プレバト「春の俳句タイトル戦」について、「学問のすすめ」
プレバト春の俳句タイトル戦(お題:「じゃんけん」)で横尾渉(Kis-My-Ft2)さんが「浜風光るスクイズの土埃」と季語「風光る」を巧みに使ったユニークな発想の俳句で1位を獲得しました。
夏井先生の裁定は「添削なし」ですが、原句は散文の断片のような俳句なので、5・7・5の定型を重んじる伝統俳句の観点からすると、
「スクイズや浜風光る土埃」と表現したいところです。
この俳句とは無関係でしょうが、横尾さん等の俳句が「21年度中学国語の教科書副教材(明治図書出版、一般購入不可)に掲載される」とのこと。
どのような俳句が、どのような解説で掲載されるか知りませんが、「俳句とは何か、生徒が誤解をしないように、俳句の歴史と現状を正しく教える内容であってほしい」と思うのは薫風士だけではないでしょう。
この記事は「文芸批評」であり、「添削」ではありませんが、タイトルだけを読んで批判した方なのか、薫風士に謂れのない悪態を吐き、「他人の俳句を無断で添削するものではない」と、「俳句HAIKU」の記事「プレバト 夏井先生の添削を添削する」について、削除を要求されましたが、そのような不当な要求に応ずる気はありません。
夏井先生と同じように、薫風士は「奥の深い俳句の敷居を低くして、初心者に俳句の面白さを知ってほしい」との熱い思いでこのささやかな俳句ブログ「俳句HAIKU」を書いているからです。このような不当な要求をされた方が「いつき組」の方なら、コロナ禍の鬱積を発散するのに悪態を吐きたくなるのは分からないではありませんが、やみくもに悪態を吐くのはお勧めできません。
俳句は好き好きですが、「悪態」は俳句にならず、川柳になりがちでしょう。
山口誓子の俳句「学問のさびしさに耐へ炭をつぐ」の良さは暖房など生活環境の違う現在の若者には理解し難いでしょうが、お勧めしたいのは、「学問のすすめ」です。
とは言っても、蕪村の俳句(俳諧)に「学問は 尻から抜ける ほたる哉」とあります。「何事も踏み込んでよく考えよ!」ということでしょうね。
ほうたるや耳学問の老の日々
(薫風士)
どうぞ「組長の夏井先生」によろしくお伝え下さい。
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