俳句 (Haiku) Feed

2017年10月 5日 (木)

俳句《名月・姫路城》

  

(2025.2.8 更新)

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写真は、NHK-TV の「新プロジェクトX」「白鷺城はよみがえった」の画面の一部分です。

   

平成5年は姫路城が世界文化遺産に登録されて30周年に当たります

俳句をユネスコ世界無形文化遺産へ(草の根運動)」をご覧下さい。

   

名月や新装なりし白鷺城

         (薫風士)

   

   the harvest moon_   

   bright above

   the renewed Himeji castle

     (L.P. Lovee 訳)

掲句は、国際俳句協会俳句大会稲畑汀子特選の拙句です。

  

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名月の写真は親戚が呉れたものですが、タップ拡大すると、兎が見えます。

  

  

まん歩して、子供たちの元気な声を聞けるのは嬉しいことです。

   

名月や明るき窓に子等の声

病室より友の投句や月仰ぐ

           (薫風士)

  

ここをクリック(タップ)して「盆の 月に祈ること」をご覧下さい。

   

句集『良夜』と手作りの『芭蕉句碑・文学碑紀行集』をご覧下さい。

(薫風士の理想としている俳句的生活の一端と句集の紹介記事です。)

    

(2017.10.5の記事)

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今日は中秋の名月です。

天気予報によると、近畿地方では「名月」を愛でることができそうですが、関東地方は曇りがちなので明日の「十六夜(いざよい)」の方が名月を楽しめそうです。

  

「中秋の名月」は陰暦8月15日の満月のことで「芋名月」とも呼ばれます。

(写真はクリックすると拡大します。ニュータウンの夕暮れの名月をご覧下さい。)

          

「俳誌のサロン」の「歳時記から気の向くままに「名月」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

(青色文字をクリックして解説記事や俳句の詳細をご覧下さい。)

   

名月や池をめぐりて夜もすがら 

         (松尾芭蕉)

  

名月や高層の窓輝きし 

      (入山登志子)

  

名月に一瞬会へり誕生日

       (赤座典子)

  

名月や水の上なる能舞台

       (鈴木清子)

 

母の忌の雨名月となりにけり

       (数長藤代)

 

名月に照らされて道迷ひけり

       (稲畑汀子)

  

燈を消して名月に身を晒しけり

      (松崎鉄之介)

  

栗名月健やかな老い集ひけり

      (鎌倉喜久恵)

 

名月や新内閣の発足す  

       (石山民谷)

  

名月や酒を愛して恙無く

      (金山藤之助)

 

名月を泳がせてゐる堰止め湖

        (上野進)

 

名月や地球に難民あふれゐる

       (池田光子)

  

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2017年9月28日 (木)

「薄紅葉」の俳句と「ひとはく」ホロンピアの写真

  

(2025.4.3 更新) 

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これらの写真は、最近のひとはくの新館辺りの眺めです。

  

2024年10月8日(寒露の日)に秋の小雨の中を買い物に出かけた際に「ひとはく」の新館に立ち寄り、鎖樋の作る爽やかな小鳥の囀りのような音を聞きました。

貴方も機会があれば、まん歩して試聴してみて下さい。

  

秋雨や囀りのごと鎖樋

秋雨の奏づる音色鎖樋

ひとはくの巧み鮮やか秋の雨

爽やかな音色小雨の鎖樋

         (薫風士)

   

(2017.9.28 タイトルの記事)

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深田公園などチュヌの散歩道の木々が薄紅葉に色づき始めました。

  

ひとはく」のホロンピア館は窓がマジックミラーなので写真のように、外からは薄紅葉が鏡状の壁面ガラス窓に映ってきれいに見えますが、館内からは外の美しい景色が楽しめます。 

(写真はクリックすると拡大します。青色文字をクリックすると解説記事などご覧になれます。)

       

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「薄紅葉」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

  

「イマジン」の流るる館薄紅葉 

        (芳賀雅子)

  

みちのくの旅へ期待の薄紅葉 

        (稲畑汀子)

  

隠れ住むキリシタン跡薄紅葉 

        (中尾廣美)

  

火口まで裏磐梯の薄紅葉  

        (二瓶洋子)

  

薄紅葉比叡の忌日彩れり  

       (稲畑廣太郎)

  

朝靄の晴れゆく谿や薄紅葉 

       (城戸愛子)

  

渓谷に伊予の青石薄紅葉  

      (片岡久美子)

 

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2017年9月27日 (水)

西近江路・琵琶湖周辺の吟行俳句と写真(改訂版)

         

2016年11月、晩秋の西近江路・琵琶湖周辺(高島市)を俳句仲間(神戸同人)と一泊(今津サンブリッジホテル)の吟行旅行・俳句会をしました。

初日(2016.11.6)は近江高島駅から白髭神社→鵜川四十八体石仏群→乙女の池→大溝城址→「琵琶湖周航の歌」記念館(今津港)を吟行しましたが、時々強い風が吹いて今津港で帽子を琵琶湖に吹き飛ばされるなどのハプニングがありました。

翌日(11月7日:立冬)は穏やかな日和に恵まれてメタセコイアの大並木を車で往復見物し、マキノピックランドでのんびりと吟行し、サンブリッジホテルで句会をしました。因みに、夜明けにホテルの窓から琵琶湖を眺めると日の出の太陽が湖面に映り光が橋のように伸びましたが、ホテルの名称の「サンブリッジ」はその風景とは関係ないそうです。    

青色文字をクリックすると解説や「歳時記」の俳句などがご覧になれます。写真はクリックすると拡大されます。

  

先ずチュヌの主人(俳号:さとし)の俳句を掲載しますが、最後に掲載した22枚の写真を見て疑似吟行をお楽しみ頂ければ幸いです。

   

行く秋の一日を惜しむ西近江

朱の鳥居すくと琵琶湖の暮れの秋

初冬の白髭神社翁の碑

柔和なる鵜川石仏小春の日

比良下ろし止みよろめくや城址の磴

(ひつじ)(うみ)を左右に直線路

訪ね来し安曇川の(やな)崩れ跡

(にお)の群れ朝日に白く黒く飛ぶ

三角に朝日に光る鳰の水脈(みお

吹き飛びし帽子拾ふ()鳰の湖

初冬(はつふゆ)の吟行日和ピックランド

ピックとは所縁(ゆかり)を論じ小春の園

小林檎を捥ぎて味見すマキノの園

  

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2017年9月25日 (月)

俳句の鑑賞《相撲・角力》

    

夏場所や怪我で全滅上位陣

         (薫風士)

 

春場所で優勝した尊富士の活躍を期待していましたが、残念ながら怪我で夏場所は休場です。

体重依存の力士が増えて怪我が多くなり、休場力士が多くて、大相撲がつまらなくなっています。

怪我を少なくするには、例えば、土俵の高さを一段低くし、その分審判席や呼び出し待ちの力士の席を掘り下げるなど、土俵の改善をすると良い、と思います。

 

これだけ怪我が多いのに、土俵の形状の安全性の再検討をせず、一方的に力士の稽古不足や精神力不足と決めつけるのは、一種のパワハラと言えるのではないでしょうか?

 

関係者には、日本人の体形の変化など、時代の変化に合った改善策を推進して欲しいものですが、相撲ファンの方々がこの提言に賛同して、声を上げてくれることを願っています。

     

2023年の九州場所は、好調の大関霧島が不調の大関貴景勝に勝ち、優勝しました。

       

(P.S.2022.3.27) 

春場所の若隆景に客沸きて

春爛漫初優勝の決定戦

新関脇賜杯を腕に花の道

花の道錦を飾り福島へ

  
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写真は、若隆景の初優勝を報ずるNHK-TV画面の一部分です。

   

  

TVで春場所を視聴しながらも平和な日本の有難さを噛みしめ、ウクライナに思いを馳せ、プーチン大統領や世界の指導者が賢明な決断をしてくれることを切望して、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠んだ記事「血に染むなドニエプルてふ春の川」を読んで頂きたく、この P.S.を追加しました。

青色文字をクリック(タップ)して、記事をご覧下さい。

    

(2017.9.25)

2017年の大相撲9月場所は3横綱(白鳳・鶴竜・稀勢の里)が休場という異常な状態でスタートしましたが、今日の「千秋楽」で日馬富士が豪栄道との直接対決と優勝決定戦に連勝して、7場所ぶりに9回目の優勝を果たしました。

 

「相撲(すもう)」・「角力(すもう)」は秋の季語ですが、「相撲取」・「力士」を意味することもあります。

 

正岡子規野球好きでしたが相撲も好きでした。そこで、正岡子規の俳句など、「筆まか勢」から気の向くままに相撲の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

(青色文字をクリックして解説記事や俳句の詳細をご覧下さい。)

   

(正岡子規の7句)

わづらふと聞けばあはれや角力取  

大關ト大關ト組ム角力カナ

四つに組んで贔屓の多き角力かな

天高し角力の大鼓鳴り渡る

相撲取小さき妻を持ちてけり

幾秋ヲ負ケテ老イヌル角力カナ

豐年や月明かに宮角力

  

(子規以後の俳人)

相撲取おとがひ長く老いにけり

        (村上鬼城)

 

貧にして孝なる相撲負けにけり

        (高浜虚子)

 

初場所や髪まだ伸びぬ勝角力  

       (水原秋櫻子)

 

角力いまはねし賑ひ今日の月

      (久保田万太郎)

 

太腹に寄りきられたる負相撲

      (阿波野青畝)

 

一波乱相撲秋場所上位陣 

        (高澤良一)

 

持ちまえのがむしゃらが出て負相撲 

       (高澤良一)     

  

(江戸時代の俳句) 

 

月のみか雨に相撲もなかりけり

        (松尾芭蕉)

  

むかし聞け秩父殿さへ相撲とり

        (松尾芭蕉)

 

負まじき角力を寝ものがたり哉

        (与謝蕪村)

 

負角力其子の親も見て居るか

        (小林一茶)

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2017年9月23日 (土)

《秋晴・天高し・秋高し》

   

天高きナポリの丘や昼の月

  

今日(9月23日)は「秋分の日」・「彼岸の中日」です。

晴れても降っても俳句は詠めます

秋の吟行をエンジョイしましょう

  
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(写真)

ナポリの丘の昼の月

   

ここをクリック(タップ)して、「俳句・フォトアルバム(イタリアの旅)Haiku & Pictures (Trip to Italy)」をご覧下さい。

    

秋の行楽日和を期待して歳時記(俳誌のサロン)「秋晴」・「天高し」の例句からなるべく親しみやすい俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

(青色文字の季語をクリックして例句の詳細をご覧下さい。)

   

秋晴1

秋晴の踏切濡らし花屋過ぐ 

         (岡本眸)

 

心がけ良くて秋晴旅に発つ 

       (小倉恵都子)

  

秋晴2

秋晴やガラスの美術見る箱根 

       (金子八重子)

 

秋晴に気力をもらひ出勤す 

        (坂本玲子)

  

秋晴3

こがれ訪ふ小諸の旅や秋晴るる 

        (井口淳子)

 

秋晴や自転車で行く旧街道 

        (高倉和子)

   

秋晴4

秋晴や孫のお絵書き五重丸  

       (並河富有野)

  

秋晴や寝具取り込む日の匂ひ 

        (渡辺安酔)

   

天高し1

球場に母校の校歌天高し  

        (及川永心)

 

天高し庭師の音のはじまりぬ 

        (稲畑汀子

   

天高し2

カリヨンの響く尖塔天高し 

        (阪本哲弘)

  

リフトより信濃パノラマ天高し 

        (刈米育子)

  

天高し3

背伸びより始む体操天高し 

         (岡淑子)

  

原つぱの外野手一人天高し 

       (若林杜紀子)

  

天高し4

天高し船を降り来る優勝旗 

        (相川幸代)

 

天高し言ふことなしの富士仰ぐ 

        (上原恒子)

 

天高し5

天高しにはとり機嫌よく鳴きて 

         (丁野弘)

 

老いたりといへども庭師天高し 

        (江本路代)

  

天高し6

玉入れの数の合唱天高し  

       (金田けいし)

 

天高し旋回の鷹風に乗り  

        (大橋晄

   

天高し7

天高しイルカは玉をひよいと受け 

        (中島陽華)

  

足も手も喜ぶ赤子天高し  

        (永淵暫子)

  

秋高し1

川原に炊ぎの煙秋高し

        (朝妻力)

  

秋高し2

なぎなたの子らの気合や秋高し

        (藤田信義)

  

秋高し3

杉材の匂ふ普請場秋高し

         (生田作)

   

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

        

2017年9月19日 (火)

「野球」の俳句を楽しもう!

       

2025.8.19 更新

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全国高校野球大会夏の甲子園準々決勝での兵庫県代表東洋大姫路は沖縄代表の沖縄尚学に惜敗しました。

 

ここをクリック(タップ)して、英語俳句記事「俳句 365 haiku (214) 《炎天10 Kunpūshi》」をご覧下さい。

   

(2023.11.23 の更新記事)

パレードや銀杏舞ひ散る御堂筋

      (薫風士)

パ・リーグはオリックス・バッファローがリーグ優勝3連覇を達成しましたが、日本シリーズは阪神が4勝3敗で38年ぶりに優勝しました。

     

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(写真)

4ch-TV画面の一部分

  

写真はタップ拡大出来ます。

   
阪神が18年ぶりに「アレ」を達成しました。

ここをクリック(タップ)すると、NHK-NEWS-WEBの特集記事をご覧になれます。

「アレ」は、阪神の「セ・リーグ優勝」を指した流行語になりましたが、「Aim Respect Empower」の頭文字の「ARE」です。

阪神タイガースは、岡田監督の野球理念による選手への動機づけと采配が成功して優勝したのでしょう。

野球に限らず、何事も本末転倒にならないよう、枝葉末節に捉われず、根本に立ち返り、基本理念を大切にしたいものです

  

(P.S. 2023.4.1)

山梨へ選抜野球優勝旗 

山梨学院が報徳学院に7対3で勝ち、初優勝をしました。

  

2022年の日本シリーズはオリックス・バファローズがヤクルトの連覇の夢を破り、26年ぶり5度目の優勝を遂げました。

  

お題「大谷翔平」を詠んだ梅沢富美男さんの俳句や春風亭昇吉さんの俳句「白秋の雲穿ぐ右投げ左打ち」の推敲記事「プレバト『金秋戦2022』の俳句を考える」をご覧下さい。

俳句の面白さがわかるでしょう。

     

(P.S. 2022.8.23)

第104回全国高校野球選手権大会は、仙台育英が下関国際に8対1で勝ち、念願の初優勝を果たしました。

仙台育英の優勝は、東北勢としても初めての快挙「真紅の優勝旗の白河の関越え」を果たしたと、話題になっています。

  

夏草や関を越えたる優勝旗

優勝の弁爽やかや甲子園

炎帝や明暗分かつ時の運

    

掲句はブログ記事用の拙句です

  

(P.S. 2022.8.18)

3回目の「春夏連覇」をするか注目された優勝候補トップの大阪桐蔭(大阪)はシーソーゲームの熱戦の末、下関国際(山口)に4対5で逆転負けし、準々決勝で敗退しました。

高校球児達の健闘を称えた拙句が、いささかでも「慰み」や「励み」のお役に立てば幸いです  

(青色文字「俳句」をタップすると、最新の「俳句」の記事をご覧頂けます。) 

   

炎帝や勝も負けるも時の運

炎天下投打競ひて1点差

技冴ゆるトリプルプレー爽やかに

一瞬の未来も知れず霹靂神(はたたがみ)

涙汗持てる力を出し切って

失敗を糧に励むや雲の峰

     

(2017.9.18)  

広島カープ阪神タイガースに勝ちセ・リーグ優勝を達成しました。パ・りーグではソフトバンク・ホークスの優勝が既に決定しています。

両チームがクライマックスシリーズで勝ち抜くかどうか注目されますが、日本一を決める日本シリーズは10月28日から始まるとのことです。

  

9月19日は子規忌(糸瓜忌・獺祭忌)ですが、今年は子規生誕150周年です。正岡子規は野球が大好きだったので野球用語の翻訳などしており、没後100年の平成14年に野球殿堂入りをしています。「まり投げて見たき広場や春の草」という俳句も作っています。

  

「俳誌のサロン」の歳時記「野球」から目についた俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

(青色文字をクリックすると例句の詳細などをご覧になれます。)  

  

少女らの野球する世や子規祀る 

       (中林京子)

  

雪合戦野球選手になりたき子 

      (稲畑廣太郎)

   

炎天の塩噴いてゐる野球帽

             (吉田かずや)

  

敬老日少女野球を観てをりぬ 

        (川口襄)

   

プロ野球佳境に入り子規忌かな 

       (涌羅由美)

  

サッカーの子等で占められ野球場 

       (岡田章子)

   

高校野球勝ち歌大暑はらひけり 

      (水原秋櫻子

    

最後に、「天理vs広陵」や「花咲徳栄vs東海大菅生」の準決勝や広陵vs花咲徳栄の決勝戦など、テレビ中継を見ながらチュヌの主人(薫風士)が口ずさんだ即興句を掲載します。  

  

炎天下好打好守のユニフォーム

  

炎天へ白球伸びて大アーチ

   

炎天へガッツポーズのホームラン

  

熱戦や日焼け球児の歯の白き

  

サイレンや並ぶ球児の

  

処暑の空球児讃ふる校歌かな

   

来年を期して奮起す雲の峰

   

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

   

2017年9月18日 (月)

《台風・野分》(改訂版)

   

(2024.8.30 更新)

台風10号で大災害が起こらないことを祈るばかりです

     

(2017.9.17)

今朝(9月17日)のニュースによると台風18号が九州に接近して上陸しそうです。台風の被害が大きくならないことを祈るばかりです。

台風の近づく動き今朝の雲  

台風の上陸せしか雲走る

幾重にも黒雲走る野分前

懸念さる進路野分も政界も

チュヌの主人は、「俳句は作句を楽しむもの」「多くの人に俳句を気軽に作って楽しんでほしい」という思いでスナップ写真を撮るように駄句を気にせず口ずみ、臆面もなく掲載していますが、自己満足の月並み俳句や川柳擬きの俳句ばかりでは申し訳ないので、歳時記(俳誌のSalon)から「台風」と「野分」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

(青色の季語をクリックして俳句の詳細をご覧下さい。)

    

台風1

人生の台風圏に今入りし

        (高浜虚子)

  

台風の進路またもや故郷に 

       (谷口ふみ子)

  

台風2

台風の真只中の句会かな 

       (成嶋いはほ)

   

台風の外れたる気配祭笛 

        (宮みさを)

  

台風3

台風の雲千切れ飛ぶ伊吹山 

        (高野清風)

   

台風禍畦にたたずむ老夫婦 

        (有島扇水)

  

台風4

台風裡披講の声の響きけり 

        (大串章)

   

長寿村台風寸断して去りぬ 

      (福田かよ子)

   

台風5

台風の通過待ちする古都の駅 

      (森山のりこ)

   

台風来少しわくわくしてゐたり 

       (栗原公子)

 

台風6

台風のそれて真つ赤の月昇る 

       (大坪景章)

   

一夜さを騒ぎ立たせて台風過ぐ 

        (大橋晄)

 

台風7

台風来悠然として鯉の髭 

       (岩岡中正)

   

台風一過豪雨に耐へし渡月橋 

        (桂敦子)

  

台風8

台風のさなか餃子に酢を効かす 

       (岡部玄治)

   

台風の予報進路にある旅路 

       (稲畑汀子) 

   

野分1

見所のあれや野分の後の菊 

         (芭蕉)

  

乗り継ぎを待つ空港の野分晴 

       (大久保白村)

 

野分2

野分後の流るる雲に見とれをり 

        (浦川聡子)

  

野分晴玻璃戸に乾く潮しぶき 

        (水原春郎)

  

野分3

親捨てずこころざし捨つ野分雲 

        (田中藤穂)

   

案山子の手吹き飛んでゆく野分かな 

         (ことり)

  

野分4

満天に星座定まる野分あと 

        (深田稚敏)

   

野分晴ひとりの家のひとり言 

        (浜口高子)

   

野分5

蜘蛛の糸一本遊ぶ野分晴 

        (河崎尚子)

   

巨船なほ揺らす野分の名残波 

        (栗田武三)

   

野分6

九十九里われより高き野分波 

       (菅谷たけし)

   

野分来るたくあん噛んでゐてひとり 

        (浜口高子)

   

野分7

差す人の傘壊しゆく野分かな 

         (大橋晄)

   

息詰まる思ひ野分の橋渡る 

       (宮平静子)

   

野分8

野分去り町にスタバの緑の灯 

      (大日向幸恵)

   

ビラ一枚枝に引つ掛け野分去る 

       (高橋将夫)

     

2004年に台風が多発して親戚の屋敷の倒れた栗の木などの整理を手伝ったときにチュヌの主人(木下さとし)が詠んだ次の俳句が芦屋ホトトギス俳句会(同年9月)で特選に入りました。

野分去り俄か樵となりにけり

      (薫風士)

     

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

   

2017年9月16日 (土)

初雪の俳句 (改訂版)

    

雪遊び技を極めて金メダル

    

上記の俳句は、平野歩夢の快挙(「北京2022」スノーボード金メダル)を称えた拙句です

       

(2017年1月の記事)

1月16日に「日EU俳句交流大使」であるファンロンパイ前EU大統領を囲む夕食会に参加しました。この夕食会はファンロンパイ氏のアジアコスモポリタン賞受賞の祝賀と俳句愛好家の交流のために開催されたもので盛会でした。

俳句愛好家の集まりなので正岡子規の号「獺祭書屋」に因んで乾杯の酒に「獺祭の発泡にごり酒スパークリング」があり、ファンロンパイ氏が挨拶で俳句の世界遺産登録への運動に協力すると賛意を表明され、多いに盛り上がりました。詳細はいずれ国際俳句協会の公式HPの記事になるでしょうから割愛しますが、俳句愛好家が増えて俳句の世界遺産登録が実現すると嬉しいですね。  

今年の4月(2017.4)に俳句の登録を目指す推進協議会が発足して「俳句のユネスコ登録をめざす」活動が推進されています。その草の根運動の一助にでもなればとの思いから、「高浜虚子の100句を読む」(坊城俊樹著)の掲句を第1回から最終回まで随時HAIKU(英語俳句)に翻訳してブログに掲載しています。

ここをクリックしてLovee's HAIKUをご覧下さい

  

ところで、当日は我が手作りの庭も銀世界となり、愛犬「チュヌ」(サモエド犬)の天国になりました。朝の散歩を済ませてから新幹線で上京し、夕食会までに時間の余裕があったので、皇居周辺を散歩しました。

当日の雪景色などの写真や拙句を掲載します。

   

手作りの日本列島雪景色

初雪にサモエド犬の白さびれ

雪の丘サクサクと行く愛犬と

  

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初雪の車窓変幻「のぞみ」かな

雪の富士瞬時の対峙デジカメで

雪景色車窓の闇に消えにけり

    

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「俳句は好き好き、気楽に句作を楽しめばよい」と、駄句を口遊んでいますが、拙句のみの掲載では読者に申し訳ないので、インターネット歳時記「初雪」から、目についた俳句をご参考までに若干抜粋掲載させて頂きます。

詳細は季語「初雪」(青色の下線文字)をクリック(タップ)してご覧下さい。

  

初雪1

初雪のそれより白き鷺の舞ふ 

       (小野ちゑ) 

  

初雪2

初雪の一瞬の富士見のがさず 

       (稲畑汀子) 

  

初雪3

初雪や水仙の葉のたわむまで  

        (芭蕉)

   

賀に参ず初雪の富士窓に嵌め 

      (稲畑廣太郎)

      

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

2017年9月10日 (日)

深田公園吟行《初紅葉・薄紅葉》

        

(2017.9.10 の記事)

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  長引く残暑の中、我が町・三田(さんだ)の「深田公園」や「兵庫県立人と自然の博物館」の周辺は薄紅葉が美しくなり始めました。

    

「歳時記」(「俳誌のサロン」)から「初紅葉」や「薄紅葉」の俳句をランダムに抜粋・掲載させて頂きます。

 

青色文字(「初紅葉」や「薄紅葉」)をクリックすると俳句の詳細がご覧になれます。

 

 写真(紅葉は最後に掲載)はクリックして拡大出来ます。  

  

初紅葉

瀬田川をはるかに庵の初紅葉

       (中川晴美)

 

琴の音の絶えし琴坂初紅葉 

       (小野寺和子)

 

桜よりはじまつてゐる初紅葉

        (稲畑汀子)

 

初もみぢ夕風通ふ小町塚

       (坂上香菜)

 

峡谷や水音高し初紅葉

      (並河富有野)

   

薄紅葉

夢追ひて余生に生きる薄紅葉

       (小川花久)

 

薄紅葉一枚浮いて露天風呂 

       (二瓶洋子)

 

老後とはいつからの事薄紅葉

       (吉村玲子)

 

昼月のほのと城山薄紅葉

        (辻美智子)

 

橋立も入れしアングル薄紅葉

       (谷口千枝子)

  

「深田公園」・「ホロンピア館」周辺をチュヌと散歩して撮った紅葉・黄葉の写真を次に掲載します。

 

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最後の写真は弥生小学校の東側にある遊歩道でチュヌを寫したものすが、門の上方の桜の枝の間に日の出後の白い小さな月が見えますよ。

拡大してご覧下さい。

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2017年9月 9日 (土)

俳句の鑑賞《爽やか・薄紅葉》(御嶽山「播州清水寺」詣で)

 

(2025.2.28 コメント整理)

(2017.9.9 の記事)

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チュヌは主人のお供をして2017年9月5日に御嶽山「播州清水寺」(西国三十三観音第25番札所)に行きました。

登山道は薄紅葉で桜紅葉もあり爽やかでした。

清水寺には「月見亭」があり、江戸時代(?)の地元出身の俳人の俳句「名月やどの山見ても皆低し」の句碑がありました。

「月見亭」は8月26日の大法会二十六夜月待の最適所とのことです。

  

9月5日は「盆の月」ですが、生憎の小雨で月を愛でることは出来ませんでした。

     

俳誌のsalonの歳時記「爽やか」・「さはやか」や「薄紅葉」から寺や月を詠んだ俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

  

「爽やか」を平仮名で表現する場合、伝統俳句では旧仮名遣いで「さはやか」とし、現代俳句では「さわやか」としていますが、日常的には「さはやか」という表現をしないので、漢字で「爽やか」とする方が感覚的に抵抗感が無くて良いと思います。

いずれにせよ、俳句は好き好きでしょう。

  

(青色文字の季語をクリックすると俳句の詳細がご覧になれます。) 

  

爽やか

爽やかや登りきったる立石寺

      (高木典子)

 

遣水のさはやかにして毛越寺

      (青木政江)

  

薄紅葉

峰寺へ近づきし道薄紅葉

      (安原葉)

 

森閑と寺の風鐸薄紅葉

    (芦川まり)

  

薄紅葉して曝涼の大徳寺

     (大竹淑子)

 

牧水の泊まりし寺や薄紅葉

     (鈴木阿久) 

    

「まーちゃんの山歩き」というサイトに御嶽山「播州清水寺」の詳しい紹介がありました。興味があればここをクリックしてご覧下さい。

   

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2017年9月 7日 (木)

俳句の鑑賞 《秋風・秋の風・色無き風》(改訂版)

   

日本大歳時記(講談社)の「秋風」の解説は次の通りです。

「秋風は秋風一般に言い、またとくに秋の初風を言う場合もあり、晩秋の身にしむような蕭颯(しょうさつ)たる風を言う場合もある。『色無き風』は秋の風をいう。中国の五行思想で秋に白を配し、秋を素秋、秋風のことを素風といったのを歌語になおしたもので『色なき』とは華やかな色の無いこと、つまり、無色透明の中に身にしむような秋風の寂寥感をいったものである。」(抜粋)

愛犬「チュヌ」の散歩をしながら口遊んだ拙句を2句前座に掲載しますが、ここをクリックして、「秋風の俳句を観賞しよう!」をご覧下さい。

       

旧りし街色なき風を老犬と

大夕日色なき風の町を染め

   

インターネット歳時記(俳誌のSalon)を見ると、「秋風」「秋の風」「色なき風」「金風」など例句が約1900句ありますので、各ページの冒頭句などを下記に掲載させて頂きます。  

(青色の文字をクリックすると俳句の詳細や解説がご覧になれます。)

      

秋風1

秋風や薮も畠も不破の関    

         (芭蕉

  

秋風2

秋風やそのつもりなくまた眠り 

      (久保田万太郎

  

秋風3

藷畑にただ秋風と潮騒と  

       (山本健吉

  

秋風4

秋風や模様のちがふ皿二つ  

        (原石鼎

  

秋風5

吹きおこる秋風鶴をあゆましむ 

        (石田波郷

  

秋風6

秋風や水より淡き魚のひれ 

        (三橋鷹女

  

秋風7

秋風や眼中のもの皆俳句   

       (高浜虚子

  

秋風8

秋風の吹きくる方へ帰るなり 

        (前田普羅

  

秋の風1

身にしみて大根からし秋の風  

         (芭蕉)

  

秋の風2

かな釘のやうな手足を秋の風  

         (一茶)

  

秋の風3

人の國の牛馬淋しや秋の風  

       (飯田蛇笏)

  

秋の風4

線香の折鶴つたふ秋の風  

        (高島茂)

   

秋の風5

一日を終へたる紫煙秋の風  

       (田中信行)

       

色無き風1

色なき風音なき風や鈴が森  

       (長谷部朝子)

  

色無き風2

乙女像色なき風に胸を張り   

        (塩路五郎)

    

増殖する俳句歳時記の「季語が秋風の句」に上記の俳句のいくつかの解説があり、他にも芭蕉の俳句「物言えば唇寂し秋の風」など興味ある俳句と解説があります。 

     

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

2017年9月 5日 (火)

「防災の日」の俳句《震災・地震・津波》

    

(2024.8.30 更新)

被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 

言葉の力・俳句の力《癒し》」をご覧下さい。

   

(2017.9.5 の記事) 

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9月1日は「防災の日」です。

  

  

防災の対策を確認して、「震災」・「地震」・「津波」の俳句を鑑賞しましょう。

俳句に親しんでいる方はご存知のことですが、俳句では「地震」は「ない」と読むのが普通です。

経験則から、「地震」は必ず「ある」と言えるでしょう。

「大地震」は一定の周期で発生しています。

「ダジャレ」を言って済ませるものではありません。  

冒頭の写真はチュヌの主人が撮った神戸港震災メモリアルパークの写真で、最後に掲載した写真は「1.17希望の灯り」や皇后陛下の御歌「笑み交わしやがて涙のわきいづる復興なりし街を行きつつ」の歌碑などです。

   

写真はクリックすると拡大します。青色文字をクリックすると解説や俳句の詳細がご覧になれます。)   

「俳誌のsalon」の歳時記から下記のとおり抜粋・掲載させて頂きます。

      

震災・阪神大震災

倒・裂・破・崩・礫の街寒雀 

        (友岡子郷)

  

震災の瓦礫の傍の坪すみれ 

       (佐藤いづみ)

   

虹立てば虹に祈りぬ震災地 

        (山田弘子)

   

乾パンの缶買ひ足せり震災忌 

        (木下節子)

   

震災の仮設住宅師走の灯 

        (三浦澄江)

           

地震1

地震に覚め夜半の余寒の中にあり 

         (安原葉)

  

寒月の記憶となりて地震の朝

       (稲畑汀子)

  

地震2

石蓴生ふ地震に崩れしままの波止 

         (朝妻力)  

(注)「石蓴」(アオサ)は岩石に着生する海藻で春の季語です。

    

昼顔の茂りてゐたる地震のあと 

         (藤原浩)

   

地震3

使ひゐる春の地震のあとの箸 

        (本橋愛子)

   

すは地震かとも屋根より雪落ちて 

       (寒河江桑弓)

    

地震4

旅立ちの戸口に地震秋暑し 

        (神田惣介)

   

地震に覚め孤独のつのる秋の夜 

        (塩千恵子)

    

津波

大津波跡の地獄絵凍返る 

        (山崎里美)

    

大津波の爪あと深し春の凍 

        (小林久子)

   

9月5日は「盆の月」です。最後にチュヌの主人の一句を掲載させて頂きます。

震災の慰霊の園や盆の月 

        (薫風士)

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

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2017年9月 3日 (日)

写真俳句 <万緑>(改訂版)

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・万緑やブレイブボード巧みの子

・万緑の苑に早朝太極拳

・万緑に聳ゆマンション朝日差す

・万緑や光の中をペダル踏む

・万緑の窓に一点紅の薔薇

・万緑や吟行の友吾庭に来

・万緑の一日淡路の夢舞台Cimg3787

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掲句はチュヌの主人(薫風士)が作ったブログ写真の説明用俳句です。

写真はチュヌの主人が深田公園を散歩して、「ひとはく」のホロンピア館前の広場で巧みにブレイブボードをしている女の子を見て撮ったものや淡路夢舞台で開催された母校同窓会に参加した際に淡路島国営明石海峡公園を散策して撮ったもの等、「万緑」の写真です。 

  

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最後の最後の写真は、NHK-TV の二ュ-ス画面の一部分です。

  

  

吟行の写真俳句 <神戸布引ハーブ園>(改訂版)

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・万緑や夢風船てふロープウェイ

 

・万緑のハーブ園歩し香に酔へり

 

・万緑にほのかな色や煙の木

 

・万緑や風の丘より茅渟の海

 

新緑のハーブの美味し鶏料理

青色の文字をクリックすると、解説などをご覧になれます。

写真はクリックすると拡大します。

     

俳句は身近なことや自分の思いなどを詠んで気軽に作るとよい」ということを知ってほしい、との思いから敢えてチュヌの主人(薫風士)の吟行の即興句や写真を掲載しました。 

2017年8月29日 (火)

俳句の鑑賞《七夕・星祭・盆踊》

    

(2025.7.8 更新)

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(写真はタップ拡大して、ご覧下さい)

  

句友に貰った筍が鉢植で一廉の黒竹に成長したので、七夕の短冊を飾り、駄句を口遊みながら星祭のお祈りをしました。

  

星祭ネット句会の弥栄を

七夕の星空如何ウクライナ

スーパーで和平祈るや星祭

祈りしは戦争中止星祭

      (薫風士)

  

ウクライナ戦争の長期化が懸念されます

「ウクライナ戦争中止せよ!」のキャンペーンを七夕祭りで広げましょう! 

    
2274写真は、世界平和祈念の短冊を飾ったスーパーニシヤマの七夕祭りです。

       

   

選挙運動の車がよく走っています。

まやかしの無い公明正大な候補者を見極めましょう。

候補者が政治家として国民の信頼を裏切らないことを切望しています

        

(2017.8.29) 

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2017年8月28日は、「旧暦の七夕」でした。

  

「七夕祭」は新暦(太陽暦)に基づいて7月にする所が多いようですが、俳句では「七夕」や「七夕祭」「星祭」は旧暦(陰暦)に則る行事として「秋の季語」とされています。

 

7月7日は梅雨の雨が降る可能性が大ですから、星空を愛でるにも「七夕祭」は8月にする方が望ましいでしょう。

 

「盆踊」は地方によって、7月に行う所と8月に行う所があるようですが、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」の伝統的行事として旧暦に準じ8月にする方が相応しい気がします。

   

天の川入ってみたいな彦星

童吊る七夕竹や初俳句

七夕や子等の短冊雨に散る

水害の復興なりて盆踊

留守居酒をどり音頭の遠音して

    

上記の俳句は、幼孫の俳句と拙句です。

(写真はクリックすると拡大します。青色文字の季語をクリックして俳句の詳細をご覧になれます。) 

  

下記のとおり歳時記(「俳誌のsalon」)の俳句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

   

七夕1

七夕やまだ指折って句をつくる

     (秋元不死男)

  

七夕やてるてる坊主も吊されて 

      (山本潤子)

   

七夕2

七夕や真の願ひの胸にあり   

       (森るか)

 

七夕竹本気の願ひひとつかけ 

     (平田紀美子)

  

七夕3

七夕や猫駅長の人気駅   

       (桂敦子)

  

食卓を飾る笹の葉七夕膳  

      (難波篤直) 

   

盆踊

五重の塔そびらに奈良の盆踊 

     (阿波谷和子)

  

今年また年寄ばかり盆踊   

      (谷口一献)

  

をどり

つまづきしこしも仕草に盆をどり 

       (永田等)

  

落人の商も陽気に阿波をどり 

      (臼杵游児)

  

歯一枚失せて果てたる踊下駄 

      (山田弘子)

  

花びらの散りゆくごとし踊果て 

       (菰田晶)

   

ここの青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2017年8月28日 (月)

俳句《新涼・涼新た》

      

(2025.9.12 更新)

朝ドラのあんぱんまんや涼新た

始球式デコピン駆けて涼新た

      薫風士

   

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この写真は、大谷翔平の愛犬「デコピン」の活躍を報道したしたニュース(メジャーリ-グ始球式など)のパソコン画面(Microsoft Start画面)の一部分です。

 

掲句は、季語の取合せに無理がありますが、大谷翔平の活躍を称える存問のブログ用の俳句です。   

   

涼新た夜中に雨の降りし朝

新築の高きクレ-ン涼新た

新涼や新建築の香る風

新涼の新建築に差す夕日

新築の木材の香や涼新た

新涼や建て替へ工事遠近に

 

新涼の新陳代謝古し街

新涼の新築香る散歩道

 

新涼や心新たに八十路ゆく 

新涼や新芽再生庭の木々

涼新た蕗の佃煮茶漬けして

雨上がり九頭竜川の涼新た

       薫風士

  

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この写真は「まんほ俳句」を口ずさみながら散歩して、処暑の街角で見かけた新築工事の風景や墓参りの際に訪ねた永平寺町の九頭竜川などの風景です。

  

  

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このカラー図説日本大歳時記の写真は、タップ拡大すると、「新涼」の解説や例句をご覧になれます。  

   

    

涼新た京の漬物茶漬けして

新涼や運よく手にす新紙幣

       薫風士

   

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この写真は、思いがけなく句友がくれた京の漬物や新旧10,000円札です。

     

               

(2017.8.28の記事)

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全国高校野球大会」や「地蔵盆のシーズンが終わると、さすがに朝晩は秋めいて凌ぎ易くなります。

台風豪雨が大災害をもたらさないことを祈ります。

       

歳時記から「新涼」の俳句を抜粋し、下記に掲載させて頂きますが、その前座としてチュヌの主人の俳句を6句掲載します。

(写真はクリックで拡大出来ます。青色文字の季語をクリックして俳句の詳細をご覧下さい。)   

   

新涼の湖染めし落暉かな

薄雲を透かし月蝕涼新た

新涼やジョガー行き交ふ桜田門

開眼のゴルフスィング涼新た

新涼や孫の来て良し去りて良し

庭涼しショパン生家のピアノ曲    

         薫風士

    

新涼1

新涼や小雨いとはぬ畑仕事

       (伊藤宇太子)

  

新涼やパンの香満ちしパリの街 

       (長谷川通子)

   

新涼2

露天湯にゐて新涼の雨に濡れ 

        (木村享史)

  

五指ひらき閉ぢて新涼つつがなし 

        (斎藤道子)

     

新涼3 

新涼の音選びをり調律師 

       (千坂美津恵)

 

新涼の珈琲旨き朝かな

       (村本真由美)

    

新涼4 

新涼や心通へる友の文 

        (荒井慈)

  

新涼の湖の上ゆく飛行船 

       (星井千恵子)

     

新涼5 

新涼の画を見る女画の女

        (福田蓼汀)

 

新涼や砂紋定かに由比ヶ浜

        (榊原見牛)

    

新涼6  

新涼や先づは越前おろし蕎麦 

        (塩路隆子)

 

新涼や白波たつる隅田川

      (青木政江)

    

新涼7  

新涼やホテルの朝の奈良茶粥 

        (田下宮子)

   

新涼や日々成長の園通ひ 

        (松田和子)

     

新涼の深田公園まん歩する(「まんぽ写真」特集)」をご覧下さい。

   

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

2017年8月24日 (木)

俳句 《台風・野分》


             

夏の甲子園大会(高校野球)が終わると台風シーズンになりますが、今年は花咲徳栄の初優勝で熱戦の幕を閉じました。

(青色文字をクリックすれば解説記事をご覧になれます。)

 

天理vs広陵」や「花咲徳栄vs東海大菅生」の準決勝や広陵vs花咲徳栄の決勝戦など、テレビ中継を見ながらチュヌの主人(薫風士)が口ずさんだ即興句を前座に掲載します。 

  

炎天下好打好守のユニフォーム

炎天へ白球伸びて大アーチ

炎天へガッツポーズのホームラン

熱戦や日焼け球児の歯の白き

サイレンや並ぶ球児の

処暑の空球児讃ふる校歌かな

来年を期して奮起す雲の峰

 

「俳句は楽しむもの」「多くの人に俳句を気軽に作って楽しんでほしい」という思いでスナップ写真を撮るように口ずさんだ駄句を掲載しましたが、歳時記(俳誌のSalon)から「台風」と「野分」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

  

(青色の季語をクリックして俳句の詳細をご覧下さい。)

 

台風1 

人生の台風圏に今入りし   

      (高浜虚子)

 

台風の進路またもや故郷に

      (谷口ふみ子)

  

台風2 

台風の真只中の句会かな

      (成嶋いはほ)

 

台風の外れたる気配祭笛

      (宮みさを)

  

台風3 

台風の雲千切れ飛ぶ伊吹山

      (高野清風)

 

台風禍畦にたたずむ老夫婦

      (有島扇水)

   

台風4

台風裡披講の声の響きけり

      (大串章)

 

長寿村台風寸断して去りぬ

      (福田かよ子)

    

台風5 

台風の通過待ちする古都の駅

      (森山のりこ)

 

台風来少しわくわくしてゐたり

      (栗原公子)

  

台風6 

台風のそれて真つ赤の月昇る

      (大坪景章)

 

一夜さを騒ぎ立たせて台風過ぐ

      (大橋晄

  

台風7

台風来悠然として鯉の髭

      (岩岡中正)

 

台風一過豪雨に耐へし渡月橋

      (桂敦子)

   

台風8 

台風のさなか餃子に酢を効かす

      (岡部玄治)

 

台風の予報進路にある旅路

      (稲畑汀子)

 

     

野分1 

見所のあれや野分の後の菊

      (芭蕉)

 

乗り継ぎを待つ空港の野分晴

      (大久保白村)

  

野分2 

野分後の流るる雲に見とれをり

      (浦川聡子)

 

野分晴玻璃戸に乾く潮しぶき

      (水原春郎)

  

野分3  

親捨てずこころざし捨つ野分雲

      (田中藤穂)

 

案山子の手吹き飛んでゆく野分かな

      (ことり)

  

野分4 

満天に星座定まる野分あと

      (深田稚敏)

 

野分晴ひとりの家のひとり言

      (浜口高子)

  

野分5  

蜘蛛の糸一本遊ぶ野分晴

      (河崎尚子)

 

巨船なほ揺らす野分の名残波

      (栗田武三)

   

野分6  

九十九里われより高き野分波

      (菅谷たけし)

 

野分来るたくあん噛んでゐてひとり

      (浜口高子)

  

野分7 

差す人の傘壊しゆく野分かな

      (大橋晄

 

息詰まる思ひ野分の橋渡る

      (宮平静子)

  

野分8 

野分去り町にスタバの緑の灯

      (大日向幸江)

 

ビラ一枚枝に引つ掛け野分去る

      (高橋将夫)

   

ちなみに、2004年に台風が多発して親戚の屋敷の倒れた栗の木などの整理を手伝ったときにチュヌの主人(木下さとし)が詠んだ次の俳句が芦屋ホトトギス俳句会(同年9月)で特選に入りました。

 

野分去り俄か樵となりにけり

  

2017年8月22日 (火)

《秋の雨・秋雨・秋時雨・秋霖》

  

(2024.11.11 更新)

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冒頭の写真は、カラー図説日本大歳時記と「ひとはく」の新館の軒からの眺めてす。

  

秋時雨己が記憶の途切れがち

         (薫風士)

  

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「ひとはく」の新館の鎖樋に近づき、耳を澄ますと、爽やかな音が聞こえました

   

   

今日は寒露です。

残暑と思えない真夏日の暑さが続いていましが、久しぶりに雨が降り、寒さを感じています。

  

やや寒の靴音響くアスファルト

       (稲畑廣太郎)

 

ひとはくや鎖樋の音爽やかに

秋雨の旋律奏づ鎖樋

まん歩する寒露の小雨やや寒し

買い物の帰路はうそ寒失せにけり

真夏日の残暑果つるや秋の雨

         (薫風士)

 

(2023.8.16の記事)

秋の雨を詠んだ俳句を歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに幾つか抜粋させて頂きます。 

(青色文字の季語をクリックすると俳句の詳細がご覧になれます。)

  

秋の雨

閉めぎはの店に花買ふ秋の雨 

       (岡本眸)

  

石塔の梵字にたまる秋の雨 

     (柳堀喜久江)

   

震度五に容赦なく降る秋の雨 

    (柴田美佐子)

  

悔い残る一言なりし秋の雨 

       (両角平) 

  

秋雨

秋雨や煙る湖より舟の音 

     (小滝奈津江)

   

秋雨や子規の臥せりし六畳間 

      (浜崎良彦)

  

東京にだけ秋雨といふ予報 

      (稲畑汀子)

   

秋雨の滲む新聞飲酒事故 

    (佐久間はるみ) 

  

秋時雨

秋時雨セーヌが街をつらぬけり 

      (富沢敏子)

   

ひつそりと商ふ米屋秋時雨 

     (竹山みや子)

   

愚痴に慣れ夫はうとうと秋時雨 

      (木原今女)

   

ワルシャワの人は美し秋時雨 

      (南北佳昭)

  

秋霖

秋霖や水墨画めく比良比叡

     (三川美代子)

   

今日8月16日は「送り火」・「大文字」の日です。

台風7号の影響の雨で良く見ることは期待出来ませんが、実施されます。

送り火」は、夏の風物詩として親しまれていますが、俳句の季語としては秋に分類されています。

    

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

 

2017年8月16日 (水)

《残暑・秋暑し》(俳句と川柳)

     

(2025.9.12 更新)

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この写真は、NHK-TV二ュ--ス画面の一部分です。

  

勲章も実態次第秋暑し

秋暑し作り笑ひで媚ぶ候補

 

残暑とて灼熱なりし正午過ぎ

 

終活の思案あれこれ秋暑し

  

秋暑き延命地蔵叶ふ願

  

草刈り機の泣き声高し秋暑し

 

秋暑し日向の青木葉の焦げて

 

建前の鎚音響き街残暑

 

ス-パ-の米売り切れて秋暑し

 

米求めス-パ-巡り秋暑し

 

ス-パ-の米の売り場の無き残暑

  

秋暑き補修工事やまんぽ道

      (薫風士)

       

青色文字をクリック(タップ)して、リンク記事をご覧下さい。

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秋暑しダ-クパタ-ンの溢るる世

秋暑し森に入りては枝を見む

予期せざる残暑見舞や京の品

      (薫風士)

  

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この写真は、思いがけなく句友が残暑見舞いにくれた京の伝統ある村上重本店の漬物です。

お礼の代わりに掲載させて頂きますが、「おねだり」ではありませんので、忖度無用です。誤解しないで下さいね。

    

川柳擬きの拙句を掲載しましたが、川柳はこの記事の最後にあります。

     

2017.8.16の記事(改定版) 

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2017年8月7日の立秋は、長寿台風5号が極地的大雨をもたらしたにもかかわらず、「残暑」ならぬ「猛暑」でした。

8月11日(「山の日」)も真夏日でしたが、チュヌの主人は神戸フルーツフラワーパークのプールに家族で出かけました。

 

水上のアスレティックや秋暑し 

        (薫風士)

      

今日13日は「迎え火」で故郷にお墓参りに行きました。

  

かみ合はぬ親子の会話墓参り 

        (薫風士)

  

お盆を迎え、さすがに朝夕は涼しくなり、日中の残暑も凌ぎ易くなりました。

  

夕風やの亡骸腹を見せ 

        (薫風士)  

   

青色文字をクリックすると解説記事や俳句の詳細がご覧になれます。

        

歳時記「残暑」・「秋暑し」から気の向くままに「水」に関連した俳句を抜粋掲載させて頂きます。

  

残暑1

谷水に足ひたしゐる残暑かな 

       (山田京子

  

残暑2

船の水尾より残暑解く風生る 

      (稲畑廣太郎

  

残暑3

水平線まろき紀南の残暑かな 

      (伊勢きみこ)

 

残暑4

塩振りし水ぐいと飲む残暑かな 

       (廣瀬雅男)

  

残暑5

残暑なほ素焼の鉢に水を足す

       (礒貝尚孝)

 

秋暑し1

斬られ役水飲みに来て秋暑し 

        (辻享子)

 

秋暑し2

襤褸裂の水にしづみて秋暑し 

      (八木柊一郎)

 

秋暑し3

秋暑し醍醐の杜の力水  

       (柳橋繁子)

 

秋暑し4

秋暑し空地に残る水道管 

      (森山のりこ)

   

秋暑し5

秋暑しどこまで洩るる汚染水 

       (田中藤穂)

  

秋暑し6

置水に気泡のひとつ秋暑し 

       (高橋道子)

   

「水」といえば、某川柳句会でチュヌの主人(薫風士)が高得点をとった「水」の川柳を最後に掲載します。

  

失言を水に流さぬ民の声 

怖いもの地震・洪水・テロ・女房

我が町は花と緑と水の町

幸せよ水の美味しい町に住み

  

チュヌは水道の散水ジョウロの水を飲むのが大好きです。

チュヌの主人の川柳もどきの俳句を掲載した「俳句の鑑賞 <溽暑(じょくしょ)・蒸し暑し>」もご笑覧下さいね。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

2017年8月 9日 (水)

俳句の鑑賞 《極暑・酷暑・炎暑》

   

(P.S. 2022.7.1)

 各地で「猛暑日」となり、40℃を超す歴史的極暑の地域もあり、熱中症が増えています。

    

ありがたや猛暑に耐ゆるこの老躯

     

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昨日(8月6日)は原爆忌(広島忌)でしたが、8月9日は長崎忌です

             

平和の有難さを再認識し、原爆犠牲者のご冥福と平和の祈りをささげました。

      

炎天下の須磨海浜水族園を訪ねてチュヌの主人(薫風士)が詠んだ吟行句を掲載します。

        

水族館涼しい筈と思ひしに

スマスイ昼寝の魚スイと浮き

欠氷手に手に親子イルカショー

満席の団扇はためくイルカショー

炎天下イルカ巧みにフラフープ

ドルフィンや客にあいさつ立ち泳ぎ

涼しさやイルカの飛ばす水しぶき

   

(青色の文字をクリックすると解説記事や俳句の詳細などがご覧になれます。)    

  

「歳時記」から「炎暑」の俳句を抜粋・掲載させて頂きますします。

   

百選の棚田の匂ふ炎暑かな 

       (朝妻力)

   

炎暑かな郵便局に客ひとり

      (戸田澄子)

  

私も影も汗ふく炎暑かな 

     (佐々木良玄)

  

鬼瓦炎暑無言の面構へ 

       (荻龍雲)

   

ふるさとが城が崩れてゐる炎暑 

      (岩岡中正)

  

正論の溶けてゆくさま炎暑かな 

     (杉井真由美)

    

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