俳句 (Haiku) Feed

2018年5月 8日 (火)

「若楓」の俳句

        

鴉二羽もつれ落下す若楓

手作りの庭整ひて若葉風  

           (薫風士)

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 歳時記」(俳誌のサロン)から句を抜粋掲載させて頂きます。    

(青色文字をクリックすると例句の詳細がご覧になれます。)

   

校塔の塗り替へられて若楓

         (山下唐泉)

   

一雨に甦る色若楓

        (稲畑汀子

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

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2018年5月 6日 (日)

俳句《立夏・夏に入る・夏来る》

   

(2025.5.4 更新)

 

翔平打ファンを湧かすや夏に入る

  

上記の俳句は、大谷翔平の活躍を祝福する存問です。  

2024年5月にロスアンゼルス市は、5月17日を「大谷翔平の日」に決めました。

ここをクリック(タップ)して、NHK NEWS WEB 「ドジャース 大谷翔平 13号ツーランHR リーグ単独トップに」をご覧下さい

背番号の17に因んでいる由ですが、野球好きだった正岡子規の逝去を詠んだ高浜虚子の俳句「子規逝くや十七日の月明に」をふと思い出しました。

子規忌は9月19日ですが、当時は旧暦で17日に当たりました。

    

夏立つやフレイル防止まん歩せむ

夏に入る欲しきものとは剛健ぞ

         (薫風士) 

   
1225_5ここをクリック(タップ)して、「夏の俳句特集」 をご覧下さい。

      

P.S. 2022.3.13

ウクライナ紛争について、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、書いた記事を読んで頂きたく、「北京2022 パラリンピック閉会式を見ながらこの P.S.を追加しました。

ブログタイトル用俳句(青色文字)をクリック(タップ)して、「血に染むなドニエプルてふ春の川」や「春一番この発言はおぞましき」をご覧下さい。

    

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2018年の
Cimg6195_2「こどもの日」「立夏」のNHKニュースによると、トランプ大統領キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長との米朝会談開催が決定されたとのことでしたが、「糠喜びに終わり、悪夢になることのないように」との祈りは残念ながら叶わず、親戚がくれた絵手紙の写真のようには晴々した気持ちになれませんでした。

    

夏来る幼のピアノ高らかに

夏立つや幼孫にも反抗期

米朝の会談如何夏に入る

まやかしをしない政治をこどもの日

  

歳時記(俳誌のSalon)から気の向くままに抜粋させて頂きます。

例句の詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。

  

立夏                           

胎内の水音聴いてゐる立夏 

         (中村苑子)

  

花活けて立夏の卓を飾りけり 

        (稲畑汀子)

 

朝刊を大きくひろぐ立夏なり 

        (荒木治代)

 

立夏かな「和を以て貴しと為す

         (雨宮桂子)

 

外つ国の人も迎へて園立夏
        (稲畑廣太郎)

    

(青色文字の季語をクリックすると、歳時記の例句の詳細をご覧になれます。)  

夏立つ」・「夏に入る」・「夏来たる」・「夏めく

  

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2018年5月 5日 (土)

俳句:「こいのぼり」・「鯉のぼり」・「鯉幟」

     

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昨日のプレバト(俳句)では賑やかな司会と句評に例のごとく出演者が沸いていました。 

夏井いつきさんの添削に感心することが多いのですが、泉谷しげる氏の俳句(「学び舎の見上げる先は空の海」)の添削(「学び舎の頭上五月の空は海」)はやや腑に落ちません。

  

原句は無季なので、季語「五月」を使うのは結構ですが、「鯉」は淡水魚ですから、鯉幟の比喩に「海」を用いるのは不適切な気がします。

「学び舎の五月の空を泳ぐ鯉」と添削すると、「平凡すぎて面白くない」と言われるでしょうか?     

   

チュヌの主人は次のように親しみやすい俳句を作ることに心がけていますが、「凡人の最たるものである」と酷評されるでしょうか

    

いつの日も子等は希望よ鯉幟

来ぬ孫の恙なきをと鯉幟

来ぬ孫に写真をメール鯉のぼり

    

歳時記(俳誌のSalon)から親しみやすい俳句を掲載させて頂きます。 

(歳時記の詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。)

    

鯉のぼり

鯉のぼりあげる祖父の手節くれて 

        (熊谷みどり)

 

六甲の風に育つ子鯉のぼり

         (山田弘子

 

真つ新の家に翩翻鯉のぼり  

        (田中みのる)

   

鯉幟

鯉幟影のをどつてをりにけり  

         (稲畑汀子)

 

泳ぐ日も拗ねる日もあり鯉幟

        (米山喜久子)

      

鯉幟手摺に尾びれじやれてをり

       (村田とくみ)    

   

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2018年4月13日 (金)

虚子100句英訳をHIAホームページでご覧下さい。

     

高浜虚子俳句のオマージュにしたいとの思いから虚子100句を英訳し、「高浜虚子の俳句をバイリンガルで楽しもう!」というタイトルで国際俳句交流協会ホームページに5回シリーズで掲載して頂きました。

高浜虚子の俳句の面白さが注記や英訳でよくわかります。

下記のURLアドレスをクリックして是非ご覧下さい。

                                                                                               木下 聰

 

(はじめに)

http://www.haiku-hia.com/about_haiku/takahama_kyoshi/

(あとがき)

http://www.haiku-hia.com/about_haiku/takahama_kyoshi/afterword.html

  

写真は花鳥同人俳句会における坊城俊樹花鳥主宰(高浜虚子の曾孫)とチュヌの主人(薫風士)です。

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2018年3月25日 (日)

俳句《春の雨・春雨》(改訂版)

               

(2025.4.13 更新)

万博の初日春雨列長蛇

春雨に万博客の忍の列

春雨に集ひ第九や大リング

春雨に万博客の見せる顔

         (薫風士)

  

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冒頭の写真は、大阪関西万博会場の情景(2025.4.13)や、大船渡山林火災鎮火状況(2025.3.8)のNHK-TV ニュース画面の一部分です。

  

漸くに消火を助け春の雨

春雨に漸く安堵大船渡

春雨や傘寿に逝きしみのもんた

濡れ衣を被る翔平春の雨

春雨に触れて気を得し紀元杉

春雨の広田神社に参拝す

      (薫風士)

  

        

春雨の衣桁に重し恋衣

       (高浜虚子)

 

「恋衣」とは、「恋を、常に身を離れない衣に見立てた語。恋という着物」です。(出典:広辞苑)

  

この俳句は「高浜虚子の100句を読む」(坊城俊樹著)の第1回に掲載された俳句です。

坊城俊樹氏は著書で次のように記述しています(抜粋)。

「・・・二十七歳のころのこの俳句は、謡曲の「恋重荷」(こいのおもに)をふまえて作られたとされる。この句は「めさまし草」という文芸雑誌に発表されたものなので、いわば能や戯曲を踏み台にした芸能俳句といえる。・・・(省略)・・・謡曲『恋重荷』は、世阿弥プロデュースによる恋に悶死する老人の亡霊の話である。そこにあらわれる恋の重荷とはかならずしも恋衣に限定されるものではないが、虚子はそれをつややかな春雨に濡れた恋の衣とした。そこが俳諧である。・・・」

   

「歳時記」(俳誌のsalon)から「春の雨」や「春雨」の俳句を気の向くままに下記のとおり抜粋掲載させて頂きます。 

 

春の雨1

不精さやかき起されし春の雨

      (松尾芭蕉)

  

浅草や雪になりたる春の雨  

         (平田倫子)  

  

春の雨2

粟島へはだし参りや春の雨 

         (与謝蕪村)

  

春の雨心安らぐ時があり  

         (南原正子) 

  

春の雨3

膳先に雀なく也春の雨  

         (小林一茶)

  

春の雨知らせてくれし猫を拭く 

          (芝尚子) 

  

春の雨4

ランナーの背を染めてゆく春の雨 

        (小林あけみ)

  

点滴にショパンながるる春の雨 

         (野澤あき)

   

春雨1

春雨に濡れて笑顔の石地蔵  

         (中山静枝)

  

春雨ににじむ稜線東山   

        (伊庭玲子) 

  

春雨2

春雨や病院前は仏壇屋   

         (大坪景章)

  

春雨や傘傾げ合ふ先斗町  

         (大森道生)

      

(P.S. 2024.4.1)

春雨に籠り視聴す政倫審

e-Tax未だ手付かず二月尽

       (薫風士)

    

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2018年3月10日 (土)

俳句《春風・春の風》(改訂版)

       

(2025.3.12 更新)   

皐咲く十七日や翔平デー

  

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掲句は、大谷翔平選手の結婚後の活躍を祝す存問の拙句です

  

ロサンゼルス市は大谷翔平の背番号17に因んで、5月17日を「大谷翔平の日」と定めたとのことです。

  

狭庭の躑躅の花は枯れましたが、皐が咲き始めました。

  

暗いニュースばかりでは気が沈みますので、心のバランスを保つべく、大谷翔平選手の結婚後の活躍など、折に触れて明るいブログ用の「まんぽ俳句」を口遊んでいます。 

  

春風に大ホ-ムラン左打ち

         (薫風士)

   

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大谷翔平の愛犬「デコピン」はもちろん可愛いですが、チュヌも可愛かったです

(青色文字をタップして、リンク記事をご覧下さい。) 

 

新型コロナウイルスの感染予防対策が日常化した心境を詠んだ次の拙句に共感して頂けたでしょうか?

    

春風や森羅万象肯ひて

断捨離の心を知るや春の風

順縁を祈るコロナ禍日脚伸ぶ

  

(2018年3月の記事)

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「春風」といえば、高浜虚子の俳句「春風や闘志抱きて丘に佇つ」を思い出します。

この俳句の「春風」は「しゅんぷう」と読むのが相応(ふさわ)しいと思う人が多いようです。「増殖する俳句歳時記」(清水哲男)の句評はその典型的な例でしょう。青年の闘志には「しゅんぷう」が相応しいと考えるのが自然でしょうが、この俳句は虚子が39歳に詠んだものです。

 

高浜虚子の「自選自筆 虚子百句」には「はるかぜ」とふりがなが付けてありますから、虚子自身は「はるかぜ」と読者に読んでほしかったのでしょう。

 

「たつ」も「立つ」とせず、「たたずむ」という漢字「佇む」を用い「たつ」とふりがなをつけています。

  

虚子は「熱い心」をむき出しにせず、余裕をもって表現することを好んだようです。

  

夏目漱石は、「虚子は畢竟(ひっきょう)余裕のある人かも知れない。」と述べています。

 

(「俳句談義(4):高浜虚子の句『大寒の埃の如く人死ぬる』とは、『平和』を考える」をご参照下さい。)

     

歳時記(俳誌のサロン)から、気の向くままに「春風」・「春の風」を引用させて頂きます。

(俳句の詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。)

     

春風

結んで開いて指の体操春風に

         (瀧春一)

 

式終へし子等春風へ放たれぬ 

      (山田禮子)

  

母が押す春風が押すベビーカー

     (津田このみ)

   

春の風1

泣いてゆく向ふに母や春の風

      (中村汀女)

  

朝刊の匂ふキヨスク春の風 

      (木下節子)

  

春の風ビル一面にビル映る 

      (中原幸子)

  

春の風2

今日よりは句碑の里山春の風

      (山田弘子)

  

ネクタイの玉虫色や春の風 

     (池崎るり子)

   

ゆつたりと着せし子の服春の風 

      (藤野力) 

  

春の風3

抜糸してタクシー待つや春の風 

       (内田しんじ)

  

竹林の光と影に春の風

       (早崎泰江)

  

春の風子らは古墳でかくれんぼ

       (武田ともこ)

  

2022年3月ウクライナ紛争について「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、記事を書いた

血に染むなドニエプルてふ春の川」や春一番この発言はおぞましき」をご覧頂いたと思いますが、ロシア軍のウクライナ侵略やイスラエルのパレスチナ攻撃など、時代錯誤の戦争が収まらないのは悲しいことです。

  

ここをクリック(タップ)して、「戦争と平和(俳句と川柳:終戦記念日特集)」をご覧下さい。

     

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

2018年3月 9日 (金)

俳句の鑑賞:「早春」・「春浅し」

     

(2025.2.26 更新) 

早春や再開発の店仕舞ひ

早春や建替へ工事遠近に

早春やまん歩をすれば子等の声

  

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これらの写真は、掲句を詠んだ最近のまんぽ道の風景です。


  

早春や窓の日差しに癒されて

春浅し命の限り句を口に

        (薫風士)

  

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最後の掲句は、塩見三省氏の本に感動し、口遊みました。

   

(写真をタップ・拡大してご覧下さい。)

(青色文字をクリックして例句やリンク記事をご鑑賞下さい。)

     

剪定す不死鳥形に杉垣根

 

 早春の朝日に鴉光り翔ぶ

 

舞ひ上がる鴉の声音春浅し

 

早春の柔らかき丘愛犬と

 

春浅き夕日に想ふ子の未来

 

早春の梢の入日愛でにけり

       

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掲句は「早春」を詠んだチュヌの主人薫風士」の前座句です。

チュヌは2018年10月16日に永眠しました

      

歳時記(俳誌のSalon)から気の向くままに「早春」の例句を抜粋・引用させて頂きます。

      

早春1

早春の雨に落着く一日かな 

        (稲畑汀子)

   

早春の土の匂いぞ庭仕事  

       延川五十昭)

  

早春2

早春の湖に近江の逆さ冨士 

       (吉江潤二)

 

早春や波引くあとを砂が追ふ 

      (太田佳代子)

  

早春3

早春の夜の雨音に独り言   

       (上田明子)

   

早春や波静かなる由比ヶ浜  

       (中村則夫)

  

早春4

早春の見えぬ水音雑木山   

      (乙坂きみ子)

  

早春やリハビリ室のビバルディー 

      (波田美智子)

  

早春5

水際打つ波が奏でる早春譜 

       (藤岡紫水)

  

早春の夜明けの池の水鏡  

       (沼田巴字)

   

春浅し1

杉山へつづく轍や春浅し  

       (穴澤光江)

  

浅春や水あをあをと和紙の里 

       (平田安生)

  

春浅し2

人力車客未だつかず春浅し  

        (岡本直子)

 

工房に木屑の匂春浅し    

       (川瀬さとゑ)

  

春浅し3

春浅き麒麟の空の飛行雲   

        (三好達治)

  

浅春の忍冬亭の跡に佇つ   

        (林いづみ)

  

春浅し4

春浅き水を渉るや鷺一つ 

       (河東碧梧桐)

 

木曽駒のせせらぎに居て春浅し 

        (大橋晄)

  

春浅し5

浅春の相手に合はす白ワイン 

       (宮内とし子)

  

春浅き四万十川の投網舟   

        (高谷栄一)

  

春浅し6

うそ泣きを覚えたる孫春浅き 

        (河田孝子)

 

裸木の梢くれなゐ浅き春   

       (佐々木永子)

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2018年3月 6日 (火)

俳句の鑑賞:「啓蟄」に思うこと

     

P.S.2022.3.18

ウクライナ紛争について、プーチン大統領や世界の指導者が賢明な決断をしてくれることを切望して、「やむにやまれぬ思い」を書きました。

青色文字(タイトル)をクリックして、「血に染むなドニエプルてふ春の川や「ロシアの旅(写真・俳句)Trip to RussiaPictures & Haikuをご覧下さい。

  

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4年前(2018年)の啓蟄には、韓国と北朝鮮の対話が始まり、民の期待を裏切らず南北対話が順調に進展することを願いつつ啓蟄の俳句を詠み、ブログ記事を書きましたが、案じた通り期待は裏切られました。

今年の啓蟄は残念ながら新型コロナ感染拡大が収束しないばかりか、ロシアがウクライナに侵攻し、世界平和が脅かされる事態になりました。

     

啓蟄やミサイル飛ばす独裁者

啓蟄やオミクロン株なほ絶えず   

啓蟄や多事多難なる現の世

啓蟄や民族闘争蘇り

啓蟄やコロナ専制疎む日々

     

啓蟄や尾曲り猫の鳴き合ひて

啓蟄や轍を行く子けんけんぱ

啓蟄や出でし言の葉おぞましき

   

掲句は、薫風士が「已むに已まれず」詠んだ「川柳擬き」の俳句です。

「已むに已まれず」は「やむにやまれず」と読みます。

貴方は、物議を醸した「誰かさん」と違い、「已みません」を読み間違いするような読みにくい「ひらがな」にしなくても「漢字」で読めるでしょう(?! 

市井の一老人に過ぎない薫風士は、ウクライナ問題が平和裏に速やかに解決されることを祈りながら駄句を口遊み、平和を訴えるしか手立てがありませんが、迎撃ミサイルが核爆発を起こさず100%防衛できるとは信じられません。

原子力発電所の安全確保も益々おぼつかなくなることは、ウクライナへのロシアの侵攻や北朝鮮のミサイル実験を見れば自明のことでしょう。

問題の解決には、覇権争いや経済制裁ではなく、共産主義圏と民主主義圏の住み分けをして、どちらが人類に幸せをもたらすか、文化やスポーツの世界で平和裏の競争をしながら見極めることでしょう。 

       

啓蟄や初金メダル北京パラ

 

村岡桃佳選手(1997.3.3 生れ)はアルペンスキー女子滑降「座って滑るクラス」と「スーパー大回転・座位」と2日連続の金メダルを獲得しました。まことにおめでとうございます。

知名度の上がったこの契機に是非ともパラリンピック・スポーツを通じて世界平和に貢献する活動をして頂きたいものですね!

  

戦争を知らない世代元総理の発言「日米核共有」を何と考えるか、あなた次第ですが、子供たちの将来の為に、世界の政治指導者が21世紀に相応しい政治哲学を持ち、「究極の愛」を発揮して賢明な政策を推進してくれることを祈るばかりです。

次の参議院選挙は棄権をせず、しっかり考えて投票しましょうね!

         

(2018年の啓蟄の記事)

啓蟄や犬はひと際嗅ぎ回り

啓蟄や南北対話動き出す

  

雨上がりの朝の散歩で愛犬チュヌが一際(ひときわ)あちこちを嗅ぎ回りました。今朝のテレビニュースによると、「3月5日に韓国政府の特使が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長と会談した」とのことです。

 

南北対話が民の期待を裏切らず世界の平和のために順調に進展することを願いつつ、気の向くままに歳時記(俳誌のサロン)の俳句を引用させて頂きます。

(青色文字の季語をクリックし、例句の詳細をご覧下さい。)

    

啓蟄1

啓蟄や屋根くろぐろと寺の町

         (鷹羽狩行)

  

啓蟄や堆肥の匂ふ蜜柑畑   

         (大塚禎子)

  

啓蟄2

啓蟄や残らず靴を磨き上げ

       (石川のぶよし)

  

啓蟄や靴の減りぐせ父に似て

         (千田百里)

  

啓蟄3

啓蟄の蚯蚓の紅のすきとほる 

         (山口青邨)

  

啓蟄や汐留にビル競ひ建ち  

         (今村恵子)

  

啓蟄4

啓蟄や背伸びをすれば骨の鳴り 

         (八染藍子)

 

啓蟄の歩幅大きくなりにけり

        (寺田すず江)

  

啓蟄5

啓蟄や反抗期の子まだ寝床  

         (下山和美)

 

啓蟄や政変聞きつ厨事    

         (足利錞子)

  

啓蟄6

啓蟄や地下鉄を出て迷ひける 

         (竹内悦子)

 

啓蟄や探しあぐめる地下出口 

         (渡邉英子)

  

啓蟄7

啓蟄や小さき地震に耳立てて 

        (久津見風牛)

 

啓蟄や大地震の地よ甦れ   

         (木野裕美)

  

啓蟄8

啓蟄や要介護より抜け出せず 

         (吉村摂護)

 

啓蟄や犬の見てゐるショベルカー

        (平野みち代)

  

啓蟄9

啓蟄や仏足石の苔生して   

        (服部鹿頭矢)

  

啓蟄や杖つく足をやや高く  

         (吉村摂護)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

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2018年3月 3日 (土)

俳句《春一番・啓蟄》(更新版)

      

啓蟄やダ-クパタ-ンの溢るる世

啓蟄や言はぬが花か?今の世に

啓蟄や二度は試さむ諦めず

啓蟄や祈りの日々の八十路行く

啓蟄や e-Taxに取り掛からむ

  

朝からの雨で庭弄りは出来ず、手つかずのe-Taxに取り掛かることにしました。

  

以下は、2018年3月に書いた記事を2022年に更新したものです。

  

血に染むなドニエプルてふ春の川

・春一番おぞましきとはこの言葉

・啓蟄や出でし言の葉おぞましき

      

 「この言葉」とは何か、この青色文字をクリック(タップ)し、ご覧下さい

 

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2022年の「春一番」は3月5日の「啓蟄」でした。

      

  

・日々愛(お)しむキノコ雲なき春の雲

・親子行くキノコ雲無く春の雲

   

掲句は、薫風士が「已むに已まれず」詠んだ「川柳擬き」の俳句です。

「已むに已まれず」は「やむにやまれず」と読みます。

貴方は、物議を醸した「誰かさん」と違い、「已みません」を読み間違いするような読みにくい「ひらがな」にしなくても「漢字」で読めるでしょう(?!

   

戦争を知らない世代元総理の発言「日米核共有」を何と考えるか、あなた次第ですが、日本が「核保有国」になることが「自衛」になるとは、到底考えられません。

 

「ぶつぎをかもす誰かさん」の「アメリカファ-ス卜」のように、科学技術の進歩した現代に中世や西部劇時代の考え方で国民や国論を分断・対立を煽る発言されるのは困りものですね。

 

子供たちの将来の為に、世界の政治指導者が「究極の愛」を発揮して賢明な政治を推進してくれることを祈っていますが、参議院選挙は棄権をせず、あなた任せにせず、しっかり考えて投票しましょうね!

   

2018年の「春一番」は昨年より12日遅い(3月1日)発生でしたが、猛威をふるいました。

 

この記事は3月3日「雛祭り」・「平和の日」に書きました

 

歳時記(俳誌のサロン)から季語が「春一番」の俳句を気の向くままに引用させて頂きます。

(青色文字の季語をクリックすると掲載された俳句の詳細がご覧になれます。) 

  

春一番(1)」

春一番武蔵野の池波あげて 

       (水原秋桜子)

  

ポリバケツ逃げまどひたる春一番

        (柿沼盟子)

  

春一番(2)」

風見鶏欣喜回転春一番    

         (山口速)

  

猫探す貼り紙吹かる春一番  

       (池田加代子)

   

春一番(3)」

改札を春一番と通りけり   

         (本節子)

  

春一番阿鼻叫喚のフェニックス

       (松崎鉄之介)

   

春一番(4)」

春一番自転車あまた薙ぎ倒し

       (芝宮須磨子)

  

春一番小学生は駈けたがる  

       (今橋眞理子)

  

春一番(5)」

よろめきて春一番と諾ひぬ  

        (村上悦子)

    

(575筆まか勢)

呼鈴は空耳なりし春一番   

        (田中湖葉)

  

松に鳴り樫に響けり春一番  

        (川村紫陽)

  

白波の浮燈台や春一番

        (岡本静子)

  

若者に古着が流行る春一番  

        (有馬朗人)

      

(「増殖する俳句歳時記」)

胸ぐらに母受けとむる春一番 

        (岸田稚魚)

この俳句は、清水哲男氏の解説に「折りからの強風によろけた母親を、作者はがっしと胸で受けとめた。」とある通りのことを詠んだものでしょう。しかし、広辞苑によると「胸倉」は「着物の左右の襟の重なり合う辺りの部分。むながらみ。」という意味ですから、作者は「母の胸倉が強風で膨らんだ」状態を詠んだ、と解釈できないこともないでしょう。作者は「胸ぐら」と表示することによって二通りの解釈を可能にしたというのは穿ち過ぎでしょうか?

          

真夜中の犬の冒険春一番

 

掲句はチュヌの主人の即興句です。春一番の強風にカーポートのシャッターが少し開き、隙間からチュヌは夜中に冒険に出かけました。チュヌの居ないのに気付いた主人やお母さんが散歩道など探しましたが見つからず、警察署に届けました。でも、チュヌは朝食前にお家に帰ったので「遺失物」の届け出はすぐ解除されました。お巡りさん、お騒がせしてすみませんでした。

   

(補追)

チュヌは2018.10.16に永遠の眠りにつきました。

『チュヌの追悼』by L.P. Lovee」をご覧頂ければ幸いです。

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2018年1月12日 (金)

「風光る」俳句・写真特集・神戸メリケンパーク(改定版)

   

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季語「風光る」について、合本現代俳句歳時記(角川春樹編)は次のとおり解説しています。

   

「春光を吹き渡る風が光るように感じられるさま。やわらかな風が木の枝をゆらし、光が揺れ、まるで風と光とが同時にいのちを宿したごとく動く感覚を(とら)えて成した、みごとな季語というべきである。」 

  

シャープ電子辞書の広辞苑には次のとおり解説されています。

「春になってだんだん日光が強くなると、吹く風が何となく鋭く光るように感ぜられる。春風との同趣同工を避くべきである。」

    

ご覧の写真は先日チュヌの主人が神戸メリケンパークで写したものです。

    

復興のメリケンパーク風光る       

風薫る開港記念音楽祭 

         (薫風士)

  

5月21日(日)には神戸開港150年音楽祭がメリケンパークで開催される予定です。

「BE KOBE」というロゴに興味が湧きインターネットで「神戸公式観光サイト」を見ると、次の記事がありました。

神戸市は、市民の皆さんが神戸に愛着を抱くことや、神戸市民であることを誇りに思う「シビックプライド」の醸成を目指しています。

BE KOBE」は阪神・淡路大震災から20年を機に生まれたロゴマークです。

「BE KOBE」を直訳すると、「神戸であれ」という意味になりますが、皆さんの心の中にある「神戸への想い」を「BE KOBE」に重ねて自由に解釈して頂くことで、神戸市民であることを誇りに思う気持ちの合言葉として定着させていきたいと考えています。

   

阪神・淡路大震災から22年過ぎ神戸は復興しました。 

東日本大震災や熊本地震の被災の方々はまだ復興中でご苦労されています。チュヌの主人は心ばかりの「貧者の一燈」を捧げ速やかな復興を祈っています。

   

歳時記(俳誌のサロン)の「風光る」から海などを詠んだ俳句を抜粋・掲載させて頂きます。 

  

風光る1

風光る海の匂ひの観覧車 

       (松木知子)

  

風光る2

風光る神戸元町パン工房 

       (池上幸子)

  

風光る3

沖の帆はひかりとなれり風光る 

       (杉田さだ子)

  

風光る4

瀬戸内は海の十字路風光る 

        (刈米育子)

   

風光る5

風光る八重の汐路を船速く 

        (高谷栄一)

   

風光る6

風光るコバルト色の潮の帯 

        (山本浪子)

   

風光る7

海へ向くベンチに二人風光る 

       (黒滝志麻子)

   

ここをクリックして「防災の日」の俳句鑑賞 <「震災・地震・津波」>をご覧下さい。

ここをクリックすると、メリケンパークの無数の写真(グーグル検索)をご覧になれます。

「退職教授の見果てぬ夢」というサイトに「神戸メリケンパーク」という興味深い解説と写真集があります。(ここをクリックしてご覧下さい。

   

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

   

2018年1月 5日 (金)

俳句・HAIKU by L. P. Lovee (6) 柚子湯・冬至湯

    

12月21日は「冬至」です。

  

柚子一つ浮かべし風呂の香りかな

冬至とて長湯に捻る五七五

追炊きにまひまひ寄り来小さき柚子

冬至湯に想ひ廻らす子の未来

居眠りに癒す老軀や冬至の湯

       (薫風士)

   

岸田文雄総理大臣には、喫緊の課題が一段落すれば、柚子湯で政務の疲れを癒し英気を養って、俳句を通じて世界平和を」という俳句愛好家の思いにも耳を傾けてほしいものですが、課題山積なので無理な注文です。

  

無事に重責を果たした後で、俳句愛好家の夢を実現すべく尽力して頂ければ幸いですが、ここをクリック(タップ)して、渡月橋etc.の俳句 (橋梁通信掲載に因んで)」をご覧頂ければ望外の喜びです

   

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「柚子湯」や「冬至湯」などの「歳時記」(俳誌のサロン)はここをタップすればご覧になれます  

  

        

薫風士のバイリンガル英語俳句もご笑覧頂ければ幸いです。

       

冬至にも寒の入りにも柚子湯かな

(toujinimo kannoirinimo yuzuyukana)

   

the citron bath

for the winter solstice_

good for the coldest period, too       

   

孫去りて柚子湯に浸り句に遊ぶ

(magosarite yuzuyunihitari kuniasobu)

     

grandchildren left_

I enjoy making haiku,

soaking in the citron bath

      

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

2017年12月22日 (金)

(吟行俳句)冬浅き近江八幡巡りけり

    

彦根の吟行を終えて国民休暇村近江八幡で句会・会食・一泊した翌日(12月4日)は、路線バスで長命寺を経由水郷巡り船着き場まで行き、6人乗りの手漕ぎ舟で水郷巡りをしました。心配された寒さはそれほどでもなく、老練の船頭の巧みな櫓さばきで枯れ葦の水郷巡りをエンジョイしました。

チュヌの主人(薫風士)が詠んだ俳句と写真を披露させて頂きます。 

(青色文字をクリックすると解説記事をご覧になれます。写真はクリックすると拡大します。)

   

牛鍋長寿の地酒近江かな

長寿てふ地酒に浮かれ年忘れ

宮ヶ浜遠目に柿が花に見ゆ

近江富士浮かべ琵琶湖の冬霞

沖の島夕日に翳る冬紅葉

枯れ葦を巧みに船頭櫓音無く

かいつぶり二羽が水先手漕ぎ舟

枯蘆の影の水面を手漕ぎ舟

  

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最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事は青色文字をタップしてご覧頂けます。

 

   

2017年12月20日 (水)

(写真俳句)埋木舎・玄宮園・楽々園の吟行

   

12月3日は晴れ男に違わず前日と打って変わった絶好の吟行日和でした。

埋木舎(うもれぎのや)玄宮園楽々園彦根城の吟行をしてから近江八幡へ移動し、国民休暇村近江八幡で句会・会食をして一泊しました。

チュヌの主人の吟行句を掲載します。彦根城吟行の俳句と写真はここをクリックしてご覧下さい

青色文字をクリックすると解説記事がご覧になれます。写真はクリックすると拡大します。

      

・主良き埋木舎の冬柳

・小春かな埋木舎のおもてなし

・冬日射す埋木舎の井伊肖像

・茶を愛でし小春の座敷湖東焼

・小春日の時を惜しむや楽々園

・城望む玄宮園や冬うらら

   

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事(タイトル)が表示されます。記事のタイトルをタップ(クリック)して、ご覧下さい。

  

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ひこにゃんの城へ吟行冬うらら(彦根城写真俳句)

    

旅の思い出に写真俳句を作ろう

    

駅出れば直政像や街小春

身繕ひしたる白鳥日に光る

ひこにゃんの迎へし城や冬温し

  

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初冬の彦根城を吟行して晴れ男のチュヌの主人(薫風士)が詠んだ俳句と写真を掲載します。

ここをタップして「冬の俳句特集」もご覧下さい。

「ひこにゃん」といえば、「ひこにゃん」の誕生後間もなく彦根でゴルフをした際にホテルの支配人が「ひこにゃん人気」を嬉しそうに話題にしたことを思い出します。

  

(青色文字をクリックすると解説記事や歳時記がご覧になれます。写真はクリックで拡大します。)

     

天守への急な階段冬日差す

天守より四方に小春の城下町

天守より彼方の湖の冬霞

冬日差す天守仰げば飛行雲

          

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

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2017年12月17日 (日)

亀鳴くや声なき声を聞けよとて

      

(2025.2.6 更新)

ここの青色文字(記事のタイトル)をクリック(タップ)して、「梅雨の亀の呟き《政界の若返りを!》」や「EXPO 2025《大阪・関西万博21句」》」をご一読下さい。

  

亀鳴くや政治刷新鬨の声

亀鳴くや海神の声聴けよとて

亀鳴くや無理をするなと帰路の闇 

亀鳴くや無理ムリとは言いづらく

亀鳴くやパワハラ嫌と言えなくて

亀鳴くや餓鬼大将にいびられて

亀鳴くや我が身になって考へよ

亀鳴くや主人諫めよポチとても

亀鳴くや仏心の嘘をつき

亀鳴くや仏の嘘は民の為

亀鳴くやドニプル川を血に染むな

       (薫風士)

 

2022年3月18日に、ウクライナ紛争についてプーチン大統領や世界の指導者が賢明な決断をしてくれることを切望して「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠んだ記事血に染むなドニエプルてふ春の川」をご覧頂いと思いますが、貴方にとって「声なき声」とは何でしょうか?

  

掲句の比喩に込めた思いをシェアして頂けると幸いです。

    

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Cimg5461_2タイトルの俳句「亀鳴くや」は2017年12月1日に国際俳句協会主催で開催された第19回HIA俳句大会の稲畑汀子選の特選になったチュヌの主人(木下さとし▪︎ 薫風士)の投句です。

  

この句は、「亀鳴くや皆愚かなる村のもの」という句を作った高浜虚子の孫に当たる稲畑汀さん(当時、日本伝統俳句協会会長)の目に留まり、特選になったのでしょう。

  

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写真は、カラ-図説日本大歳時記の「亀鳴く」などの解説頁の一部分です。

  

亀鳴く」は「春の季語」です。

写真や青色の文字をタップして、解説と例句をご覧下さい。

  

虚子は「亀鳴く」という季語を用い、「愚か者」と言わず、「愚かなる村」の「もの」と「ひらがな」表示にすることによって何かを比喩的に表現しようとしたのではないでしょうか?

    

俳句談義(15):『昭和の日』・『憲法記念日』と俳句」において述べたように、いろいろな解釈が可能です。

   

「愚かなる村のもの」の「もの」とは何か? 「者」か?「物」か?

  

「皆」とは「亀」のことか? 

  

それとも、「人は皆愚か者」と嘆いているのだろうか?

 

「村」とはどこの村か? 

  

「政治家や日本人の村社会意識」の比喩ではないか?

等々、あなたも面白い解釈をしてみて下さい。

 

(青色文字をクリックすると解説記事をご覧になれます。)

 

「声なき声」は英語ではサイレント・マジョリティ(silent majority)です。

  

「ベトナム戦争」についてのニクソン大統領の発言や、「安保闘争」についての岸信介総理大臣の発言など、色々な使い方がされています。

  

あなたにとって「声なき声」とは何でしょうか?

   

2017年の流行語大賞は「忖度」(そんたく)が選ばれました。

 

広辞苑によると「忖度」は「他人の心中をおしはかること」ですから、「おもてなし」の心に通ずる言葉でしょう。

  

「空気を読む」とか「阿吽の呼吸」とかいう言葉がありますが、肝心なことは「何について忖度するのか、忖度して何をするのか」です。

  

政治問題や国際問題には国民を納得させる透明性が必要でしょう。

  

「利敵行為・利敵発言」などのレッテル貼を恐れて発言しない「声なき声」、すなわち「トランプ大統領」や「安倍総理」などが声高に推進している北朝鮮に対する強硬政策について危惧しながら発言しない「声なき声」の真意は何か、日本が戦前に経済制裁などによって追い込まれ、「真珠湾攻撃」をしたこと、「天皇を現人神」として独裁的軍部が無謀な戦争を推進したこと等を考えれば、答えは自明ではないでしょうか?

   

「今年の漢字」に「北」が選ばれました。

 

国や人々が互いに背を向けて離反するのではなく、向かい合って対話する政治を推進してほしいものです。

 

愛する日本の将来のために、また世界平和のためにも、「人道とは何か」を政治家が真摯によく考え、叡智をもって政策を推進することを願っています。

   

あすなろう民の祈りの大聖樹

       (薫風士)

     

この俳句は神戸メリケンパークのクリスマスツリーを詠んだチュヌの主人の俳句です。

  

宗教と科学の融合」をご一読下さい。

冒頭の写真は先日チュヌの主人が神戸市の布引ハーブ園で寫した「愛の像」(Statue of Mother and Child) の写真です。

 

本との出会い <母と子・優しさと厳しさと>  や聖夜」・「クリスマス」(歳時記)の俳句など、青色文字をクリックしてご覧下さい。)

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「和文俳句」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

     

2017年12月10日 (日)

俳句上達のコツ《見たこと・感じたことを5・7・5で口ずさむ》

    

「口ずさむ」は「口遊む」と書きます。

 

俳句上達のポイントは、ともかく何でも見たこと・感じたことを「5・7・5」で口ずさみ、言葉遊びを楽しみながら「5・7・5のリズム」を身に付けることにあるでしょう。

 

俳句のリズムが身につけば、多作多捨をして推敲することが容易になり、そのうちに良い句が作れるでしょう。

 

良い句とは、作者の思いが「5・7・5」に無駄なく凝縮して表現された俳句だと思っています。

 

「あれもこれも表現したい」と思うときは、題材・テーマを一つに絞って、複数の俳句に表現すると良いでしょう。

 

ここをクリックして、「俳句の作り方 <5つのポイント>」をご覧下さい。

 

俳句に興味のある方はここをクリックして「俳句を楽しもう!(フラワータウンカレッジ講演の要旨)」をご一読下さい。

 

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

2017年11月25日 (土)

俳句鑑賞「落葉」《第50回三田俳句大会》

   

まんぽ俳句」で故郷元気に、未来に繋ごう!

俳句を市民の文化としてエンジョイしよう

    

髙源寺《黄葉の吟行》」をご覧下さい。          

 

(2017.11.25)  

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2017年11月11日に開催された三田(さんだ)市民文化祭記念俳句大会に初参加して投句しました。

   

下記の(1)は、各参加者が「手紙」か「落葉」の席題で1句投句した中で、選者や参加者の共感を呼び高得点を得たことは幸いでした。

  

実は、密かに「茶寿」までの健康長寿を夢見ていますが、現実的な「白寿」としたのが良かったようです。

(2)と(3)は、選者の一人が「動詞を三つも用いるのは如何なものか?」と(1)の句について批判的句評をされたので、後日推敲して作ったものです。

      

(1)句に興じ白寿夢見つ落葉焚く

(2)句に興じ白寿を夢に落葉焚き

(3)落葉道白寿を夢に愛犬と

   

 上記3句の中、貴方はどの俳句に共感されますか?

(2)は動詞を一つにしています。

(3)は動詞を使っていませんが、落葉道の散歩を詠んだもので当日句と句意が異なります。

   

(写真はタップ・拡大出来ます。最後の写真は高得点の賞として貰ったクイーンローズです。)

   

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「俳句は形式が大事だが、形式よりも自分の感じた事や意思を詩的に表現することが先決である」と、気軽に句作を楽しんでいます。  

     

名句を作ろうなどと思わず、何事も5・7・5で口遊み、俳句を楽しむことが上達の早道でしょう

  

2017年の三田(さんだ)市民文化祭は50周年記念とのことで、三田俳句協会主催の俳句大会には三田市以外の参加者もあり、元気な高齢者が沢山参加していましたが、もっと若い世代も参加してくれると更に盛り上がったと思います。

  

この大会の投句の選者は10名で、様々な句評があり参考になるばかりでなく、参加者の自由な発言も認められる有意義な大会でした。

  

若い世代も巧拙にとらわれず気軽に俳句を作り、ともかく参加して俳句の楽しさを知ってくれることを願っています

   

俳句は入りやすく、奥が深いものです。

初心者は初心者並みに、ベテランはベテランとして楽しめます。

「芭蕉や虚子の面白い俳句をまとめました」もご覧下さい。 

          

「歳時記」(俳誌のサロン)から「親しみやすい俳句」と「凝った俳句」とを気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

(青色文字をクリックすると、歳時記の例句や関連の解説記事などをご覧になれます。)

  

落葉1

駅ごとに落葉舞ひこむ有馬線 

        (中尾廣美)

  

落葉掃くシーシュポスが二三人 

        (武井康隆)

(注)「シーシュポス」とは、「ウイキペディア」の解説によると、「ギリシア神話に登場する人物」であり、「徒労を意味する『シーシュポスの岩』で知られる」とのことです。 

   

落葉2

改札を出てそれぞれの落葉道 

        (稲田眸子)

   

耳掻いてかさりこそりと落葉の音 

       (能村登四郎)

  

落葉3

落葉焚一人が跳んで見せにけり 

       (小田玲子)

  

拾得は焚き寒山は掃く落葉 

     (芥川龍之介)  

(注)拾得が箒を持っている絵や寒山が木靴を履いている絵が有名ですね。ウイキペディアの寒山と拾得についての解説をご覧になれば芥川龍之介がこの俳句を作った理由がわかります。) 

   

落葉4

何処からか煮物の匂ふ落葉掃き 

        (関戸国子)

  

漢江へ掃き落す日々の落葉かな 

        (朴魯植)

  

落葉5

静けさに手を休めゐる落葉掻 

      (川瀬さとゑ)

  

落葉踏み行く脱藩の竜馬道 

       (上岡末喜)

 

落葉6

日曜の路地は落葉の駆けくらべ 

        (斎藤道子)

  

落葉みな大判小判狐狸の里 

        (村越化石)

  

落葉7

一輪車巧に乗る児落葉径 

       (安陪青人)

  

啄木鳥や落葉を急ぐ牧の木々 

       (水原秋桜子)

 

落葉8

鯉の池掬ふ落葉の泳ぎけり 

        (三関浩舟)

 

風を呼び風に牙むく落葉焚 

        (井上孝夫)

   

落葉9

土のなき都市にさまよふ落葉かな 

        (前田陽子)

 

おんころころそわかそわかと落葉かな 

        (犬塚芳子)

  

「おんころころそわか」の句は「般若心経」などを捩って俳諧味を出した俳句でしょうか?

  

「春の山屍を埋めて空しかり」という俳句は、高浜虚子が「般若心経」を念頭に辞世の句として作ったと思いますが、「空しかり」を貴方は何と読みますか?

「むなしかり」と読みますか?

「くうしかり」と読みますか? 

俳句談義(1)虚子辞世句の解釈」をご覧下さい。

   

落葉10

落葉掃く人に交じりて鳩歩く 

        (重本文子)

 

風の落葉おちばの風と乱れ打つ 

        (尾崎紅葉)

尾崎紅葉の俳句は風や落葉が窓を打っている情景を詠んだ句でしょうか?

  

落葉11

風巻いてまいて落葉を舞はせたる 

      (稲畑康太郎)

(注)2014年11月27日 作成の「歳時記」に「稲畑康太郎」とありますが、「稲畑廣太郎」の間違いではないでしょうか?

 

楸邨の墓やゆつくり落葉降る 

        (牧知子)

(注)「楸邨の」の句は加藤楸邨の俳句「木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ」を意識して詠んだものでしょう。

俳句・HAIKU 言語の壁を破るチャレンジ(7)」をご覧下さい。  

   

落葉12

落葉掃き済みし二人の朝餉かな 

        (鈴木幾子)

 

ニコライの鐘の愉しき落葉かな 

        (石田波郷)

  

落葉13

何も彼も駅長独り落葉掃く 

       (窪田粧子)

  

母逝くや落葉乗せたる車椅子 

       (村井洋子)

  

落葉14

友逝けり夫は無口に落葉焚き 

        (田下宮子)

 

紅葉落葉踏みて天城の峠越 

        (坂上香菜)

  

落葉15

落葉踏む音のしみ入る静寂かな 

         (嵐弥生)

 

日溜りの落葉だまりや猫だまり

        (松井宮子)

  

落葉16

猫の子がちよいと押へる落葉かな

         (一茶) 

 

バス停の屋根に落葉の縞模様

       (五十嵐章子)

  

落葉17

落葉踏み集ふシニアー落語会

        (山本孝夫)

 

落葉踏む次なる言葉出ぬままに 

       (辰巳あした)

  

落葉18

一年の早しと思ふ落葉時 

      (宮本加津代)

 

からまつの落葉道ゆく湖畔かな 

        (有賀昌子)

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2017年11月14日 (火)

俳句の鑑賞《木枯・凩・こがらし・木がらし》

         

2023.11.11 更新

今日は近畿地方で木枯らし1号が吹き、北海道で初雪が降り、本格的な冬が始まりました。

  

2017.11.14の記事

「凩」は「冬の季語」とされていますが、2017年は10月30日に木枯し1号が東京や近畿地方で吹きました。

NHK NEWS WEBによると、「去年と比べて、東京で10日早く、近畿で1日遅くなっている」とのことです。

 

凩やチュヌと駆けゆく老の日々   

         (薫風士) 

   

俳誌のサロン」の歳時記から気の向くままに「木枯し」の俳句を引用させて頂きます。

   

木枯1

木枯や野菜づくしの喪の煮炊き 

       (久崎富美子)

  

木枯2

木枯やたばこを吸ひに外へ出て 

        (山田六甲)

 

木枯3

木枯しに大見得をきる古木かな 

        (吉澤利治)

  

木枯4

木枯を背に鍵穴を探りをり 

         (加藤克)

  

木枯5

木枯や水なき空を吹き尽す 

       (河東碧梧桐)

   

凩1

一号と呼ばれ凩吹いてをり 

       (斉藤美奈子)

 

凩2

凩の止みて下弦の月静か 

       (松村美智子)

  

凩3

胸中の凩咳となりにけり

       (芥川龍之介)

   

こがらし

こがらしの樫をとらへしひびきかな 

       (大野林火)

      

「増殖する俳句歳時記」の「季語が凩の句」などには、「木がらしや目刺にのこる海のいろ」と「凩」「木枯」などの漢字でなく「木がらし」と表記されています。芥川龍之介が「木がらし」(「かな漢字混じり」)や「のこる」など、「ひらがな」で表記しているのは「目刺し」と「海の色」の対比を目立たせて強調する意図的な技法だろうと思います。

  

特攻隊のことを詠んだといわれる山口誓子の俳句「海に出て木枯帰るところなし」についても、この記事はふれています。

      

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2017年11月 1日 (水)

紅葉の俳句と写真集(改訂版)

  

思い出の写真俳句を作ろう! 

    

(2023.12.8 更新) 

  

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何時もきれいに散歩道を掃除している殊勝な方に感謝しながら、健康管理の「まん歩」をして、今日もまんぽ俳句を口遊みました。

(写真をタップ・拡大してご覧下さい。)

  

冬紅葉箒跡にも二つ三つ  

   

錦秋の深田公園写真俳句集」や「冬紅葉愛でし石庭石像寺」、冬紅葉・初冬の梅田・中之島界隈吟行」をご覧下さい。    

     

(2017.11.1の記事)

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我が町・三田(さんだ)も黄葉・紅葉が深まり、「深田公園」や「兵庫県立人と自然の博物館」の周辺の黄葉も美しくなりました。文末の写真をご覧下さい。

 

インターネット歳時記「紅葉・もみぢ」の俳句は2500句ほどあり、「初紅葉」「草紅葉」「冬紅葉」などを含めると3000句余りもあります。

歳時記で目についた俳句をランダムに掲載させて頂きます。

青色文字の季語「紅葉」をクリックするとそのページの俳句がご覧になれます。

 写真はクリックすると拡大されます。 

   

紅葉

マリア像紅葉明りに脆く

       坊城中子

  

紅葉

一輛にこれ程の人紅葉駅  

         塩路隆子 

  

紅葉

湯を浴びに行くや紅葉の下くぐり

      大串章 

  

紅葉4

紅葉寺秋櫻子句碑誓子句碑 

        塩川雄三 

  

紅葉5

トンネルの出口半円夕紅葉 

        小松誠一 

  

紅葉6

地獄谷越えロープウェイ紅葉谷  

        落合絹代 

  

紅葉7

一軒に小橋渡せる紅葉谿  

         朝妻力

  

バスの窓紅葉の山がはづむなり  

         瀧春一 

  

紅葉8

おしやべりが紅葉林を歩きくる  

        清原彰子 

  

紅葉9

日に映えて樅の林の夕紅葉  

       阿部ひろし

   

紅葉10

秘境めく観音沼の深紅葉  

        須賀敏子 

  

紅葉11

紅葉せり女人高野の雨の磴 

        飯田角子

   

紅葉冷芭蕉義仲眠る寺 

        谷川史郊 

   

紅葉12

たけなはの小春紅葉や詩仙の間 

        坂上香菜 

   

紅葉13

邂逅の握手紅葉の展望台 

       野沢しの武 

   

紅葉14

生栗を噛みつつ紅葉峠越ゆ 

        山田六甲 

  

紅葉15

水軍の裔と下城や山紅葉 

        片岡久美子 

  

紅葉16

さざ波の消えて逆さの紅葉かな 

         松嶋一洋 

  

紅葉17

須磨浦や眼下に紅葉沖に舟 

       永田万年青 

  

紅葉18

湯の煙小芥子(こけし)の里の夕紅葉 

       川井素川 

  

紅葉19

旅先の紅葉家路の薄紅葉  

       稲畑汀子

      

「深田公園」・「ホロンピア館」周辺をチュヌと散歩して撮った黄葉の写真を次に掲載します。

 

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ここをクリックして「黄葉・紅葉の写真集(PHOTOHITO)」や

Google検索による「紅葉の名所」の画像集もご覧下さい。

   

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2017年10月14日 (土)

「秋麗」の俳句と「深田公園」の写真

   

犬連れとジョガー行き交ひ秋うらら  

愛犬の気ままに園を秋うらら  

飛行雲光りとけゆき秋うらら  

秋麗のホロンピア館映ゆる空   

秋麗の白きマンション聳ゆ空

        (薫風士)

  

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今日(10月8日)は寒露で、明日は「体育の日」なので3連休です。  

朝散歩に出かけた時は爽やかでしたが、帰りは汗ばむ程の行楽日和になりました。    

深田公園薄紅葉も写真のように次第に濃紅葉になり、まさに「秋麗」です。

  

(写真はクリックすると拡大します。青色文字をクリックすると解説や俳句の詳細をご覧になれます。)

  

歳時記の「秋麗」・「秋うらら」から親しみやすい俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。 

  

秋うらら1

  

普段着で行くコンサート秋うらら 

        (島田和子)

  

秋うらら木に登り出す女の子 

        (赤星惠子)

   

秋うらら猫は乳房を見せてをり 

       (永嶋みね子)

   

真つさらな産着干しゐて秋うらら 

      (木藤ヒデ子)

   

秋うららホテルのランチ佳き人と 

        (芝尚子)

   

人よりも犬に見覚え秋うらら 

        (石見邦慧)

  

秋うらら2

  

引越の荷に猫も積み秋うらら 

        (鈴木照子)

  

秋うらら金太郎飴に子規の顔 

        (浅田光代)

  

秋うららヒマラヤの塩買うてみる 

        (山荘慶子)

  

秋うらら大名となり抹茶席  

       (藤見佳楠子)

  

「ひこにゃん」に人気集中秋うらら 

       (三川美代子)

  

朱の鳥居湖に浮き立ち秋うらら 

         (森清堯)

  

秋うらら3

  

秋うらら孫はひまごに絵本読み 

        (山根征子)

  

秋うらら五台列なる保育カー 

       (懸林喜代次)

   

秋うらら鳶の高舞ふ尼の寺  

        (加藤静江) 

  

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