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2023年6月

2023年6月27日 (火)

俳句《子燕・燕の子・親燕》

    

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スーパーで買い物を終えて出ると、出入り口の軒下のコンクリートに新聞紙が敷いてあり、燕の糞が落ちていました。

見上げると巣に燕の子が4羽顔を出して、親燕が来るのをおとなしく待っていました。

しばらく様子を見ていると、親燕がサッと来てサッと飛び去りましたが餌はやったようです。

都会の燕は田舎の燕と生態が異なるのか、人の出入りが多いので警戒しているのか、子供時代に実家や近所の農家の入り口で見た賑やかに鳴く小燕の記憶とは違うようでした。

   

スーパーの軒に子燕行儀よく

燕の子四羽揃って顔を出し

早技や子等に餌をやる親燕

        (薫風士)

  

ここをクリックして、「俳句《つばめ・燕・初燕》」をご覧下さい。

  

歳時記(俳誌のサロン)から燕の子の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい。

 

燕の子1

おとなしく巣に収まりし燕の子

        (青山悠)

   

燕の子2

待つといふことを知りをり燕の子

       (山本則男)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

 

俳句《甘酒・一夜酒》

   

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(写真)

カーラー図説 日本大歳時記

 

  

写真をタップ拡大して、「甘酒」や「焼酎」の季語の解説と例句をご覧下さい。

  

甘酒は冬に温まる為によく飲みますが、江戸時代には暑気払いに呑んでいたことから、夏の季語とされています。

  

今朝、NHK-TVの「あさイチ」が甘酒の話題を放映していたので、視聴しながらこの記事を書いています。

 

暑気払ひ甘酒飲んで汗をかき

          (薫風士)

  

掲句はブログ用の俳句もどきです。

  

歳時記(俳誌のサロン)の「甘酒」の例句は、ここをクリックしてご覧下さい

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

 

2023年6月23日 (金)

俳句《五月闇》

 


シベリウス四番聞きて五月闇
その年になれば分かるや五月闇
霹靂神おどろおどろし五月闇
       (薫風士)

 

(写真) カラー図説 大日本歳時記 「五月闇」

624_063526 タップ・拡大して、解説と例句をご覧下さい。

 


歳時記(俳誌のサロン)から「五月闇」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい

 


五月闇1
五月闇より石神井の流れかな

       (川端茅舍)

 


五月闇2
屋上の重機のアーム五月闇
        (山本真佐子)

 


  (写真) 合本 現代俳句歳時記

623_234639 写真をタップ拡大して「五月闇」の解説と例句をご覧下さい。


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2023年6月20日 (火)

五月雨《三輪明神窯史跡園を訪ねて》

   

P.S. 2023.10.14)

米寿祝ぐ三田青磁や富士の山 

        (薫風士)

三田青磁の手作りの富士山を手作りの庭の日本列島に置き、米寿のお祝いの「まんぽ俳句会」をするのが夢です。

     

(2023.6.20の記事)

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冒頭の写真は三田三輪明神窯史跡園のパンフレットの一部分です。

 

秋に開催する仲間の吟行の事前確認のために梅雨の晴れ間に三輪明神窯跡園を訪ねたところ、係の方が史跡園などの説明を丁寧にしてくれて、三輪神社に通ずる小道の案内もしてくれました。

俄雨(にわか雨)が上がるまでの雨宿り中に展示品を見ながら三田青磁の詳しい説明を聞くことができて非常に有意義でした。

  

五月雨や青磁史聞きつ雨宿り

五月雨や三輪明神の加護祈る

五月雨虹故郷偲びけり

          (薫風士)

    

616_1445531_144631_1500012_150042616_153229「五月雨」は、「さみだれ」か「さつきあめ」か、いずれかに、俳句の定型リズム「5・7・5」にして詠んで(読んで)下さい

  

  

  

   

写真をタップ拡大してご覧になると、三輪明神窯跡園の一端がわかるでしょう。

   

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2023年6月18日 (日)

《まんぽ道の紫陽花》 (俳句と写真)

 

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冒頭の写真は「花と緑の街」の漫歩中に見かけた柏葉紫陽花です。

この花の名前を尋ねたところ、庭の主(ご夫妻)が丁寧な説明をしながら、挿木用に枝を切って呉れたので、早速帰宅して、駄句を口遊みながら、手作りの庭の三隅に挿木しました。

  

紫陽花の名を妻に聞く好好爺

好好爺のくれし小枝を挿木せり  

句に遊び紫陽花巡りまんぽ道

        (薫風士)

  

歳時記(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

例句の詳細は、青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。

 

紫陽花

大輪の紫陽花に葉の大きさよ

       (稲畑汀子)

  

あじさゐ

あぢさゐは絶対藍の礼讃派

       (大橋敦子)

  

額の花  

路地越しのスカイツリーや額の花

       (原和三)

 

七変化

七変化次の計画秘中の秘

       (呂秀文)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

   

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2023年6月16日 (金)

俳句《さくらんぼ・桜桃》

   

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(写真)

カラー図説 大日本歳時記

 

歳時記(俳誌のサロン)から「桜桃」の例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

(例句の詳細は青色文字(季語)をクリックしてご覧下さい。)

  

桜桃1

茎右往左往菓子器のさくらんぼ

       (高浜虚子)

   

桜桃2

桜桃の百顆に百の雨雫

       (朝妻力)

  

桜桃3

さくらんぼ一枝挿せり有馬籠

       (水上貞子)

 

桜桃4

桜桃の棒苗植ゑて夢すこし

       (須賀敏子)

 

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(写真) 

カラー図説 大日本歳時記

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

   

2023年6月15日 (木)

俳句《ゆすらうめ・山桜桃》

  
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山桜桃梅の実(白い花も幾つか咲いているようです)と山桜桃梅酒

 

句友が撮った写真をご了解を得て編集・掲載させて頂きました。

  

         

広辞苑によると、「ゆすらうめ」の漢字は「桜桃・山桜桃・梅桃」ですが、俳句では「山桜桃」などを「ゆすら」と読んで「5・7・5」の定型リズムにすることもあります。

「桜桃」は「サクランボ」を意味することもあります。   

  

歳時記(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色の文字をクリックしてご覧下さい。

  

葉隠れにまだ葉の色のゆすらうめ

       (若山実)

  

一粒をふふみ望郷山桜桃の実

      (塩路五郎)

  

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句友が呉れたユスラウメの枝を鉢に挿木にしました。

根付くかどうか、見物です

 

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

   

2023年6月14日 (水)

俳句《五月晴のトレッキング》

  

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梅雨籠りで体力が衰えるといけないので梅雨の晴れ間にまん歩に出かけました。

五月晴れと言っても、雨上がりの曇り空です。

深田公園に行くと、ホロンピア館のマジックガラスの壁を鏡にして太極拳をしている人々やトレッキングに集まった元気な人々が談笑していました。

(写真をタップ・拡大してご覧下さい。)

   

トレッキング笑み集ひ行く五月晴

         (薫風士)

  

トレッキングは6字なので5・7・5の定型に収めることは困難なので、上五の字余りとして用いて俳句のリズムを一応整えています。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

2023年6月11日 (日)

俳句《簾・青簾・秋簾》


  

6月11日のNHK俳句の題「簾(すだれ)」(選者:山田佳乃)を視聴しながらこの記事を書きました。

表裏替えて通りへ古簾

       (川本泰助)

  

裏返し西窓覆ふ古簾

       (薫風士)

  

簾と言えば、子供の頃の故郷の家の夏の情景が目に浮かびますが、「俳句HAIKU」の記事「蝉の俳句を鑑賞しよう」に於いて触れた高浜虚子の次の句を思い出します。

  

黎明を思ひ軒端の秋簾見る

        (高浜虚子)

この句の「秋簾」は「あきす」と読んで、「5・7・5」のリズムにすると良いと思います

  

青簾

青簾畳の上で大の字に

                 (栢森敏子)

  

青すだれ路地裏の声つつぬけに

       (藤沢園枝)

  

青色文字をクリックして、歳時記(俳誌のサロン)の例句や夏座敷、昼寝などのリンク記事をご覧頂ければ幸いです。

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

  

俳句《ぐみ・茱萸・茱萸の実》

 
まん歩せば下校児つまむ茱萸ばんだ
 
二つ三つ捥ぎて茱萸食むまん歩道

茱萸の実やまん歩に食みて鉢植に


        (薫風士)
 

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(写真)
散歩道のグミの実
 
  
「ばんだ」は「万朶」と書き、桜など、「多くの垂れ下がった枝や花」の意味です。
「グミ」を見ると、子供の頃によく食べた故郷を思い出しますが、俳句は人それぞれの思いを詠ん楽しめば良いと思っています。
  
「575筆まか勢」の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
ここをクリックして例句の詳細をご覧下さい。
  
茱萸の実に届かなくなりおぶひ合ふ
        (原田種茅)


青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

2023年6月10日 (土)

俳句《チューリップ》

  

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吾庭のチューリップの種

  



今朝、NHK-TV番組「チコちゃんに叱られる」で、チューリップの繁殖に種を使わず球根を用いるのは何故か、種は蒔いてから花を咲かせるまで生育するのに5年もかかると解説していました。


裏通り庭に五色のチューリップ
チュ-リップ笑みと愛犬行き交ひて
チュ-リップ花と緑のニュータウン

       (薫風士)
  

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チューリップの俳句を歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。
 
チューリップ1
ベルギーは山なき国やチューリップ
        (高浜虚子)
 
チューリップ2
写メールに嬰の笑顔とチューリップ
        (隅田享子)

チューリップ3
チューリップ開き陽気な叔母がくる
       (柳生千枝子)
 
チューリップ4
チューリップ一株ごとに園児の名
       (黒滝志麻子)

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

2023年6月 8日 (木)

俳句《代田・植田・青田》

  

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この写真は句友が送ってくれた懐かしい植田の風景です。

  

黄色い花は、一見タンポポ向日葵に似ていますが、何でしょうか?

この花の名前をご存知の方は教えて下さい。

     

青色文字のタイトルや季語をタップして、記事や例句をご覧下さい。

  

  

万緑と青田《丹波竜の里・化石工房吟行俳句

代田と植田(石峯寺吟行の写真・俳句

俳句《藤・藤棚・藤の花》

   

故郷や代田へ早し用水路

       (薫風士)

 

青田風吹き抜けてゆく夕餉かな

       (一楓)

  

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気の向くままに歳時記(俳誌のサロン)から「青田」の例句を抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色の季語「青田」をクリックしてご覧下さい。

  

青田1

夕暮の嵯峨野を渡る青田風

        (山田六甲)

  

青田2

家抜けて青田の風に戻りけり

       (宮津昭彦)

  

青田3

棟上げし家を吹き抜く青田風

       (田中嘉代子)

  

青田4

初秋や海も青田の一みどり

         (芭蕉)

  

青田5

青田吹く風にほぐるる旅疲れ

       (稲畑汀子)

 

青田6

穂がのぞき青田の青のやはらぎぬ

       (早崎泰江)

  

青田7

湖岸まで近江の青田拡ごれる

       (大橋晄)

 

青田8

青田風日に一本のバスを待つ

       (猿賀郁子)

 

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2023年6月 6日 (火)

俳句《梅の実・青梅・実梅》

  

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(写真)

句友が自宅で捥いだ梅です。

  

   

  

俳句では、単に「」と言えば、「梅の花」を意味するのが普通であり、「食べる梅」を意味するには「梅干し」とか、「梅の実」や「実梅」などと表現します。

  

青色文字をタップして、歳時記の例句やリンク記事をご覧下さい。 

 

天平の礎石実梅はづみ落つ

       (山田春生)

  

梅の実を土産に実家の母来る

       (大平保子)

   

青梅と梅干し並ぶ道の駅

      (須賀敏子)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

   

2023年6月 2日 (金)

梅雨の俳句(OB特集)

  

梅雨晴間同窓会に聴く落語

葉桜や一期一会の今惜しむ

      (薫風士)

  

天平の甍を洗ひ走り梅雨

        (南部翠村)

 

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6月2日、線状降水帯が発生し、各地に大雨・洪水警報が出されましたが、台風2号発生の影響大災害が起こらないことを祈るばかりです

  

令和5年の梅雨入り・梅雨明けの予想は、ここをクリックして、「令和5年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)」をご覧下さい。

  

梅の葉に紛ふ鶯梅雨の庭

冒頭の写真をタップ拡大すると、梅の木に鶯が梅の葉のように枝に留まっているのが見えるでしょう。

  

梅雨籠り俳句の未来思案して

俳句愛好家の高齢化と人口減少に伴い、俳句結社や俳句協会は何れも次の世代へ俳句を如何に繋いでいくか苦慮しているようですが、結社に所属するか否かを問わず、健康長寿を目指す「まんぽ俳句」の理念が普及することを願っています。

  

久々に同窓会へ梅雨晴間

新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、久々に母校の同窓会が開催されます。当日は幸い梅雨晴れ間ですが、真夏の暑さになりそうです。 

  

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母校の同窓会で後輩女性(水野晶子·愉快亭びわこ さん)の落語を聞くとは思いがけない愉快な体験だったので、思い出にツ-ショットを撮って頂きました。

  

  

Photo

このツーショットは、「俳句を通じて世界平和を!」の思いを共有して、ヘルマン・ファン・ロンパウEU初代議長とご一緒の国際俳句協会夕食会で撮って頂いた写真です

  

6月6日は「芒種」です皆さんにもシェアして頂いて平和への思いの種を蒔いて育てていきたいと思っています。

コメントなど、ご投稿頂けると有難いです。

   

「俳句HAIKU」の「梅雨」に関わる記事を纏めました。

梅雨」(俳句と写真特集

青色文字(タイトル)をタップしてご覧下さい。

  

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