俳句 (Haiku) Feed

2016年6月24日 (金)

《イタリア旅行》 HAIKU & pictures (Trip to Italy)

            

(2024.5.18更新)

青色文字をクリック(タップ)して、「血に染むなドニエプルてふ春の川をご覧下さい。

  

2007年にイタリア(ローマ、ナポリ、ベネチア、フィレンツェ、ピサ、ミラノ)へ旅行した時の俳句と写真を掲載します。

          

(写真はクリックすると拡大します。青色文字をクリックして表示された写真をクリックすると、更に他の写真や動画がご覧になれます。)

(Click a picture to enlarge it. Also, you can see more pictures or descriptions by clicking blue letters.) 

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(トレビの泉)

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爽やかなトレビの泉古希の旅

(sawayakana torebi-no-izumi koki-no-tabi)

    

refreshing Trevi Fountain_

a trip,

commemorating seventieth birthday       

   

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残月や大聖堂の天高し

(zangetsu-ya daiseidō-no ten-takashi)

      

the morning moon_

St. Peter's

clear autumnal day

  

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秋澄むやナポリの丘の昼の月

(aki-sumu-ya napori-no-oka-no hiru-no-tsuki)

       

the daylight moon

the hill of Napoli_

what a clear autumn day!

        

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秋潮の青のきらめきカプリ島

(akishio-no ao-no-kirameki kapuritō)

  

the glittering blue 

an autumnal tide

Isle of Capri

 

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素晴らしき青の洞窟秋の潮 

(subarashiki aono-dōkutsu aki-no-shio)

  

Grotta Azzzurra

in an autumnal tide_

what an experience!

            

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2

ベネチアや船頭の歌澄み渡る

(benechia-ya senndō-no-uta sumiwataru)

   

Venezia_

the skipper's singing voice

clear on the autumn canal

      

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ファサードの色爽やかや聖人像

(fasādo-no-iro sawayaka-ya seizin-zō)

   

the statues of saints_

invigorating colors

of the facade

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2_5

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斜塔押すポーズ遠近天高し

(shatō-osu pōzu-ochikochi ten-takashi)

  

high autumn sky,

tourists pose for 

supporting the tower of Pisa

   

2_3

     

2_4

尖塔の聖人像や天高し

(sentō-no seizinzō-ya ten-takashi)

      

the statues of saints

spiring high on the top_

the autumnal sky

Photo 

     

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2016年6月15日 (水)

晴れても降っても吟行は楽しい!(北琵琶湖吟行俳句アルバム)

           

(2024.6.9 更新)

ここをクリック(タップ)して、「春の屋久島吟行(写真俳句集)」をご覧下さい。

  

2008年5月末に、俳句仲間(神戸同人)と北琵琶湖へ一泊二日の吟行旅行をしましたが、生憎の雨で当初予定のルートを急遽変更して、「観音の里」→「羽衣伝説の余呉湖」→「国友村」→「竹生島」→「長浜のまち」を巡りましたが、晴れても降ってもそれなりに対応すれば吟行は楽しいものです。

ここをクリック(タップ)して、「楽しい吟行・俳句の旅(四季の写真俳句特集)」をご覧下さい。

   

仲間が作成してくれた吟行アルバムを下記に掲載します。アルバム(写真)をクリックor タップし、拡大してご覧頂ければ幸いです。

     

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2016年6月13日 (月)

楽しい吟行の俳句アルバム(岡山城と後楽園ほか)

          

(P.S. 2024.6.8) 

     

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2012年10月に俳句仲間と岡山(宇野港・イギリス庭園~岡山城・後楽園)に渋川で一泊の吟行旅行をしましたが、2015年9月に大学のクラス会で岡山城と後楽園を見学し、岡山出身のクラスメイト秋田氏の名案内で後楽園や岡山城などに対する認識を新たにしました。

6月10日は「時の記念日」でNHKもどこかの時計草を紹介していましたが、ここをクリックすると時計草などの素晴らしい写真が沢山あるブログ「自然風の自然風だより」(Excite.ブログ)がご覧になれます   

青色文字をクリックすると関連の解説記事などがご覧になれます。 

先日、大阪市立大学付属植物園吟行時計草を見た時にふと岡山でのクラス会のことや俳句仲間との岡山吟行のことを思い出し、俳句仲間と吟行旅行をした時に初めて見た時計草のことを思いだしました。

そこで、俳句仲間が作ってくれていた吟行俳句アルバム(玉野市&岡山市後楽園)を写真にしてブログ「チュヌの便り」に載せることにしました。このブログも俳句に興味を持っている人々との新たな交流のきっかけになれば望外の喜びです。      

アルバム(写真)はクリックすると拡大され、仲間の俳句など詳細がご覧になれます。

ちなみに、チュヌの主人(俳号:さとし)の次の俳句が仲間の句会で最高点を獲得しました。夕食後、月見に出かけると、中学生が海蛍をとって賑やかにしていたので我々も海蛍を捕まえようと夢中になったことを詠んだ句です。

・海蛍月見心を奪ひけり

   

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2016年6月 7日 (火)

吟行の写真と俳句(大阪市大付属植物園)

            

平成28年(2016.6.5)に大阪市立大学理学部付属植物園に仲間と吟行に行きました。

時折降る小雨で植物園の睡蓮紫陽花が瑞々しくなり、森も風情が増していました。帰る頃には晴れ上がり、吟行に都合のよい天候でした。

    

睡蓮や小雨程よく瑞々し

  

睡蓮や小雨の水輪リズミカル

  

ハーブ園小雨に燕飛び交ひて

    

笹百合やおすすめコース辿り来て

    

・悠然と夏鴨一羽森の池

   

老鶯の森の静寂に遠鴉

   

老鶯や人声まれに森の奥

   

・たどたどし我が足音や梅雨の森

   

それと聞き撮りし一輪時計草

    

青色の文字をクリックすると解説記事などがご覧になれます。写真はクリックすると拡大されます。     

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2016年5月29日 (日)

バラ・ばら・薔薇 《俳句と写真・特集》

         

(P.S. 2022.6.6)

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赤いバラは根付きが悪くて弱いのか、土の手入れが下手なのか、数年前に買った年に咲いたきり、咲きませんでした。

今年は一輪咲いて喜んでいますが、雨滴の重さに耐えかねているようです。

  

大薔薇の赤き一輪雨に耐へ

  

関東甲信地方は今日梅雨入りしました。

  

(P.S. 2022.5.21)

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう  

俳句《椎の花》(綾部バラ園吟行の俳句と写真)

をご覧下さい。

  

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5フラワータウンの高木邸のバラの庭で開催される恒例のチャリティ・オープンガーデン・ミニコンサートは、今年もコロナ禍の緊急事態宣言の実施により、昨年に引き続き開催されず、梅雨入り前の吟行日和を神戸市の須磨離宮公園のバラ園でエンジョイしました。

 

須磨離宮公園・バラと噴水(吟行の俳句と写真)」をご覧下さい。

 

(青色文字をクリックすると俳句の詳細や写真などをご覧になれます。)

   

(下記の2句は2016年のコンサートの紹介を兼ねて詠んだ拙句です。演奏や庭の写真など詳細に興味のある方はココをクリックしてご覧下さい。)

  

マリンバとピアノのデュオやバラの庭 

  

ポップスに手拍子弾むバラの庭 

   

薔薇の俳句と写真をインターネットで検索すると、歳時記の「バラ」の俳句は「雨宿りしてしばらくはバラの前(山口青邨)」など84あるが、現代俳句が多い。

伝統俳句はカタカナより漢字を好む傾向があり、「薔薇」を用いた俳句は1,200句余り掲載されている。

歳時記(俳誌のサロン)の「薔薇」の冒頭の俳句など、例句を抜粋させて頂きます。詳細は青色文字の季語をタップしてご覧下さい。

  

薔薇(1

寫眞の中四五間奥に薔薇と乙女 

        (中村草田男)

この句の鑑賞には「増殖する歳時記」の清水哲男氏の句評が参考になる。 

  

薔薇(2

薔薇の香の紛々として眠られず 

         (正岡子規

    

薔薇(3

手の薔薇に蜂来れば我王の如し 

        (中村草田男

      

薔薇(4

咲き切つて薔薇の容を越えけるも 

        (中村草田男)

   

薔薇(5

瞑るは見ることのため薔薇の花 

        (秋山牧車)

 

薔薇(6

薔薇買って帰れば何か言はれさう 

         (山口俊平)

  

薔薇(7

薔薇熟れて空は茜の濃かりけり 

         (山口誓子)

      

薔薇ちるや天似孫(テニソン)の詩見厭(あき)たり

         (夏目漱石

    

薔薇に付け還暦の鼻うごめかす

         (西東三鬼

   

己れ刺あること知りて花さうび

         (高浜虚子

   

薔薇匂ふはじめての夜のしらみつゝ

         (日野草城

    

薔薇園一夫多妻の場を思ふ    

         (飯田蛇笏

    

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2016年4月17日 (日)

「みどりの日」の俳句を読んで思うこと。

              

 

ロシア軍のウクライナ侵攻によって、多大の犠牲者が生じています。

 

プーチン大統領の侵略政策は決して許すべきではありません。しかし、経済的制裁の悪影響は世界に広がっており、持久戦に耐える覚悟が必要ですが、事態は持久戦で済まないかもしれません。

 

已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、紛争解決案を提言しました。青色文字をクリック(タップ)して、梅東風や届け世界にこの思ひ血に染むなドニエプルてふ春の川に書いた思いを一読し、シェアして頂ければ望外の喜びです。

 

5月4日は「みどりの日」です。

1989年(昭和64年)に今上天皇の即位に伴い12月23日が「天皇誕生日」とされ、そして、1948年の祝日法施行以来「天皇誕生日」であった「4月29日」は昭和天皇に因んで「みどりの日」とされ、更に2005年(平成17年)の祝日法改正により「昭和の日」となりました。それゆえ、2007年以降は「みどりの日」は5月4日です。 

  

戦後80年間日本が戦争に巻き込まれず平和を維持できたのは憲法第9条を中心とした平和憲法と自衛隊の存在のお蔭ですが、憲法を改悪すれば国際間の緊張を高め、戦争のリスクを増大することになるでしょう。

    

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2016年3月 3日 (木)

「春雪・春の雪」《雪の俳句を鑑賞しよう》

(2025.5.21 更新)

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冒頭の写真は、5月18日にサンシビック尼崎の大ホ-ルで開催された伝統俳句協会関西支部の俳句大会で頂いた入選句集の一部分です。写真をタップ拡大して入選句をご覧下さい。薫風士の「春の雪」が、応募総数1339句の中で、吉田節子選に入選しています。

   

ここをクリック(タップ)して、「俳句365 haiku (138) 《初夏5 Kunpūshi》」の「伝統の俳句大会初夏のアマ」をご覧下さい。

 

二番目の写真は、3月3日 放映のNHK-TV ニュース画面の一部分です。

  

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この写真は、まん歩して2月21日に撮った雪景色です。
 

   

雪遊び技を極めて金メダル

    

上記の俳句は、平野歩夢の快挙(「北京2022」スノーボード金メダル)を称えて、2016に書いた「春雪」の記事に追加しました。

    

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写真は2020年大晦日に孫と作った雪ダルマです。   

2016.3.1には春の雪が降り、この記事を書きました。

 

   

「歳時記」の「春の雪」を紹介させて頂きます。  

(青色の文字をクリックすると例句の詳細や解説がご覧になれます。)

   

春の雪(1)

冒頭には種田山頭火の俳句「春の雪ふる女はまことうつくしい」があり、

春の雪(2)」の冒頭には

「春の雪しきりに降りて止みにけり(白雄)」があり、

春の雪(3)」の冒頭には久保田万太郎の「泣蟲の杉村春子春の雪」という句があり、

春の雪(4)」の冒頭には

「春の雪青菜をゆでてゐたる間も (細見綾子)」があります。

  

春の雪(5)」の冒頭句は

「良寛のひとりあそびに春の雪 (高島茂)」ですが、

「唇に触れて消えゆく春の雪」(田所洋子・雨月)や「二・二六とふ日のありし春の雪」(水原春郎・馬醉木(あせび))など味わい深い俳句が掲載されています。

  

春の雪(6)」の冒頭には

「逢ふための一歩踏み出す春の雪(清水甚吉)」があり、

春の雪(7)」の冒頭には

一茶の俳句「古郷や餅につき込む春の雪」があります。

   

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2016年2月23日 (火)

「2.22」 と 「2.26」 は何の日か? 《虚子と碧梧桐》

                

222日は高浜虚子(俳人、1874.2.22~1959.4.8)の誕生日で、226日は河東碧悟桐(俳人、1873.2.26~1937.2.1)や与謝野鉄幹(歌人、1873.2.26~1935.3.26)の誕生日です。

(青色の文字をクリックすると解説などがご覧になれます。)

 

河東碧悟桐は高浜虚子の唱導した「客観写生」「花鳥諷詠」に対抗して新傾向俳句・自由律俳句を推進しました。

   

たとふれば独楽のはじける如くなり

  

この俳句は、碧悟道が亡くなった際に高浜虚子が贈った弔句として有名ですが、そのことを知らなければこの句は何を例えて詠んだのか全く分かりません。

 

高浜虚子は4月8日に亡くなりましたが、椿を愛していたことから虚子の命日は「椿寿忌」とも言います。

椿は生命力が旺盛で繁殖力もあり、実生の木が次々と生えてきます

   

赤い椿白い椿落ちにけり

  

この句は河東碧梧桐の代表句ですが、正岡子規の指導を共に受けた高浜虚子と河東碧梧桐の何か不思議な縁を感じます。

    

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写真は今年(2016年)10歳(人間の60歳超)のチュヌです 

   

222日は愛猫家には大事な「猫の日」ですが、226日はチュヌの誕生日です。

     

政治の分野に目を向けると、222日は「竹島の日」です。

 

226日は1936

には226事件(昭和維新を天皇に訴えようとして決起した陸軍青年将校によるクーデタ未遂事件)が起こり、翌年には日中戦争が勃発しています。

 

竹島や尖閣諸島の領有権問題は日本が解決すべき重要な国際問題・政治的課題ですが、次の衆議院選挙で与党・野党のどちらが政権を取るにしても、国際法に則て平和的解決の努力をしてほしいものです。

   

米国に目を向けると、222日はジョージ・ワシントン(1732.2.22~1799.12.14アメリカ合衆国初代大統領生誕の日です。 

 

米国では11月の大統領選挙を控えた民主党と共和党の候補者指名争いの行方が注目されます。 

      

現在、米国では民主党のヒラリー・クリントン前国務長官とバーニー・サンダース上院議員が接戦状態です。目下、共和党ではドナルド・トランプ氏(実業家)がリードしていますが、トランプ氏が米国大統領に選ばれるようなことになれば、日本にとっても最悪の事態になるのではないでしょうか?

 

そのようなことにならないことを祈っています。

          

「チュヌの便り」(俳句談義」や「政治談議」など)をご覧下さい。

       

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2016年2月17日 (水)

「旗日」は死語か? 「建国記念の日」の俳句を読んで思うこと

             

(2025.2.14 更新)

2月7日は「北方領土の日」ですが、2月7日が「北方領土の日」とされたのは、下記の写真のように、1855年2月7日(旧暦 安政元年12月21日)に「日魯通好条約(日露和親条約)」が調印されたことに因んでいます。

   

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写真は、外務省の記事の一部分です。

  

 

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これらの写真は、2月9日午後7時のNHK-TV ニュース画面の一部分です。

   

   

    
ロシアのプーチン大統領は国際条約を破り、日本の北方領土になし崩しでロシア住民を移住させています。

 

この事態を放置すると、ロシアの住民を保護するという口実で軍事侵攻を推し進め日本の領有権を略奪する恐れがあります。

 

日本の平和を維持するためには、共産主義専制国家が付け入る隙を生じないように、自由主義圏との連携を堅持しつつロシアとの平和交渉を粘り強く推進しなければなりません。

 

そのために、全ての政治家が公明正大なクリーンな政治を大局的見地で推進してくれることを切望しています。

   

戦争と平和(俳句と川柳:終戦記念日特集)」をご覧下さい。

   

春浅し命の限り句を口に

建国日思ひを新た己が役          

日の丸が民家の門に建国日            

          (薫風士

  

某俳句会で次の俳句が投句され、様々な意見が出て俳句談義が盛り上がりました。

  

旗日とふ日本語ありき建国日

  

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作者は「旗日」は死語になっていると考えてこの俳句を作っています。

 

いずれにせよ、俳句は好き好き日章旗に対する思いも各人各様でしょう。

  

(青色の文字をクリックすると例句や解説記事などをご覧になれます。

建国記念の日」は戦前は「紀元節」と言っていました。

   

梅正に綻びそむる紀元節

      正岡子規)

  

旗日とやわが家に旗も父もなし

         (池田澄子)

 

この俳句について、「増殖する俳句歳時記」の清水哲男氏の句評には「もはや死語の感のある旗日」とあります。

「旗日」という言葉は、現状では「死語」か「老人語」とみなされるでしょう。

  

2月11日を建国記念日とすることは、古事記などの神話に基づいていることを認識して、日本の歴史や未来に思いをはせて日本の平和を守り、「旗日」や「日章旗」が平和国家のシンボルとなることを祈っています。

  

究極のLOVE」(Ultimate LOVE)をご覧下さい

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

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2016年2月 7日 (日)

「東風・こち」を詠んだ俳句で考えたこと

       

(P.S. 2022.3.12)

ウクライナ紛争について、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、記事を書きました。

青色文字をクリック(タップ)して、ご覧下さい。

血に染むなドニエプルてふ春の川」や「春一番この発言はおぞましき」をご覧下さい。

      

(2016年2月の記事)

「歳時記」(俳誌のサロン)の春の季語「東風」(こち)の例句を気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

  

東風1

東風吹くや耳現るゝうなゐ髪

        (杉田久女)

この句について、加藤楸邨は講談社版「日本大歳時記(春)」で次のように評しています(抜粋)。

「東風に吹き分けられた間から愛らしい耳が現れてきたところを詠んだもの、まことに微妙な把握のしかたであるといえよう。・・(省略)・・

この句は「春風や」ではまったく死んでしまう。春風では出せない風の感触があるからだ。もちろん語感のちがいだけでないもない。東風という春、東から吹く風の伝統的な感じと、「吹く」のはたらいている動きとが、相伴って「耳現るゝうなゐ髪」をすこぶる微妙に生かしているからである・・(省略)・・」    

   

東風2

夕東風に赤提灯の点り初む 

        (稲畑廣太郎)

   

東風3

のうれんに東風吹くいせの出店かな

        (与謝蕪村

   

東風4

祝ぎ色の東風に押されて会場へ

        (稲畑廣太郎)

(「花鳥」六十周年、五百号祝句)

   

東風5

軍隊の短き言葉東風に飛ぶ

       (竹下しづの女)

着ぶくれて馬耳東風を通す夫

        (塩千恵子)

          

飼主の香に犬駆け来東風吹きて

この俳句はチュヌの主人が作った句ですが、カ行の言葉を集めています。  

   

ウイキペディアの「東風」の項を見ると、季語以外の解説に

「中国は射程距離が1万キロ以上あり、中国本土よりアメリカ合衆国本土まで到達可能な『東風41』という弾道ミサイルを開発中」との記事があり、また、日経新聞Web刊のコラム(2016.1.28の有料会員限定記事)によると、

「1970年に初の人工衛星打ち上げに成功した中国は、ソ連・ロシアから提供された技術をコピーしながら宇宙計画を継続し、03年には初の有人宇宙船「神舟」、07年に月探査機、10年には中国版の全地球測位システム(GPS)衛星『北斗』をそれぞれ打ち上げるなど、着々と成果を出してきた。中国は順調に行けば18年にも独自の有人ステーション『天宮』の中核部分を打ち上げ、その後、順次追加パーツを合体させて20年にも運用を開始する見通しだ。」

とのことです。

  

北朝鮮もミサイルを開発・発射実験しており、今朝のNHKニュースによると、自衛隊は政府の命令を受けて迎撃ミサイルPAC3を防衛省に配備したとのこと、外国の「ポチ」となることなく平和憲法の堅持により平和外交を促進すると共に、防衛力を適時強化して、国民を守る堅実な政府が確立されることを期待しています

    

トップの欄・「俳句HAIKU」、または、ここをタップ(クリック)すると、最新の全ての記事が掲示されます。記事のタイトルをタップしてご覧下さい。

  

俳句 《春隣・春近し》

        

(2023.2.2更新)

勇み足仕切り直しや春近

まんぽ道駄句口遊み春近し

春近き時雨上がりの煉瓦道

春近き梢を映す(にわたずみ 

春隣夫婦の日なるミニ句会

         (薫風士)

          

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「薫風士の思い」を記事の最後に補足しました。(2021年12月)

   

  

開館へ向けて一気に春隣  

       稲畑汀子

この句は虚子記念文学館の開設準備を詠んだものでしょう。

   

叱られて目をつぶる猫春隣

    久保田万太郎

   

歳時記(俳誌のサロン)の例句で「取り合わせ」が「春隣」という季語に感覚的にマッチした俳句を各ページから1句ずつピックアップ・掲載させて頂きます。

青色文字の「春隣」をクリックすると詳細をご覧になれます。

   

春隣1

田畑にめりはり見えて春近し  

     (久崎富美子)

    

春隣2

芽を一つほぐすあぢさゐ春隣  

      (永見博子)

 

春隣3

髪切つてピアスを選ぶ春隣  

      (宮坂恒子)

    

春隣4

絵手紙に添へし一句や春隣  

      (高橋秋子)

    

春隣5

旅誘ふちらしの増えて春隣  

      (楯野正雄)

     

春隣6

春隣水車は光弾きゐて  

       大橋晄

     

春隣7

土佐堀のたゆたふ水も春隣  

       大橋晄

    

上記2句の掲載誌は「雨月」ですが、この俳誌のHPには「主張 虚子唱道花鳥諷詠の道の主客合一をめざす」とあります。

       

季語巡り ~俳句歳時記~には季語の解説とともに季節感のある次の句や凡茶の興味ある句などが掲載されています。

 

春近し雪にて拭ふ靴の泥 

      沢木欣一

  

車窓より瀬戸の島山春隣 

      星野立子

      

なお、春隣7には、次の俳句があります。

友情に国の壁なし春隣 

      (丸田信宏)

     

俳句談義18:政治家と俳句」に於いて述べたように、「日本人は自然を愛し平和を愛する国民であることを俳句やブログで内外に発信し、日本の平和のみならず、国際親善世界平和のために少しでも役立てたい」という思いの薫風士(亡きチュヌの主人)の俳句を最後に追記します。

   

春隣チュヌ元気かと師の電話

水際のコロナ対策春隣り

  

年越やオミクロン株蔓延りて(医療の在り方)大晦日・大年の俳句(岸田内閣に望むこと)」、「(冬の俳句特集)不意打ちのオミクロン株冬の雷をご覧下さい。

オミクロン株の感染拡大が世界的に急増していますが、ワクチンや治療薬の開発・普及により、極端な「水際対策」や「緊急事態宣言」が不要になることを切望しています。

   

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

トップ欄か、この「俳句HAIKU」をタップすると、最新の全ての記事が掲示されます。

  

2016年1月22日 (金)

「初句会」の俳句

                    

「初句会」(新年の季語)の俳句はWEBの歳時記に201句あり、冒頭と最後の句を下記に掲載しますが、青色の文字をタップすると、例句の詳細や解説記事をご覧になれます。

   

初句会美しく風邪ひき合ひて

        本橋愛子

  

恙なきをまず称えあい初句会  

        浦川哲子

         

ねんごろな伝言とどき初句会  

        中村汀女

  

ゆらゆらと人妻の香や初句会  

        鈴木鷹夫

  

受付のロビーはなやぐ初句会  

       長崎小夜子

  

初句会珠の言葉の湧き出よ

     (深見けん二)

(出典)俳人協会・俳句文学館俳句カレンダー鑑賞(平成26年1月)

  

仲間の初句会で高得点を得た句を下記に紹介させて頂きます(順不同)。

  

一口づつ母を励ましなづな粥  

        文子

   

人の日や官庁街にカレーの香  

           順子

   

インターホンの画面はみ出す白マスク 

        美娜

  

初空やプラス思考のこころざし  

        美津子

  

追憶の音突いてみる羽子日和  

        かず

  

紛争の絶えぬ世の中に入る  

           律子

   

芝焼きて髪膚に残る火の匂ひ  

        良子

   

土の香を戸板に並べ冬菜市  

           眞知子

   

青年の席譲りにも淑気かな  

           寧伸

  

カーテン開け思はず合掌初茜  

         昭夫

  

人類も七百万年御慶かな  

           輝雄

  

三鈷の松摘みて寿ぐ初遍路  

           栄治

   

一億の祈りそれぞれ初御空  

        さとし

     

冒頭の句(老老介護?を詠んだ句)は互選で最高得点です。

現代の世相などを反映する分かりやすい佳句が多いので、少しコメントします。

「初空や」は91歳の元気な句友が瀬戸内寂聴さんの話を聞いて詠んだ句。

(『チュヌの便り』(究極のLOVEを実践しよう!など)を読んで作った句か?」と、チュヌの主人は一瞬糠喜びをしていました。)

三鈷の松」は高野山の伝承を踏まえて詠んだ句。最近は遍路をしている若者もいるようです。

最後の句(「一億」)は太平洋戦争末期の「一億玉砕」や安倍政権のスローガン「一億総活躍社会」などを念頭において、テロや大災害の無い世界の平和を祈りつつ詠んだ句です。

  

インターネットの歳時記(2015.1.~2016.1 作成)には「初詣」の俳句は650句ありますが、最後の句を抜粋させて頂きます。

 

初詣いくさなき世を合掌す

     (風鈴 久保東海司)

     

チュヌの主人は初詣を神でするばかりでなく、普段は天に思いをはせて祈りを捧げています。機会があれば寺院、教会、モスクなど何処でもお祈りします。アラーの神や神の子イエスを信ずるのもそれはそれで結構ですが、科学の進歩した現代に生きる人間として独善的排他的狂信に陥ることなく、世界の人々に賢明な宗教心を持ってほしいものです。

テロや戦争がなくなるようにUltimate LOVE」を実践する人々が増えることを祈っています。         

(青色の文字をクリックすると解説や例句の詳細をご覧になれます。)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

 

   

2016年1月12日 (火)

季語・季題が「大寒」の俳句を集めました。

                    

インターネット「歳時記」の季語が「大寒」の俳句から各ページの冒頭句など下記に引用させて頂きますが、青色文字をクリック(タップ)して例句やリンク記事などをご覧下さい。

   

大寒1 

大寒の埃の如く人死ぬる   

         (高浜虚子)

  

大寒の埃の如くコロナ死も

         (薫風士)

令和の敵は戦争のみならず独裁政権の腐敗や新型コロナウイルス変異株です。

   

大寒2

大寒と敵のごとく対ひたり 

        (富安風生

  

大寒3

大寒の街に無数の拳ゆく 

        (西東三鬼

  

大寒4

大寒や水吹かれ軍鶏きほひたつ  

         (高島茂

   

大寒5

大寒や夜中に起きて坐りけり  

       (伊万里梅城)

  

大寒6

あゝとひて吾を生みしか大寒に 

         (矢島渚

   

きごさい歳時記」には「大寒の大々とした月よかな」(一茶)や「薬のむあとの蜜柑や寒の内」(正岡子規)など、十数句あります。

   

今朝のNHKテレビで滋賀県守山市「菜の花畑」を上空から中継放送していました。温暖化の影響で例年よりも早く菜の花も満開になっているようです。

       

高浜虚子の人柄に興味を抱き、「俳句談議」を書き、虚子の句「大寒の埃の如く人死ぬる」について新解釈を試みました。

昨年(2015年)は国連創設70周年、戦後70周年など節目の年でしたが、安保関連法案が強引に可決されました。

今年は参議院選挙がありますが、衆参同時選挙が強行される可能性もあります。

日本の平和を70年間守ってきた平和憲法が疎かにされたり、テロに巻き込まれたりしないことを祈りながら、俳句談議などを書いていますが、専守防衛の自衛隊が外国と同様の普通に侵略戦争が出来る軍隊になることは阻止しなければなりません。そのようなことになれば、多少でも戦争を知っている世代の者としては内外の戦争犠牲者に対して申し訳が立たないという思いでブログを書いています。

               

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

   

2015年12月30日 (水)

「初夢」の俳句

         

(2025.6.10 更新)

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冒頭の写真は、2024年に句友が知人から頂いた絵手紙の年賀状です。

 

2024年4月に岸田文雄首相が米国を公式訪問し、「日米同盟の深化を確認し、インド太平洋地域での協力を話し合う」とのことで、バイデン大統領主催の晩餐会には、ファンロンパイ日EU俳句交流大使(初代EU理事会議長)との俳句の交流や2014年のオバマ大統領来日の歓迎晩餐会などを念頭に、「俳句を通じて世界平和を!」の外交を推進してくれることを願っていましたが、その願いは叶わず、米国はトランプ政権に交代することになりました。

      

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このNHK-TV ニュース画面(一部分)のように、石破茂内閣の人気は当初から低迷していますが、石破総理大臣には、お互いに足らずを補い、「柔剛を制す」の諺どおり、「単なるポチ」にならず、「偽りの無い」・「有りの儘の素顔」で「世界の人々の信」を得て、「日本の平和」・「世界平和」の為に尽力されることを願っています。

  

石破茂首相の「柿」の俳句「奈良の柿 郷(さと)にも浦にも 茂る秋」の「秋」は「かな」に変えた方が、ご自身のPR効果が増すのみならず、俳句として「季重なり」も解消されます。

  

「ぺんは剣より強し」なので、「まんぽ俳句」を口遊んで、ご自身の健康管理と表現力を磨いて頂きたいですね。

   

ワシントンの天へ初夢龍の如

「龍天に昇る」という春の季語を捩って、「天へ」「龍の如」としています。

  

初夢の平和の夢想現にも

(「夢想」は「むそう」、「現にも」は「うつつにも」、と読んで下さい。

         (薫風士)

  

関係の方々が「《初仕事・仕事始・出初》能登半島地震緊急支援にオスプレイを!」や「俳句談義(3):虚子の句「初空や」の新解釈:大悪人は誰か?」などを読んで、俳句HAIKUの記事に込めた熱い思いを皆さんとシェアして頂ければ、うれしいです。

 

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この写真は、同期や俳句友達などから頂いた2024年の年賀状から龍の絵の部分を集めて撮ったものです。

      

   

初夢やシュライン通り句碑並木

        (薫風士)

  

芦屋から希望の丘へ、そして、ワシントンまで、松尾芭蕉や正岡子規、高浜虚子や金子兜太など、俳人所縁の各地から、花と平和の俳句の回廊が龍の如く、日本の初空を昇ることを夢見ています。

    

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「俳句HAIKU」の記事「初暦の俳句」をご参照下さい。

      

  

記事や例句の詳細は青色文字(タイトルや季語)をクリックしてご覧下さい。

          

(2015.12.30の記事)

インターネットの歳時記の「初夢」から各ページの冒頭の俳句を掲載させて頂きます。

  

初夢1 

初夢に古郷を見て涙哉

         (一茶

  

初夢2

初夢に海鵜きたりて泣きじやくる  

        (高島茂)

   

初夢3

初夢の淫らと云ふほどには非ず  

        (竹内睦夫)  

   

初夢に母現れし八十路かな

法王のオバマ訪問夢始め

初夢や夢の中にも夢想して

     木下さとし

   

世界の有力な政治指導者や宗教指導者が一堂に会して、宗教や人種の違い・覇権争いなどから生ずる戦争を防止する根本的な解決を協議して呉れないか!?!」と夢想しています。

   

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

       

2015年12月22日 (火)

《新年・正月・一月》

             

(2025.1.26 更新)

初夢の俳句や「新年の俳句《三ヶ日》」、丹波篠山・戎神社吟行」などをご覧下さい。

   

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青色文字(タイトルなど)をクリックすると俳句や解説などがご覧になれます。

    

写真はタップして拡大できます。

   

   

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現代の俳句に於ける季語の在り方」について考えました。  

猿回し」《季語とは何か》をご覧下さい    

      

    

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親戚が贈ってくれた高浜虚子所縁の西山酒造の原酒お節料理にピッタリでした。

   

    

故郷の原酒屠蘇に祝ひけり    

    

(2015.12.22    

「正月」の俳句を歳時記(俳誌のサロンから下記の通り抜粋・掲載させて頂きます。

   

正月1

大雪となりて今日よりお正月

       (前田普羅)

  

正月2

正月の子供に成て見たき哉

       (小林一茶

  

正月3

枯木に鴉が、お正月もすみました

       (種田山頭火)

        

初空1 

初空の藍と茜と満たしあふ

       (山口青邨)

    

みづいろのやがてくれなゐ初み空 

       (鷹羽狩行)

   

初空に残る朝月上京す  

       (稲畑汀子)

   

初空2

初御空鴉東へ鳩西へ  

      (稲畑廣太郎)

  

初空3

いづくともなき合掌や初御空   

       (中村汀女)

   

真青なる初空仰ぎ初心  

       (大橋敦子)

      

高浜虚子の人柄に興味を抱き、「初空や大悪人虚子の頭上に」の新解釈を試み、「虚子の句『初空や』の新解釈:大悪人は誰か?」を書きました。

俳句談義(3)」や初暦の俳句」もご笑覧下さい。

「きごさい歳時記」の「初空」の句はここをクリックしてご覧になれます

        

俳誌のサロン」「季語別俳句集 一月」の数十個の季語、無数の例句から、気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

  

元旦や天に轟け大般若

      (伊万里梅城)

   

一湾に日のゆきわたり大旦

       (鷹羽狩行)

   

ちちははも夫も仏や初明り

       (上野章子)

   

年玉を妻に包まうかと思ふ

       (後藤比奈夫)

    

明日死ぬる命めでたし小豆粥

        (高浜虚子)

この俳句が作られた背景をご存知の方があれば教えて頂きたいが、ウラハイ=裏「週刊俳句」に下記の記述(抜粋)がありました。

「掲出句には、一休宗純(立川談志師匠にそっくり)の「門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」という風狂はない。どちらかというと子規の『病牀六尺』二十一の、
余は今まで禅宗のいわゆる悟りといふ事を誤解して居た。悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思つて居たのは間違ひで、悟りといふ事は如何なる場合でも平気で生きて居る事であつた。

に連なる諷詠である。」

    

初日呑むと夢みて発句栄ゆべく

        (正岡子規)

    

子規の俳句データベース(新年)」の冒頭にはユーモラスな句、ほのほのや鼾忽ち絶えて春があり、次のページには、「紀元二千五百五十五年なり」という句がありました 

    

1940(昭和15年)は皇紀2600年にあたり、紀元二千六百年頌歌(東京音楽学校作詞・作曲)が1938年(昭和13年)に発表されました。

その歌詞を幻冬舎新書「日本の軍歌」から抜粋すると、

1番には、「紀元は二千六百年ああ一億の胸は鳴る」

2番には、「歓喜あふるる・・・はるかに仰ぐ大御言」

3番には、「ああ報国の血は勇む」

4番には、「世紀の文化・・・あゝ燦爛のこの國威」 
5番には、「正義凛たる旗の下 明朗アジヤうち建てん 力と意氣を示せ」

など、国威発揚の美辞麗句のオンパレードです。この歌が発表された翌年には太平洋戦争に突入しました。戦争末期には「一億玉砕」の本土決戦を軍部が主張し、広島・長崎の原爆投下でようやくポツダム宣言受諾の決定がなされたのです。

戦後70年の節目の年である2015年は紀元(皇紀)2675年にあたります。

無数の犠牲者の筆舌しがたい犠牲の礎によってもたらされたともいうべき平和を堅持したいものです。 

           

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2015年12月11日 (金)

「去年今年」の俳句28句

        

青春の思ひ貫き去年今年

去年今年在りのままの吾甘受して

去年今年他人(ひと)の拘り甘受して

去年今年人の善意を諾ひて

足らざるを補ひ合ひて去年今年

ストレスを溜めない工夫去年今年

和を願ひバランス求め去年今年

 

老ひしとも新たな夢を去年今年

即興の俳人目指し去年今年

加速する刻に逆らひ去年今年

  

人類の起源は一つ去年今年

去年今年宇宙は廻りめぐるかな

良心が平和を守るや去年今年

ガンジーの心繋がむ去年今年

 

広めむや花鳥諷詠去年今年

AIを使ひこなして去年今年

去年今年まんぽ俳句を隗よりと

我がブログ巡る楽しさ去年今年

 

四代の長寿を祈り去年今年

句に遊び余生を生きむ去年今年

去年今年一歩踏み込み考へて 

和を祈り果てし無き夢去年今年

老ひたれば無欲の牛歩去年今年

終活の終りは知らず去年今年

我が道を一歩一歩と去年今年

去年今年朝日に祈る我が思ひ

匙なげず和平を祈り去年今年

 

去年今年平和を祈り南無阿弥陀仏

          薫風士

   

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2025年1月4日未明の薫風士のブログ記事「俳句HAIKU」へのアクセス累計合計が「1,234,888」、1日あたりの平均が「308.88」と、縁起の良い「八」の数字が並んでいたので、スマホで記念に写真を撮りました。

   

拙句の最後の俳句は高浜虚子の俳句「明け易や花鳥諷詠南無阿弥陀仏」と「去年今年貫く棒の如きもの」を捩ったものです。    

  

ウイキペディアによると、「南無阿弥陀仏」の意味は次の通りです。

  

「南無」はナモー(namo)の音写語で「礼拝、おじぎ、あいさつ」を意味するナマス(梵: namas)の連声による変化形。「礼拝」から転じて帰依(śaraṇāgamana)を表明する意味に用いられ、「わたくしは帰依します」と解釈される。「阿弥陀」は、その二つの仏名である「アミターバ(無量の光明, amitābha)」と「アミターユス(無量の寿命, amitāyus)」の「はかることのできない(無量)」というアミタ(amita-)のみを音写したもの。

すなわち、「南無阿弥陀仏」とは「わたくしは(はかりしれない光明、はかりしれない寿命の)阿弥陀仏に帰依いたします」という意味です。

    

「去年今年」(「こぞことし」新年の季語)の俳句を「歳時記」(俳誌のサロン)の各ページの冒頭句など幾つか気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

    

去年今年1

我をのせ廻る舞台や去年今年

        (上野泰

  

去年今年2

去年今年闇にかなづる深山川

       (飯田蛇笏 

  

去年今年祈りの中にある時間

(稲畑汀子・高浜虚子の孫)  

  

棒も又折れゆくものや去年今年

(稲畑廣太郎・高浜虚子の曾孫) 

    

去年今年3

去年今年貫く棒の如きもの

     高浜虚子

  

ここをクリック(タップ)して虚子の俳句『去年今年貫く棒の如きもの』の棒とは何か?」をご覧下さい。

    

去年今年4

いつの間に一と眠りして去年今年

        (瀧春一)

  

 去年今年5

だんだんと人と離りて去年今年

       (志解井司) 

  

去年今年6

去年今年老父母のなきやすらぎに

       (竹内弘子)

  

去年今年7

片づかぬ書斎に馴染み去年今年 

     (稲畑汀子

  

若者に元気を貰ふ去年今年

     (稲畑汀子)

         

ごきげんよう!「NHK俳句に学ぶ」むかご66さん(選者:高野ムツオさん)に、ゲスト:大島映二さん(将棋棋士)の次の俳句があった。

 空港に 世界の時刻 去年今年      

     

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2015年12月 9日 (水)

「12月・師走」の俳句集

            

(2024.12.27 更新)

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冒頭の写真は、2024年12月5日午前5時55分現在の俳句HAIKU へのアクセスですが、累計数「1,219,373」や1日当たりの平均値「307.30」など、数字が対称的に面白く並んでいます。

  

芭蕉や一茶の俳諧の世界・元禄文化などもよいが、現代に生きる者としては現代の俳句を作り、平成文化・令和の平和をエンジョイしたいものです。

  

除夜・除夜の鐘》をご覧下さい。

  

(P.S. 2022.12.8)

12月の8日や9日は何の日か、思い返してみませんか?

  

「太平洋戦争開戦の日」や「漱石忌」です。

  

(青色文字のタイトルをクリックすると俳句や解説記事がご覧になれます。)

  

歳時記(俳誌のサロン)の「季語別俳句集12月」はここをクリックしてご覧になれます

     

(2015.12.9の記事)    

「光陰矢の如し」今年(2015年)も12月、「師走」「極月」です。

フランスに限らず、テロ対策で欧米は慌しい動きを見せています。

 

無事に年が暮れることを祈りつつ、平和の俳句を広めたいという思いで、このブログを書いています。 

       

インターネットの歳時記の「師走」の冒頭の句を抜粋・掲載させて頂きます。

    

師走1

水仙にたまる師走の埃かな

          几董

  

師走2

仕事場に泊り込みたる師走かな

      森川暁水

  

師走3

女を見連れの男を見て師走

         高浜虚子

  

師走4

市に入りてしばし心を師走かな

           素堂

   

上記の虚子の俳句「女を見」について、「増殖する歳時記」において清水哲男氏が尤もな批評をしています。

「師走の特性を街にとらえて、実にユニーク。ユニークにして、かつ平凡なる詠み振り。でも、作ってみろと言われたら、たいていの人は作れまい。少なくとも私には、逆立ちしても無理である。最大の讃め言葉としては、「偉大なる凡句」とでも言うしかないような気がする」

  

「12月8日」を詠んだ句が沢山ありますが、太平洋戦争を想起させる俳句が殆ど無いのは、戦争を知らぬ世代の句が多くなったということでしょうか。 

 

一部を次に抜粋・掲載させて頂きます。

  

十二月八日起立する肢が見ゆ  

         (高島茂)

  

十二月八日と気づく朝かな  

        (稲畑汀子)

   

十二月八日戦争を知らぬ子と  

       (小林のり人)

  

十二月八日の海を見てゐたり  

       (石田きよし)

  

十二月八日の夜の長湯かな  

         (青山丈)

  

十二月八日の兄弟喧嘩かな  

       (土井田晩聖)

   

十二月八日を言ひて疎まるる

        (森田尚宏)

  

十二月八日うつすらと覚えてゐる

        (竹内弘子)

                 

俳誌のサロン」というサイトには「歳時記」も掲載されているので、上記の「師走」や「12月」などに限らず、「数へ日」「年の暮」「年惜しむ」「年用意」など季語別に無数の俳句を見ることが出来ます。

また、色々な俳誌の「触り」の部分などを見ることが出来、俳句愛好者には便利なサイトです。

   

正岡子規の「師走」の俳句を検索したところ、「WebM旅」というサイト「子規俳句 季語・季題検索 冬 時候 師走」に、「いそがしく時計の動く師走哉」など沢山の句がリストされていました。

           

芭蕉俳句全集(季題別)」には次の句があります。

 

かくれけり師走の海のかいつぶり

節季候の来れば風雅も師走哉

旅寝よし宿は師走の夕月夜

雪と雪今宵師走の名月か

      

最後に拙句を掲載します。

朝刊の折り込みの嵩師走かな

  

平和を維持するための思いを綴った「政治談議」なども、お暇があれば、ご覧下さい。

                    

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2015年11月13日 (金)

辞世句(川柳・俳句)特集

               

10月29日には早くも年賀葉書発売され、今日(11月11日)は友人から喪中欠礼の葉書を受け取った。

ご尊父が104歳の天寿を全うされた由である。

長寿だから、弔意でなく祝意を表したい気になる。

 

日本は平和を維持したお蔭で世界一の長寿国である。

 

そこで、ふと、辞世の句俳諧川柳俳句)を集めてブログを書くことを思いついた。

 

(作者名など青色文字をクリックすると、それについてウィキペディアの解説等がご覧になれます。)

 

あさがほにけふは見ゆらむ我世かな 

         (荒木田守武)

 

浮世の月見過しにけり末二年 

          (井原西鶴)

 

旅に病んで夢は枯野をかけ廻る 

          (松尾芭蕉)

 

月も見て我はこの世をかしく哉 

          (加賀千代)

 

白梅に明る夜ばかりとなりにけり 

         (与謝野蕪村)

 

木枯や跡で芽を吹け川柳  

        (柄井八右衛門

 

人魂(ひとだま)で行く気散じや夏野原 

           (葛飾北斎

 

露の世は露の世ながらさりながら 

           (小林一茶

 

たらいからたらいへうつるちんぷんかん

           (小林一茶

 

腹いたや苦しき中に明けがらす

           (山岡鉄舟

 

動くもの終わりはありて瘤柳 

    (初代談洲楼燕枝)(柳亭

 

絲瓜咲いて痰のつまりし仏かな 

            (正岡子規

 

独り句の推敲をして遅き日を 

           (高浜虚子

 

春の山屍を埋めて空しかり 

         高浜虚子

 

もりもり盛りあがる雲へあゆむ 

          (種田山頭火

 

春の山のうしろから烟が出だした 

           (尾崎放哉

 

九十五齢とは後生極楽春の風 

           (富安風生

 

水涕や鼻の先だけ暮れ残る  

          (芥川龍之介

 

一輪の花となりたる揚花火  

           (山口誓子

 

戒名は真砂女でよろし紫木蓮 

          (鈴木真砂女)

 

さめぬなりひとたび眠りたる山は 

          (京極杞陽

 

    

俳句や川柳ではありませんが、有名な高杉晋作の辞世の歌に「おもしろき こともなき世を おもしろく すみなすものは 心なりけり」があります。

  

(趣味人倶楽部入選句から抜粋)

・あの世からスマホで打つわ極楽なう

・天国の花々マクロで撮って待つ

・待ってたが大器晩成やって来ず

・しょうがないあの世でスマホのマスターを

・辞世の句応募するまで旅たてず

・自分史を配ってみたが誰も見ず

・名を残すつもりがHNだけになり

・往復券あれば買いたいあの世行き

・あの世での妖怪ウオッチ楽しみだ

・お迎えはダメよ~ダメダメ、まだ早い

・辞世の句考えすぎて頭痛の苦

            

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2015年9月22日 (火)

ロシア旅行の写真と俳句(英訳付き修正版)

            

Click here to see "Bashō's haiku in Japanese and English by L. P. Lovee"

   

ロシアモスクワサンクトペテルブルグ)を観光した時のチュヌの主人の俳句と写真を披露します。

俳句の英訳は英語俳句楽しことができるように意訳しいます。

(青色の文字をクリックすると解説や写真・動画がご覧になれます。)

  

Imga0010_2

秋冷の赤の広場や鳩一羽

a dove

on the Red Square

in the cool autumn morning

     

秋澄むや赤の広場の時の鐘

a bell chiming the time_

clear autumn

on the Red Square

       

平和かな秋夕焼けのクレムリン

What a peace!

the bright evening sky_

the Kremlin Palace in autumn

    

Imga0031_2_3

   

Imga0032_2 

大帝の夢噴き上げる秋の水

the autumn fountain

blowing up

the dreams of Peter the Great

           

Imga0033_2

Imga0034_2

Imga0035_2

ピョートルの大カスケード水の秋

the cascades

of autumnal water_

Peter the Great  

Imga0040_2  

   

Imga0043_2 

Imga0053_2

Imga0089_2 

鴨憩ふエカテリーナ愛でし池

the pond and wild ducks_

as loved by

Catherine the Great

   

Imga0126_2

大帝の凛々し騎馬像秋高し 

the gallant equestrian statute

Peter the Great_

high autumn

   

Imga0091_2

秋水を湛へ対称宮廷園

the autumnal water

the garden_

all in symmetry

     

Imga0140_2   

要塞てふ修道院の秋深む

once a fortress

the cathedral_

the deepening autumn

        

秋雨や砦でありし修道院

raining in the autumn_

the cathedral

once a fortress

       

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2015年9月20日 (日)

伊賀上野・草津(吟行句)

             

チュヌの主人が芭蕉ゆかりの伊賀上野草津俳句仲間と行したときの仲間の俳句を掲載します(順不同)。

(青色の文字をクリックして関連のサイトの解説記事や歳時記、写真などをご覧下さい。)

      

道灌てふふるまひ酒や秋うらら  

        (文子)

 

木の根張る鍵屋の辻高音  

       (順子)

 

枯蓮の影に触れたり蓑虫庵 

         (寧伸)

 

警報のやうに咲き出す曼珠沙華 

        (美娜)

  

松手入れ庭師の指の細やかに 

        (美津子)

 

身に入むや墨跡残す吉良浅野 

         (知子)

 

木犀や蛙の句碑に日の斑揺れ 

        (眞知子)

  

道灌蔵の試飲あれこれ豊の秋 

        (律子)

  

伊賀の里鈴なりの柿輝けり 

         (栄治)

  

天高し跳ねる上野城 

         (かず)

  

通り土間へ秋の明かりや無双窓 

        (良子)

 

小鳥来るやっぽんぽんてふ甲賀の湯

        (さとし)

    

次回は「小鳥来る」「鳥渡るなど、小鳥」の季語にかかわる俳句について書くことにしたい。

 

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