« 俳句を楽しもう!「寒」「冬晴」の俳句 | メイン | 大相撲「初場所」の俳句 »

2019年1月27日 (日)

俳句の鑑賞 <冬の日・冬日・冬日向>

  

Img_2307

掲載の写真はカラー図解日本大歳時記(講談社)の季語「冬の日」の解説です。

  

気象庁のHPによると、「冬日」は「最低気温が0℃未満の日」のことです。

  

俳誌のサロンの歳時記「冬日1」の冒頭には高浜虚子の下記の俳句が掲載されています。

    

旗のごとなびく冬日をふと見たり

    

Img_2306_2この俳句を詠んだ時、高浜虚子は万葉集の和歌

「わだつみの豊旗雲に入り日さし今宵の月夜さやけかりこそ」

を意識していたかもしれませんが、その思いは何だったでしょうか?

虚子の「旗のごと」の句について、「六四三の俳諧覚書」には次の記載があります。

  
「
多くの鑑賞者が弱々しい純色の冬日を連想します。ところが虚子は、大きな旗、大きな光の豊旗雲、光の溶鉱炉、と自解で述べています。冬の嵐の向こうに、赤く力強い太陽を見い出したのでしょう。昭和十三年、六十四歳。」

     

高浜虚子は、上記の自解によると下記「冬日9」の「雲突と」の句のように、夕日ではなく真昼の空の雲が切れて見えた太陽か朝日を見て日章旗を連想し句にしたのかもしれません。 

  

昭和12年には日中戦争が始まり、昭和13年には国家総動員法が施行されています。

  

平成最後の冬の夕日を眺めていると、平和を祈らずにはおれません。

 

日章旗が新元号の下に平和国家のシンボルとして人々に愛でられる日が来ることを祈っています。

         

歳時記から「冬日」の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

   

(詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。)

   

「冬日2」

やはらかき餅の如くに冬日かな 

        (高浜虚子)

  

「冬日3」

高層の冬日をはじく猫の皿  

         (狩野朝子)

  

「冬日4」

冬日射す母病床の誕生日  

         (徳田正樹)

 

「冬日5」

句碑の文字冬日なぞつてゆきにけり 

        (稲畑廣太郎)

  

「冬日6」

山門を染め上げてゆく冬日かな  

        (稲畑廣太郎)

 

「冬日7」

交番の一輪挿や冬日さす

         (山荘慶子)

 

「冬日8」

愛犬の癒しのポーズ冬日向 

         (森下康子)

  

「冬日9」

雲突と切れて射しくる冬日かな 

         (服部珠子)

  

「冬日10」

花時計冬日を廻しゐたりけり

        (箕輪カオル)

  

  

コメント

2025.2.9 更新

コメントを投稿