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2022年3月

2022年3月30日 (水)

梅東風や届け世界にこの思ひ

   

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このタイトルは、菅原道真の和歌「東風吹かば」や季語「梅東風」にあやかって、ウクライナ紛争の速やかな解決を祈って詠んだブログ用俳句です

「東梅風」は、春の俳句の季語として「うめごち」と読みます。

何処の国・どの都市であれ、覇権争いの戦場にしてはなりません。

    

花冷の雨に偲ぶやマリウポリ 

ひとはくの旗はためかせ春颯 

春疾風青と黄の旗はためかせ

      
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ウクライナ紛争を契機にして、台湾有事などの懸念が高まり、今年は憲法改正論議が益々高まるでしょうが、 この際、世界の政治指導者に対して、平和国家「日本国憲法」の前文を是非読み返して、自国の憲法を再検討することを促したいものです。

特に、前文最後の「日本国民は」を「わが国民は」と読み替えて、自国の政治姿勢に問題が無いか、世界の政治家が謙虚に反省してくれることを切望しています。   

   

「われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」

  

お気づきでしょうが、上記の部分はウクライナ国旗をイメージして、青色と黄色にしています。

  

この思いを、「四月馬鹿」とせず、皆さんがシャエアして発信してくれれば有難いです。

残念ながら専制者ロシアのプーチン大統領には届かないでしょうが、いずれロシアの市民の理解を得られることを祈っています。

香港の例やウクライナ紛争に鑑み、台湾の人々のみならず、世界の人々が賢明な政治体制の維持に努め、人類の恒久的平和を追求することを願っています。

    

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

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2022年3月29日 (火)

俳句の鑑賞《花曇・養花天・花冷》

   

故郷を「まんぽ俳句」で元気に、未来に繋ごう!

  

(2023.3.25更新)

東京は、24日は夏日でしたが、25日は花冷えになりました。

  

武庫川の桜並木や短冊句

(写真をタップ・拡大して短冊句をご覧下さい。)

青色文字(季語など)をタップ(クリック)して例句や解説記事をご覧下さい。   

   

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各地で桜が満開となりました。

   

  

今日は昼にかけて春雨午後は「花曇り」・「花冷え」です。

         

   

花冷えの高校野球きびきびと

   

選抜高校野球の決勝戦「大阪桐蔭 vs. 近江」を見ながら掲句を詠みました。

大阪桐蔭が高校野球史に残る記録的な圧倒的強さを見せましたが、近江もベストを尽くし、コロナ禍の花冷えに清々しい気持ちになりました

  

先日来、ウクライナに思いを馳せて「花曇」や「花冷」など、さまざまに拙句を詠みました。

ここをクリックして、ご覧下さい。

   

花曇キエフの空は如何ならむ

花冷に思ひ馳せるやマリウポリ

 春風に耳傾けよこの思ひ

ウクライナの和平はなるか日は朧   

     

「養花天」の例句は、ここをクリックしてご覧下さい

   

気の向くままに歳時記から例句を抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をタップ(クリック)して、ご覧下さい。

  

花曇1

千駄ヶ谷四ツ谷市ヶ谷花曇 

         (曽根久順)

   

花曇2

槌音の律義に響く花曇 

       (中村喜美子)

 

花曇3

山鳩のくくうくくうと花ぐもり 

        (田所節子)

  

575筆まか勢」の「花曇」の例句はここをクリック(タップ)してご覧下さい

   

花冷1

花冷を来て白粥に和みたり 

         (江木紀子)

花冷2

花冷の椅子ひとつ足す通夜なかば 

         (田所節子)

 

花冷3

花冷や若き日の悔いふと過り 

        (久保田雪枝)

 

花冷4

花冷や日暮れの雨は音もなし 

         (芝生南天)

 

花冷5

花冷えやつるりと光る牛の像 

         (丑久保勲)

 

花冷6

花冷えの余震ごもりとなりにけり 

         (門伝史会)

 

花冷7

花冷えや選挙ポスターみな笑顔 

         (奥田温子)

  

花冷8

花冷えやかかる電話の皆長し 

        (大塚たきよ)

  

575筆まか勢」の「花冷え」の例句はここをクリック(タップ)してご覧下さい

  

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2022年3月27日 (日)

雨上がり昼餉の窓辺黄蝶来

    

蝶舞ふや老々介護行く小径

座す我に黄蝶舞ひて挨拶す

窓過る影の早さや黄蝶来

「過る」は「よぎる」と読んで下さい。

  

手作りの日本列島蝶の舞

黄蝶の番戯る吾庭かな

黄蝶の小さきが飛ぶやギザギザに

小さき蝶芝生すれすれ舞ひ行けり

木蓮や小雨に著き白き花

庭隅の小雨にさゆる雪柳

花冷の狭庭にピンク五六輪   

   

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窓辺の昼餉に蝶の舞や木蓮の花などを見るにつけても、ウクライナの人々の苦難に思いを馳せざるを得ません。

    

    

戦禍にも希望捨てず黄蝶來  

ロシア軍退きてキエフに黄蝶来

黄蝶の堤の舞やドニエプル

黄蝶を追ひて幼の転ぶ声

   

掲句をウクライナ旅行の「客観写生句」と言える日が速やかに来ることを祈っています。

歳時記」の「黄蝶」の例句はここをクリックしてご覧下さい

   

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「桜餅」の俳句鑑賞

    

辛党の胃の無き身とて桜餅

有難き平和の味や桜餅

この美味さ無縁の戦時桜餅

戦争の無き世を願ひ桜餅

         (薫風士) 

    

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(写真)

ウイキペディア解説PC画面の一部分

  

青色文字(季語など)をタップ(クリック)してリンク記事や例句の詳細ご覧下さい。

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

   

桜餅1

・本復の喜び分かつ桜餅

        稲畑汀子

  

桜餅2

幼な子の掌よりはみ出す櫻餅

           (能勢栄子)

  

桜餅3

来る筈の人待つ席の桜餅

       (森脇貞子)

 

桜餅4

もてなしは世間話と桜餅

       (小林久子)

   

 桜餅5

・桜餅買ふもソーシャルディスタンス

         (田中信行)

  

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2022年3月21日 (月)

三田独活小屋・有馬富士公園吟行(春の俳句と写真)

    

人誰も美しき死を恋ふ西行忌

         (生澤瑛子)

    

詩心を求めまん歩西行忌

コロナ禍の句心発露西行忌            

          (薫風士)

    

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(写真)

日本伝統俳句協会カレンダー

(2021年3月と2022年3月の一部分)

   

   

写真をタップ・拡大すれば掲載された俳句をご覧になれます。

    

2022年3月19日、兵庫県立有馬富士公園の独活(うど)小屋など、公園関係者のご親切な案内のお陰で、春寒の吟行をエンジョイしました。

バーチャル吟行が出来るように、写真を23枚最後に掲載しています。

色々な「春」の季語をありのままに用い、巧拙に捉われず拙句31句掲載しましたが、写真を見て俳句を口遊み、少しでもコロナ禍の憂さ晴らしをして頂ければ望外の喜びです。

やっと、3月22日から「まん延防止等重点措置」が解除され、23日の午後には大阪城の桜の開花が確認され、25日には神戸の王子動物園の桜も開花しました。

まさに「春本番」・「春うらら」になりました。

自然のリアルに勝るものはありませんから、是非とも現地を訪ねて吟行をお楽しみ下さい

(青色文字をタップすると例句やリンク記事をご覧になれます。)

      

紅梅の彼方に小さき有馬富士

早春の登頂目指せし有馬富士

曇天に固く閉じたる桜の芽

咲初め何れが先か桜桃

馬酔木咲く小道を暫し流れ沿ひ

鶯の声の巧拙小径行く

晴れ男好かれしものは目まとひ

福島てふ大池巡り春寒し

有馬富士裾野に一つ独活の小屋

藁小屋の藁を分ければ独活覗く

独活白し薄暗がりの小屋の奥

茅葺や奥に雛段吊るし雛

盆栽実棉の弾け萱の軒

春風や心ばかりの募金して

もてなしは今朝取り立ての独活料理

独活料理三品試食に盛り上がり

独活切る女(め)八十路男(をのこ)が教へをり

独活小屋の主は八十路の元サラぞ

独活小屋も炭焼窯も守り八十路

萱軒に炭焼薪の整然と

炭焼はエコの枯木ぞ有馬窯

曇天を突く意気盛ん辛夷の芽

有馬富士折々映ゆる春の池

うずくまり浮寝ならざる岸の鴨

さざ波へ水脈を伸ばすや春の鴨

春の鴨水辺の何か啄みて

幼子もも見つめる春の池

三椏の花や瀬音の磴険し

吟行の帰路は春雨晴れ男

三月の吟行終へて恙無し

恙無き春の一日を惜しみけり

      

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2022年3月11日 (金)

血に染むなドニエプルてふ春の川

   

P.S. 2023.9.11

ここをクリック(タップ)して、「盆の月に祈ること」をご覧下さい

 

ウラジスラバ・シモノバさんの次の俳句のウクライナ語の原句と英訳をご存知の方があれば教えて下さい。

真っ青な空がミサイル落としけり

    

(P.S. 2022.11.7)

ウクライナ祈り叶わず冬に入る

七夕祭に「ウクライナ戦争を止めよ!」と、祈りを七夕の短冊に書き、その思いが世界に広がり、和平が成立することを祈りましたが、残念ながら、やはりその祈りは叶いませんでした

    

(2022.3.11)  

Click here to enjoy bilingual haiku in English. 

   

I’m filled with thympathy

for Ukurainian refugees_

the cold spring weather

     

タイトル(俳句)は、「ウクライナ・ドナウへ流る春の川」という当初の穏やかな表現によるウクライナ紛争危機の逼迫性の誤解を避けるために変更したものです。「てふ」は「という」意味の古語で「ちょう」と読みます

   

危機迫るキーウへ流る春の川

  

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ウクライナ・国旗

ウイキペディア解説の一部)

タップ・拡大してご覧下さい。

         

見たきものドニプル川の水遊び

  

「ドニエプル」は、ウイキペディアによると、ロシアからキエフなどのウクライナ都市を経て黒海に注ぐ川のロシア語の名称ですが、ロケットの名称でもあり、ウクライナ語では「ドニプル」です。

     

ウクライナ・ドナウへ流る春の水

戦禍にも流るドナウや春の川

春の川ドナウの辺親子連れ

この形何の兆しか春の雲

春の雲恐竜の如対峙して    

ウクライナ爆煙悲し春の雲   

   

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「悲し」など、「ストレートに感情表現をするとダメ句」などと言われますが、平和裏にウクライナ紛争が解決し、穏やかな日常が戻ることを祈りつつ、「やむにやまれぬ思い」を詠みました。

   

爆炎に街冴返るウクライナ 

難民の溢るる街や春寒し

難民の行くへは何処日は朧

危機迫るキーウの春へ思ひ馳せ

恙無きキーウの春を「祈念」して

        (薫風士)

    

一つ根に離れ浮く葉や春の水

       (高浜虚子

人類の大元の先祖を遡れば、一つの根と言えるのではないでしょうか。

  

ウクライナ紛争に限らず、国際問題の解決には、覇権争いや経済制裁ではなく、共産主義圏民主主義圏の住み分けをして、どちらが人類に幸せをもたらすか、文化やスポーツの世界で平和裏の競争をしながら見極めることが良い政策だと思います。

とは言ううものの、歴史を振り返ると、共産主義は専制主義・独裁政治になり、長期政権が独裁者のみならず取り巻きの人心を腐敗させる傾向があります。

 

ともかく、敵対姿勢では恒久的な紛争解決は出来ず、紛争の歴史を繰り返すことになるでしょう。

    

次の提言に世界の指導者が耳を傾けることを切望しています。 

「万が一、約束が破られることがあれば、その時こそは最大限の制裁を課することを条件に、ロシアはウクライナ侵攻を中止・軍隊を撤収し、同時にウクライナも国是(自由・調和・善良)のとおり戦争に頼らない中立国になることを国際的に約束すること」で、ウクライナ紛争の解決が実現できないでしょうか? 

このような考え方を「幼稚」とか、「青臭い」とか、「ナイーブ」とか、「利敵行為」とか、「ドン・キホーテ」とか、「変な人」とか、様々に非難される方もいるかもしれません。

  

クリミア戦争(1853~1856)や1994年から1999年にかけて2度も起こったチェチェン紛争2010年のウクライナ大統領選挙結果、2014年のロシアによるクリミア併合の前例、ドニエプル川の水利権問題ウクライナ・EUへのロシアからの天然ガス供給・パイプライン問題などを考えると、今度の紛争も持久戦になることを覚悟をして対応策を考えざるを得ないかもしれません。

  

ベトナム戦争が1955年11月から約20年間朝鮮戦争は1950年6月から約3年間続いた事や日本が太平洋戦争に追い込まれた経緯など、よく考えると、薫風士の考えをご理解頂けるのではないでしょうか?

        

ウクライナ・キーウの春を「記念」して

青と黄の国旗を掲ぐ春の空

大統領耳傾けば春の風

日々愛しむキノコ雲なき春の空

春の海ドナウも注ぎ青き星

幸せの春の競演ウクライナ

麗かやドニエプル川親子連れ

車椅子堤をゆるりドニエプル

      

日本は幸いにして、国民の良識による平和憲法の堅持と自衛隊のお陰で、代理戦争の舞台になることを免れ、コロナ禍の不完全な形ながら「東京2020」を開催しました。

 

ウクライナも「平和憲法」に基づく平和国家のモデルになり、幸せの「きょうえん(競演・共演・饗宴)」の舞台となり、また「東欧旅行」をして上記の拙句を「客観写生」だと言える日が一日でも早く来ることを祈っています。

  

「All or nothing」とか、「二者択一」でなく、状況により「第三の道」の積極的な推進も考えるべきでしょう。

 

世界の指導者が21世紀に相応しい人類の指導者としての哲学を持ち、宗教や民族の違いに捉われず英知を集めて、ウクライナ紛争を速やかに解決してくれ、和平の「祈念」が「記念」となることを切望しています。

  

そして、「まんぽ俳句と川柳《ゴルフ特集》(季語と自然)」で述べた如く、

日本の「平和憲法」の前文がアメリカやロシアを始めとして、世界の国々共通の憲法前文となる日が来ることを夢見ていますが、空しい夢に終わるでしょう。

      

大寒の埃の如く人死ぬる

春の山かばねを埋めて空しかり

        (高浜虚子

  

孫たちも同じ思いをすることになるのでしょうか?

亀鳴くや声なき声を聞けよとて

        (薫風士)

      

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(写真)

  

ポーランドにおける俳句の講演風景

         

ポーランドの旅(写真と俳句 講演のことなど)」をご覧下さい。

  

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2022年3月 6日 (日)

春一番この発言はおぞましき

    

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関東地方で3月5日「啓蟄」に春一番が吹きました。     

「この発言」とは何か、誤解しないで下さいね

    

青色文字をタップするとリンク記事をご覧になれます。

   

・春一番おぞましきとはこの言葉  

・日々愛(お)しむキノコ雲なき春の雲

   

掲句は薫風士の「已むに已まれず」詠んだ「川柳擬き」の俳句です。

「已むに已まれず」は「やむにやまれず」と読みます。

貴方は、「已みません」を、物議を醸(かも)した「誰かさん」と違い、読み違いするような「よみにくいひらがな」にしなくても、「漢字」で読めるでしょう(?!  

戦争を知っていた金子兜太さんや稲畑汀子さんが、生きて「この言葉」を聞かれたら、どのような俳句を詠まれたでしょうか?

  

ウクライナのテレビ塔や原子力発電所などへのロシアのミサイル攻撃・爆発の写真と「春一番」のお題で、プレバト人気の立役者梅沢富美男永世名人や元衆議院議員/元宮崎県知事の東国原英夫永世名人に俳句を詠んで頂き、夏井先生に是非とも句評をして頂きたいと思いますが、皆さん「ムリ・無理・むり」とおっしゃるでしょうか ???!!!

   

戦争を知らない世代元総理の発言「日米核共有」を何と考えるか、あなた次第ですが、日本が核保有国になることが自衛になるとは、到底考えられません。

迎撃ミサイルが核爆発を起こさず100%防衛できるとは信じられません。

原子力発電所の安全確保も益々おぼつかなくなることは、ウクライナへのロシアの侵攻や北朝鮮のミサイル実験を見れば自明でしょう。

問題の解決には、覇権争いや経済制裁ではなく、共産主義圏民主主義圏の住み分けをして、どちらが人類に幸せをもたらすか、文化やスポーツの世界で平和裏の競争をしながら見極めることが大切だと思います。

このような考え方を「幼稚だ」とか、「青臭い」とか、「ナイーブ」だとか、「利敵行為」だとか、「おかしな人だ」とか、様々に非難される方もいるかもしれませんが、日本が太平洋戦争に追い込まれた経緯など、よく考えると、ご理解頂けるのではないでしょうか?

「All or nothing」とか、「二者択一」でなく、状況により「第三の道」も考えるべきだと思います。

国際的紛争問題のみならず、新型コロナウイルス感染拡大防止対策東南海地震対策など、何事も応急対策のみならず、将来を見据えた根本的問題解決策を考えることが大切でしょう。

      

春一番初金メダル北京パラ

 村岡桃佳選手(1997.3.3 生れ)はアルペンスキー女子滑降「座って滑るクラス」と「スーパー大回転・座位」と2日連続の金メダルを獲得しました。 

  まことにおめでとうございます。知名度の上がったこの契機に、是非ともパラリンピック・スポーツを通じて世界平和に貢献する活動をして下さい!

パラリンピックに於ける活躍は、選手の努力の成果であることは言うまでもありませんが、福利厚生・技術力・民度などのレベルの高さを象徴するでしょう。

   

「アメリカファースト(実はミーファーストか?)」の誰かさんのような、国論を分断し、対立を煽るような発言が世界を席巻しては困ります。

我が愛する日本が代理戦争の修羅場にならないことを祈っていますが、祈ってばかりいては政治は改善されませんから、いずれの選挙でも疎かにせず、しっかり考えて投票したいものです。

     

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2022年3月 5日 (土)

大相撲の俳句(初・春・夏・秋)

  

P.S. 2022.3.18

ウクライナ紛争について、プーチン大統領や世界の指導者が賢明な決断をしてくれることを切望して、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠んだ記事を読んで頂きたく、この P.S.を追加しました。

青色文字をクリック(タップ)して、「血に染むなドニエプルてふ春の川」をご覧下さい。

      

ここをタップすると、江戸時代から現代までの「相撲の俳句」をご覧になれます  

 

(写真)

(令和3年7月場所)《白鵬 vs. 照ノ富士》  

白鵬は全勝優勝をして、9月に引退しました。

  
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「啓蟄」の今日は、ここをタップして、「俳句の鑑賞:《啓蟄》に思うこと」をご一読頂ければ幸いですが、3月13日から始まる大相撲・「春場所」に備えて、「大相撲」の俳句を集めました。

青色のタイトルをクリック(タップ)して、記事をご覧下さい。

   

俳句の鑑賞《相撲・角力》

 江戸時代の松尾芭蕉から現代までの著名な俳人の俳句をご覧になれます。

   

大相撲の俳句「初場所 

平成最後(2019年)の初場所中日は天覧相撲でした。 

大寒や天覧相撲熱気満つ

初場所や一人横綱仁王立ち 

     

時疫とて春場所侘し無観客  

令和の最初の大相撲春場所パンデミックとなったコロナウイルスの感染拡大予防のために史上初の無観客で開催されました。

春場所や負けるなコロナウイルスに

春場所や白鵬優勝四十四

  

白鵬の全勝優勝名古屋場所

白鵬が横綱の進退をかけたなりふり構わない技で、千秋楽まで14連勝の大関照ノ富士に勝ち、45回目の優勝をしました。

   

秋場所や至誠一貫相撲道

  至誠一貫」は関脇正代が大関昇進の伝達式の口上に用いた四字熟語です。

   

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2022年3月 3日 (木)

芭蕉の俳句《ひなの家》・Haiku of Bashō “house with hina-dolls”

    

Click here to see “HAIKU of Basho” in English.

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今日は3月3日「雛祭り」の日です。

芭蕉の俳句300句の翻訳の切っ掛けになった著書「575 THE HAIKU OF BASHO」(White & Sato)には「雛」の俳句が掲載されていません。

「奥の細道」の冒頭部分にある重要な俳句ですが、句意の解釈に諸説があり、White & Sato の両氏は翻訳に躊躇したのでしょうか? その理由はともかくとして、重要な俳句を無視できませんので、通説に従い「Haiku of Bashō・芭蕉の俳句」の番外編として書きました。  

俳句の青色文字をクリックすると、「奥の細道」の解説をご覧になれます。

      

草の戸も住替る代ぞひなの家

  (kusa-no-to-mo sumi-kawaru-yo-zo hina-no-ie)   

the house with a grass-door,

now a dwelling for

a family with hina-dolls

  

芭蕉は次の俳句も詠んでいます。 

・草の戸も住み替る世や雛の家

  (kusa-no-to-mo sumi-kawaru-yo-ya hina-no-ie)

  

(「世」を「所帯・家族」と解釈した翻訳)  

the house with a grass-door,

from family to family_

a dwelling with hina-dolls

 

または、

(「世」を「世代」と解釈した翻訳)

the house with a grass-door,

generation to generation_

a dwelling with hina-dolls

  

(注)    

助詞「ぞ」と「や」の違い、すなわち、「住み替る世ぞ」と「住み替る世や」のニュアンスの違いを上記のように訳出しました。「雛の家」とは「雛の有る家」と解釈して、「with」を用いました。

  

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