべきなのです。

  

「『公務の運営に著しい支障が生じる』と判断すれば最大で3年間勤務を延長できる。」とのことですが、「『公務の運営に著しい支障』とは何か、『特定の人物』を対象とするのではなく、『制度としての判断基準』を法律の改正案と同時に具体的に例示して審議すべきでしょう。

  

肝心なことは、民主主義・平和憲法下の三権分立の原則に基づく政治・行政・司法などのチェック機能を堅持することです。

 

野党の皆さんには、是非ともそのための責務を果たしてほしいものです。

   

安倍総理は、高齢者の豊富な経験を活かすために国家公務員法の改正をするといっていますが、一般の国家公務員法と検察庁法とは本質的に異なることを無視して都合よく一緒にしてあたかも正論のごとくまやかして、自分に都合の良い主張しているとすれば大問題です。

 

国民にそのような誤解(?)をさせない為にも、強行採決はすべきではないでしょう。 

   

時代の変化や技術の進歩に適応できない権力欲の強い老人が「老害になる」ということもありますよ。

  

我々一般庶民は、将来取返しのつかぬことにならないように、お題目の美辞麗句を一歩踏み込んでよく考え、「騙されないように」・「誤解している」などと馬鹿にされないように、それぞれの立場で、折に触れて、政治や行政の透明性を要求し、確保して行かなければなりません。

   

マスク」は「冬の季語とされていますが、「花粉症」や「新型コロナ感染防止」など、春にも夏にも使うようになり、今や季語としての意味は無くなったように思います。

  

昨日(4月11日)は東京が真夏日となり、今日は奈良が真夏日になりました。タイトル句を「猛暑日や街行く人は皆マスク」として「俳句HAIKU」の記事を書く羽目になるだろうと、覚悟をしています。

 

今日はタイトルにコロナ俳句を掲載しましたが、暢気な俳句談義をしておれなくて、つい政治談議になりました。

 

この思いを皆さんでシェアして頂けると有難いです。

  

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

2020年5月17日 (日)

5月23日は「世界カメの日」です。

   

亀鳴くや声なき声を聞けよとて

狭庭とて亀の造形松の芯

      (薫風士) 

  

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(写真はクリックすると拡大します。青色の文字をクリックするとリンク記事をご覧になれます。)

          

杉垣や不死鳥形に剪定す

  

伸び過ぎの小枝を切るや躑躅垣

  

春の風邪油断をするなコロナかも 

 

昨日は長寿の縁起をかついで五葉松を亀の形に剪定したり、三本杉の垣根を「フェニックス(不死鳥)」の形に剪定したり、手作りの庭(エコガーデン)の手入れをして過ごしました。

   

松の芯は今年もよく伸びて生命力を感じさせます。

手作りの庭の杉(垣根)が形よく緑の不死鳥に整う頃までには感染症の拡散が収束し、「松の芯」が「新松子(しんちぢり)」になる頃にはコロナウイルスの治療薬やワクチンが開発され、普及し、遅くとも来春には感染拡大が収束して東京オリンピックが無事に開催される状況になることを祈っています。

  

「剪定(せんてい)」や「松の芯」は春の季語、「新松子」は秋の季語です。

「風邪」は冬の季語なので、掲句では「春の風邪」としました。

 

青色文字をクリックして「歳時記」などの俳句をご鑑賞下さい。

   

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2020年5月12日 (火)

俳句《母の日》(改訂版)

       

(2025.5.11 更新)

母の日や父は得てして蚊帳の外

   

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6月30日は旧暦6月30日の「御禊」に因んで、新暦でも「御祓」とされています。

(日本伝統俳句協会6月カレンダー後半部分の写真参照。)

俳句 《夏越・茅の輪》」や「梅雨の亀の呟き《政界の若返りを!》」をご覧下さい。

  

  

母の日の孫のくれたるパンの顔

母の日や感謝の会もオンライン

   

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冒頭の掲句は、母の日に孫の成長ぶりを詠んだ拙句や、新型コロナウイルス感染拡大防止の行動制限下に詠んだ拙句です。

 

平和憲法下の日本で「母の日」や「誕生日」のお祝いを気兼ねなく親子が集まって出来ることは喜ばしいことですが、ウクライナやパレスチナの戦禍に苦しんでいる人々に思いを馳せざるを得ません。

戦争と平和(俳句と川柳:終戦記念日特集)」や「俳句談義(15):『昭和の日』・『憲法記念日』」をご覧下さい。

  

結婚祝いに会社の同僚が贈ってくれ、長年使っていた掛け時計がダメになったので、娘が「母の日」や「誕生日」のお祝いなどを兼ねて「からくり時計」をプレゼントしてくれました。

リビングの雰囲気に合わせて時計のデザインを選びましたが、時計の針が遠くからは見えにくいのが難点です。しかし、時報には「ジャズ・スタンダード」や「イージーリスニング」「なつかしの愛唱歌」など34曲もあり、時報が短いのでメロディーに聞き覚えがあっても曲名を当てるのが難しく、毎時の時報をゲーム感覚で楽しんで聴いています

  

庭苺孫の作りしアイスにも

母の日の誕生祝ひ孫交へ

母の日の子のプレゼント掛け時計      

   

(2020.5.12の記事)

Dsc_1053コロナウイルス拡散防止対策の外出自粛は地域によって段階的に緩和されることになりましたが、特定警戒都道府県では未だ緩和されません。

離れた家族が母の日の感謝の会や誕生パーティなどに集まることが出来ないので、オンラインアプリを活用して凌がざるを得ません。

        

母の日や面会するもガラス越し  

母の日や雛誕生か庭の声  

蟻来たる愛犬逝きし小屋の上 

初蜻蛉黄蝶も来て舞ひゆけり   

アイリスも躑躅も咲きて誕生日  

生も死もコロナも摂理風薫る  

風薫る庭の手入れや誕生日

      

掲句は薫風士の生命誕生讃歌です。

我田引水ですが、はもちろんのこと、小鳥や蟻や蜻蛉などが万物の誕生を祝かのように吾庭に来ます。

青色文字の季語をクリックすると、「歳時記」の俳句をご覧になれます。

  

新型コロナウイルスに対する戦いには全世界の人々がそれぞれの立場で可能な全力を尽くすべきですが、自然の摂理を謙虚に受け入れることも必要だろうと思いながら「まんぽ俳句」や「コロナ俳句」を作っています。

 

「俳句HAIKU」が読者の慰みや気分転換のお役に立てば幸いです。

  

新型コロナ拡散防止のために国民が自粛努力している時に、どさくさにまぎれて、与党やその支持者に「三権分立の原則」を覆すような検察庁法改正の動きがあるのは、新型コロナ問題に劣らぬ大問題です。

この動きは、仮に自分たちの政権維持のためにしているのではないとしても、絶対に止めなければなりません。政権維持のためなのか、保身のためなのか、政・官関係者のまやかし発言が多いのは問題です。

  

これは長期政権が腐敗していることの証でしょう。

物事には両面があり、一方的な是非論・批判は慎むべきですが、「三権分立の原則」のような基本的問題は是非とも堅持しなけらばなりません。

  

野党やその支持者は、批判する場合には「批判のための批判」と非難されないように、小気味よい批判よりも国民の幅広い理解が得られる条理に基づく冷静な批判や提案をしてほしいものです。

  

肝心なことは、民主主義・平和憲法下の三権分立の原則に基づく政治・行政・司法などのチェック機能を堅持することです。野党の皆さんには、是非ともそのための責務を果たしてほしいものです。

  

我々一般庶民は、将来取返しのつかぬことにならないように、「騙されないように」・「誤解している」などと馬鹿にされないように、それぞれの立場で、折に触れて、政治や行政の透明性を要求し、確保して行かなければなりません。

  

この思いを皆さんでシェアして頂けると有難いです。

         

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