俳句 (Haiku) Feed

2019年12月31日 (火)

虚子俳句15句の季語クイズ

 

〇に季語の文字を入れて下さい。

答えは〇をクリックするとご覧になれます。

 

(1)〇〇〇〇貫く棒の如きもの

(2)の山屍を埋めて空しかり

(3)〇〇や闘志抱きて丘に立つ

(4)〇〇の埃の如く人死ぬる

(5)神にませばまこと美はし那智の

(6)流れ行く〇〇の葉の早さかな

(7)〇〇に生れ網をかけねばならぬかな

(8)一つ根に離れ浮く葉や〇〇〇

(9)〇〇や花鳥諷詠南無阿弥陀仏

(10)独り句の推敲をして〇〇〇

(11)〇〇も鳴き〇〇も泣くのみぞ

(12)〇〇〇や皆愚かなる村のもの

(13)爛々と昼の星見え生え

(14)〇〇〇眠れる人に凭(よ)り眠る

(15)〇〇や大悪人虚子の頭上に

    

クイズ嫌いがクイズ作りに挑戦しました。

正解は幾つありましたか?

 

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2019年12月28日 (土)

虚子の俳句「去年今年貫く棒の如きもの」の棒とは何か? (改定版)

        

掲句「去年今年」について稲畑汀子さんは「虚子百句」において次のように述べている(抜粋)。  

     

「昭和25年12月20日、虚子76歳の作である。・・(省略)・・時間の本質を棒というどこにでもある具体的なものを使って端的に喝破した凄味のある句であるが、・・(省略)・・この棒の、ぬっとした不気味なまでの実態感は一体どうしたことであろう。もしかすると虚子にも説明出来ず、ただ「棒」としかいいようがないのかも知れない。敢えて推測すれば、それは虚子自身かも知れないと私は思う。

この句は鎌倉駅の構内にしばらく掲げられていたが、たまたまそれを見た川端康成は背骨を電流が流れたような衝撃を受けたと言っている。感動した川端の随筆によって、この句は一躍有名となった。・・(以下省略)」

  

汀子さんは上記の如く述べているが、この句の「棒」は虚子の信念・意志を象徴していると思う。「貫く棒の如きなり」と言わず、「貫く棒の如きもの」と言っているから「時のながれ」というよりも虚子の俳句に対する考えや信念の強さの比喩に違いない。

  

「虚子俳句の痴呆性」を云々する人がいるが、この俳句には「大鐘のごとし。小さく叩けば小さく鳴り。大きく叩けば大きくなる。」という坂本龍馬の言(勝海舟に説明した西郷隆盛の評価)を当てはめたい。

  

文学に限らず、音楽や絵画など、芸術は個性を表現するものであり、それをよく理解できるか否かは鑑賞する人の性格や人生観、能力などが左右する。まして、俳句は17音(文字)で表現する短詩であり、論理ではなく感性にうったえるものである。従って、俳句はその作者と「場」を共有するか、それが作られた「場」を適切に推定することが出来なければ理解できないことがある。

特にこの「去年今年」の句のように比喩的な俳句はそうである。それを読む人が卑しければ卑しい句であると誤解されることになる。逆に、読む人が優れていればその句を作った人の意図以上に解釈されることも珍しくない。それは俳句の本質的な限界でもあり広がりの可能性でもある。中立的な表現の俳句は鏡のように、読む人の心を映しだす。

虚子はこのような俳句の面白さもこの句に織り込んだのではなかろうか?

  

大岡信は「百人百句」において、「俳句という最少の詩型で、これだけ大きなものを表現できるのはすごいと思わざるを得なかった。」と次のように述べている(抜粋)。  

  

「昭和20年代後半から30年代にかけては『前衛俳句』の黄金時代で、若手の俳人はそちらに行ってしまい、虚子は一人さびしく取り残されている感があった。・・(省略)・・私は現代詩を書いていたので、・・(省略)・・どちらかというとはじめに前衛派的な人々の句に親しんだので、それから逆に句を読み進め、高浜虚子を初めてというくらいに読んでみた。すぐに感じたのは、虚子の俳人としての人物の大きさだった。私は常々現代詩を作り、・・(省略)・・斎藤茂吉が好きだったので茂吉の歌もよく読んでいた。しかし、『去年今年』の句を読んだときに、俳句という最小の詩型で、これだけ大きなものを表現できるのはすごいと思わざるを得なかった。・・(以下省略)」

  

この句についてインターネットで検索していると、宗内敦氏の「アイデンティティ-第二芸術」というタイトルの傑作な記事があった。 

   

「去年今年(こぞことし)とは、行く年来る年、時の流れの中で感慨込めて新年を言い表す言葉である。しかして虚子のこの一句、『貫く棒の如きもの』、即ち、時の流れを超えて『我ここにあり』と泰然自若の不動の自我を描いて、まさに巨星・高浜虚子の面目躍如たる『快作にして怪作」(大岡信『折々のうた』)の自画像である。それが何としたこと、バブル絶頂の頃だったか、ある新聞の本句についての新春特集ページに、『この句を知ったとき、顔が火照り、胸がときめき、しばらくは止まらなかった』という中年婦人の感想文(投書)が載せられた。一体何を連想したのか。破廉恥にも、よくぞ出したり、よくぞ載せたりと、バブル時代の人心・文化の腐敗に妙な感動をもったことを思い出す。・・(以下省略)」

  

この句を作ったとき虚子は夏目漱石の「草枕」の冒頭にある有名な文「智に働けば角が立つ、情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」も意識していたかもしれない。

 

この句の「棒」のイメージは、「草枕」の「情に掉させば流される」という文句や方丈記の名文句美空ひばりのヒット曲「川の流れのように」の歌詞など、時世・人生を表現するのに用いられる「川のながれ」とは全く異なり、力強くて斬新なものである。

  

虚子は「深は新なり」とか「古壺新酒」と言っている。「花鳥諷詠」と「客観写生」を唱道していたが、「前衛俳句」の黄金時代にあって、「去年今年」の句を作ることによって「これも『花鳥諷詠』だ」と、その幅の広さと虚子の信念と自信をアッピールすることを意識していたのではなかろうか。

   

俳談」や「俳話」なども読み、虚子の考えや作句の「」を知るにつれて虚子の俳句をよく理解できるようになる。インターネットのブログを検索していると、様々な俳句の解釈があり面白い。この「」をわきまえず、俳句のみならず作者の人格まで悪しざまに云々するブログを見かけることもある。それを鵜呑みにしている人もいるようで困ったものである。

    

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2019年12月25日 (水)

薫風士の川柳と俳句(12月の例句)

  

故郷を「まんぽ俳句」で元気にす

青色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧下さい。

   

川柳も俳句も根は同じ俳諧です    

俳句も川柳も気軽に楽しみましょう!

  

・スーパーでポイント稼ぐキャッシュレス (川柳)

  

・キャッシュレス知らず買い物年暮れる (俳句)

   

・キャッシュレス知らず清算年用意 (俳句)

   

・復興の街のセールが姦し (川柳)

   

・復興の歳末セール姦しく (俳句)

  

・キャッシュレスついうかうかと買い過ぎた (川柳)

   

歳末のセールに寂し我が財布 (川柳・俳句) 

   

・4Kの良さも分からぬ老いの目よ (川柳)

  

・4Kの良さをも知らず老いの春 (俳句)

   

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2019年12月22日 (日)

ハイク・俳句・HAIKU

まんぽ俳句会  (会員募集)   

Click here to "Enjoy bilingual haiku of Kyoshi Takahama!"  

Click here to see "Basho's haiku in Japanese and English by L. P. Lovee".

  

・漫歩して令和の御代初句会

  

あなたは「俳句なんて!」と、俳句の「食わず嫌い」になっていませんか?

俳句は楽しむものです。「名句」でなく「迷句」を作っても、初心者が恥じることはありません。

「迷句でも楽しめば良い」と割り切って、5・7・5を口ずさみましょう。

その内に、まぐれでも「名句」が出来るのが、俳句の面白さです。

  

「ハイク (hike)」俳句を作ろう!

徘徊」でなく「俳諧」を楽しもう!

廃人」でなく「俳人」になろう!

   

・パソコンに向かう縁側小春の日

小春日や老い二人行く漫歩道

・そろりゆく老々介護冬日差す

時雨晴れ笑みの行き交う漫歩道

   

まんぽ俳句会」は、令和の俳句塾として、定年・退職を迎える世代が俳句を楽しむための敷居を低くし、奥の深い俳句の世界へ飛び立つまでの「巣箱」になることを意図しています。

     

俳句HAIKU」をご覧になれば、俳句の面白さがわかるでしょう。

ご希望なら、貴方の句心に沿って、推敲・添削のアドバイスを致します。

俳句を楽しみ、心身ともに健康な長寿を全うしようとする俳句愛好者を増やすことを願っています。 

このサイト「俳句HAIKU」は営業目的ではありません。

お気軽に、コメント欄にご投稿下さい。 薫風士

  

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2019年12月 7日 (土)

盆栽と俳句  (「まんぽ俳句会」の会員募集にちなんで)

     

「俳句は盆栽に通ずるところがある」と思って「盆栽俳句」をインターネット検索すると、正岡子規の客観写生の理念を引き継いだ高浜虚子以来のホトトギス系の俳句のあり方について観念的に痛烈な批判をした記事がありましたが、このような批判者は芭蕉の言葉「虚と実」・「不易流行」や高浜虚子の俳句の神髄などをよく理解しているのでしょうか?

 

正岡子規の「俳諧大要」を読んだ上で批判しているのでしょうか?

 

浅薄な誤解に基づく批判は「俳句の食わず嫌い」を生んでいるように思います。

 

「山高ければ裾広し」・「裾広ければ山高し」です。

 

このような批判をする俳句の先生方には理想とする自らの俳句を提示するなり、作者の句心にそって句評や添削をしてほしいものです。

   

俳句は「好き好き」、「詠み人次第・読み人次第」です。

  

まんぽ俳句会」は人それぞれが個性を生かして俳句を楽しむための敷居を低くし、奥の深い俳句の世界へ飛び立つ「巣立ち」までの「巣箱」になることを意図しています。

俳句愛好家のご支援が頂ければ望外の喜びです。

 

下記のブログ記事がご参考になれば幸いです。

 

俳句の作り方 《5つのポイント》 

 

俳句談義(12):「椿寿忌」の俳句と高浜虚子

 

高浜虚子と金子兜太

 

俳句雑感(4): 高浜虚子と坪内稔典(俳句は詠み人・読み人次第)

 

俳人の文法力

    

(青色文字をクリックするとリンクされた記事を読むことが出来ます。) 

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2019年12月 6日 (金)

まんぽ俳句会(新人歓迎)

   

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう

青色文字をタップしてリンク記事をご覧下さい。

   

小春日の「ふれあいカフェ」交はす笑み

「交わす」は伝統俳句では「交はす」と旧仮名遣いにするのが普通です

       (薫風士)http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2024/02/no6-a6b5.html

        

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まんぽ俳句会」の会員募集のポスターを市民センターのロビーに掲示して頂き、その後の様子を見ようと市民センターを訪ねたところ、ロビーの「ふれあいオープンカフェ」で2人の女性が紙コップ1杯100円のコーヒーのサービスをしていました。    

                       

何人かの男性が新聞を見たり談笑したりしていましたが、その1人が「今日は小春日だね」と呟くのを聞き、即興の「小春」の俳句を作りました。

  

小春日やもてなし上手ボランティア    

小春の日ボランティア女の笑み豊か

(この俳句の「女」は「め」と読みます。俳句では5・7・5のリズムに収めるために漢字の様々な読み方をします。「小春の日」は単に調子を整えるためではなく、時候を表す「小春日」より「日差し」を表すニュアンスです。)

  

ホールでは「ぽこ あ ぽこ」の「アンサンブルを楽しむ会」のピアノと女性コーラスの演奏会が開催されていました。

郷の音ホール」の演奏会の事前練習とPRを兼ねた演奏会なのか、無料でしたが聴きごたえのある演奏でした。

  

清朗や女性コーラス小六月

              薫風士

   

コーラスは朝ドラ「あさが来た」のテーマソング「365日の紙飛行機」でした。

「折り方を知らなくても いつの間にか飛ばせるようになる それが希望 推進力だ ああ 楽しくやろう 365日 飛んでいけ! 飛んでみよう!」

  

「ポコ ア ポコ」(poco a poco)は「少しずつ」というイタリア語です。

ぽこぽこ歩きながら自分の思いや見たことなどを 5・7・5 に口遊んでいると、いつの間にか貴方の俳句が上達するでしょう。

  

「まんぽ俳句会」に参加して、自分なりの俳句を楽しみませんか?

  

まんぽ俳句を楽しもう!」に記載のとおり、初心者もベテランも楽しめる多様性のある和やかな俳句会です。

(親睦の非公開の俳句会です。入会金や参加費は必要ありません。)

             

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2019年12月 5日 (木)

俳人の文法力

      

昭和・平成の俳句界を代表する俳人の2~3人の著書を見ると、高浜虚子の俳句「神にませばまこと美はし那智の滝」について、「那智の滝は神様なのでじつに美しい」などと単純に解釈していますが、それは文法的な裏付けの無い感覚的解釈でしょう?

  

「神にませば」が何故「神様なので」と解釈されるのか納得できず、2年程前に俳句の深読みをして、「高浜虚子の俳句 《「去年今年」と「神にませば」の面白い解釈》」というブログ記事を書きました。

最近、この解釈を裏付ける「補陀落・普陀落(ふだらく)」という言葉に出会い、筆者の解釈が間違いでなかったという確信を得ました。

   

広辞苑によると、「ふだらく」は「(梵語Potalakaの音写。光明山・海島山・小花樹山と訳す)観世音菩薩が住む山。南海上にあるという。日本では和歌山県那智山などに擬する。」と解説されています。

   

著名な俳人の中には、詩的解釈を文法的解釈よりも優先し、自分の解釈に合わなければ、自分の文法力の無さを棚に上げ、「目糞鼻糞を笑う」ような批判をしている俳人がいますが、高浜虚子の俳句を嘲る俳句の先生はその一例でしょう。

(蛇足ですが、「俳句の先生」でインターネット検索をすると、「プレバト」で人気絶頂の夏井いつき先生に関連する記事ばかりですが、夏井先生のことを指しているのではありません。)

  

俳句は世界最短の定型詩ですから、「日本語の豊かな言葉を生かすべく、文法を疎かにせず、俳句を作り、俳句を鑑賞したい」と思っています。

(青色文字をクリックすると関連の記事がご覧になれます。写真はSNSに拒否反応をしない俳句会員を募集するポスターです。クリックして「まんぽ俳句会」の趣旨をご覧下さい。)

      

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2019年12月 4日 (水)

《蝉時雨・山眠る・山笑ふ》(政治家の引き際)

   

(2024.6.30更新)

「岸田下ろし」を口にしている長老は、国民の声を聞く総理を引き下ろして一体何をしようとしているのでしょうか?

 

かっての自民党安倍派支持者や親派の評論家や学者には、このような根本的な問題点に触れないで、あれこれと大衆受けするレッテル張りの巧みな方もいますが、まさか、意趣返しをしようとしているのではないでしょうね?!

   

梅雨の亀の呟き《政界の若返りを!》」や「梅東風や届け世界にこの思ひ」、「夏祭り最後を飾る揚げ花火 《俳句XXX》」などをご覧下さい。

   

長期政権が腐敗するのは共産圏に限りません。

自由主義圏でも、政治家の世襲や私物化が笑いごとで済まされない状況になっていないでしょうか?

  

暮れてなお命の限り蝉しぐれ 

       (中曽根康弘)

  

ロン・ヤスの山荘抱き山眠る

ドナルドとシンゾウ談義山笑ふ   

時雨るるや句友と談義翁の忌 

         (薫風士

    

「蝉しぐれ」といえば、芭蕉の俳句や高浜虚子の俳句などを思い出します。

蝉の俳句を鑑賞しよう」をご覧下さい。    

中曽根康弘元首相が2019年(令和元年)11月29日に101歳で天寿を全うされました。

ご冥福をお祈りいたします。

        

安倍総理の「桜を見る会」の実態が問題になりましたが、吉田茂や中曽根康弘の「桜を見る会」と安倍晋三首相の「桜を見る会」を比較してみて下さい。 

 

国を背負う官僚や政治家は、「信なくば立たず」、「政治と行政の透明性」を確保することによって内外の市民の信頼を得なければ、日本のみならず世界の「平和」が維持されないことを肝に銘じて、庶民の期待に応えてほしいものです。

 

長期政権は独裁に陥り周囲を腐敗させますが、その傾向が生じています。

 

「忖度」と「和」を重んじる日本社会では首相の引き際が肝心です。 

 

安倍総理やその取り巻きは、中曽根元総理の引き際を見習ってほしいですが、安倍さんはドナルドに「アメリカ・ファースト」や「白人優先」の政策で世界の危機感を煽ることを止めるようにアドバイスしてくれましたか ?!

 

言いなりになったり、気に入られるように忖度するようでは困りますよ !!

    

日本国民の危険感を煽り、高い兵器を売りつけ、在日米軍駐留経費などの負担額引き上げを日本に要求するトランプ流の政治手法に庶民は憤りを抑えかねていますよ! 

    

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(写真)

NHK NEWS WEBやTV4ch.の映像の一部です。

               

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2019年11月30日 (土)

「まんぽ俳句会」  ご投稿をお待ちしています。

                

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう!         

漫歩・万歩で俳句を作り、集合俳句会・SNS俳句会で相互研鑽・親睦を図ります。

       

興味のある方は、「まんぽ俳句会」

(http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2019/11/post-d2ef-1.html

「究極の愛・ラブを!(Ultimate LOVE!)

(「自己実現」や「世界平和実現」の指針とすべき言葉24語の頭文字を「LOVE」に当てはめています。)

をご覧下さい。

趣旨にご賛同頂けるなら、是非コメント欄に投稿下さい。 

ご投稿をお待ちしています。

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(発起人) 薫風士

  

 

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2019年11月29日 (金)

(Haiku for health) まんぽ俳句を楽しもう!

   

Haiku Aids Increasing Knowledge Universally.

   

(2025.6.13 更新)

薫風やながら俳句を恙無く

和を祈るまんぽ俳句や風薫る

湧き出る泉の如く句を口に

花祭お百度のごとブログ書き

まん歩せば春の句口に自ずから

      

         
「ハイク (hike)」で「俳句」を作ろう!

「徘徊」でなく「俳諧」を楽しもう!

「廃人」でなく「俳人」になろう!

   

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冒頭の写真のように、2025年1月4日未明の「俳句HAIKU」へのアクセス累計は、合計「1,234,888」、1日あたりの平均「308.88」と、縁起の良い「八」の数字が並んでいました。

    

「俳句 365 haiku 」の記事を毎日書いて、世界の人々が平和に過ごせることを祈っています。

ここをクリック(タップ)して「俳句365HAIKU」の記事をご覧頂ければ幸いです

   

「まん歩ネット俳句会」は薫風士が世話人として開催していますが、参加者が投句するだけでなく、選句もして、お互いに意見や感想などの句評や情報を投稿しています。

  

俳句歴50年のベテラン(元神戸同人主宰など)も、俳句を始めたばかりの初心者もいて、お互いに夫々の立場で切磋琢磨して楽しんでいる趣味のネット俳句会です。

  

「まん歩ネット俳句会」に参加ご希望の方は気軽にコメント欄に参加の希望を書いてご連絡下さい。

(非公開の趣味の俳句会です。参加費は要りません。)

    

俳句は、AI(エイアイ)に頼るのではなく、人が詠んでこそ俳句の価値があり、意味があります。

  

エイアイには哲学や感情が無くて愛が有りませんが、人間には感性があり、愛があります。

  

俳句に感性を込めて自然や人の営みを詠むのが花鳥諷詠です。

                           

「まんぽ俳句」の「まんぽ」は、「散歩」を「万步」や「漫歩」などの掛詞にした、健康長寿を目指す「吟行」を意味する薫風士の造語です。

          

薫風やフレイル防ぐ「まん歩」せむ

句を口に癒す心や梅雨明ける

        (薫風士

           

未来へと「まんぽ俳句」を去年今年

         

俳句を心の糧として、まんぽ(漫歩・万歩・満歩)の俳句を楽しみ、心身の健康を維持しましょう!           

    

(2019.11.29の記事)

俳句を通じて世界平和の一助となることを願い小春日の「祝賀御列の儀」のNHKTV特別番組を見ながら、まんぽ俳句」の思いを詠みました。 

   

恙なく祝賀御列菊日和

小春日や平和を祈る旗の波

菊日和笑みて応ふる両陛下

皇后の笑みに涙も小春の日

祝賀の日句友募るや菊日和 

小春日や漫歩万歩の俳句詠む

草紅葉ハイクに遊び八十路行く

句に興じ茶寿も祝ぎたし新酒酌む

気の合ひし句友と談義芭蕉の忌

    

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この写真は、ポーランドの温泉町における薫風士の俳句講演の情景です。(2018年)

  

ここをクリックして、講演の「Let's enjoy haiku!」をご覧下さい

                                

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

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最後の写真は、ファン・ロンパイ元EU理事会議長と薫風士のツ-ショッ卜です。

     

笑みを生む木喰仏や虫集く

風薫る木喰仏や笑みを呼ぶ

      薫風士

    

  

2019年11月26日 (火)

王子動物園吟行 (まんぽ俳句と写真)

    

神戸王子動物園を吟行した薫風士の俳句と写真をご笑覧下さい。

「俳句は気軽に楽しめば良い」ということを若い世代に知ってほしいという思いから、「まんぽ俳句会」を立ち上げました。

掲句はその例句ですが、詳細は「まんぽ俳句会」の記事などをご覧下さい。

青色文字の季語をクリックすると歳時記(俳誌のサロン)や「575筆まか勢」の俳句をご覧になれます。写真はクリックすると拡大します。

  

小春日の木陰に絵筆執る(とる)二人

小春日アシカの番(つがい)ごろ寝して

・小春日やコアラ夫婦は眠りこけ

・小六月ムムの一日のスケジュール

小六月餌に余念無きフラミンゴ

触れ合ひの兎に長蛇冬うらら

冬うらら象やパンダは尻を向け

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

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2019年11月15日 (金)

大垣市芭蕉記念館訪問の「まんぽ俳句」

  

芭蕉の俳句300句の英訳にチャレンジしているので、参考資料を求めて大垣市の芭蕉館「奥の細道むすびの地記念館」を918日に訪ねました。

水門川沿いにある、芭蕉が奥の細道で詠んだ俳句の句碑や銘板などを読みながら、記念館まで「四季の路」の漫歩をエンジョイしました。川面が一瞬光るのが目に入ったので、よく見るとでしょうが潜りながら泳いでいました。

途次23か所にあるトイレは、「貴船橋手洗場」など風流な名前が付けられてきれいに手入れされており、壁に芭蕉の俳句の銘板が貼ってあるのが印象的でした。

芭蕉記念館の概要は下記のURLをクリックしてご覧になれます。

http://www.ogakikanko.jp/spot/kinenkan/

 

下記の俳句は「まんぽ俳句」の一例で、芭蕉記念館訪問の一端を紹介する拙句です。

青色文字の季語をクリックすると歳時記(俳誌のサロン)や「575筆まか勢」の俳句をご覧になれます。

  

金風を芭蕉の句碑の「四季の路」

爽やかなトイレの壁に芭蕉の句

・閉店の駅前デパート秋の風

秋風や芭蕉俳句の町興し

風白し八幡宮のさざれ石

・絶えざるや「被爆地の跡菊の花

の潜る水門川や街映ゆる

秋水に映ゆ新庁舎工事中

爽やかな自噴の水やをちこちに

さはやかや掃除ガイドのボランティア

・売店の地酒新酒か芭蕉館

の旅しめの地酒を飲み干せり

   

 ところで、芭蕉が市振で詠んだ俳句「一家に遊女も寝たり萩と月」の句碑に興味があり、その解説を詠むと、ルビが「ひとついへ」となっていました。しかし、芭蕉記念館の黛まどか名誉館長はビデオ解説で「ひとつや」と読んでいました。句碑の解説を訂正すべきではないでしょうか? 

ちなみに、芭蕉は何故この俳句に「萩と月」を取り合わせにしたのか、不思議に思っていましたが、「萩と月」と言えば、当時の絵画などでは「兎」をセットにすると定番になるところを、「遊女」と取り合わせにして、しかも、「遊女」の後の助詞を「と」にすると「当り前」になるので、「も」にして「思わせ振り」にすることでこの句の面白さ・俳諧味を狙ったものだろうと思い当たりました。 (薫風士)

   

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2019年11月 6日 (水)

京都・嵯峨野吟行《「小春」と「凩」》

      

狸像居並び迎ふ駅小春

イベントの天狗ホームに秋うらら

幼子はのトロッコ愛しみ泣く

新婚の狐の仮面の藪

こがらしや嵯峨野竹林人の波

小春日の和服の花や嵐山

異国語も行き交ふ小春渡月橋

  

掲句は幼孫とトロッコ列車に乗り、京都観光名所の「嵐山」や「嵯峨野竹林の道」などを俳句に詠んだ拙句です。

青色文字をタップすると「歳時記」の例句やリンク記事などをご覧になれます。

 

昨日は秋晴れの行楽日和なので、電車好きの孫を連れて出かけました。

文化の日」の振替休日(三連休の最後の日)だったのでトロッコ列車の立見席も満席となり、ともかく行列に並び順番待ちをしていると、幸いなことにタイミングよくキャンセルの空席が出たので片道だけ乗ることが出来ましたが、幼子はもっと乗りたいと駄々をこねて泣き叫ぶので、「また来て乗ろうね」と説得・納得させるのに一苦労でした。

                           

今年(2019年)の「立冬」は118日ですが、大阪管区気象台によると近畿地方は昨日「こがらし1号」が昨年より18日早く吹いたとのことです。

」をご覧下さい。

  

保津峡の川の辺りには、台風や豪雨の地滑りで倒れた木々が無残な姿を晒している個所もあり、異常な気象変動が常態化しているのを再認識しました。

アメリカの市民がトランプ大統領の横暴(地球温暖化の世界の努力を無視してパリ条約から離脱することなど)を阻止してくれて、気象変動による悲惨な災害の発生防止され、保津峡のみならず、世界の観光名所の景観が維持されることを願っていましたが、離脱は決定されました。

少女の涙の訴えにも大国のリーダーとして耳を傾ける謙虚さをトランプ大統領やその支持者に期待することも「老いの繰り言」とあざけられ、一蹴されるのは悲しいことです。

   

Sagano Romantic Train 嵯峨野トロッコ列車」を見ると保津峡の春や秋の美しい風景や「保津川下り」の情景を見ることが出来ます。

  

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2019年10月27日 (日)

蜘蛛・蜘蛛の糸《即位礼に思う》

 

(2024.11.4 更新)

蜘蛛の囲や昭和生まれの己が役

  

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この写真は、一匹で餌を待ち構えている蜘蛛や親子の蜘蛛、ジグザグの面白い形をして朝日を受けて光っている蜘蛛など、様々です。

写真をタップ拡大してご覧下さい。

  

(2019.10.27の記事)

和を祈る即位の礼や蜘蛛の糸  

        (薫風士) 

     

蜘蛛に生れ網をかけねばならぬかな  

       (高浜虚子) 

      

蜘蛛の囲や親子三匹餌食待つ         

虚空より蜘蛛も人間見つめをり 

        (薫風士)

    

今日(10月22日)は「即位礼正殿の儀」が行われました

令和の時代も平成の時代と同様に日本国民の象徴として両陛下が国際親善を推進される平和憲法の大原則が永久に堅持されることを祈っています。

  

「即位礼の句に蜘蛛の俳句とはけしからん」とおしかりを受けそうですが、昨日深田公園など散歩していて親子らしい蜘蛛が3匹いる蜘蛛の巣が目についたので写真を撮りながら高浜虚子の俳句がふと浮かんだのがこの記事のきっかけです。

 

蜘蛛の糸は肉眼で見えたのに写真には殆ど写っていないのが不思議でしたが、今朝撮った蜘蛛の囲は太陽光線の向きによっては写真に写っていました。

  

この記事の原稿を書いている間に、「即位礼正殿の儀」関連のテレビ放映がどんどん進展したので冒頭の拙句を掲載する羽目になりました。

  

蜘蛛は夏の季語ですが、思いつくままに掲句を作り、天皇陛下のお言葉や、芥川龍之介の短編小説「蜘蛛の糸」の寓話や高浜虚子の掲句に思いをはせ、世界平和を祈りつつこのブログを書く次第になりました。

  

蜘蛛は、人間界のことに関心があるのか無いのか、相変わらずあちこちに蛛の囲を張っていました。

ウイキペディアの解説によると、蜘蛛の巣を張らない蜘蛛も居るそうで、高浜虚子の掲句が必ずしも当て嵌らないことを知り、大自然の摂理を再認識しました。

 

ちなみに、「蜘蛛も」と助詞「も」を用いたのは、「虚空蔵菩薩の化身である明星のみならず蜘蛛も人間の営みを見ているよ」と言いたいからですが、「それは独りよがりで分からないよ」と批判されるでしょうね。  

    

(青色文字をタップすると、関連の解説記事などをご覧になれますが、ここの青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の俳句や英語俳句の記事をご覧になれます。

   

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2019年10月14日 (月)

俳句の三要素(素材・季語・切れ)を考えよう

     

先日、テレビ番組「プレバト」で、ミッツ・マングローブさんの俳句について夏井いつきさんが絶賛したことが納得できず、『俳句の三要素』についてふと考えました。

  

俳句は原則として5-7-5の17音で表現することは誰でも知っていますが、次の三つが重要なことは俳句を作る人の常識でしょう。

 

(1)何を『素材』に詠むか?

(2)その素材に合う『季語』は何か?

(3)素材と季語を生かす『切れ』は何か?

   

夏井先生が「直し無し・1ランク昇格」の査定をしたミッツさんの俳句は次のとおり5-7-7で口調は良いですが、俳句としては破調です

   

秋声に褪する石灰最終種目

 

この俳句が破調であることは度外視しても、「直し無し」の昇格査定はミスジャッジであると思いす。

  

この俳句の三要素は次の三つに分析できます。

(1)素材は「石灰」と「最終種目」

(2)季語は「秋声

(3)切れは「に」と「石灰」の二か所

   

季語と素材の取合せをみると、「秋声」は「褪する石灰」とはマッチしますが、運動会の「最終種目」は特に大きな声援を伴いますので、物寂しい気持ちを表す「秋声」とはミスマッチです。

  

また、切れが二つあると、三段切れとなり、句意にまとまりが無くなりがちで、一般に「切れ」は一つが良いとされます。

 

この俳句は、「秋声に褪する石灰」と続けて読めば、「切れ」を一つに出来ますが、石灰は秋声に褪せるのではない(強いて言えば、運動会の声援に褪せる)ので理屈に合いません。

 

従って、夏井先生の査定は誤りであり、フルーツポンチ村上さんが腑に落ちない顔をしたのも当然でしょう。

   

夏井先生の歯切れの良い査定も間違っていることがあり得ますから、先生のコメントは参考として、皆さんが自分自身の感性で上記の三要素をよく考えて、俳句を楽しみながら上手くなることを願っています。

 

ミッツさんの俳句の問題点の詳細や添削に興味があれば、プレバト俳句の「運動会・秋声」について一言」をご覧下さい。

     

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

  

  

2019年10月12日 (土)

プレバト俳句の「運動会・秋声」について一言

        

応援の声運び來や若葉風

大太鼓響く遠音や若葉風

      (薫風士)

 

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この写真は、まんぽ道で偶然に見かけた小学校の運動会練習風景です。

    

   

「プレバト」は、夏井先生のコメントに司会者とタレントが賑やかに反応し、エンターテイメント性があり、テレビの俳句番組として人気絶頂の感があります。   

この番組は、俳句のブログを書いている者として、見落とすべきではないと思い、先日も見ていたところ、ミッツ・マングローブさんの次の俳句に対する夏井先生の歯切れの良い査定・裁きが腑に落ちなかったので、一言コメントさせて頂きます。

   

秋声に褪する石灰最終種目

 (ミッツマングロ-ブ)

 

この句の「最終種目」(運動会)と「秋声」の取合せに対する夏井いつき先生の査定(「直し無し」の大絶賛・1ランク昇格)は腑に落ちません。

 

原句では、運動会の最終種目がリレーだとか、最後のリレーが終了したとは解釈できませんが、ミッツさんも夏井先生も最後のリレーを詠んだ俳句であると明言しています。

 

ご承知の通り、運動会の最後のリレーでは応援の声が一層大きくなるのが普通ですから、「季語『秋声』には『運動会の声援』など賑やかな声も含む」と、新しい解釈をするなら、「直し無しの大絶賛・1ランク昇格」も当然でしょうが、夏井先生も一般の歳時記などの解説のように、「『秋声』は『秋の物侘しい気持ちの季語』である」と解説しているのですから、この俳句の「秋声」と「最終種目」の取り合わせは明らかにミスマッチです。

 

この俳句に対するフルポン村上さんの反応は夏井先生の査定より正しいと思いますが、夏井先生は、この俳句の何か心地よい魅力的な響きや「褪する石灰」とか「最終種目」という表現に惑わされて、早とちりしたのではないでしょうか?   

 

「この俳句の作者は大きな声援さえも秋声と感じていたのだ」と解釈するなら、「秋声に」を「秋声や」に替えて、次のように添削すべきでしょう。

 

(添削句A案)

秋声や褪する石灰最終種目

  

或いは、破調ですが「秋声」を「秋晴」に替えて次のようにしてはどうでしょうか?

 

(添削句B案)

秋晴に石灰褪する最終種目

  

夏井先生のコメントのように、最後の運動会が終わったという感慨・物侘しさを詠んだ俳句に手直しするとすれば、たとえば、次のように修正すれば季語の取り合わせの違和感もなくなり、俳句の良し悪し・好き嫌いはともかくとして、読者は作者の気持ちに共感できるるのではないでしょうか?

    

秋の声リレー終りし石灰に

リレー果て褪せし石灰秋の声

全種目果てし石灰秋の声

        

ちなみに、村上健志(フルーツポンチ)さんの次の俳句に対する夏井先生の査定には納得できます。

 

リレーバトン空のケースにいぼむしり

 

フルポンさんは夏井先生の査定(一つ後退)を厳しすぎると思っているようですが、名人のレベルとしては甘受すべきでしょう。

夏井先生の次の添削句も納得でるでしょうね?

 

リレー練習バトンケースにいぼむしり

       

「秋声」は「秋の声」とも言い、文字通り「秋」の季語ですが、この季語から受ける印象は人それぞれでしょう。

 

ここをクリックして、「俳句HAIKU」の「秋の声・秋の水・秋の空」をご覧下さい。

  

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2019年9月27日 (金)

秋声や芭蕉館への句碑の路

  

芭蕉の俳句300句の英訳にチャレンジしているので、参考資料を求めて大垣市の芭蕉館「奥の細道むすびの地記念館」を9月18日に訪ねました。

水門川沿いにある、芭蕉が奥の細道で詠んだ俳句の句碑や銘板などを読みながら、記念館まで「四季の路」の漫歩をエンジョイしました。川面が一瞬光るのが目に入ったので、よく見るとでしょうが潜りながら泳いでいました。

途次2~3か所にあるトイレは、「貴船橋手洗場」など風流な名前が付けられてきれいに手入れされており、壁に芭蕉の俳句の銘板が貼ってあるのが印象的でした。

芭蕉記念館は充実していたのでかなり参考になりましたが、概要は下記のURLをクリックしてご覧になれます。俳句に興味が有れば勿論のこと、無くても一見の価値があります。

http://www.ogakikanko.jp/spot/kinenkan/

 

大垣・芭蕉館の一端を紹介する薫風士の俳句と写真をご笑覧下さい。青色文字の季語をクリックすると歳時記(俳誌のサロン)や「575筆まか勢」の俳句をご覧になれます。写真はクリックすると拡大します。

  

金風を芭蕉の句碑の「四季の路」

爽やかなトイレの壁に芭蕉の句

・閉店の駅前デパート秋の風

秋風や芭蕉俳句の町興し

風白し八幡宮のさざれ石

・絶えざるや「被爆地の跡菊の花

の潜る水門川や街映ゆる

秋水に映ゆ新庁舎工事中

爽やかな自噴の水やをちこちに

さはやかや掃除ガイドのボランティア

・売店の地酒新酒か芭蕉館

の旅しめの地酒を飲み干せり

   

 ところで、芭蕉が市振で詠んだ俳句「一家に遊女も寝たり萩と月」の句碑に興味があり、その解説を詠むと、ルビが「ひとついへ」となっていましたが、「ひとつや」に訂正すべきではないでしょうか? 芭蕉記念館の黛まどか名誉館長はビデオ解説で「ひとつや」と読んでいましたよ。

  

ちなみに、芭蕉は何故この俳句に「萩と月」を取り合わせにしたのか、不思議に思っていましたが、「萩と月」と言えば、当時の絵画などでは「兎」をセットにすると定番になるところを、「遊女」と取り合わせにして、しかも、「遊女」の後の助詞を「と」にすると「当り前」になるので、「も」にして「思わせ振り」にすることでこの句の面白さ・俳諧味を狙ったものだろうと思い当たりました。

     

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2019年9月26日 (木)

楽しい秋の旅《秋吉台・錦帯橋・etc.》

  

句に遊びドライブ旅行秋高し

  

立秋から約1月たちますが、爽やか秋晴というよりも猛暑の中をドライブし、山口県の角島元乃隅稲荷神社龍宮の潮吹別府弁天池秋吉台秋芳洞岩国城錦帯橋笠戸島夕日岬柳井白壁の町並み須佐ホルンフェルスなど、写真スポットを訪ね、吟行をエンジョイしました。

   

タイトル句の季語「秋高し」は、この吟行(9月5~7日)の季語には必ずしもピッタリしませんが、季語紹介のために敢えて使いました。俳句歳時記の解説は次のとおりです。

「秋になると大気が澄み、空が高く感じられる。その趣を秋高しという。ことに十月下旬からがこの季節といえよう。」

  

俳句に詠んだ風景の写真は最後に掲載します。先ずは薫風士の単純明快な観光スポット紹介の吟行句をご笑覧下さい。    

青色文字の季語をクリックすると歳時記俳誌のサロン)や「575筆まか勢」の俳句をご覧になれます。

 

角島へ渡る大橋秋暑し

秋暑し」より、夏の季語「風涼し」を使う方が実態に合い良い俳句になります。敢えて秋の季語を使いましたが、「今は秋だから夏の季語を使うな」という考えではありません。そいう考えは本末転倒でしょう。「季語は実態に合わせて使えばよい」と思っています。)  

   

秋夕焼け千畳敷の大風車

(「夕焼」は夏の季語とされていますので、「秋夕焼け」としています。「風車」は春の季語ですが、もともとは玩具の風車を指していましたので、発電用の大風車は年中使用されるものであり、従来の季語の概念が当てはまりません。)

  

金風や鳥居に残る朱の香り

鳥居の香抜けて爽やか怒涛の香

腹這ひて覗く怒涛や秋の潮

龍宮の潮吹き未だ秋の潮

湯元なる露天湯独り秋の声

秋の風峡の湯宿の清流に

峡の川色なき風や町旧び

秋水の弁天池のエメラルド  

秋の雲走る大影秋吉台  

闇深し秋水響く秋芳洞  

スマホ手に錦帯橋を秋日傘 

秋水の浅瀬キラキラ錦帯橋

岩国城望む秋水錦帯橋

甘露てふソフトクリーム醤油味 

秋暑き白壁街をアイス手に

爽やかトイレも前の築山も 

秋潮ホルンフェルスの怒涛かな

秋潮ホルンフェルスの洞にゴミ

秋の潮怒涛覗けば足竦む

足竦む大断崖や天高し

      

余談ですが、景勝地にプラスチックごみが溜まっているのは悲しいことです。ペットボトルなどのポイ捨て防止を促進しましょう。

   

最後に、何十年ぶりかに口にしたフグ料理の拙句を掲載します。

ぬぐひほっと一息ふぐ料理

ひれ酒に初秋の旅を惜しみけり

  

ちなみに、「」は夏の季語、「鰭酒」は冬の季語ですが、実態に即して俳句を作れば良いと思っています。あまり季語の使用を制限すると、表現の幅が狭まり、俳句が面白くなくなるでしょう。

    

(写真はクリックすると拡大します。プレバトに限らず、俳句は好き好きです。写真を見て好きなように俳句を作ってお楽しみ下さい。)

       

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2019年9月 5日 (木)

    

「秋の声」「秋の水」「秋の空」

    

今日は深田公園をまんぽしながら、メタルアートなどを見たまま気の向くままに俳句に口遊み、深田公園紹介の俳句を作りました。

青色文字の季語をクリックすると「歳時記」などの俳句をご覧になれます。俳句に詠んだ風景を写した最後の写真もご覧下さい。

   

園に舞ふメタルア-トや秋の声

秋声やメタルアートの園の舞

 (深田公園をご存知でなければ、「季語『秋声』の取り合わせがミスマッチだ」と批判されそうです。)

          

虹の木てふアートを映し水澄みぬ

 語調を考慮して「秋の水」を意味する季語「水澄む」を使いました。)

  

蝗浮き百足溺れしアート池

(「いなご」は秋の季語、「むかで」は夏の季語です。季節の移ろいです。)

    

秋の空「時のリズム」てふアート舞ふ

(「てふ」は「という」意味です。)

  

ホロンピア館アートの玻璃に秋の空

(「ひとはく」のホロンピア館は建築家・丹下健三の設計でユニークです。) 

   

ところで、季語「秋の声」の解説は次のように歳時記によって異なります。

 

(カラー図説 日本大歳時記)

「秋は空気が澄んでいるので、遠くの物音でもはっきり聞える。秋の夜など、静まりかえった中に、何音とも知れぬ声が、ジーンと耳に響くことがある。秋の蕭颯(しょうさつ)たる風雨の音、その他木の葉、笹の葉、荻の葉のそよぎ、落葉や、虫の声などにも、秋の気がこもって、もの寂しく時には一種のすごみさえ感じられる。」

(山本健吉の解説によると「秋声」は和漢朗詠集に出ている詩文まで遡りますが、長文の解説なので以下省略します。)

  

(合本 現代俳句歳時記 角川春樹編)

「秋澄むという季語があるとおり、この清澄な季節なればこそ、すべての物音に耳は聡くなる。遠くの物音でも耳はそれを拾ってしまう。ちょっとした風の葉ずれの音、木の葉に当たる夜更けの雨音、なにもかも、心が内に向かう季節にはふさわしい。作例によっては、必ずしもこれといって具体的な物音を指さない場合のもあり、秋の気配のようなものを捉えて秋の声ということもあるようだ。」

  

(「俳句歳時記」 SHARP電子辞書 

「秋になると雨風の声、物の音などの響きすべてが敏感に、しみじみと感じられる。またこういった具体的な音でなくとも、秋の気配に感じて心の耳に聞こえる声のことをもいう。」

   

(ホトトギス俳句季題便覧 CASIO EX-word電子辞書)

「耳に聞こえるというのではない。心に感ずる音、すなわち秋の気配といったものである。」  

      

このように、歳時記によって季語「秋の声」の解釈が異なります。

ともかく、自分の感性で個性を発揮して未来志向で句作を楽しみましょう。松尾芭蕉は「不易流行」と言い、高浜虚子も同様の趣旨で「古壺新酒」と言っています。

    

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

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2019年9月 1日 (日)

俳句の日スマホで遊ぶ季語パズル

    

(2024.1.13 更新)

「8月19日」は「俳句の日」とされていますが、このダジャレに習うと、「1月19日」は「いい句の日」となり、「4月19日」は「良い句の日」です。

    

今年(2024年)は元旦早々に能登半島地震が起こり、屠蘇気分が吹っ飛びました。

被災された方々へのお見舞いと、救済・支援にご尽力頂いている方々への感謝と敬意を込めて記事を更新しました。

  

《初仕事・仕事始・出初》能登半島地震緊急支援にオスプレイを!」や

言葉の力・俳句の力《癒し》、「俳句《涼し》死の話をご覧下さい。

      

(2019.9.1の記事)

タイトルは若いスマホ世代にも俳句の面白さを知ってほしいとの思いで作った川柳もどきのタイトル句です。        

俳句の鑑賞や句作に必須である歳時記国語辞典は、スマホを使いこなせる世代には、スマホでもかなり利用出来るようになりました。  

     

青色の文字(タイトル)をクリック(タップ)して、  

芭蕉俳句10句の季語クイズ・ゲーム

虚子俳句15句の季語クイズ 

芭蕉や虚子の面白い俳句をまとめました

をご覧下さい。

   

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