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2018年10月11日 (木)

俳句鑑賞 《後の月》

   

(2023.10.28 更新)

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「13夜」・「後の月」は10月27日なのに午後3時過ぎから雨が降り、月見が出来るか懸念していましたが、7時ごろには晴れ間に月が見えました。

  

月を仰ぎ戦禍に思ひを馳せにけり

         (薫風士)

  

掲句はウクライナやパレスチナなどに思いを馳せて、意図的に字余りにしました

「月仰ぎ戦禍に思ひ馳せにけり」と定型にせず、字余りにした評価は如何でしょうか?

「戦果」の裏には必然的に「戦禍」が生じます。

せんか」のダジャレ俳句を詠むには戦争の犠牲はあまりにも大きく、胸が痛みます

戦争と平和(俳句と川柳:終戦記念日特集)」をご覧下さい。

    

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(写真)

2022年10月8日の「13夜」・「後の月」を見て、「まんぽ道」にあるお家の玄関先の大きな月下美人(蕾)と月をスマホで撮った写真です。

           

        

     

      

(2018.10.11の記事)

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(写真)

日本伝統俳句協会の2021年10月のカレンダーの一部。

タップ・拡大してご覧になれます。

     

  

「後の月」は、陰暦八月の「十五夜」に対して、陰暦九月の「十三夜」の月で、2021年は10月18日に当たります。

三方(さんぼう)に栗や枝豆を盛って祭る習慣から「後の月」を「栗名月」「豆名月」などと呼ぶこともあります。

歳時記(俳誌のサロン)から「後の月」の俳句を気の向くままに抜粋させて頂きます。(詳細は青色文字「後の月」をクリックしてご覧下さい。)

    

後の月1)

後の月鴫たつあとの水の中  

        (与謝蕪村

 

療養の須磨に雲間の後の月 

       (田畑美穂女)

   

後の月2)

木曽の痩もまだなをらぬに後の月 

        (松尾芭蕉

 

芭蕉句碑照らし須磨なる後の月 

        (手島伸子)

  

後の月3)

後の月賢き人をとふ夜かな 

        (与謝蕪村

 

鐘の無き火の見やぐらや後の月 

        (宮崎高根)

   

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コメント

俳句の比喩と掛詞《白鳥》
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/haiku/

をご覧下さい。 (薫風士)

「京都・秋の吟行《落柿舎と去来墓》」
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・長き夜や俳句ブログに思い込め

(俳句と川柳) <衆院選> 第101代総理大臣への期待 (「吾亦紅」と「夜長」に思うこと)
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/10/10-d078.html
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(薫風士)

岸田文雄氏が節目の第100代総理大臣に選任されました。
来るべき衆議院選挙で従来通りの選挙結果になるなら、自民党の新総裁岸田文雄氏は節目の第101代総理大臣になるでしょう。
薫風士に限らず、多くの国民は新総裁が「国民の声を聞き有言実行の透明な政治を推進してくれること」を期待を込めて新総裁の手腕に注目しているでしょう。
その期待を裏切らないで、「令和の本格的な総理大臣」になるべく、「至誠一貫」・「不動心」で地道な努力をしてほしいものです。

(薫風士)

8月19日は「俳句の日」とされています。
正岡子規の命日は9月19日ですから、8月19日からの1か月を「俳句月間」として俳句・教育関係者により俳句を通じて子供たちに日本文化の啓蒙活動をして頂いたら如何でしょうか?
俳句の教育はもう既に実践されているのでしょうが、コロナ禍の自粛生活で子供たちが無意味なwebゲームに夢中になっているのは親泣かせです。
俳句は、個性を発揮する芸術の一つであり、好き好きです。プレバトのような一方的な査定やランク付けはしないで教育すべきでしょう。
大人のための俳句の面白さの啓蒙の一助になれば幸いですが、
8月15日の終戦記念日の俳句を特集しましたので
俳句ブログ:終戦記念日 <「戦争と平和」特集>
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2021/08/post-452c.html
をご一読下さい。

(薫風士)


「俳句の鑑賞 <「名月」>」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2017/10/post-2f97.html
もご覧下さい。

(薫風士)

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