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2019年10月27日 (日)

蜘蛛・蜘蛛の糸《即位礼に思う》

 

(2024.11.4 更新)

蜘蛛の囲や昭和生まれの己が役

  

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この写真は、一匹で餌を待ち構えている蜘蛛や親子の蜘蛛、ジグザグの面白い形をして朝日を受けて光っている蜘蛛など、様々です。

写真をタップ拡大してご覧下さい。

  

(2019.10.27の記事)

和を祈る即位の礼や蜘蛛の糸  

        (薫風士) 

     

蜘蛛に生れ網をかけねばならぬかな  

       (高浜虚子) 

      

蜘蛛の囲や親子三匹餌食待つ         

虚空より蜘蛛も人間見つめをり 

        (薫風士)

    

今日(10月22日)は「即位礼正殿の儀」が行われました

令和の時代も平成の時代と同様に日本国民の象徴として両陛下が国際親善を推進される平和憲法の大原則が永久に堅持されることを祈っています。

  

「即位礼の句に蜘蛛の俳句とはけしからん」とおしかりを受けそうですが、昨日深田公園など散歩していて親子らしい蜘蛛が3匹いる蜘蛛の巣が目についたので写真を撮りながら高浜虚子の俳句がふと浮かんだのがこの記事のきっかけです。

 

蜘蛛の糸は肉眼で見えたのに写真には殆ど写っていないのが不思議でしたが、今朝撮った蜘蛛の囲は太陽光線の向きによっては写真に写っていました。

  

この記事の原稿を書いている間に、「即位礼正殿の儀」関連のテレビ放映がどんどん進展したので冒頭の拙句を掲載する羽目になりました。

  

蜘蛛は夏の季語ですが、思いつくままに掲句を作り、天皇陛下のお言葉や、芥川龍之介の短編小説「蜘蛛の糸」の寓話や高浜虚子の掲句に思いをはせ、世界平和を祈りつつこのブログを書く次第になりました。

  

蜘蛛は、人間界のことに関心があるのか無いのか、相変わらずあちこちに蛛の囲を張っていました。

ウイキペディアの解説によると、蜘蛛の巣を張らない蜘蛛も居るそうで、高浜虚子の掲句が必ずしも当て嵌らないことを知り、大自然の摂理を再認識しました。

 

ちなみに、「蜘蛛も」と助詞「も」を用いたのは、「虚空蔵菩薩の化身である明星のみならず蜘蛛も人間の営みを見ているよ」と言いたいからですが、「それは独りよがりで分からないよ」と批判されるでしょうね。  

    

(青色文字をタップすると、関連の解説記事などをご覧になれますが、ここの青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の俳句や英語俳句の記事をご覧になれます。

   

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2019年9月 5日 (木)

    

「秋の声」「秋の水」「秋の空」

    

今日は深田公園をまんぽしながら、メタルアートなどを見たまま気の向くままに俳句に口遊み、深田公園紹介の俳句を作りました。

青色文字の季語をクリックすると「歳時記」などの俳句をご覧になれます。俳句に詠んだ風景を写した最後の写真もご覧下さい。

   

園に舞ふメタルア-トや秋の声

秋声やメタルアートの園の舞

 (深田公園をご存知でなければ、「季語『秋声』の取り合わせがミスマッチだ」と批判されそうです。)

          

虹の木てふアートを映し水澄みぬ

 語調を考慮して「秋の水」を意味する季語「水澄む」を使いました。)

  

蝗浮き百足溺れしアート池

(「いなご」は秋の季語、「むかで」は夏の季語です。季節の移ろいです。)

    

秋の空「時のリズム」てふアート舞ふ

(「てふ」は「という」意味です。)

  

ホロンピア館アートの玻璃に秋の空

(「ひとはく」のホロンピア館は建築家・丹下健三の設計でユニークです。) 

   

ところで、季語「秋の声」の解説は次のように歳時記によって異なります。

 

(カラー図説 日本大歳時記)

「秋は空気が澄んでいるので、遠くの物音でもはっきり聞える。秋の夜など、静まりかえった中に、何音とも知れぬ声が、ジーンと耳に響くことがある。秋の蕭颯(しょうさつ)たる風雨の音、その他木の葉、笹の葉、荻の葉のそよぎ、落葉や、虫の声などにも、秋の気がこもって、もの寂しく時には一種のすごみさえ感じられる。」

(山本健吉の解説によると「秋声」は和漢朗詠集に出ている詩文まで遡りますが、長文の解説なので以下省略します。)

  

(合本 現代俳句歳時記 角川春樹編)

「秋澄むという季語があるとおり、この清澄な季節なればこそ、すべての物音に耳は聡くなる。遠くの物音でも耳はそれを拾ってしまう。ちょっとした風の葉ずれの音、木の葉に当たる夜更けの雨音、なにもかも、心が内に向かう季節にはふさわしい。作例によっては、必ずしもこれといって具体的な物音を指さない場合のもあり、秋の気配のようなものを捉えて秋の声ということもあるようだ。」

  

(「俳句歳時記」 SHARP電子辞書 

「秋になると雨風の声、物の音などの響きすべてが敏感に、しみじみと感じられる。またこういった具体的な音でなくとも、秋の気配に感じて心の耳に聞こえる声のことをもいう。」

   

(ホトトギス俳句季題便覧 CASIO EX-word電子辞書)

「耳に聞こえるというのではない。心に感ずる音、すなわち秋の気配といったものである。」  

      

このように、歳時記によって季語「秋の声」の解釈が異なります。

ともかく、自分の感性で個性を発揮して未来志向で句作を楽しみましょう。松尾芭蕉は「不易流行」と言い、高浜虚子も同様の趣旨で「古壺新酒」と言っています。

    

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

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2019年8月25日 (日)

(俳句)《爽やか・虫の声・法師蝉》

  

(2023.10.5 更新)

爽やかや花と緑と水の街

爽やかや野分の進路遠ざかり

  

著名俳人の『季重なり』俳句集」をご覧下さい。

台風による災害に苦しんでおられる方方には到底「爽やか」な気分になれず、掲句に共感されないでしょう。お見舞い申し上げます。

掲句は敢えて「季重なり」で詠んだブログ用の拙句です。

  

(2019年8月25日の記事)

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今年の夏の全国高校野球大会履正社(大阪)が星稜(石川)を下し、初優勝をしました。  

炎天下の全国高校野球大会が終わると、猛暑熱帯夜から解放され、昼間は真夏日ですが朝晩はめっきり涼しくなり、「夜の秋」(夏の季語)がピッタリします。 

     

薫風士の「初秋」の「まんぽ俳句」を3句掲載しますが、各季語をクリックすると歳時記俳誌のSalon)の俳句をご覧になれます。

   

爽やかラジオ体操影伸ばし  

虫の声今朝の体操終へし帰路   

うたた寝の気怠き目覚め法師蝉

  

今朝は体操の帰りに小学校の校庭の土手から虫の声が聞こえました。

昼間は賑やかだった蝉の声が聞こえなくなり、ツクツクボウシが頻りに鳴きだしました。

 

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2019年8月17日 (土)

(まんぽ俳句) 今朝の庭クマゼミも来て賑々し

     

(2024.8.6更新)  

金柑の小枝に光る蝉の空

(移植した金柑の小枝に空蝉が光っていました。)

  

熊蝉や楓に眠る午後の二時

(写真の中程に楓に熊蝉が止まっていますが、殆どわかりません。)

  

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(2019.8.17の記事)

一木に空蝉五つ蝉時雨

   

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タイトルはブログ用の拙句です。

掲句は夏の季語が二つ(「空蝉」と「蝉時雨」)あり、「季重なりである」と批判されそうですが、蝉の殻が一本の木に5個もあるのが珍しいばかりでなく、蝉時雨の強さが強調されて良いと思って、季重なりを気にせずに詠んだ拙句です。

  

   

最近はアブラゼミ(油蝉・鳴蜩)が多くてクマゼミ(熊蝉)を見かけることは少なかったのですが、今朝は遊歩道の木にも熊蝉や油蝉が賑やかに鳴いたり鳴き止んだりして、正に蝉時雨でした。まだ夏たけなわの猛暑ですが、8月17日は暦や歳時記の上では既に「秋」です。

   

「俳句にカタカナを使うのは良くない。なるべく漢字を使え。」といわれますが、漢字のある言葉は漢字で表現するのが当然ですし、短冊に俳句を書く場合など、カタカナよりも「漢字」や「ひらがな」の方が適しています。

しかし、この記事のタイトルの俳句は、「今朝の庭熊蝉も来て」と表現するより、「クマゼミも来て」とカタカナ表記にするほうが、見た目に分かり易くてインパクトが有り、よいと思いました。

  

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2019年8月 3日 (土)

(俳句)《蝉・空蝉・蝉時雨》

   

白百合に空蝉二つ今朝の庭

空蝉となれど眼の輝きて

空蝉の眼痛めし猛暑かな

      (薫風士)

   

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冒頭の拙句の「百合」も「空蝉」も夏の季語ですが、俳句に季語が二つある「季重なり」は一般にダメ句とされるのは何故でしょうか?

  

 

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季語が二つあっても、句意を明瞭にすれば問題ないと思いませんか?   

  

松尾芭蕉高浜虚子の俳句を翻訳して国際俳句協会のホームページに投稿していますが、季語が二つある俳句は珍しくないので、情景をありのままに詠めば良いと、「まんぽ俳句」をエンジョイしています。

        

   

早朝の丘を万歩や蝉時雨

  

老鶯も時に声あげ蝉しぐれ

  

空蝉を数へつ漫歩幼子と

   

伸ばす手に飛び去るのしっこかな

   

木漏れ日の西に傾き法師蝉

   

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法師蝉は秋の季語に分類されていますが、深田公園などでもう鳴き始めました。

      

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2019年7月25日 (木)

(まんぽ俳句)《あめんぼ・水黽・水馬》

    

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写真はタップ・拡大してご笑覧下さい。

アメンボの「恋の成立?」(交尾?)らしき様子がご覧になれます。

  

渦巻くは恋の鞘当てあめんぼう

  

あめんぼの恋の成立日暮れ前

  

水黽の恋の鞘当て三つ巴

  

       (薫風士

  

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深田公園へ散歩をしているとアートの池や遊歩道の水溜りに水黽(あめんぼ)がいました。この水溜りは「まんぽ俳句文法」で写真を撮ったのと同じ個所にありました。

  

「あめんぼ」は「みずすまし」・「水馬」(あめんぼう)などとも言います。

「みずすまし」は「水澄」と書く場合は別の虫(舞舞虫)ですが、いずれも夏の季語です

即興句と写真を掲載します。

     

水溜り光るを見れば

  

遊歩道あめんぼ遊ぶ水溜り

  

水黽の雲に乗る如水溜り

  

水すまし散歩の帰路は失せてをり

    

あめんぼの失せて虚ろや潦(にわたずみ)

   

花と緑の街」を「まんぽ」しながら俳句を口ずさんで、体と頭の活性化・健康維持に努めています。

  

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2019年7月22日 (月)

「合歓の花」(俳句と写真) 

         

(2024.6.23)

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冒頭の写真は、まんぽ道の馴染みの合歓の木と潦です。

シュライン通りの合歓の花と潦の写真をタップ拡大すると、水溜りに合歓の木の花が映っているのが見えます。

   

合歓の花が咲く時期が年毎に早くなっているように思いますが、実際はどうなのでしょうか?

    

   

    

(2022.7.6)

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早朝に散歩していると、水溜りに合歓の花が映っていました。

この水溜には、水黽(あめんぼ)が居たこともあります

     

合歓の花映ゆるや雨後のにわたずみ

          

(2019.7.22)

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「まんぽ」をしていて、老鶯が鳴く木を見上げて、合歓の花が咲いているのに気付きました。

   

  

「ネムノキ」は夜になると葉が合わさって閉じることから「夫婦円満」の象徴とされています。

この時季になると昼寝をしたくなる日がよくあります。

   

老鶯の音に仰ぎ見し合歓の花

  

大木にひそと咲きたる合歓の花

  

合歓の花散りし石段薄模様

  

振り返り園見下ろせば合歓の花

  

投票へ散歩の道や合歓の花

  

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2019年7月13日 (土)

「片陰」(俳句の文法・口語と文語)

   

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ここをクリックすると「歳時記」の「片陰」の例句をご覧になれます

  

      

俳句上達のコツは、ともかく見たこと感じたことを「5-7-5」のリズムに表現し、そのリズムを身に付けることでしょう。

投句する場合にはそれを推敲すればよいのですから・・・。

  

A)片陰を辿り訪ねた丘の街 

(B)片陰を辿り訪ねし丘の街

(C)遊歩道片陰光る水溜り

(D)片陰に移ろう光水溜り

(E)片陰に光移ろふ(にわたずみ)

(F)片陰の移ろふ光

   

(A)の「訪ねた」は口語で散文的に響きますが、

(B)の「訪ねし」は文語で詩的な響きがあり、

俳句としては(B)の方がよいでしょう。

(C)は、文語・口語の違いはありません。

(D)の「移ろう」は「水溜りの光が移ろう」のか「作者が片蔭に移ろうとしているのか」曖昧になり、不適切です。

(E)と(F)の「移ろふ」は文語(旧仮名遣)です。

口語の「移ろう」でも「水溜りの光が移ろうこと」を詠んでいることは明瞭ですが、文語の方が詩的な印象があるでしょう。

このように、旧仮名遣にはそれなりのメリットがあります。

(広辞苑などの辞書には現代仮名遣の後に旧仮名遣が付記されているので簡単に確認できます。)

    

ちなみに、前回の「まんぽ俳句」に掲載した紫陽花の俳句

梅雨晴れ間垣根溢れる額の花」は口語俳句ですが、

文語俳句にすると梅雨晴れ間垣根溢るる額の花」となります。

(現に見ている情景なので、「梅雨晴れ間垣根溢れし額の花」とはしません。)

  

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2019年7月12日 (金)

(俳句)《梔子・紫陽花・七夕》

(P.S. 2024.8.2)

ウクライナ戦争」など「戦争依存は止めよう!」のキャンペーンを七夕祭りで広げましょう! 

   

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近畿地方の2019年の梅雨入りは2018年より21日も遅い6月26日でした。

   

梅雨の身近な花は紫陽花です。 

    

     

梅雨晴れ間垣根溢れる額の花

    

梅雨晴れの漫歩(万歩)や買い物の途次に口ずさんだ即興の「まんぽ俳句」を掲載します。

ここの校区(小・中学校)では毎月25日を「にこにこデー」にしています。子供たちの通学の安全を見守ってやりたいものです。

    

紫陽花も垣より笑顔「にこにこデー」

   

2018年の七夕は雨に祟られましたが、2019年は幸い晴れに恵まれました。

   

スーパーの星祭にも願い書き

   

梔子(くちなし)は花の盛りが過ぎたので鮮やかな写真を撮ることはできませんでしたが、雨模様の雲行きで、晴れた日より強い香りがしていました。

   

雨催ひ梔子匂ふまんぽ道

   

このブログ「まんぽ俳句」は、口語俳句も試作しながら、「仕事に追われている若い世代の方々も、定年後には日本の伝統的庶民文化である俳句を気軽に作って余生を楽しんでほしい」との思いで書いています。   

    

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2019年6月28日 (金)

《紫陽花・七変化・あじさゐ》(俳句と写真)

     

アナベルを時の記念日挿し木せり

アナベルてふ紫陽花色を変へざると

句を口に紫陽花愛づや漫歩道

           (薫風士)

   

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先日、駄句を口遊みながら散歩をして、ブログ記事を書きました。

俳句と写真《まんぽ道の紫陽花》」をご覧下さい。

青色文字(タイトル)をクリックすると、ご覧頂けます。

   

冒頭の写真は2019年に吟行で神戸市立森林植物園に行った際に撮った「園内マップ」と紫陽花です。 

森林公園木の化石モリアオガエルなど、写真に興味がれば最後の写真集をご覧下さい。 

写真はタップすると拡大します。

  

兵庫県の高齢者は有難いことに入園料が無料でした。

見事な紫陽花が咲き誇っている小径を散策し、満足しました。

今後も季節ごとに訪れて森林浴をし、健康維持に努めたいと思っています。

  

紫陽花や幾千万年経し化石  

紫陽花をバックに自撮り若夫婦 

         (薫風士)

  

紫陽花の小径行き交う笑顔かな 

薫風士・L.P. Lovee訳

  (smiles; going and coming; the path of hydrangea)

      

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。

  

紫陽花1

かなしみは時が癒せり濃紫陽花 

        (明田和子)

   

紫陽花2

紫陽花や青より昏るる小径かな 

        (河合笑子)

  

紫陽花3

紫陽花や癒しの青き雨雫  

      (原田喜久子)

  

紫陽花4

紫陽花の濡れつつ色を尽しけり 

        (横溝幸子)

 

紫陽花5

紫陽花に夜の暗さの籠りをり 

        (飛高隆夫)

 

紫陽花6

蝦夷松に蔓紫陽花の絡みたる 

        (廣瀬雅男)

 

紫陽花7

気詰りの眼のやりどころ濃紫陽花 

        (中山純子)

 

紫陽花8

紫陽花や藪を小庭の別座敷  

          (芭蕉

 

紫陽花9

朝の雨さと晴れ渡る紫陽花忌 

        (山下良江)

  

七変化1

七変化猫が伸びする塀の上 

       (鈴木多枝子)

 

七変化2

七変化先月よりは三変化  

       (稲畑廣太郎)

 

額の花

路地越しのスカイツリーや額の花 

        (原和三)

 

  

あじさゐ1

あぢさゐは絶対藍の礼讃派  

       (大橋敦子)

  

あじさゐ2

あぢさゐの弾む影あり鯉の池 

        (関まさを)

  

あじさゐ3

あぢさゐや寺の奥なる芭蕉句碑 

         (池田節)

   

   

この化石木は神戸層群で発見されたものです。

  

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この写真は、現役時代に畏友とも言うべき知人(弁護士)からご恵送頂いたご母堂の画集の表紙ですが、几帳面な方のご母堂ならではのほのぼのとした画集です。

  

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

2019年5月17日 (金)

俳句の深読み: 田ステ女俳句ラリーに参加して

   

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう! 

 

(2024.1.20 更新)

最近、生成AI(せいせいエイアイ)ChatGpt を利用した俳句自動作成アプリ「AI一茶くん」等がありますが、俳句は人が詠んでこそ意味があり、価値があると思います。

AI (エイアイ) には感情が無くて愛が有りませんが、人間には感性があり、愛があります。

俳句に感性を込めて自然や人の営みを詠むのが花鳥諷詠でしょう

  

AI (エイアイ) に勝る俳句や初戎

AI (エイアイ) に勝る投句を母の日ぞ

          (薫風士)   

上記俳句の助詞「や」と「を」の違いによる句意・ニュアンスの違いを考えて頂ければ幸いです。

   

(2019.5.17 の記事)

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2018年(令和元年)512日(母の日)に丹波市柏原町で開催された丹波市俳句協会主催の第23田ステ女俳句ラリーに参加し、5句投句したところ、次の一句が入選して「丹波悠遊の森 賞」を頂きました。 

   

  

風薫る我が青春の木の根橋

   

選者は宇田喜代子木割大雄坪内稔典山田佳乃の4氏でした。

     

(青色文字をクリックするとリンクされた解説記事などをご覧になれます。)

  

記念講演は小林孔氏の「ステ女の名句、深読み」でした。詳細は実行委員会が何れ報告されるでしょうから差し控えますが、「春をうるは実にめでたいよ若えびす」などステ女の俳句にも掛詞の面白さがあることが紹介されました。

筆者のブログ「俳句鑑賞《蕪村の俳句『薫風や』は面白い》において、「薫風やともしたてかねついつくしま」という蕪村の俳句は少なくとも4通りの解釈が可能であると書きましたが、同じ様にステ女の俳句の深読みをする先生がいることを知り、興味深く拝聴しました。

   

ちなみに、正岡子規は「ふたぬいて月のかけくむ新酒哉」という俳句を作っています。「月のかけ」は「酒樽の蓋が月の欠けたように開いたこと」を詠んだのでしょうが、「欠けた月の映っている酒樽から酌んだこと」を詠んだものかもしれません。

 

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

       

2019年3月31日 (日)

早春・春浅し(有馬富士)

    

早春の頂き目指し有馬富士

春浅き走り根の径幼子と

吾を阻む「わんぱく砦」春浅し

      (薫風士

 

掲句の「径」は「みち」と読み、「吾」は「あ」と読んで下さい。

  

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掲句は、有馬富士公園を吟行し、有馬富士の山頂を目指しましたが、幼子同伴なので、山頂まであと百メートルの「わんぱく砦」(岩場の写真参照)で登頂を断念して下山したことを俳句にしたものです。

「吾を阻む」は「あをはばむ」と「5-7-5」のリズムに読んで下さい    

         

  

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「早春」・「春浅し」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

   

   

早春1

早春の庭より声の二三人

        (稲畑汀子

  

早春2

早春の湖に近江の逆さ冨士

        (吉江潤二)

  

早春3

早春や波静かなる由比ヶ浜

        (中村則夫)

 

早春4

早春の旅は呉線光る海

        (石田玲子)

 

早春5

安曇野に聞く早春の水の音 

        (安部和子)

    

  

春浅し1

浅春の雨に色濃き煉瓦道  

        (木下節子)

 

春浅し2

つぐみ来て地鳴きひとこゑ春浅し 

        (井上あい)

  

春浅し3

客を待つ回転木馬春浅し  

         (中島隆)

  

春浅し4

春浅き水を渉るや鷺一つ  

      (河東碧梧桐

 

春浅し5

浅春や五分足らずの渡し舟 

     (村田くにいち)

  

春浅し6

寒暖の差のはげしさや春浅し 

      (原田たづゑ) 

     

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

「春の水・春水」の俳句

      

一つ根に離れ浮く葉や春の水

  

「春の水」の俳句といえば、高浜虚子の掲句が浮かびます。

この句を「自然の摂理を詠んだ比喩」と解釈して「俳句の創作的解釈というブログを2年前に書きましたが、「俳諧」から生まれた「俳句」と「川柳」にも当てはまります。

  

さらに、高浜虚子の曾孫に当たる稲畑廣太郎(「ホトトギス」の主宰)と坊城俊樹(「花鳥」の主宰)の両氏の句風にも当てはまるでしょう。

両氏のブログ「主宰奔走や「花鳥・近詠をご覧下さい。 

     

P.S. 2022.3.12

唐突ですが、ウクライナ紛争について「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、緊急提言のブログ記事を書きました。

青色文字をクリック(タップ)して、血に染むなドニエプルてふ春の川春一番この発言はおぞましきをご覧下さい。

    

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写真は兵庫県立有馬富士公園福島大池です

    

あちこちに鴨が泳ぎ、亀が十数匹も杭の上などで甲羅を干していました。

   

     

   

   

   

高浜虚子の言葉「深は新なり」を思い出してブログ俳句を詠みましたが、「一つ根」の俳句は人類や既存の宗教にも当てはまります。

  

ここをクリック(タップ)して、「宗教と科学の対立と融合」をご一読頂けると幸いです

   

春水や深は新なり句に遊ぶ           

有馬富士映し豊や春の水          (薫風士)   

      

歳時記(俳誌のサロン)から「春の水」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字の季語をクリックしてご覧下さい。

  

春の水1

平野郷環濠巡る春の水 

         (井上輝男)

   

春の水2

比叡より奔り下りて春の水 

         (上野昌子)

  

春の水3

堰越ゆる小枝逆巻く春の水 

         (山田六甲)

  

春水

春水を蹴つて翔ぶもの泳ぐもの 

       (稲畑廣太郎)

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

  

2019年3月17日 (日)

「鶯」・「初音」の俳句を楽しもう!

   

(2024.2.18 更新)

ふれあいの寄席果てし帰路初音かな

なめらかや落語も帰路の鴬も

        (薫風士)

  

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地区のふれあい活動推進協議会主催の「ふれあい寄席」で桂笑金さんと笑福亭瓶吾さんの落語を聞き、帰路には、寒々とした昨日が嘘のような春の陽気に鶯が落語の面白さとは異なる滑らかさで初音を聞かせて呉れて、久しぶりに癒され、冒頭のまんぽ俳句を口ずさみました。

    

  

この「ふれあい寄席」では政治問題は全く触れられませんでしたが、繁昌亭の落語で政治を小話に取り上げることはあるのでしょうか?

2月24日に繫昌亭(朝席)で開催予定の「落語怪談・百物語」の小話に、次の記事も参考にして頂けると望外の喜びです。

    

若い世代の人々が結婚して子孫を残したいと、未来に希望の持てるように、岸田内閣が聞く耳を生かした政策を推進してくれることを切望していますが、その実現の為には、若者や女性がもっと政治に関心を持ち、政治を我が事として声をあげることが必要でしょう

  

有るのが当然と思っている水道や電気が止まると、その有難さが分かりますが、自由と平和についても無くなってから気付くようでは困ります。

  

政治に関わっている方々には、「高邁なことをしているつもりでしていることが公明正大か?」「真に国民の幸せをもたらすことをしているか?」「物忘れが多くなったから引退すべきではないか?」etc. 常々、謙虚に謙虚に、自省してくれることを願っています。

大局をわきまえずに1円や2円の類のことばかりに拘り過ぎるとか、政治に無関心でいるとか、etc. 聞く耳をもった政治家をないがしろにしていると、日本もナチスのような煽動政治家やプーチンとか、誰かさんのようなアナクロ専制主義者に振り回される国になるのではないかと、危惧しています

     

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この写真のとおり、2024年2月19日午前0時現在の「俳句HAIKU」へのアクセス累計は1,078,898件と、縁起の良い数字が面白い並び方をしています。

(写真をタップ拡大してご覧下さい。)

   

落語家の皆さんも、「夏祭り最後を飾る揚げ花火」の「X」(旧Twitter)に関わる俳句をご一読頂き、薫風士の危惧をご理解の上、その思いをシェアして小話にして頂けると有難いです。

     

(2023.6.2更新)

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梅雨の雨の朝、庭の小さな梅の木に鶯(老鶯)が来ていました。

梅の木の左側中ほどに梅の木の葉に似た鶯が見えます。

     

ウクライナへのロシア軍侵攻について「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠んだ記事をご覧下さい。

血に染むなドニエプルてふ春の川

春一番この発言はおぞましき  

(青色文字をクリックすると、ご覧頂けます)

      

次の写真はカラー図説 日本大歳時記の「鶯」の解説記事の一部です。 

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(写真はクリックすると拡大します)  

  

  

  

昨日ゴルフをして鶯の初音を聞き、浮かんだ拙句を歳時記(俳誌のサロン)の前座として掲載します。

     

ちらつきし春雪止みてゴルフ場

ティーショット構へる背に聞く初音

鶯に気を奪はれてミスショット

ミスショット厭はず惜しむ初音かな

鶯の声に快音ティーショット

鶯の高音の彼方有馬富士

鶯の声しきりなりゴルフ場

初音して駄句口ずさむゴルフかな

初音の日月一(つきいち)ゴルフこのスコア

  

「歳時記」(俳誌のサロン)から気の向くままに「鶯」や「初音」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。 

(青色文字の季語をクリックすると「歳時記」の詳細がご覧になれます) 

   

初音1

初音して海ひらけくる切通し 

         (水原春郎

 

初音2

石磴を上りゐしとき初音降る 

         (廣畑育子

  

鶯1

よく咲きて鶯の来し老樹かな 

         (鈴木白洋

 

鶯2

鶯の声に日課の歩をのばす   

       (久保田喜代

  

鶯3

新参の鴬啼ける新居かな   

         (新実貞子

 

鶯4

川へだて聞く鶯の朝の声   

         (鈴木幾子

 

鶯5

鶯の初音の宿の朝餉かな   

         (川井素山

  

うぐひす

うぐひすや木喰の里静もりて 

         (青木政江

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

     

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2019年3月 6日 (水)

《春光の蓬莱苑》

  

2024.2.2 更新

春光や蓬莱苑を手作りす

   

ウクライナ紛争について、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、記事を書きました。

青色文字をクリック(タップ)して、「血に染むなドニエプルてふ春の川」や春一番この発言はおぞましき」をご覧下さい。

   

Img_2526冒頭の写真は、カラー図説日本大歳時記の季語「春光」の解説ページです。

写真をクリック(タップ)・拡大してご覧下さい。

  

   

2019.3.6の記事

花山院(西国三十三観音霊場・番外)を参拝した際の拙句と写真を掲載します。

   

春光や握手誘ふ七地蔵

         (薫風士)

   

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俳句は人それぞれ、吟行に限らず身近に体験したことや思いなどを気軽に詠んで楽しめば良いと思っています。

  

  

   

「春光」の俳句を「歳時記」(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

 

(例句の詳細は青色文字の季語「春光」をクリックしてご覧下さい。)

   

春光(1)

  

春光に金かがやきて舞扇

        (堀江清子)

 

堰落つるとき春光となる流れ

      (長谷川杜人)

 

春光の焦点となる一白帆

         (林翔

  

    

春光(2)

  

春光や歯科医の椅子の足の先

        (柳沢典子)

 

噴水といふ春光を仰ぎけり

         (岡本眸)

 

春光の鱗しぶきや湖魚の店

        (野中啓子)

  

    

春光(3)

 

春光やほとけををがむこともなく

         (瀧春一

        

春光やビルは仕上げのガラス拭き

        (伊藤洋子)

  

   

春光(4) 

   

春光のとどかぬ地下の花の店

         (遠藤実)

 

春光の川に添ひゆく路線バス

        (川村文英)

 

春光を散らし羽搏くフラミンゴ

        (野坂民子)

   

     

春光(5)

  

磨かれて春光弾く厨かな

        (辻田玲子)

 

空狭しビル春光の乱反射

        (藤代康明)

  

餌取られ針先春光釣つてをり

       (橋本くに彦)

  

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2019年2月28日 (木)

「探梅」・「観梅」の俳句と写真

   

故郷を「まんぽ俳句」で元気にしよう!

  

 この路を我等が行くや探梅行

掲句の「この路」で芭蕉の俳句「此道や行人なしに秋の暮」を思い出しましたが、この俳句は高浜虚子が53歳(昭和2年・1927) に詠んだ句です。

ここをクリック(タップ)して、解説記事「高濱虚子の100句を読む」(坊城俊樹著)をご参照下さい

     

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青色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧下さい。 

    

写真は神戸・岡本梅林公園の梅見観梅)をして撮ったものですが、ここをクリックして、岡本梅林公園の由来・行事や写真(梅祭実行委員会のHP)をご覧下さい。 

   

前座に拙句を掲載します。

   

探梅に神戸岡本訪ねけり

探梅や駆け行く幼追ふ老躯

          (薫風士

         

歳時記俳誌のサロン)から「探梅」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。    

  

一輪に探梅心芽生えけり

       (稲畑廣太郎

 

水音の奥へ奥へと探梅す  

         (神蔵器)

 

探梅やここまでくればあきらめも 

         (平子公一)

 

一人づつ増えて探梅らしくなる 

         (中原道夫

 

梅探しゐるポケットにワンカップ 

         (川端俊雄)

 

これほどの坂とは知らず探梅行 

          (館容子)

 

人のあとばかり歩いて探梅行 

         (吉原一暁)

 

探梅やたどる山路の暮れそめて 

         (浅井美子)

 

探梅行帰路の大きな夕日かな 

         (川井政子)

 

よき地酒あり探梅もそこそこに 

         (安陪青人)

   

上記の一連の例句を読むと、昔の人々が連歌俳諧を楽しんだことが分かるような気がします。

「『俳句の面白さ・楽しさ』を多くの人々が知り『俳句の輪』を広げてほしい」と思っています。

我田引水ですが、高浜虚子もこのような思いで冒頭の俳句「この路」を詠んだのではないでしょうか?

「この路」の俳句を日本の進むべき道の比喩であると解釈し、「八月の俳句に思うこと」と合わせて読むと、「高浜虚子は俳句を通じて平和を希求していた」と言えるでしょう。 

  

俳句(俳諧)の世界遺産登録運動の草の根運動の一助になればとの思いでささやかなブログを書いていますが、この思いを皆さんがお友達とシェアして頂けると望外の喜びです。

          

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2019年2月16日 (土)

俳句《新酒・今年酒》

  

(2024.12.17 更新)

日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されることが決定しました。

青色の文字をタップして、NHK-NEWS-WEBの記事をご覧下さい。

    

日本酒は命のエキス古酒新酒

句に興じ茶寿も祝ぎたし新酒酌む 

新酒酌み良きアイデアの浮かびけり

         

利酒や今朝思慕里てふ新酒愛づ

酌み交はす泊雲賞の果酒新酒

         (薫風士)

   

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冒頭の拙句と写真は、高浜虚子所縁の丹波市の老舗蔵元「西山酒造」が開催したイベント「しぼりたて 今朝思慕里酒祭」を訪ねて詠んだ俳句などと買い求めた高浜虚子命名の酒の一升瓶の一部分です。

「てふ」は「ちょう」と読み、俳句に用いられる「という」意味の古語です。  

    

句碑や瓶のラベルから分かるように、「小鼓」は高浜虚子命名の酒のブランド名です。        

   

バレンタインデー」の俳句、「ショコラよし地酒も美味しバレンタイン」と口ずさみながら、WEB検索して「歳時記」(俳誌のサロン)などから新酒の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きました。

ご鑑賞下さい。

  

(青色文字をクリックすると俳句の詳細や関連記事がご覧になれます。)

  

(歳時記)「新酒」

  

百薬の長と嘯き新酒酌む   

       (稲畑廣太郎)

  

新酒吐いてころりと逝きし山頭火 

       (松崎鉄之介)

  

新酒汲むまた一年を生き伸びて 

       (柳生千枝子)

  

古酒新酒こもごも旅の夜の更けぬ 

        (大串章)

  

新酒利くときは禁酒の枷を解く 

        (稲畑汀子)

  

新酒酌み病歴自慢古稀と喜寿 

         (歌代進)

  

新酒酌みはては煙となる身かな 

        (高橋将夫)

  

米寿祝ぎ白寿を目指し新酒酌む 

       (大久保白村)

  

碧き眼の杜氏も交へし今年酒 

        (伊東湘三

    

子規の俳句

  

ふたぬいて月のかけくむ新酒哉 

        (正岡子規)

  

うき人の新酒勸めついなみあへず

        (正岡子規)

  

小便して新酒の醉の醒め易き  

        (正岡子規

  

可からすと能はすと嘗めし新酒哉

        (尾崎紅葉)

  

ある時は新酒に酔うて悔多き

        (夏目漱石) 

   

とつくんのあととくとくと今年酒

        (鷹羽狩行

  

呉れたるは新酒にあらず酒の粕

        (高浜虚子

  

か牛売りし綱肩にあり新酒汲む

       (西山泊雲)

  

ふくみみる新酒十点みなよろし

       (西山小鼓子)

   

杜氏として「現代の名工」と称される農口尚彦氏のことがNHKの番組で放映されていましたが、丹波杜氏もなかなかのものでしょう。

 

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2018年12月 8日 (土)

愛犬「チュヌ」の追悼句

   

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 ・秋の夜の抱く愛犬目に泪

   

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愛犬「チュヌ」は天寿を全うして、動物霊園で合同葬にして頂きました。

天国から皆様のお幸せを見守っています。

  

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愛犬の弔ひに鳴く鉦叩き

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・愛犬の永遠の眠りやちちろ鳴く

 

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愛犬の七七日紅葉

綿虫や愛犬のゐし庭の隅

・吾もまた犬馬鹿となり師走かな

・哀悼の便り届くや時雨晴れ

・愛犬の伏しゐし庭や冬木の芽

     

    

チュヌは心臓発作・てんかん発作・膵炎などの持病を患っていましたが、医療の進歩のお陰で12歳8ヶ月(人間の寿命なら90歳前後?)の天寿を全うすることができました。

お世話になった動物病院のスタッフの方から「チュヌの最後の頑張りに感動した」とのお悔み状を頂きました。チュヌの主人は、サモエド・スマイルの安らかな最期を看取ることができて慰められました。チュヌの思い出を糧に俳句を慰み・癒しにして、健康長寿を実現したいと思っています。

 

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2018年11月30日 (金)

未来を開く「花と緑の街」(フォト俳句特集)

     

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記事のタイトル(青色文字)をタップして、

俳句と写真の詳細をご覧下さい。

   

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  (薔薇苑の写真と俳句)

  

   

    

    

   

オープンガーデンコンサート

      

51回三田市民文化祭俳句大会 

(席題)「夕月」・「スマートフォン」

市長自作の俳句をご覧下さい)

  

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  この写真は、下記拙句の入選賞品(シクラメン)です。

     

    

   

   

文化の日喜寿の手習ひスマートホン

              

50回三田市民文化祭俳句大会 

 (席題)「落葉」  

句に興じ白寿夢みつ落葉焚く

  

掲句は薫風士の受賞句です。写真は受賞のクイーンローズです

   

      

深田公園他の俳句と写真)  

俳句の鑑賞 <万緑> 

  

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俳句の鑑賞《初紅葉・薄紅葉》 

(深田公園の写真と歳時記の俳句)

  

秋麗」の俳句と「深田公園」の写真

   

「薄紅葉」の俳句と「ひとはく・ホロンピア」の写真

   

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「紅葉」(歳時記)の俳句と

「深田公園」の写真

         

  

有馬・瑞宝寺公園  

(紅葉の俳句と写真) 

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初雪の俳句 

(手作りの庭の日本列島初雪    

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「若葉」の俳句を作って楽しもう!

(俳句愛好家がチュヌの庭に来訪)  

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ペット(愛犬)の写真とチュヌの俳  

  

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初夢の俳句

       

仕事に追われている若い人々も、

「三田の歴史・自然」や俳句の面白さを知り、

心の慰みにしてくれれば、嬉しいです。

        

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2018年11月20日 (火)

有馬・瑞宝寺公園 (紅葉の俳句と写真)

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11月9日に有馬温泉瑞宝寺公園を吟行し、時雨上がりの明るい空の下に目を見張る美しい紅葉を満喫することが出来て非常にラッキーでした。

   

写真と拙句を掲載しますが、圧倒されるような美しさはとても満足に表現できません。

   

(写真はタッチ・タップして拡大できます。青色文字をクリックすして、歳時記や解説記事をご覧下さい。)

   

・目を見張る紅葉彩る瑞宝寺

  

・晴れ男句作に興じ紅葉狩

  

・行く程に瀬音高まる紅葉径

   

・有馬路の癒しの森の紅葉かな

  

・一行の去りて瀬音や紅葉園

  

太閤の碁盤てふ石紅葉置く

  

・句帳手の俳人の背散る紅葉

  

・紅葉径尺八の音の嫋嫋

  

白き杖暫し佇む紅葉狩

   

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