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2018年11月16日 (金)

夕月とスマートフォン (第51回三田俳句大会)

   

(P.S. 2023.9.15)

ここをクリックして、「四季の吟行《三田市》」をご覧下さい

    

ここをクリックすると、「俳句鑑賞『落葉』《第50回三田俳句大会に参加して》」をご覧になれます

   

(2018.11.16)

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(写真)

大会前の踊り(目に障害のある方)や高得点者受賞の花

  

   

掲題は2018年11月10日に開催された第51回三田市民文化祭俳句大会の席題です。

伝統的な「夕月」と現代的な「スマートフォン」を当日投句の席題とされたのは三田俳句協会若森京子会長のご配慮でしょうね。 

参加者(選者も含む)は「夕月」か「スマートホン」かの席題で各人が1句投句し、40句の投句がありました。 

高得点句5句を下記に掲載させて頂きます。

  

もう居ない犬小屋の上夕月夜 

        (桑原政子)

 

夕月やきょう一日の試歩終る 

        (仲加代子)

 

夕月や献上の絹おりし音 

       (出井なつ子)

 

スマートホン持たずに死のう古酒新酒 

        (木割大雄

  

文化の日喜寿の手習いスマートホン 

       (木下さとし

  

選句は、一般の参加者は各自3句、選者は5句(?)で投句作者の氏名は得点集計後に発表されました。

筆者の愛犬「チュヌ」が先月永眠しましたので、愛犬家として共感できる「もう居ない」の句を先ず選び、「試歩」の句などを採りました。俳句愛好家には愛犬家も多く、「もう居ない」の句は断トツでした。

選者(木割大雄先生)の俳句と拮抗して筆者の俳句も高得点を得たのは名誉なことでした。   

ここをクリックして、「俳句HAIKU」・「チュヌの追悼」をご高覧頂ければ望外の喜びです

  

森三田市長も来賓として駆けつけて来られ、次の俳句を披露されました。   

ビール注ぐグラスの先に妻の顔

        (森 哲男

ビール」は夏の季語です。「妻の顔」を読者の想像に任せた中々の秀句ですね。

市長以下関係者の方々には三田市民俳句協会の発展のご支援をお願いしたいものです

        

(2021.3.11 追伸)

今日は東日本大震災から10年になります。東北忌に思うことNHKの「東日本大震災アーカイブス」3.11映像 あの日、何が起きていたのか青色文字をクリック or タップしてリンク記事をご覧下さい。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

  

2018年10月26日 (金)

「チュヌの追悼」by L.P. Lovee

       

Click here to enjoy J-E Bilingual HAIKU in English.

Click here to see "Bashō's haiku in Japanese and English by L.P. Lovee".

See "Enjoy bilingual haiku of Kyoshi Takahama" in HIA HP. 

(青色文字をクリック or タップするとリンク記事がご覧になれます。) 

   

(P.S. 2022.10.16)

10月16日は2018年に亡くなったチュヌの命日です。

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チュヌの存命中は旅行はペット同伴を認めてくれる所が少なくて満足な旅行が出来ませんでしたが、2018年7月にはポーランドを訪ね、温泉町で開催された音楽祭において俳句の講演をしました。

ここをクリック(タップ)して、「ポーランドの旅(写真と俳句・講演のことなど)」をご覧下さい。

     

新型コロナ感染拡大防止のための移動制限が漸く緩和されたので、これからは元気な間に「俳句の旅」をして、吟行をエンジョイしたいと思っています。  

ここをクリックして、「楽しい吟行・俳句の旅(四季の写真俳句特集)」をご覧下さい

      

(2018.10.26)   

秋の夜や愛犬抱けば目に泪

愛犬を看取る寝息や秋深む

愛犬を看取りし夜長母偲ぶ

愛犬を荼毘に付すちちろ鳴く

愛犬の弔ひに来し鉦叩

鉦叩テーブル巡り悼みけり

愛犬の昇天したる天高し

愛犬の深めし絆秋高し

  

チュヌの追悼に来た鉦叩の声をお聞き下さい。ここをクリックするとご覧になれます  

ペット愛好者はチュヌを弔い「ペット」(愛犬の写真)をご覧下さい。

俳句愛好家は「俳句」や「俳句談義」「俳句エッセイをご覧下さい。

川柳愛好家は「川柳」をご覧下さい。

英語俳句に関心のある方は「HAIKU バイリンガル英語俳句」をご覧下さい。

政治に関心をお持ちの方は「政治談議」をご覧下さい。   

「いじめ」の問題など、子供の教育に関心のある方は是非ともチュヌの思い「究極のラブを!」をご覧下さい。

チュヌは天国から皆さんのお幸せを見守っています!

「チュヌの便り」をご愛読ありがとうございました。

チュヌは2018.10.16に永遠の眠りにつきました。   

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

2018年10月 8日 (月)

川柳作家ベストコレクション 「前川 淳」

 

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チュヌの主人の先輩の川柳が新葉館出版から、川柳作家ベストコレクション「前川淳」として出版されました。
本の帯には、「光陰と歩む いつか輝く 陽を抱いて」、「短詩文芸誌に燦然と輝く、第一線川柳作家によるシリーズ全200巻。前川淳の柳言と秀句集」 とあります。

この本には、240句掲載されていますが、チュヌの便りの「先輩の川柳」に掲載の川柳も幾つかあります。
前川淳氏(兵庫県川柳協会常任理事)の川柳への思いは、
高浜虚子の「去年今年貫く棒のごときもの」における俳句への思いや、
チュヌの主人のブログに取り上げた俳句への思いに通ずるものがあります。

  
ここをクリックして「先輩の川柳」(改定通読版)をご一読下さい。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。

  

2018年8月12日 (日)

盆休み孫と一日を「ひとはく」で

   

(P.S. 2023.10.10)

秋の雨・秋雨・秋時雨・秋霖

青色文字のタイトルをクリックして、ひとはくの秋雨の風情を詠んだ「まんぽ俳句」と写真をご覧下さい。

  

  

(2018.8.12 の記事)

  

夏休みで遊びに来た孫を連れて久しぶりに「ひとはく」(兵庫県立「人と自然の博物館」)に行きました。

阪神・淡路大震災を引き起こした活断層である「野島断層」の展示板の見方がよくわからなかったので係の方に質問したら丁寧に説明してくれました。

 

お昼の時間には「山の日 ひとはくサロンコンサート」で兵庫県立北摂三田高等学校吹奏楽部が「学園天国」などを演奏し、子供たちも楽しんでいました。

   

掲題の俳句はチュヌの主人がブログの見出し用に作った即興句です。

「孫を詠んだ俳句は甘くなってつまらない」とよく言われますが、「孫の成長を日記代わりに俳句に詠んで、自分の人生を心豊かにするのも俳句の楽しみ方の一つだ」と、チュヌの主人は思っています。

  

夏休み孫は来て良し去りて良し

       (薫風士)

  

歳時記(俳誌のサロン)の「盆休み」の俳句から、親しみやすい2句を下記に引用させていただきます。

  

歳時記の俳句の詳細はここをクリックしてご覧下さい。

    

盆休み身二つとなり帰り来る 

        (福間慶子)

  

旧姓で呼ばるる一と日盆休 

        (武田巨子)

    

 

『薄紅葉』の俳句と『ひとはく』ホロンピアの写真」もここをクリックしてご覧下さい。

(写真はクリックすると拡大します。)

    

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

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2018年1月17日 (水)

俳句・HAIKU by L. P. Lovee (13)《どんど焼き・dondoyaki》

     

老幼の町の左義長点火待ち

(rouyohno machinosagichoh  tenkamachi)

the old and children

wait for lighting

town sagichoh bonfire

    

ふるまいの豚汁に笑みとんどの火

(furumaino tonjiruniemi tondonohi)

man-served tonjiru_

beaming faces  

reddened by the tondo bonfire

  

御代りの豚汁に笑むとんどの子

 (okawarino tonjiruniemu tondonoko)

beaming with

another tonjiru_

boys in the tondo festival

  

 (Note)

'tonjiru' means "miso soup with pork and (several) vegetables; pork miso soup."

     

HAIKU is AI: not Artificial Intelligence, but Art of Intelligence, leading to "LOVE". 

Haiku Aids Increasing Knowledge Univerally.

  

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「どんど焼き」は「とんど焼き」という地域もあります。

  
最後の写真の画面左下に愛犬「チュヌ」が居ます。

 

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。タイトルをタップしてその記事をご覧頂ければ幸いです。

  

2018年1月15日 (月)

365 まんぽ haiku《初烏・New year’s crow》

   

平穏や令和七年初鴉

(heion-ya reiwa-shichinen hatsugarasu)

                 

peaceful_

a first cry of crow

reiwa-sebun

  

穏やかな鳴き声正に初烏

(odayakana nakigoemasani hatsugarasu)       

  

a calm voice of crow

refreshing_

surely New Year’s crow

          

丘行けば幸を告げ飛ぶ初鴉

(okayukeba sachiwotsugetobu hatsugarasu)

 

a New Year’s crow

flies above the hill I walk on,

cawing to announce happiness

   

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この記事は、2018.1.15の記事「俳句・HAIKU by L. P. Lovee(5)」の改訂版ですが、俳句(薫風士)、英訳(L.P. Lovee)は何れも筆者(俳号:木下さとし)です

ちなみに、「俳句・HAIKU by L. P. Lovee」のシリーズ記事は、「(9)去年今年・kozokotoshiが最後です。

  

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

    

2018年1月12日 (金)

「風光る」俳句・写真特集・神戸メリケンパーク(改定版)

   

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季語「風光る」について、合本現代俳句歳時記(角川春樹編)は次のとおり解説しています。

   

「春光を吹き渡る風が光るように感じられるさま。やわらかな風が木の枝をゆらし、光が揺れ、まるで風と光とが同時にいのちを宿したごとく動く感覚を(とら)えて成した、みごとな季語というべきである。」 

  

シャープ電子辞書の広辞苑には次のとおり解説されています。

「春になってだんだん日光が強くなると、吹く風が何となく鋭く光るように感ぜられる。春風との同趣同工を避くべきである。」

    

ご覧の写真は先日チュヌの主人が神戸メリケンパークで写したものです。

    

復興のメリケンパーク風光る       

風薫る開港記念音楽祭 

         (薫風士)

  

5月21日(日)には神戸開港150年音楽祭がメリケンパークで開催される予定です。

「BE KOBE」というロゴに興味が湧きインターネットで「神戸公式観光サイト」を見ると、次の記事がありました。

神戸市は、市民の皆さんが神戸に愛着を抱くことや、神戸市民であることを誇りに思う「シビックプライド」の醸成を目指しています。

BE KOBE」は阪神・淡路大震災から20年を機に生まれたロゴマークです。

「BE KOBE」を直訳すると、「神戸であれ」という意味になりますが、皆さんの心の中にある「神戸への想い」を「BE KOBE」に重ねて自由に解釈して頂くことで、神戸市民であることを誇りに思う気持ちの合言葉として定着させていきたいと考えています。

   

阪神・淡路大震災から22年過ぎ神戸は復興しました。 

東日本大震災熊本地震の被災の方々はまだ復興中でご苦労されています。チュヌの主人は心ばかりの「貧者の一燈」を捧げ速やかな復興を祈っています。

   

歳時記(俳誌のサロン)の「風光る」から海などを詠んだ俳句を抜粋・掲載させて頂きます。 

  

風光る1

風光る海の匂ひの観覧車 

       (松木知子)

  

風光る2

風光る神戸元町パン工房 

       (池上幸子)

  

風光る3

沖の帆はひかりとなれり風光る 

       (杉田さだ子)

  

風光る4

瀬戸内は海の十字路風光る 

        (刈米育子)

   

風光る5

風光る八重の汐路を船速く 

        (高谷栄一)

   

風光る6

風光るコバルト色の潮の帯 

        (山本浪子)

   

風光る7

海へ向くベンチに二人風光る 

       (黒滝志麻子)

   

ここをクリックして「防災の日」の俳句鑑賞 <「震災・地震・津波」>をご覧下さい。

ここをクリックすると、メリケンパークの無数の写真(グーグル検索)をご覧になれます。

「退職教授の見果てぬ夢」というサイトに「神戸メリケンパーク」という興味深い解説と写真集があります。(ここをクリックしてご覧下さい。

   

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

   

2018年1月 5日 (金)

俳句・HAIKU by L. P. Lovee (4) <初詣・hatsumoude>

  

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・初詣インスタ映えの連理木

(hatsumoude insutabaeno renriboku)

New-year homage

to a shrine_

an instagenic “renri” tree

     

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・愛犬は戌年生まれ初詣

(aikenwa inudoshiumare hatsumoude)

New-year homage to the local shrine_

our beloved dog

born in year of the Dog

    

・愛犬も茅の輪を潜り初詣

(aikenmo chinowawokuguri hatsumoude) 

“hatsumoude”_

my beloved dog also

passed through “chinowa” ring

    

・老犬と祈る息災初詣

(roukento inorusokusai hatsumoude)

hatsumoude prayer

for our good health

with an old dog

  

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2018年1月 3日 (水)

俳句・HAIKU by L. P. Lovee (3) 《正月・New year》

     

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初日の出茜雲より黄金雲

(hatsuhinode akanegumoyori koganegumo)

  

the New year sunrise_

the clouds turned

from crimson to golden

   

戌年の愛犬侍り注連飾る

(inudoshino aikenhaberi shimekazaru)

  

I put-up a sacred festoon,

my Dog-year born dog

sitting by me

   

三世代突く大鯛屠蘇祝ふ

(sansedai tsutsukuoodai tosoiwau)

  

my family of three generations

pick a large porgy_

I enjoy New year’s sake

        

初日射す市境の小道愛犬

(hatsuhisasu shikyounokomichi aikento)

toward the New year rising sun,

I walk with my dog

on the city boundary path

       

初落暉街を眼下に月白し

(hatsurakki machiwogankani tsukishiroshi)

  

the New year setting sun behind_

I look down at my town,

facing the white full moon

 

この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の俳句や英語俳句の記事をご覧になれます。

   

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2017年11月25日 (土)

俳句鑑賞「落葉」《第50回三田俳句大会》

   

まんぽ俳句」で故郷元気に、未来に繋ごう!

俳句を市民の文化としてエンジョイしよう

    

髙源寺《黄葉の吟行》」をご覧下さい。          

 

(2017.11.25)  

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2017年11月11日に開催された三田(さんだ)市民文化祭記念俳句大会に初参加して投句しました。

   

下記の(1)は、各参加者が「手紙」か「落葉」の席題で1句投句した中で、選者や参加者の共感を呼び高得点を得たことは幸いでした。

  

実は、密かに「茶寿」までの健康長寿を夢見ていますが、現実的な「白寿」としたのが良かったようです。

(2)と(3)は、選者の一人が「動詞を三つも用いるのは如何なものか?」と(1)の句について批判的句評をされたので、後日推敲して作ったものです。

      

(1)句に興じ白寿夢見つ落葉焚く

(2)句に興じ白寿を夢に落葉焚き

(3)落葉道白寿を夢に愛犬と

   

 上記3句の中、貴方はどの俳句に共感されますか?

(2)は動詞を一つにしています。

(3)は動詞を使っていませんが、落葉道の散歩を詠んだもので当日句と句意が異なります。

   

(写真はタップ・拡大出来ます。最後の写真は高得点の賞として貰ったクイーンローズです。)

   

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「俳句は形式が大事だが、形式よりも自分の感じた事や意思を詩的に表現することが先決である」と、気軽に句作を楽しんでいます。  

     

名句を作ろうなどと思わず、何事も5・7・5で口遊み、俳句を楽しむことが上達の早道でしょう

  

2017年の三田(さんだ)市民文化祭は50周年記念とのことで、三田俳句協会主催の俳句大会には三田市以外の参加者もあり、元気な高齢者が沢山参加していましたが、もっと若い世代も参加してくれると更に盛り上がったと思います。

  

この大会の投句の選者は10名で、様々な句評があり参考になるばかりでなく、参加者の自由な発言も認められる有意義な大会でした。

  

若い世代も巧拙にとらわれず気軽に俳句を作り、ともかく参加して俳句の楽しさを知ってくれることを願っています

   

俳句は入りやすく、奥が深いものです。

初心者は初心者並みに、ベテランはベテランとして楽しめます。

「芭蕉や虚子の面白い俳句をまとめました」もご覧下さい。 

          

「歳時記」(俳誌のサロン)から「親しみやすい俳句」と「凝った俳句」とを気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

(青色文字をクリックすると、歳時記の例句や関連の解説記事などをご覧になれます。)

  

落葉1

駅ごとに落葉舞ひこむ有馬線 

        (中尾廣美)

  

落葉掃くシーシュポスが二三人 

        (武井康隆)

(注)「シーシュポス」とは、「ウイキペディア」の解説によると、「ギリシア神話に登場する人物」であり、「徒労を意味する『シーシュポスの岩』で知られる」とのことです。 

   

落葉2

改札を出てそれぞれの落葉道 

        (稲田眸子)

   

耳掻いてかさりこそりと落葉の音 

       (能村登四郎)

  

落葉3

落葉焚一人が跳んで見せにけり 

       (小田玲子)

  

拾得は焚き寒山は掃く落葉 

     (芥川龍之介)  

(注)拾得が箒を持っている絵や寒山が木靴を履いている絵が有名ですね。ウイキペディアの寒山と拾得についての解説をご覧になれば芥川龍之介がこの俳句を作った理由がわかります。) 

   

落葉4

何処からか煮物の匂ふ落葉掃き 

        (関戸国子)

  

漢江へ掃き落す日々の落葉かな 

        (朴魯植)

  

落葉5

静けさに手を休めゐる落葉掻 

      (川瀬さとゑ)

  

落葉踏み行く脱藩の竜馬道 

       (上岡末喜)

 

落葉6

日曜の路地は落葉の駆けくらべ 

        (斎藤道子)

  

落葉みな大判小判狐狸の里 

        (村越化石)

  

落葉7

一輪車巧に乗る児落葉径 

       (安陪青人)

  

啄木鳥や落葉を急ぐ牧の木々 

       (水原秋桜子)

 

落葉8

鯉の池掬ふ落葉の泳ぎけり 

        (三関浩舟)

 

風を呼び風に牙むく落葉焚 

        (井上孝夫)

   

落葉9

土のなき都市にさまよふ落葉かな 

        (前田陽子)

 

おんころころそわかそわかと落葉かな 

        (犬塚芳子)

  

「おんころころそわか」の句は「般若心経」などを捩って俳諧味を出した俳句でしょうか?

  

「春の山屍を埋めて空しかり」という俳句は、高浜虚子が「般若心経」を念頭に辞世の句として作ったと思いますが、「空しかり」を貴方は何と読みますか?

「むなしかり」と読みますか?

「くうしかり」と読みますか? 

俳句談義(1)虚子辞世句の解釈」をご覧下さい。

   

落葉10

落葉掃く人に交じりて鳩歩く 

        (重本文子)

 

風の落葉おちばの風と乱れ打つ 

        (尾崎紅葉)

尾崎紅葉の俳句は風や落葉が窓を打っている情景を詠んだ句でしょうか?

  

落葉11

風巻いてまいて落葉を舞はせたる 

      (稲畑康太郎)

(注)2014年11月27日 作成の「歳時記」に「稲畑康太郎」とありますが、「稲畑廣太郎」の間違いではないでしょうか?

 

楸邨の墓やゆつくり落葉降る 

        (牧知子)

(注)「楸邨の」の句は加藤楸邨の俳句「木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ」を意識して詠んだものでしょう。

俳句・HAIKU 言語の壁を破るチャレンジ(7)」をご覧下さい。  

   

落葉12

落葉掃き済みし二人の朝餉かな 

        (鈴木幾子)

 

ニコライの鐘の愉しき落葉かな 

        (石田波郷)

  

落葉13

何も彼も駅長独り落葉掃く 

       (窪田粧子)

  

母逝くや落葉乗せたる車椅子 

       (村井洋子)

  

落葉14

友逝けり夫は無口に落葉焚き 

        (田下宮子)

 

紅葉落葉踏みて天城の峠越 

        (坂上香菜)

  

落葉15

落葉踏む音のしみ入る静寂かな 

         (嵐弥生)

 

日溜りの落葉だまりや猫だまり

        (松井宮子)

  

落葉16

猫の子がちよいと押へる落葉かな

         (一茶) 

 

バス停の屋根に落葉の縞模様

       (五十嵐章子)

  

落葉17

落葉踏み集ふシニアー落語会

        (山本孝夫)

 

落葉踏む次なる言葉出ぬままに 

       (辰巳あした)

  

落葉18

一年の早しと思ふ落葉時 

      (宮本加津代)

 

からまつの落葉道ゆく湖畔かな 

        (有賀昌子)

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2017年11月 1日 (水)

紅葉の俳句と写真集(改訂版)

  

思い出の写真俳句を作ろう! 

    

(2023.12.8 更新) 

  

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何時もきれいに散歩道を掃除している殊勝な方に感謝しながら、健康管理の「まん歩」をして、今日もまんぽ俳句を口遊みました。

(写真をタップ・拡大してご覧下さい。)

  

冬紅葉箒跡にも二つ三つ  

   

錦秋の深田公園写真俳句集」や「冬紅葉愛でし石庭石像寺」、冬紅葉・初冬の梅田・中之島界隈吟行」をご覧下さい。    

     

(2017.11.1の記事)

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我が町・三田(さんだ)も黄葉・紅葉が深まり、「深田公園」や「兵庫県立人と自然の博物館」の周辺の黄葉も美しくなりました。文末の写真をご覧下さい。

 

インターネット歳時記「紅葉・もみぢ」の俳句は2500句ほどあり、「初紅葉」「草紅葉」「冬紅葉」などを含めると3000句余りもあります。

歳時記で目についた俳句をランダムに掲載させて頂きます。

青色文字の季語「紅葉」をクリックするとそのページの俳句がご覧になれます。

 写真はクリックすると拡大されます。 

   

紅葉

マリア像紅葉明りに脆く

       坊城中子

  

紅葉

一輛にこれ程の人紅葉駅  

         塩路隆子 

  

紅葉

湯を浴びに行くや紅葉の下くぐり

      大串章 

  

紅葉4

紅葉寺秋櫻子句碑誓子句碑 

        塩川雄三 

  

紅葉5

トンネルの出口半円夕紅葉 

        小松誠一 

  

紅葉6

地獄谷越えロープウェイ紅葉谷  

        落合絹代 

  

紅葉7

一軒に小橋渡せる紅葉谿  

         朝妻力

  

バスの窓紅葉の山がはづむなり  

         瀧春一 

  

紅葉8

おしやべりが紅葉林を歩きくる  

        清原彰子 

  

紅葉9

日に映えて樅の林の夕紅葉  

       阿部ひろし

   

紅葉10

秘境めく観音沼の深紅葉  

        須賀敏子 

  

紅葉11

紅葉せり女人高野の雨の磴 

        飯田角子

   

紅葉冷芭蕉義仲眠る寺 

        谷川史郊 

   

紅葉12

たけなはの小春紅葉や詩仙の間 

        坂上香菜 

   

紅葉13

邂逅の握手紅葉の展望台 

       野沢しの武 

   

紅葉14

生栗を噛みつつ紅葉峠越ゆ 

        山田六甲 

  

紅葉15

水軍の裔と下城や山紅葉 

        片岡久美子 

  

紅葉16

さざ波の消えて逆さの紅葉かな 

         松嶋一洋 

  

紅葉17

須磨浦や眼下に紅葉沖に舟 

       永田万年青 

  

紅葉18

湯の煙小芥子(こけし)の里の夕紅葉 

       川井素川 

  

紅葉19

旅先の紅葉家路の薄紅葉  

       稲畑汀子

      

「深田公園」・「ホロンピア館」周辺をチュヌと散歩して撮った黄葉の写真を次に掲載します。

 

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ここをクリックして「黄葉・紅葉の写真集(PHOTOHITO)」や

Google検索による「紅葉の名所」の画像集もご覧下さい。

   

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事(タイトル)が表示されます。

記事のタイトルをタップ(クリック)して、ご覧下さい。

  

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2017年10月14日 (土)

「秋麗」の俳句と「深田公園」の写真

   

犬連れとジョガー行き交ひ秋うらら  

愛犬の気ままに園を秋うらら  

飛行雲光りとけゆき秋うらら  

秋麗のホロンピア館映ゆる空   

秋麗の白きマンション聳ゆ空

        (薫風士)

  

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今日(10月8日)は寒露で、明日は「体育の日」なので3連休です。  

朝散歩に出かけた時は爽やかでしたが、帰りは汗ばむ程の行楽日和になりました。    

深田公園薄紅葉も写真のように次第に濃紅葉になり、まさに「秋麗」です。

  

(写真はクリックすると拡大します。青色文字をクリックすると解説や俳句の詳細をご覧になれます。)

  

歳時記の「秋麗」・「秋うらら」から親しみやすい俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。 

  

秋うらら1

  

普段着で行くコンサート秋うらら 

        (島田和子)

  

秋うらら木に登り出す女の子 

        (赤星惠子)

   

秋うらら猫は乳房を見せてをり 

       (永嶋みね子)

   

真つさらな産着干しゐて秋うらら 

      (木藤ヒデ子)

   

秋うららホテルのランチ佳き人と 

        (芝尚子)

   

人よりも犬に見覚え秋うらら 

        (石見邦慧)

  

秋うらら2

  

引越の荷に猫も積み秋うらら 

        (鈴木照子)

  

秋うらら金太郎飴に子規の顔 

        (浅田光代)

  

秋うららヒマラヤの塩買うてみる 

        (山荘慶子)

  

秋うらら大名となり抹茶席  

       (藤見佳楠子)

  

「ひこにゃん」に人気集中秋うらら 

       (三川美代子)

  

朱の鳥居湖に浮き立ち秋うらら 

         (森清堯)

  

秋うらら3

  

秋うらら孫はひまごに絵本読み 

        (山根征子)

  

秋うらら五台列なる保育カー 

       (懸林喜代次)

   

秋うらら鳶の高舞ふ尼の寺  

        (加藤静江) 

  

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

      

2017年10月 5日 (木)

俳句《名月・姫路城》

  

(2024.7.6 更新)

平成5年は姫路城が世界文化遺産に登録されて30周年に当たります

俳句をユネスコ世界無形文化遺産へ(草の根運動)」をご覧下さい。

   

名月や新装なりし白鷺城

         (薫風士)

   

   the harvest moon_   

   bright above

   the renewed Himeji castle

     (L.P. Lovee 訳)

掲句は、国際俳句協会俳句大会稲畑汀子特選の拙句です。

  

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名月の写真は親戚が呉れたものですが、タップ拡大すると、兎が見えます。

  

  

まん歩して、子供たちの元気な声を聞けるのは嬉しいことです。

   

名月や明るき窓に子等の声

病室より友の投句や月仰ぐ

           (薫風士)

  

ここをクリック(タップ)して「盆の 月に祈ること」をご覧下さい。

   

句集『良夜』と手作りの『芭蕉句碑・文学碑紀行集』をご覧下さい。

(薫風士の理想としている俳句的生活の一端と句集の紹介記事です。)

    

(2017.10.5の記事)

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今日は中秋の名月です。

天気予報によると、近畿地方では「名月」を愛でることができそうですが、関東地方は曇りがちなので明日の「十六夜(いざよい)」の方が名月を楽しめそうです。

  

「中秋の名月」は陰暦8月15日の満月のことで「芋名月」とも呼ばれます。

(写真はクリックすると拡大します。ニュータウンの夕暮れの名月をご覧下さい。)

          

「俳誌のサロン」の「歳時記から気の向くままに「名月」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

(青色文字をクリックして解説記事や俳句の詳細をご覧下さい。)

   

名月や池をめぐりて夜もすがら 

         (松尾芭蕉)

  

名月や高層の窓輝きし 

      (入山登志子)

  

名月に一瞬会へり誕生日

       (赤座典子)

  

名月や水の上なる能舞台

       (鈴木清子)

 

母の忌の雨名月となりにけり

       (数長藤代)

 

名月に照らされて道迷ひけり

       (稲畑汀子)

  

燈を消して名月に身を晒しけり

      (松崎鉄之介)

  

栗名月健やかな老い集ひけり

      (鎌倉喜久恵)

 

名月や新内閣の発足す  

       (石山民谷)

  

名月や酒を愛して恙無く

      (金山藤之助)

 

名月を泳がせてゐる堰止め湖

        (上野進)

 

名月や地球に難民あふれゐる

       (池田光子)

  

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2017年9月28日 (木)

「薄紅葉」の俳句と「ひとはく」ホロンピアの写真

  

(2024.12.1 更新) 

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この写真は、ひとはくの新館辺りの眺めです。

 

  

  

冒頭の写真は、地震で発生する「液状化現象」を手軽に観察するイベントの風景です。

 

10月8日(寒露の日)に秋の小雨の中を買い物に出かけた際に「ひとはく」の新館に立ち寄り、鎖樋の作る爽やかな小鳥の囀りのような音を聞きました

貴方も機会があれば、まん歩して試聴してみて下さい。

  

秋雨や囀りのごと鎖樋

秋雨の奏づる音色鎖樋

ひとはくの巧み鮮やか秋の雨

爽やかな音色小雨の鎖樋

         (薫風士)

   

(2017.9.28の記事)

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深田公園などチュヌの散歩道の木々が薄紅葉に色づき始めました。

  

ひとはく」のホロンピア館は窓がマジックミラーなので写真のように、外からは薄紅葉が鏡状の壁面ガラス窓に映ってきれいに見えますが、館内からは外の美しい景色が楽しめます。 

(写真はクリックすると拡大します。青色文字をクリックすると解説記事などご覧になれます。)

       

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「薄紅葉」の俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

  

イマジン」の流るる館薄紅葉 

        (芳賀雅子)

  

みちのくの旅へ期待の薄紅葉 

        (稲畑汀子

  

隠れ住むキリシタン跡薄紅葉 

        (中尾廣美)

  

火口まで裏磐梯の薄紅葉  

        (二瓶洋子)

  

薄紅葉比叡の忌日彩れり  

       (稲畑廣太郎

  

朝靄の晴れゆく谿や薄紅葉 

       (城戸愛子)

  

渓谷に伊予の青石薄紅葉  

      (片岡久美子)

 

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

         

2017年9月10日 (日)

深田公園吟行《初紅葉・薄紅葉》

     

(2024.10.10 更新)

2023年10月23日~25日に中尊寺-金色堂や最上川舟下り、山寺・立石寺など東北の紅葉の名所10ヵ所を吟行しました。

 

ここをクリック(タップ)して、「俳聖の足跡•東北《紅葉の名所》」をご覧下さい

    

(2017.9.10 の記事)

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  長引く残暑の中、我が町・三田(さんだ)の「深田公園」や「兵庫県立人と自然の博物館」の周辺は薄紅葉が美しくなり始めました。

    

「歳時記」(「俳誌のサロン」)から「初紅葉」や「薄紅葉」の俳句をランダムに抜粋・掲載させて頂きます。

 

青色文字(「初紅葉」や「薄紅葉」)をクリックすると俳句の詳細がご覧になれます。

 

 写真(紅葉は最後に掲載)はクリックして拡大出来ます。  

  

初紅葉

瀬田川をはるかに庵の初紅葉

       (中川晴美)

 

琴の音の絶えし琴坂初紅葉 

       (小野寺和子)

 

桜よりはじまつてゐる初紅葉

        (稲畑汀子)

 

初もみぢ夕風通ふ小町塚

       (坂上香菜)

 

峡谷や水音高し初紅葉

      (並河富有野)

   

薄紅葉

夢追ひて余生に生きる薄紅葉

       (小川花久)

 

薄紅葉一枚浮いて露天風呂 

       (二瓶洋子)

 

老後とはいつからの事薄紅葉

       (吉村玲子)

 

昼月のほのと城山薄紅葉

        (辻美智子)

 

橋立も入れしアングル薄紅葉

       (谷口千枝子)

  

「深田公園」・「ホロンピア館」周辺をチュヌと散歩して撮った紅葉・黄葉の写真を次に掲載します。

 

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最後の写真は弥生小学校の東側にある遊歩道でチュヌを寫したものすが、門の上方の桜の枝の間に日の出後の白い小さな月が見えますよ。

拡大してご覧下さい。

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青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

2017年9月 9日 (土)

俳句の鑑賞《爽やか・薄紅葉》(御嶽山「播州清水寺」詣で)

 

(P.S. 2024.8.27)

「薄紅葉」などのリンクを追加・更新しました。

  

(2017.9.9 の記事)

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チュヌは主人のお供をして2017年9月5日に御嶽山「播州清水寺」(西国三十三観音第25番札所)に行きました。

登山道は薄紅葉で桜紅葉もあり爽やかでした。

清水寺には「月見亭」があり、江戸時代(?)の地元出身の俳人の俳句「名月やどの山見ても皆低し」の句碑がありました。

「月見亭」は8月26日の大法会二十六夜月待の最適所とのことです。

  

9月5日は「盆の月」ですが、生憎の小雨で月を愛でることは出来ませんでした。

     

俳誌のsalonの歳時記「爽やか」・「さはやか」や「薄紅葉」から寺や月を詠んだ俳句を抜粋・掲載させて頂きます。

  

「爽やか」を平仮名で表現する場合、伝統俳句では旧仮名遣いで「さはやか」とし、現代俳句では「さわやか」としていますが、日常的には「さはやか」という表現をしないので、漢字で「爽やか」とする方が感覚的に抵抗感が無くて良いと思います。

いずれにせよ、俳句は好き好きでしょう。

  

(青色文字の季語をクリックすると俳句の詳細がご覧になれます。) 

  

爽やか

爽やかや登りきったる立石寺

      (高木典子)

 

遣水のさはやかにして毛越寺

      (青木政江)

  

薄紅葉

峰寺へ近づきし道薄紅葉

      (安原葉)

 

森閑と寺の風鐸薄紅葉

    (芦川まり)

  

薄紅葉して曝涼の大徳寺

     (大竹淑子)

 

牧水の泊まりし寺や薄紅葉

     (鈴木阿久) 

    

「まーちゃんの山歩き」というサイトに御嶽山「播州清水寺」の詳しい紹介がありました。興味があればここをクリックしてご覧下さい。

   

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2017年8月29日 (火)

俳句の鑑賞《七夕・星祭・盆踊》

    

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(2023.7.7 更新)  

(写真はタップ拡大して、ご覧下さい)

  

句友に貰った筍が鉢植で一廉の黒竹に成長したので、七夕の短冊を飾り、駄句を口遊みながら星祭のお祈りをしました。

  

星祭ネット句会の弥栄を

七夕の星空如何ウクライナ

スーパーで和平祈るや星祭

祈りしは戦争中止星祭

      (薫風士)

  

ウクライナ戦争の長期化が懸念されます

「ウクライナ戦争中止せよ!」のキャンペーンを七夕祭りで広げましょう! 

    
2274写真は、世界平和祈念の短冊を飾ったスーパーニシヤマの七夕祭りです。

       

   

選挙運動の車がよく走っています。

まやかしの無い公明正大な候補者を見極めましょう。

候補者が政治家として国民の信頼を裏切らないことを切望しています

        

(2017.8.29) 

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今年の8月28日は「旧暦の七夕」に当たります。  

「七夕祭」は新暦(太陽暦)に基づいて7月にする所が多いようですが、俳句では「七夕」や「七夕祭」「星祭」は旧暦(陰暦)に則る行事として「秋の季語」とされています。

7月7日は梅雨の雨が降る可能性が大ですから、星空を愛でるにも「七夕祭」は8月にする方が望ましいでしょう。

「盆踊」は地方によって、7月に行う所と8月に行う所があるようですが、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」の伝統的行事として旧暦に準じ8月にする方が相応しい気がします。

   

天の川入ってみたいな彦星

童吊る七夕竹や初俳句

七夕や子等の短冊雨に散る

水害の復興なりて盆踊

留守居酒をどり音頭の遠音して

    

上記の俳句は、幼孫の俳句と拙句です。

(写真はクリックすると拡大します。青色文字の季語をクリックして俳句の詳細をご覧になれます。)   

下記のとおり歳時記(「俳誌のsalon」)の俳句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

   

七夕1

七夕やまだ指折って句をつくる

       (秋元不死男)

  

七夕やてるてる坊主も吊されて 

        (山本潤子)

   

七夕2

七夕や真の願ひの胸にあり   

         (森るか)

 

七夕竹本気の願ひひとつかけ 

      (平田紀美子)

  

七夕3

七夕や猫駅長の人気駅   

        (桂敦子)

  

食卓を飾る笹の葉七夕膳  

       (難波篤直) 

   

盆踊

五重の塔そびらに奈良の盆踊 

      (阿波谷和子)

  

今年また年寄ばかり盆踊   

       (谷口一献)

  

をどり

つまづきしこしも仕草に盆をどり 

        (永田等)

  

落人の商も陽気に阿波をどり 

        (臼杵游児)

  

歯一枚失せて果てたる踊下駄 

        (山田弘子)

  

花びらの散りゆくごとし踊果て 

         (菰田晶)

   

ここの青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2017年8月28日 (月)

俳句《新涼・涼新た》

      

(2024.8.30 更新)

始球式デコピン駆けて涼新た

       薫風士

   

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この写真は、大谷翔平の愛犬「デコピン」の活躍を報道したしたニュース(メジャーリ-グ始球式など)のパソコン画面(Microsoft Start画面)の一部分です。

掲句は、季語の取合せに無理がありますが、大谷翔平の活躍を称える存問のブログようの俳句です。   

   

涼新た夕立夜中に降りし朝

新築の高きクレ-ン涼新た

新涼や新建築の香る風

新涼の新建築に差す夕日

新築の木材の香や涼新た

新涼や建て替へ工事遠近に

 

新涼の新陳代謝古し街

新涼の新築香る散歩道

 

新涼や心新たに八十路ゆく 

新涼や新芽再生庭の木々

涼新た蕗の佃煮茶漬けして

雨上がり九頭竜川の涼新た

       薫風士

  

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この写真は「まんほ俳句」を口ずさみながら散歩して、処暑の街角で見かけた新築工事の風景や墓参りの際に訪ねた永平寺町の九頭竜川などの風景です。

  

  

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このカラー図説日本大歳時記の写真は、タップ拡大すると、「新涼」の解説や例句をご覧になれます。  

   

    

涼新た京の漬物茶漬けして

新涼や運よく手にす新紙幣

       薫風士

   

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この写真は、思いがけなく句友がくれた京の漬物や新旧10,000円札です。

     

               

(2017.8.28の記事)

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全国高校野球大会」や「地蔵盆のシーズンが終わると、さすがに朝晩は秋めいて凌ぎ易くなります。

台風豪雨が大災害をもたらさないことを祈ります。

       

歳時記から「新涼」の俳句を抜粋し、下記に掲載させて頂きますが、その前座としてチュヌの主人の俳句を6句掲載します。

(写真はクリックで拡大出来ます。青色文字の季語をクリックして俳句の詳細をご覧下さい。)   

   

新涼の湖染めし落暉かな

薄雲を透かし月蝕涼新た

新涼やジョガー行き交ふ桜田門

開眼のゴルフスィング涼新た

新涼や孫の来て良し去りて良し

庭涼しショパン生家のピアノ曲    

         薫風士

    

新涼1

新涼や小雨いとはぬ畑仕事

       (伊藤宇太子)

  

新涼やパンの香満ちしパリの街 

       (長谷川通子)

   

新涼2

露天湯にゐて新涼の雨に濡れ 

        (木村享史)

  

五指ひらき閉ぢて新涼つつがなし 

        (斎藤道子)

     

新涼3 

新涼の音選びをり調律師 

       (千坂美津恵)

 

新涼の珈琲旨き朝かな

       (村本真由美)

    

新涼4 

新涼や心通へる友の文 

        (荒井慈)

  

新涼の湖の上ゆく飛行船 

       (星井千恵子)

     

新涼5 

新涼の画を見る女画の女

        (福田蓼汀)

 

新涼や砂紋定かに由比ヶ浜

        (榊原見牛)

    

新涼6  

新涼や先づは越前おろし蕎麦 

        (塩路隆子)

 

新涼や白波たつる隅田川

      (青木政江)

    

新涼7  

新涼やホテルの朝の奈良茶粥 

        (田下宮子)

   

新涼や日々成長の園通ひ 

        (松田和子)

     

新涼の深田公園まん歩する(「まんぽ写真」特集)」をご覧下さい。

   

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

2017年8月22日 (火)

《秋の雨・秋雨・秋時雨・秋霖》

  

(2024.11.11 更新)

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冒頭の写真は、カラー図説日本大歳時記と「ひとはく」の新館の軒からの眺めてす。

  

秋時雨己が記憶の途切れがち

         (薫風士)

  

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「ひとはく」の新館の鎖樋に近づき、耳を澄ますと、爽やかな音が聞こえました

   

   

今日は寒露です。

残暑と思えない真夏日の暑さが続いていましが、久しぶりに雨が降り、寒さを感じています。

  

やや寒の靴音響くアスファルト

        (稲畑廣太郎)

 

ひとはくや鎖樋の音爽やかに

秋雨の旋律奏づ鎖樋

まん歩する寒露の小雨やや寒し

買い物の帰路はうそ寒失せにけり

真夏日の残暑果つるや秋の雨

         (薫風士)

 

(2023.8.16の記事)

秋の雨を詠んだ俳句を歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに幾つか抜粋させて頂きます。 

(青色文字の季語をクリックすると俳句の詳細がご覧になれます。)

  

秋の雨

閉めぎはの店に花買ふ秋の雨 

         (岡本眸)

  

石塔の梵字にたまる秋の雨 

       (柳堀喜久江)

   

震度五に容赦なく降る秋の雨 

     (柴田美佐子)

  

悔い残る一言なりし秋の雨 

        (両角平) 

  

秋雨

秋雨や煙る湖より舟の音 

       (小滝奈津江)

   

秋雨や子規の臥せりし六畳間 

        (浜崎良彦)

  

東京にだけ秋雨といふ予報 

        (稲畑汀子)

   

秋雨の滲む新聞飲酒事故 

     (佐久間はるみ) 

  

秋時雨

秋時雨セーヌが街をつらぬけり 

        (富沢敏子)

   

ひつそりと商ふ米屋秋時雨 

       (竹山みや子)

   

愚痴に慣れ夫はうとうと秋時雨 

        (木原今女)

   

ワルシャワの人は美し秋時雨 

        (南北佳昭)

  

秋霖

秋霖や水墨画めく比良比叡

       (三川美代子)

   

今日8月16日は「送り火」・「大文字」の日です。

台風7号の影響の雨で良く見ることは期待出来ませんが、実施されます。

送り火」は、夏の風物詩として親しまれていますが、俳句の季語としては秋に分類されています。

    

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

 

2017年7月29日 (土)

川柳「平素の思い」(その4)

平成29年7月 前川郁夫氏に「平素の思い」の川柳(その4)を投稿して頂きました。

      

・忙しい人ほど早い返メール

・定年後趣味ボランティア町興し

・一つでも社会貢献町のため

・地域との関わり増えて日々多忙

・地域との関わり持とう70代

・頑張って老いの才覚何時までも

・3R(さんアール)老若男女皆やろう

・子や孫に赤字の付けを残すまい

嘘ついて大きな顔で居座るな

嘘つきの政治家次は落そうね

 

(チュヌの主人のコメント)

「3R」とはReduce、Reuse、Recycleのことで、「ごみを減らす」「繰り返し使う」「再資源化する」ことで、平成12年に循環型社会形成推進基本法に導入された運動です。(ウイキペディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/3R参照。)

「平素の思い」(1~3)通読版もご覧下さい。

http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2015/09/post-6695.html参照。)