秋の吟行《一茶記念館》
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2024年10月6日に京都の無鄰菴で開催された英語俳句の俳画教室を見学したところ、一茶の俳句「かたつむりそろそろ登れ富士の山」の誤訳に気付いて英語俳句の添削についてアドバイスをしました。
そこで、思い立って、長野県にある一茶記念館を10月13日に見学・吟行しました。
写真と俳句を逐次掲載しますのでフォローして頂けると幸いです。
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2024年10月6日に京都の無鄰菴で開催された英語俳句の俳画教室を見学したところ、一茶の俳句「かたつむりそろそろ登れ富士の山」の誤訳に気付いて英語俳句の添削についてアドバイスをしました。
そこで、思い立って、長野県にある一茶記念館を10月13日に見学・吟行しました。
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温暖化寒露にやっと涼新た
寒露とて昼餉は今日も冷し酒
寒露の日秋桜手折り香り愛ず
金柑やあるかなきかの実が一つ
金柑や米粒大に寒露の日
愛でたきもの寒露に生れし初金柑
寒露過ぎ蜜蜂蝶の飛び交ひて
まんぽ道寒露過ぎにも蜘蛛の糸
(薫風士)
歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「寒露」の例句を抜粋掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。
鶏鳴のひびきわたれる寒露かな
(南うみを)
最初の二つの写真は、寒露の日(10月8日)に最寄りの駅前の整地工事の風景や小さな金柑の実を撮ったものです。
三つ目の写真は、4日後(10月12日)に実の大きさがミニトマトの小粒位までになった金柑の小木です。
この金柑の実が無事完熟するまでには、ウクライナやパレスチナなどの戦争が終わることを祈っています。
最後の写真は、寒露の日に散歩していて、赤レンガの邸宅の庭に蜘蛛の糸が見えたのでスマホで撮りながら駄句を口遊みましたが、「蜘蛛」や「蜘蛛の糸」は夏の季語ですから、「季重なり」はダメという俳人も居るでしょう。
季語を二つ用いる場合は、その効果を考えて推敲すべきですが、「季語が二つあるのはダメ句」と単純に考えるの初心者の発想で、「俳句の楽しみ」や「俳句の面白さ」を阻害しています。
拙句の「寒露に生れし」の中七を「あれし」と定型に読むか、「うまれし」と字余りに読むか、好き好きでしょう。
いずれにせよ、まんぽ俳句を口遊み健康長寿を全うしたいものです。
ちなみに、同音異義語の「甘露忌」といえば、秋元不死男の忌日(7月25日)で、夏の季語です。
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2023年9月30日に京都市左京区の南禅寺界隈を吟行した記事「秋の蹴上・無鄰菴吟行(俳句と写真)」を多くの方ご覧頂いたと思いますが、今年(2024年)も句友に誘われて10月6日に無鄰菴を訪ねたところ、一茶の俳句の英訳を使用した俳画教室が開催されていました。
詳細は、ここをクリック(タップ)して、「日本の風」の「お知らせ」をご覧下さい。
俳画教室の主催者は芸大出身の方なので一茶の俳句の英訳の適正さの是非は不問にされているようでしたが、英語俳句の翻訳の専門的立場から気になる英訳について即興的に下記のようにコメントしたところ、富山土産などのお茶のおもてなしをして頂き恐縮しました(写真参照)。
かたつむりそろそろ登れ富士の山
俳句の解釈や英訳は色々出来ますが、この俳句は次のように英訳する方が適切だと思います。
Climb Mt.Fuji,
slowly, slowly_
snail !
または、次のように英訳すると、更に原句の面白さ(かろみ)が感じられて良いと思います。
Snail !
Climb slowly and slowly_
Mt. Fuji
色紙の英訳は次のとおり、不定冠詞があるため、明瞭な命令形になっていないので不適切だと思います。
A snail_
climb Mt.Fuji
but slowly, slowly
俳句では助詞や切れ字、語順などが大切ですが、英語の俳句や英訳においても冠詞や前置詞、語順などが大切です。
「英語の俳句は単語を並べて置けば良い」という人がいますが、このセリフは、奥の深い俳句への入門の敷居を低くするための初心に対する言葉ですから、誤解しないで下さいね!
この写真は、蹴上の観光スポットである「ねじりまんぽ」です。
ここをクリック(タップ)して、「折々の《まんぽ俳句》(No.6)虚子の「去年今年」(夏井先生vs薫風士)」をご覧下さい。
国際俳句協会への薫風士の投稿「英語でわかる芭蕉の俳句」や俳句HAIKUの「文芸翻訳」の記事をフォローして頂けると幸いですが、「英語俳句誤訳集《言葉の壁》」や「まんぽ俳句を楽しもう!」をご一読下さい。
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10 月2日に俳句仲間と芦屋市にある虚子記念文学館と谷崎潤一郎記念館を訪ねて吟行をし、近くのカフェ・ド・ルポで昼食後ミニ句会をしました。
冒頭の写真は、虚子記念文学館と芦屋市谷崎潤一郎記念館の入場券です。
文学館さゆるる萩に迎へられ
虚子館や黄葉なり初む大桂
前庭の旱を忍ぶ龍の髭
秋の雲ゆるり流るや文学館
露けしや三世代の句碑となりて
爽やかな玄関戸の桟ホトトギス
(ドアの写真をタップ拡大して見ると、映っている桂の枝で見分けにくいですが、薫風士の頭上にホトトギスの文字の形をしている桟があります。桂は、最初に植えられた木なので虚子記念文学館のシンボルになっているそうです。)
俳磚の庭の片隅彼岸花
露けしや俳磚の壁虚子の庭
爽やかや俳磚の白青き文字
小鳥来る谷崎邸の黒松に
池に映ゆ色変へぬ松青き空
ばったんこ谷崎邸の時刻む
見えずとも音を愛でたる鹿威し
金の鯉悠然として添水の音
(薫風士)
「ばったんこ」「鹿威(ししおどし)」「添水(そうず)」は、ほぼ同じ「猪おどし」の意味の秋の季語です。
次の最初の写真は、虚子記念文学館で頂いたパンフレットの一部分ですが、写真をタップ拡大して地図を見ると、両記念館の位置が分かります。
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冒頭の写真は、NHK-TV 画面の一部分です。
リフアアト・アライ-ルさんの平和を切望する思い「If I must die」をシェアしましょう!
折に触れて、連歌ならぬ一人連句を口ずみ、健康長寿を目指しています。
青色文字のタイトルをタップ(クリック)して、連句の記事をご覧下さい。
コロナ・マイナンバー川柳 《誤解すな コロナとCOCOA 愛車にも》
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コスモスの盛り過ぎるや神無月
神無月石破内閣発足す
神無月にわとりの声牛の声
(薫風士)
上記「牛の声」の拙句は、「俳句の深読み《龍の玉》」で紹介した句集「踏青」(岡西宣江著)の俳句「踏青や鶏のこゑ牛のこゑ」の本歌取りですが、拙句を深読みすると、何かの比喩に取れるでしょう。
この写真はNHK NEWS WEBのテレビ画面の一部分です。
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この写真は、吾庭のコスモスです。
コスモスの写真をタップ拡大すると、蝶がコスモスの花の蜜を吸っているのが見えます。
この写真は、日本伝統俳句協会10月のカレンダー(上半分と下半分)です。
このカレンダーは旧暦の呼称を新暦に当てはめているので実態的季節感などとズレが生じますが、便宜的にそのまま拙句に利用しました。
ここをクリック(タップ)して、「俳句雑感(5):『西瓜』(秋の季語)と『西瓜割』(夏の季語)について」をご覧下さい。
この写真は、カラー図説 日本大歳時記の神無月などの解説頁です。
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(神無月1)
はかりごとよりはじまりぬ神無月
(稲畑汀子)
(神無月2)
神無月連れ添ふものに電子辞書
(田中藤穂)
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