俳句 (Haiku) Feed

2019年1月28日 (月)

大相撲「初場所」の俳句

 

Img_2260

Img_2266_2

Img_2231_2

Img_2264

 

  

・大寒や天覧相撲熱気満つ

初場所に柔和な笑顔ご天覧

・初場所や一人横綱仁王立ち

  

  

1月20日は大寒平成最後の初場所も中日となり、天覧試合をテレビで見ながら掲句を口ずさみました。

 

歳時記(俳誌のサロン)から「初場所」の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

    

初場所や赤子のごとく投げられし (今瀬剛一

初場所の蒙古襲来治まらず (大橋晄

初場所や巨漢ころりと土俵下 (新実貞子 

   

 歳時記の詳細はここをクリックしてご覧下さい。)

     

怪我で休場が多く異例の「激励」をされていた横綱稀勢の里は3連敗して引退に追い込まれ、天覧相撲に出場できずさぞ無念だったでしょう。鶴龍も怪我で欠場、白鵬圧倒的な強さで10連勝していましたが怪我の再発で3連敗し休場、横綱全員休場する異例の千秋楽になりました。

関脇の玉鷲貴景勝の優勝争いが注目されましたが、貴景勝が大関豪栄道に敗れ、玉鷲が念願の初優勝を達成しました。

  

2年前の秋場所では日馬富士が一人横綱で頑張りましたが、同年11月に暴力問題不祥事で引退に追い込まれました。

関取の怪我が多いのは関取自身の稽古不足や技の未熟さもあるでしょうが、そればかりではないと思います。

相撲界の事情は知りませんが、伝統を重んじつつ組織の在り方や会場設備(土俵の高さ)などの近代化を図る必要があるのではないでしょうか?

社会全般に「働き方改革」が検討されていますが、相撲界も若者がもっと相撲に魅力を感じるように改善をしなければ相撲の将来が懸念されます。関係者が改善・改革を前向きに検討することを相撲ファンとして期待しています。

元横綱「稀勢の里」には新親方「荒磯」として、このようなファンの期待に是非応えてほしいと思っています。

       

(青色文字をクリックするとリンクされた関連の記事をご覧になれます。)

  

2019年1月27日 (日)

俳句の鑑賞 <冬の日・冬日・冬日向>

  

Img_2307

掲載の写真はカラー図解日本大歳時記(講談社)の季語「冬の日」の解説です。

  

気象庁のHPによると、「冬日」は「最低気温が0℃未満の日」のことです。

  

俳誌のサロンの歳時記「冬日1」の冒頭には高浜虚子の下記の俳句が掲載されています。

    

旗のごとなびく冬日をふと見たり

    

Img_2306_2この俳句を詠んだ時、高浜虚子万葉集の和歌

「わだつみの豊旗雲に入り日さし今宵の月夜さやけかりこそ」

を意識していたかもしれませんが、その思いは何だったでしょうか?

虚子の「旗のごと」の句について、「六四三の俳諧覚書」には次の記載があります。

  
多くの鑑賞者が弱々しい純色の冬日を連想します。ところが虚子は、大きな旗、大きな光の豊旗雲、光の溶鉱炉、と自解で述べています。冬の嵐の向こうに、赤く力強い太陽を見い出したのでしょう。昭和十三年、六十四歳。」

     

高浜虚子は、上記の自解によると下記「冬日9」の「雲突と」の句のように、夕日ではなく真昼の空の雲が切れて見えた太陽か朝日を見て日章旗を連想し句にしたのかもしれません。 

  

昭和12年には日中戦争が始まり、昭和13年には国家総動員法が施行されています。

  

平成最後の冬の夕日を眺めていると、平和を祈らずにはおれません

 

日章旗が新元号の下に平和国家のシンボルとして人々に愛でられる日が来ることを祈っています

         

歳時記から「冬日」の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

   

(詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。)

   

冬日2

やはらかき餅の如くに冬日かな 

        (高浜虚子)

  

冬日3

高層の冬日をはじくの皿  

         (狩野朝子)

  

冬日4

冬日射す母病床の誕生日  

         (徳田正樹)

 

冬日5

句碑の文字冬日なぞつてゆきにけり 

        (稲畑廣太郎)

  

冬日6

山門を染め上げてゆく冬日かな  

        (稲畑廣太郎)

 

冬日7

交番の一輪挿や冬日さす

         (山荘慶子)

 

冬日8

愛犬の癒しのポーズ冬日向 

         (森下康子)

  

冬日9

雲突と切れて射しくる冬日かな 

         (服部珠子)

  

冬日10

花時計冬日を廻しゐたりけり

        (箕輪カオル)

  

  

2019年1月20日 (日)

俳句を楽しもう!「寒」「冬晴」の俳句

  

20250119_120351_220250119_112451_2

Img_2214_1

Img_2214_2  

 

  

冒頭の写真(寒中見舞い状の一部分)や二つ目の写真(俳句HAIKU の記事のパソコン画面一部分)などをタップ拡大してご覧下さい。

  

鴉鳴く庭に出ればヒヨ飛びぬ 

     

寒の鳥青に煌めく機影かな 

   

寒の青機影煌めき行き交ひぬ

  

掲句はふと口ずさんだ即興句をこのブログ用に推敲したものです。

朝食後「寒」の俳句のブログを書こうとしていたところ、鴉が鳴くので「寒烏」の句材になるかと思って庭に出ましたが、鴉は声のみで姿は無く、ヒヨが黐(モチ)の木から飛び立ち、冬晴の空を見上げていると微かな音の飛行機が2機小さく煌めき行き交いました。

  

今日は平成最後の「成人の日」です。

 

若者には「初心を忘れずそれぞれが自分を活かすべく頑張ってほしい」と期待していますが、為政者には与野党対立一点張りでなく足らざるを補完し合い「未来を背負う若者が希望を持って飛び立てる政治」を推進してほしものです。

        

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「寒」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

(詳細は青色文字をクリックしてご覧下さい。)

   

(1)

鴈さはぐ鳥羽の田面や寒の雨

        (松尾芭蕉) 

 

(寒2)

寒晴や転居先にも富士見坂 

        (高木嘉久)

    

(寒3)

寒日和見上ぐる程の子と歩く 

     (小野田敏子)

  

(寒4)

寒の夜の風呂が沸いたと電子音 

        (北島上巳) 

 

(寒5)

浅草に老いて芸なす寒の猿 

         (有働亨)

  

(寒6)

寒三日生きる証の雨戸繰る 

       (森山のりこ) 

  

(寒7)

鎮魂の竹灯籠や寒の朝 

        (西垣順子) 

  

(寒8)

スカイツリーその寒影の長きかな 

       (小林美登里) 

    

(寒9)

入るにも出るにも気合寒の風呂

        (府川昭子)

   

(10)

寒晴れや木の香の満つる木工所  

         (城戸緑) 

  

(11)

点滴を引きずつて行く寒厠 

        (吉田耕人)

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「和文俳句」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

俳句《待春》


   

2025.1.20 更新

待春や老は甘受の根競べ

勇み足仕切り直して春を待つ

誠があれば春近し

「志誠」は、「こころざし まこと」と読んで、5-7-5のリズムにして下さい。

           

春一番おぞましきとはこの言葉

待春や命の限り夢追ひて

      (薫風士)

   

20250104_015626

_002253_2

これらの写真のとおり、2024年2月19日午前0時現在の「俳句HAIKU」へのアクセス累計は1,078,898件と、縁起の良い数字が面白い並び方をしていましたが、2025年1月4日も面白いことに、未明のアクセス累計が1,234,888、一日当たりの平均が308,88と秩序正しく八が並び、過去一週間の累計も3,979と対称的に並びした。

(写真をタップ拡大してご覧下さい。)

   

少年を枝にとまらせ春待つ木 

       (西東三鬼)

 

掲句は合本歳時記の例句です。 

   

Img_2218

カラー図解日本大歳時記(写真参照)によると、

「待春」は「春近し」よりも主観的で、待ちわびる気持ちが強い(冬の季語)、「目を開いて眺めた風景というよりも、瞼のうらに思い描くとき。ことに雪深い地では、待春の情はひとしお切実なものがあろう。(飯田龍太)」

とあります。

      

「筆まか勢」から「春待つ」の例句を抜粋掲載させて頂きます。

  

我が杖も春待つものゝ一つかな

  (盲目の俳人・緒方句狂

  

時ものを解決するや春を待つ

 高浜虚子(1914年、40歳)

大正3年には第一次世界大戦など大事件が次々と起こっています。  

(例句やリンク記事は、青色文字をクリックしてご覧下さい。)

  

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「待春」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

 

待春や氷にまじるちりあくた 

       (河合智月

  

待春の心が先に歩きをり 

       (稲畑汀子)

  

待春や出窓に並ぶ植木鉢 

       (木村てる代

   

待春の伊豆の波音聞く宿り 

        (安原葉)

   

待春や日差し明るくなればなほ 

         (大橋晄)

      

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2019年1月 7日 (月)

《七草・七種・七種粥・七日粥》

 

 (2025.1.7 更新) 

「七日粥」(なぬかがゆ)は「なのかがゆ」とも読みますが、旧暦の正月7日「辰の刻」(午前8時頃)に食べる風習があったようです。

  

20250104_015626_2

この写真のように、「俳句HAIKU」のアクセス累計は2025年1月4日の朝1,234,888 件と、縁起の良い数字です。

 

   

恙無き茶寿を祈るや小松引

                      (薫風士)

   

(2019.1.7の記事)

七草粥食み負けるまじオミクロン

年越やオミクロン株蔓延りて(医療の在り方)」をご一読下さい。

   

Img_2198Img_2197

歳時記(俳誌のサロン) から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

  

青色文字をタップすると例句やリンク記事をご覧になれます。

      

七草やまこと飢ゑたる日の記憶 

       (諏訪悠生子

  

七種を祝ふ一人の膳につく 

        (稲畑汀子)

  

七種粥一日遅らせ子等を待つ 

        (清水かつ)

  

七草やあまれどたらぬものも有り 

        (千代女

  

七種の総ての揃ふ村に住む 

      (水谷文謝子)

   

チュヌの主人(L.P. Lovee)の七日粥の俳句を最後に掲載します。

家族とて犬も一椀七日粥

       (薫風士)

   

チュヌは平成最後(2018年)の1016日に天寿を全うしました。

ここをタップして「チュヌの追悼句」をご覧下さい

   

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

2019年1月 5日 (土)

俳句の鑑賞「初笑い」・「笑初」

    

Img_2125

写真は、日本伝統俳句協会俳句カレンダー1月・51句掲載)です。

「初笑」の俳句はありませんが、写真をタップ(クリック)拡大してご覧下さい。

  

    

  

  

「歳時記」(俳誌のサロン)や「筆まか勢」より「初笑い」の俳句を気の向くままに抜粋させて頂きます。

(詳細は青色文字をクリックしてご覧下さい。)

 

歳時記

初笑され初泣となりしこと  

         (稲畑汀子)

  

句の主が判りてどつと初笑ひ 

         (山田六甲)

  

毒舌に返す毒舌初笑   

          (湯川雅)

  

歯の生えぬ口開け無垢の初笑ひ 

         (三浦澄江)

   

575筆まか勢)

・みどり児の声とはならず笑初

         (稲畑汀子)

   

ちちははの顔を覚えて初笑ひ 

        (松永西瓜)

   

笑初わけもわからず皆笑ふ  

       (井上兎径子)

   

百日の孫が主役の初笑ひ   

         (竹吉章太)

  

最後に拙句を掲載させて頂きます。  

平成の最後を惜しみ初笑ひ

本音をも冗談にして初笑ひ

帰れぬとメールの絵文字初笑ひ

トランプに勝たされ幼初笑ひ

ババ抜きに笑ひこけたる初笑

笑ひ初め幼べろ出し七並べえ

俳人もシルバー川柳初笑い

初笑い笑う門には福来る

  

上記の「平成」の俳句は言わば「記録俳句」です。

「本音をも」の俳句は、「冗談にして」を「冗談として」と助詞を変えると、句意(主・客)が異なります。俳句の良し悪しはともかく、俳句における助詞の重要性の一例になります。

「笑ひ初め」の句は幼孫がトランプの七並べをしたいと言って気を引くためか、「あかんべー」のように舌を出して言ったのが可笑しくて詠んだものです。

歌留多」や「初かるた」は「新年の季語」ですが、「トランプ」や「初遊び」は季語になっていません。「初遊び幼べろ出し七並べえ」とすると、「初遊び」は季語として認知されていないので、川柳とみなされるでしょう。

川柳擬きの俳句にしても、笑いを呼ぶには俳句は川柳に敵いません

  

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2019年1月 3日 (木)

初日・初日の出

   

20250101_072029

冒頭の写真は、2025年元旦のまんぽ道(弥生の丘)より六甲山の初日の出をスマホで撮ったものです。

  

まん歩して望む六甲初日の出

       (薫風士) 

    

(2019.1.3 の記事)

Img_2118

いつものように朝起きて2階のシャッターを上げると、ちょうど初日の出が輝いており、平成の最後の年が平穏無事であることを祈りました

  

    

晴れ男雨戸を繰れば初日の出

平成の最後の初日祈りけり

        (薫風士)

   

俳句・HAIKU by L. P. Lovee (3)《正月・New year》」をご覧下さい

    

ここの青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2018年12月29日 (土)

俳句鑑賞《年の瀬・年の暮》

      

年の瀬や玻璃戸拭きつつ偲ぶ貌

       (薫風士)

   

P1060011a

チュヌが庭とリビングを行き来できるようにしていたので、外から窓を覗いていた可愛いチュヌの顔を思い出しながら大掃除の窓拭きをしました。   

愛犬チュヌは 2018.10.16 に永眠しました。

 

青色文字をクリックして、「愛犬『チュヌ』の追悼句と鉦叩」や「チュヌの追悼 by L.P. Lovee」をご覧下さい。

     

年の瀬や胸に秘めたる我が思ひ 

         (薫風士

  

2291_8087

(2025年の年の瀬には俳句HAIKUのアクセス累計が130万の大台に達することを期待しています。)

  

歳時記(俳誌のサロン)の季語「年の瀬」や「年の暮」の俳句を見ると、人それぞれの過ごし方や思いがありますが、気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

(例句の詳細は青色文字の季語「年の瀬」や「年の暮」をクリックしてご覧下さい)

  

年の瀬と思ふことより励みけり 

人生を語るも年の暮らしく

        (稲畑汀子)

   

年の瀬の声騒がしき灯油売り 

        (志方桜子)

  

年の瀬や教師の仕事また増えて 

       (保坂加津夫)

  

年の瀬や十大ニュース数へ立て 

        (庄中健吉)

  

年の瀬や買はず終ひの宝籤

       (森山のりこ)

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

       

2018年12月21日 (金)

俳句雑感(2)俳句と川柳: 根本的な違いは何か?

      

Img_1699

俳句と川柳はどちらも諧謔・滑稽味のある俳諧連歌から発展した文芸であり、俳句は「発句」から発展し、川柳は「付句」から発展しました。

  

「にもかかわらず、ユネスコ無形文化世界遺産登録への運動が俳句界のみなのは何故か?」

  

その理由について最近ふと思い当たりました。

  

(青色文字をクリックするとリンクされた関連の記事がご覧になれます)

   

俳句の面白さは人事を含む花鳥諷詠にあり、

諧謔・滑稽は川柳における風刺ほど強いものではありません。

 

川柳では人間の様々なありようを風刺して、

その面白さを強く表現します。

  

弱い立場のものが強い立場のものを風刺しすれば、

「憂さ晴らし」になります。

  

その逆をすると、

「風刺」は「いじめ」になります。

 

度の過ぎた風刺は風刺された者の不興を買い、

予期せぬ争いの原因にもなるでしょう。

  

しかし、「」と「節度」を尊重する日本の川柳は、

テロ事件の要因になった風刺漫画の轍は踏まないでしょう

  

最近は「詩性川柳」という呼称の川柳もあるようですが、  

「川柳」という呼称に何故固執するのでしょうか?

伝統俳句」が「季語」を重要な要素としているからでしょうか?

現代俳句には無季の句もあります。

「季語」にあまり拘る必要は無いでしょう。

  

日本は幸い四季のある自然と平和に恵まれていますが、

地域によって季節の変動の仕方が異なり、災害もあります。  

世界には、四季が無く過酷な自然と戦争に苦しんでいる国もあります。

    

俳句界のみが世界遺産登録の運動を推進するのは片手落ちだと思いますが、川柳界には川柳を俳句と共に世界遺産に登録しようという考えはないのでしょうか?

 

俳句界と川柳界が協調して、「俳諧世界遺産運動」とか「俳川世界遺産運動」とか、何か適切な呼称で登録運動を推進すれば、もっと運動が盛り上がるのではないでしょうか?

そうは言っても、世界的には俳諧の発句のような無季俳句もHAIKUで通用しています。

 

「季語」は日本語としてこそ意味がありますが、外国語に当て嵌めることは出来ませんので、国際的に認知された世界最短詩HAIKUを俳句として受け入れざるをえないでしょう。

  

「俳句と川柳は室町時代の俳諧から発展して世界の人々に現在も愛されている世界一短い短詩HAIKUである」と主張して運動を推進する方が、世界無形文化遺産としてユネスコの認定を得やすいのではないでしょうか?

  

この考えに俳句愛好者と川柳愛好者が共に賛同してくれると、

世界平和と世界遺産登録の「草の根運動の一助」になればとの思いでブログを書いている筆者として望外の喜びです。

  

高浜虚子は「俳諧に老いて好もし蕪汁」という俳句を詠んでいます。

  

拙句を最後に掲載させて頂きます。

  

去年今年世界遺産の夢を句に

初夢や世界遺産の句に興じ

川柳も俳句も同じ俳諧よ

果てしなき夢を追いつつ去年今年

去年今年八十路の夢を茶寿までも

     

皆さんは、上記の句を「俳句」と「川柳」のどちらに捉えますか?   

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

  

2018年12月 8日 (土)

愛犬「チュヌ」の追悼句

   

Click here to enjoy Chunu’s haiku in English.

  

 ・秋の夜の抱く愛犬目に泪

   

H25_2

愛犬「チュヌ」は天寿を全うして、動物霊園で合同葬にして頂きました。

天国から皆様のお幸せを見守っています。

  

Img_1985_2

 

 

 

  

  

  

  

  

愛犬の弔ひに鳴く鉦叩き

Img_1983_3

  

   

  

  

   

   

                          

・愛犬の永遠の眠りやちちろ鳴く

 

Img_2034

   

愛犬の七七日紅葉

綿虫や愛犬のゐし庭の隅

・吾もまた犬馬鹿となり師走かな

・哀悼の便り届くや時雨晴れ

・愛犬の伏しゐし庭や冬木の芽

     

    

チュヌは心臓発作・てんかん発作・膵炎などの持病を患っていましたが、医療の進歩のお陰で12歳8ヶ月(人間の寿命なら90歳前後?)の天寿を全うすることができました。

お世話になった動物病院のスタッフの方から「チュヌの最後の頑張りに感動した」とのお悔み状を頂きました。チュヌの主人は、サモエド・スマイルの安らかな最期を看取ることができて慰められました。チュヌの思い出を糧に俳句を慰み・癒しにして、健康長寿を実現したいと思っています。

 

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事(タイトル)が表示されます。記事のタイトルをタップ(クリック)して、ご覧下さい。

  

2018年12月 3日 (月)

俳句の鑑賞 《小春・小春日》

 

Click here to enjoy bilingual haiku in English.

  

昼小春胃の無き労苦甘受して

  

バスの窓小春日和の姫路城

  

書写山の小春日和や円教寺

  

小春日や幼相手の碁に興ず

  

縁小春手ほどきの碁を幼子と

  

汁蕎麦を食みつ居眠り縁小春

  

縁先の日本列島小春

  

煌めくや小春日和の散歩道

 

そろり行く老ひの小春の杖の音

 

小春日や乳母車には買物も

  

街小春引越し近き花時計 

        薫風士  

  

20241113_10005320241113_11544820241109_10373020241109_10341120241109_104212Img_1725_1Img_1725_2

  

   

   

    

  

  

   

  

   

      

合本現代俳句歳時記(角川春樹編)「小春」の解説(抜粋) 

  

小春は「小六月」ともいい、陰暦十月の異称ともなっている。立冬を過ぎて …中略… 「小春日」というとその中の一日のことをいい、またその日ざしの意ともなる。小春風・小春空・小春凪などと使う。寒さに向かう中でほんのひととき迎える暖かい日々を、春のようだというので小春と可憐に呼んだものと思われる。

  

青色文字をタップしてリンク記事をご覧下さい。     

歳時記(俳誌のサロン)から「小春」の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。詳細は青色文字の季語「小春」をクリックしてご覧下さい。

  

小春1

小春日や日曜画家も景のうち 

        (鷹羽狩行)

  

小春日や遊び心の雲浮ぶ   

        (斎藤道子)

  

小春2

野良猫の好みの場所の小春かな 

       (竹川美佐子)

 

小春日の水切り五つ跳ねにけり

        (北吉裕子)

    

小春3

小春日の庫裡に笛吹きケトル鳴る

        (渡辺周子)

  

小春日やピサの蒼天比類なき

        (久保晴子)

   

小春4

肩書がとれて身軽の小春かな  

        (君塚敦二)

  

物干しに男一人の小春かな   

        (廣瀬義一)

    

小春5

小児科医院でれば漂ふ小春の陽 

         (鴨下昭)

  

小春日や医師も機嫌の良き術後 

       (木村茂登子)

   

小春6

小春日や淺間のゆれ上る   

        (正岡子規)

  

浜に出て小春の砂の踏みごこち 

        (清海信子)

   

小春7

縁側の父と母との小春かな   

       (德田千鶴子)

  

島の猫人なつこくて小春かな  

       (あさなが捷)

  

小春8

小春日や老人ホーム見学会   

        (安居正浩)

   

牛窓のエーゲ海めき瀬戸小春

         (和田一)

  

小春9

小春日の猫にもの言ふひとりもの

       (竹貫示虹)

   

小春日の山河哀しや汚染の地

      (大島みよし)

  

小春10

糸垂れて暮るる小春の小川かな

       (宮崎靖夫)

   

晴れをとこは俺だ己よと小春かな

       (石田きよし) 

   

小春11

小春日や亀の甲羅の数珠繋ぎ

       (松橋輝子)

 

小春日の窓際猫の定位置に

       (柳田美代子)

  

この俳句は、「猫の定位置に」を「猫も定位置に」と「助詞」を変えると、実態はともかくとして、「作者も猫も」小春を楽しんでいることになり面白さが出ると思います。

  

小春12

小春日やたまごサンドのあふれやう

        (稗田寿明)

 

服を着る犬を見てゐる小春

        (千原叡子)

  

小春13

小春日や名のみ残りし富士見坂

       (德田千鶴子)

 

北国を忘れさせたる小春かな

        (坂下成紘)

  

小春14

小春日や小枝の箸のおままごと

       (斉藤マキ子)

 

一茶忌の小春に遊ぶ雀かな

       (池乗恵美子)

  

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

     

2018年12月 2日 (日)

俳句の鑑賞 <12月>

    

Img_2058

早くも平成最後の12月を迎えました。

伝統俳句協会の俳句カレンダー12月に、高浜虚子俳句「俳諧に老いて好もし蕪汁」の短冊が掲載されていますが、「年を以て巨人としたり歩み去る」という虚子の俳句のように、今年も様々な出来事がありました。

 

  

   

    

  

極月や翻訳したる虚子百句 

       (薫風士)

  

今年は高浜虚子の100句を英訳して国際俳句交流協会のホームページに掲載して頂き、念願を果たすことが出来ました。  

このブログ「俳句 HAIKU」に「歳時記」などの「師走」の俳句を集めています。ここをクリックしてご鑑賞下さい

  

愛犬チュヌは10月16日に天寿を全うして永遠の眠りにつきました。「チュヌの便り」の総集編ご高覧頂けると幸甚です。 

  

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事(タイトル)が表示されます。

  

2018年11月30日 (金)

未来を開く「花と緑の街」(フォト俳句特集)

     

 Click here to enjoy bilingual haiku in English. 

記事のタイトル(青色文字)をタップして、

俳句と写真の詳細をご覧下さい。

   

Sn3u0676

  (薔薇苑の写真と俳句)

  

   

    

    

   

オープンガーデンコンサート

      

51回三田市民文化祭俳句大会 

(席題)「夕月」・「スマートフォン」

市長自作の俳句をご覧下さい)

  

Img_2026_2

  この写真は、下記拙句の入選賞品(シクラメン)です。

     

    

   

   

文化の日喜寿の手習ひスマートホン

              

50回三田市民文化祭俳句大会 

 

 (席題)「落葉」  

 

句に興じ白寿夢みつ落葉焚く

  

掲句は薫風士の受賞句です。写真は受賞のクイーンローズです

   

      

深田公園他の俳句と写真)  

  

   

俳句の鑑賞 <万緑> 

   

Cimg3120_2

  

           

  

  

  

俳句の鑑賞《初紅葉・薄紅葉

 

(深田公園の写真と歳時記の俳句)

  

秋麗」の俳句と「深田公園」の写真

    

「薄紅葉」の俳句と「ひとはく・ホロンピア」の写真

    

Cimg4688

   

       

     

         

「紅葉」(歳時記)の俳句と

「深田公園」の写真

         

  

有馬・瑞宝寺公園  

(紅葉の俳句と写真) 

Img_1914

    

  

    

  

     

初雪の俳句 

(手作りの庭の日本列島初雪    

Cimg2408

   

     

    

  

   

「若葉」の俳句を作って楽しもう!

  

(俳句愛好家がチュヌの庭に来訪)  

Cimg3621

    

 

    

 ペット(愛犬)の写真とチュヌの俳  

   

Imga0508_2

   

          

         

      

 

  

   

  

  

  

初夢の俳句

       

仕事に追われている若い人々も、

「三田の歴史・自然」や俳句の面白さを知り、

心の慰みにしてくれれば、嬉しいです。

        

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2018年11月27日 (火)

俳句《冬の薔薇・冬薔薇》

    

Img_1714

0364

0368

ここをクリック(タップ)すれば「冬の俳句特集」をご覧になれますが歳時記(俳誌のサロン)などから気の向くままに「冬薔薇」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

  

例句の詳細は青色文字(季語)をクリック(タップ)してご覧下さい。

      

冬の薔薇1

冬薔薇や気になる人のとほくゐて 

         (環順子)

   

冬薔薇古城に聴きしオルゴール 

              (川端和子)

(注)俳誌のサロン「歳時記」(2015.12.27)の「古域」は「古城」の入力ミス・文字化けと判断し、修正して掲載しています。

  

冬薔薇を贈られしより誕生日 

        (稲畑汀子)

   

第九歌ふ壇に深紅の冬薔薇 

        (吉見文子)

  

冬の薔薇2

したたかにこの世を生きて冬薔薇 

        (栢森定男

   

冬薔薇にはにかむ色もありにけり 

        (菊地一枝)

  

精一杯生きて八十路や冬の薔薇 

         (筏愛子)

   

子の文に癒やされし夜の冬薔薇 

       (相沢有理子)

  

冬の薔薇3

喜寿の友米寿の吾へ冬薔薇 

       (松崎鉄之介)

   

冬薔薇開かぬまゝに友逝きし 

        (舩越美喜)

   

友の訃の葬無しとのみ冬薔薇 

        (相良牧人)

   

妻逝くも吾は翁ぞ冬の薔薇 

        (林友次郎)

  

冬の薔薇4

文机の冬薔薇匂ふ芙美子の間 

      (小石川後楽園)

   

新築の槌音うれし冬薔薇 

        (林友次郎)

   

冬薔薇の紅き蕾のままに落つ 

        (前川明子)

   

冬薔薇の風に吹かれて中之島 

       (出口貴美子)

  

冬の薔薇5

表札の外されてをり冬の薔薇 

        (加藤惠子)

   

とぼとぼと帰りの道に冬薔薇 

         (秋川泉)

  

筆まか勢

一輪の冬ばら投げてフィギュア終ふ

     (小川濤美子

  

冬薔薇の咲いてしをれて人遠き

       (日野草城

  

冬薔薇の蕾のままに昭和果つ

       (五島久子

   

菊枯れて冬薔薇蕾む小庭かな

       (正岡子規

   

銀座には銀座の生活冬薔薇

       (高木晴子

  

最後に拙句(まんぽ俳句)をご笑覧下さい。

暮れ近き土佐堀川や冬の薔薇

黄の一輪狭庭に凛と冬薔薇

白と黄の一輪ごとの冬の薔薇

丈高き白き一輪冬薔薇

門先に白き一輪冬の薔薇

門入ればアーチに一つ冬の薔薇

冬薔薇のアーチに著し白一輪

冬薔薇のアーチに偲ぶ逝きし友

   

「冬薔薇」は「ふゆそうび」か「ふゆばら」と5・7・5のリズムに読み、「著し」は「しろし」と読んで下さい。

     

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

2018年11月20日 (火)

有馬・瑞宝寺公園 (紅葉の俳句と写真)

 Click here to enjoy bilingual haiku in English. 

 

Img_1920_2_2

Img_1889_2

Img_1911_2

  

11月9日に有馬温泉瑞宝寺公園を吟行し、時雨上がりの明るい空の下に目を見張る美しい紅葉を満喫することが出来て非常にラッキーでした。

   

写真と拙句を掲載しますが、圧倒されるような美しさはとても満足に表現できません。

   

(写真はタッチ・タップして拡大できます。青色文字をクリックすして、歳時記や解説記事をご覧下さい。)

   

・目を見張る紅葉彩る瑞宝寺

  

・晴れ男句作に興じ紅葉狩

  

・行く程に瀬音高まる紅葉径

   

・有馬路の癒しの森の紅葉かな

  

・一行の去りて瀬音や紅葉園

  

太閤の碁盤てふ石紅葉置く

  

・句帳手の俳人の背散る紅葉

  

・紅葉径尺八の音の嫋嫋

  

白き杖暫し佇む紅葉狩

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

  

2018年11月16日 (金)

俳句の鑑賞 :「初時雨」「片時雨」「古都時雨」

    

Click here to see "Bashō's haiku in Japanese and English by L. P. Lovee".

Click here to enjoy J-E Bilingual HAIKU of Kyoshi Takahama in English.

  

Img_1827_2

(冬の俳句特集)不意打ちのオミクロン株冬の雷 をご一読下さい。  

   

歳時記俳誌のサロン「初時雨」の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

   

    

初時雨1

 

初時雨仮住ひまだ解けぬまゝ 

        (松本松魚)

 

南座四条大橋初しぐれ  

        (坂本俊子)

    

初時雨2

  

さいはては雪と聞く夜の初時雨 

        (長谷川春)

  

初しぐれ赤い首輪の迷ひ犬 

       (藤井智恵子)

  

初時雨3

 

初しぐれ煮込みうどんの昼餉とす 

       (大野ツネ子)

 

病院に着きて安堵の初時雨 

        (平島利男

   

初時雨4

  

病癒えし夫に寄り添ひ初時雨 

        (堀田清江)

  

句碑訪ひて巡る余呉湖や初しぐれ 

        (大橋淳一)

  

初時雨5

 

入館の列のしんがり初しぐれ 

        (門伝史会)

  

モネの池通りすぎたる初しぐれ 

        (中谷富子)

   

  

歳時記の「時雨」から「片時雨」の句を抜粋させて頂きます。

 

時雨1

参拝は急ぎなされと片時雨 

        (佐藤康子

     

時雨2

水面から雨の降り出す片時雨 

        (丸山敏幸

    

時雨3

旅果に逢ふ嵯峨野路の片時雨 

       (佐藤よしい

 

時雨4

軒を借る西行堂の片時雨 

       (堀田恵美子

 

時雨5

天平の鴟尾をけぶらせ片時雨 

       (荻原八重子 

(注)「時雨5」(2015年5月30日 作成)の掲句にある「鴎尾」は「鴟尾」の文字化けと解釈して訂正・引用しています。

      

最後に拙句を掲載させて頂きます。 

幼いふ京都らしいと古都時雨 

目覚めれば音のかそけき初時雨 

有馬路やフロントガラス片時雨 

      薫風士

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

夕月とスマートフォン (第51回三田俳句大会)

   

(P.S. 2023.9.15)

ここをクリックして、「四季の吟行《三田市》」をご覧下さい

    

ここをクリックすると、「俳句鑑賞『落葉』《第50回三田俳句大会に参加して》」をご覧になれます

   

(2018.11.16)

Img_1932_2

Img_1949_2

(写真)

大会前の踊り(目に障害のある方)や高得点者受賞の花

  

   

掲題は2018年11月10日に開催された第51回三田市民文化祭俳句大会の席題です。

伝統的な「夕月」と現代的な「スマートフォン」を当日投句の席題とされたのは三田俳句協会若森京子会長のご配慮でしょうね。 

参加者(選者も含む)は「夕月」か「スマートホン」かの席題で各人が1句投句し、40句の投句がありました。 

高得点句5句を下記に掲載させて頂きます。

  

もう居ない犬小屋の上夕月夜 

        (桑原政子)

 

夕月やきょう一日の試歩終る 

        (仲加代子)

 

夕月や献上の絹おりし音 

       (出井なつ子)

 

スマートホン持たずに死のう古酒新酒 

        (木割大雄

  

文化の日喜寿の手習いスマートホン 

       (木下さとし

  

選句は、一般の参加者は各自3句、選者は5句(?)で投句作者の氏名は得点集計後に発表されました。

筆者の愛犬「チュヌ」が先月永眠しましたので、愛犬家として共感できる「もう居ない」の句を先ず選び、「試歩」の句などを採りました。俳句愛好家には愛犬家も多く、「もう居ない」の句は断トツでした。

選者(木割大雄先生)の俳句と拮抗して筆者の俳句も高得点を得たのは名誉なことでした。   

ここをクリックして、「俳句HAIKU」・「チュヌの追悼」をご高覧頂ければ望外の喜びです

  

森三田市長も来賓として駆けつけて来られ、次の俳句を披露されました。   

ビール注ぐグラスの先に妻の顔

        (森 哲男

ビール」は夏の季語です。「妻の顔」を読者の想像に任せた中々の秀句ですね。

市長以下関係者の方々には三田市民俳句協会の発展のご支援をお願いしたいものです

        

(2021.3.11 追伸)

今日は東日本大震災から10年になります。東北忌に思うことNHKの「東日本大震災アーカイブス」3.11映像 あの日、何が起きていたのか青色文字をクリック or タップしてリンク記事をご覧下さい。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

  

2018年11月15日 (木)

J-E HAIKU in English(バイリンガル英語俳句)

    

Click here to enjoy J-E Bilingual HAIKU in English.

See "Enjoy bilingual haiku of Kyoshi Takahama" in HIA HP.

2018年11月14日 (水)

俳句の鑑賞 「七五三」

   

思い出の写真俳句を作ろう! 

故郷を「まんぽ俳句」で元気にしよう!

青秋晴れ色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧下さい。   

  

(2023.11.16更新)

秋晴れの七五三の日に健康管理のゴルフをエンジョイし、駄句を口ずさみました。

  

七五三孫爺離れ吾ゴルフ

       (薫風士)

 

Img_1958

Img_1966_2

1115_142642

  

  

   

    

七五三の俳句を「歳時記」(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

  

例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい。

    

七五三1

 

家を出てもう背に負はれ七五三 

       (田口千恵子)

  

七五三細きうなじの願ひ事 

       (武岡東西

 

この村の観音日和七五三 

       (大橋敦子

  

宮島の鹿のおじぎや七五三 

       (影山わこ)

   

ジーパンの母に連れられ七五三 

       (岡本たか子)

  

七五三2

 

七五三妊婦もつとも美しき 

        (佐藤鬼房

  

子等よりも祖父祖母父母が七五三 

       (稲畑廣太郎)

  

やさしげに姉が手を曳き七五三 

        (溝内健乃)

   

絢爛の負んぶや抱っこ七五三 

        (紀川和子)

  

喜びも倍加双子の七五三 

        (楯野正雄

  

七五三3

  

ひたすらに晴着嬉しき七五三 

         (大橋晄)

  

七五三七人育てし親敬ふ 

       (井田実代子

  

ホスピスに晴着の母子や七五三 

        (石田康明)

  

社殿まで抱かれて雨の七五三 

       (柴田佐知子

  

線量計つけて被災地七五三 

       (大西よしき)

  

最後に拙句を掲載します。

七五三「いい子いい子」と掲げ上げ

恙なく七五三祝ぐ三世代

我が夢は七五三祝ぐ四世代

祈るには数へ年よし七五三

祝ふには満年齢の七五三

神主の商ひ上手七五三

       (薫風士)

  

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。 

  

2018年11月11日 (日)

俳句の鑑賞《冬に入る・立冬・冬立つ》

Click here to enjoy J-E Bilingual HAIKU of Kyoshi Takahama in English.  

Click here to enjoy J-E Bilingual HAIKU of Bashō in English.

       

(P.S. 2021.11.18)

Img_1800_2

(写真はタップ・拡大してご覧下さい。

  

暖冬の天気予報に違わず、立冬(11月7日)の翌日は夏日のような陽気で久しぶりのゴルフを満喫しました

      

前座として拙句を掲載しますが、ここをタップすれば「(冬の俳句特集)不意打ちのオミクロン株冬の雷」をご覧になれます

   

  

冬に入るエイジシューター友にして

 

冬立つもゴルフに興ず晴れ男

  

冬紅葉狙ひ快音ティーショット

 

立冬のゴルフの一日満喫す

       

  

(2018.11.11)

    

歳時記(俳誌のサロン)の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

 

(詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。)

 

  

冬に入る1

  

庭を掃く乾きし音や冬に入る 

       (黒川悦子)

 

味噌汁の湯気に朝の日冬に入る 

        (木下節子)

  

 

冬に入る

 

心臓の断面撮られ冬に入る 

        (高田令子)

 

エンゲージリング嵌められ冬に入る 

       (鈴木えり子)

  

冬に入る

 

スカーフの数また増えて冬に入る 

       (嶋田摩耶子)

 

八ヶ岳の大いなる影冬に入る 

        (密門令子)

 

冬に入る4

  

冬に入るいつもの場所に血圧計 

       (鈴木多枝子)

 

血圧の一喜一憂冬に入る 

       (岡本直子)

 

冬に入る

  

冬に入る今宵の夫は道後の湯 

       (増田一代)

 

夫の愚痴聞くも看取りや冬に入る 

       (田村加代)

  

   

立冬

 

立冬のことに草木のかがやける 

        (沢木欣一

 

立冬といふも実感なき陽気 

        (稲畑汀子

 

立冬の風と覚ゆる峠かな 

         (泉和美)

 

  

冬立つ

 

あらたのし冬立つ窓の釜の音 

          (鬼貫)

 

冬立つや富士くつきりと高架駅 

        (塩千恵子

   

211118211118_2

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。