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2023年5月

2023年5月31日 (水)

俳句《五月尽》

 

ただ一人ジングルジャムに五月尽

ポイントを使ひ尽くして五月果つ

五月果つまんぽ句会へ誘ひて

果てし無きリンク記事書き五月果つ

加速する時の流れや五月尽

庭手入れこれも終活五月尽

就活のこもごも有りて五月尽

五月尽あの手この手と策つくし

五月尽北朝鮮はミサイルか

        (薫風士)

 

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歳時記(俳誌のサロン)「五月尽」の例句から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。例句の詳細はここをクリックしてご覧下さい

 

はかりごと着々なれど五月尽

       (稲畑汀子)

 

来れる日の少なしと孫五月尽

        (赤座典子)

   

結局は水割りにして五月果つ

        (山田六甲)

  

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2023年5月30日 (火)

俳句《梅を干す・梅干し》

 

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5月29日に九州北部から東海地方にかけて梅雨入りしましたが、5月30日には九州南部も梅雨入りしました

5月に近畿地方が梅雨入りするのは10年ぶりとのことです。

朝食のテ-ブルに梅干しが置いてあったので、一つ頂きました。

梅干しといえば、梅干しの紫蘇を乗せた筍の皮に冷たい井戸水を流してソーダ水代わりに飲んだ子供の頃を思い出します

 

そこで、歳時記(俳誌のサロン)から梅干しの例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂くことにしました。

 

梅を干す1

メロンより梅干好む酸っぱ党

        (花房敏)

  

梅を干す2

寺町の真昼梅干す匂ひかな

       (大橋伊佐子)

 

梅を干す3

静けさの中より香る夜干梅

       (山本久枝)

  

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梅干すや庭にしたゝる紫蘇の汁

        (正岡子規)

 

母が亡き父の話する梅干のいざこざ

       (河東碧梧桐)

  

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2023年5月29日 (月)

俳句《麦秋・麦の秋》

  

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先日、句友が鑑賞用に栽培している麦を切って呉れたので花瓶に活けて、五月人形の兜を飾っている下窓の床の間の隅に飾りましたが、それを契機に歳時記(俳誌のサロン)から「麦秋」などの例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい。

 

麦秋1

麦秋や三戸となりし麓村

       (片山喜久子)

  

麦秋2

麦秋や好きなところに停まるバス

       (谷口みちる)

 

麦秋3

麦秋の伊賀上野なり翁の碑

        (近藤きくえ)

  

麦秋4

麦秋や渡る千曲のささにごり

       (德田千鶴子)

   

麦秋5

麦秋の勝山うどん歯が立たず

        (山田六甲)

  

麦秋6

籠りゐる日や麦秋の旅を恋ふ

       (土井ゆう子)

   

麦の秋1

麦の秋われの代にて農終わる

       (保坂加津夫)

  

麦の秋2

「ふるさと」吹く縦笛の子や麦の秋

       (木田千女)

  

麦の秋3

うれしけに犬の走るや麥の秋   

        (正岡子規)

 

麦の秋4

空つぽの一両電車麦の秋

       (積木道代)

  

麦刈り

児等今日は課外授業の麦刈りに

        (松本善一)

  

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俳句《わらび餅・蕨餅》

 

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蕨餅は「春の季語」とされていますが、食品の加工・保存の技術が進歩したこの頃は、昔ほどの春の季節感や感動がありません。

歯医者から帰ると、食卓にわらび餅が置いてあり、駄句を口ずさみました。

    

歯医者より帰宅の吾に蕨餅

胃無き身に歯触り優し蕨餅

       (薫風士)

 

胃癌の全摘をしてから20年余り貧血予防の為の糖分を取り続けている結果、虫歯と入れ歯の治療で歯科医には屡々お世話になっています。

 

健康長寿の茶寿を夢見ているからには黄な粉に限らず、誤飲・肺炎などに気を付けなければならないと思っています。

 

新蕎麦や歯ごたえ無用胃の無き身

         (薫風士)

     

わらび餅のきな粉にむせび老いたのし

        (江崎成則)

  

結局は鍵屋の辻の蕨餅

       (稲畑汀子)

   

蕨餅黄粉に噴せる白寿かな

      (稲畑廣太郎)

  

歳時記(俳誌のサロン)「蕨餅」の例句はここをクリックして、ご覧下さい

 

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2023年5月24日 (水)

俳句徒然《筍・筍掘り・たかんな》

  

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(2024.6.10 更新)

昨年5月に句友から貰った黒竹の一本が成長して、今年は筍が2本生えました。

ウクライナやパレスチナの戦争が終結し、和平が成立することを祈っています。

  

たかんなやあの手この手と諦めず

筍や松竹梅の鉢並べ

        (薫風士)

  

何事も一歩踏み込んで考えなければならないと思っています。 

ここをクリック(タップ)して、「夏祭り最後を飾る揚げ花火」をご覧下さい

  

(写真はタップ拡大して、ご覧下さい)

  

句友に貰った筍が鉢植で一廉の黒竹に成長したので、七夕の短冊を飾り、駄句を口遊みながら星祭のお祈りをしました。

  

筍を七夕竹に育てけり   

たかんなや一月後には黒竹に

          (薫風士)

 

筍の一日の丈を仰ぎけり

        稲畑汀子

   

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歳時記(俳誌のサロン)の「筍」や「筍掘り」などの例句はここをクリックしてご覧下さい

  

たかんなを平和祈りつ移植せり

       (薫風士)

「筍」を俳句では「たかんな」と詩的に表現することがあります。

歳時記の「たかんな」の例句はここをクリックしてご覧下さい

  

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2022年5月に筍掘りの吟行をして、俳句HAIKUの記事「綾部吟行《山家城址公園と筍掘り》」を書きましたが、健康長寿を目指して「まんぽ俳句」を口遊んでいる身として、狭庭ながらも縁起の良い松竹梅を揃えたいと、2023年5月15日に句友の素晴らしい庭(最後の写真参照)を拝見して、好ましくない所に生えている黒竹の筍を掘って頂きました。

  

地下茎で繁殖し生命力が旺盛な黒竹は鉢植にして、狭庭にある梅と松と共に鑑賞することにしました。(トップの写真参照)  

黒竹の鉢の写真は広島サミットが終了した5月21日に撮りましたので、黒竹の成育と共に、「広島G7」などの成果の今後の成り行きを見守りたいと思っています。

  

鎮魂の鐘殷殷と広島忌

      (薫風士)

  
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昨年はウクライナ戦争の終結を祈って、ウクライナ応援のトマトの俳句記事を書きましたが、今もロシア軍の侵攻が続いています。

  

今年こそ和平が成立することを祈って、折に触れて黒竹の成長をまんぽ俳句に詠みたいと思います。

  

句に遊びたかんな守りて平和かな

       (薫風士)

  

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2023年5月20日 (土)

俳句《芍薬》

  

芍薬を画く牡丹に似も似ずも 

       (正岡子規)

 

歳時記(俳誌のサロン)の「芍薬」の例句はここをクリックして、ご覧下さい

 

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句友が呉れた芍薬を居間の花瓶に活けて駄句を詠み、何日間か愛でましたが、先日バラバラと花が崩れて散りました。

その様子を見て、加藤楸邨の牡丹の俳句を思い出し、その句意に納得しました

火の奥に牡丹崩るるさまを見つ

青色の文字をクリックして、リンク記事をご覧下さい。  

  

芍薬やまんぽ俳句を癒しとし

芍薬に聞き流されし愚痴こぼす

芍薬や終活論議つまとして

芍薬や戦禍の民に思ひ馳せ

恙無く芍薬愛でる平和かな

       (薫風士)

 

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

2023年5月19日 (金)

句集 《行雲》

     

句集のタイトル「行雲」は.「行雲流水」に因んで付けられたのでしょうが、サラリーマン生活から社長時代への日常や海外出張時の体験など、昭和の時代の俳句に共感する佳句がありましたので、現役時代でも俳句を楽しむことが出来る証として、前文「はじめに」から数行を次の通り抜粋掲載させて頂きます。

 

俳句への思いなど、何らかのご参考になれば幸いです

  

この句集は、一般の句集のように、洗練された「まとまり」を決して望みとはして居ない。長い俳句遍歴を通じ、その背景にある私自身の生活環境がどのように変って来たか、時代時代のいろいろな事象に対する私の感性や姿勢が、どのように変化して来たか、そういった私個人の生活史、情感史として残して置きたい気持ちで綴らせて頂いた次第である。

   

中尾氏はご夫妻で俳句をエンジョイされており、「行雲」は同音異義の「幸運」に通じますが、俳句を通じて幸せな人生を過ごされたことと思います。

  

句集に寄せられた山田みづえ(「木語」の主宰・故人)の序文(一部分)の写真など、俳句に興味のある読者のために掲載させて頂きます。

  

写真をタップ拡大してご覧下さい。

  

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最後の写真にある俳句について、初心者の参考の為に補足しますと、季語の「南風吹く」は「みなみふく」と読み、「黒南風」は「くろはえ」と読みます。

このように「5・7・5」の定型のリズムにするために、季語を一般の言葉や散文と異なる独特の読み方をする場合がありますが、このような例は多くは無いので、ケースバイケースで覚えることが出来ます

  
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「まんぽ俳句」を口ずさみ、俳句HAIKU を読み、リンク記事の歳時記などをご覧になると、そのうちに俳句が上達するでしょう。

 

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2023年5月12日 (金)

俳句《花は葉に》OB会

   

大阪・関西万博の期間延長を!《亀の夏至の呟き》」をご覧下さい。

   

薫風に同期集はむ住友館

口遊むまんぽ俳句や花は葉に

花は葉に終の棲家の居間の窓

今を詠み日々のまん歩や花は葉に

先輩と友に恵まれ花は葉に

葉桜や花の同期に恵まれて

葉桜や良き後輩に囲まれて

      薫風士

  

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(青色文字をクリックし、リンク記事をご覧下さい。)

AI(エイアイ)のみに頼るのではなくAI(アイ)に通ずるまんぽ俳句を口ずさみ元気に過ごしたいものです

     

まんぽ俳句」とは、健康長寿を目指す「吟行俳句」を意味する薫風士の造語です

コロナ禍を絶え忍びけり花は葉に」をご覧下さい。

     

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(この写真のカレンダーはWFPへの寄付の領収書に同封されていた折り紙を組み立てたものです。写真はタップ拡大出来ます。)

  

     

コロナ禍の移動・行動自粛で開催されず、4年ぶりに開催された住友電工のOB会に参加するホテルへの往復の道すがら、13,406歩も「まんぽ」して、「まんぽ俳句」を口遊みました。

      

若者の支援活動風薫る

葉桜やWFP支援せむ

支援せし終活の身に若葉風

御堂筋行き交ふ昼の新社員

新社員意気揚々と淀屋橋

青春の思ひ出夏の中之島

万博へ備ふる初夏の街難波(なにわ)

遠近(おちこち)タワークレーン初夏の空

フェスティバル茶寿を夢見て冷酒酌む

OB会偲ぶ物故者初夏の午後

葉桜や通ひしビルに久方に

花は葉に思ひ出多き川並木

コロナ鬱飛ばし乾杯ビ-ル汲む

旧交を温め合ふや初夏の宴

初夏の宴祈りを込めて三唱す

三唱に意気軒昂の初夏の宴

誰にでもドラマがあるよ花は葉に

青春の我が思ひ出や花は葉に

お先にと健脚過ぎし初夏の橋

葉桜や友の一言契機とし

友ありて楽しき余生花は葉に

葉桜や我を見舞ひし友逝きぬ

断捨離や友の行年思ひ馳せ

堂島や土佐堀川や風薫る

      薫風士

 

俳句はかく解しかく味う

       高浜虚子

   

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「花は葉に」や「葉桜」は夏の季語です。       

「初夏」は俳句のリズムを整え、「はつなつ」又は「しょか」と読みます。

    

歳時記(俳誌のサロン)から「葉桜」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。    

例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい。

   

葉桜1

をさまりし風雨のなごり葉桜に

       (稲畑汀子)

 

葉桜2

葉桜の影を拾ひて下校の子

      (柳生千枝子)

   

葉桜3

葉桜や癌病棟の友見舞ふ

       (安田健)

   

葉桜4

葉桜や通学の子に友の増え

       (灘秀子)

  

葉桜5

葉桜や採決万場一致にて

       (渕田則子)

  

葉桜6

葉桜に触れトロットの騎馬少女

       (近藤暁代)   

    

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

      

2023年5月 8日 (月)

コロナ禍を絶え忍びけり花は葉に

  

(2024.7.30 更新)
俳句《パリ五輪開会式に夏の雨》」や「
東京2020 喜怒哀楽俳句・川柳クイズ:誰のことか?(百日紅・雲の峰・総括編)」をご覧下さい。

   

芦屋から希望の丘へ花は葉に

初夏句碑巡りせむ句を口に

句に遊び平和を愛づや花は葉に

葉桜や平和ありての句を口に

口遊まん平和の祈り花は葉に

 「口遊まん」は「くちずさまん」と読み、「口ずさもう」と解釈して下さい

      薫風士

  

俳句はかく解釈しかく味う  

        高浜虚子)

   

青色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧頂けると幸いです。

     

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(写真)

武庫川の葉桜と

「希望の丘 句碑園」のパンフレットの一部分

  

  

  

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2023年5月 3日 (水)

藤・藤棚・藤の花

 

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NHKが丹波市にある白毫寺の九尺藤の紹介をしていたので何年振りかに再訪しました。

   

「九尺藤」は藤の種類の呼称であり、藤の花の長さが実際に9尺(約3メートル)もあるわけではありません

  

拙句と写真を掲載します。ご覧下さい。

   

故郷や九尺藤で町起こし

薫風やおばあちゃんてふ道の駅

藤見たさ車延々田舎道

代田映ゆ藤見へ車遅々として

車列遅々代田へ早し用水路

蝌蚪の紐取りて遊びし溝は無く

菩提寺へ筍生ゆる山の道

薫風や七福神の迎ふ寺

風薫る一心橋を渡る庭

思ひ出の詰まる寺苑や風薫る

藤棚の下に構へる大カメラ

二人連れペットと愛でる藤の花

葉桜や十三羅漢居並びて

羽伸ばしくつろぐ孔雀春の午後

藤棚や池の辺(ほとり)に父の句碑

菩提寺や愛犬偲ぶ藤の花

       (薫風士

  

鐘楼より月代今ぞ見え初めし

青田風吹き抜けてゆく夕餉かな

      (一楓)

  

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