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2015年9月22日 (火)

先輩の川柳(通読版)

      

久しぶりに前川淳さん(西宮在住)の投句を掲載させて頂きます。同氏の過去の投句もまとめて通読出来るように編集しました。

      

2015.9.1投句

1)女性の惚れた靖国神社

2)貴殿の脚は百万ボルト

3)追想の衣に重ね着して生きる

4)横顔にわが背徳が透けて見え

5)落陽に祈るあしたの風のこと

6)サボってはいませんスローライフです

7)敗北の背中に過去が突き刺さる

8)遺言を書いておまけを生きている

9)鋭角に三日月懸かる冬の夜

10)はつらつと生きる人生二毛作

   

(作者のコメント)

(1)の句は女性3閣僚、女性政調会長、など5人が8月中旬に靖国神社を参拝しました。

(2)の句のベースになっているのは「君のひとみは10,000ボルト」(堀内孝雄唄)。ボルトはbolt(選手の名前、および道具のナット類)とvolt(電圧)をかけたものです。

   

チュヌの主人の補足説明

川柳も様々ですが、上記2句は前川氏の朝日川柳掲載句で珍しい短句(7・7)です。このブログ用に若干修正して頂いたようですが、朝日川柳全国版の入選率は約1%という難関だそうです。

          

2015.2.16投句

色即是空 雑踏の真ん中で

・難敵だ弱火でそろり煮詰めよう

無位無冠 集まる群れの輪は丸い

・古傷が埋められている回り道

・まだ涸れぬ脳にせっせと種を蒔く

終章の淡い種火に点火する 

・踏まれると逞しくなる麦である

ストレスを食べる胃袋持っている

・氷原で聴く五線譜のラブレター

・流行のごとく繋がる事件事故

                

2014.7.18投句

・高尚な方と一緒の飯の味

・プロの打つ釘の頭は潰れない

・大法螺の口の綻び縫うている

・詩心湧く終着駅の町の色

・浮世離れの首が浮いてる露天風呂

・少しゆがんだぞモナリザ微笑

・無くせない戦を思う葉月来る

      

2014.3.1投句

・逞しい歩幅老け込む気配なし

・おばさんを舞姫にするコスチューム

・もう抜けぬ8020残さねば

リストラで辞めてゆくのは屋台骨

・力まずに勤め上げたと亀の自負

・風切った肩も次第に丸くなる

・虫眼鏡使って覗く利子の欄

        

コメント

チュヌの主人の先輩の川柳が新葉館出版から、
川柳作家ベストコレクション「前川淳」として出版されました。
本の帯には、「光陰と歩む いつか輝く 陽を抱いて」、
「短詩文芸誌に燦然と輝く、
第一線川柳作家によるシリーズ全200巻。
前川淳の柳言と秀句集」 とあります。
川柳愛好家の読者は既にご存知でしょう。
この本には、チュヌの便りの「先輩の川柳」に掲載の川柳も
幾つかあります。
前川氏の川柳への思いは、
高浜虚子の「去年今年貫く棒のごときもの」における俳句への思いや、
チュヌの主人のブログに取り上げた俳句への思いに通ずるものがあります。
川柳作家ベストコレクション「前川淳」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2018/10/post-fdff.html
をご覧下さい。

先輩の近作の川柳を掲載しました。
「先輩の川柳(2016.5.15)」
http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2016/05/2016515-57df.html
をご覧下さい。

今日(11月29日)は「ダンスの日」です。
日経新聞WEB版「春秋」
http://www.nikkei.com/paper/article/?ng=DGKKZO94547600Z21C15A1MM8000

「まとめカレンダー」
http://matome.naver.jp/odai/2142019914062482001

をご覧下さい。

前川さんはブラックユーモアが効いた川柳がお得意のようです。
面白い「いろはダンス川柳」も作っておられます。
http://www27.tok2.com/home2/nugadance/Senryu03.htm
をクリックしてご笑覧下さい。

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