歳時記(俳誌のサロン)から気の向くままに「萩」の例句を抜粋掲載させて頂きます。
青色文字(季語)をタップすると、例句の詳細をご覧になれます。
(萩1)
萩寺の萩刈られある広さかな
(湯淺苔巌)
(萩2)
押分けて行けば行かるる萩の原
(正岡子規)
(萩3)
こぼれ萩見下してゐる鬼瓦
(栢森定男)
(萩4)
新は深なり子規偲ぶ萩の寺
(稲畑廣太郎)
(萩5)
句碑生れてここ萩の寺萩の縁
(稲畑廣太郎)
(萩6)
若がえる体操しすぎこぼれ萩
(池田久恵)
(萩7)
子規庵に「江戸しぼり」てふ萩咲けり
(中村洋子)
(萩8)
萩の園ベンチで叩く電子辞書
(渡辺倫子)
(萩9)
また一人加はる忌日萩の露
(安原葉)
(萩10)
一株のありてわが家も萩月夜
(鷹羽狩行)
(萩11)
余生なほ託す夢あり萩の花
(大島みよし)
(萩12)
白萩を分け子規の碑を覗きけり
(西村節子)
(萩13)
さりげなき別れの言葉風の萩
(布村松景)
(萩14)
立ち漕ぎで走る自転車萩の坂
(瀬島洒望)
(萩15)
青萩のトンネルを抜け園眩し
(神谷さうび)
(萩16)
次もまた通過電車やこぼれ萩
(会田三和子)
(萩17)
皆が詠む萩に隠るる百度石
(後藤比奈夫)
(萩18)
あともどりできぬ歳月萩の風
(森清信子)
この青色文字(「俳句」や「HAIKU」)をタップすると、「俳句HAIKU」の最新の俳句や英語俳句の記事をご覧になれます。
冒頭の写真は、東光院のパンフレットですが、写真をタップ拡大すると、令和4年の「子規忌へちま供養」の入選句(特選5句・佳作20句)をご覧になれます。
歳時記(俳誌のサロン)の「萩」の例句は、この青色文字をタップしてご覧下さい。
ここをクリック(タップ)して、「『敬老の日』子規忌・糸瓜忌・獺祭忌に思うこと」をご覧下さい。
阪急宝塚線「曽根駅」の近くにある萩の寺「東光院」を2024年9月4日に句友と吟行しましたが、残念ながら萩の花は幾つか咲き初めたばかりで、ほとんどの萩はまだ青々と繁っていました。
当日は快晴の真夏日で、寺苑を一巡すると汗が出る状態で、昼餉の喫茶店「タンネ」の冷房と生ビールで秋の汗を鎮めました。
萩の寺「東光院」を紹介する拙句(まんぽ俳句)を掲載します。
萩の寺東光院の苑吟行
仲良しと一日を惜しむ萩の寺
延命橋銀杏落ちて踏まれけり
延命とふ地蔵拜すや黄葉降る
秋の空映ゆる本殿ガラス張り
萩の花探し寺苑をぐるぐると
虚子の句碑見落としたるや萩の寺
門前に虚子の句碑あり竹の春
稚児抱く水子地蔵や紅芙蓉
二つ三つ咲き初む萩や東光院
子規の句碑覆ひし萩の花未だ
萩囲む雨月主宰の親子句碑
観音像木漏れ日に座す萩の寺
祈りては秋水かける大観音
東光院苑を巡りて秋の汗
苦吟しつピザとビールの昼餉愛づ
秋暑き吟行したる句座楽し
吟行の疲れ癒すや冷酒
(薫風士)
東光院の萩の苑などの写真を最後に掲載しますが、拙句と合せてご笑覧頂けると幸いです。
おもひおもひに座りこそすれ萩の縁
(高浜虚子)
虚子の上記「萩の縁」の俳句を深読みすると、「萩の見える縁側」の意味と「萩の寺のもたらす縁」と、二通りの解釈が出来ます。
高浜虚子も東光院を訪ねたことがあるとのことなので、萩の花の盛りに訪ねて改めて吟行をしたいと思います。
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写真は日本伝統俳句協会のカレンダー(一部分)ですが、令和6年9月3日は八朔です。
「八朔」の気象を詠んだ例句を歳時記(俳誌のサロン)から2句抜粋掲載させて頂きます。
八朔の遠雷ひびき雲早し
(福盛悦子)
八朔や煙のごとき雨が降る
(高倉和子)
八朔や豊作祈り駄句を詠む
(薫風士)
昨年は熊が町に出没し、カメムシが沢山居た年だったので、10月に芭蕉の足跡を辿り東北地方を吟行したときのバスガイドさんが何度も亀虫に注意するよう促してくれたことを思い出しました。
今年は猛暑が続いて八朔になっても米不足は解消していません。
カメムシが多い年は豊作になると有難いのですが……
八朔のフロアに小さき亀虫來
八朔や雲無き空に月も無し
八朔の風に乗り來し電車音
虫の音にハノンピアノやまんぽ道
八朔や真夏日なほも続きをり
八朔や台風予報相次ぎて
八朔や総裁選のあれこれと
(薫風士)
最後の写真は、まんぽ道の風景やNHK-TV 画面ですが、最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。
「龍の玉」といえば、高浜虚子の俳句「龍の玉深く蔵すといふことを」が先ず浮かびます。
この俳句の句意の解釈は、高浜虚子の俳句「去年今年」の解釈の問題に通ずる点があると思います。
この俳句で省略された主格は、「竜のひげ」でしょうか?
何でしょうか⁉️
「竜の玉」が主格だとすれば、「蔵す」の省略された目的格は何でしょうか❔
最近句友から拝借した句集「踏青」(岡西宣江著)に、深読みすると面白い傑作がありました。
俳句HAIKUの記事「芭蕉や虚子の面白い俳句をまとめました」で紹介したのとは異なる面白さがありますので、句集の抜粋頁(跋)や表紙の帯などの写真で紹介させて頂きます。
何が面白いのか、最後の写真をタップ拡大してご一読頂き、考えて頂けると幸いですが、ヒントは次の踏青の句の鶏と牛の鳴き声のオノマトぺです。
さやうかと白眉うなづく龍の玉
踏青や鶏のこゑ牛のこゑ
(岡西宣江)
余談ですが、「踏青」(春の季語)の同音異議語に「桃青」があり、「桃青忌」と言えば、「時雨忌」と共に「芭蕉の忌日」を差し、冬の季語です。
時雨忌や和魂洋才句に興ず
(薫風士)
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故郷の浸る思い出稲穂風
丹波路の思い出多し稲穂風
(薫風士)
堪へがたし稲穂しづまるゆふぐれは
(山口誓子)
「ゆふぐれは」は「耐へがたし」を視覚的に強調し、省略した「耐へがたい」対象を考えさせる為に「夕暮れは」と漢字を使用しなかったのではないでしょうか?
省略された言葉は「稲穂の匂い」ではなく、有機肥料などの「田畑の匂い」でしょう。
この俳句の句意は稲田に囲まれた田園生活の体験の無い方には理解できないでしょう。
歳時記(俳誌のサロン)から「稲穂風」の例句を2句抜粋掲載させて頂きます。
山ひとつ越えれば湖国稲穂風
(仲井多美江)
遅速なく刻む水車や稲穂風
(黒滝志麻子)
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(薫風士)
冷麦や入れ歯新調したる味
冷麦や胃無き老躯の日々の糧
冷麦の昼餉を愛づや街猛暑 写真は、親戚がくれた中矢製麺所の冷麦「金龍ひやむぎ」です。
歳時記(俳誌のサロン)から「冷麦」の例句を抜粋掲載させて頂きます。
冷麦をすする最中人がくる
(武田正子)
冷麦のすすり音高く卒寿なる
(南うみを)
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秋の風鈴の俳句について俳句HAIKUの記事を書こうと、ふと思いついて、十年ほど前に読んだまま棚に置ていた長谷川櫂著「俳句的生活」のページをパラパラと繰って見た。
飯田蛇笏の有名な俳句「くろがねの秋の風鈴鳴りにけり」についての記事に納得し、高浜虚子の晩年の俳句「去年今年貫く棒の如きもの」や「春の山屍をうめて空しかり」などについての句評を見たが、「どれも非情な遊びごころの句である。」と、一括してあっさり切り捨てたような結論付けしているのみで、長谷川櫂氏の句評には物足りない気がした。
高浜虚子の俳句は櫂氏の好みに合わないのか、余り興味が無いのか、「あとがき」を読むと、虚子の俳句については認識不足と言わざるをえないと思う。
国際俳句協会投稿記事や「俳句談義(1)虚子辞世句『春の山』の新解釈」、「虚子の俳句『去年今年貫く棒の如きもの』の棒とは何か?」、「俳句談義(5): 戦時中の高浜虚子・文芸家としての良心」、「『客観写生』と『花鳥諷詠」の違い」などをご覧下さい。
「俳句的生活」の「あとがき」に、「俳句の密室の壁を破りたい」 という趣旨の記載があり、同感であるが、更にその視野を世界に広めて欲しいものである。
「俳句と川柳: 世界遺産へ小異捨て」をご覧下さい。
(最後に掲載の「俳句的生活」の「あとがき」等、抜粋頁の写真をタップ拡大してご覧下さい。)
最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。
冒頭の写真はフジテレビ「めざまし8」の一画面です。
パリ五輪の近況を日記代わりの拙句に詠みましたが、青色文字(季語)をタップ(クリック)して、歳時記(俳誌のサロン)などの例句をご覧下さい。
写真(NHK-TV画面など)を気の向くままに順次掲載しますので、写真をタップ拡大してご覧になり、貴方もご自身の思いを俳句に口遊んで頂けると幸いです。
パリ五輪四年辛苦の汗をかき
一瞬の為に汗すやパリ五輪
立秋やメダルラッシュのパリ五輪
秋立つや男子体操金メダル
秋立つや技の冴えたる日本団
基礎体力勝る黒人秋立ちぬ
多様性五輪の集ひ秋に入る
パリ五輪何だかんだと秋に入る
「俳句《パリ五輪開会式に夏の雨》」や「俳句《盛夏のパリ五輪》」もご覧下さい。
(薫風士)
最後の二つの写真は、パソコンのMicrosoft Start画面に出た記事の一部分の写真ですが、パリ五輪の女子体操の銅メダル順位決定が二転三転したことやブレイキンは米国発祥の新競技にかかわらず2028年開催のロサンゼルス大会では採用されないこと等を報じています。
写真をタップ拡大して記事をご覧下さい。
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メダリスト額の白き日焼け顔
メダリスト額に汗し目に泪
金メダル胸に泪の日焼け顔
炎天下雪辱したる銅メダル
(薫風士)
掲句は、パリ五輪でベルサイユ宮殿に近い「ゴルフ・ナショナル」で開催された男子ゴルフ大会のメダリストを称える存問の拙句です。
松山秀樹の活躍ぶりをNHK-TV画面の一部部の写真で紹介させて頂きます。
因みに、「俳句《盛夏のパリ五輪》」や「俳句:汗とオリパラ」、「プレバト・永世名人の『サンダル』の俳句を考える」、等をご覧頂けると幸いです。
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2022年10月に天橋立を訪ねた際に書いた記事「秋の天橋立《バス旅行の写真と俳句》」を読んで頂いた方もあると思いますが、2024年7月27日の猛暑に家族で天橋立を訪ねました。
こうのとり待ちたるホ-ム酷暑かな
冷房にほっと一息こうのとり
夕立に駆け込み茶屋の昼餉愛づ
冷酒のチョイ飲みセット愛でにけり
「あなたとの出逢いに乾杯」と気の利いた台詞が箸の包みに書いてあります。
この老舗「ちとせ茶屋」はキャッチフレーズを巧みに利用しており、応対も「気が利いて」、「記の効いた」・「機の効いた」文化度の高い現代的老舗と思いました。
写真をタップ拡大してご覧下さい。
「冷房」や「夕立」は夏の季語ですが、「猛暑」や「俄雨」は歳時記に季語として認知されていないようです。
「俄雨夜中に降れど夕立と」 まんぽ俳句を詠むメモ代わりに撮った写真を掲載しますが、俳句結社の俳句会などに投句する場合は、主宰やメンバ-の好みを考慮して推敲すれば良いとして、日記代わりの「まんぽ俳句」を口遊んでいます。
皆さんも写真を見て疑似吟行をして頂けると幸いです。
俄雨上がり昼餉を終へ街へ
俄雨炎暑を冷やし心地良し
潦(にわたずみ)塔を映して風涼し
猛暑日の雨後の智恩寺涼しけり
晴れ男愛づや廻旋夏の橋
雨宿りの昼餉のお陰でタイミングよく、珍しい廻旋橋の廻旋情景を見物出来ました。
(ここをクリック(タップ)して、天橋立観光協会の観光ガイドで廻旋橋の解説・動画をご覧下さい。)
モノレールの窓曇らせし夏の雨
橋立や夏の雲を股のぞき
股のぞき夏の橋立登り龍
股のぞきパリにつながる夏の海
股のぞきビューランドの風涼し
炎天下なかよし地蔵穏やかに
リフトにて橋立愛づや夏の風
(薫風士)
「梔子」や「くちなし」の例句は、ここをクリック(タップ)して、歳時記(俳誌のサロン)をご覧下さい。
「ブログを書くのは時代遅れだ」「AIに任せた方が儲かる」などと言う人がいるようですが、「俳句HAIKU」 のブログは金儲けに書いているのではありません。
ものが言える元気な口があるがぎり、「自由にものが言える時代を大切にしたい」との思いを駄句に込めてブログを書いています。
まんぽ道で、枯れた花の梔子に一輪白い花が残っているのに気付き、帰路に白いシェパ-ドのバラン君に会い、駄句を口ずさみました。
「バラン」という名前は、バラン君のご主人によると、漫画(アニメ)のバランに因んで付けたそうです。
梔子の朽ちし花にも白一つ
梔子の花や「まん歩」を白寿まで
梔子の朽ちたる花や雨後の道
梔子の匂ふまん歩や雨催
(薫風士)
「梅雨の亀の呟き《政界の若返りを!》」や「言葉の力・俳句の力《癒し》」、「俳句《涼し》死の話」などをご覧下さい。
最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。
冒頭の写真は、パソコンのMicrosoft Start画面の一部分「阿部詩選手」2回戦敗退についての投稿記事ですが、「2回戦」とすべきところが、文字化けなのか「2回線」になっています。
柔道審判の判定に疑問の声が出ています。(2番目の写真参照)
スポーツの祭典「オリンピック」は何事もフェアーにやってほしいですね。
永瀬貴規選手の強さにはミスジャッジの心配は無用でしょう。(3~4番目のNHK-TV画面 の写真参照)
俳句HAIKUの記事「俳句《パリ五輪開会式に夏の雨》」や「HAIKU of Chunu (spring)」などを多くの方々に読んで頂いたようですが、拙句「夏の雨世界平和へ地を固め」のとおり、翌日からは正に夏のスポーツの祭典になりました。
一瞬の技の冴えたる盛夏かな
(薫風士)
写真は、NHK-TV 画面の一部分です。
「盛夏」の読み「せいか」は、「聖火」や「成果」「聖歌」「聖化」「清化」など、様々な言葉に通じますが、百年ぶりにパリで開催されたオリンピックは様々な人間模様が繰り広げられ、興味が尽きません。
その一端を、「俳句HAIKU」の記事として随時掲載します。
脱線することもあるかも知れませんが、フォローして頂けると幸いです。
https://olympics.com/ja/paris-2024
をクリック(タップ)してご覧下さい。
タイトルと掲句はブログ用の拙句「まんぽ俳句」です。
セ-ヌ川五輪パレード夏の雨
ロシアの人々がロシア軍のウクライナ侵攻・侵略戦争の速やかな停止を支援することを祈っています。
浜木綿や鉢の穴越し根付き咲く
(薫風士)
タイトルと掲句は、庭の片づけをするために縁先の浜木綿の鉢を動かそうとしても簡単に動かず、根付いていることに気付いて即興に詠んだ「まんぽ俳句」です。
この写真のハマユウのように深く静かに潜行して、逞しく余生を生き抜きたいと思っていますが、潜水艦が潜航して活躍しなければならない戦争は起こさないように世界の人々が「俳句HAIKU」をシェアして、薫風士の世界平和への思いを支援してくれることを切望しています。
今日は大阪天満宮の天神祭です。
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冒頭の写真は、カラ-図説日本大歳時記「虹」の解説頁です。
例句の詳細はこの写真や下記歳時記の例句の季語(青色文字)をクリック(タップ)して、ご覧下さい。
この円虹の写真は深田公園を散歩している時に見かけて撮ったものです。
歳時記(俳誌のサロン)から「虹」の例句を気の向くままに抜粋掲載させて頂きます。
(虹1)
虹立てば虹に祈りぬ震災地
(山田弘子)
(虹2)
虹仰ぐ卒寿の叔母の健やかに
(伊東省子)
(虹3)
虹立ちて見知らぬ人に声かける
(秋千晴)
(虹4)
夕虹の大きく町を跨ぎけり
(長谷川通子)
(虹5)
運転のバックミラーにとらふ虹
(稲畑汀子)
(虹6)
明日登る山へかかりし朝の虹
(鈴木良戈)
(虹7)
円虹を見にコックまで外に出で来
(千原叡子)
(虹8)
虹立つやある日遺品となる句帳
(井上菜摘子)
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恋烏脅せば逃げて又合流
諦めぬ烏の恋の媚びる声
(薫風士)
掲句はまんぽ俳句です。
下記最後の写真をタップ拡大すると、左上隅に鴉が向き合って止まっているのが見えます。
「恋烏」や「烏の恋」は季語ではありませんが、「まんぽ俳句」を口遊み、一人で楽しむ分には季語として歳時記にあるか否かは不問にしてエンジョイし、投句する際に俳句結社や選者の方針・嗜好などを考慮して推敲すれば良いと思っています。
一般論として、辞書に無くても通用する言葉があるように、「歳時記に無い言葉でも、季節感の表現があれば良い」と言えるのではないでしょうか?
「初烏」や「寒烏」は正月や寒の季語として馴染があります。
「俳句・HAIKU by L. P. Lovee (5) 《初烏・New year’s crow》」や
「寒・寒晴《寒中見舞》」をご覧下さい。
「恋烏」が季語としてあるか否か、興味が湧きWEB検索などして調べたところ、「B'z.恋鴉」という歌がありましたが、俳句の季語としての「恋鴉」は見当たりませんでした。
「烏」は春も夏も人並みに恋をするので季語として認められないのでしょうが、「烏の子」や「子烏」は初夏の季語として歳時記(俳誌のサロン)に例句があります。
ちなみに、「猫の恋」や「子猫」は共に春の季語です。
ここをクリック(タップ)して、「猫の日の俳句鑑賞《猫・恋猫・恋の猫》」をご覧下さい。
「子猫」の例句は、ここをクリックして、「歳時記」(俳誌のサロン)をご覧下さい。
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(2025.5.7 更新)
タイトルはブログ用「まんぽ俳句」の拙句です。
吾のために一頻り舞ひ初夏の蝶
夏の蝶小さく留まり大飛翔
夏の蝶白と黄色が戯れて
黄の如く白の如くに初夏の蝶
八の字に舞ふや番(つがい)の初夏の蝶
(薫風士)
冒頭の写真の左端中程の躑躅の花に蝶が止まっています。
この蝶は昼餉の窓辺に一頻舞ってまた躑躅の花に留まりました。
写真をタップ拡大してご覧下さい。
蝶の擬態について、「秋蝶・秋の蝶 (写真と俳句)」を書きましたが、夏の蝶にも当てはまります。
我が庭の一期一会や夏の蝶
夏の蝶これ見よがしに飛び回り
(薫風士)
二番目の紅葉の梢の朝日差す梅木の葉や四番目の写真右下隅や五番目の写真下部中程に夏の蝶(蛾か?)が見えます。
ここの写真をタップ拡大すると、蝶が見えます(最初の写真は画面右端中程を、二つ目の写真は右下を、ご覧下さい)。
夏蝶の逢引きしたる我が狭庭
(薫風士)
飛び立った蝶は、番になって飛び去りました‼️
「番」は「つがい」と読んで下さい。
最後の写真をタップ拡大してご覧になると、小さな梅木の右下から二つ目の枝の先端に蝶が見えるでしょう‼️
(手作りの庭を改修中で、煉瓦や石が散乱しています。)
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2024年7月3日に丹波篠山市のユニトピアを俳句仲間と吟行しました。
この写真は、アスレチックの案内図です。
吟行の写真を記事の最後に掲載しますので、写真をタップ拡大してご覧になり、疑似吟行や吟行句の推敲をして頂けると幸いです。
青色文字をタップすると、歳時記(俳誌のサロン)の例句や俳句HAIKUのリンク記事をご覧になれます。
紫陽花に迎へられたるユニトピア
梅雨の園受付嬢の優しくて
五月晴の軽トラ行き来ユニトピア
梅雨茸や気根珍し落羽松
猪の木彫りの迎ふ夏館
玄関の天井の隅に鍬形も
夏燕レイクプラザの空を二羽
玄関は頭足に注意燕の巣
小さき橋蛇の如くに夏の池
(薫風士)
掲句はユニトピア紹介のまんぽ俳句です。
幹事さんが晴れ女で参加者の心がけの良いおかげか、前日まで降っていた雨は上がりましたが、真夏日の暑さになりました。
梅雨時の平日なので、シーズンに備えてキャンプ場やプールなど整備工事中でしたが、団体客以外の来場者は殆ど無く、Lake Plazaでの昼食や句会もゆっくり出来て、満足でした。
レイクプラザから駐車場までシャトルバスで送ってくれたので帰路の疲れはなく、吟行をエンジョイしました。
ユニトピアは、高齢者は入場無料だったので、夏休みに孫を連れて釣りやパタ-ゴルフなど(有料)をしたいと思っています。
ユニトピアは、2022年の「山の日」に孫を連れて訪ねたことがあり、俳句HAIKUの記事にしています。
「『山の日』を満喫しけりユニトピア (吟行写真集)」をご覧下さい。
この写真は、ユニトピアのパンフレットと案内板です。
ここをクリック(タップ)して、「髙源寺《紅葉の吟行》」をご覧下さい。
2024年6月に開催された柏陵同窓会で同席の方と「俳句HAIKU」のことや「茶寿」のことなどを話題に雑談したところ、大阪市在住の小田氏が芭蕉句碑などの写真を十数年前にまとめた資料の一部を先日送ってくれましたが、偶然その日に、丹波市在住の足立頼昌氏がご自身の句集2号「良夜」を送ってくれました。
この写真は日本伝統俳句協会7月のカレンダー(上部分)です。
7月旧暦の呼称「文月」に因んで、次のとおり写真で紹介させて頂きます。
写真や青色の文字をタップして記事をご覧頂けると幸いです。
(句集2号「良夜」)
最初の写真は句集「良夜」の表紙と「丹波新聞社会長の紹介序文」(P3)です。
(短冊の頁 P11,14&15)
足立氏は書家でもあり、高源寺などに自句の扁額を奉納されています。
「春」の挿絵と除夜の俳句(P24)
挿絵は丹波市在住の植村八郎氏です。
植村八郎氏の紹介記事(丹波新聞2012.7.30)「故郷の50山『句画集』に 青垣の植村八郎さん」をご覧下さい。
子・孫から句集発刊に寄せて
写真は、冬の俳句の最後(P100)と「子・孫から句集発刊に寄せて」の最初の部分です。
この写真は、「子・孫から句集発刊に寄せて」の美恵子さん(妻)の締めの俳句「年新た夫妻の齢百七十」のページです。
「あとがき」(P110~111)
足立頼昌氏は丹波市俳句協会の設立に尽力した方(初代会長)です。
現役時代から俳句に親しみ、退職時には芭蕉の「奥の細道」を辿って10日間の旅をされるなど、俳句に対して並々ならぬ情熱を注がれた理想的な俳句生活の凝縮が、句集2号(良夜)の上梓となったことは、真にお目出度く、祝杯の冷やし酒を酌みながらこの紹介記事を書かせて頂きました。
因みに、「本との出会い《俳句的生活》」や「芭蕉の足跡・東北《紅葉の名所巡り》」、「仲秋の名月」、「俳句《名月・姫路城》」、「本との出会い(1)」、「本との出会い(2)」など俳句HAIKU の記事をご覧頂けると幸いですが、「歳時記」(俳誌のサロン)の「良夜」の例句は、ここをタップしてご覧下さい。
「芭蕉句碑・文学碑紀行集」
日本の各地を巡って約5百基の句碑などを記録した写真と紀行文なので小田氏の手元のままに埋もれてしまうのは惜しい気がしますが、ご本人は出版するお考えは無いようです。
それはともかくとして、同窓会で単に思い出話ばかりでなく、前向きに生きている方々と未来を語り、青春の心を維持して、まんぽ俳句を楽しみ、健康長寿を目指したいと思っています。
最後に、現役時代から俳句を夫妻でエンジョイしていた方の句集の紹介記事「句集《行雲》」をご覧下さい。
最新の俳句や英語俳句の記事は、青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップしてご覧下さい。