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2022年11月 6日 (日)

俳句寸評《鯛焼》(改訂版)

   

俳句は、私的な体験を詩的に口遊み、句作をエンジョイするのも良いと思っています。

  

ここをクリック(タップ)して、「一人連句《俳句と川柳》」をご覧下さい。

  

22116

(写真)

22.11.6 NHK俳句(選者:高柳克弘氏)・TV画面の一部分です。

写真をタップ・拡大して入選9句をご覧下さい。

       

今朝のNHK俳句を見て、ふとこの記事を書くことを思い立ちました。

作者と句作の場を共有していなければ作者の思いどおりの俳句の解釈をすることは出来ませんが、敢えて寸評を試みました。

  

句作・推敲の参考になれば幸いですが、作者からコメントを頂ければ最高です

歳時記(俳誌のサロン)の「鯛焼」の例句はここをクリックして、ご覧下さい

   

鯛焼も加へ避難所夜のまどゐ

                   (新井知世)

   

一席のこの俳句の「まどゐ」は「団居」のことで、「惑い」の意味ではありません。

作者は避難所のボランティア活動などをしているのでしょうか?

作者自身が避難している場合には、「避難所に鯛焼もあり夜の団居」とでも表現するのでしょうね?

   

・成長痛のズックの囲む鯛焼屋

       (村松正敏)

   

この句は「字余り」・「7-7-5」の破調です

子供たちの成長ぶりを鯛焼屋さんが詠んだ俳句でしょうか?

  

たとえば、「鯛焼に忘るズックの成長痛」とすると、

破調の抵抗感も無くなり、子供が足の痛みを忘れて鯛焼を美味しそうに食べているのを母親などが詠んだニュアンスになるでしょう。

  

「鯛焼や忘るズックの成長痛」とすると、

作者本人が鯛焼きの美味さに足の痛みを忘れるというニュアンス(作者が成長盛りの頃の思い出を詠んだ俳句?)になると思います。

  

助詞「に」と「や」で俳句のニュアンスが異なる例句として参考になるでしょう。

  

いずれにせよ、「俳句は好き好き」・「選は創作なり」です。

子規の忌や俳句HAIKUに明け暮れて」をご一読下さい。

    

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