俳句 (Haiku) Feed

2024年10月18日 (金)

秋の一茶記念館吟行(俳句の英訳と写真)

       

俳句は好き好き、解釈は読み人次第ですから様々な英訳が可能ですが、一茶記念館のホームページに掲載される一茶の俳句や「古典に親しむ」の「一茶の俳句集」などにより、折に触れて薫風士L.P. Lovee)なりに原句に忠実に翻訳しますので、フォローして頂けると幸いです。

   

痩蛙まけるな一茶是に有

(yase-gaeru makeruna issa koreni-ari)

  

Skinny frog!

Never lose!

Issa's here, supporting you_

  

初夢に故郷を見て涙かな

(hatsuyume-ni furusato-o-mite namida-kana)

   

first dream of a new year

my native place appeared,

making me tearful

           

そば所と人はいうなり赤とんぼ

soba-dokoro-to hito-wa-yuunari akatonbo

  

the noted place for soba

so, people say_

red dragonflies

     

夕月や流れ残りのきりぎりす

yuu-getsu-ya nagare-nokori-no kirigirisu

  

the evening moon_

Katydids chirping,

left over from the flood

  

ここをクリック(タップ)すると、「ふくろう日記・別室」に、上記俳句の句碑・解説があります。

      

きょうからは日本の雁ぞ楽に寝よ

kyō-kara-wa nihon-no-gan-zo rakuni-neyo

  

from today

you are Japanese wild geese_

Sleep at ease!

       

是がまあ つひの栖か 雪五尺

(korega maa tsui-no-sumika-ka yuki-go-shaku)

    

Well, well !

my final dwelling_

the snow fifteen deep

     

  

雪とけて村いっぱいの子どもかな

(yuki-toke-te mura-ippai-no kodomo-kana)

   

the snow has melted,

full of children_

my native village

  

うまさうな雪や ふうわりふうわりと

umasou-na yuki-ya fuuwari-fuuwari-to

  

snow falling

softly and gently,

all seeming delicious

  

「初夢に」の俳句は、俳諧寺の傍の句碑になっています。

上記の翻訳は、世界一短い詩と言われる俳句の特徴を生かした薫風士(L.P Lovee)の簡潔な英訳です。

   

AIにアナログ勝るや一茶の忌

(eiai-ni anarogu masaru-ya issa-no-ki)

       (Kumpūshi)

  

superior to AI,

analog haiku_

memorial day of Issa

 (Translated by L.p.Lovee )

        

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ここをクリック(タップ)して、「一茶記念館」のホームページをご覧下さい

       

   

    

2024106日に京都の無鄰菴で開催された英語俳句(Haiku of Issa)の俳画教室を見学し、展示された色紙の一茶の俳句「かたつむりそろそろ登れ富士の山」の誤訳に気付き、英訳の添削についてアドバイスしました。   

    

「かたつむりそろそろ登れ富士の山」について、子供の教育に参考になる解説記事があります。

ここをクリック(タップ)して、「園長日記」をご覧下さい。

             

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この写真は、一茶記念館の入り口で撮った薫風士です。 

  

    

   

          

この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の「俳句」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

      

2024年10月10日 (木)

俳句《寒露》

  

温暖化寒露にやっと涼新た

駅前の寒露の雨後の整地かな

寒露とて昼餉は今日も冷し酒

寒露の日秋桜手折り香り愛ず

爽やかな秋桜折りし香りかな

金柑やあるかなきかの実が一つ

金柑や米粒大に寒露の日

愛でたきもの寒露に生れし初金柑

寒露過ぎ蜜蜂蝶の飛び交ひて

まんぽ道寒露過ぎにも蜘蛛の糸

       (薫風士

   

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「寒露」の例句を抜粋掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。

  

鶏鳴のひびきわたれる寒露かな

      (南うみを)

  

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最初の二つの写真は、寒露の日(10月8日)に最寄りの駅前の整地工事の風景や小さな金柑の実を撮ったものです。

   

三つ目の写真は、4日後(10月12日)に実の大きさがミニトマトの小粒位までになった金柑の小木です。

この金柑の実が無事完熟するまでには、ウクライナやパレスチナなどの戦争が終わることを祈っています。

 

最後の写真は、寒露の日に散歩していて、赤レンガの邸宅の庭に蜘蛛の糸が見えたのでスマホで撮りながら駄句を口遊みましたが「蜘蛛」や「蜘蛛の糸」は夏の季語ですから、「季重なり」はダメという俳人も居るでしょう。

 

季語を二つ用いる場合は、その効果を考えて推敲すべきですが、「季語が二つあるのはダメ句」と単純に考えるの初心者の発想で、「俳句の楽しみ」や「俳句の面白さ」を阻害しています。

   

拙句の「寒露に生れし」の中七を「あれし」と定型に読むか、「うまれし」と字余りに読むか、好き好きでしょう

 

いずれにせよ、まんぽ俳句を口遊み健康長寿を全うしたいものです

 

ちなみに、同音異義語の「甘露忌」といえば、秋元不死男の忌日(7月25日)で、夏の季語です。

 

この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の俳句や英語俳句の記事をご覧になれます。

    

2024年10月 7日 (月)

秋の吟行《無鄰菴・英語俳画教室》

  

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2023年9月30日に京都市左京区の南禅寺界隈を吟行した記事「秋の蹴上・無鄰菴吟行(俳句と写真)」を多くの方ご覧頂いたと思いますが、今年(2024年)も句友に誘われて10月6日に無鄰菴を訪ねたところ、一茶の俳句の英訳を使用した俳画教室が開催されていました。

    

俳画教室の主催者は芸大出身の方なので一茶の俳句の英訳の適正さの是非は不問にされているようでした。

  

かたつむりそろそろ登れ富士の山

   

この俳句は、次のとおり英訳すると良いと思います。

 

Climb Mt.Fuji,

slowly, slowly_

snail !

  

または、

   

Snail !

Climb slowly and slowly_

Mt. Fuji

  

上記は薫風士(L.P. Lovee)の英訳です。

展示されていた色紙の英訳は、次のとおり、不定冠詞があるため、明瞭な命令形になっていないので不適切です。

  

A snail_

climb Mt.Fuji

but slowly, slowly

  

俳句では助詞や切れ字、語順などが大切ですが、英語の俳句や英訳においても冠詞や前置詞、語順などが大切です。

  

「英語の俳句は単語を並べて置けば良い」という人がいますが、このセリフは、奥の深い俳句への入門の敷居を低くするための初心に対する言葉ですから、誤解しないで下さいね!

 

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この写真は、蹴上の観光スポットである「ねじりまんぽ」です。

 

  

   

ここをクリック(タップ)して、「折々の《まんぽ俳句》(No.6)虚子の「去年今年」(夏井先生vs薫風士)」をご覧下さい。

  

国際俳句協会への薫風士の投稿「英語でわかる芭蕉の俳句」や俳句HAIKUの「文芸翻訳」の記事をフォローして頂けると幸いですが、英語俳句誤訳集《言葉の壁》」や「まんぽ俳句を楽しもう!」をご一読下さい。

(青色文字をタップすると、リンク記事が表示されます。)

  

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2024年10月 3日 (木)

虚子記念文学館と谷崎潤一郎記念館

 

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10 月2日に俳句仲間と芦屋市にある虚子記念文学館と谷崎潤一郎記念館を訪ねて吟行をし、近くのカフェ・ド・ルポで昼食後ミニ句会をしました。

  

冒頭の写真は、虚子記念文学館芦屋市谷崎潤一郎記念館の入場券です。

  

文学館さゆるる萩に迎へられ

虚子館や黄葉なり初む大桂

小鳥来る玄関前の大桂

前庭の旱を忍ぶ龍の髭

秋の雲ゆるり流るや文学館

露けしや三世代の句碑となりて

  

爽やかな玄関戸の桟ホトトギス

(ドアの写真をタップ拡大して見ると、映っている桂の枝で見分けにくいですが、薫風士の頭上にホトトギスの文字の形をしている桟があります。桂は、最初に植えられた木なので虚子記念文学館のシンボルになっているそうです。)

  

俳磚の庭の片隅彼岸花

露けしや俳磚の壁虚子の庭

爽やかや俳磚の白青き文字

 

小鳥来る谷崎邸の黒松に

池に映ゆ色変へぬ松青き空

   

ばったんこ谷崎邸の時刻む

見えずとも音を愛でたる鹿威し

金の鯉悠然として添水の音

        (薫風士

    

「ばったんこ」「鹿威(ししおどし)」「添水(そうず)」は、ほぼ同じ「猪おどし」の意味の秋の季語です。

   

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一人連句《存問句と川柳》

        

「一人連句」は、薫風士の造語ですが、5-7-5-7-7の俳諧連歌と異なり、俳句を連ねてスト-リ-性を出しています。

  

青色文字の下記のタイトルをタップ(クリック)して、記事をご覧下さい。

   

万博レポ3《俳句10句と写真集

  

万博レポ2 《ブルーインパルス・写真俳句23句

 

万博レポ1《俳句13句と写真集

           

まんぽ俳句を楽しもう

折に触れて一人連句を口ずみ、健康長寿を目指しています

   

明易」・「短夜」の俳句を楽しもう

   

夏至の一日(夏の俳句と写真

   

俳句鑑賞《流星・星流る

  

若葉の俳句を作って楽しもう 

  

薫風・風薫る》徒然に俳句を口遊もう

   

みどりの日」 《「まんぽ俳句」と写真

  

大阪・関西万博 21句

  

父の日」の楽しい句作と鑑賞:助詞 《や・の・を・も・に・と・は

    

俳句《五月闇

   

藤・藤棚・藤の花

    

新緑・新樹」の俳句を楽しもう! (補筆・改定版)

      

巣箱」「こどもの日」「立夏」の俳句

    

俳句の鑑賞:「麗か・うらら・春うらら

    

俳句《卒業・卒園・卒業式

  

春場所の俳句

         

俳句の鑑賞:「早春」・「春浅し」 

         

俳句鑑賞:《冴返る 25句

   

丹波路の花片栗と雛祭り(俳句と写真

      

バレンタイン」の俳句を楽しもう

  

節分・豆撒・豆まき》(俳句の鑑賞

        

一茶忌 十句《俳句とAI

    

早春の吟行《清荒神

     

俳句《悴む・かじかむ

   

去年今年」の俳句28句

   

初暦の俳句

    

俳句《風花

  

写真俳句《立春・春立つ・春来る

  

早春の嵯峨野・嵐山《俳句と写真

    

親子して本音の論議屠蘇祝ふ

  

うめきた公園(写真俳句)《紅葉と聖樹

  

冬の空・冬の雲 (写真俳句

   

書写山《小春日の吟行》(写真と俳句

  

髙源寺《黄葉の吟行

  

丹波篠山吟行《落葉・冬黄葉の写真俳句

   

山田錦の郷(晩秋の吟行写真俳句

    

善光寺《晩秋の吟行写真俳句

   

芭蕉の足跡・東北《紅葉の名所巡り

    

亀鳴くや声なき声を聞けよとて

  

血に染むなドニエプルてふ春の川

  

冬霧》丹波並木道中央公園

       

梅雨明・猛暑・溽暑・汗

  

須磨離宮公園・バラと噴水(吟行の俳句と写真

   

まんぽ俳句」《ゴルフ特集》(季語と自然

    

故郷の《枝豆・黒豆 

  

兵庫陶芸美術館・登り窯吟行(俳句と写真

 

丹波篠山雛祭り《吟行の写真俳句

   

丹波篠山・戎神社吟行

     

雨上がり昼餉の窓辺黄蝶来

      

俳句《寒露

  

俳句《暮早し・短日・日短・日の短か

  

秋蝶・秋の蝶 (写真と俳句

  

秋晴れの灘・酒蔵吟行(写真と俳句

     

若葉・楠若葉《大阪・梅田界隈吟行の写真俳句

     

俳句《新涼・涼新た

  

俳句《コスモス・秋桜

   

ハイク・俳句・はいく・HAIKU

    

虚子記念文学館と谷崎潤一郎記念館

  

平成の果てて令和の花見酒

    

夏祭り最後を飾る揚げ花火 《俳句XXX

   

俳句《花は葉に》OB会

  

敬老会《俳句と写真

   

重陽》まんぽ俳句と写真

     

人と船往来のどか隅田川

  

麗かやスカイツリーを撮り漫歩

 

初秋の吟行《萩の寺・東光院

  

芒種」の手塚治虫記念館吟行 (写真と俳句)

  

秋の蹴上・無鄰菴吟行(俳句と写真

  

翔平の結婚祝す二月尽

     

波々伯部神社祇園祭吟行

  

福住の町並み・「住之江の庭」秋の吟行

  

風薫る寺苑に座してミニ句会 (俳句と写真

  

三田独活小屋・有馬富士公園吟行(春の俳句と写真

   

大暑の名古屋場所《元気

 

俳句「猛暑」「俄雨」《夏の橋立吟行

    

コロナ禍に外堀埋める法改正(コロナ川柳

  

コロナ・マイナンバー川柳 《誤解すな コロナとCOCOA 愛車にも

    

京都・秋の旅《落柿舎と去来墓

  

ウイルスの根絶祈る初御空 (2020 コロナ俳句・川柳特集

    

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この写真は、NHK-TV 画面の一部分です。

    

   

     

リフアアト・アライ-ルさんの平和を切望する思い「If I must die」をシェアしましょう!

  

この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の俳句や英語俳句の記事をご覧になれます。

  

2024年10月 1日 (火)

神無月の俳句

   

コスモスの盛り過ぎるや神無月

神無月石破内閣発足す

神無月にわとりの声牛の声

             (薫風士)

  

上記「牛の声」の拙句は、「俳句の深読み《龍の玉》」で紹介した句集「踏青」(岡西宣江著)の俳句「踏青や鶏のこゑ牛のこゑ」の本歌取りですが、拙句を深読みすると、何かの比喩に取れるでしょう

  

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この写真はNHK NEWS WEBのテレビ画面の一部分です。

この青色文字をタップすると、NHK NEWS WEB の速報記事をご覧になれます。

      

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この写真は、吾庭のコスモスです。

コスモスの写真をタップ拡大すると、蝶がコスモスの花の蜜を吸っているのが見えます

 

20241001_11161320241001_110331この写真は、日本伝統俳句協会10月のカレンダー(上半分と下半分)です。

このカレンダーは旧暦の呼称を新暦に当てはめているので実態的季節感などとズレが生じますが、便宜的にそのまま拙句に利用しました。

   

          

ここをクリック(タップ)して、「俳句雑感(5):『西瓜』(秋の季語)と『西瓜割』(夏の季語)について」をご覧下さい。

       

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この写真は、カラー図説 日本大歳時記の神無月などの解説頁です。

この写真やカレンダーの写真をタップ拡大して、掲載句をご覧下さい。

   

        

歳時記(俳誌のサロン)から、「神無月」の例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

例句の詳細は、青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。

  

神無月1

はかりごとよりはじまりぬ神無月

       (稲畑汀子)

   

神無月2

神無月連れ添ふものに電子辞書

       (田中藤穂)

  

この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の俳句や英語俳句の記事をご覧になれます。

   

2024年9月25日 (水)

「花鳥諷詠と客観写生」について

   

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2023年10月に俳句HAIKUの記事「客観写生』と『花鳥諷詠』の違い」を書いて以来、このテーマに興味をもっていましたが、第56回三田市民文化祭俳句大会入賞句(冒頭の写真参照)を見て、改めてこのテ-マについて思案しました。

  

事前募集句の応募は849句が全国から寄せられたとのことですが、入賞句は全て花鳥諷詠の俳句であり、客観写生と言える俳句は無いと思いました。

  

当日投句は、選者の投句も含めて約120句ありましたが、純粋に客観写生と言える投句は殆ど見当たらず、何らかの意味で花鳥諷詠だと思いました。  

  

締め切り1時間ほど前に掲示された二つの席題(「椅子」と「流星(星流る)」)のうち季語(星流る)を使って、最近思っていることを詠んで投句した一句「混沌は宇宙の摂理星流る」は、若森京子前会長の並選に入ったようです。

  

この拙句は、現代の異常気象や世相を詠んだつもりですが、「混沌は宇宙の秩序星流る」とした方が面白い句になったかも知れません。

  

いずれにせよ、後の祭りですが、混沌から新しい宇宙時代に相応しい平和な時代が生まれることを夢見ています

     

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俳句大会の講演では、片山由美子「香雨」主宰が「俳句にしひがし」というテーマで、俳句のリズム・韻を落語や音楽と関連付けてユニークな解説をされ、興味深く拝聴しました。

  

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2024年9月22日 (日)

秋彼岸まんぽ日記を読み返す

    

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この青色文字「日記」などをタップ(クリック)し、俳句HAIKUの記事「翔平の結婚祝す二月尽」や(秋彼岸の俳句)夏井いつき先生の添削を添削する(特集)」など、「まんぽ俳句」の記事をご覧頂けると幸いです。

  

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2024年9月17日 (火)

敬老会《俳句と写真》

   

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2016年9月に書いた『敬老の日』『子規忌・糸瓜忌・獺祭忌』に思うこと」を多くの方にご覧頂きましたが、今日は2024年9月16日に最寄りの敬老会に参加して詠んだ拙句(まんぽ俳句)と写真をご覧頂けると幸いです。 

        

敬老の園児のビデオ和やかに

敬老の弁当の箸折鶴に

冷茶汲み鎮めし猛暑敬老会

敬老会亡きチュヌのこと隣人と

まんぽ俳句敬老会の話題にす

オカリナの音に癒されし敬老日

敬老会坂本九の歌で締め

思出のスキヤキ・ソング敬老日

敬老会我が青春が甦り

敬老会我が誕生に思ひ馳せ

        (薫風士)

 

敬老会の主催者や参加者のご厚意とご配慮のお陰で、胃の無い老躯ながら、おもてなしの弁当を残さず頂きつつ、オカリナの演奏などを拝聴しました‼️

関係者の皆さん、ありがとうございました‼️

   

(P.S. 2024.9.20)

今朝、自治会のふれあい・バス旅行の申込にコミセンに行ったら、昨日1時間ほどで申込人数が70人に達したとのことで、残念ながら受付は終了していました。

  

ちなみに、2022年のバス旅行の記事「秋の天橋立《バス旅行の写真と俳句》」や2016年のバス旅行の記事「鳥取砂丘と『砂の美術館』などの写真と俳句」をご覧下さい。     

    

この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の俳句や英語俳句の記事をご覧になれます。

  

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2024年9月14日 (土)

俳句《酔芙蓉・紅芙蓉・白芙蓉》

     

朝夕の色の変化や酔芙蓉

まん歩して色確かめし酔芙蓉

まん歩すや白紅の芙蓉道

花芙蓉行き交ふ人も様々に

しとやかな花の一日や酔芙蓉

       (薫風士)

  

芙蓉の例句を歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに抜粋・掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字をタップしてご覧下さい。

  

爽涼の日々あらたなる花芙蓉

      (倭文ヒサ子)

  

門口に子供自転車紅芙蓉

       (丑久保勲)

   

朝の日に目覚めて白し酔芙蓉

       (石井邦子)

  

違はずに夕べ紅さす酔芙蓉

      (相沢有理子)

  

夜明け前まだ真つ白き酔芙蓉

       (秋川泉)

   

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冒頭の二つの写真は、9月14日の夕方の風景です。

   

  

   

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この酔芙蓉の写真は、9月15日の朝6時過ぎの白色と午後2時頃のピンク色になった色の変化を示しています。

  

   

最後にまんぽ道の朝•昼•夕の風景やジョギングなどをしている人々などの写真を掲載しますが、最後の写真をタップ拡大すると、青空に蜘蛛が見えます。          

  

この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の俳句や英語俳句の記事をご覧になれます。

   

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2024年9月10日 (火)

手作りの句集「入院35日」

   

9月の初めに俳句HAIKUの記事「俳句の深よみ《龍の玉》」で、句集「踏青」(岡西宣江著 ふらんす堂2011.9.7発行)を紹介しましたが、9月9日「重陽」の日に、句友がほっこりと心の温まる手作りの句集「入院35日」を送って呉れました。

   

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楽しい句集の一例として、その一端を写真で紹介させて頂きますが、遊び心の楽しい俳句があります。

   

   

「雑草のエース目指すや仏の座」は、深読みすると二通りの解釈が出来ます。

   

(青色の文字をタップすると、リンクした記事が表示されます。記事をご覧になり、お楽しみ頂ければ幸いです。)    

      

作者は「仏の座が雑草のエースを目指している」と詠んだのかも知れませんが、「作者自身を仏の座に喩えた比喩である」と解釈することが出来ます。

   

「エ-スを目指す」ではなく、「エ-ス目指すや」と、助詞「や」を使っているので、遊び心の比喩の俳句を詠まれたものと解釈するのが妥当でしょう。

    

俳句HAIKUの記事「初秋の吟行《萩の寺・東光院》」において、高浜虚子の俳句「おもひおもひに座りこそすれ萩の縁」が掛詞であることを紹介していますのでご覧下さい。

  

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「退院日告ぐる医師なり涼新た」は医師への謝辞を詠んだ存問の俳句でしょうが、自分の喜びを表現するとすれば、「退院日医師に告げられ涼新た」とすると良いのでは?

 

  

作者(典子さん)は、背もたれの無い⁉️椅子の浅掛けで転んで骨折された由ですが、無事に退院されて何よりでした。

  

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この写真の松の生花は、典子さんの作品でしょうが、今年の干支「辰」にちなんだ「龍」の造形でしょう?

  

お寺の「ご新さん」(住職夫人)としてお経を読まれるばかりでなく、多くの方々に生花を教えてこられ、「俳句的生活」をエンジョイされているので、お弟子さんや檀家の方々など若い世代の俳句愛好家が増えることを期待しています。

  

断捨離の棚の句集や青田風

去年今年俳句好き好き句を口に

          (薫風士)

  

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この写真は、2025年1月4日未明における俳句HAIKU のアクセス累計ですが、新年に相応しい縁起の良い「1, 234,888」です。

  

俳句HAIKUの記事「まんぽ俳句を楽しもう!」や「本との出会い《俳句的生活》」、「句集『良夜』と『芭蕉句碑・文学碑紀行集』」などをご覧頂けると幸いですが、歳時記(俳誌のサロン)の「仏の座」の例句は、ここをクリック(タップ)すると、ご覧になれます。

           (薫風士)

 

この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の俳句や英語俳句の記事をご覧になれます。

 

   

《重陽》まんぽ俳句と写真

   

歳時記(俳誌のサロン)の「重陽」の例句は、ここをタップしてご覧下さい

 

9月9日は重陽の節句で、「菊の節句」とも言れますが、今年の重陽は真夏日でした。

  

沸くような猛暑の昼間は外出を避けて夕方に買い物を兼ねてまん歩し、駄句を口ずさみました。

  

「沸くよう」に重陽暑し母偲ぶ

重陽や句集あれこれ読み返す

重陽に輪廻思ひつ庭手入れ

重陽の吾庭に舞ひ来大揚羽

重陽やマロニエ並木立ち枯れし

重陽の暑き夕暮れジョガ-行く

重陽の入り日の光るまんぽ道

重陽の犬連れ多き暮れまん歩

気遣ひし重陽の暮れ老二人

重陽の三日月仰ぐまんぽ道

重陽に安酒求め帰路に汗

重陽の往年偲ぶマスカット

重陽や吾庭の西瓜デザートに

重陽に寝汗のにじむ熱帯夜

         (薫風士)

   

この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の俳句や英語俳句の記事をご覧になれます。

   

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2024年9月 8日 (日)

俳句《良夜》

  

歳時記(俳誌のサロン)から「良夜」の例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。

   

良夜1

村中の田圃が見えて良夜かな

        (村田近子)

   

良夜2

よき相の犬連れて出る良夜かな

       (山崎辰見)

   

良夜3

天平の甍波打つ良夜かな

       (磯野たか)

   

寺の鴟尾彫深くなる良夜かな

       (渡辺淳子)

   

良夜4

先を行く人に歩合はす良夜かな

        (松山直美)

   

良夜5

シースルーエレベーターの良夜かな

       (田岡千章)

    

良夜6

芝居はね銀座通りをゆく良夜

       (木村瑞枝)

  

ここをクリックして、「句集『良夜』と『芭蕉句碑・文学碑紀行集』」をご覧下さい。

  

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2024年9月 7日 (土)

俳句《白露》

 

9月7日は白露ですが、天気予報によると当地は来週も真夏日が続き、全国では猛暑日になる地域もあります。

そこで、まんぽ俳句を1句口ずさみました。

   

真夏日や白露の今日も来週も

        (薫風士)

    

歳時記(俳誌のサロン)の「白露」の例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。

例句の詳細は青色文字(季語)をタップしてご覧下さい。

  

白露1

快晴の白露の一日授かりぬ

       (稲畑汀子)

 

白露2

思ひ出は消ゆることなく白露かな

      (玉手のり子)

   

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俳句《萩》

   

歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「萩」の例句を抜粋掲載させて頂きます。

青色文字(季語)をタップすると、例句の詳細をご覧になれます。

    

萩1

萩寺の萩刈られある広さかな

      (湯淺苔巌)

  

萩2

押分けて行けば行かるる萩の原

     (正岡子規)

   

萩3)  

こぼれ萩見下してゐる鬼瓦

       (栢森定男)

  

萩4

新は深なり子規偲ぶ萩の寺

      (稲畑廣太郎)

  

萩5

句碑生れてここ萩の寺萩の縁

      (稲畑廣太郎)

  

萩6

若がえる体操しすぎこぼれ萩

      (池田久恵)

  

萩7

子規庵に「江戸しぼり」てふ萩咲けり

      (中村洋子)

   

萩8

萩の園ベンチで叩く電子辞書

      (渡辺倫子)

  

萩9

また一人加はる忌日萩の露

      (安原葉)

   

萩10

一株のありてわが家も萩月夜

      (鷹羽狩行)

  

萩11

余生なほ託す夢あり萩の花

      (大島みよし)

  

萩12

白萩を分け子規の碑を覗きけり

      (西村節子)

  

萩13

さりげなき別れの言葉風の萩

      (布村松景)

  

萩14

立ち漕ぎで走る自転車萩の坂

      (瀬島洒望)

  

萩15

青萩のトンネルを抜け園眩し

      (神谷さうび)

 

萩16

次もまた通過電車やこぼれ萩

      (会田三和子)

  

萩17

皆が詠む萩に隠るる百度石

      (後藤比奈夫)

 

萩18

あともどりできぬ歳月萩の風

       (森清信子)

  

この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の俳句や英語俳句の記事をご覧になれます。

  

2024年9月 5日 (木)

初秋の吟行《萩の寺・東光院》

     

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冒頭の写真は、東光院のパンフレットですが、写真をタップ拡大すると、令和4年の「子規忌へちま供養」の入選句(特選5句・佳作20句)をご覧になれます。

             

歳時記(俳誌のサロン)の「萩」の例句は、この青色文字をタップしてご覧下さい

   

ここをクリック(タップ)して、「『敬老の日』子規忌・糸瓜忌・獺祭忌に思うこと」をご覧下さい。

      

_142814_2阪急宝塚線「曽根駅」の近くにある萩の寺「東光院」を2024年9月4日に句友と吟行しましたが、残念ながら萩の花は幾つか咲き初めたばかりで、ほとんどの萩はまだ青々と繁っていました。 

    

    

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当日は快晴の真夏日で、寺苑を一巡すると汗が出る状態で、昼餉の喫茶店「タンネ」の冷房生ビールで秋の汗を鎮めました。 

   

萩の寺「東光院」を紹介する拙句(まんぽ俳句)を掲載します。

  

萩の寺東光院の苑吟行

仲良しと一日を惜しむ萩の寺

延命橋銀杏落ちて踏まれけり

延命とふ地蔵拜すや黄葉降る

秋の空映ゆる本殿ガラス張り

萩の花探し寺苑をぐるぐると

虚子の句碑見落としたるや萩の寺

門前に虚子の句碑あり竹の春

稚児抱く水子地蔵や紅芙蓉

二つ三つ咲き初む萩や東光院

子規の句碑覆ひし萩の花未だ

萩囲む雨月主宰の親子句碑

観音像木漏れ日に座す萩の寺

祈りては秋水かける大観音

東光院苑を巡りて秋の汗

苦吟しつピザとビールの昼餉愛づ

秋暑き吟行したる句座楽し

吟行の疲れ癒すや冷酒

           (薫風士)

  

東光院の萩の苑などの写真を最後に掲載しますが、拙句と合せてご笑覧頂けると幸いです。

    

おもひおもひに座りこそすれ萩の縁

我のみの菊日和とはゆめ思はじ

       (高浜虚子)

   

虚子の上記「萩の縁」の俳句を深読みすると、「萩の見える縁側」の意味と「萩の寺のもたらす縁」と、二通りの解釈が出来ます。

  

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高浜虚子も東光院を訪ねたことがあるとのことなので、萩の花の盛りに訪ねて改めて吟行をしたいと思います

  

   

最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

          

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2024年9月 4日 (水)

俳句と写真《八朔の風景》

   

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写真は日本伝統俳句協会のカレンダー(一部分)ですが、令和6年9月3日は八朔です。

    

「八朔」の気象を詠んだ例句を歳時記(俳誌のサロン)から2句抜粋掲載させて頂きます。

  

八朔の遠雷ひびき雲早し

       (福盛悦子)

  

八朔や煙のごとき雨が降る

      (高倉和子)

  

八朔や豊作祈り駄句を詠む

      (薫風士)

  

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昨年は熊が町に出没し、カメムシが沢山居た年だったので、10月に芭蕉の足跡を辿り東北地方を吟行したときのバスガイドさんが何度も亀虫に注意するよう促してくれたことを思い出しました

   

今年は猛暑が続いて八朔になっても米不足は解消していません。

カメムシが多い年は豊作になると有難いのですが……
  

八朔のフロアに小さき亀虫來

八朔や雲無き空に月も無し

八朔の風に乗り來し電車音

虫の音にハノンピアノやまんぽ道

八朔や真夏日なほも続きをり

八朔や台風予報相次ぎて

八朔や総裁選のあれこれと

       (薫風士)

  

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最後の写真は、まんぽ道の風景やNHK-TV 画面ですが、最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。

  

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2024年9月 1日 (日)

俳句の深よみ《龍の玉》

    

「龍の玉」といえば、高浜虚子の俳句「龍の玉深く蔵すといふことを」が先ず浮かびます。

  

この俳句の句意の解釈は、高浜虚子の俳句「去年今年」の解釈の問題に通ずる点があると思います

  

この俳句で省略された主格は、「竜のひげ」でしょうか?

何でしょうか⁉️

  

「竜の玉」が主格だとすれば、「蔵す」の省略された目的格は何でしょうか❔

  

最近句友から拝借した句集「踏青」(岡西宣江著)に、深読みすると面白い傑作がありました。

  

俳句HAIKUの記事「芭蕉や虚子の面白い俳句をまとめましたで紹介したのとは異なる面白さがありますので、句集の抜粋頁(跋)や表紙の帯などの写真で紹介させて頂きます。

 

何が面白いのか、最後の写真をタップ拡大してご一読頂き、考えて頂けると幸いですが、ヒントは次の踏青の句の鶏と牛の鳴き声のオノマトぺです

  

さやうかと白眉うなづく龍の玉

踏青や鶏のこゑ牛のこゑ

     岡西宣江

  

余談ですが、「踏青」(春の季語)の同音異議語に「桃青」があり、桃青忌」と言えば、「時雨忌」と共に「芭蕉の忌日」を差し、冬の季語です。

   

時雨忌や和魂洋才句に興ず

       (薫風士) 

 

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2024年8月28日 (水)

俳句《故郷の風景・稲穂風》

 

故郷の浸る思い出稲穂風

丹波路の思い出多し稲穂風

         (薫風士)

   

堪へがたし稲穂しづまるゆふぐれは

                          (山口誓子

   

「ゆふぐれは」は「耐へがたし」を視覚的に強調し、省略した「耐へがたい」対象を考えさせる為に「夕暮れは」と漢字を使用しなかったのではないでしょうか?

省略された言葉は「稲穂の匂い」ではなく、有機肥料などの「田畑の匂い」でしょう。

この俳句の句意は稲田に囲まれた田園生活の体験の無い方には理解できないでしょう。

      

歳時記(俳誌のサロン)から「稲穂風」の例句を2句抜粋掲載させて頂きます。

 

山ひとつ越えれば湖国稲穂風

        (仲井多美江)

  

遅速なく刻む水車や稲穂風

        (黒滝志麻子)

   

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2024年8月23日 (金)

俳句《冷麦》

 


冷麦や入れ歯新調したる味
冷麦や胃無き老躯の日々の糧
冷麦の昼餉を愛づや街猛暑

       (薫風士)

 

_132139_3 写真は、親戚がくれた中矢製麺所の冷麦「金龍ひやむぎ」です。

 


歳時記(俳誌のサロン)から「冷麦」の例句を抜粋掲載させて頂きます。

冷麦をすする最中人がくる
      (武田正子)

 


冷麦のすすり音高く卒寿なる
       (南うみを)

 


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