俳句 (Haiku) Feed

2022年10月26日 (水)

「柿の日」・「年尾忌」の俳句

     

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(写真)

日本伝統俳句協会10月のカレンダーの一部

 

   

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この写真は「まんぽ道」で見かけた柿と柚子です。

   

10月26日は正岡子規が「柿食えば」の俳句を詠んだことに因んで「柿の日」とされていますが、「年尾忌」でもあります。

   

ここをクリックして、「俳句の鑑賞:柿(追補版)」をご覧下さい

    

「年尾忌」は、伝統俳句のホトトギス関係の俳人以外は殆どご存知ないだろうと思いますが、高浜年尾(高浜虚子の長男)の忌日です。

   

まなうらに師の温顔や年尾の忌

             (古藤一杏子)

   

「年尾忌」の俳句はここをクリックして、「575筆まか勢」の例句をご覧下さい

  

高浜年尾のWEB検索をしていると次のサイトが目に入りました。

「対馬 - コズミックホリステック医療 俳句療法養成コース資料」

https://ranyokohama.amebaownd.com/posts/6367202/

何らかのご参考になると思い、サイトを紹介させて頂きました。

    

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事をご覧になれます。

     

「炉開」・「口切」の俳句

   

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(写真)

日本伝統俳句協会10月のカレンダー

(一部分)

   

      

      

  
2022年の10月25日は、旧暦10月1日に当たり、「炉開」・「口切」の日です。

炉開」は「ろびらき」と読み、「口切」は「くちきり」と読みますが、エアコンやガスヒーターなどの部屋でインスタントのお茶を飲むのが日常化している現代は、茶道の関係者でない限りこのような季語の俳句を詠むことは稀です。    

   

「575筆まか勢」などから気の向くままに例句を抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は上記の青色文字をタップしてご覧下さい。

    

炉開や左官老行鬢の霜

         (松尾芭蕉)

   

・炉開いて僧呼び入るる遊女かな

         (正岡子規)

  

・炉を開く二番亥の子の暖き

         (高浜虚子)

   

・炉開いてほんの少しの塵を掃く

         (星野立子)

  

・口切に堺の庭ぞなつかしき

         (松尾芭蕉)

  

・口切や湯気ただならぬ台所

         (与謝蕪村)

       

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2022年10月24日 (月)

四季の吟行《京都》

    

旅の思い出に写真俳句を作ろう! 

 

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(青色文字のタイトルをタップして記事をご覧下さい。)

 

折々の《まんぽ俳句》(No.10)《雲龍院春の吟行

   

折々の《まんぽ俳句》(No.9)《泉涌寺・舎利殿の吟行

    

折々の《まんぽ俳句》(No.8)《東福寺「春の吟行」 

 

秋の建仁寺(まんぽ俳句と写真

  

秋の蹴上・無鄰菴吟行(俳句と写真

  

京都・秋の旅《嵯峨野吟行の写真俳句

  

京都・秋の旅《大徳寺

  

京都・秋の旅《落柿舎・去来墓

  

京都・嵐山(渡月橋・冬の虹

  

京都・貴船吟行《写真俳句

  

小春」と「凩」(京都・嵯峨野

  

京都・石清水八幡宮と松花堂庭園

  

京都・南禅寺(2014年6月

  

京都・平安神宮(2013年6月

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事のタイトルが表示され、この「俳句HAIKU」をタップすると最新の全ての記事のタイトルが表示されます。タイトルをタップしてその記事をご覧頂ければ幸いです。

  

2022年10月23日 (日)

霜・初霜《犬の俳句集》

 

愛犬の伏し跡著し霜の庭

   

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掲句は、2022年1023日、二十四節気の「霜降」(そうこう)に詠んだ拙句ですが、今年(2024年)の霜降は温暖化の異常気象のせいか、朝から生あったかい時雨が降り、夕方の買い物の帰りには汗ばみました。

「著し」は「しるし」と読んで下さい。

   

2018年に、二十四節気の「白露」の俳句を「愛犬を偲ぶ芝庭露光る」と詠みました。

ここをクリックして、「愛犬チュヌの追悼句と鉦叩」をご覧下さい

  

ここをクリックして、「ペット(愛犬)の写真集とチュヌの俳句」をご覧下さい

     

歳時記(俳誌のサロン)の「霜」の例句から、「犬」を詠んだ俳句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてリンク記事をご覧下さい。

 

初霜

はつ霜や犬の土かく爪の跡  

         北鯤

   

霜1

耳遠くなりたる犬よ今朝の霜 

       (松浦途子)

   

霜3

強霜や車道を犬のひた走る 

       (大森桂子)

  

霜5

民宿の犬の先導霜日和 

       (廣畑忠明)

   

霜6

息をせぬ犬の毛を梳く霜の朝 

      (岡田満壽美)

  

霜7

体当たりしてくる犬や月の霜 

       (山田六甲)

  

霜8

強霜の野に犬放つあかね雲 

       (白石正躬)

   

霜9

小屋深く犬うづくまる霜夜かな 

      (佐津のぼる)

    

霜10

霜の朝人ひく犬の息荒し 

       (松田多朗)

  

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2022年10月22日 (土)

「柘榴・ざくろ」の俳句

   

写真俳句《旅の思い出》を作ろう! 

   

碧天の庭に赤赤熟れ柘榴

蔵元の庭に実るや柿・柘榴

     

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掲句は1011日に神戸・灘の「菊正宗記念館」や「酒心館」などを訪ねて吟行をした際に詠んだ拙句です

      

   

   

「柿」も「柘榴」も秋の季語ですが、「かって蛍も飛んでいた」と言われる灘の酒蔵の庭の自然の豊かさを強調するために敢えて季重り」の俳句にしました

「歳時記」(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語・タイトル)をタップしてご覧下さい。

         

柘榴1

ま二つに割れてこぼれず石榴の実

        (鷹羽狩行)

  

柘榴2

実石榴の割れゐる昼の郭町 

       (坂口夫佐子)

   

柘榴3

一と枝に柘榴裂くるも爆ぜざるも 

        (大橋晄)

   

柘榴4

荒凡夫兜太の生家石榴笑む 

        (山田春生)

  

柘榴5

柘榴捥ぐ掌に完熟の重さかな 

       (河口仁志)

   

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「芒・薄・すすき」の俳句

    

写真俳句《旅の思い出》を作ろう! 

   

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「歳時記」の前座として、先ず、京都・嵯峨野の「落柿舎」や神戸・灘の「酒心館」などを吟行した際の芒の写真と拙句を掲載します

  

吟行俳句・記事の詳細は青色文字をタップして、「京都・秋の旅《落柿舎と去来墓》」や「秋の灘・酒蔵吟行(写真と俳句)」をご覧下さい。

   

落柿舎へ矢筈芒の小道経て 

前庭の芒煌めく酒心館

ひとはくの庭や屋上花薄

芒とてきれいさっぱり刈り取られ

       (薫風士)

     

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「歳時記」(俳誌のサロン)の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語・タイトル)をタップしてご覧下さい。

  

  

芒1

忌の墓参ことに母郷の芒かな

        (大橋敦子

  

芒2

恋心四十にして穂芒    

        (尾崎放哉

   

芒3) 

分け入つて芒の光ふりかぶる 

        (吉村玲子

   

芒4) 

芒野や身を投じたき大うねり 

       (谷口ゑみ)

   

芒5) 

腕白の頬に芒の刀傷 

      (白髭美佐子)

  

芒6) 

投入れの芒に適ふ丹波壺 

      (白澤よし子)

   

芒7

芒の穂手折れば絵になると言はれ 

       (品川鈴子)

   

芒8) 

速度上ぐ銀の芒の直線路 

       (泉田秋硯)

   

薄9

丹波より丹後へ月の薄道 

       (田中藤穂)

   

(すすき1

花すすき生駒の嶺の天を刷く

        (山田天)

  

すすき2

恋の座をゆづり合ひたる萩すすき

       (片山由美子)

  

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2022年10月21日 (金)

故郷の《枝豆・黒豆》

  

写真俳句《旅の思い出》を作ろう! 

 

黒豆や和魂洋才目指すこと

黒豆や細やかなこと軽んぜず

黒豆やまめまめしき日茶寿目指し

黒豆を食みて地酒を恙無く

黒豆を摘みつ地酒至福かな

黒豆も原酒も地産屠蘇祝ふ

  

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実家の跡継ぎが「丹波黒」の枝豆や黒豆を沢山送って呉れたので、故郷が元気になることを祈りつつ、写真を掲載し、この記事を書くことにしました。

 

枝豆」は秋の季語、「黒豆」は新年の季語です。

    

わざわざ送ってくれるだけの美味さがあり、駄句を詠みました。

   

枝豆に偲ぶ故郷畔の道

枝豆や絆深めし同期会

枝豆を捥ぎて毒舌つまは馬耳

枝豆を捥ぎて語らふ馬耳の愚痴

枝豆と日本酒優し胃無き身に

枝豆とベビーチーズを肴にし

枝豆と地酒を愛でて恙無し

枝豆を摘み地酒を汲む至福

   

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年を取る毎に時間の過ぎる速さが加速しているのを痛感しています。

その加速の程度は、年齢の逆数に比例する感じです。

     

  

言い間違いや聞き間違いも日常茶飯事となり、「コミュニケーションに気を付けなければ」と思うこの頃です。

 

掲句の「つまは馬耳」とは、「馬耳東風」や「老い」のことです。

 

俳句では「夫」も「つま」と読むことがあり、遊び心で「つま」と平仮名表記にしました。

 

この俳句の「切れ」を何処に入れるか、「つま」を「妻」と「夫」のどちらに解釈するか読者次第です

    

歳時記(俳誌のサロン)の「枝豆」の例句から、共感した一句を抜粋掲載させて頂きます。

 

例句の詳細は青色文字をクリックしてご覧下さい。

    

枝豆やひと日になせること僅か

                      (菊地光子)

  

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2022年10月13日 (木)

秋晴れの灘・酒蔵吟行(写真と俳句)

    

思い出の写真俳句を作ろう! 

    

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(写真)菊正宗のパンフレットの表紙

    

写真はタップして拡大出来ます。

   

(青色文字をタップしてリンク記事をご覧になると、面白さが倍増します。)  

      

10月1日が「日本酒の日」だったからというわけではありませんが、先日(2022.10.11)灘の菊正宗記念館福寿の酒心館を俳句仲間と訪ね、秋晴れの吟行をエンジョイしました

酒樽の箍作りを見学することが主な目的でしたが、樽酒や箍作りはノウハウ(企業秘密)で写真撮影は禁止でした。

拙句と写真を掲載します。 

   

気配りの女性ガイドや天高し

「下らぬ」の語源解説爽やかに

竹を割る音爽やかや箍作り

巧技新酒の樽の箍(たが)作り

竹しなり叩かる音の澄にけり

杉の香の満ちる新酒の樽詰め場

会所場の消防法被秋灯(あきともし)

秋澄むや江戸を伝へる水車小屋

秋澄みて回る水車や蔵の庭

蔵元の庭の水車や小鳥来る

アッシー利酒飲めず持ち帰り

遠近(おちこち)に雀の番(つがい)秋うらら

煌めきて住吉川の水澄めり

前庭に柘榴や酒心館

朝ドラの甘辛しゃんや古酒新種

前庭の煌めく酒心館

蔵元を訪ねし夕餉新酒酌む

思ひ出の吟行写真古酒酌みつ

   

「柿」も「柘榴」も秋の季語ですが、「かって蛍も飛んでいた」と言われる灘郷の蔵元「酒心館」などの庭の自然の豊かさを強調するために敢えて「季重り」の俳句にしました

   

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

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秋の天橋立《バス旅行の写真と俳句》

      

写真俳句《旅の思い出》を作ろう! 

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう!

    

ここをクリック(タップ)して、「俳句「猛暑」「俄雨」《夏の橋立吟行》」をご覧下さい。

  

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(写真)

伊根傘松観光券

(切符の半券)

      

(写真はタップ拡大出来ます。青色文字をタップするとリンク記事をご覧になれます。)

     
2022年10月12日に、「弥生が丘ふれあい活動推進協議会」(ふれあい協)主催のバス旅行で天橋立に行きました。

新型コロナ感染拡大防止のための自粛で開催されなかった久しぶりのバス旅行だった上に予期せぬクーポンの支給があり、参加の皆さんも大満足の様子でした。

「ふれあい協」主催のバス旅行に参加したのは2016年の鳥取砂丘旅行以来です

今回のようなクーポン支給の旅行は今後期待できないだろうと思いますが、新型コロナの感染が再拡大しなければそれに勝ることは無いでしょう

  

スマホ写真と拙句を掲載します。皆さんの思い出になれば幸いです。

 

秋の伊根「ふれあい協」のバス旅行

鴎舞ふ伊根湾めぐり秋愛(お)しむ

えびせんを鴎に遣るや秋麗(あきうらら

鴎舞ひ舟屋連なる秋の潮

小半時鴎と愛(め)でし秋の海

耳を貸す水琴窟秋の声

元伊勢の水琴窟や音澄みぬ

秋の亀背(せな)うごめく亀の像

老とても色変へぬ松股のぞき

雨催(あまもよい)股越しに観る秋の空

初紅葉股のぞきして愛でもして

瓦け投げ色無き風に逆らへず

クーポンで特産求め秋の伊根

ドライバへ拍手でお礼秋の暮

また来てね秋の一日を惜しむ笑み

句に遊び恙無く終へ秋の旅

秋の旅終へし夕餉に土産物

「ほぐし焼き」つまみ手酌新走(あらばしり) 

    

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最後の写真はバスの高速道路走行中の慰みに提供されたクイズ用紙です。

 

単純に考えて回答すれば正解だったのに、一見「ウソ」に見えても、掘り下げて考えると実質的には「ホント」になる設問など、考え過ぎて正解を逃した問題が幾つかあり残念ながら賞品を手にすることが出来ませんでした。  

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2022年10月 9日 (日)

京都・秋の旅《嵯峨野吟行の写真と俳句》

   

旅の思い出に写真俳句を作ろう! 

      

10月3日午前中に、大徳寺を拝観・吟行し、午後は市バス嵐電を乗り継いで嵐山まで行き、落柿舎を訪ねて吟行しました

乗り合わせた嵐電の車両は「鬼滅の刃」のイベント仕様の一両車でした

渡月橋方面の吟行は時間の都合で割愛し竹林の散策路を通り抜け、野宮神社に参拝してから落柿舎まで歩きました

和服姿の女性たちが御手洗団子(みたらしだんご)を食べているのが印象的で、「御手洗で汚さなければ良いが」と、他人事ながら余計な心配をしました

  

「ました。ました。」と小学生のような文が続きましたが、お暇があれば、

京都の旅《写真俳句集》」をご覧下さい。

青色文字をタップしてリンク記事の解説をご覧になると、面白さが倍増するでしょう。

    

秋の嵯峨鬼滅に逢ひし一輌車

和服女等御手洗食むや秋うらら

人力車秋の竹林駆け行けり

秋風や人声途切れ竹の声

野宮に乙女二拍手爽やかに

爽やかや祈りを終へし嵯峨野道

満ち足りし嵯峨野の帰路や秋深む   

   

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記事のタイトルをタップ(クリック)して、ご覧下さい。

  

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2022年10月 7日 (金)

京都・秋の旅《大徳寺吟行》

  

10月3日に、洛北・紫野にある大徳寺(臨済宗大徳寺派の大本山)を拝観しましたが、「黄梅院」と「興臨院」の院内は撮影禁止だったので、残念ながら受付近辺の庭の写真しか撮れませんでした。

  

拙句と本坊庭園のスマホ写真を若干掲載します。 

       

色変へず金毛閣を囲む松

朱に聳る金毛閣や天高し

花頭窓見やる小径や初紅葉

石庭の細波白し秋高し

裏庭の澄みし水音禅寺かな

悠然と禅寺の庭の秋の鯉

黄梅院直中庭の秋高し

禅寺の瓢箪池秋の声

      

掲句の「禅寺」は、「ぜんじ」や「ぜんでら」と、「5-7-5」のリズムにしてお読み下さい

  

下記の青色文字のタイトルをタップ(クリック)して公式ホームページなどをご覧下さい。

  

ふらふら京都散歩(興臨院

 

大徳寺紅梅院直中庭と茶室「一枝庵

 

ぶらり京都-97 [大徳寺・利休の三門] -金毛閣-

 

京都のお寺探訪 13(大徳寺

 

四季の吟行《京都

  

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2022年10月 5日 (水)

京都・秋の旅《落柿舎と去来墓》

   

写真俳句《旅の思い出》を作ろう! 

     
  

2210310月3日に京都の大徳寺を拝観しましたが、「黄梅院」と「興臨院」の院内は撮影禁止で残念ながら受付近辺の庭の写真しか撮れず、時間的に余裕があったので大徳寺前の蕎麦屋「徳寿」で蕎麦を食べてから、バスと嵐電を乗り継いで嵐山の「落柿舎」を訪ねました。

ここをクリック(タップ)して、「京都・大徳寺(秋の吟行)」をご覧下さい

  

新型コロナの影響と観光シーズン前のせいもあり、俳句に興味がない限り、向井去来(松尾芭蕉の高弟)が晩年に過ごした草庵「落柿舎まで来る人は稀なので縁側に座して去来になった気分で秋の庭を満喫しました。

小さな柿の木には10個ほど柿が実っていましたが、大きな木は老化のせいか2~3個位しか成っていませんでした。

庭を掃除している方に話しかけると、「休暇中の執事がおられたら喜んでお話しされたでしょうが・・・」と残念がったので、「また来ます。」と言って別れましたが、去来庵の隣に新しい庵「次庵」があり、電話予約をするとそこで句会も開催できるそうです。

又の機会に俳句仲間と吟行して次庵で句会をしたいと思っていますが落柿舎紹介の俳句と写真を掲載します

   

落柿舎へ秋の嵯峨野を人力車

色変えぬ松の袂に龍馬像

落柿舎の前は保護区や草紅葉

姿良き比叡望むや草紅葉

落柿舎へ矢筈芒の小道経て

彼岸花真夏日続き色褪せて

落柿舎や庭の小木に柿十個

仰ぎ見る大木老化柿二つ

庭を掃く背中にひらり柿落葉

去来墓へ向かふ道角初紅葉

去来墓の彼方露けき句碑の段

露けしや小さき去来墓句碑の段

秋風や西行井戸の歌碑の径

西行碑去来墓覆ふ薄紅葉

   

写真を見て思いつくままに「まんぽ俳句」を掲載しています。

貴方も写真を見ながら疑似吟行をして頂ければ幸いです。

   

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青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

2022年10月 1日 (土)

「日本酒の日」の俳句特集 

    

(2024.12.17 更新)

日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されることが決定しました。

青色の文字をタップして、NHK-NEWS-WEBの記事をご覧下さい。

  

(2022.10.19 の記事)

10月1日は「日本酒の日」です。

  

我が命支えるエキス温め酒

掲句を俳句と解釈するか、川柳と解釈するか、「俳句は好き好き」、あなた次第です。

   

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写真は、丹波の銘酒小鼓」と丹波の黒大豆の枝豆です。

先ず、最近の心境を詠んだ拙句(川柳もどき)を掲載します

  

  

   

(先日食べた「尾花蛸」の酢の物を詠んだ拙句を掲載しますが、写真はありません。)

     

尾花蛸肴に老の手酌酒

紙パック新酒か古酒か知らずチン

憂さ晴らし枝豆食みて盃重ね

ガス抜きの川柳もどき新酒汲み

          (薫風士)

   

青色文字(タイトル)をタップし、「酒」の俳句をお楽しみ下さい。

     

俳句《新酒・今年酒

   

コロナ禍や庭の初物冷酒愛で

  

コロナ禍の花鳥諷詠梅雨晴れ間

     

コロナ禍や酒無き昼餉梅雨の灘

   

俳句《熱燗・温め酒・燗酒

     

(P.S.)

「旧統一教会」との関係のあった著名な政治家が、刑事責任を問われることを避けるためでしょうか、

「イベントの主催者が旧統一教会関連団体だったことは知らなかった。これから気を付けます。」などと、釈明しています。

「認識していなかった」と、まるで世間知らずの子供のような弁明をしていることは、政治家としての資質の欠如を表明していることになるでしょう。

「講演会」や「勉強会」など名称は何であれ、参加するイベントの主催者が誰か、その団体は何かを確認することは一般に誰でもすることであり、まして、影響力のある政治家は確認義務があると言えるでしょう。

与党も野党も子供じみた釈明で政治家としての説明責任を果たしたと思っているかのようなまやかしの発言が多々あるのにはあきれるばかりか、憤りを感じ、情けなくなります。

  

旧統一教会」などに限らず、宗教団体や関連組織がやっている事には良いことも悪いこともあり、何らかの組織の構成メンバーには、程度の差はあるにせよ、善人も悪人もいるでしょう

マスコミもタレント依存の安易な視聴率稼ぎの「十把ひとからげの批判・レッテル貼り」の報道をするのではなく、「『終戦記念日・墓参・盆』の俳句」に於いて述べた如く、掘り下げた取材と公正な報道を粘り強く推進してくれることを期待しています

        

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

     

2022年9月30日 (金)

秋蝶・秋の蝶 (写真と俳句)

  

葉の色に羽を染め舞ふ秋の蝶

遠目には枯れ葉の如く秋の蝶

秋の蝶サッシの黒に紛れけり

秋の蝶花に見せかけ蜜を吸ふ

コスモスの花に見紛ふ秋の蝶

秋の蝶寒露を過ぎて尚元気

秋の蝶睦合ひつつ飛び行きぬ

      (薫風士)

  

(2024.10.10 更新)

写真を撮れと言わんばかりに親し気に寄って来た秋蝶の写真を追加しました。

   

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吾庭には、蝶が何処かに潜んで住み着いているようですが、「蝶の昼」には、大小合わせて2,3種類の秋の蝶が舞っています。

   

  

   

   

   

  

   

黒蝶だと思っていた蝶が、留まる場所によって壁の色やカーテンなどの色に合わせて保護色に変色していることに気付きました。
  

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手作りの庭のテラスで休んでいると黒蝶が親し気に目の前を舞って、フラーワーボックスのペチュニア花の蜜を吸い始めました。

    

          

庭を愛でテラスに座せば秋蝶來

秋の蝶これ見よ見よと舞ひ変化

撮れ撮れと親し気に舞ひ秋の蝶

秋蝶の舞ふごと擬態変化して

       (薫風士

   

掲句は秋蝶の舞う情景をありのまま・感じたままに詠んだ拙句ですが、見たまま詠めば「客観写生」、感じたままに詠めば「花鳥諷詠」だろうと、高浜虚子の唱道した客観写生・花鳥風詠を自分なりに解釈し、「まんぽ俳句」をエンジョイしています。

   

高浜虚子は、自由に物を言えない時代には「客観写生」を唱道し、自由に物を言える時代になれば「花鳥諷詠」を唱道したのではないでしょうか

  

俳句談義(5):戦時中の高浜虚子・文芸家としての良心」をご覧下さい。

  

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままにの例句を抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をクリック(タップ)して、ご覧下さい。

     

秋蝶1

秋蝶の隠れ上手や晶子の碑 

      (柴田久子)

  

秋蝶2  

秋蝶の睦み合へるも風のまま 

       (松田泰子)

    

秋の蝶1
行く我をひとめぐりして秋の蝶    

       (星野立子)

 

秋の蝶2

わが庭をよるべとしたる秋の蝶 

        (稲畑汀子)

  

秋の蝶3

舞ひ落つる色葉と見ゆる秋の蝶 

         (菅原孟)

 

秋の蝶4

小流れの続く野の道秋の蝶 

         (岡淑子)

 

秋の蝶5

秋の蝶吹かるるままに紛れけり 

        (稲畑汀子)

     

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写真をタップ拡大すると、画面左上隅に蝶が「秋の蝶吹かるるままに紛れけり」の上記例句のとおり、紛らわしく留まっているのが見えますが、最後の写真は上部中程に枯れ葉に留まっている蝶がぼんやり見えます。

   

ここをクリック(タップ)して、「冬の蝶」の俳句をご覧下さい

    

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

2022年9月29日 (木)

秋彼岸過ぎて最後の同期会

   

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有馬富士を望む高台のティーグラウンドで仲間がショットをしている情景です。 

    

タイトルの「同期会」とは春と秋に開催したゴルフコンペや「飲み会」のことです。     

同期のゴルフコンペは30年余り続きましたが、年を重ねる毎に本人や家族の健康上の支障や死亡などにより参加者が減少したので、今回を最後のコンペにすることになりました。

無理なゴルフをして不測の事故が起こると困るので元気な間に止めておこうという配慮です。 

同期会とは別に元気な仲間と毎月(週日)1回健康管理のゴルフ(月1ゴルフ)をエンジョイしています。

週日の参加が可能な若い会社OBにはメンバー同伴優待券などの利用もできますので「OB」を出すことなど気にせず、ゴルフコースの会員でなくても遠慮せず、気軽に参加して欲しいと思っています。

青色文字(タイトルなど)をクリックしてゴルフ俳句や川柳の記事をご覧下さい。

   

山笑うバンカーショット儘ならず(俳句HAIKU・ゴルフ

まんぽ俳句」と「川柳」 《ゴルフ特集》(季語と自然

俳句雑感(1)自他の区別について

     

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同期の「飲み会」や「談話会」など、用心して昼間に行っていますが、ゴルフコンペのように体力を必要としないので未だエンジョイ出来そうです。

    

花は葉に元気な仲間同期会

飲み会の果てし梅新秋深む

   

ところで、「旧統一教会」との関係のあった著名な政治家が、刑事責任を問われることを避けるためでしょうが、「イベントの主催者が旧統一教会関連団体だったことは知らなかった。これから気を付けます。」などと、まるで世間知らずの子供のような弁明をして、与党も野党も政治家としての説明責任を果たしたと思っているかのようなまやかしの発言が多々あるのにはあきれるばかりか、憤りを感じ、情けなくなります。

旧統一教会」などに限らず、宗教団体や関連組織がやっている事には良いことも悪いこともあり、何らかの組織の構成メンバーには善人も悪人もいるでしょう

マスコミもタレント依存の安易な視聴率稼ぎの「十把ひとからげの批判・レッテル貼り」の報道をするのではなく、掘り下げた取材と公正な報道を粘り強く推進してくれることを期待しています

    

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2022年9月23日 (金)

プレバト「金秋戦2022」の俳句を考える

    

(P.S.2022.10.15)

お題「大谷翔平」を詠んだ梅沢富美男さん春風亭昇吉さん俳句の推敲

をご覧下さい。

  

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(写真)

TV-4ch.プレバト画面の一部分

   
今朝、ベアーマウスさんからのコメントを拝見して、この記事を書くことにしました。皆さんのご参考になれば幸いです。

  

白秋の雲穿ぐ右投げ左打ち

         (春風亭昇吉)

  

昇吉さんは綺麗な季語「白秋」を使い、中々工夫されていますが、この俳句は「字余り」であり、「穿つ」(うがつ)を「穿ぐ」(うぐ)と読むのも抵抗を感じます。

  

夏井先生は「撃つ」とか「裂く」などの代案を例示していますが、次のように添削すると良いと思います。

     

右投げの秋雲穿つ左打

    (薫風士の添削案) 

「穿つ」は「うがつ」と読んで下さい。

「右投げを秋雲穿つ左打」とすると、右投げ投手と左打の打者が対峙していることになりますが、添削した「右投げの」は「大谷翔平の右投げ左打ち」を意味していることが明瞭でしょう。

助詞「の」と「を」の違いで句意が異なり助詞の大切さの一例です

   

「秋雲を穿つ右投げ左打ち」とすると、「大谷翔平」を意味しますが、

「右投げの秋雲穿つ左打」とすると、「大谷翔平のホームラン」を意味することになります。

これは語順の違いにより句意が異なる例句として、語順の重要性を示すのに使えるでしょう。

昇吉さんの原句の「右投げ左打ち」という表現は上記の点が不明瞭です。

3位の査定は仕方がないでしょう。

とは言っても、俳句は好き好きです

藤本敏史さんの次の俳句(1位)や夏井先生の添削句がそれ程よい俳句とは思えません。

  

(敏史さんの原句)

大きく振りかぶって秋爽の只中に

  

(夏井先生の添削句)

大きく振りかぶって秋爽の只中

   

上記の薫風士添削句の「秋雲」は平凡な表現ですが、「5・7・5」のリズムに収め内容を充実して凝縮するための妥協です

  

夏井先生は梅沢富美男さんの俳句を7位に査定し、次のように添削しました。  

(梅沢さんの原句)  

ポケットにゴミ爽涼のユニフォーム 

  

(夏井先生の添削句)

マウンドのゴミ爽涼のポケットへ

    

大谷翔平が塵を拾いポケットに入れることは話題になったので夏井先生の添削も納得できますが、「爽涼」と「ポケット」という季語の取り合せにはやや抵抗を感じます。

梅沢さんの「爽涼のユニフォーム」は上手い表現であり、「ポケットにゴミ」ということとの取合せの面白さもあります。

夏井先生の査定に梅沢さんが剝れたのはもっともだと思います。

次のようにすると平凡ですが、誰にでも分かる俳句になるでしょう。

爽涼や塵ポケットへ二刀流

  

夏井先生は「二刀流」を誰も俳句に使わなかったことを高く評価していましたが、「軽み」や「わかり易さ」のある俳句がもっと評価されるべきだと思います。

薫風士の添削は、「大谷翔平のさりげない行為」に「投打の二刀流」のみならず、大谷選手の「野球人と社会人としての二刀流」に感銘を受けて、大谷選手の行為や人間性に「爽涼」を感じたことを表現したつもりです。

いずれにせよ、「俳句は好き好き」です。

自分の思いを口遊み俳句を楽しみましょう

    

プレバト 夏井先生の添削を添削する (添削記事特集編)」をご覧下さい。

     

以上、ご参考になれば幸いです。 

              

(2022.9.23)

キスマイ横尾さんの「檸檬」の俳句について

   

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(写真)

4ch.TV画面の一部分

  

夏井先生はキスマイ横尾さんの次の俳句について、「文句なしの素晴らしい一句」として、「金秋戦2022」Cブロックの2位に査定をしました。

  

丸善の古書フェア檸檬ケーキの香

  

この俳句は丸善のPRやエンタメ番組の俳句としては成功していますが、「5・5・8」の破調であり、一般的な俳句の例句としてはお勧めできません。

夏井先生は、この俳句から「横井基次郎の作品『檸檬』を否応なく連想する」とか言っていますが、ごく限られた人しかこの小説を知らないのではないでしょうか?

   

次のように「5・7・5」の定型にすると平凡でしょうか?

   

古書フェア檸檬ケーキの香りして

   

一般的な読者は、「古書フェアに檸檬ケーキの香りがしたという意外性を詠んだ俳句」と解釈して納得するのではないでしょうか? 

     

「丸善」と言えば、現在では東京丸の内の丸善本店を連想しますが、学生時代には神戸丸善、サラリーマン時代には大阪丸善、ともかく丸善に行く時間があれば洋書コーナーで新刊のベストセラーや日本文化紹介の英訳ものなどを買うことを楽しみにしていました。

故有馬明人氏が国際俳句交流協会会長当時に提唱された「俳句を通じて世界平和」をモットーにして、高浜虚子の俳句松尾芭蕉の俳句の英訳をして国際俳句協会のホームページに掲載して頂いています。

ご一読頂ければ幸いです。

    

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(写真)

4ch.TV画面の一部分

  

   

季語《東北忌・3.11》に思うこと」をご覧下さい。福島の復興を祈っています

    

9月22日のプレバトを見ると、「プレバト俳句 47都道府県 ふるさと王争奪戦」という新企画の「写真俳句」番組でした。

夏井先生の査定や添削も納得できる興味深い番組で、お勧めですが、「俳句HAIKU」の写真俳句は、写真と俳句をセットして観光案内用ポスターにするプレバトの「写真俳句」とは趣旨が異なり、「吟行地を紹介し、読者が写真を自然に見立てて疑似吟行をするのに参考になること」を意図しています

       

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2022年9月15日 (木)

兵庫陶芸美術館・登り窯吟行(俳句と写真)

    

写真俳句《旅の思い出》を作ろう! 

 

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう

      

(P.S. 2024.11.11)

「九谷焼《赤絵の極致》吟行」をご覧下さい。

   

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(写真)

4ch.TVの一画面

  

故郷の繁栄福島の復興を祈っています

  

(2022.9.15の記事)   

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9月10日から開催されている兵庫陶芸美術館のルネ・ラリック展を俳句仲間と見に行き、登り窯の吟行やランチをエンジョイしました    

         

   

   

    

水澄む陶モニュメント映ゆる池

爽やかやルネ・ラリックのガラス展

秋色の花柄の皿陶器展

受付の冷房効くや祝電板

アベマキの古木に宿る実南天

実南天宿る神木五百歳

神木の黄葉し守るや窯幾代

秋暑し穴塞がれし登窯

裾分の林檎も愛でて句座の昼

段菊を愛でつ昼餉や虚空蔵

丹波路の虚空蔵山薄紅葉

       薫風士

   

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2022年9月11日 (日)

秋暑し9.11のクリーンデー(改定版)

    

タイトルはブログ用の拙句ですが、「9.11」と言えば、2001年に起きたアメリカ同時多発テロ事件を思い出します。

 

プーチン大統領下のロシア軍のウクライナ侵略行為とそれに対する経済制裁で多くの人々が犠牲になっていますが、又、イスラエルはハマスの殲滅を目指してパレスチナへの軍事攻撃を始めました

   

マスコミはその時々の現象を捉えて報道していますが、人気タレントを集めた興味本位の報道ばかりでなく、深く掘り下げた取材をして根本的な解決策を考える識者の提言をもっと報道に取り上げて欲しいと思っています

   

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9月11日の自治会のクリーンデーに参加しました。

  

政界もクリーンにして政治に対する国民の信頼を取り戻してほしいものです

            

タイトル(俳句)の「9.11」は「きゅーいちいち」と読んで下さい。

先日書いた「俳句HAIKU」の記事「著名俳人の季重なり俳句集」に因んで、草取りの状況などを敢えて季重なりのブログ用まんぽ俳句に詠みました。

  

虫の音朝は涼しきクリーンデー

 

草取りて手袋脱ぎて汗拭ひ

 

クリーンデー終へれば秋の真夏日」に

 

クリーンデー秋の夏雲帰路の空

      

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2022年9月 4日 (日)

著名俳人の「季重なり」俳句集

  

2022年は「敬老の日」が9月19日となり、「子規忌・獺祭忌」と重なりました  

「季重なり」の俳句が「名句」か「迷句」か、よく議論になりますが、「論より証拠」、気の向くままに著名俳人の「季重なり」の俳句を集めました。

   

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(写真)

日本伝統俳句協会9月のカレンダー

   

(写真はタップ拡大できます。)

  

   

        

著名俳人の「季重なり」の俳句を気の向くままに掲載します。

   

松尾芭蕉・1644~1694)  

 

春や来し年や行きけん小晦日   

鶴の毛の黒き衣や花の雲

         

「小晦日」は「こつごもり」と読み、「冬の季語」です。

「鶴」は「冬の季語」ですが、「花の雲」が季語として主でしょう。

   

与謝蕪村・1716~1784

 菜の花や月は東に日は西に

 寒月や門なき寺の天高し 

「菜の花」は春の季語、「月」は秋の季語です。

寒月」は「冬の季語」、「天高し」は「秋の季語」です。

    

正岡子規・1867~1902

運動会の旗あちこちす春の山 

夕月に大根洗ふ流かな         

運動会」は「秋の季語」ですが、「春の山」が主な季語でしょう。

月」は秋の季語ですが、「大根」は冬の季語です。

      

高浜虚子・1874~1959

鴨の嘴よりたらたらと春の泥

朝顔の映り熱帯魚は沈む          

「鴨」は「冬の季語」ですが、「春の泥」が季語として主でしょう。

朝顔」も「熱帯魚」も「夏の季語」です。

国際俳句交流協会の「高浜虚子の俳句をバイリンガルで楽しもう!」には掲句の他にも「季重なり」の例句があります。

   

種田山頭火・1882~1940

雪かぎりなしぬかづけば雪ふりしきる

夕立が洗つていつた茄子をもぐ

」の俳句は、「冬の季語」が二つあり、破調「7・5・7」の自由律俳句です。

夕立」も「茄子」も「夏の季語」です。

   

中村草田男・1901~1983

手の薔薇に蜂来れば我王の如し

宵月のやがて大根の葉に照りぬ          

薔薇」も「」も「夏の季語」です。

月」は「秋の季語」、「大根」は「冬の季語」です。

   

水原秋櫻子・1892~19081

谷深くうぐいす鳴けり夕霞

啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々         

うぐいす)」も「」も「春の季語」です。

「啄木鳥」は「秋の季語」、「落葉」は「冬の季語」です。

   

星野立子・1903~1984

美しき緑走れり夏料理 

障子しめて四方の紅葉を感じをり   

「障子」は「冬の季語」、「紅葉」は「秋の季語」です。          

「緑」も「夏料理」も「夏の季語」です。

言語の壁を破るチャレンジ(6)《夏料理》」をご覧下さい。

   

金子兜太・1919~2018

霧に白鳥白鳥に霧というべきか

流れ星蚊帳を刺すかに流れけり           

「霧」は「秋の季語」、「白鳥」は「冬の季語」です。

「流れ星」は「秋の季語」、「蚊帳」は「夏の季語」です。

コロナ禍の俳句鑑賞《流星》」をご覧下さい。

   

稲畑汀子・1931~2022

桜よりはじまつてゐる初紅葉 

苗代寒さそへる雨となりにけり           

「苗代寒」は、現代俳句協会「現代俳句データベース」によると、「春の季語」です。

この俳句は、切れを「苗代」と「寒さ」の間に入れて読むと句意が明瞭ですが、「苗代」は「春の季語」、「寒さ」は「冬の季語」です。

「桜」は「春の季語」、「初紅葉」は「秋の季語」です。

俳句の鑑賞 《初紅葉・薄紅葉》」をご覧下さい。

          

鷹羽狩行・1930~

稲刈りの進めば進む蝗かな

梅雨磧湿らぬ翅の蝶をのせ

「稲刈り」も「蝗」も秋の季語です。  

梅雨」は「夏の季語」、「蝶」は「春の季語」です。

  

岩岡中正・1948~

はくれんの落花を掃くといふ仕事

「はくれん」は、「ハクモクレン」(白木蓮)と解釈すると「春の季語」ですが、「白蓮」と解釈すれば「夏の季語」です。

「落花」は主に桜の花の落花を意味する「春の季語」です。

この俳句の場合、「白蓮の落花」と解釈すると「夏の季語」になるでしょうが、「白木蓮の落花」(春の季語)と解釈すべきでしょう。

作者は「はくれん」と平仮名で記述して、「俳句の解釈の面白さ」を狙ったと考えるのは穿ち過ぎでしょうか

  

室生犀星・1889~1962

とんぼうの腹の黄光り大暑かな           

「とんぼ」は「秋の季語」ですが、「大暑」は「夏の季語」です。

 

村上鬼城・1865~1938

小春日や石を噛み居る赤蜻蛉           

「小春日」は「冬の季語」、「赤蜻蛉」は秋の季語です。

「俳句《とんぼ・蜻蛉・秋茜・赤蜻蛉・やんま》」をご覧下さい。

   

季節の移ろいや時間の流れを詠むと、必然的に「季重なり」になります。

  

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著名俳人の掲句や写真の後に掲載した拙句などを読むと、納得して頂けるのではないでしょうか。

「季語を二つ用いた俳句はダメ」という観念に捉われている主宰やその信奉者は表現の幅を狭めて俳句をつまらなくしていると思います。

 

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真夏日に句友の呉れし林檎愛づ

カナカナの声鎮まりて法師蝉

法師蝉夕日に黙し虫の声

新涼の日暮れの漫歩虫時雨

爽やかや野分の進路遠ざかり

       (薫風士

   

「野分」は「台風」のことです。

高浜虚子の詠んだ次の俳句安倍晋三元総理大臣の国葬の是非論支持率低下の最中にある岸田総理大臣の現況や今年の出来事に当てはまると思っています。

   

人生の台風圏に今入りし

去年今年貫く棒の如きもの

年を以て巨人としたり歩み去る

時ものを解決するや春を待つ

       (高浜虚子)

   

戦時下の自由にものが言えない時代に、高浜虚子は客観写生を唱道することによって正岡子規から引き継いだ俳句の伝統を守ったと思っていますが、現在は自由に物の言える民主主義の時代です。

何事も好き好き俳句も好き好きです。

一歩踏み込んでよく考え多様性の時代の俳句をエンジョイしましょう

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それが、結果として、「俳句を通じて世界平和を!」の実現に繋がれば望外の喜びです。

   

   

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2022年9月 3日 (土)

俳句《とんぼ・蜻蛉・秋茜・赤蜻蛉・やんま》

 

(2024.10.22 更新)

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22942294_2 写真はカラー図説 日本大歳時記です。

 

写真をタップ拡大して、「蜻蛉・赤蜻蛉」の解説や例句をご覧下さい。


 

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蜻蛉は羽を透明にすることにより身を守っているようです。
3番目の写真をタップ拡大して、画面左下を見ると、トンボが梅の木の葉に止まっているのが見えます。


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  (ゴルフ場のグリーンの写真)
友達のバンカーショットはプロ並みのバックスピンがかかり、ピン傍に留まり、赤蜻蛉が寄って来ました。

 

見事なるバンカーショット蜻蛉来る
パーならぬ八のグリーンや蜻蛉舞ふ
蜻蛉舞ふ楽しきゴルフ卒寿まで
筋力の衰ふ老躯秋暑し



「パー」は「par(同等)」のことですが、「八」は「スコアの8打」の意味です。 薫風士のスコアはパーの倍のスコアが多くて散々でしたが、ダジャレ俳句など駄句を口遊みながら有馬冨士CCのゴルフをエンジョイしました

 


(2022.9.3の記事)
22118_4 我が手作りの庭の掘り起こした御影石に留まった蜻蛉を撮りました。
赤蜻蛉でしょうか?
青色文字をクリックするとありし日のチュヌをご覧になれます。

 

 

梅雨晴れ間はや蜻蛉飛ぶゴルフ場

 

掲句は「まんぽ俳句と川柳《ゴルフ特集》(季語と自然)」に掲載した拙句です。
我が庭にも本格的に蜻蛉が飛び来るようになりました。(ガーデニング参照

 

撮れ取れと留まり飛び去る赤蜻蛉

交はりつ飛び去る番(つがい)秋茜

      (薫風士)

 

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。
例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。

 

とんぼ

とんぼうも日本海も夕日中

       (山田弘子)

 

この俳句は、上五を「とんぼう」として5音にし、中七の「日本海」は「にっぽんかい」と読ませて7音にし、散文と異なる語法を用いて定型のリズムにしています

 

糸とんぼ

せせらぎやつながり易き糸蜻蛉

      (岩田育左右)

 

赤蜻蛉

小春日や石を噛み居る赤蜻蛉

       (村上鬼城)

 


一般に、「季重なり」は良くないとされますが、この俳句は「冬の季語」(小春日)と「秋の季語」(赤蜻蛉)を用いて情景を詠んでいます。

 

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。