川柳 Feed

2020年6月22日 (月)

コロナ・マイナンバー川柳 《誤解すな コロナとCOCOA 愛車にも》

        

(P.S. 2022.3.15)

確定申告書をe-Taxで作成し、申告期限内に投函してほっとしたので、ウクライナ紛争について、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、書いた記事を読んで頂きたく、この P.S.を追加しました。

青色文字をクリック(タップ)して、「血に染むなドニエプルてふ春の川」をご覧下さい。   

  

(2020.6.22)

タイトルの川柳に因んだ俳句を一句詠みました。 

コロナ禍のダジャレ俳句や守武忌

  

高浜虚子などの駄洒落俳句に興味があれば、ここをクリックして、「俳句談義(13):<花と鼻> 高浜虚子と芥川龍之介」をご覧下さい。    

以下に川柳を掲載します。ご笑覧下さい。

 

治に居ても乱を忘れずマイナンバー

いつの世も砦は皆の良心よ

マイナンバーコロナ回避に役立つの?

位置情報コロナ回避に役立つの?

マイナンバー主権在民有ってこそ!

マイナンバー独裁制の具は嫌よ!

マイナンバー恐怖政治にしないでよ!

独裁もコロナも怖いマイナンバー

効率とリスクは表裏マイナンバー

考えて!マイナンバーの使い方

マイナンバー脱税防ぐ立役者

給付金促進してよ!マイナンバー

脱税を防ぎ給付にマイナンバー

 

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(P.S.)

ガラ携(ガラケー)を使っていた高齢者はスマホを十分使いこなせず、ガラケー並みにしかスマホを使えないのに、20ギガを最低料金に設定する体制には納得できません。

在宅でパソコンを使っている私の体験からすると、インターネットをいくら使ってもWiFiがあれば、スマホは1ギガも使わずに済みます。

コロナ禍の外出自粛が要請されている高齢化社会にスマホやマイナンバーの活用を推進するために、 「1ギガの適性な最低料金をいくらにすべきか?」

高齢者もスマホ無しには生活できない事態になっていますから、 IT関係の政治家や専門家は、現体制を消費者の目線で再検討して欲しいものです。

         (薫風士

  

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2020年6月17日 (水)

「コロナ俳句」・「給付金川柳」

     

(P.S. 2022.7.17)

7月16日は「閻魔詣で」の日です。

言葉の力・俳句の力《癒し》や「俳句《涼し》死の話をご覧下さい。

     

(2020.6.17)

  

入梅やスマホで対話マスクして 

   

Dsc_1271

Dsc_1272東京都は6月11日に梅雨入りしましたが、「東京アラート」を解除しましたのでコロナ騒動や特別定額給付金申請の初期の混乱も一段落しただろうと思い、「特別定額給付金のオンライン申請」をしてみようと準備していると、裏庭の巣箱から巣立った四十雀が暇乞いをするかのように親子で手作りの庭を飛び交っていました。  

         

  

四十雀(シジュウカラ)親子飛び交ひ暇乞ひ

   

四十雀チュッチュッと鳴くや詐欺注意

   

老鶯やスマホ無しには生きにくし

  

老鶯も時鳥も来今朝の庭

    

老鶯やくたびれ儲けオンライン

  

老鶯やアナログ未だ捨てがたし

  

「定額」が「低額」に化けオンライン

  

給付金くたびれ果てるオンライン

       

タイトルの俳句と掲句は薫風士の「俳句擬き」・「川柳もどき」ですが、「老鶯」から「老翁」を読者が連想することを期待しています。    

「俳句HAIKU」が読者の無聊の慰みに少しでも役立てば幸いですが、青色文字(季語)をクリックして、「老鶯」や「夏鶯」の伝統俳句・歳時記をご覧下さい。

      

総務省のホームぺージでしょうか、「特別定額給付金」を「オンラインで申請する」ための手順解説動画(所要時間:5分余り)がありますが、一度見たぐらいでは手順を覚えられないし、PDFの解説も老眼には疲れ易く読み切れません。

パソコンを使用して申請する場合は「ICカードリーダライタ」が必要ですが、余程の物好きでない限り、それを購入してまでパソコンで申請するような馬鹿なことはしないでしょう。

スマホでも機種や市町村によって申請受付の可否がある上に、「マイナンバーカード取得時の暗証番号」(署名用電子証明書の暗証番号)やマイナンバー利用者証明用の暗証番号の入力が必要で、更に「振り込み口座」の確認書類(写真)のアップなど、スマホの操作に熟練していても手続きが非常に煩雑です。

一通り入力作業を終わったつもりでも、「申請受付完了」に至らず、何が問題かわからぬままに最初から繰り返すことになり、ギブアップしました。

e-Tax確定申告の体験から予想していた通り、オンライン申請は徒労に終わりました。

蛇足ですが、薫風士は誤解や混乱の防止の一助になればとの思いで「コロナ川柳」を書いています。

一歩踏み込んで自分と相手の立場を考えて対処することにより誤解は防止出来るでしょうが、誤解の責めを何れが負うべきかはケース・バイ・ケースです。 

          

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2020年6月 3日 (水)

五月尽アベノマスクが届きけり

   

Dsc_1250タイトルは薫風士の川柳もどきの日記俳句・報道俳句です。

アベノマスクはいつ届くかな?」と興味を持っていましたが、かっきり

5月31日に郵便受けに入っていました。

シンプルな形で薫風士には小さ過ぎる感じがしますが、ともかくご尽力頂いた方々にお礼申し上げます。

   

薫風士は花粉症用にマスクを常備していますし、友達から手作りの可愛いマスクも頂いていますので今のところ間に合っていますが、新型コロナとの戦いは長期戦になるでしょうから、アベノマスクも何れ活用させて頂きます。

 

ところで、貴方のお宅にはアベノマスクは届きましたか?

アベノマスクの配布費用は「約260億円の見込み」とのことですが、1個当たりの費用は幾らかかっているのでしょうか?

1個当たりの単価を公表しないのは何故でしょうか? 

  

6月3日も東京アラートで都庁などが赤くライトアップされています。

新型コロナウイルス感染者の数は公表されていますが、感染者を確認する検査数の推移を公表しないのは何故でしょうか?

検査時点と感染確認時点とタイムラッグがあり、両者の数字が対応しないにしても、それを前提にして検査人数の推移も公表してほしいものです。

中途半端な情報開示には不安や不信感を抱く人が多いのではないでしょうか?

  

(青色文字をクリックすると関連のリンク記事をご覧になれます。)

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2020年5月31日 (日)

コロナ禍に外堀埋める法改正(コロナ川柳)

           

コロナ禍の砦は皆の良心よ  

声を上げ吹き飛ばそうよコロナ鬱   

生真面目に基準を守り馬鹿にされ   

国民がコロナを抑え今日がある

 (注)新型コロナウイルスの拡散を抑えたのは国民の生真面目さのお陰でしょう。

  アベノマスクはまだ届きませんが、お友達の手作りマスクで間に合っています。

   

第二波も抑え込もうよ油断せず

 (注)「第二波」とは「新型コロナウイルス」や「無用の法改正」のことです。

     

「忖度」の「しわ寄せ」何時も末端に       

 不始末は目下のせいに美辞麗句   

美辞麗句辻褄合わせ失言に   

美辞麗句並べいつまで居座るの?   

忖度の尻ぬぐいさせ居座るの?  

コロナ禍の朝令暮改自画自賛   

忖度は目下に向けてすると良い  

忖度は私利私欲をば捨ててこそ      

上向いて忖度すると馬鹿見るよ!

     

タイトルと掲句は薫風士の「切ない憂さ晴らしのコロナ川柳」です。

新型コロナ拡散防止のために国民が自粛努力している時に、どさくさにまぎれて、与党やその支持者に「三権分立の原則」を揺るがすような検察庁法改正の執拗な動きがあるのは、新型コロナ問題に劣らぬ大問題です。

   

森法務大臣や安倍総理大臣は黒川検事長を「訓告」・「辞任」処分ですませ、「懲戒」にしなかったのは何故でしょうか?

「黒川氏が多大な貢献をした組織」とは何を指すのでしょうか? 

       

検察庁法改正案」の問題点は、「検事長など幹部が63歳で退職する『役職定年』を設けた上で、内閣が認めればその年齢を過ぎても役職にとどまることができるとする内容が盛り込まれた。」ことにあるのです。

「人事権は本来内閣にあるのだから何ら問題は無い」という説明は問題点の本質をはぐらかしています。

身分を保証する定年(定期)を前提として内閣が人事権を行使することは当然ですが、本来定期であるべき定年を時の内閣が個人によって延長したり・しなかったりすることは内閣の人事権の乱用と言わざるを得ません。

森法務大臣はこの点を理解していないのでしょうか?

  

森まさこ法務大臣の言動には「法務大臣としての適格性」に大半の国民が疑問を抱いているのではないでしょうか?

     

安倍首相は、「法務省と検察庁の人事案を最終的に内閣として認めたもので、責任は私にある。批判は真摯(しんし)に受け止めたい。」と述べたそうです。

しかし、内閣で黒川検事長の定年延長を決定しておきながら、「まやかしの発言」をされては、国民は納得できませんね。

民信無くば立たず」ということをご存じでしょう?

  

安倍総理大臣の執念の憲法改正に道を開くための「憲法改正国民投票法」の改正は安倍首相にとっては喫緊の課題かもしれませんが、国民にとっては不要不急の課題です。

この「改正案」を審議することになるなら、その前に喫緊の問題である「森まさこ大臣」の「法務大臣」としての「適格性」そのものについて、国会で十分審議してほしいものです。

安倍首相も森法務大臣など取り巻きも、国民の望まない法律改正をゴリ押ししない方が、国民のためにも、ご自身のためにも、良いと思いますよ!

    

検察官適格審査会」の制度もあり、また、検察の起訴内容の是非は最高裁判所により審理・決定され、最高裁判所裁判官の国民審査もあるのですから、問題のある「検察庁法の改正案」が廃案になっても、「検察と政府間の公平性」や「立法と司法間の公平性」は維持されることを森法務大臣や安倍総理大臣は承知しているのでしょう?

「検査官適格審査会」を活用せず、黒川検事長の定年延長を性急に閣議で決定したのは何故でしょうか?

    

この「検察庁法改正法案」の問題点は、「人は保身のために忖度をする」ということを巧みに利用することになる弊害があることです。  

この検察庁法改正案の問題点は「定年延長を『恣意的に』時の内閣が出来る」ことにあるのです  

「『公務の運営に著しい支障が生じる』と判断すれば最大で3年間勤務を延長できる。」とのことですが、「『公務の運営に著しい支障』とは何か、『特定の人物』を対象とするのではなく、『制度としての判断基準』を法律の改正案と同時に具体的に例示して審議すべきでしょう。

「恣意的な人事決定をすることは無い」と幾ら繰り返されても、納得出来ることではありません。不備のあるままに法案を強行採決すべきではないでしょう。

  

森法務大臣や安倍総理大臣などには、「自らが蒔いた種」が「公務の運営に著しい支障」を来すことに自覚や自責の念は無いのでしょうか?

  

政権維持のためなのか、保身のためなのか、「不都合なことは記録を残さず」、「無用の忖度」や「まやかしの発言」が多いのは問題です。 

国民の付託を受けた国会議員・大臣・総理大臣には「説明責任」があります。

国民は国会議員に白紙委任をしているわけではありません。

この法案や「国民投票法改正案」の審議・成立を急ぐ理由を国民に明確に説明する義務があるでしょう。  

国民の納得できる説明がないままに、数の力で強行採決される異常事態がまかり通るとなれば長期政権が独裁化・腐敗していることの証になるのではないでしょうか?

  

野党議員は国会審議をボイコットするのではなく、その問題点を明確にして、「政権維持のために『定年延長』が内閣の人事権として不当に行使されることを防ぐための修正法案」を提出して、与党案と比較しながら議論すべきなのです。  

野党やその支持者は、「批判のための批判」と非難されないように、小気味よい批判をしてスタンドプレーで終わることなく、国民の幅広い理解が得られる条理に基づく法案を積極的且つ地道に提案するようにしてほしいものです。

そして、いつでも与党に代わり政権を引き受けられるように、政権の座に居るつもりで国会の審議を活用してほしいものです。

たとえ、与党の数の力・不条理がまかり通り、野党の法案が否決されたとしても、単にボイコットする姑息な方法より国民の支持をより多く得ることになるでしょう。

  

しかし、官僚に限らず、人は「忖度」をするのみならず、本能的に「保身」を考えるのが普通ですから、検察庁法改正案は法案そのものを「検察庁法の改悪」として廃案に追い込むより他に「三権分立の原則」を守る良い方策は無いかもしれません。

          

肝心なことは、民主主義・平和憲法下の三権分立の原則に基づく政治・行政・司法などのチェック機能を堅持することです。

「1強独裁」が続かないように、野党のみならず、与党の皆さんも、国会議員として是非ともチェック機能を果たしてほしいものです。

コロナに限らず、安倍政権の影響下の議員や官僚の言動には不透明なことが多すぎ、庶民は不安に包まれています。

     

安倍総理は、高齢者の豊富な経験を活かすために国家公務員法の改正をするといっていますが、一般の国家公務員法と検察庁法とは本質的に異なることを無視して都合よく一緒にしてあたかも正論のごとくまやかして、自分に都合の良い主張しているとすれば大問題です。 

時代の変化や技術の進歩に適応できない権力欲の強い老人が「老害になる」ということもありますよ。

  

我々一般庶民は、将来取返しのつかぬことにならないように、「お題目」や「美辞麗句」を鵜呑みせず、一歩踏み込んでよく考え、「騙されないように」・「誤解している」などと馬鹿にされないように、それぞれの立場で、折に触れて、政治や行政の透明性を要求し、確保しなければなりません。

   

俳句界は政治問題を云々することを良しとしないので、俳句の記事「真夏日や街行く人は皆マスク」を最近の政治情勢も考慮して再編集し、川柳をタイトルにして問題点のポイントを掲載しました。

       

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写真はTV-4chの画面の一部です。  

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2020年3月22日 (日)

漫遊さんの川柳(再掲載)

   

昨年、川西市の池田漫遊さんに自解つき川柳を投稿して頂き、このブログ (俳句HAIKU) に掲載しましたが、カテゴリを指定していなかったので川柳愛好家の目に届かなかったようです。川柳」に再掲載しますのでお楽しみ下さい。

コロナウイルス拡散防止のための「大阪府―兵庫県間の往来自粛要請」などによる外出自粛の無聊の慰めになれば幸いです。

薫風士の「まんぽ俳句」には「春眠」や「春愁」の俳句など川柳もどきの句が多いので、川柳愛好家も「まんぽ俳句会」に投稿するなど、「俳句HAIKU」を楽しんで頂ければ望外の喜びです。

           

・英語力つけば外資に散っていく

 英語力がつけばブラック気味の日本企業から逃避する人が増える、という諷刺。

  

・ベルタから逃げるが勝の環境相

 日本の環境大臣はベルタさんとは到底戦えない、逃げるに如くはなし。

  

・とり敢えず歩道でかぶるヘルメット

 老人の歩道へ突っ込む暴走運転への応急的自衛策、これも諷刺句。

   

・雅子妃によく効くクスリ晩餐会

 コメント不要だと思います。

   

・老いた牛ひねもす過去を反芻し

 引退した老残(私)は朝から晩まで過去を反芻して生きている、という自虐の句。

  

・温泉につかる気分で合葬墓

 少子化で合葬墓が流行り。温泉に浸かって世間話しの気分で合葬墓もいいもんだ。

 

2019年12月25日 (水)

薫風士の川柳と俳句(12月の例句)

  

故郷を「まんぽ俳句」で元気にす

青色文字をクリック(タップ)してリンク記事をご覧下さい。

   

川柳も俳句も根は同じ俳諧です    

俳句も川柳も気軽に楽しみましょう!

  

・スーパーでポイント稼ぐキャッシュレス (川柳)

  

・キャッシュレス知らず買い物年暮れる (俳句)

   

・キャッシュレス知らず清算年用意 (俳句)

   

・復興の街のセールが姦し (川柳)

   

・復興の歳末セール姦しく (俳句)

  

・キャッシュレスついうかうかと買い過ぎた (川柳)

   

歳末のセールに寂し我が財布 (川柳・俳句) 

   

・4Kの良さも分からぬ老いの目よ (川柳)

  

・4Kの良さをも知らず老いの春 (俳句)

   

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2019年8月31日 (土)

俳句雑感(6)《季語と切れ字》「猛暑日」と「立秋」

    

(2023.8.13 更新)

今日(8月13日)は「迎火」です。

台風7号が発生していますが台風による災害が大きくならないことを祈るばかりです

  

猛暑日の早朝まん歩句を口に

猛暑日やLINEで交はす老の愚痴

この極暑老躯に欲しき剛健さ

   

(2019.8.31)

tenki.jpによると、7月31日に東北北部も梅雨明けとなり、日本列島は猛暑日となりました。  

梅雨明けは猛暑日なりし七月尽

    

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掲句は、強いて俳句と言うなら、話題提供の「報道俳句」です。

この俳句は「梅雨明け」「猛暑日」「七月尽」と季語が3つあり、一般的な俳句ではありません。

「猛暑日」は2007年以降に用いられるようになった言葉なので私の歳時記には有りませんが、季語として扱うべきでしょう。

  

猛暑日や熱中症孤独死

  

この俳句は世相を表す川柳にする方が相応しい内容です。

伝統俳句の「梅雨明け」の例句はここをクリックしてご覧下さい。

   

立秋や名のみの秋の猛暑かな

 

この俳句は二つ「切れ字」(詠嘆の「や」と「かな」)があり、季語も三つありますので、一般的には「ダメ俳句」として批判されるでしょう。しかし、「はや立秋になったんだ」という感慨と、「それにしても猛暑だな」という二つの感慨を共に表す俳句として是認してくれる俳句の先生が居てもよさそうですが、いないのでしょうか?  

  

今年の立秋88日ですが、天気予報によると未だ「猛暑日」や「真夏日」が続いています。

このように、実際の季節感と歳時記の季語にずれがあるのは、陰暦(旧暦)に基づいていた二十四節気が太陽暦(新暦)に当てはめられた結果ですが、地球温暖化による異常気象の影響も無視できないでしょう。

   

余談ですが、中国やインド、米国、ロシアなどの人口巨大国が率先して温暖化対策を促進しなければ、将来の地球環境はどうなっていくのか心配なことです。

世界の指導者として、米国トランプ大統領には大いに反省して頂きたいですね

トランプ大統領は「積み木崩しゲーム」の崩すことばかりやっているような気がします。 

トランプ大統領とその取り巻きは、世界の緊張が高まり、米国の軍需産業が繁栄すれば良いと、「アメリカ・ファースト」を唱道しているのでしょうか?

  

国際条約を簡単に反故にする風潮が蔓延ると、平和な世界の秩序が維持できなくなります。

次の選挙では、米国市民が世界のリーダーとして相応しい大統領を選ぶ良識を発揮してくれることを祈るばかりです。

  

トランプに振り回される世界かな

  

日本の政治家もしっかりしてほしいものですが、庶民は、憤懣やるかたなくても、川柳を口ずさみ、ぼやいているしかありません。

   

最後の写真は日本伝統俳句協会8月の俳句カレンダーの一部です。

写真をクリックして拡大し、掲載された俳句をご覧下さい。

短冊の稲畑廣太郎氏の「丸ビル」の俳句は、秋めいた景色が丸ビルの窓ガラス越しに見えたことを詠んだのでしょうが、ガラス窓に映っている初秋の情景を詠んだものかもしれません。

(「玻璃」は「ガラス」の意味です。)

  

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2019年7月29日 (月)

「まんぽ俳句」と「川柳」《ゴルフ特集》(季語と自然)

  

Click here to see  "Bashō's haiku in Japanese and English by L. P. Lovee”

 

  

P.S. 2023.5.6

 

薫風やゴルフコンペへゴルフ駈る

     薫風士

  

   

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(写真)

1月19日NHK朝の天気予報で、「いいくのひ」だとどなたかが言っていました。

俳句のブログ「俳句HAIKU」へのアクセス累計は、今朝は意味深い数字が並んでいますが、令和5117日現在に縁起の良い数字「880,770件」に達していました。

    

(P.S. 2022.12.7)

   

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十四節気の「大雪」(たいせつ)は快晴のゴルフ日和でしたが、最高気温が10℃の冷たい風に身体が固くなり、ゴルフスコアは散々でした。

 

  

大雪の一日ゴルフに恙無く

大雪の風に悴みこのスコア

ショットの勘18番で取り戻し

  

日記代わりの駄句(俳句と川柳)を掲載しましたが、「575筆まか勢」から「大雪」(おおゆき)の俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細はここをタップしてご覧下さい

   

大雪のふかまりゆくや音絶えて

         (横光利一)

  

湘南に春の一ト日の深雪かな

        (高木晴子)

  

   

(P.S. 2022.10.23)

   

2022年10月23日、日本オープンゴルフ選手権蝉川泰果が95年ぶり日本OPアマチュアV 史上初のツアー2勝目を達成しました。

  

(P.S. 2022.9.14)

ショットをし手袋を脱ぎ汗を拭き

  

掲句はブログ用日記俳句で「季重なり」です。

月一健康ゴルフを仲間としましたが、「猛暑日」で汗だくになりました。

 

「TOKYO 2020」の開催をワクチンの開発・普及が進み新型コロナウイルスの感染拡大の収束が期待されるまで2年間延期していたら、暗殺による安部晋三元総理大臣の不慮の死も起こらず、世界の歴史は変わっていたかもしれません

ゴルフ談義政治談議も「あれが無かったら」と愚痴や反省がしきりです。

        

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ウクライナ紛争についてプーチン大統領や世界の指導者が賢明な決断をしてくれることを切望して、「やむにやまれぬ思い」を書きました。

  

青色文字(タイトル)をクリックして、「血に染むなドニエプルてふ春の川」ご覧下さい。

       

(2019.7.29)

  

春麗のバンカーショットピン傍へ  

ゴルフ駆り梅雨に負けじとゴルフ場  

     

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Img_4572掲句の「ゴルフ」は「車のゴルフ」と「スポーツのゴルフ」を掛けた川柳もどきの駄洒落ですが、「梅雨」を「雨」に変えると、まさに川柳になります。

     

雨催ひグリーンの頭上夏燕

」は春の季語なので「夏燕」と表現しましたが、燕はやはり雨が好きなのか、先日も雨の降る前に庭に飛んで来るのを見かけました。

   

快音の白球追へば夏燕

ティーショットの行方を見ると燕が飛翔していました。

   

夏燕急旋回すフェアウェイ

ワンオンのボールを見れば留まる  

「虻」は春の季語ですが、久しぶりのワンオンが珍しいのかボールに留まっていました。これは冗談ですが事実です。歳時記の季語にあまり捉われないで見たままの自然を気軽に詠むのが良いと思っています。

   

梅雨晴れ間はや蜻蛉飛ぶゴルフ場   

蜻蛉」は秋の季語ですが、ワンオンを祝うかのように、飛び交いました。

  

五月雨に二度もワンオン晴れ男  

五月雨」は夏の季語です。五月雨と言えば、芭蕉の有名な俳句「五月雨を集めて早し最上川」を思い浮かべますが、「健康管理の月一ゴルフ」をしている薫風士にとっては、「二度もワンオン」とは久しぶりの快挙で、臆面もなく駄句を口ずさみました。

  

道に立つ候補者を打つ梅雨の雨   

市会議員候補者が帰路の道で支持を訴えていました。

     

今年は憲法改正論議が高まるでしょう。

日本の平和は世界平和が維持されない限り維持できないことを肝に銘じて、政治家、特に、与党議員は平和憲法に基づく象徴天皇の民主主義体制を堅持し、自衛体制を整えるだけでなく、日本の平和憲法の精神を世界共通の精神にすべく、努力してくれることを切望しています。 

   

日本の政治家のみならず、アメリカやロシアの大統領など、世界の政治指導者にも、日本国憲法の前文を冒頭から下記の最後まで、是非読み返してほしいものです。

特に、最後の「日本国民は」を次のように「わが国民は」と読み替えて、自国の政治姿勢を反省してほしいと思っています。

「われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

わが国は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」

   

上記の背景と文字の色は、ウクライナに思いを馳せてウクライナ国旗にちなんで緑色と黄色にしたものです。

この薫風士(L.P. Lovee)の思いを皆さんでシャエアして発信して頂ければ有難いですが、残念ながら専制国家ロシアのプーチン大統領には届かないでしょう。

   

ここをクリック(タップ)して、「山笑うバンカーショット儘ならず(俳句HAIKU・ゴルフ)」をご覧下さい

  

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 写真はクリックすると拡大します。最後の写真に有馬富士が写っています。

   

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2018年12月21日 (金)

俳句雑感(2)俳句と川柳: 根本的な違いは何か?

      

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俳句と川柳はどちらも諧謔・滑稽味のある俳諧連歌から発展した文芸であり、俳句は「発句」から発展し、川柳は「付句」から発展しました。

  

「にもかかわらず、ユネスコ無形文化世界遺産登録への運動が俳句界のみなのは何故か?」

  

その理由について最近ふと思い当たりました。

  

(青色文字をクリックするとリンクされた関連の記事がご覧になれます)

   

俳句の面白さは人事を含む花鳥諷詠にあり、

諧謔・滑稽は川柳における風刺ほど強いものではありません。

 

川柳では人間の様々なありようを風刺して、

その面白さを強く表現します。

  

弱い立場のものが強い立場のものを風刺しすれば、

「憂さ晴らし」になります。

  

その逆をすると、

「風刺」は「いじめ」になります。

 

度の過ぎた風刺は風刺された者の不興を買い、

予期せぬ争いの原因にもなるでしょう。

  

しかし、「」と「節度」を尊重する日本の川柳は、

テロ事件の要因になった風刺漫画の轍は踏まないでしょう

  

最近は「詩性川柳」という呼称の川柳もあるようですが、  

「川柳」という呼称に何故固執するのでしょうか?

伝統俳句」が「季語」を重要な要素としているからでしょうか?

現代俳句には無季の句もあります。

「季語」にあまり拘る必要は無いでしょう。

  

日本は幸い四季のある自然と平和に恵まれていますが、

地域によって季節の変動の仕方が異なり、災害もあります。  

世界には、四季が無く過酷な自然と戦争に苦しんでいる国もあります。

    

俳句界のみが世界遺産登録の運動を推進するのは片手落ちだと思いますが、川柳界には川柳を俳句と共に世界遺産に登録しようという考えはないのでしょうか?

 

俳句界と川柳界が協調して、「俳諧世界遺産運動」とか「俳川世界遺産運動」とか、何か適切な呼称で登録運動を推進すれば、もっと運動が盛り上がるのではないでしょうか?

そうは言っても、世界的には俳諧の発句のような無季俳句もHAIKUで通用しています。

 

「季語」は日本語としてこそ意味がありますが、外国語に当て嵌めることは出来ませんので、国際的に認知された世界最短詩HAIKUを俳句として受け入れざるをえないでしょう。

  

「俳句と川柳は室町時代の俳諧から発展して世界の人々に現在も愛されている世界一短い短詩HAIKUである」と主張して運動を推進する方が、世界無形文化遺産としてユネスコの認定を得やすいのではないでしょうか?

  

この考えに俳句愛好者と川柳愛好者が共に賛同してくれると、

世界平和と世界遺産登録の「草の根運動の一助」になればとの思いでブログを書いている筆者として望外の喜びです。

  

高浜虚子は「俳諧に老いて好もし蕪汁」という俳句を詠んでいます。

  

拙句を最後に掲載させて頂きます。

  

去年今年世界遺産の夢を句に

初夢や世界遺産の句に興じ

川柳も俳句も同じ俳諧よ

果てしなき夢を追いつつ去年今年

去年今年八十路の夢を茶寿までも

     

皆さんは、上記の句を「俳句」と「川柳」のどちらに捉えますか?   

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

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2018年10月 8日 (月)

川柳作家ベストコレクション 「前川 淳」

 

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チュヌの主人の先輩の川柳が新葉館出版から、川柳作家ベストコレクション「前川淳」として出版されました。
本の帯には、「光陰と歩む いつか輝く 陽を抱いて」、「短詩文芸誌に燦然と輝く、第一線川柳作家によるシリーズ全200巻。前川淳の柳言と秀句集」 とあります。

この本には、240句掲載されていますが、チュヌの便りの「先輩の川柳」に掲載の川柳も幾つかあります。
前川淳氏(兵庫県川柳協会常任理事)の川柳への思いは、
高浜虚子の「去年今年貫く棒のごときもの」における俳句への思いや、
チュヌの主人のブログに取り上げた俳句への思いに通ずるものがあります。

  
ここをクリックして「先輩の川柳」(改定通読版)をご一読下さい。

  

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2018年10月 5日 (金)

先輩の川柳(改定通読版)

    

(2018.5.15掲載分)

(1)人はみな自分色したパンを焼く

(2)男から野心が消えて国痩せる

(3)夢中でたぐる青春のメモワール

(4)浮雲が乱調の美を見せている

(5)乾涸びた棚田に月は浮かばない

(6)消しゴムのカスはまことを知っている

(7)馬車馬のように走ってきたもんだ

  

(2017.3.1掲載分)  

① 雷鳴に呼び覚まされた能天気

② 鉄人の涙もろさを垣間見た

③ 世界地図どこを開けてもきな臭い

④ もう二度と降らせてならぬ黒い雨

⑤ 温もりを育み合った木の校舎

⑥ 国言葉一色になる同期会

⑦ 春めいて悲しい色が遠ざかる

  

(2016.9.20掲載分)

・野仏がひっそりと立つ炎天下

・ほどほどの暮らし平和な水の音

・自分史のところどころにシミがある

傷心のほころび縫ってくれた星

・公園にたむろするレイオフの群れ

・素知らぬ顔で光陰が滑り去る

・重箱の隅に潜んでいるヒント

   

(2016.5.15掲載分)

・都会の泥に泳ぎあぐねているどじょう

・背信の森で仏とすれ違う

・不即不離 黄金則で生きている

・どんぐりの列が突然乱れだす

・人間と共存したくない地球

・落日に向かって自問自答する

・縦横に伸びている母の配線

・究極の卒業式は葬だろう

  

(2015.9.1投句)

1)女性の惚れた靖国神社

2)貴殿の脚は百万ボルト

3)追想の衣に重ね着して生きる

4)横顔にわが背徳が透けて見え

5)落陽に祈るあしたの風のこと

6)サボってはいませんスローライフです

7)敗北の背中に過去が突き刺さる

8)遺言を書いておまけを生きている

9)鋭角に三日月懸かる冬の夜

10)はつらつと生きる人生二毛作

  

(2015.2.16投句)

色即是空 雑踏の真ん中で

・難敵だ弱火でそろり煮詰めよう

無位無冠 集まる群れの輪は丸い

・古傷が埋められている回り道

・まだ涸れぬ脳にせっせと種を蒔く

終章の淡い種火に点火する 

・踏まれると逞しくなる麦である

ストレスを食べる胃袋持っている

・氷原で聴く五線譜のラブレター

・流行のごとく繋がる事件事故

                

(2014.7.18投句)

・高尚な方と一緒の飯の味

・プロの打つ釘の頭は潰れない

・大法螺の口の綻び縫うている

・詩心湧く終着駅の町の色

・浮世離れの首が浮いてる露天風呂

・少しゆがんだぞモナリザ微笑

・無くせない戦を思う葉月来る

      

(2014.3.1投句)

・逞しい歩幅老け込む気配なし

・おばさんを舞姫にするコスチューム

・もう抜けぬ8020残さねば

リストラで辞めてゆくのは屋台骨

・力まずに勤め上げたと亀の自負

・風切った肩も次第に丸くなる

・虫眼鏡使って覗く利子の欄

        

2018年5月15日 (火)

先輩の川柳 (2018)

   

前川淳氏の川柳久しぶりに掲載させて頂きます。   

(1)人はみな自分色したパンを焼く

(2)男から野心が消えて国痩せる

(3)夢中でたぐる青春のメモワール

(4)浮雲が乱調の美を見せている

(5)乾涸びた棚田に月は浮かばない

(6)消しゴムのカスはまことを知っている

(7)馬車馬のように走ってきたもんだ

   

今回は下記のとおり川柳を詠んだ心を敢えて書いて頂きました。

1)「人はみな・・・・・」

 人はだれしも自分に合った、自分好みのパンを焼くように、生活信条、スタイル、思考様式,性格、どれをとっても、良きにつけ悪しきにつけ皆違うもの。それでこそ、世間は変化に富み面白いというもの。

(2)「男から・・・」

 男と言っても特に若者だが、今の社会、暴力、戦争、年金、国の借金その他諸々、将来に対する明るい設計図が書けない。

どうしても無力になり、一部の例外を除き、覇気や野心がなくなっている。これでは国が弱体化するのみである。

(3)「夢中で・・・・」

 人生も老年期に達すると、体が弱り思考力も衰えてくる。それでいきおい、若く活気に溢れた青春を思い出しその回廊に浸ることも多く、それを必死に手繰ろうとするのだがなんと思い出すのに苦労のかかることよ。

(4)「浮雲が・・・」

 いつの世も、どこでも浮雲の形は一様ではない、乱れて浮いている雲の形のなんと美しいことよ。

5)「乾涸びた・・・」

 棚田の田ごとに美しい月が浮かんでいるという趣旨の有名な句があるが、今年は空梅雨で棚田も干上がってしまった。もちろん減収で農家は困るわけだが、楽しみにしていた美しい月も見られなくてわびしいことよ。

(6)「消しゴムの・・・」

 何にしろ、最初は真実を吐露すべく書き始める。ところが途中でこんなことを書くとまずいなと邪な気になり、消しゴムの出番となる。というわけで、消しゴムのカスこそ真、真実を知っているのである。

(7)「馬車馬の・・・」

 特に現役時代は、自分のため、家族のため、会社のため、はたまた社会のためがむしゃらにまさに馬車馬のように働いてきたもんだ。それが定年後の今、満足感に耽るとともに果たしてこれで良かったのかと、ふと、そんな感慨に浸ることもある。

 

チュヌの主人のパソコンが壊れたり、高浜虚子の俳句(100句)の英訳を国際俳句交流協会のHPに5回シリーズで投稿するなど、バタバタしている間に投稿のメールを頂いていたのに気がつかず、掲載が大変遅れて失礼してしまいました。

 

2018年3月 3日 (土)

俳句《春一番・啓蟄》(更新版)

      

啓蟄や e-Taxに取り掛からむ

  

朝からの雨で庭弄りは出来ず、手つかずのe-Taxに取り掛かることにしました。

  

以下は、2018年3月に書いた記事を2022年に更新したものです。

  

血に染むなドニエプルてふ春の川

・春一番おぞましきとはこの言葉

・啓蟄や出でし言の葉おぞましき

      

 「この言葉」とは何か、この青色文字をクリック(タップ)し、ご覧下さい

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2022年の「春一番」は3月5日の「啓蟄」でした。

      

・日々愛(お)しむキノコ雲なき春の雲

・親子行くキノコ雲無く春の雲

   

掲句は、薫風士が「已むに已まれず」詠んだ「川柳擬き」の俳句です。

「已むに已まれず」は「やむにやまれず」と読みます。

貴方は、物議を醸した「誰かさん」と違い、「已みません」を読み間違いするような読みにくい「ひらがな」にしなくても「漢字」で読めるでしょう(?!  

戦争を知らない世代元総理の発言「日米核共有」を何と考えるか、あなた次第ですが、日本が「核保有国」になることが「自衛」になるとは、到底考えられません。

「アメリカファースト」の「ぶつぎをかもす誰かさん」の発言のように、科学技術の進歩した現代に西部劇時代の考え方で国民や国論を分断・対立を煽る発言されるのは困りものですね。

子供たちの将来の為に、世界の政治指導者が「究極の愛」を発揮して賢明な政治を推進してくれることを祈っていますが、参議院選挙は棄権をせず、あなた任せにせず、しっかり考えて投票しましょうね!

   

2018年の「春一番」は昨年より12日遅い(3月1日)発生でしたが、猛威をふるいました。

この記事は3月3日「雛祭り」・「平和の日」に書きました

歳時記(俳誌のサロン)から季語が「春一番」の俳句を気の向くままに引用させて頂きます。

(青色文字の季語をクリックすると掲載された俳句の詳細がご覧になれます。) 

  

春一番(1)」

春一番武蔵野の池波あげて 

        (水原秋桜子)

  

ポリバケツ逃げまどひたる春一番

         (柿沼盟子)

  

春一番(2)」

風見鶏欣喜回転春一番    

          (山口速)

  

猫探す貼り紙吹かる春一番  

        (池田加代子)

   

春一番(3)」

改札を春一番と通りけり   

          (本節子)

  

春一番阿鼻叫喚のフェニックス

        (松崎鉄之介)

   

春一番(4)」

春一番自転車あまた薙ぎ倒し

        (芝宮須磨子)

  

春一番小学生は駈けたがる  

        (今橋眞理子)

  

春一番(5)」

よろめきて春一番と諾ひぬ  

         (村上悦子)

    

575筆まか勢

呼鈴は空耳なりし春一番   

         (田中湖葉)

  

松に鳴り樫に響けり春一番  

         (川村紫陽)

  

白波の浮燈台や春一番

         (岡本静子)

  

若者に古着が流行る春一番  

         (有馬朗人

      

(「増殖する俳句歳時記」)

胸ぐらに母受けとむる春一番 

         (岸田稚魚

この俳句は、清水哲男氏の解説に「折りからの強風によろけた母親を、作者はがっしと胸で受けとめた。」とある通りのことを詠んだものでしょう。しかし、広辞苑によると「胸倉」は「着物の左右の襟の重なり合う辺りの部分。むながらみ。」という意味ですから、作者は「母の胸倉が強風で膨らんだ」状態を詠んだ、と解釈できないこともないでしょう。作者は「胸ぐら」と表示することによって二通りの解釈を可能にしたというのは穿ち過ぎでしょうか?

          

真夜中の犬の冒険春一番

掲句はチュヌの主人の即興句です。春一番の強風にカーポートのシャッターが少し開き、隙間からチュヌは夜中に冒険に出かけました。チュヌの居ないのに気付いた主人やお母さんが散歩道など探しましたが見つからず、警察署に届けました。でも、チュヌは朝食前にお家に帰ったので「遺失物」の届け出はすぐ解除されました。お巡りさん、お騒がせしてすみませんでした。

   

(補追)

チュヌは2018.10.16に永遠の眠りにつきました。

『チュヌの追悼』by L.P. Lovee」をご覧頂ければ幸いです。

    

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2017年8月16日 (水)

俳句と川柳《残暑・秋暑し》

   

(2023.9.7 更新)

秋暑し森に入りては枝を見む  

まやかしの言動卑劣秋暑し

《水澄む・秋澄む・秋水》

青色文字をクリック(タップ)して、リンク記事をご覧下さい。

川柳はこの記事の最後にあります。

    

2017.8.16の記事

 

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Cimg4127_28月7日は立秋、長寿台風といわれる台風5号極地的大雨をもたらしたにもかかわらず「残暑」ならぬ「猛暑」でした。

8月11日(「山の日」)も真夏日でした。

プール海水浴に出かけた方が多かったでしょう。

チュヌの主人も神戸フルーツフラワーパークのプールに家族で出かけました。

 

水上のアスレティックや秋暑し 

          (薫風士)

      

今日13日は「迎え火」で故郷にお墓参りに行きました。

  

かみ合はぬ親子の会話墓参り 

          (薫風士)

  

お盆を迎え、さすがに朝夕は涼しくなり、日中の残暑も凌ぎ易くなりました。

  

夕風やの亡骸腹を見せ 

          (薫風士)  

   

青色文字をクリックすると解説記事や俳句の詳細がご覧になれます。

        

歳時記「残暑」・「秋暑し」から気の向くままに「水」に関連した俳句を抜粋掲載させて頂きます。

  

残暑1

谷水に足ひたしゐる残暑かな 

         (山田京子

  

残暑2

船の水尾より残暑解く風生る 

        (稲畑廣太郎

  

残暑3

水平線まろき紀南の残暑かな 

        (伊勢きみこ)

 

残暑4

塩振りし水ぐいと飲む残暑かな 

         (廣瀬雅男)

  

残暑5

残暑なほ素焼の鉢に水を足す 

         (礒貝尚孝)

 

秋暑し1

斬られ役水飲みに来て秋暑し 

          (辻享子)

 

秋暑し2

襤褸裂の水にしづみて秋暑し 

        (八木柊一郎

 

秋暑し3

秋暑し醍醐の杜の力水  

         (柳橋繁子)

 

秋暑し4

秋暑し空地に残る水道管 

        (森山のりこ)

   

秋暑し5

秋暑しどこまで洩るる汚染水 

         (田中藤穂)

  

秋暑し6

置水に気泡のひとつ秋暑し 

         (高橋道子)

   

「水」といえば、某川柳句会でチュヌの主人(薫風士)が高得点をとった「水」の川柳を最後に掲載します。

 

失言を水に流さぬ民の声 

怖いもの地震洪水テロ・女房

我が町花と緑と水の町

幸せよ水の美味しい町に住み

  

チュヌは水道の散水ジョウロの水を飲むのが大好きです。

チュヌの主人の川柳もどきの俳句を掲載した「俳句の鑑賞 <溽暑(じょくしょ)・蒸し暑し>」もご笑覧下さいね。

  

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2017年7月29日 (土)

川柳「平素の思い」(その4)

平成29年7月 前川郁夫氏に「平素の思い」の川柳(その4)を投稿して頂きました。

      

・忙しい人ほど早い返メール

・定年後趣味ボランティア町興し

・一つでも社会貢献町のため

・地域との関わり増えて日々多忙

・地域との関わり持とう70代

・頑張って老いの才覚何時までも

・3R(さんアール)老若男女皆やろう

・子や孫に赤字の付けを残すまい

嘘ついて大きな顔で居座るな

嘘つきの政治家次は落そうね

 

(チュヌの主人のコメント)

「3R」とはReduce、Reuse、Recycleのことで、「ごみを減らす」「繰り返し使う」「再資源化する」ことで、平成12年に循環型社会形成推進基本法に導入された運動です。(ウイキペディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/3R参照。)

「平素の思い」(1~3)通読版もご覧下さい。

http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2015/09/post-6695.html参照。)

 

2017年3月 1日 (水)

先輩の川柳 (2017.3.1)

このところ俳句の記事ばかりが続いていますので、久しぶりに前川淳氏の川柳を掲載させて頂きます。最近の世界情勢や世相を考えると、これらの川柳には何か皆さんの思いに通ずるものがあるのではないでしょうか。

① 雷鳴に呼び覚まされた能天気

② 鉄人の涙もろさを垣間見た

③ 世界地図どこを開けてもきな臭い

④ もう二度と降らせてならぬ黒い雨

⑤ 温もりを育み合った木の校舎

⑥ 国言葉一色になる同期会

⑦ 春めいて悲しい色が遠ざかる

次回は面白い季語「山笑う」の俳句をとりあげます。 

・眠りから覚めたる山の笑ひをり (さとし)

・丹波路や山穏やかに笑ひをり (さとし)

  

2016年9月20日 (火)

先輩の川柳(2016.9.20) 

   

西宮在住の前川淳氏の川柳を7句掲載させて頂きます。

最近は詩性川柳など俳句と川柳の境界が曖昧になってきていますが、同氏の今回の投句にもその傾向が窺えます。       

 野仏がひっそりと立つ炎天下

 ほどほどの暮らし平和な水の音

 自分史のところどころにシミがある

 傷心のほころび縫ってくれた星

 公園にたむろするレイオフの群れ

 素知らぬ顔で光陰が滑り去る

 重箱の隅に潜んでいるヒント

   

   

2016年5月15日 (日)

先輩の川柳(2016.5.15)

         

久しぶりに投稿して頂いた先輩(前川淳氏)の川柳を掲載させて頂きます

   

都会の泥に泳ぎあぐねているどじょう

背信の森で仏とすれ違う

不即不離 黄金則で生きている

どんぐりの列が突然乱れだす

人間と共存したくない地球

落日に向かって自問自答する

縦横に伸びている母の配線

究極の卒業式は葬だろう

    

「背信」の句: 社会やある特定の人に対し人は裏切り/背信と思えることを行って悩んでいる、そこへ慈悲深い仏(自分を良く理解している親友でもよい)とすれ違いまたは出くわし何らかの救いや安堵を得ることがある。

「どんぐり」の句: どんぐりの背比べと言われるように最初は誰も一列(同列)に並んでいた。ところが競争が始まるとある時または時の経過とともに誰か(複数)が急に能力的にぬきんでて列が乱れだすことがある。

「縦横」の句: 母親というものは特にわが子に対し目配り・気配り(配線)をして献身的に世話をするもので有難い存在である。

   

上記は作者に補足説明をして頂いたものをアレンジしたものです。

先輩の川柳(通読版)もココをクリックしてご覧下さい。

チュヌの主人は現役時代は東京や大阪のみならずニューヨークの生活も当然のこととしていましたが、退職した現在は大都会に住む気になれません。大地震や津波に原発事故まで被災された福島などの方がたや熊本の度重なる大地震に被災された方々や関係者のご苦労に思いを馳せて胸を痛めています。東京などの大都会で大地震が起こったらどうなるだろうか、と心配しながら大災害や人災の起こらないことを祈るばかりです。

政治家や企業の不祥事が相変わらず起こっていますが、「究極のLOVE」を実践する人々が多くなることを祈っています。

青色文字をクリックして「究極のLOVE」を実践しよう!」や「『俳句は楽しい』 句に興じ茶寿も祝ぎたし新茶汲む」をご覧下さい。 

   

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2015年11月13日 (金)

辞世句(俳諧・川柳・俳句)を集めました。

              

10月29日には早くも年賀葉書発売され、今日(11月11日)は友人から喪中欠礼の葉書を受け取った。ご尊父が104歳の天寿を全うされた由である。長寿だから、弔意でなく祝意を表したい気になる。

日本は平和を維持したお蔭で世界一の長寿国である。

そこで、ふと、辞世の句俳諧川柳俳句)を集めてブログを書くことを思いついた。

(作者名など青色文字をクリックすると、それについてウィキペディアの解説等がご覧になれます。)

 

あさがほにけふは見ゆらむ我世かな 

          (荒木田守武

 

浮世の月見過しにけり末二年 

           (井原西鶴

 

旅に病んで夢は枯野をかけ廻る 

           (松尾芭蕉

 

月も見て我はこの世をかしく哉 

           (加賀千代

 

白梅に明る夜ばかりとなりにけり 

           (与謝野蕪村

 

木枯や跡で芽を吹け川柳  

         (柄井八右衛門

 

人魂(ひとだま)で行く気散じや夏野原 

           (葛飾北斎

 

露の世は露の世ながらさりながら 

           (小林一茶

 

たらいからたらいへうつるちんぷんかん

           (小林一茶

 

腹いたや苦しき中に明けがらす

           (山岡鉄舟

 

動くもの終わりはありて瘤柳 

    (初代談洲楼燕枝)(柳亭

 

絲瓜咲いて痰のつまりし仏かな 

            (正岡子規

 

独り句の推敲をして遅き日を 

           (高浜虚子

 

春の山屍を埋めて空しかり 

         高浜虚子

 

もりもり盛りあがる雲へあゆむ 

          (種田山頭火

 

春の山のうしろから烟が出だした 

           (尾崎放哉

 

九十五齢とは後生極楽春の風 

           (富安風生

 

水涕や鼻の先だけ暮れ残る  

          (芥川龍之介

 

一輪の花となりたる揚花火  

           (山口誓子

 

戒名は真砂女でよろし紫木蓮 

          (鈴木真砂女

 

さめぬなりひとたび眠りたる山は 

          (京極杞陽

 

    

俳句や川柳ではありませんが、有名な高杉晋作の辞世の歌に「おもしろき こともなき世を おもしろく すみなすものは 心なりけり」があります。

  

(趣味人倶楽部入選句から抜粋)

・あの世からスマホで打つわ極楽なう

・天国の花々マクロで撮って待つ

・待ってたが大器晩成やって来ず

・しょうがないあの世でスマホのマスターを

・辞世の句応募するまで旅たてず

・自分史を配ってみたが誰も見ず

・名を残すつもりがHNだけになり

・往復券あれば買いたいあの世行き

・あの世での妖怪ウオッチ楽しみだ

・お迎えはダメよ~ダメダメ、まだ早い

・辞世の句考えすぎて頭痛の苦

    

川柳のサイト  サイトの名称をクリックしてご覧下さい。   

辞世句五百吟サラリーマン川柳朝日川柳

        

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2015年9月26日 (土)

お友達の川柳: 平素の思い(通読版)

               

久しぶりに、三田ウッディタウン在住の前川郁夫さんに「平素の思い」を詠んだ川柳を投句して頂きました。前川氏の過去の投句も含めて通読出来るように下記の通り編集し、掲載させて頂きます。

          

2015.9.3投句 「平素の思い(3)」

・特定の 人に集まる まとめ役

・歳なれど やる気と予定 まんぱいだ

・つい無理し 目まいをしたが 血圧は 

・叫べども 低迷やまぬ 自治組織

・定年後 集まるところ きらく会

世界陸 差があり過ぎて 打つ手なし

・パソコンの 操作巧みな 孫5歳

・読めずとも おしゃべり上手 園児たち

・結婚を しないことには 打つ手なし

スリーディ はまった挙句 皆メガネ 

 

(作者のコメント)

手抜の出来ない人に用事が集中するのは、国や時代に関係なく

今も続いていると感じています。パソコンの返信は忙しい人ほど早い感じ。要は相手に対する配慮です。

少子化対策に求められるのは「結婚意欲を高める」ことだと思います。その方策を政治・国民が一体となって模索する必要を痛感します。

定年を迎える人は大量にあるのに、地域のことや福祉にかかわる人は少なく、どこも会員の減少・高齢化に悩んでいます。

先般の世界陸上、メダルの数が少なすぎました。

今の子供は器具の操作や言葉遣いが優れていて熟語も使います。ただ、長時間のゲームは後で後悔するだろうと危惧しています。

    

(チュヌの主人のコメント)

 子供の成長・孫の早熟ぶり、世相を詠んだ川柳など、前川氏の真面目なお人柄に共感しています。三田市のニュータウンも高齢化が進んでいますが、幸い自然環境に恵まれ、新しい一戸建て住宅やマンションの建築もあり、まだ活気があるように感じています。

     

2014.8.15投句 「平素の思い(2)」   

・高齢化地域対策推進を   

・地域との拘わりもって良い町に  

・歳取れど出来ることなどまだあるよ<   

・若者よ1人暮らしはあと難儀   

・今の世に大切なのは子供達   

・パソコンで妖怪たちと四歳児   

・子育ての支援推進町活性

   

2014.3.3投句 「平素の思い(1)」   

・孫達につけだけ廻す者は去れ

・線引きの後期高齢若すぎる

・権利のみ言い張ることもほどほどに

・年寄りも自分で出来る癖つくれ

・人頼みそれに頼るは末期だけ

・上に立つ人の失言目を覆う

・年取れば歳相応の品格を