日記 Feed

2019年1月20日 (日)

俳句《待春》


   

2025.1.20 更新

待春や老は甘受の根競べ

勇み足仕切り直して春を待つ

誠があれば春近し

「志誠」は、「こころざし まこと」と読んで、5-7-5のリズムにして下さい。

           

春一番おぞましきとはこの言葉

待春や命の限り夢追ひて

      (薫風士)

   

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これらの写真のとおり、2024年2月19日午前0時現在の「俳句HAIKU」へのアクセス累計は1,078,898件と、縁起の良い数字が面白い並び方をしていましたが、2025年1月4日も面白いことに、未明のアクセス累計が1,234,888、一日当たりの平均が308,88と秩序正しく八が並び、過去一週間の累計も3,979と対称的に並びした。

(写真をタップ拡大してご覧下さい。)

   

少年を枝にとまらせ春待つ木 

       (西東三鬼)

 

掲句は合本歳時記の例句です。 

   

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カラー図解日本大歳時記(写真参照)によると、

「待春」は「春近し」よりも主観的で、待ちわびる気持ちが強い(冬の季語)、「目を開いて眺めた風景というよりも、瞼のうらに思い描くとき。ことに雪深い地では、待春の情はひとしお切実なものがあろう。(飯田龍太)」

とあります。

      

「筆まか勢」から「春待つ」の例句を抜粋掲載させて頂きます。

  

我が杖も春待つものゝ一つかな

  (盲目の俳人・緒方句狂

  

時ものを解決するや春を待つ

 高浜虚子(1914年、40歳)

大正3年には第一次世界大戦など大事件が次々と起こっています。  

(例句やリンク記事は、青色文字をクリックしてご覧下さい。)

  

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「待春」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

 

待春や氷にまじるちりあくた 

       (河合智月

  

待春の心が先に歩きをり 

       (稲畑汀子)

  

待春や出窓に並ぶ植木鉢 

       (木村てる代

   

待春の伊豆の波音聞く宿り 

        (安原葉)

   

待春や日差し明るくなればなほ 

         (大橋晄)

      

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2019年1月 7日 (月)

《七草・七種・七種粥・七日粥》

 

 (2025.1.7 更新) 

「七日粥」(なぬかがゆ)は「なのかがゆ」とも読みますが、旧暦の正月7日「辰の刻」(午前8時頃)に食べる風習があったようです。

  

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この写真のように、「俳句HAIKU」のアクセス累計は2025年1月4日の朝1,234,888 件と、縁起の良い数字です。

 

   

恙無き茶寿を祈るや小松引

                      (薫風士)

   

(2019.1.7の記事)

七草粥食み負けるまじオミクロン

年越やオミクロン株蔓延りて(医療の在り方)」をご一読下さい。

   

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歳時記(俳誌のサロン) から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

  

青色文字をタップすると例句やリンク記事をご覧になれます。

      

七草やまこと飢ゑたる日の記憶 

       (諏訪悠生子

  

七種を祝ふ一人の膳につく 

        (稲畑汀子)

  

七種粥一日遅らせ子等を待つ 

        (清水かつ)

  

七草やあまれどたらぬものも有り 

        (千代女

  

七種の総ての揃ふ村に住む 

      (水谷文謝子)

   

チュヌの主人(L.P. Lovee)の七日粥の俳句を最後に掲載します。

家族とて犬も一椀七日粥

       (薫風士)

   

チュヌは平成最後(2018年)の1016日に天寿を全うしました。

ここをタップして「チュヌの追悼句」をご覧下さい

   

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

2019年1月 5日 (土)

俳句の鑑賞「初笑い」・「笑初」

    

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写真は、日本伝統俳句協会俳句カレンダー1月・51句掲載)です。

「初笑」の俳句はありませんが、写真をタップ(クリック)拡大してご覧下さい。

  

    

  

  

「歳時記」(俳誌のサロン)や「筆まか勢」より「初笑い」の俳句を気の向くままに抜粋させて頂きます。

(詳細は青色文字をクリックしてご覧下さい。)

 

歳時記

初笑され初泣となりしこと  

         (稲畑汀子)

  

句の主が判りてどつと初笑ひ 

         (山田六甲)

  

毒舌に返す毒舌初笑   

          (湯川雅)

  

歯の生えぬ口開け無垢の初笑ひ 

         (三浦澄江)

   

575筆まか勢)

・みどり児の声とはならず笑初

         (稲畑汀子)

   

ちちははの顔を覚えて初笑ひ 

        (松永西瓜)

   

笑初わけもわからず皆笑ふ  

       (井上兎径子)

   

百日の孫が主役の初笑ひ   

         (竹吉章太)

  

最後に拙句を掲載させて頂きます。  

平成の最後を惜しみ初笑ひ

本音をも冗談にして初笑ひ

帰れぬとメールの絵文字初笑ひ

トランプに勝たされ幼初笑ひ

ババ抜きに笑ひこけたる初笑

笑ひ初め幼べろ出し七並べえ

俳人もシルバー川柳初笑い

初笑い笑う門には福来る

  

上記の「平成」の俳句は言わば「記録俳句」です。

「本音をも」の俳句は、「冗談にして」を「冗談として」と助詞を変えると、句意(主・客)が異なります。俳句の良し悪しはともかく、俳句における助詞の重要性の一例になります。

「笑ひ初め」の句は幼孫がトランプの七並べをしたいと言って気を引くためか、「あかんべー」のように舌を出して言ったのが可笑しくて詠んだものです。

歌留多」や「初かるた」は「新年の季語」ですが、「トランプ」や「初遊び」は季語になっていません。「初遊び幼べろ出し七並べえ」とすると、「初遊び」は季語として認知されていないので、川柳とみなされるでしょう。

川柳擬きの俳句にしても、笑いを呼ぶには俳句は川柳に敵いません

  

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2019年1月 3日 (木)

初日・初日の出

   

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冒頭の写真は、2025年元旦のまんぽ道(弥生の丘)より六甲山の初日の出をスマホで撮ったものです。

  

まん歩して望む六甲初日の出

       (薫風士) 

    

(2019.1.3 の記事)

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いつものように朝起きて2階のシャッターを上げると、ちょうど初日の出が輝いており、平成の最後の年が平穏無事であることを祈りました

  

    

晴れ男雨戸を繰れば初日の出

平成の最後の初日祈りけり

        (薫風士)

   

俳句・HAIKU by L. P. Lovee (3)《正月・New year》」をご覧下さい

    

ここの青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2018年12月29日 (土)

俳句鑑賞《年の瀬・年の暮》

      

年の瀬や玻璃戸拭きつつ偲ぶ貌

       (薫風士)

   

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チュヌが庭とリビングを行き来できるようにしていたので、外から窓を覗いていた可愛いチュヌの顔を思い出しながら大掃除の窓拭きをしました。   

愛犬チュヌは 2018.10.16 に永眠しました。

 

青色文字をクリックして、「愛犬『チュヌ』の追悼句と鉦叩」や「チュヌの追悼 by L.P. Lovee」をご覧下さい。

     

年の瀬や胸に秘めたる我が思ひ 

         (薫風士

  

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(2025年の年の瀬には俳句HAIKUのアクセス累計が130万の大台に達することを期待しています。)

  

歳時記(俳誌のサロン)の季語「年の瀬」や「年の暮」の俳句を見ると、人それぞれの過ごし方や思いがありますが、気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

(例句の詳細は青色文字の季語「年の瀬」や「年の暮」をクリックしてご覧下さい)

  

年の瀬と思ふことより励みけり 

人生を語るも年の暮らしく

        (稲畑汀子)

   

年の瀬の声騒がしき灯油売り 

        (志方桜子)

  

年の瀬や教師の仕事また増えて 

       (保坂加津夫)

  

年の瀬や十大ニュース数へ立て 

        (庄中健吉)

  

年の瀬や買はず終ひの宝籤

       (森山のりこ)

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

       

2018年12月15日 (土)

季語「東北忌」・「3.11」に思うこと

 

血に染むなドニエプルてふ春の川

 

唐突ですが、掲句はウクライナ紛争についてプーチン大統領や世界の指導者が賢明な決断をしてくれることを切望して、「やむにやまれぬ思い」を俳句に詠み、紛争解決案を提言した記事のタイトルです。

青色文字(血に染むなドニエプルてふ春の川)をクリックして、ご一読下さい。

   

風船は命の数よ東北忌 

       (草加市 江口靖子)

    

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掲句は20HIA俳句大会現代俳句協会賞受賞句です。

 

東日本大震災死者・行方不明者は1万8千人以上です。

  

1923年9月1日に起こった関東大震災では死者・行方不明者は10万人以上に及び、9月1日は「防災の日」と定められていますが、俳句の季語として「震災忌」と呼称されることがあります。

「東北忌」は「3.11」として悼み継がれ、歴史に残るでしょう。

  

(青色文字をクリックするとリンクされた関連記事をご覧になれます)

  

震災遺構として残されている仙台市立荒浜小学校で、花の種を入れた色とりどりの風船(エコバルーン)が1000個がとばされ、名前を叫んだり、時折涙して空を見つめる人々も見受けられたが、一番目立ったのは、「笑顔」だった。HUFFPOST 2018.3.11

   

大地震や津波などの犠牲になられた方々のことを思うと胸が痛みます。

遺族の方々に謹んでお悔み申し上げます。

     

安斎さんは、関係郷土史と米国側の資料などを研究。それらを総合すると「和紙は風船爆弾の第一番の材料。その生産地となった和紙の里をねらってアメリカが報復爆撃した」のが真相ではないか?と推論しました。

 風船爆弾は44年11月から福島県勿来、茨城県大津、千葉県一宮から飛ばされました。計9300個飛ばされて偏西風にのってアメリカ大陸に到達した数は推定1000個とみられています。

 45年5月5日、オレゴン州の村で5人の子どもと、牧師の妻が風船爆弾で死亡しています。

 「オレゴンの悲劇」と言われ、上川崎村への爆撃はそれから2カ月後のことでした。

 「戦争の被害者とばかり思っていたのが知らぬ間に加害者の立場になっていたのかもしれません。戦争は二度と繰り返してはなりません」  (菅野尚夫)

   

上記は、高村光太郎忌日・連翹忌(れんぎょうき)運営委員会のブログ平和な故郷願って 福島に生きる 『風船爆弾になった和紙』冊子にまとめた 安斎克仁さん(79)からの抜粋です。

     

日本漢字能力検定協会が発表した「今年の漢字」は「」です。

   

阪神・淡路大震災の犠牲者は6,434人でしたが、南海トラフ巨大地震・津波が発生すれば死傷者の数や復興費用は東日本大震災の数倍~数十倍になることが懸念されています。

   

大地震や大津波などの自然現象は抑えることはできませんが、

戦争の発生は人為的に抑えることができるでしょう。

   

天災が人災になることは防がなければなりません。

      

世界の民衆は平和を願っているのに、

我欲・権力欲の塊のような為政者やその支持者が戦争の原因となる人種的対立や宗教的対立を煽り、膨大な軍事費による浪費を正当化していることは悲しいことです。

世界の膨大な軍事費が地球上の防災やインフラ整備・福祉のために使えるように、世界の為政者や有識者が良識を発揮率先行動してほしいものです。

  

戦争防止のために、皆さんと共に地道な活動を続けたいとの思いから、

俳句を通じて世界平和を!World peace through haiku!」をキャッチフレーズにしてささやかなブログを書いています。

  

・去年今年八十路の夢白寿まで (薫風士)

   

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今日は京都や福井にも初雪が降りました。 

初雪の俳句」をご覧下さい。

   

  

皆さんがこの思いをシェアして世界に発信してくれることを祈っています

   

  

・笑みを生む木喰仏虫集く (木下さとし)

     

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

   

2018年12月 3日 (月)

俳句の鑑賞 《小春・小春日》

  

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Comments are welcome in English or Japanese only.

Click here to enjoy bilingual haiku in English.

  

Click or tap here to see the latest article of “俳句 365 haiku”.

  

  

  

  

   

縁小春胃の無き身には和蕎麦かな

  

バスの窓小春日和の姫路城

  

書写山の小春日和や円教寺

  

小春日や幼相手の碁に興ず

  

縁小春手ほどきの碁を幼子と

  

汁蕎麦を食みつ居眠り縁小春

  

縁先の日本列島小春

  

煌めくや小春日和の散歩道

 

そろり行く老ひの小春の杖の音

 

小春日や乳母車には買物も

  

街小春引越し近き花時計 

        薫風士  

  

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合本現代俳句歳時記(角川春樹編)「小春」の解説(抜粋) 

  

小春は「小六月」ともいい、陰暦十月の異称ともなっている。立冬を過ぎて …中略… 「小春日」というとその中の一日のことをいい、またその日ざしの意ともなる。小春風・小春空・小春凪などと使う。寒さに向かう中でほんのひととき迎える暖かい日々を、春のようだというので小春と可憐に呼んだものと思われる。

  

青色文字をタップしてリンク記事をご覧下さい。     

歳時記(俳誌のサロン)から「小春」の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。詳細は青色文字の季語「小春」をクリックしてご覧下さい。

  

小春1

小春日や日曜画家も景のうち 

        (鷹羽狩行)

  

小春日や遊び心の雲浮ぶ   

        (斎藤道子)

  

小春2

野良猫の好みの場所の小春かな 

       (竹川美佐子)

 

小春日の水切り五つ跳ねにけり

        (北吉裕子)

    

小春3

小春日の庫裡に笛吹きケトル鳴る

        (渡辺周子)

  

小春日やピサの蒼天比類なき

        (久保晴子)

   

小春4

肩書がとれて身軽の小春かな  

        (君塚敦二)

  

物干しに男一人の小春かな   

        (廣瀬義一)

    

小春5

小児科医院でれば漂ふ小春の陽 

         (鴨下昭)

  

小春日や医師も機嫌の良き術後 

       (木村茂登子)

   

小春6

小春日や淺間のゆれ上る   

        (正岡子規)

  

浜に出て小春の砂の踏みごこち 

        (清海信子)

   

小春7

縁側の父と母との小春かな   

       (德田千鶴子)

  

島の猫人なつこくて小春かな  

       (あさなが捷)

  

小春8

小春日や老人ホーム見学会   

        (安居正浩)

   

牛窓のエーゲ海めき瀬戸小春

         (和田一)

  

小春9

小春日の猫にもの言ふひとりもの

       (竹貫示虹)

   

小春日の山河哀しや汚染の地

      (大島みよし)

  

小春10

糸垂れて暮るる小春の小川かな

       (宮崎靖夫)

   

晴れをとこは俺だ己よと小春かな

       (石田きよし) 

   

小春11

小春日や亀の甲羅の数珠繋ぎ

       (松橋輝子)

 

小春日の窓際猫の定位置に

       (柳田美代子)

  

この俳句は、「猫の定位置に」を「猫も定位置に」と「助詞」を変えると、実態はともかくとして、「作者も猫も」小春を楽しんでいることになり面白さが出ると思います。

  

小春12

小春日やたまごサンドのあふれやう

        (稗田寿明)

 

服を着る犬を見てゐる小春

        (千原叡子)

  

小春13

小春日や名のみ残りし富士見坂

       (德田千鶴子)

 

北国を忘れさせたる小春かな

        (坂下成紘)

  

小春14

小春日や小枝の箸のおままごと

       (斉藤マキ子)

 

一茶忌の小春に遊ぶ雀かな

       (池乗恵美子)

  

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

     

2018年11月16日 (金)

夕月とスマートフォン (第51回三田俳句大会)

   

(P.S. 2023.9.15)

ここをクリックして、「四季の吟行《三田市》」をご覧下さい

    

ここをクリックすると、「俳句鑑賞『落葉』《第50回三田俳句大会に参加して》」をご覧になれます

   

(2018.11.16)

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(写真)

大会前の踊り(目に障害のある方)や高得点者受賞の花

  

   

掲題は2018年11月10日に開催された第51回三田市民文化祭俳句大会の席題です。

伝統的な「夕月」と現代的な「スマートフォン」を当日投句の席題とされたのは三田俳句協会若森京子会長のご配慮でしょうね。 

参加者(選者も含む)は「夕月」か「スマートホン」かの席題で各人が1句投句し、40句の投句がありました。 

高得点句5句を下記に掲載させて頂きます。

  

もう居ない犬小屋の上夕月夜 

        (桑原政子)

 

夕月やきょう一日の試歩終る 

        (仲加代子)

 

夕月や献上の絹おりし音 

       (出井なつ子)

 

スマートホン持たずに死のう古酒新酒 

        (木割大雄)

  

文化の日喜寿の手習いスマートホン 

       (木下さとし)

  

選句は、一般の参加者は各自3句、選者は5句(?)で投句作者の氏名は得点集計後に発表されました。

筆者の愛犬「チュヌ」が先月永眠しましたので、愛犬家として共感できる「もう居ない」の句を先ず選び、「試歩」の句などを採りました。俳句愛好家には愛犬家も多く、「もう居ない」の句は断トツでした。

選者(木割大雄先生)の俳句と拮抗して筆者の俳句も高得点を得たのは名誉なことでした。   

ここをクリックして、「俳句HAIKU」・「チュヌの追悼」をご高覧頂ければ望外の喜びです

  

森三田市長も来賓として駆けつけて来られ、次の俳句を披露されました。   

ビール注ぐグラスの先に妻の顔

        (森 哲男)

ビール」は夏の季語です。「妻の顔」を読者の想像に任せた中々の秀句ですね。

市長以下関係者の方々には三田市民俳句協会の発展のご支援をお願いしたいものです。

        

(2021.3.11 追伸)

今日は東日本大震災から10年になります。東北忌に思うことNHKの「東日本大震災アーカイブス」3.11映像 あの日、何が起きていたのか」青色文字をクリック or タップしてリンク記事をご覧下さい。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

  

2018年11月14日 (水)

俳句の鑑賞 「七五三」

   

思い出の写真俳句を作ろう! 

故郷を「まんぽ俳句」で元気にしよう!

青秋晴れ色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧下さい。   

  

(2023.11.16更新)

秋晴れの七五三の日に健康管理のゴルフをエンジョイし、駄句を口ずさみました。

  

七五三孫爺離れ吾ゴルフ

       (薫風士)

 

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七五三の俳句を「歳時記」(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

  

例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい。

    

七五三1

 

家を出てもう背に負はれ七五三 

       (田口千恵子)

  

七五三細きうなじの願ひ事 

       (武岡東西

 

この村の観音日和七五三 

       (大橋敦子

  

宮島の鹿のおじぎや七五三 

       (影山わこ)

   

ジーパンの母に連れられ七五三 

       (岡本たか子)

  

七五三2

 

七五三妊婦もつとも美しき 

        (佐藤鬼房

  

子等よりも祖父祖母父母が七五三 

       (稲畑廣太郎)

  

やさしげに姉が手を曳き七五三 

        (溝内健乃)

   

絢爛の負んぶや抱っこ七五三 

        (紀川和子)

  

喜びも倍加双子の七五三 

        (楯野正雄

  

七五三3

  

ひたすらに晴着嬉しき七五三 

         (大橋晄)

  

七五三七人育てし親敬ふ 

       (井田実代子

  

ホスピスに晴着の母子や七五三 

        (石田康明)

  

社殿まで抱かれて雨の七五三 

       (柴田佐知子

  

線量計つけて被災地七五三 

       (大西よしき)

  

最後に拙句を掲載します。

七五三「いい子いい子」と掲げ上げ

恙なく七五三祝ぐ三世代

我が夢は七五三祝ぐ四世代

祈るには数へ年よし七五三

祝ふには満年齢の七五三

神主の商ひ上手七五三

       (薫風士)

  

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。 

  

2018年11月11日 (日)

俳句の鑑賞《冬に入る・立冬・冬立つ》

    

(2025.11.16 更新)

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(写真はタップ・拡大してご覧下さい。

   

 

  

      

 

   

  

冬に入るエイジシューター友にして

 

冬立つもゴルフに興ず晴れ男

  

冬紅葉狙ひ快音ティーショット

 

立冬のゴルフの一日満喫す

       

  

(2018.11.11)

    

歳時記(俳誌のサロン)の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

 

(詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。)

 

  

冬に入る1

  

庭を掃く乾きし音や冬に入る 

       (黒川悦子)

 

味噌汁の湯気に朝の日冬に入る 

        (木下節子)

  

 

冬に入る

 

心臓の断面撮られ冬に入る 

        (高田令子)

 

エンゲージリング嵌められ冬に入る 

       (鈴木えり子)

  

冬に入る

 

スカーフの数また増えて冬に入る 

       (嶋田摩耶子)

 

八ヶ岳の大いなる影冬に入る 

        (密門令子)

 

冬に入る4

  

冬に入るいつもの場所に血圧計 

       (鈴木多枝子)

 

血圧の一喜一憂冬に入る 

       (岡本直子)

 

冬に入る

  

冬に入る今宵の夫は道後の湯 

       (増田一代)

 

夫の愚痴聞くも看取りや冬に入る 

       (田村加代)

  

   

立冬

 

立冬のことに草木のかがやける 

        (沢木欣一)

 

立冬といふも実感なき陽気 

        (稲畑汀子)

 

立冬の風と覚ゆる峠かな 

         (泉和美)

 

  

冬立つ

 

あらたのし冬立つ窓の釜の音 

          (鬼貫)

 

冬立つや富士くつきりと高架駅 

        (塩千恵子

   

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青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

 

     

俳句の鑑賞「文化の日」

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歳時記(俳誌のサロン)の季語「文化の日」に掲載された俳句の中で次の俳句が目にとまりました。

・新しき館旗と国旗と文化の日 (島崎晃・遠嶺)

「国旗」を「こっき」と読むと「中七」が字余りとなりますが、俳句の定型に拘る読者には「国旗」を「はた」と読むことを作者は期待しているのでしょうか?

「館旗」とはどこの館旗か興味が湧き、作者の名前で検索すると、ウイキペディアに次の記載がありました。

    

島崎 晃(しまざき あきら、1941年 - )は、イギリスの元政治家。ニックネームはJack Bara Caws[1]。西ウェールズの町カーディガンで、2012年から2017年まで町議会議員を務めた。

2017年時点で、日本人として唯一、イギリスの町議会議員を務めていたことで知られる。なお、国籍は2000年以降イギリスである。

  

この島崎晃氏は、この俳句の作者なのか単なる同姓同名の方なのかわかりませんが、文字通りの日本人が外国に帰化した珍しい例でしょう。

何方か心当たりのある方からコメントを頂けると幸甚です。

   

歳時記「文化の日」には興味深い俳句が沢山ありますが、気の向くままに例句を下記の通り引用させて頂きます。

   

・円卓の末席さがし文化の日 (水谷契江)

・蒙古斑みせて這ひ這ひ文化の日 (水谷契江)

・聖戦の硝煙映す文化の日 (斉藤静枝)

・古語多き校長訓話文化の日 (乗光雅子)

・文化の日留学生の山形弁 (横内かよこ)

・カタカナが万事に多し文化の日 (遠藤実)

  

川柳の友を偲ぶや文化の日 (薫風士)

これは文化の日に川柳友達の訃報のメールを受信して詠んだ拙句です。

彼は先日の川柳句会で拙句「セクハラを恐れ冗談言えぬ世よ」を優秀句に選んでくれていました。

俳句仲間の句会で拙句「愛犬の深めし絆文化の日」について、「『愛犬の』は『愛犬と』とする方が良い」とか、「『文化の日』は取り合わせの季語として不適切でないか?」など、句友から批判的コメントがありました。

一般論としては、二つとも至極当然な批判です。しかし、この俳句は愛犬「チュヌ」の永眠を知った知人が文化の日に、愛犬の死についての新聞投稿記事を「お悔み」に送ってくれたことを文字通りの俳句にしたものです。

俳句の定型や技巧を考慮することは勿論重要ですが、作者の思いや感動を事実に基づいて表現することの大切さも無視すべきではないでしょう。

俳句も川柳も好き好きであり、所詮片言で私的なものですから、日記代わりに自分の納得できる俳句や川柳を作り楽しむのもよいと思っています。

  

  

2018年11月 7日 (水)

俳句の鑑賞 「露けし・露」

   

(P.S. 2022.11.5)

露けしや日々の終活ブログ書く

露けしや今年の漢字「露」(ロ)と応募

「露」は通常は「つゆ」と読みますが、かってロシアを漢字で「露国」(ろこく)と表示する場合がありました。

ロシア軍のウクライナ侵攻や安倍晋三元総理大臣の暗殺など、多くの人々が「この世の儚さ・人生の儚さ」を感じているでしょう。

     

露けしや人の葬儀も様々に

      (薫風士)

   

俳句《涼し》死の話」や終戦記念日・墓参・盆』の俳句」、言葉の力・俳句の力《癒し》をご覧下さい。

   

(2018.11.7)

俳誌のサロンの歳時記から「露けし」や「露」の俳句を気の向くままに抜粋して掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。

             

露けし1

花火やむあとは露けき夜也けり 

      (正岡子規)

    

祝はれてをりて露けくをりにけり 

      (山田弘子)

  

露けし2

踏切のレール露けき通夜戻り 

       (恩田甲)

    

子規墓前露けき言葉交しつゝ 

      (稲畑汀子)

  

露けし3

落雷の欅露けし挙兵の地   

      (江崎成則)

   

露けしや母の逝きたる夜の白む 

     (大橋麻沙子)

  

露けし4

握手して別れしことも露けしや 

       (安原葉)

   

湯の街の更けゆくほどに露けき灯 

        (三村純也)

   

露けし5

露けしや苔を鎧ひし将の墓 

        (長谷川翠)

    

大本営跡の地下壕露けしや 

       (大久保白村)

     

露けし6

ついてくる己が足音露けしや 

        (岩岡中正)

   

露けしや不戦の城の四百年 

        (涌羅由美)

   

露1

なほ露の綺羅置く吉備の野路を行く 

        (稲畑汀子)

   

露に座す一度盗まれたる仏  

        (村越化石)

   

露2

見舞ふこと叶はず露の別れかな 

        (稲畑汀子)

   

露拭けば木椅子の木目雲の如し 

       (能村登四郎)

   

露3

芋の葉の露もて遊びては落し 

        (安西可絵)

   

芋の露こぼして泥の手を洗ふ 

         (杉良介)

   

露4

露の山鐘楼に鐘なかりけり  

        (比田誠子)

   

翁忌の露ふりこぼす朝の鳥 

       (高橋とも子)

      

露5

露深し胸毛の濡るゝ朝の鹿  

       (河東碧梧桐)

  

握手して露の別れとふと思ふ 

         (安原葉)

   

露6

石仏のあたり露濃き嵯峨野なる 

         (豊田都峰)

   

草千里露の千里となりにけり  

         (佐藤京子)  

  

露7

朝の日に露光りけり残る菊  

        (兼子栄子)

   

吊橋の揺れに露の身ゆだねけり 

       (中島知恵子)

  

露8

露濡れの身を震はせて犬帰る 

        (泉田秋硯)

   

露の世にライバルとして友として 

       (今橋眞理子)

  

露9

朝露の日の出とともに光り初む 

       (大久保白村)

   

喪の家の欅がためる露の玉  

        (坪内稔典)

  

露10

気が合へば歩幅も合へり露の坂

         (川村文英)

   

朝露の椰の記念樹奈良ホテル

         (小澤菜美)

    

露11

タイガースフアンてふ露の世の私 

       (稲畑廣太郎)

   

横川路の露踏み重ね五十年 

       (稲畑汀子)

  

露12

今日蛇笏明日は素十忌露葎 

         (岩木茂)

   

露の世や先日会ひしばかりの訃 

         (安原葉)

  

露13

一めんのきらめく露となりにけり 

      (久保田万太郎)

   

雁渡るいつもどこかで戦あり 

        (山田正子)

  

「チュヌの便り」の愛犬「チュヌ」は 2018.10.16 に永眠しました。

ここをクリックして「チュヌの俳句・四季」をご高覧下さい。

  

愛犬の姿無き庭露けしや  

愛犬を偲ぶ芝庭露光る

        (薫風士)

    

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2018年10月26日 (金)

「チュヌの追悼」by L.P. Lovee

       

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(青色文字をクリック or タップするとリンク記事がご覧になれます。) 

   

(P.S. 2022.10.16)

10月16日は2018年に亡くなったチュヌの命日です。

チュヌの存命中は旅行はペット同伴を認めてくれる所が少なくて満足な旅行が出来ませんでしたが、2018年7月にはポーランドを訪ね、温泉町で開催された音楽祭において俳句の講演をしました。

ここをクリック(タップ)して、「ポーランドの旅(写真と俳句・講演のことなど)」をご覧下さい。

     

ここをクリックして、「楽しい吟行・俳句の旅(四季の写真俳句特集)」をご覧下さい

      

(2018.10.26)   

秋の夜や愛犬抱けば目に泪

愛犬を看取る寝息や秋深む

愛犬を看取りし夜長母偲ぶ

愛犬を荼毘に付すちちろ鳴く

愛犬の弔ひに来し鉦叩

鉦叩テーブル巡り悼みけり

愛犬の昇天したる天高し

愛犬の深めし絆秋高し

  

チュヌの追悼に来た鉦叩の声をお聞き下さい。ここをクリックするとご覧になれます  

ペット愛好者はチュヌを弔い「ペット」(愛犬の写真)をご覧下さい。

俳句愛好家は「俳句」や「俳句談義」「俳句エッセイをご覧下さい。

川柳愛好家は「川柳」をご覧下さい。

英語俳句に関心のある方は「HAIKU バイリンガル英語俳句」をご覧下さい。

政治に関心をお持ちの方は「政治談議」をご覧下さい。   

「いじめ」の問題など、子供の教育に関心のある方は是非ともチュヌの思い「究極のラブを!」をご覧下さい。

チュヌは天国から皆さんのお幸せを見守っています!

「チュヌの便り」をご愛読ありがとうございました。

チュヌは2018.10.16に永遠の眠りにつきました。   

    

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2018年10月20日 (土)

俳句の鑑賞:「柿」(追補版)

   

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(青色文字をタップするとリンク記事をご覧になれます。)

      

(2025.11.29 更新)

奈良の柿如何に句にすや高市氏

柿の句を詠む暇は無し高市氏

柿食ひて作る句如何新総理

         (薫風士)

  

奈良の柿 郷(さと)にも浦にも 茂る秋

      (石破茂)

   

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冒頭の写真は、2024.11.18のNHK-TV ニュース画面(内閣支持率等)の一部分です。

 
石破茂内閣の人気は当初から低迷していますが、「柔剛を制す」の諺どおり、「単なるポチ」にならず、「偽りの無い」・「有りの儘の素顔」で「世界の人々の信」を得て、「日本の平和」・「世界平和」の為に尽力されることを祈っています。

  

我田引水のコメントで恐縮ですが、石破茂首相の掲句の「秋」は「かな」に変えた方が、ご自身のPR効果が増すのみならず、俳句として「秋の季重なり」が解消されます。

  

もっとも、「茂」は「夏の季語」とされているので、人によってはダメ句だと貶すでしょうが、「ぺんは剣より強し」なので、「まんぽ俳句」を口遊んで、ご自身の健康管理と表現力を磨いて、地方再生の政策を推進しされる事を切望しています。

   

   

  

チンするは句友の呉れし吊し柿

  

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「チンする」は、「愛犬の伏せ」ではなく、電子レンジで温めたことを面白く表現したものです。

  

  

俳句大会で知り合った句友が先日呉れた吊るし柿を早速食べると美味しかったのですが、試しにチンして食べると、中身が非常にジューシーになって更に美味しい気がしました。

皮がやや硬くなって噛み応えがあり、口に入れたとき気を付けて噛まないと中身を零すことになりそうでした。

    

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今日(11月15日)は、近くの句友が新鮮な柿を呉れたので、早速吾庭のトマトなどと一緒にサラダにしましたが、あっさりした甘さがあり美味しく頂きました。

   

 

  

  

  

サラダにす句友の呉れた富有柿

       

「柿」の俳句といえば、正岡子規の「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」が有名ですが、正岡子規は柿が大好きだったようで、ウイキペディアによると、「柿落ちて犬吠ゆる奈良の横町かな」という俳句も作っています。

  

2021年11月25日に、岸田文雄首相は首相官邸で、「奈良の柿PRレディー」の広瀬麻理奈さん(25)らの表敬を受け、柿を試食して次の一句(即興句?)を披露されたとのことです。

   

 

 

  

柿食えばコロナ打ち勝つ奈良の町

  

この「柿食へば」は、助詞「ば」が条件の意味であり、子規の「柿食へば」の俳句の「ば」と異なる使い方です。

 

たとえば、「柿食えばコロナに勝てり奈良の人」とすれば、助詞「ば」が子規の俳句と同じ用法に解釈できます。

 

『柿食へば』の誤訳《俳句の力・言葉の壁》をご覧下さい。

  

2021年の暮に書いたブログ《「大晦日」・「大年」の俳句(岸田内閣に望むこと)》をご覧下さい。

   

俳句を通じて世界平和を念じている観点から、岸田首相の掲句に便乗して願望の駄句を詠みました。 

    

奈良柿を食みてコロナに打ち勝たむ

奈良の柿食みて米寿を恙無く

奈良柿も食みて祝ぎたし己が茶寿

   

   

(2018.10.20)

 

熟柿落つ愛犬目指し駆け出しぬ

  

愛犬の深めし絆柿たわわ

    

掲句はチュヌの主人がありのままに詠んだ俳句です。

  

俳誌のサロンの歳時記から柿の俳句を気の向くままに抜粋させて頂きます。

 

(青色文字「柿」をクリックすると歳時記の詳細がご覧になれます。)

   

1)

よくひびく子猫の鈴や柿日和 

        (内田雅子)

  

2)

三千の俳句を閲(けみ)し柿二つ  

        (正岡子規)

 

3)

よろよろと棹がのぼりて柿挟む 

       (高浜虚子)

  

4)

大和路や軒場に吊す柿すだれ 

       (井上輝男)

 

5)

故郷へ向かふ車窓や柿の秋 

       (篠藤江)

   

6)

境内を駆け回る子等柿日和 

      (谷野由紀子)

   

7)

柿を捥ぐ吾を烏の見てをりぬ 

      (塩田博久)

 

8)

柿日和ゴルフに和む古稀と喜寿 

      (河本利一)

 

9)

里ふりて柿の木もたぬ家もなし 

      (松尾芭蕉)

         

10

斑鳩の三塔見えて柿日和 

       (山村修)

 

11

柿たわわ獲る人もなき山の里 

      (西田史郎)

 

12

白壁に柿の実映ゆる二月堂 

       (田宏之)

 

13

落日に染まる一村柿の秋 

      (宮平静子)

    

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2018年10月16日 (火)

俳句徒然《小鳥来る・鳥渡る・渡り鳥》

 

          

福を呼ぶ楽天主義や小鳥来る

小鳥来るやっぽんぽんてふ甲賀の湯

         

  

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掲句はチュヌの主人が芭蕉ゆかりの伊賀上野・草津を吟行し、露天湯に浸り疲れを癒していた時に小鳥が来たのを詠み、吟行仲間の句会で高得点を得ました。

 

「小鳥来る」は取り合わせがし易いのか、人気がある「秋の季語」です。

(ちなみに、「鳥帰る」は仲春の季語です。)

  

写真は天気予報の5月8日の雲の動きのPC画面の一部分ですが、琵琶湖の形が小鳥に見えたので遊び心で掲載しました

  

歳時記(俳誌のサロン)から小鳥の俳句を気の向くままに抜粋させて頂きます。

    

小鳥来る1)

 

小鳥来る音うれしさよ板びさし 

        (与謝蕪村)

    

 

伊賀焼の芭蕉坐像に小鳥来る 

       (長谷川閑乙)

  

 

小鳥来る日の斑の遊ぶ登山道 

        (高橋瑛子)

 

 

小鳥来る何時も不在の駐在所 

       (吉永すみれ)

  

  

太陽の塔の翼に小鳥来る   

       (鷹羽狩行)

  

  

小鳥来る2)

 

小鳥来て午後の紅茶のほしきころ 

       (富安風生)

  

 

小鳥来る三時五分の花時計  

       (浅田光代)

  

  

小鳥来る3)

 

久びさに子の弾くワルツ小鳥来る 

       (三木千代)

  

 

湯の町のこけし工房小鳥来る 

        (堺昌子)

  

 

渡り鳥

 

葬列や数人仰ぐ渡り鳥   

      (山川蝉夫

  

 

渡り鳥気づけばすでに遠き空 

       (稲畑汀子)

  

 

鳥渡る1)

 

鳥渡る老人ホームのティータイム 

       (山尾玉藻)

  

  

大いなる渡良瀬川を鳥渡る  

       (小林修水)

  

   

鳥渡る2)

 

夕日負ふ芭蕉の座像鳥渡る 

      (菅野日出子)

  

  

夕映えの丹沢連峰鳥渡る  

      (安田とし子)

     

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

      

2018年10月11日 (木)

俳句鑑賞 《後の月》

   

(2023.10.28 更新)

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「13夜」・「後の月」は10月27日なのに午後3時過ぎから雨が降り、月見が出来るか懸念していましたが、7時ごろには晴れ間に月が見えました。

  

月を仰ぎ戦禍に思ひを馳せにけり

         (薫風士)

  

掲句はウクライナやパレスチナなどに思いを馳せて、意図的に字余りにしました

「月仰ぎ戦禍に思ひ馳せにけり」と定型にせず、字余りにした評価は如何でしょうか?

「戦果」の裏には必然的に「戦禍」が生じます。

せんか」のダジャレ俳句を詠むには戦争の犠牲はあまりにも大きく、胸が痛みます

戦争と平和(俳句と川柳:終戦記念日特集)」をご覧下さい。

    

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(写真)

2022年10月8日の「13夜」・「後の月」を見て、「まんぽ道」にあるお家の玄関先の大きな月下美人(蕾)と月をスマホで撮った写真です。

           

        

     

      

(2018.10.11の記事)

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(写真)

日本伝統俳句協会の2021年10月のカレンダーの一部。

タップ・拡大してご覧になれます。

     

  

「後の月」は、陰暦八月の「十五夜」に対して、陰暦九月の「十三夜」の月で、2021年は10月18日に当たります。

三方(さんぼう)に栗や枝豆を盛って祭る習慣から「後の月」を「栗名月」「豆名月」などと呼ぶこともあります。

歳時記(俳誌のサロン)から「後の月」の俳句を気の向くままに抜粋させて頂きます。(詳細は青色文字「後の月」をクリックしてご覧下さい。)

    

後の月1)

後の月鴫たつあとの水の中  

        (与謝蕪村

 

療養の須磨に雲間の後の月 

       (田畑美穂女)

   

後の月2)

木曽の痩もまだなをらぬに後の月 

        (松尾芭蕉

 

芭蕉句碑照らし須磨なる後の月 

        (手島伸子)

  

後の月3)

後の月賢き人をとふ夜かな 

        (与謝蕪村

 

鐘の無き火の見やぐらや後の月 

        (宮崎高根)

   

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事(タイトル)が表示されます。記事のタイトルをタップ(クリック)して、ご覧下さい。

  

2018年8月30日 (木)

ポーランドの旅(写真と俳句 講演のことなど)

   

祈りつつアウシュビッツの夏の野を 

   

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掲句はチュヌの主人(薫風士)が俳句講演のためにアウシュビッツを詠んだ俳句です。

   

   

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(写真はクリックすると拡大します。青色文字をクリックするとリンクした解説記事などをご覧になれます。)

   

   

講演はポーランドの「ルブリン県」の温泉町で開催された音楽祭の機会に行いました。

  

   

・晴れ渡る温泉町や白鳥来

・白鳥来平和の国を永久(とこしえ)に 

   
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講演のタイトルは「Let's enjoy haiku!」で、「World piece through haiku」をサブタイトルにし、ファン・ロンパイ前EU大統領(日本EU俳句交流友好大使)と写したツーショットを掲載させて戴くなど、工夫を凝らし好評でした。

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・晴れ渡るアウシュビッツや青葉風

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・貨車一つ鉄路の遺跡夏草に

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・青嵐ホロコーストの灰の池

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・青嵐アウシュビッツの呻き声

   

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アウシュビッツ見学の当日は好天気で平和なポーランドを象徴しているように思いましたが、時々耳に唸るように強い風が吹き、「ナチス犠牲者の霊の呻き声」ではないかなどと感じました。

  

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クラクフや古都を見下ろす塔涼し

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・聖堂の時報のラッパ夏の空

  

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・新装のショパン生家や青葉風

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庭涼しショパン生家のピアノ曲

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・聖堂に響くオルガン夏の宵 

  

・コンサートホールを出でし園白夜

   

400年前のパイプオルガンのコンサートがカジミエシュ・ドルニーの教会の聖堂で開かれ、たまたま聴く機会がありました。

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ショパンの生家ではショパンコンクールに入賞したピアニストがショパンのポロネーズなどを演奏しました。

  

ちなみに、この俳句の講演をした音楽祭ではイタリアなどから来たピアニストなどが演奏しましたが、日本からは片山柊氏(2017年第41回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、併せて聴衆賞、文部科学大臣賞、スタインウェイ賞受賞)が「エチュード〜書、俳句、一つの線」(細川俊夫作曲)という興味ある曲などを演奏しました。

   

俳句でも音楽と同様に国際交流がもっと促進されることを願っていますが、俳句による人との出会いや音楽との出会いに不思議な縁を感じました。

   

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タイトルをタップしてその記事をご覧頂ければ幸いです。

   

2018年8月23日 (木)

野球の俳句を作って楽しもう!

    

(P.S. 2022.10.17)

お題「大谷翔平」を詠んだ昇吉さんの俳句「白秋の雲穿ぐ右投げ左打ち」の推敲記事プレバト『金秋戦2022』の俳句を考える」をご覧下さい。

俳句の面白さがわかるでしょう。

    

  

今年の全国高校野球選手権大会は第百回の記念大会で56校が甲子園で熱戦を繰り広げましたが、大阪桐蔭が優勝し史上初の2回目の春夏連覇を達成し、秋田県立金足農業高等学校が準優勝で故郷に錦を飾りました。

  

そこで、皆さんも野球の俳句など気軽に俳句を作って楽しんでほしいとの思いから、テレビ観戦をしてチュヌの主人が作った俳句を下記の通り掲載させて頂きます。

   

甲子園球児ら謳歌終戦日

球児らの百花繚乱天高し

球児らは勝ち負けを超え天高し

炎天下好打好守のユニフォーム

炎天へ白球伸びて大アーチ

炎天へガッツポーズのホームラン

熱戦や日焼け球児の歯の白き

サイレンや並ぶ球児の

処暑の空球児讃ふる校歌かな

来年を期して奮起す雲の峰

   

青色文字のこの「HAIKU」をタップすると、最新の「英語俳句」の記事をご覧になれます。

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2018年8月12日 (日)

盆休み孫と一日を「ひとはく」で

   

(P.S. 2023.10.10)

秋の雨・秋雨・秋時雨・秋霖

青色文字のタイトルをクリックして、ひとはくの秋雨の風情を詠んだ「まんぽ俳句」と写真をご覧下さい。

  

  

(2018.8.12 の記事)

  

夏休みで遊びに来た孫を連れて久しぶりに「ひとはく」(兵庫県立「人と自然の博物館」)に行きました。

阪神・淡路大震災を引き起こした活断層である「野島断層」の展示板の見方がよくわからなかったので係の方に質問したら丁寧に説明してくれました。

 

お昼の時間には「山の日 ひとはくサロンコンサート」で兵庫県立北摂三田高等学校吹奏楽部が「学園天国」などを演奏し、子供たちも楽しんでいました。

   

掲題の俳句はチュヌの主人がブログの見出し用に作った即興句です。

「孫を詠んだ俳句は甘くなってつまらない」とよく言われますが、「孫の成長を日記代わりに俳句に詠んで、自分の人生を心豊かにするのも俳句の楽しみ方の一つだ」と、チュヌの主人は思っています。

  

夏休み孫は来て良し去りて良し

       (薫風士)

  

歳時記(俳誌のサロン)の「盆休み」の俳句から、親しみやすい2句を下記に引用させていただきます。

  

歳時記の俳句の詳細はここをクリックしてご覧下さい。

    

盆休み身二つとなり帰り来る 

        (福間慶子)

  

旧姓で呼ばるる一と日盆休 

        (武田巨子)

    

 

『薄紅葉』の俳句と『ひとはく』ホロンピアの写真」もここをクリックしてご覧下さい。

(写真はクリックすると拡大します。)

    

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

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2018年7月31日 (火)

俳句をユネスコ世界無形文化遺産へ(草の根運動)

     
(2024.4.28 更新)
 
 
      
農林水産省HPの記事によると、「和食」は、「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」を、「和食;日本人の伝統的な食文化」と題して、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
 
「俳句」も、世界的に広がってきている「和食」などと同様に、「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「自然とのかかわりのある習わしや行事、生活」などを詠む「世界最短の詩・文芸」として、世界遺産に登録されてもよさそうに思います。
 
俳句は和食と異なり、言葉の壁がありますので、日本語としての本来の俳諧・俳句その物ではなくても、「HAIKU」として国際的に広がってきている現存の世界的文化として、ユネスコ無形文化遺産に登録され、俳句・HAIKUを通じて世界平和が実現する日の来ることを祈っています。
  

「HAIKU」という言葉は国際的に認知されていますから、俳句界(結社)と川柳界(結社)が共に協力して、俳句を本来の俳諧の精神に則って世界に共有される「HAIKU」としてユネスコ無形文化遺産に登録すべく運動を推進すると、「HAIKU」の世界遺産登録への道が開かれるのではないでしょうか?

そして、恒久的世界平和実現への道が開かれるのではないでしょうか

  

そういう思いで、チュヌの主人・薫風士はブログに俳句の翻訳や「俳句・HAIKU by L. P. Lovee」などを書いています。 

  
ちなみに、「国際俳句交流協会」は、名称を「国際俳句協会」に変更して、俳句ユネスコ無形文化遺産登録推進協議会の事務局としての任務を遂行しています。   
  
(2018.7.31)

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この写真は、2017年1月16日に「日EU俳句交流大使ファンロンパイEU大統領を囲む夕食会の際のファン•ロンパイ氏と薫風士のツ-ショッ卜です。

  

この夕食会はファンロンパイ氏のアジアコスモポリタン賞受賞の祝賀と俳句愛好家の交流のために開催されたものですが、俳句愛好家の集まりなので正岡子規の号「獺祭書屋」に因んで乾杯の酒に「獺祭の発泡にごり酒スパークリング」があり、ファンロンパイ氏が挨拶で俳句の世界遺産登録への運動に協力すると賛意を表明され、大いに盛り上がりました。

(写真はファンロンパイ氏とチュヌの主人のツーショットです。

       

ここをクリック(タップ)して、ロンパイ氏の文化賞受賞記念講演「今日のグローバル化し緊迫した世界情勢下での俳句の役割」をご一読下さい。

  

2017年4月に俳句の登録を目指す推進協議会が発足し、「俳句のユネスコ登録をめざす」活動が推進されています。

その草の根運動の一助にでもなればとの思いから、「高浜虚子の100句を読む」(坊城俊樹著)の掲句を第1回から最終回まで随時HAIKU(英語俳句)に翻訳してブログ「チュヌの便り」に掲載していましたが、それに虚子の辞世句の新解釈などを補足・編集して「高浜虚子の俳句をバイリンガルで楽しもう!」というタイトルで国際俳句協会(HIA) のホームページに掲載して頂きました。

  

俳句は音楽やスポーツなどと異なり、その国の文化や言葉を理解している人々でないかぎり外国人にはよく理解出来ないでしょう。

俳句の面白さを理解し、俳句に興味を持つ人々が少しでも増えることを願いつつ、俳句の英訳や英語俳句の和訳にチャレンジして、及ばずながら俳句の国際交流に努めたいと思っています

   

ファン・ロンパイ氏のスピーチの記事がHIAのホームページにあり、同氏の即興句の翻訳: 「雪の奈良 美は良し悪しを 隠しけり」 が掲載されていました。

「隠しけり」 という表現は、政治・官僚組織や企業の隠蔽(いんぺい)体質が問題になっていることでもあり、腑に落ちなかったので英語の原句を見ると、下記の通りです。

  

Nara in the snow

Beauty is falling down

It covers right and wrong

   

そこで、次の通り和訳してみました。 

   

降り来る美 正誤を包む 雪の奈良」

   

 ファン・ロンパイさんは、「私たちは世界の調和を夢見ています。自然の美しさや自分を取り巻く様々なものが、シンフォニーを奏でるように美しく調和することを夢見ています。そして、調和を夢見ることは、差別や偏見などのマイナスな感情の解毒剤になるのです。」 と述べています。

ファン・ロンパイさんは、立場の違いなどによって正誤の価値観が異なるということを認識して、この俳句を詠まれたのだろうと拝察しています。

         

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