日記 Feed

2018年5月20日 (日)

俳句《卯の花腐し》

    

(2025.6.3 更新)

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冒頭の写真は、吾庭の卯の花です。

  

「卯の花腐し」(うのはなくだし)とは梅雨に先立って降る長雨のことで、夏の季語です。

  

庭手入れ卯の花腐し来る前に 

  

雨音や卯の花腐し居間の今

テレビ買ひ卯の花腐し吾を癒す

 

癒さるる卯の花腐しテレビ買ひ

  

疲れ目を卯の花腐し癒しけり

  

草を抜く卯の花腐し止みし芝 

         (薫風士)

  

歳時記(俳誌のSalon)から親しみやすい俳句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

  

犬倦みて今日も卯の花腐しかな 

        (稲畑汀子

 

休養をとれと卯の花腐しかな  

         (安原葉)

 

電話よく鳴る日卯の花腐しかな 

        (七田文子)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

  

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この写真は、手作りの吾庭の日本列島です。

  

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この写真は、NHK Eテレの「クラシック音楽館」の一画面の切抜きです。

 

2018年5月16日 (水)

俳句鑑賞:「梅雨に入る」「入梅」「梅雨」

   

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冒頭の写真は、6月16日朝のNHK-TV天気予報の一部分(梅雨入りの解説画面)です。

  

老犬とまん歩の夫婦梅雨入り前

せいのう!と足場解体梅雨に入る

近畿地方夏至に梅雨入りや庭手入れ

       (薫風士)

  

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掲句と写真は、買い物をした帰路の風景です。

「梅雨入り」は、「ついり」か「つゆいり」と、俳句が定型(5-7-5)のリズムになるように読んで下さい 

 

ここをクリック(タップ)して、俳句HAIKUの記事「梅雨の俳句(梅雨入り・梅雨明け)」をご覧下さい

  

気象庁の速報記事によると、沖縄の梅雨入りは今年(令和6年)は5月21日頃でしたが、2018年の梅雨入りは5月8日でした。

  

俳句(梅雨・梅雨入り・梅雨明け)」をご覧下さい。

  

歳時記(俳誌のSalon)などから「梅雨」を詠んだ親しみやすい俳句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

(歳時記の例句の詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。)

  

梅雨に入る(1)

病む友のまた一人増え梅雨に入る

        (松崎鉄之介)

  

屋根持たぬマンションぐらし梅雨に入る 

         (岡本眸)

   

梅雨に入る(2)

二度聞きが癖となる耳梅雨に入る 

         (柴野静)

  

山鳩の声のくぐもり梅雨に入る 

        (宮平静子)

  

梅雨(1)

背伸びして声出て梅雨も峠かな 

         (岡本眸)

 

削らるる丘を見てゐし梅雨の駅 

        (高村洋子)

   

梅雨(2)

宇佐の宮梅雨空ずしとのし掛かり 

         (大橋晄)

  

神宮の森の暗さや梅雨鴉   

        (暮目良雨)

 

梅雨(3)

目をそらし受ける点滴梅雨じめり 

         (長山野菊)

  

荒梅雨やごうごうと鳴る神田川 

       (宮原みさを)

 

梅雨(4)

梅雨の雷昨日も今日も人逝きぬ 

       (高橋作之助)

  

落柿舎の投句用紙の梅雨じめり 

        (岸本敬子)

  

梅雨(5)

せせらぎの風の軽さや梅雨あくる 

        (川村政枝)

   

山の彩戻して去りし梅雨の霧 

        (吉村玲子)

  

梅雨(6)

梅雨兆す武庫の川波ややあらし 

       (志水千代子)

   

ベランダの干し物を訪ふ梅雨の蝶 

        (沼口蓬風)

  

梅雨(7)

歌舞伎座は華やいでゐる梅雨の夜 

         (芝尚子)

 

センサーの付きしともしび点る梅雨 

         (鈴木實)

  

梅雨(8)

駅に待つゲリラ梅雨とふ降りやうに 

         (久保晴子)

 

梅雨の蝶犬猫墓地をさまよへり 

         (岡光子)

  

梅雨(9)

鐘の音の一打に梅雨の明けてゆく

         (坊城俊樹)

  

インターホンとれば激しき梅雨の音 

        (小嶋洋子)

  

梅雨(10)

被災地へ着けず仕舞や梅雨滂沱 

       (田中つや子)

  

ただならぬ災害ニュース梅雨滂沱 

          (木村幸)

 

梅雨(11)

友の訃や梅雨のひと日を歩いてる 

          (鴨下昭)

  

ヘリコプター人を吊り上ぐ梅雨出水 

         (大矢雅子)

  

梅雨(12)

いつくしま静かに寄する梅雨の波

        (水田壽子)

  

暗渠より水をどり噴く梅雨出水 

         (鈴木伸一)

 

梅雨(13)

梅雨のけふ車内放送とめどなし 

         (秋田建三)

 

付悪き蛍光灯や梅雨の夜 

         (岩谷丁字)

 

梅雨(14)

梅雨の雷オルセー展の上走る

         (有賀昌子)

  

はやぶさの快挙に消ゆる梅雨の憂さ

         (稲畑汀子)

 

梅雨(15)

そばにゐるだけの看取や梅雨の月

        (阪上多恵子)

 

梅雨出水車道に泥鰌跳ねてをり

         (秋千晴) 

 

梅雨(16)

空ラ梅雨や女ばかりの食事会

        (中山純子)

 

床に聞く人の訃や梅雨荒るる

       (玉置かよ子)

  

梅雨(17)

梅雨憂しとせぬ明るさの家路とす

         (稲畑汀子)

  

拾ひ読みの何時か没頭梅雨深し

         (西村操)

  

梅雨(18

やや鬱と自嘲してをり梅雨長し

         (中原敏雄)

  

計画は着々梅雨も明くる頃

        (稲畑汀子)

      

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2018年5月 6日 (日)

俳句《立夏・夏に入る・夏来る》

   

(2025.5.4 更新)

 

翔平打ファンを湧かすや夏に入る

  

上記の俳句は、大谷翔平の活躍を祝福する存問です。  

2024年5月にロスアンゼルス市は、5月17日を「大谷翔平の日」に決めました。

ここをクリック(タップ)して、NHK NEWS WEB 「ドジャース 大谷翔平 13号ツーランHR リーグ単独トップに」をご覧下さい

背番号の17に因んでいる由ですが、野球好きだった正岡子規の逝去を詠んだ高浜虚子の俳句「子規逝くや十七日の月明に」をふと思い出しました。

子規忌は9月19日ですが、当時は旧暦で17日に当たりました。

    

夏立つやフレイル防止まん歩せむ

夏に入る欲しきものとは剛健ぞ

         (薫風士) 

   
1225_5ここをクリック(タップ)して、「夏の俳句特集」 をご覧下さい。

      

P.S. 2022.3.13

ウクライナ紛争について、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、書いた記事を読んで頂きたく、「北京2022 パラリンピック閉会式を見ながらこの P.S.を追加しました。

ブログタイトル用俳句(青色文字)をクリック(タップ)して、「血に染むなドニエプルてふ春の川」や「春一番この発言はおぞましき」をご覧下さい。

    

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2018年の
Cimg6195_2「こどもの日」「立夏」のNHKニュースによると、トランプ大統領キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長との米朝会談開催が決定されたとのことでしたが、「糠喜びに終わり、悪夢になることのないように」との祈りは残念ながら叶わず、親戚がくれた絵手紙の写真のようには晴々した気持ちになれませんでした。

    

夏来る幼のピアノ高らかに

夏立つや幼孫にも反抗期

米朝の会談如何夏に入る

まやかしをしない政治をこどもの日

  

歳時記(俳誌のSalon)から気の向くままに抜粋させて頂きます。

例句の詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。

  

立夏                           

胎内の水音聴いてゐる立夏 

         (中村苑子)

  

花活けて立夏の卓を飾りけり 

        (稲畑汀子)

 

朝刊を大きくひろぐ立夏なり 

        (荒木治代)

 

立夏かな「和を以て貴しと為す

         (雨宮桂子)

 

外つ国の人も迎へて園立夏
        (稲畑廣太郎)

    

(青色文字の季語をクリックすると、歳時記の例句の詳細をご覧になれます。)  

夏立つ」・「夏に入る」・「夏来たる」・「夏めく

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

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2018年5月 5日 (土)

俳句:「こいのぼり」・「鯉のぼり」・「鯉幟」

     

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昨日のプレバト(俳句)では賑やかな司会と句評に例のごとく出演者が沸いていました。 

夏井いつきさんの添削に感心することが多いのですが、泉谷しげる氏の俳句(「学び舎の見上げる先は空の海」)の添削(「学び舎の頭上五月の空は海」)はやや腑に落ちません。

  

原句は無季なので、季語「五月」を使うのは結構ですが、「鯉」は淡水魚ですから、鯉幟の比喩に「海」を用いるのは不適切な気がします。

「学び舎の五月の空を泳ぐ鯉」と添削すると、「平凡すぎて面白くない」と言われるでしょうか?     

   

チュヌの主人は次のように親しみやすい俳句を作ることに心がけていますが、「凡人の最たるものである」と酷評されるでしょうか

    

いつの日も子等は希望よ鯉幟

来ぬ孫の恙なきをと鯉幟

来ぬ孫に写真をメール鯉のぼり

    

歳時記(俳誌のSalon)から親しみやすい俳句を掲載させて頂きます。 

(歳時記の詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。)

    

鯉のぼり

鯉のぼりあげる祖父の手節くれて 

        (熊谷みどり)

 

六甲の風に育つ子鯉のぼり

         (山田弘子

 

真つ新の家に翩翻鯉のぼり  

        (田中みのる)

   

鯉幟

鯉幟影のをどつてをりにけり  

         (稲畑汀子)

 

泳ぐ日も拗ねる日もあり鯉幟

        (米山喜久子)

      

鯉幟手摺に尾びれじやれてをり

       (村田とくみ)    

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

  

2018年3月10日 (土)

俳句《春風・春の風》(改訂版)

       

(2025.3.12 更新)   

皐咲く十七日や翔平デー

  

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掲句は、大谷翔平選手の結婚後の活躍を祝す存問の拙句です

  

ロサンゼルス市は大谷翔平の背番号17に因んで、5月17日を「大谷翔平の日」と定めたとのことです。

  

狭庭の躑躅の花は枯れましたが、皐が咲き始めました。

  

暗いニュースばかりでは気が沈みますので、心のバランスを保つべく、大谷翔平選手の結婚後の活躍など、折に触れて明るいブログ用の「まんぽ俳句」を口遊んでいます。 

  

春風に大ホ-ムラン左打ち

         (薫風士)

   

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大谷翔平の愛犬「デコピン」はもちろん可愛いですが、チュヌも可愛かったです

(青色文字をタップして、リンク記事をご覧下さい。) 

 

新型コロナウイルスの感染予防対策が日常化した心境を詠んだ次の拙句に共感して頂けたでしょうか?

    

春風や森羅万象肯ひて

断捨離の心を知るや春の風

順縁を祈るコロナ禍日脚伸ぶ

  

(2018年3月の記事)

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「春風」といえば、高浜虚子の俳句「春風や闘志抱きて丘に佇つ」を思い出します。

この俳句の「春風」は「しゅんぷう」と読むのが相応(ふさわ)しいと思う人が多いようです。「増殖する俳句歳時記」(清水哲男)の句評はその典型的な例でしょう。青年の闘志には「しゅんぷう」が相応しいと考えるのが自然でしょうが、この俳句は虚子が39歳に詠んだものです。

 

高浜虚子の「自選自筆 虚子百句」には「はるかぜ」とふりがなが付けてありますから、虚子自身は「はるかぜ」と読者に読んでほしかったのでしょう。

 

「たつ」も「立つ」とせず、「たたずむ」という漢字「佇む」を用い「たつ」とふりがなをつけています。

  

虚子は「熱い心」をむき出しにせず、余裕をもって表現することを好んだようです。

  

夏目漱石は、「虚子は畢竟(ひっきょう)余裕のある人かも知れない。」と述べています。

 

(「俳句談義(4):高浜虚子の句『大寒の埃の如く人死ぬる』とは、『平和』を考える」をご参照下さい。)

     

歳時記(俳誌のサロン)から、気の向くままに「春風」・「春の風」を引用させて頂きます。

(俳句の詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。)

     

春風

結んで開いて指の体操春風に

         (瀧春一)

 

式終へし子等春風へ放たれぬ 

      (山田禮子)

  

母が押す春風が押すベビーカー

     (津田このみ)

   

春の風1

泣いてゆく向ふに母や春の風

      (中村汀女)

  

朝刊の匂ふキヨスク春の風 

      (木下節子)

  

春の風ビル一面にビル映る 

      (中原幸子)

  

春の風2

今日よりは句碑の里山春の風

      (山田弘子)

  

ネクタイの玉虫色や春の風 

     (池崎るり子)

   

ゆつたりと着せし子の服春の風 

      (藤野力) 

  

春の風3

抜糸してタクシー待つや春の風 

       (内田しんじ)

  

竹林の光と影に春の風

       (早崎泰江)

  

春の風子らは古墳でかくれんぼ

       (武田ともこ)

  

2022年3月ウクライナ紛争について「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、記事を書いた

血に染むなドニエプルてふ春の川」や春一番この発言はおぞましき」をご覧頂いたと思いますが、ロシア軍のウクライナ侵略やイスラエルのパレスチナ攻撃など、時代錯誤の戦争が収まらないのは悲しいことです。

  

ここをクリック(タップ)して、「戦争と平和(俳句と川柳:終戦記念日特集)」をご覧下さい。

     

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

2018年3月 9日 (金)

俳句の鑑賞:「早春」・「春浅し」

     

(2025.2.26 更新) 

早春や再開発の店仕舞ひ

早春や建替へ工事遠近に

早春やまん歩をすれば子等の声

  

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これらの写真は、掲句を詠んだ最近のまんぽ道の風景です。


  

早春や窓の日差しに癒されて

春浅し命の限り句を口に

        (薫風士)

  

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最後の掲句は、塩見三省氏の本に感動し、口遊みました。

   

(写真をタップ・拡大してご覧下さい。)

(青色文字をクリックして例句やリンク記事をご鑑賞下さい。)

     

剪定す不死鳥形に杉垣根

 

 早春の朝日に鴉光り翔ぶ

 

舞ひ上がる鴉の声音春浅し

 

早春の柔らかき丘愛犬と

 

春浅き夕日に想ふ子の未来

 

早春の梢の入日愛でにけり

       

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掲句は「早春」を詠んだチュヌの主人薫風士」の前座句です。

チュヌは2018年10月16日に永眠しました

      

歳時記(俳誌のSalon)から気の向くままに「早春」の例句を抜粋・引用させて頂きます。

      

早春1

早春の雨に落着く一日かな 

        (稲畑汀子)

   

早春の土の匂いぞ庭仕事  

       延川五十昭)

  

早春2

早春の湖に近江の逆さ冨士 

       (吉江潤二)

 

早春や波引くあとを砂が追ふ 

      (太田佳代子)

  

早春3

早春の夜の雨音に独り言   

       (上田明子)

   

早春や波静かなる由比ヶ浜  

       (中村則夫)

  

早春4

早春の見えぬ水音雑木山   

      (乙坂きみ子)

  

早春やリハビリ室のビバルディー 

      (波田美智子)

  

早春5

水際打つ波が奏でる早春譜 

       (藤岡紫水)

  

早春の夜明けの池の水鏡  

       (沼田巴字)

   

春浅し1

杉山へつづく轍や春浅し  

       (穴澤光江)

  

浅春や水あをあをと和紙の里 

       (平田安生)

  

春浅し2

人力車客未だつかず春浅し  

        (岡本直子)

 

工房に木屑の匂春浅し    

       (川瀬さとゑ)

  

春浅し3

春浅き麒麟の空の飛行雲   

        (三好達治)

  

浅春の忍冬亭の跡に佇つ   

        (林いづみ)

  

春浅し4

春浅き水を渉るや鷺一つ 

       (河東碧梧桐)

 

木曽駒のせせらぎに居て春浅し 

        (大橋晄)

  

春浅し5

浅春の相手に合はす白ワイン 

       (宮内とし子)

  

春浅き四万十川の投網舟   

        (高谷栄一)

  

春浅し6

うそ泣きを覚えたる孫春浅き 

        (河田孝子)

 

裸木の梢くれなゐ浅き春   

       (佐々木永子)

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2018年3月 6日 (火)

俳句の鑑賞:「啓蟄」に思うこと

     

P.S.2022.3.18

ウクライナ紛争について、プーチン大統領や世界の指導者が賢明な決断をしてくれることを切望して、「やむにやまれぬ思い」を書きました。

青色文字(タイトル)をクリックして、「血に染むなドニエプルてふ春の川や「ロシアの旅(写真・俳句)Trip to RussiaPictures & Haikuをご覧下さい。

  

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4年前(2018年)の啓蟄には、韓国と北朝鮮の対話が始まり、民の期待を裏切らず南北対話が順調に進展することを願いつつ啓蟄の俳句を詠み、ブログ記事を書きましたが、案じた通り期待は裏切られました。

今年の啓蟄は残念ながら新型コロナ感染拡大が収束しないばかりか、ロシアがウクライナに侵攻し、世界平和が脅かされる事態になりました。

     

啓蟄やミサイル飛ばす独裁者

啓蟄やオミクロン株なほ絶えず   

啓蟄や多事多難なる現の世

啓蟄や民族闘争蘇り

啓蟄やコロナ専制疎む日々

     

啓蟄や尾曲り猫の鳴き合ひて

啓蟄や轍を行く子けんけんぱ

啓蟄や出でし言の葉おぞましき

   

掲句は、薫風士が「已むに已まれず」詠んだ「川柳擬き」の俳句です。

「已むに已まれず」は「やむにやまれず」と読みます。

貴方は、物議を醸した「誰かさん」と違い、「已みません」を読み間違いするような読みにくい「ひらがな」にしなくても「漢字」で読めるでしょう(?! 

市井の一老人に過ぎない薫風士は、ウクライナ問題が平和裏に速やかに解決されることを祈りながら駄句を口遊み、平和を訴えるしか手立てがありませんが、迎撃ミサイルが核爆発を起こさず100%防衛できるとは信じられません。

原子力発電所の安全確保も益々おぼつかなくなることは、ウクライナへのロシアの侵攻や北朝鮮のミサイル実験を見れば自明のことでしょう。

問題の解決には、覇権争いや経済制裁ではなく、共産主義圏と民主主義圏の住み分けをして、どちらが人類に幸せをもたらすか、文化やスポーツの世界で平和裏の競争をしながら見極めることでしょう。 

       

啓蟄や初金メダル北京パラ

 

村岡桃佳選手(1997.3.3 生れ)はアルペンスキー女子滑降「座って滑るクラス」と「スーパー大回転・座位」と2日連続の金メダルを獲得しました。まことにおめでとうございます。

知名度の上がったこの契機に是非ともパラリンピック・スポーツを通じて世界平和に貢献する活動をして頂きたいものですね!

  

戦争を知らない世代元総理の発言「日米核共有」を何と考えるか、あなた次第ですが、子供たちの将来の為に、世界の政治指導者が21世紀に相応しい政治哲学を持ち、「究極の愛」を発揮して賢明な政策を推進してくれることを祈るばかりです。

次の参議院選挙は棄権をせず、しっかり考えて投票しましょうね!

         

(2018年の啓蟄の記事)

啓蟄や犬はひと際嗅ぎ回り

啓蟄や南北対話動き出す

  

雨上がりの朝の散歩で愛犬チュヌが一際(ひときわ)あちこちを嗅ぎ回りました。今朝のテレビニュースによると、「3月5日に韓国政府の特使が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長と会談した」とのことです。

 

南北対話が民の期待を裏切らず世界の平和のために順調に進展することを願いつつ、気の向くままに歳時記(俳誌のサロン)の俳句を引用させて頂きます。

(青色文字の季語をクリックし、例句の詳細をご覧下さい。)

    

啓蟄1

啓蟄や屋根くろぐろと寺の町

         (鷹羽狩行)

  

啓蟄や堆肥の匂ふ蜜柑畑   

         (大塚禎子)

  

啓蟄2

啓蟄や残らず靴を磨き上げ

       (石川のぶよし)

  

啓蟄や靴の減りぐせ父に似て

         (千田百里)

  

啓蟄3

啓蟄の蚯蚓の紅のすきとほる 

         (山口青邨)

  

啓蟄や汐留にビル競ひ建ち  

         (今村恵子)

  

啓蟄4

啓蟄や背伸びをすれば骨の鳴り 

         (八染藍子)

 

啓蟄の歩幅大きくなりにけり

        (寺田すず江)

  

啓蟄5

啓蟄や反抗期の子まだ寝床  

         (下山和美)

 

啓蟄や政変聞きつ厨事    

         (足利錞子)

  

啓蟄6

啓蟄や地下鉄を出て迷ひける 

         (竹内悦子)

 

啓蟄や探しあぐめる地下出口 

         (渡邉英子)

  

啓蟄7

啓蟄や小さき地震に耳立てて 

        (久津見風牛)

 

啓蟄や大地震の地よ甦れ   

         (木野裕美)

  

啓蟄8

啓蟄や要介護より抜け出せず 

         (吉村摂護)

 

啓蟄や犬の見てゐるショベルカー

        (平野みち代)

  

啓蟄9

啓蟄や仏足石の苔生して   

        (服部鹿頭矢)

  

啓蟄や杖つく足をやや高く  

         (吉村摂護)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

 

2018年3月 3日 (土)

俳句《春一番・啓蟄》(更新版)

      

啓蟄や基本身に付け動き出す

啓蟄やダ-クパタ-ンの溢るる世

啓蟄や言はぬが花か?今の世に

啓蟄や二度は試さむ諦めず

啓蟄や祈りの日々の八十路行く

啓蟄や e-Taxに取り掛からむ

  

朝からの雨で庭弄りは出来ず、手つかずのe-Taxに取り掛かることにしました。

  

以下は、2018年3月に書いた記事を2022年に更新したものです。

  

血に染むなドニエプルてふ春の川

・春一番おぞましきとはこの言葉

・啓蟄や出でし言の葉おぞましき

      

 「この言葉」とは何か、この青色文字をクリック(タップ)し、ご覧下さい

 

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2022年の「春一番」は3月5日の「啓蟄」でした。

      

  

・日々愛(お)しむキノコ雲なき春の雲

・親子行くキノコ雲無く春の雲

   

掲句は、薫風士が「已むに已まれず」詠んだ「川柳擬き」の俳句です。

「已むに已まれず」は「やむにやまれず」と読みます。

貴方は、物議を醸した「誰かさん」と違い、「已みません」を読み間違いするような読みにくい「ひらがな」にしなくても「漢字」で読めるでしょう(?!

   

戦争を知らない世代元総理の発言「日米核共有」を何と考えるか、あなた次第ですが、日本が「核保有国」になることが「自衛」になるとは、到底考えられません。

 

「ぶつぎをかもす誰かさん」の「アメリカファ-ス卜」のように、科学技術の進歩した現代に中世や西部劇時代の考え方で国民や国論を分断・対立を煽る発言されるのは困りものですね。

 

子供たちの将来の為に、世界の政治指導者が「究極の愛」を発揮して賢明な政治を推進してくれることを祈っていますが、参議院選挙は棄権をせず、あなた任せにせず、しっかり考えて投票しましょうね!

   

2018年の「春一番」は昨年より12日遅い(3月1日)発生でしたが、猛威をふるいました。

 

この記事は3月3日「雛祭り」・「平和の日」に書きました

 

歳時記(俳誌のサロン)から季語が「春一番」の俳句を気の向くままに引用させて頂きます。

(青色文字の季語をクリックすると掲載された俳句の詳細がご覧になれます。) 

  

春一番(1)」

春一番武蔵野の池波あげて 

       (水原秋桜子)

  

ポリバケツ逃げまどひたる春一番

        (柿沼盟子)

  

春一番(2)」

風見鶏欣喜回転春一番    

         (山口速)

  

猫探す貼り紙吹かる春一番  

       (池田加代子)

   

春一番(3)」

改札を春一番と通りけり   

         (本節子)

  

春一番阿鼻叫喚のフェニックス

       (松崎鉄之介)

   

春一番(4)」

春一番自転車あまた薙ぎ倒し

       (芝宮須磨子)

  

春一番小学生は駈けたがる  

       (今橋眞理子)

  

春一番(5)」

よろめきて春一番と諾ひぬ  

        (村上悦子)

    

(575筆まか勢)

呼鈴は空耳なりし春一番   

        (田中湖葉)

  

松に鳴り樫に響けり春一番  

        (川村紫陽)

  

白波の浮燈台や春一番

        (岡本静子)

  

若者に古着が流行る春一番  

        (有馬朗人)

      

(「増殖する俳句歳時記」)

胸ぐらに母受けとむる春一番 

        (岸田稚魚)

この俳句は、清水哲男氏の解説に「折りからの強風によろけた母親を、作者はがっしと胸で受けとめた。」とある通りのことを詠んだものでしょう。しかし、広辞苑によると「胸倉」は「着物の左右の襟の重なり合う辺りの部分。むながらみ。」という意味ですから、作者は「母の胸倉が強風で膨らんだ」状態を詠んだ、と解釈できないこともないでしょう。作者は「胸ぐら」と表示することによって二通りの解釈を可能にしたというのは穿ち過ぎでしょうか?

          

真夜中の犬の冒険春一番

 

掲句はチュヌの主人の即興句です。春一番の強風にカーポートのシャッターが少し開き、隙間からチュヌは夜中に冒険に出かけました。チュヌの居ないのに気付いた主人やお母さんが散歩道など探しましたが見つからず、警察署に届けました。でも、チュヌは朝食前にお家に帰ったので「遺失物」の届け出はすぐ解除されました。お巡りさん、お騒がせしてすみませんでした。

   

(補追)

チュヌは2018.10.16に永遠の眠りにつきました。

『チュヌの追悼』by L.P. Lovee」をご覧頂ければ幸いです。

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2018年1月 5日 (金)

俳句・HAIKU by L. P. Lovee (6) 柚子湯・冬至湯

    

12月21日は「冬至」です。

  

柚子一つ浮かべし風呂の香りかな

冬至とて長湯に捻る五七五

追炊きにまひまひ寄り来小さき柚子

冬至湯に想ひ廻らす子の未来

居眠りに癒す老軀や冬至の湯

       (薫風士)

  

俳句愛好家の夢を実現すべく、ここをクリック(タップ)して、渡月橋etc.の俳句 (橋梁通信掲載に因んで)」をご覧頂ければ幸いです

   

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「柚子湯」や「冬至湯」などの「歳時記」(俳誌のサロン)はここをタップすればご覧になれます  

  

     

     

   

薫風士のバイリンガル英語俳句もご笑覧頂ければ幸いです。

       

冬至にも寒の入りにも柚子湯かな

(tōji-nimo kannoiri-nimo yuzuyu-kana)

   

the citron bath

for the winter solstice_

good for the coldest period, too       

   

孫去りて柚子湯に浸り句に遊ぶ

(mago-sarite yuzuyu-ni-hitari ku-ni-asobu)

     

grandchildren left_

I enjoy making haiku,

soaking in the citron bath

      

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

2017年12月17日 (日)

亀鳴くや声なき声を聞けよとて

      

(2025.2.6 更新)

ここの青色文字(記事のタイトル)をクリック(タップ)して、「梅雨の亀の呟き《政界の若返りを!》」や「EXPO 2025《大阪・関西万博21句」》」をご一読下さい。

  

亀鳴くや政治刷新鬨の声

亀鳴くや海神の声聴けよとて

亀鳴くや無理をするなと帰路の闇 

亀鳴くや無理ムリとは言いづらく

亀鳴くやパワハラ嫌と言えなくて

亀鳴くや餓鬼大将にいびられて

亀鳴くや我が身になって考へよ

亀鳴くや主人諫めよポチとても

亀鳴くや仏心の嘘をつき

亀鳴くや仏の嘘は民の為

亀鳴くやドニプル川を血に染むな

       (薫風士)

 

2022年3月18日に、ウクライナ紛争についてプーチン大統領や世界の指導者が賢明な決断をしてくれることを切望して「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠んだ記事血に染むなドニエプルてふ春の川」をご覧頂いと思いますが、貴方にとって「声なき声」とは何でしょうか?

  

掲句の比喩に込めた思いをシェアして頂けると幸いです。

    

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Cimg5461_2タイトルの俳句「亀鳴くや」は2017年12月1日に国際俳句協会主催で開催された第19回HIA俳句大会の稲畑汀子選の特選になったチュヌの主人(木下さとし▪︎ 薫風士)の投句です。

  

この句は、「亀鳴くや皆愚かなる村のもの」という句を作った高浜虚子の孫に当たる稲畑汀さん(当時、日本伝統俳句協会会長)の目に留まり、特選になったのでしょう。

  

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写真は、カラ-図説日本大歳時記の「亀鳴く」などの解説頁の一部分です。

  

亀鳴く」は「春の季語」です。

写真や青色の文字をタップして、解説と例句をご覧下さい。

  

虚子は「亀鳴く」という季語を用い、「愚か者」と言わず、「愚かなる村」の「もの」と「ひらがな」表示にすることによって何かを比喩的に表現しようとしたのではないでしょうか?

    

俳句談義(15):『昭和の日』・『憲法記念日』と俳句」において述べたように、いろいろな解釈が可能です。

   

「愚かなる村のもの」の「もの」とは何か? 「者」か?「物」か?

  

「皆」とは「亀」のことか? 

  

それとも、「人は皆愚か者」と嘆いているのだろうか?

 

「村」とはどこの村か? 

  

「政治家や日本人の村社会意識」の比喩ではないか?

等々、あなたも面白い解釈をしてみて下さい。

 

(青色文字をクリックすると解説記事をご覧になれます。)

 

「声なき声」は英語ではサイレント・マジョリティ(silent majority)です。

  

「ベトナム戦争」についてのニクソン大統領の発言や、「安保闘争」についての岸信介総理大臣の発言など、色々な使い方がされています。

  

あなたにとって「声なき声」とは何でしょうか?

   

2017年の流行語大賞は「忖度」(そんたく)が選ばれました。

 

広辞苑によると「忖度」は「他人の心中をおしはかること」ですから、「おもてなし」の心に通ずる言葉でしょう。

  

「空気を読む」とか「阿吽の呼吸」とかいう言葉がありますが、肝心なことは「何について忖度するのか、忖度して何をするのか」です。

  

政治問題や国際問題には国民を納得させる透明性が必要でしょう。

  

「利敵行為・利敵発言」などのレッテル貼を恐れて発言しない「声なき声」、すなわち「トランプ大統領」や「安倍総理」などが声高に推進している北朝鮮に対する強硬政策について危惧しながら発言しない「声なき声」の真意は何か、日本が戦前に経済制裁などによって追い込まれ、「真珠湾攻撃」をしたこと、「天皇を現人神」として独裁的軍部が無謀な戦争を推進したこと等を考えれば、答えは自明ではないでしょうか?

   

「今年の漢字」に「北」が選ばれました。

 

国や人々が互いに背を向けて離反するのではなく、向かい合って対話する政治を推進してほしいものです。

 

愛する日本の将来のために、また世界平和のためにも、「人道とは何か」を政治家が真摯によく考え、叡智をもって政策を推進することを願っています。

   

あすなろう民の祈りの大聖樹

       (薫風士)

     

この俳句は神戸メリケンパークのクリスマスツリーを詠んだチュヌの主人の俳句です。

  

宗教と科学の融合」をご一読下さい。

冒頭の写真は先日チュヌの主人が神戸市の布引ハーブ園で寫した「愛の像」(Statue of Mother and Child) の写真です。

 

本との出会い <母と子・優しさと厳しさと>  や聖夜」・「クリスマス」(歳時記)の俳句など、青色文字をクリックしてご覧下さい。)

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「和文俳句」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

     

2017年11月25日 (土)

俳句鑑賞「落葉」《第50回三田俳句大会》

   

まんぽ俳句」で故郷元気に、未来に繋ごう!

俳句を市民の文化としてエンジョイしよう

    

髙源寺《黄葉の吟行》」をご覧下さい。          

 

(2017.11.25)  

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2017年11月11日に開催された三田(さんだ)市民文化祭記念俳句大会に初参加して投句しました。

   

下記の(1)は、各参加者が「手紙」か「落葉」の席題で1句投句した中で、選者や参加者の共感を呼び高得点を得たことは幸いでした。

  

実は、密かに「茶寿」までの健康長寿を夢見ていますが、現実的な「白寿」としたのが良かったようです。

(2)と(3)は、選者の一人が「動詞を三つも用いるのは如何なものか?」と(1)の句について批判的句評をされたので、後日推敲して作ったものです。

      

(1)句に興じ白寿夢見つ落葉焚く

(2)句に興じ白寿を夢に落葉焚き

(3)落葉道白寿を夢に愛犬と

   

 上記3句の中、貴方はどの俳句に共感されますか?

(2)は動詞を一つにしています。

(3)は動詞を使っていませんが、落葉道の散歩を詠んだもので当日句と句意が異なります。

   

(写真はタップ・拡大出来ます。最後の写真は高得点の賞として貰ったクイーンローズです。)

   

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「俳句は形式が大事だが、形式よりも自分の感じた事や意思を詩的に表現することが先決である」と、気軽に句作を楽しんでいます。  

     

名句を作ろうなどと思わず、何事も5・7・5で口遊み、俳句を楽しむことが上達の早道でしょう

  

2017年の三田(さんだ)市民文化祭は50周年記念とのことで、三田俳句協会主催の俳句大会には三田市以外の参加者もあり、元気な高齢者が沢山参加していましたが、もっと若い世代も参加してくれると更に盛り上がったと思います。

  

この大会の投句の選者は10名で、様々な句評があり参考になるばかりでなく、参加者の自由な発言も認められる有意義な大会でした。

  

若い世代も巧拙にとらわれず気軽に俳句を作り、ともかく参加して俳句の楽しさを知ってくれることを願っています

   

俳句は入りやすく、奥が深いものです。

初心者は初心者並みに、ベテランはベテランとして楽しめます。

「芭蕉や虚子の面白い俳句をまとめました」もご覧下さい。 

          

「歳時記」(俳誌のサロン)から「親しみやすい俳句」と「凝った俳句」とを気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

(青色文字をクリックすると、歳時記の例句や関連の解説記事などをご覧になれます。)

  

落葉1

駅ごとに落葉舞ひこむ有馬線 

        (中尾廣美)

  

落葉掃くシーシュポスが二三人 

        (武井康隆)

(注)「シーシュポス」とは、「ウイキペディア」の解説によると、「ギリシア神話に登場する人物」であり、「徒労を意味する『シーシュポスの岩』で知られる」とのことです。 

   

落葉2

改札を出てそれぞれの落葉道 

        (稲田眸子)

   

耳掻いてかさりこそりと落葉の音 

       (能村登四郎)

  

落葉3

落葉焚一人が跳んで見せにけり 

       (小田玲子)

  

拾得は焚き寒山は掃く落葉 

     (芥川龍之介)  

(注)拾得が箒を持っている絵や寒山が木靴を履いている絵が有名ですね。ウイキペディアの寒山と拾得についての解説をご覧になれば芥川龍之介がこの俳句を作った理由がわかります。) 

   

落葉4

何処からか煮物の匂ふ落葉掃き 

        (関戸国子)

  

漢江へ掃き落す日々の落葉かな 

        (朴魯植)

  

落葉5

静けさに手を休めゐる落葉掻 

      (川瀬さとゑ)

  

落葉踏み行く脱藩の竜馬道 

       (上岡末喜)

 

落葉6

日曜の路地は落葉の駆けくらべ 

        (斎藤道子)

  

落葉みな大判小判狐狸の里 

        (村越化石)

  

落葉7

一輪車巧に乗る児落葉径 

       (安陪青人)

  

啄木鳥や落葉を急ぐ牧の木々 

       (水原秋桜子)

 

落葉8

鯉の池掬ふ落葉の泳ぎけり 

        (三関浩舟)

 

風を呼び風に牙むく落葉焚 

        (井上孝夫)

   

落葉9

土のなき都市にさまよふ落葉かな 

        (前田陽子)

 

おんころころそわかそわかと落葉かな 

        (犬塚芳子)

  

「おんころころそわか」の句は「般若心経」などを捩って俳諧味を出した俳句でしょうか?

  

「春の山屍を埋めて空しかり」という俳句は、高浜虚子が「般若心経」を念頭に辞世の句として作ったと思いますが、「空しかり」を貴方は何と読みますか?

「むなしかり」と読みますか?

「くうしかり」と読みますか? 

俳句談義(1)虚子辞世句の解釈」をご覧下さい。

   

落葉10

落葉掃く人に交じりて鳩歩く 

        (重本文子)

 

風の落葉おちばの風と乱れ打つ 

        (尾崎紅葉)

尾崎紅葉の俳句は風や落葉が窓を打っている情景を詠んだ句でしょうか?

  

落葉11

風巻いてまいて落葉を舞はせたる 

      (稲畑康太郎)

(注)2014年11月27日 作成の「歳時記」に「稲畑康太郎」とありますが、「稲畑廣太郎」の間違いではないでしょうか?

 

楸邨の墓やゆつくり落葉降る 

        (牧知子)

(注)「楸邨の」の句は加藤楸邨の俳句「木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ」を意識して詠んだものでしょう。

俳句・HAIKU 言語の壁を破るチャレンジ(7)」をご覧下さい。  

   

落葉12

落葉掃き済みし二人の朝餉かな 

        (鈴木幾子)

 

ニコライの鐘の愉しき落葉かな 

        (石田波郷)

  

落葉13

何も彼も駅長独り落葉掃く 

       (窪田粧子)

  

母逝くや落葉乗せたる車椅子 

       (村井洋子)

  

落葉14

友逝けり夫は無口に落葉焚き 

        (田下宮子)

 

紅葉落葉踏みて天城の峠越 

        (坂上香菜)

  

落葉15

落葉踏む音のしみ入る静寂かな 

         (嵐弥生)

 

日溜りの落葉だまりや猫だまり

        (松井宮子)

  

落葉16

猫の子がちよいと押へる落葉かな

         (一茶) 

 

バス停の屋根に落葉の縞模様

       (五十嵐章子)

  

落葉17

落葉踏み集ふシニアー落語会

        (山本孝夫)

 

落葉踏む次なる言葉出ぬままに 

       (辰巳あした)

  

落葉18

一年の早しと思ふ落葉時 

      (宮本加津代)

 

からまつの落葉道ゆく湖畔かな 

        (有賀昌子)

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2017年11月14日 (火)

俳句の鑑賞《木枯・凩・こがらし・木がらし》

  

(2025.11.3 更新) 

文化の日凩1号吹きにけり

        (薫風士)

   

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2023年は、11.11 に近畿地方で木枯らし1号が吹き、北海道で初雪が降り、本格的な冬が始まりましたが、2025年は文化の日に木枯らし1号が吹きました。

 

  

  

  

2017.11.14の記事

「凩」は「冬の季語」とされていますが、2017年は10月30日に木枯し1号が東京や近畿地方で吹きました。

NHK NEWS WEBによると、「去年と比べて、東京で10日早く、近畿で1日遅くなっている」とのことです。

 

凩やチュヌと駆けゆく老の日々   

         (薫風士) 

   

俳誌のサロン」の歳時記から気の向くままに「木枯し」の俳句を引用させて頂きます。

   

木枯1

木枯や野菜づくしの喪の煮炊き 

       (久崎富美子)

  

木枯2

木枯やたばこを吸ひに外へ出て 

        (山田六甲)

 

木枯3

木枯しに大見得をきる古木かな 

        (吉澤利治)

  

木枯4

木枯を背に鍵穴を探りをり 

         (加藤克)

  

木枯5

木枯や水なき空を吹き尽す 

       (河東碧梧桐)

   

凩1

一号と呼ばれ凩吹いてをり 

       (斉藤美奈子)

 

凩2

凩の止みて下弦の月静か 

       (松村美智子)

  

凩3

胸中の凩咳となりにけり

       (芥川龍之介)

   

こがらし

こがらしの樫をとらへしひびきかな 

       (大野林火)

      

「増殖する俳句歳時記」の「季語が凩の句」などには、「木がらしや目刺にのこる海のいろ」と「凩」「木枯」などの漢字でなく「木がらし」と表記されています。芥川龍之介が「木がらし」(「かな漢字混じり」)や「のこる」など、「ひらがな」で表記しているのは「目刺し」と「海の色」の対比を目立たせて強調する意図的な技法だろうと思います。

  

特攻隊のことを詠んだといわれる山口誓子の俳句「海に出て木枯帰るところなし」についても、この記事はふれています。

      

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

2017年10月14日 (土)

「秋麗」の俳句と「深田公園」の写真

   

犬連れとジョガー行き交ひ秋うらら  

愛犬の気ままに園を秋うらら  

飛行雲光りとけゆき秋うらら  

秋麗のホロンピア館映ゆる空   

秋麗の白きマンション聳ゆ空

        (薫風士)

  

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今日(10月8日)は寒露で、明日は「体育の日」なので3連休です。  

朝散歩に出かけた時は爽やかでしたが、帰りは汗ばむ程の行楽日和になりました。    

深田公園薄紅葉も写真のように次第に濃紅葉になり、まさに「秋麗」です。

  

(写真はクリックすると拡大します。青色文字をクリックすると解説や俳句の詳細をご覧になれます。)

  

歳時記の「秋麗」・「秋うらら」から親しみやすい俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。 

  

秋うらら1

  

普段着で行くコンサート秋うらら 

        (島田和子)

  

秋うらら木に登り出す女の子 

        (赤星惠子)

   

秋うらら猫は乳房を見せてをり 

       (永嶋みね子)

   

真つさらな産着干しゐて秋うらら 

      (木藤ヒデ子)

   

秋うららホテルのランチ佳き人と 

        (芝尚子)

   

人よりも犬に見覚え秋うらら 

        (石見邦慧)

  

秋うらら2

  

引越の荷に猫も積み秋うらら 

        (鈴木照子)

  

秋うらら金太郎飴に子規の顔 

        (浅田光代)

  

秋うららヒマラヤの塩買うてみる 

        (山荘慶子)

  

秋うらら大名となり抹茶席  

       (藤見佳楠子)

  

「ひこにゃん」に人気集中秋うらら 

       (三川美代子)

  

朱の鳥居湖に浮き立ち秋うらら 

         (森清堯)

  

秋うらら3

  

秋うらら孫はひまごに絵本読み 

        (山根征子)

  

秋うらら五台列なる保育カー 

       (懸林喜代次)

   

秋うらら鳶の高舞ふ尼の寺  

        (加藤静江) 

  

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

      

2017年10月 5日 (木)

俳句《名月・姫路城》

  

(2025.2.8 更新)

20250208_19332320250208_20005220250208_194338_2写真は、NHK-TV の「新プロジェクトX」「白鷺城はよみがえった」の画面の一部分です。

   

平成5年は姫路城が世界文化遺産に登録されて30周年に当たります

俳句をユネスコ世界無形文化遺産へ(草の根運動)」をご覧下さい。

   

名月や新装なりし白鷺城

         (薫風士)

   

   the harvest moon_   

   bright above

   the renewed Himeji castle

     (L.P. Lovee 訳)

掲句は、国際俳句協会俳句大会稲畑汀子特選の拙句です。

  

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名月の写真は親戚が呉れたものですが、タップ拡大すると、兎が見えます。

  

  

まん歩して、子供たちの元気な声を聞けるのは嬉しいことです。

   

名月や明るき窓に子等の声

病室より友の投句や月仰ぐ

           (薫風士)

  

ここをクリック(タップ)して「盆の 月に祈ること」をご覧下さい。

   

句集『良夜』と手作りの『芭蕉句碑・文学碑紀行集』をご覧下さい。

(薫風士の理想としている俳句的生活の一端と句集の紹介記事です。)

    

(2017.10.5の記事)

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今日は中秋の名月です。

天気予報によると、近畿地方では「名月」を愛でることができそうですが、関東地方は曇りがちなので明日の「十六夜(いざよい)」の方が名月を楽しめそうです。

  

「中秋の名月」は陰暦8月15日の満月のことで「芋名月」とも呼ばれます。

(写真はクリックすると拡大します。ニュータウンの夕暮れの名月をご覧下さい。)

          

「俳誌のサロン」の「歳時記から気の向くままに「名月」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

(青色文字をクリックして解説記事や俳句の詳細をご覧下さい。)

   

名月や池をめぐりて夜もすがら 

         (松尾芭蕉)

  

名月や高層の窓輝きし 

      (入山登志子)

  

名月に一瞬会へり誕生日

       (赤座典子)

  

名月や水の上なる能舞台

       (鈴木清子)

 

母の忌の雨名月となりにけり

       (数長藤代)

 

名月に照らされて道迷ひけり

       (稲畑汀子)

  

燈を消して名月に身を晒しけり

      (松崎鉄之介)

  

栗名月健やかな老い集ひけり

      (鎌倉喜久恵)

 

名月や新内閣の発足す  

       (石山民谷)

  

名月や酒を愛して恙無く

      (金山藤之助)

 

名月を泳がせてゐる堰止め湖

        (上野進)

 

名月や地球に難民あふれゐる

       (池田光子)

  

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2017年9月28日 (木)

「薄紅葉」の俳句と「ひとはく」ホロンピアの写真

  

(2025.4.3 更新) 

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これらの写真は、最近のひとはくの新館辺りの眺めです。

  

2024年10月8日(寒露の日)に秋の小雨の中を買い物に出かけた際に「ひとはく」の新館に立ち寄り、鎖樋の作る爽やかな小鳥の囀りのような音を聞きました。

貴方も機会があれば、まん歩して試聴してみて下さい。

  

秋雨や囀りのごと鎖樋

秋雨の奏づる音色鎖樋

ひとはくの巧み鮮やか秋の雨

爽やかな音色小雨の鎖樋

         (薫風士)

   

(2017.9.28 タイトルの記事)

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深田公園などチュヌの散歩道の木々が薄紅葉に色づき始めました。

  

ひとはく」のホロンピア館は窓がマジックミラーなので写真のように、外からは薄紅葉が鏡状の壁面ガラス窓に映ってきれいに見えますが、館内からは外の美しい景色が楽しめます。 

(写真はクリックすると拡大します。青色文字をクリックすると解説記事などご覧になれます。)

       

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「薄紅葉」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

  

「イマジン」の流るる館薄紅葉 

        (芳賀雅子)

  

みちのくの旅へ期待の薄紅葉 

        (稲畑汀子)

  

隠れ住むキリシタン跡薄紅葉 

        (中尾廣美)

  

火口まで裏磐梯の薄紅葉  

        (二瓶洋子)

  

薄紅葉比叡の忌日彩れり  

       (稲畑廣太郎)

  

朝靄の晴れゆく谿や薄紅葉 

       (城戸愛子)

  

渓谷に伊予の青石薄紅葉  

      (片岡久美子)

 

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

         

2017年9月27日 (水)

西近江路・琵琶湖周辺の吟行俳句と写真(改訂版)

         

2016年11月、晩秋の西近江路・琵琶湖周辺(高島市)を俳句仲間(神戸同人)と一泊(今津サンブリッジホテル)の吟行旅行・俳句会をしました。

初日(2016.11.6)は近江高島駅から白髭神社→鵜川四十八体石仏群→乙女の池→大溝城址→「琵琶湖周航の歌」記念館(今津港)を吟行しましたが、時々強い風が吹いて今津港で帽子を琵琶湖に吹き飛ばされるなどのハプニングがありました。

翌日(11月7日:立冬)は穏やかな日和に恵まれてメタセコイアの大並木を車で往復見物し、マキノピックランドでのんびりと吟行し、サンブリッジホテルで句会をしました。因みに、夜明けにホテルの窓から琵琶湖を眺めると日の出の太陽が湖面に映り光が橋のように伸びましたが、ホテルの名称の「サンブリッジ」はその風景とは関係ないそうです。    

青色文字をクリックすると解説や「歳時記」の俳句などがご覧になれます。写真はクリックすると拡大されます。

  

先ずチュヌの主人(俳号:さとし)の俳句を掲載しますが、最後に掲載した22枚の写真を見て疑似吟行をお楽しみ頂ければ幸いです。

   

行く秋の一日を惜しむ西近江

朱の鳥居すくと琵琶湖の暮れの秋

初冬の白髭神社翁の碑

柔和なる鵜川石仏小春の日

比良下ろし止みよろめくや城址の磴

(ひつじ)(うみ)を左右に直線路

訪ね来し安曇川の(やな)崩れ跡

(にお)の群れ朝日に白く黒く飛ぶ

三角に朝日に光る鳰の水脈(みお

吹き飛びし帽子拾ふ()鳰の湖

初冬(はつふゆ)の吟行日和ピックランド

ピックとは所縁(ゆかり)を論じ小春の園

小林檎を捥ぎて味見すマキノの園

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

   

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2017年9月25日 (月)

俳句の鑑賞《相撲・角力》

    

夏場所や怪我で全滅上位陣

         (薫風士)

 

春場所で優勝した尊富士の活躍を期待していましたが、残念ながら怪我で夏場所は休場です。

体重依存の力士が増えて怪我が多くなり、休場力士が多くて、大相撲がつまらなくなっています。

怪我を少なくするには、例えば、土俵の高さを一段低くし、その分審判席や呼び出し待ちの力士の席を掘り下げるなど、土俵の改善をすると良い、と思います。

 

これだけ怪我が多いのに、土俵の形状の安全性の再検討をせず、一方的に力士の稽古不足や精神力不足と決めつけるのは、一種のパワハラと言えるのではないでしょうか?

 

関係者には、日本人の体形の変化など、時代の変化に合った改善策を推進して欲しいものですが、相撲ファンの方々がこの提言に賛同して、声を上げてくれることを願っています。

     

2023年の九州場所は、好調の大関霧島が不調の大関貴景勝に勝ち、優勝しました。

       

(P.S.2022.3.27) 

春場所の若隆景に客沸きて

春爛漫初優勝の決定戦

新関脇賜杯を腕に花の道

花の道錦を飾り福島へ

  
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写真は、若隆景の初優勝を報ずるNHK-TV画面の一部分です。

   

  

TVで春場所を視聴しながらも平和な日本の有難さを噛みしめ、ウクライナに思いを馳せ、プーチン大統領や世界の指導者が賢明な決断をしてくれることを切望して、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠んだ記事「血に染むなドニエプルてふ春の川」を読んで頂きたく、この P.S.を追加しました。

青色文字をクリック(タップ)して、記事をご覧下さい。

    

(2017.9.25)

2017年の大相撲9月場所は3横綱(白鳳・鶴竜・稀勢の里)が休場という異常な状態でスタートしましたが、今日の「千秋楽」で日馬富士が豪栄道との直接対決と優勝決定戦に連勝して、7場所ぶりに9回目の優勝を果たしました。

 

「相撲(すもう)」・「角力(すもう)」は秋の季語ですが、「相撲取」・「力士」を意味することもあります。

 

正岡子規野球好きでしたが相撲も好きでした。そこで、正岡子規の俳句など、「筆まか勢」から気の向くままに相撲の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

(青色文字をクリックして解説記事や俳句の詳細をご覧下さい。)

   

(正岡子規の7句)

わづらふと聞けばあはれや角力取  

大關ト大關ト組ム角力カナ

四つに組んで贔屓の多き角力かな

天高し角力の大鼓鳴り渡る

相撲取小さき妻を持ちてけり

幾秋ヲ負ケテ老イヌル角力カナ

豐年や月明かに宮角力

  

(子規以後の俳人)

相撲取おとがひ長く老いにけり

        (村上鬼城)

 

貧にして孝なる相撲負けにけり

        (高浜虚子)

 

初場所や髪まだ伸びぬ勝角力  

       (水原秋櫻子)

 

角力いまはねし賑ひ今日の月

      (久保田万太郎)

 

太腹に寄りきられたる負相撲

      (阿波野青畝)

 

一波乱相撲秋場所上位陣 

        (高澤良一)

 

持ちまえのがむしゃらが出て負相撲 

       (高澤良一)     

  

(江戸時代の俳句) 

 

月のみか雨に相撲もなかりけり

        (松尾芭蕉)

  

むかし聞け秩父殿さへ相撲とり

        (松尾芭蕉)

 

負まじき角力を寝ものがたり哉

        (与謝蕪村)

 

負角力其子の親も見て居るか

        (小林一茶)

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2017年9月23日 (土)

《秋晴・天高し・秋高し》

   

天高きナポリの丘や昼の月

  

今日(9月23日)は「秋分の日」・「彼岸の中日」です。

晴れても降っても俳句は詠めます

秋の吟行をエンジョイしましょう

  
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(写真)

ナポリの丘の昼の月

   

ここをクリック(タップ)して、「俳句・フォトアルバム(イタリアの旅)Haiku & Pictures (Trip to Italy)」をご覧下さい。

    

秋の行楽日和を期待して歳時記(俳誌のサロン)「秋晴」・「天高し」の例句からなるべく親しみやすい俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

(青色文字の季語をクリックして例句の詳細をご覧下さい。)

   

秋晴1

秋晴の踏切濡らし花屋過ぐ 

         (岡本眸)

 

心がけ良くて秋晴旅に発つ 

       (小倉恵都子)

  

秋晴2

秋晴やガラスの美術見る箱根 

       (金子八重子)

 

秋晴に気力をもらひ出勤す 

        (坂本玲子)

  

秋晴3

こがれ訪ふ小諸の旅や秋晴るる 

        (井口淳子)

 

秋晴や自転車で行く旧街道 

        (高倉和子)

   

秋晴4

秋晴や孫のお絵書き五重丸  

       (並河富有野)

  

秋晴や寝具取り込む日の匂ひ 

        (渡辺安酔)

   

天高し1

球場に母校の校歌天高し  

        (及川永心)

 

天高し庭師の音のはじまりぬ 

        (稲畑汀子

   

天高し2

カリヨンの響く尖塔天高し 

        (阪本哲弘)

  

リフトより信濃パノラマ天高し 

        (刈米育子)

  

天高し3

背伸びより始む体操天高し 

         (岡淑子)

  

原つぱの外野手一人天高し 

       (若林杜紀子)

  

天高し4

天高し船を降り来る優勝旗 

        (相川幸代)

 

天高し言ふことなしの富士仰ぐ 

        (上原恒子)

 

天高し5

天高しにはとり機嫌よく鳴きて 

         (丁野弘)

 

老いたりといへども庭師天高し 

        (江本路代)

  

天高し6

玉入れの数の合唱天高し  

       (金田けいし)

 

天高し旋回の鷹風に乗り  

        (大橋晄

   

天高し7

天高しイルカは玉をひよいと受け 

        (中島陽華)

  

足も手も喜ぶ赤子天高し  

        (永淵暫子)

  

秋高し1

川原に炊ぎの煙秋高し

        (朝妻力)

  

秋高し2

なぎなたの子らの気合や秋高し

        (藤田信義)

  

秋高し3

杉材の匂ふ普請場秋高し

         (生田作)

   

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

        

2017年9月19日 (火)

「野球」の俳句を楽しもう!

       

2025.8.19 更新

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全国高校野球大会夏の甲子園準々決勝での兵庫県代表東洋大姫路は沖縄代表の沖縄尚学に惜敗しました。

 

ここをクリック(タップ)して、英語俳句記事「俳句 365 haiku (214) 《炎天10 Kunpūshi》」をご覧下さい。

   

(2023.11.23 の更新記事)

パレードや銀杏舞ひ散る御堂筋

      (薫風士)

パ・リーグはオリックス・バッファローがリーグ優勝3連覇を達成しましたが、日本シリーズは阪神が4勝3敗で38年ぶりに優勝しました。

     

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(写真)

4ch-TV画面の一部分

  

写真はタップ拡大出来ます。

   
阪神が18年ぶりに「アレ」を達成しました。

ここをクリック(タップ)すると、NHK-NEWS-WEBの特集記事をご覧になれます。

「アレ」は、阪神の「セ・リーグ優勝」を指した流行語になりましたが、「Aim Respect Empower」の頭文字の「ARE」です。

阪神タイガースは、岡田監督の野球理念による選手への動機づけと采配が成功して優勝したのでしょう。

野球に限らず、何事も本末転倒にならないよう、枝葉末節に捉われず、根本に立ち返り、基本理念を大切にしたいものです

  

(P.S. 2023.4.1)

山梨へ選抜野球優勝旗 

山梨学院が報徳学院に7対3で勝ち、初優勝をしました。

  

2022年の日本シリーズはオリックス・バファローズがヤクルトの連覇の夢を破り、26年ぶり5度目の優勝を遂げました。

  

お題「大谷翔平」を詠んだ梅沢富美男さんの俳句や春風亭昇吉さんの俳句「白秋の雲穿ぐ右投げ左打ち」の推敲記事「プレバト『金秋戦2022』の俳句を考える」をご覧下さい。

俳句の面白さがわかるでしょう。

     

(P.S. 2022.8.23)

第104回全国高校野球選手権大会は、仙台育英が下関国際に8対1で勝ち、念願の初優勝を果たしました。

仙台育英の優勝は、東北勢としても初めての快挙「真紅の優勝旗の白河の関越え」を果たしたと、話題になっています。

  

夏草や関を越えたる優勝旗

優勝の弁爽やかや甲子園

炎帝や明暗分かつ時の運

    

掲句はブログ記事用の拙句です

  

(P.S. 2022.8.18)

3回目の「春夏連覇」をするか注目された優勝候補トップの大阪桐蔭(大阪)はシーソーゲームの熱戦の末、下関国際(山口)に4対5で逆転負けし、準々決勝で敗退しました。

高校球児達の健闘を称えた拙句が、いささかでも「慰み」や「励み」のお役に立てば幸いです  

(青色文字「俳句」をタップすると、最新の「俳句」の記事をご覧頂けます。) 

   

炎帝や勝も負けるも時の運

炎天下投打競ひて1点差

技冴ゆるトリプルプレー爽やかに

一瞬の未来も知れず霹靂神(はたたがみ)

涙汗持てる力を出し切って

失敗を糧に励むや雲の峰

     

(2017.9.18)  

広島カープ阪神タイガースに勝ちセ・リーグ優勝を達成しました。パ・りーグではソフトバンク・ホークスの優勝が既に決定しています。

両チームがクライマックスシリーズで勝ち抜くかどうか注目されますが、日本一を決める日本シリーズは10月28日から始まるとのことです。

  

9月19日は子規忌(糸瓜忌・獺祭忌)ですが、今年は子規生誕150周年です。正岡子規は野球が大好きだったので野球用語の翻訳などしており、没後100年の平成14年に野球殿堂入りをしています。「まり投げて見たき広場や春の草」という俳句も作っています。

  

「俳誌のサロン」の歳時記「野球」から目についた俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

(青色文字をクリックすると例句の詳細などをご覧になれます。)  

  

少女らの野球する世や子規祀る 

       (中林京子)

  

雪合戦野球選手になりたき子 

      (稲畑廣太郎)

   

炎天の塩噴いてゐる野球帽

             (吉田かずや)

  

敬老日少女野球を観てをりぬ 

        (川口襄)

   

プロ野球佳境に入り子規忌かな 

       (涌羅由美)

  

サッカーの子等で占められ野球場 

       (岡田章子)

   

高校野球勝ち歌大暑はらひけり 

      (水原秋櫻子

    

最後に、「天理vs広陵」や「花咲徳栄vs東海大菅生」の準決勝や広陵vs花咲徳栄の決勝戦など、テレビ中継を見ながらチュヌの主人(薫風士)が口ずさんだ即興句を掲載します。  

  

炎天下好打好守のユニフォーム

  

炎天へ白球伸びて大アーチ

   

炎天へガッツポーズのホームラン

  

熱戦や日焼け球児の歯の白き

  

サイレンや並ぶ球児の

  

処暑の空球児讃ふる校歌かな

   

来年を期して奮起す雲の峰

   

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

   

2017年9月18日 (月)

《台風・野分》(改訂版)

   

(2024.8.30 更新)

台風10号で大災害が起こらないことを祈るばかりです

     

(2017.9.17)

今朝(9月17日)のニュースによると台風18号が九州に接近して上陸しそうです。台風の被害が大きくならないことを祈るばかりです。

台風の近づく動き今朝の雲  

台風の上陸せしか雲走る

幾重にも黒雲走る野分前

懸念さる進路野分も政界も

チュヌの主人は、「俳句は作句を楽しむもの」「多くの人に俳句を気軽に作って楽しんでほしい」という思いでスナップ写真を撮るように駄句を気にせず口ずみ、臆面もなく掲載していますが、自己満足の月並み俳句や川柳擬きの俳句ばかりでは申し訳ないので、歳時記(俳誌のSalon)から「台風」と「野分」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

(青色の季語をクリックして俳句の詳細をご覧下さい。)

    

台風1

人生の台風圏に今入りし

        (高浜虚子)

  

台風の進路またもや故郷に 

       (谷口ふみ子)

  

台風2

台風の真只中の句会かな 

       (成嶋いはほ)

   

台風の外れたる気配祭笛 

        (宮みさを)

  

台風3

台風の雲千切れ飛ぶ伊吹山 

        (高野清風)

   

台風禍畦にたたずむ老夫婦 

        (有島扇水)

  

台風4

台風裡披講の声の響きけり 

        (大串章)

   

長寿村台風寸断して去りぬ 

      (福田かよ子)

   

台風5

台風の通過待ちする古都の駅 

      (森山のりこ)

   

台風来少しわくわくしてゐたり 

       (栗原公子)

 

台風6

台風のそれて真つ赤の月昇る 

       (大坪景章)

   

一夜さを騒ぎ立たせて台風過ぐ 

        (大橋晄)

 

台風7

台風来悠然として鯉の髭 

       (岩岡中正)

   

台風一過豪雨に耐へし渡月橋 

        (桂敦子)

  

台風8

台風のさなか餃子に酢を効かす 

       (岡部玄治)

   

台風の予報進路にある旅路 

       (稲畑汀子) 

   

野分1

見所のあれや野分の後の菊 

         (芭蕉)

  

乗り継ぎを待つ空港の野分晴 

       (大久保白村)

 

野分2

野分後の流るる雲に見とれをり 

        (浦川聡子)

  

野分晴玻璃戸に乾く潮しぶき 

        (水原春郎)

  

野分3

親捨てずこころざし捨つ野分雲 

        (田中藤穂)

   

案山子の手吹き飛んでゆく野分かな 

         (ことり)

  

野分4

満天に星座定まる野分あと 

        (深田稚敏)

   

野分晴ひとりの家のひとり言 

        (浜口高子)

   

野分5

蜘蛛の糸一本遊ぶ野分晴 

        (河崎尚子)

   

巨船なほ揺らす野分の名残波 

        (栗田武三)

   

野分6

九十九里われより高き野分波 

       (菅谷たけし)

   

野分来るたくあん噛んでゐてひとり 

        (浜口高子)

   

野分7

差す人の傘壊しゆく野分かな 

         (大橋晄)

   

息詰まる思ひ野分の橋渡る 

       (宮平静子)

   

野分8

野分去り町にスタバの緑の灯 

      (大日向幸恵)

   

ビラ一枚枝に引つ掛け野分去る 

       (高橋将夫)

     

2004年に台風が多発して親戚の屋敷の倒れた栗の木などの整理を手伝ったときにチュヌの主人(木下さとし)が詠んだ次の俳句が芦屋ホトトギス俳句会(同年9月)で特選に入りました。

野分去り俄か樵となりにけり

      (薫風士)

     

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。