教育・Education Feed

2017年11月28日 (火)

本との出会い《母と子・優しさと厳しさと》

        

春浅し命の限り『句』を口に (本との出会い)

    歌うように伝えたい」をご一読下さい。コロナ禍の励ましになるでしょう。

   

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ブログ「チュヌの便り・虚子の俳句『去年今年貫く棒の如きもの』の棒とは何か?」を契機に知った宗内敦(臨床心理学者)の近著「エッセイで読み解く 教育・指導のエッセンス」に共感することが多々あるのでここに紹介させて頂きます。

教育関係者のみならずチュヌの便りの読者など一般の人々に是非読んで頂きたい好著です。

(青色文字をクリックすると解説記事などがご覧になれます。) 

     

いじめ」や「不登校」などの問題は教育者のみならず、広く一般の人々が他人事としないで関心を持ってほしい問題ですが、このような問題を無くするためには「思いやりを持って他人の立場を理解し、多様性を認める寛容性を基本にした和の精神を教育することが何よりも肝心である」とチュヌの主人は思っています。

この「和」の精神は戦前の「封建的な和」でなく、「民主主義制度における和」です。戦前の全体主義的・国家主義画一教育は「いじめ」の解消にならないでしょう。

道徳教育で大切なことは、児童があくまでも自発的に物事を考え、自分の考えを主張すると同時に他者の考えにも耳を傾けることを学び、自己と他者、自己と社会との関わり合いを考え、自分の能力や個性を自分のためばかりでなく、社会に役立つようにするバランス感覚、合理的な思考能力などを培うことでしょう。

「権力」にもとづく教育でなく、「権威」に基づく教育をすることが肝心でしょう。(宗内敦著「教師の権威と指導力」参照。)

 

道徳教育を教科にして、「道徳嫌い」を生む恐れのある「一方的な成績評価や序列評価をすること」には反対です。道徳教育においては、評価は子供の自尊心を生かし、やる気を出させるのに効果のある個別評価、教育効果を評価するための範囲に限定すべきでしょう。

子供たちが将来幸せな一生を過ごすことができるようにするには、「自分を知り、『一個人としての自分』と『組織の一員としての自分』とのバランス、『個と全体の関わり合い』を考え、『過去をベースに未来を見据え、現在に視点を置いて、よく考え、行動すること』、『自己→家族→市民→国民→地球人』など、様々な視点で相対的に考える教育をすることが大切です。   

      

子供の教育のためのみならず、住みよい平和な社会が維持されることを祈りつつチュヌの主人が書いた「究極のLOVEを実践しよう!」の「究極のLOVE]は下記の通りです。 是非、ご一読下さい。

   

・「L」

Love(愛する)・Learn(学ぶ)・Liberty(自由・権利)・Legality(合法性)、Laugh(笑う)・Life(生活・一生・)です。 

     

・「O」

Optimism(楽観・楽天主義)・Originality(個性・独創性)・Objective(目標・客観的)・Obligation(義務・義理)、Opportunity(機会・好機)・Organization(組織・団体・組織化すること)です。  

  

「V」

Vitality(活力・元気)・Vision(ビジョン・先見性)・Venture(冒険・思い切ってする)・Value(価値・評価)・Volunteer(ボランティア・自発性)、Viewpoint(観点・視点・切り口)です。 

    

・「E」

Effort(努力)・Enjoy(楽しむ)・Ethic(倫理・道徳)・Equity(公平・公正)・Endurance(忍耐・持続)・Each(個人・自己)です。  

  

・Love(愛)

親子の愛、男女の恋愛、夫婦の愛など人に関する愛のみならず、動物、自然、故郷、住んでいる町や国、平和、自分の仕事など全てが対象です。まず自分を愛し、自分のしていることを愛し、その結果が他者への愛、すべてのものに対する愛につながることが理想です。  

  

・Learn(学ぶ)

教師や反面教師として、全てのことから学ぶことが出来ます。

身近な両親、兄弟姉妹、友達、先輩・後輩、先生などから直接学ぶことが沢山あります。書物や新聞・ラジオ・テレビ、インターネットなどで地域と時代を超えて様々なことを学ぶことができます。また、自分自身や他人の失敗や成功の実例から学ぶことも大切です。   

  

・Liberty(自由・権利)

基本的人権として思想・言論・信教の自由などが憲法で保障されています。しかし、自由の権利を乱用すると、自由を失う恐れがあります。常に権利と義務、個(自分自身)と全体(社会・国)、公平・公正の原則とのバランスを考慮することが肝要です。多くの若者が選挙権参政権の行使を放棄していることは幸福を追求することを放棄していることになるのではないかと危惧しています。  

  

・Legality(合法性)

誰でも自由に考えて行動すれば良いのですが、それが法律に適っていることが前提です。法律は人々の生活を守り社会の秩序を維持するためのものですから、日常生活で余り難しく考えることは無いでしょう。しかし、何か特別のことを始める時にはそれが合法的かどうかチェックすることも必要でしょう。   

  

・Laugh(笑う)

笑う門には福来たる」(「Laugh and get fat.」「Fortune comes in by a merry gate.」)です。

泣きたいときには泣くとよいでしょう。でも、辛い時でも笑顔を忘れずに前向きに過ごして行けばきっと良い時も来るでしょう。  

  

・Optimism(楽観主義)

人間万事塞翁が馬」(Joy and sorrow are today and tomorrow.)、「人生は山あり谷あり」、「努力をすれば何とかなる」、「人事を尽くして天命を待つ」と楽観的に考えることです。いわゆるプラス思考・ポジティブシンキング(positive thinking)を実践することです。 

        

・Originality(個性・独創性)

世界に一人しかいない自分という貴重な存在を活かしましょう。単なる「猿真似」や「迎合」ではなく、人それぞれに出来ること・天性・個性を生かして、学んだことを更に発展させ実践することです。現代は多様性の時代です。様々な個性が集まって全体の調和が生まれることが理想です。

      

・Objective(目標・客観的)

将来何をするか自分の目標を定める際に、それを達成することが可能か、楽観的に考えると同時に、冷静に客観的に評価しておくことも大切です。高い目標を掲げることは良いのですが、目標は高ければ高いほど成果の高望みをしないでstep-by-stepで一歩ずつ前進することです。  

   

・Obligation(義務・義理)

「世の中は持ちつ持たれつ」、「お互い様」です。自己の権利を主張するばかりでなく、義務もあることを認識して他者の権利・立場も認め、自他のバランス(Give-and-take)を考えることが大切です。 

    

・Opportunity (機会・好機)

好機逸すべからず」です。英語のことわざには「Now or never.」とか「Everything has its time.」などがありますが、機会をとらえTPO(時と場所と場合)を考えて適切な行動をすることが大切です。 

  

・Vitality(活力・元気)

何事もやる気と元気がなければ達成出来ません。精神的にも肉体的にも健康を維持することが大切です。「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。時には無理が必要なこともあるでしょうが、頑張りすぎないで、自分の出来る範囲でやれば良いでしょう。

   

・Vision(ビジョン・先見性)

「憲政の神様」と言われた尾崎行雄は「人生の本舞台は常に将来に在り」と言っています。自分は何をしてきたか、今何をすべきか、自分の将来の目標は何か、自分の人生のどの時点でも、常に過去・現在・未来という流れの中で自分自身と社会の将来を見据えて考え・行動することが理想です。

  

・Venture(冒険・思い切ってする)

慎重に考えて行動することも大事ですが、難しいと思うことでも時には思い切ってやって見ることも必要でしょう。成功するか否かは自分の才能や努力のみならず運に左右されるものです。最もうまく行く場合と最悪の場合とを考え、腹を据えて思い切って行動すると良いでしょう。

   

Value(価値・評価)

価値観は人によって異なりますが、自分にとって何が大切か、何をしたいか、それは自分のためだけではなく、親のためや人のために役立つことになるか、と考えながら目標を立て・行動することが大切です。

  

・Volunteer(ボランティア・自発性)  

何事でも自分のしたいことをするときは苦労が苦労でなく、楽しくなります。最近はボランティア活動をしている若者も沢山いることはありがたいことです。自分が出来ることを自発的に行い、自分のみならず人のためにもなり、世の中に役立つことができれば最高です。

  

・Effort(努力)

天賦の才に恵まれていても努力をしなければその才能を生かすことは出来ません。ささやかな才能であっても努力することによって、それを伸ばすことが出来ます。大切なことは他者との比較や序列・勝ち負けそのものではなく、それを励みとして自分自身の天分を育てる努力をしているかどうかです。 

  

・Enjoy(楽しむ)

努力も色々工夫しながらすると、苦労でなく楽しみとなります。楽しみながらすると努力を続けることが出来ます。少しでも努力の成果が出ると楽しくなります。すぐに成果が表れなくても長い目で見れば必ず成果が出て来るものですから、それを楽しみに努力を続けることです。

  

・Ethics(倫理・道徳)

技術が高度に発達し専門化している現代社会においては個人や組織が倫理を大切にして活動することが不可欠です。最近の世相をみると、長い間に築いた信用を倫理観の欠如から一瞬に失い、自滅するだけでなく社会に大きな弊害をもたらしている例が少なくないことは残念なことです。

   

・Equity(公平・公正)

才能や努力の成果を生かすには考え方や行為が公正であることが大切です。どのような場合でも公正かどうかという観点でチェックすることが望まれます。公明正大な振舞いをすることによって明るい気持ちが維持できます。明るい気持ちは必ず幸福を呼び込むでしょう。 

      

・Endurance(忍耐・持続)

豊かな現代社会においては何でも簡単に出来、手に入るので誘惑が多く、我慢することが難しくなっています。

ITSNSが発達し便利になっていますが、スマホによるゲームの氾濫や不適切な交流サイトなど、子供の教育や十代の若者の新たな社会問題になっています。  

三つ子の魂百まで」、「継続は力なり」です。大きくなってから抑えることは難しくなりますので物心が付き始めた幼い時から我慢することのしつけもしておくと良いでしょう。 

上記のことは、ご存知のことばかりでしょうが、それをLOVEという親しみやすく大切な一語に集約して覚えやすくしたのが味噌です。LOVEを実践する人々が増え、住みよい社会が日本から世界に広がることがチュヌの主人の念願です。

          

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2017年6月21日 (水)

俳句鑑賞 《蛍・ほたる・ほうたる》

         

 大蛍()ゆらりゆらりと通りけり 

        (小林一茶

一茶の俳句にはおおらかな句が多いですね。

   

学問は 尻から抜ける ほたる哉 

       (与謝蕪村

 

ほうたるや耳学問の老の日々

        (薫風士)

  

(青色の文字をクリックして解説記事をご覧下さい。)

   

草の葉を落るより飛蛍哉  

       (松尾芭蕉

    

手のうへにかなしく消る螢かな 

       (向井去来

   

蛍火の今宵の闇の美しき   

       (高浜虚子

   

かたまるや散るや蛍の川の上 

       (夏目漱石

 

NPOホタルの会「ホタルと日本人・蛍狩りのサイト「蛍の文化史」に様々な俳句や短歌が紹介されています。 

   

手から手へ思ひを伝へ初蛍

掲句は蛍狩りでチュヌの主人(薫風士)が初蛍を捕らえ、仲間に順に見せその喜びを伝えたことを詠んだ俳句です。チュヌの主人にとっては蛍狩りは童心に返る楽しいものです。単に「喜び」とせず、少しロマンチックな表現にして俳句会で高得点を得た俳句です。  

蛍の鑑賞スポットをインターネットで検索すると、死ぬまでには見ておきたい!関東の美しすぎる『ほたる鑑賞』スポット7選というサイトなどがありました。 

   

インターネット歳時記には季語が「蛍・ほたる・ほうたる」の俳句が2000句余り掲載されています。気の向くままに下記に抜粋します。 

季語「蛍」などをクリックして俳句の詳細をご覧下さい。

  

蛍1

人殺す我かも知らず飛ぶ蛍  

       (前田普羅 

  

蛍2

浮島にいのち継ぐ火や姫螢  

        (岡田貞峰)

  

蛍3

かこひたる掌にふれずして舞ふ

        (赤座典子)

  

蛍4

螢火を見に來し宿で醉ひつぶれ 

        (片岡祥子)

  

蛍5

蛍の闇にふれたる手のぬくみ 

        (大森美恵)

  

蛍6

手の螢見せて匂ひぬ人の妻  

        (竹貫示虹)

   

蛍7

ゆるやかに着て人と逢ふ蛍の夜 

         (桂信子

   

蛍8

無人駅夜は蛍火の銀座なる  

        (延江金児)

   

9

湯の町の旅の一夜や蛍狩   

        (松元末則)

   

蛍10

蛍より多きギャラリー渓の径 

       (金山藤之助)

   

蛍11

死なうかと囁かれしは蛍の夜

       (鈴木真砂女

   

蛍12

蛍火の明滅滅の深かりき

       (細見綾子

   

蛍13

螢獲て少年の指みどりなり

       (山口誓子

  

蛍14) 

放たれし一夜仮設の蛍かな  

        (松本秀子)

   

蛍15

峡の湯の熱りを冷ます蛍狩  

      (升田ヤス子) 

   

ほたる

朝がきて虫となりたるほたるか

        (和田瑞子)

   

ほうたる

ほうたるの匂ひ幼き日の匂ひ  

       (細野みさを)

    

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2017年4月30日 (日)

俳句鑑賞 《蕪村の俳句「薫風や」は面白い》

   

P.S. 2022.4.5 更新

ウクライナ紛争について、プーチン大統領や世界の指導者が賢明な決断をしてくれることを切望して、「已むに已まれぬ思い」を俳句に詠み、書いた記事を読んで頂きたく、この P.S.を追加しました。

青色文字をクリック(タップ)して、「梅東風や届け世界にこの思ひ」や血に染むなドニエプルてふ春の川」をご覧下さい。

       

(2017.4.30)

与謝蕪村の俳句「薫風やともしたてかねついつくしま」が面白いと云うと、「何が面白いのだ」と不思議に思われる読者が多いでしょう。

この俳句は少なくとも4とおりの解釈が可能であるとチュヌの主人(薫風士)は考えています。 

インターネット歳時記の「薫風1」(2014516日作成)の冒頭に「薫風やともしたてかねついくつしま」とあり、その意味が全くわかりませんでした。そこで、「蕪村が字余りの俳句を平仮名を多用して作ったのは何故か?」好奇心から色々調べてみましたが、この俳句の意味を解説した記事は見当たりませんでした。

正岡子規の「俳人蕪村」(青空文庫)には「薫風やともしたてかねつ(いつく)(しま)」とあり、「いくつしま」は「いつくしま」のミスタイプ(入力ミス)であり、「薫風やともしたてかねついつくしま」が正しいことに気づきましたが、この俳句の意味が直ぐにはわかりませんでした。ところが、翌朝ふと句意の解釈を思いつきました。

  

(解釈1)

「ともし」は「灯」であり、「かね」は「鐘」だろう、「薫風や灯し立て鐘つい突く島」である、と解釈できるのではないか? 

すなわち、「灯しを立てると鐘も突きたくなる宮島」を詠んだものであるという解釈です。

  

インターネット検索で検索すると、ホットライン教育ひろしま」というサイトに次の記事があり、この解釈が可能であることが裏付けられました。

仏教では,その宗教的雰囲気を高めるための多くの鳴物が使用されるが,それら梵音具(ぼんおんぐ)と言われるものの中で最大の梵鐘に属するもので,天正15年(1587)に豊臣秀吉が,島津攻略の際に持ち返って,厳島神社に寄進したものと言われ,応永5年(1398)の銘がある。 

      

広辞苑(第6版)の「ともし②」に次の解説があります。

(「照射」と書く)猟人が夏・秋の夜、山中の木陰に篝をたき、または()(ぐし)松明(たいまつ)をともして闇の中の鹿の眼が光に反射して輝くのを目当てに、これを射たこと。また、その火。(季:夏)

 

(解釈2)

広辞苑の上記解説を「ともし」に当てはめ、「薫風や照射(ともし)立てかねつ(いつく)(しま)と読み、「鹿を射ちかねている」ことを詠んだ俳句であると解釈することも可能でしょう。

 

(解釈3)

「薫風や灯し立てかねつ厳島」と読むと、「薫風で灯を立てかねている」句意であると解釈することも可能でしょう。

 

(解釈4)

「かねつ」に「加熱」を当てはめ、「薫風や灯し立て加熱(かねつ)厳島」と読み、「灯火が沢山立って熱くなっている」ことを詠んだものであると解釈することも可能でしょう。

  

俳句では「中七」を字余りにすることは拙いとされていますが、蕪村は意図的に「ひらがな」の「字余り」の俳句にして、「掛詞」の俳句にしたものであると思います。 

   

上記の深読みのどの解釈が妥当かご意見やコメントなど、投稿して頂けると有難いです。

  

(P.S) 

ここをタップして、コロナ禍の俳句の鑑賞:「汗」の掛詞をご笑覧下さい。(2021.6.18 薫風士)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

    

2017年2月11日 (土)

日英バイリンガル俳句を楽しむ <高浜虚子の俳句「去年今年」>

    

光陰矢の如し(Time flies.)、高浜虚子の生誕日(2月22日)が間近です。

そこで、虚子の俳句「去年今年貫く棒の如きもの」の英訳にチャレンジします。

(青色文字をクリックすると関連の記事がご覧になれます。)

インターネットのhttp://terebess.hu/english/haiku/takahama.html

に「One Hundred and One Exceptional Haiku Poems by Kyoshi Takahama(虚子秀句百一選英訳)という記事があり、次英訳がありました

Something like a stick

That goes through

Last year and this year

上記の英訳は原句の一般的な解釈に従って翻訳したものです。

文字通りに日本語にすると、「去年今年を通じてゆく棒のようなもの」という意味のHAIKUです。日本語を知らない外国人がこの英訳HAIKUを読むと、意味不明の謎かけのように思い、高浜虚子の代表的名句だとは思はないでしょう。 

次のようにす英訳すると、原句に近くなるでしょう。 

kozokotoshi_

piercing

as if a stick

   

俳句の新解釈・鑑賞 <去年今年貫く棒の如きもの(高浜虚子)>において考察したように、主語(主体)は省略されている、すなわち、「俳句に対する虚子の信念」が省略されている、「去年今年」は客体である、と解釈する場合は次のように意訳できます。 

 

my belief in HAIKU

pierces kozokotoshi through,

as if a stick pierces something

   

「去年今年」は文字通り英訳すると「last year this year」ですが、新年の季語としては不適切です。

「去年今年」は高浜虚子が季語として確立したと言われていますから、日本語のまま「kozokotoshi」で使う方がよいでしょう。

 

オバマ大統領も日米首脳会談の夕食会で次のような日本語をそのまま使っているHAIKUを披露しています。

俳句談義18:政治家と俳句 <俳句を通して世界の平和を!参照)

  

春緑 日米友好 和やかに

Spring, green and friendship

United States and Japan

Nagoyaka ni

  

今日は「建国記念の日」です。「『旗日』は死語か?『建国記念の日』の俳句を読んで思うこと」をご覧下さい。

安倍首相がトランプ大統領と会談し、一緒にゴルフもする予定とのことです。トランプ米国大統領に歓待されるのは大変結構なことですが、実を取られて日本が滅びるようなことになっては困りますね。トランプ氏はオバマさんのように俳句を詠むことはしないでしょうから、俳句は詠まなくても、しっかり会談して下さいね。

安倍総理大臣! よろしくお願いします!

ここまで書いたところで、「日米首脳会談で安倍首相は『罠』にハマった。 『マッドマン・セオリー』に騙される日本」という東洋経済ONLINE記事があった。下記URLをクリックしてご覧下さい。http://toyokeizai.net/articles/-/158128

      

     

2017年2月 3日 (金)

俳句の新解釈・鑑賞 《しら梅に明る夜ばかりとなりにけり(与謝蕪村)》

    

(2023.2.25 更新)

   

23225

2022年2月24日にプーチン大統領専制下のロシア軍がウクライナ侵攻を始め、1年後も続いています。

時代錯誤の愚かな戦争は中止しなければなりません。

  

梅東風や届け世界にこの思ひhttp://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2022/03/post-4fd0.html)

を、皆さんがSNSでシェアして頂ければ幸いです。

  

梅咲いて庭中に青鮫が来ている

        (金子兜太)

       

与謝蕪村の辞世句として有名な掲句「しら梅に明る夜ばかりとなりにけり」について、新解釈をしてこの記事を書きました。 

   

外山滋比古氏は「省略の詩学―俳句のかたち」で「俳句は省略の文学である」「十人十色の受け取りができてこそ俳句はおもしろい。」と云っています。

俳句の新解釈・鑑賞《去年今年貫く棒の如きもの(高浜虚子)》参照。)    

掲句の解釈として、学研全訳古語辞典には次の解説があります(Weblio参照)。

[訳] 冬も終わり、ほころび始めた白梅の花が闇(やみ)からしらじらと浮かび上がる夜明けを迎えるころとなった。

(鑑賞)蕪村の辞世の句。没したのは十二月であるが、蕪村の心はすでに初春の明け方を向いている。季語は「白梅」で、季は春。 

   

上記の解釈は、清水哲男氏が増殖する俳句歳時記」に於いて次のように評しているように、辞世句の解釈としては安易すぎます。   

天明三年(1783)十二月二十五日未明、蕪村臨終吟三句のうち最後の作。枕頭で門人の松村月渓が書きとめた。享年六十八歳・・・(中略)・・・

単純に字面を追えば「今日よりは白梅に明ける早春の日々となった」(暉峻康隆・岩波日本古典文學大系)と取れるが、安直に過ぎる。いかに芸達者な蕪村とはいえ、死に瀕した瀬戸際で、そんなに呑気なことを思うはずはない。暉峻解釈は「ばかり」を誤読している。

「ばかり」を「……だけ」ないしは「……のみ」と読むからであって、この場合は「明る(夜)ばかり」と「夜」を抜く気分で読むべきだろう。すなわち「間もなく白梅の美しい夜明けなのに……」という口惜しい感慨こそが、句の命なのだ。・・・(以下省略)・・・   

清水哲男氏は「『夜』を抜く気分で読むべきだろう」と述べていますが、蕪村のような優れた俳人が無駄な言葉を使って俳句を作っているとは考えられません。   

学研全訳古語辞典の解説では「冬も終わり」などを補って解釈していますが、不適切ではないでしょうか?

   

蕪村は1784年1月17日に亡くなっています。

この辞世の俳句で省略された語句は、「冬も終わり」などということではなく、「自分に残された夜」とか「自分が生きている夜」とかという主体が省略されていると解釈すべきだと思います。

「明る夜ばかり」とは、「四季の巡りに伴い様々な夜がこれからもあるだろうが、自分に残された夜は『白梅に明る夜』のみとなった」、「自分が生きている夜は『この白梅に明ける夜』のみになった」と、死が間近であることを詠んだものと解釈するのが至当でしょう。

  

蕪村が大阪生まれであることを最近しりましたが、蕪村は自分が浪速生まれであることを何故か公言しなかったようです。(『から檜葉』参照。)

・冬鶯むかし王維が垣根哉
・うぐひすや何ごそつかす藪の中
・しら梅に明る夜ばかりとなりにけり

  

上記の3句は、過去・現在・未来を順番に詠んだ俳句だと解釈できますが、「しら梅」の句は死後の未来を詠んだ俳句であると解釈すると、「自分の未来(死後)の世界は『夜ばかり』である」と詠んだことになります。   

蕪村の臨終3句や正岡子規の辞世句3句などを読むと、高浜虚子の辞世句「春の山屍を埋めて空しかり」は、「春の山屍を埋めて(むな)しかり」と、「春の山屍を埋めて(くう)しかり」と、掛詞として読むべきであるという思いを新たにしました。俳句談義(1)参照。)  

      

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2017年1月29日 (日)

俳句の新解釈・鑑賞 <去年今年貫く棒の如きもの(高浜虚子)>

     

掲句について稲畑汀子さん(ホトトギス名誉主宰)は「虚子百句」において次のように述べています(抜粋)。

「この棒の、ぬっとした不気味なまでの実態感は一体どうしたことであろう。もしかすると虚子にも説明出来ず、ただとしかいいようがないのかも知れない。敢えて推測すれば、それは虚子自身かも知れないと私は思う。この句は鎌倉駅の構内にしばらく掲げられていたが、たまたまそれを見た川端康成は背骨を電流が流れたような衝撃を受けたと言っている。感動した川端の随筆によって、この句は一躍有名となった。」

  

川端康成は掲句のどの点に衝撃を受けたのでしょうか?

川端康成も一般的な解釈と同じように「棒」とは「時の流れ」の比喩であると解釈したのでしょうか?

 

虚子の俳句『去年今年貫く棒の如きもの』の棒とは何か?に於いて、チュヌの主人は「中立的な表現の俳句は鏡のように、読む人の心を映しだす。」と書きましたが、外山滋比古氏は「省略の詩学―俳句のかたち」(電子書籍)に於いて次のように述べています。

「一句の意味はひとつに限ると考えるのからして大きな誤解で、受け手によって句意は変わる。十人十色の受け取りができてこそ俳句はおもしろい。あいまいさは、作者に多くの諷意を許容し、受け手には自らの意味を生み出す喜びを与える。」

  

また、外山氏は高浜虚子の掲句「去年今年」について次の通り句評しています。

「措辞ははなはだ粗雑であるが、年のつらなりを棒にたとえるのは奇想である。人はその奇抜さに興ずるのであろう。名句の名をほしいままにしている。」

  

外山滋比古氏の「省略の詩学」は桑原武夫の「第二芸術論」の対極にあると言えます。俳句愛好家にとってありがたい著書です。しかし、措辞ははなはだ粗雑」という句評にいささか語弊があります。

外山氏は、「去年今年」を主語(主体)として捉えて句意を解釈しているから、「措辞が粗雑である」と考えたのでしょう。

「去年今年」を副詞として捉え、主語(主体)は省略されていると解釈すると、この批判は妥当でないことが理解できます。

日本語では主語がよく省略されます。外山氏の言にあるように、俳句は「省略の文学」です。この俳句で省略された主語(主体)は「虚子の花鳥諷詠の俳句に対する信念」であるといえるでしょう。

虚子は「春風や闘志抱きて丘に立つ」という俳句を39歳の時に作っています。この闘志を持ち続けていることを、「去年今年貫く棒の如きもの」と、77歳の時に詠んだものであると解釈するのが至当でしょう。すなわち、「自分の信念は去年とか今年とかいう時の区切りを突き抜く固いものであり、生きている限り変わらない」と言っているのでしょう。「時の流れ」は未来永劫に続くものですから、「棒」をその比喩と解釈することにはやや無理があり、虚子の真意では無いと思います。

   

ちなみに、主体が省略された虚子の俳句の一例として、次の俳句(河東碧梧桐への追悼句)が参考になります。

たとふれば独楽のはぢける如くなり

この句に於いては、たとえば、主語となるべき「虚子と碧梧桐の関係」が省略されています。

(「高浜虚子の100句を読む」(坊城俊樹)下記URL参照。)http://www.izbooks.co.jp/kyoshi81.html

       

インターネット歳時記には、「去年今年」の俳句が750句ほどあります

「去年今年」が副詞的に用いられている俳句が大多数ですが、ご参考までに下記に例句を若干抜粋します。

 

(副詞的に用いた例句)

・去年今年机上に積まれたるままに 

           (稲畑汀子)

・良きことも良からぬことも去年今年

              (今井千鶴子

・去年今年平和を祈る手でありぬ 

          (橘高絹子)

   

(「去年今年」を主体ないし客体として用いた例句) 

・聞き慣れし振子のつなぐ去年今年 

          鈴木美江

・何かある闇でつながる去年今年 

            (千坂美津恵)

   

次の俳句は虚子の掲句を意識して「去年今年」を主語として作ったものでしょうが、「去年今年」を副詞として解釈することも可能です。

・去年今年大河の如くありにけり 

            (竹下陶子)

   

ちなみに、稲畑廣太郎氏(ホトトギス主宰)の俳句に、虚子の掲句を意識して作った俳諧味のある句があります。

棒も又折れゆくものや去年今年

この俳句の「去年今年」は単なる季語の取り合わせですが、「棒」を「時の流れ」の比喩であると解釈すると、「棒が折れること」は「地球が破滅すること」を意味することになるでしょう。

トランプ米国新大統領の就任などで「世界終末時計が進められたというインターネット記事ありました。トランプ氏が米国新大統領として良識ある為政をすることを祈るばかりです。

  

2016年12月17日 (土)

夏目漱石と高浜虚子 <漱石忌に思うこと>(改訂版)

   

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129日は漱石忌です。

 

昨年の俳句会は通信句会でしたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大が一応収束し、自粛要請が解除されて集合句会が出来ました。

   

2016年は夏目漱石没後100年にあたり、夏目漱石の生前の姿を再現したアンドロイドがNHKテレビなどで放映されました。

 

詳細は二松学舎大学のHP参照。広辞苑によると、アンドロイドとはSFに登場する、人間そっくりのロボット」です。)

  

(青色文字をクリックするとリンクされた解説記事や青空文庫などをご覧になれます。)

  

夏目漱石の本名は夏目金之助です。

  

2016年の「今年の漢字」に選ばれたのは「金」でした。面白い偶然の一致です。   

  

かねてから高浜虚子と夏目漱石の関係についてブログを書こうと思っていましたが、このアンドロイドに触発されて「文豪のアンドロイドや漱石忌」「漱石忌アンドロイドの語り口」などと即興の俳句を口遊みながら実行しました。   

  

夏目漱石と言えばすぐ「坊ちゃん」や「吾輩は猫である」が浮かびますが、「吾輩は猫である」は「ホトトギス」に掲載されて一躍有名になった文壇における漱石の処女作と言えます。

  

高浜虚子が正岡子規から引き継いだ後に「吾輩は猫である」が「ホトトギス」に掲載され、それによって漱石が一躍人気作家になり、ホトトギスの購読者も増えて虚子の「ホトトギス王国」が築かれたようです。

  

この当時の事情はNHKの土曜ドラマ「夏目漱石の妻」である程度分かりましたが、高浜虚子の「漱石氏と私」を読み更によく分かりました。

  

夏目漱石が最晩年によく口にした「則天去私」の概念と、虚子の辞世句ともいうべき俳句「春の山屍を埋めて空しかり」の「色即是空」の概念と、両者には何か共通性がある、とチュヌの主人は感じています。

  

広辞苑によると、「則天去私」とは「小さな私を去って自然にゆだねて生きること」と解説されています。

  

自然にゆだねて生きること」とは、『私』すなわち人間そのものを『大自然の一部』と見做し、『大自然の摂理』にゆだねながら人それぞれの立場で可能な自助努力をするのがよい、ということだと解釈しています。

  

「俳句談義(1):虚子辞世句の解釈」や究極のLOVEを実践しよう!」をご参照下さい。)

  

冒頭の写真は「虚子十態」(日本伝統俳句協会のカレンダー201612月に掲載されている小川千甕の戯画・「ホトトギス」大正元年9月号に掲載されたもの)ですが、それを見て、「極月の暦におかし虚子十態」と駄句を口にしながら、来年こそは高浜虚子の俳句の英訳にチャレンジしようと決意を新たにし、翌年に100句翻訳したものを見直し、2018年に国際俳句協会のHPに掲載して頂きました

   

青色文字をクリック(タップ)して、青空文庫の「高浜虚子五百句」や「高浜虚子五百五十句高浜虚子六百句」もご覧下さい。

   

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

  

2016年10月 3日 (月)

俳句を楽しもう! (フラワータウンカレッジ講演の要旨)

  

(2023.12.20 更新)

   

 I 俳句とは    

文芸評論家の山本健吉(1907~1988)は、「俳句は滑稽なり、俳句は挨拶なり、俳句は即興なり。」と言っています。
ウイキペディア「俳句」参照。 後述の「V-1 俳句の歴史・発展参照。)
 
俳句は「5・7・5の17音」で表現する世界一短い詩です。入りやすくて奥が深く、日本文化の一つの典型と言えます。
 
芸術は自己実現・個性を発揮するものです。「俳句は好き好きである」と割り切って、自分なりの俳句を作り楽しめば良いと思います。

俳句は一人で暇つぶしなどにも楽しめますが、家族や仲間などと吟行や句会をすると、俳句が一層楽しいものになります。    

(青色文字・下線をクリックすると解説記事などがご覧になれます。)

       

II 俳句を作ろう! 

 

II-1 俳句の作り方《5つのポイント》

   

(1)季語・季題(季節の分かる言葉)は一つ入れます。季語の無い俳句は川柳と同じことになりがちです。季語が分からなければ歳時記で確認出来ます。歳時記を持っていない場合は、ともかく季節が分かる言葉が俳句に一つあれば良いと割り切って俳句を作れば良いのです。季語は二つあっても、その効果があれば差支えがありません。しかし、初心者は季語を一つだけ使うのが無難です。季語が二つある所謂(いわゆる)「季重ね」の俳句は句意が分かりにくくなることがよくあります。 

江戸時代の俳人山口素堂の有名な俳句:「目には青葉山ほととぎす初鰹」は、季語が3つあり、三段切れになっていますが、句としての面白さがあり成功しています。江戸時代には「初鰹は女房を質に入れても食え」というほど高価で珍重されたそうです。この俳句は、巨人や大鵬の全盛時代に流行した言葉「巨人・大鵬・卵焼き」のように、当時の人々に親しまれて有名になったのでしょう。

             

(2)「切れ」は一つ入れます。「切れ」としては「切字」ばかりでなく、名詞や動詞の終止形なども用いることが出来ます。「切字」には「や」「かな」「けり」などがあります。「切れ」は、その直後に俳句の切れ目、すなわち、「間」を作ります。この「間」によって、俳句の詠まれた背景などを読者が想像することにより味わい深い俳句になります。「切れ」が無いと、普通の文章、いわゆる散文の断片的な一部に過ぎなくなりがちです。「や」は「上五」に使われることが多く、「中七」にも使われます。俳句の作り方・「や」参照)

「けり」は「下五」に持ちいるのが普通ですが、「中七」にも使えます。句の作り方・「けり」参照)

「かな」は「下五」に用いるのが原則です。俳句の作り方「かな」参照) 

            

(3)5-7-5音のリズム・調べがよくなり、句意が明瞭になるように語句の選択や語順を工夫します。 

   

(4)無駄な語句を省き、イメージが浮かぶ俳句にします。

       

(5)文語にするか口語にするかは好み次第です。文語(旧仮名遣い)には詩的に簡潔に表現できるメリットがあります。口語には親しみやすい現代的な表現が出来るメリットがあります。いずれにせよ、どちらかに統一します。

          

II-2 季語の使い方 :「一物仕立て」と「取り合わせ」 

俳句を「一物仕立て」で上手に作ることは容易ではありませんが、季語との「取り合わせ」にすると作り易くなります。

正岡子規の有名な俳句「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」は「取り合わせ」の面白さがある句です。実際には東大寺の鐘を聞いたのを「法隆寺」に置き換えたものだそうです。「東大寺」は大仏二月堂の印象が強いのですが、「法隆寺」は奈良の斑鳩(いかるが)にあり、季語の「柿」との取り合わせがよくマッチして秋の風情が感じられます。「取り合わせ」の妙味です。

この俳句の「柿くへば」の助詞「ば」は「仮定」ではなく、「したところ」という意味で、「柿を食った時に丁度」という意味です。また、この「ば」が「切字」になっています。        

この俳句は正岡子規が日清戦争に連隊付き記者として従軍中に喀血して、神戸の病院に入院したのち故郷松山に戻り、夏目漱石の下宿(()陀仏(だぶつ)(あん))で50日ほど過ごし、上京の途中に奈良に滞在した時に詠んだ俳句です。子規は柿が大好きだったそうですから、その点でも「柿くへば」の句が有名になり、名句と言われるようになったのだと思います。      

正岡子規(1867~1902)が夏目漱石(1867~1916)と別れる時に詠んだ俳句に「行く我にとゞまる(なれ)秋二つ」があります。「汝(なんじ)」と言う字は「なれ」とも読みます。このように、俳句では、語調を整えるために一般の読み方とは異なる読み方をすることがあります。   

飯田蛇笏(1885~1962)の有名な俳句「くろがねの秋の風鈴鳴りにけり」は「一物仕立て」の俳句です。「くろがね」は「鉄」を意味する古い言葉です。単なる「風鈴」は夏の季語ですが、「くろがねの風鈴」の音に秋を感じて詠んだ俳句でしょう。「くろがねと」と「秋の風鈴」とがよくマッチして、秋の風情が感じられる名句になっていると思います。

空をあゆむ朗朗と月ひとり

       (荻原井泉水)

この俳句は自由律俳句の巨匠と言われている荻原井泉水(1884~1976)の句です。「6・5・5」の変調で「三段切れ」ですが、新鮮な響きがあります。荻原井泉水の俳句は同年代の飯田蛇笏の「伝統俳句」と対照的な「自由律俳句」と言えます。

荻原井泉水は「咳をしても一人」という自由律俳句を作ったことで有名な尾崎放哉(1885~1926)の師匠でした。

              

II-3 「取り合わせ」と「季語・語句の選択」

俳句を作る時の季節や俳句に詠む事がらの季節の季語を選び、先ず作ることが大切です。

「季語の付き過ぎ」とか「季語が動く」とか、問題にされることがありますが、そのような難しいことは気にしないで、まず俳句を作って見ることです。このような季語の取り合わせの留意点は経験すれば自然に身についてきます。

(季語の選択には「歳時記」「季寄せ」「国語辞典」を活用しましょう。) 

        

II-4 語句の選択・配置を工夫しよう!

句意の明瞭化・語調を考慮して、語句の選択・配置など、工夫します。

            

II-5 助詞が句意を変える

「が」「と」「な」「に」「の」「は」「へ」「も」「や」など、助詞の使い方を工夫する。

・爽やかや研修中のバスガイド

ツアーで沖縄観光をした時、若々しいバスガイドがまだ研修中で、彼女の爽やかなガイドの仕方が印象的だったので作った句です。この俳句の「や」を「に」変えて、「爽やかに研修中のバスガイド」と修正すると、「爽やかに研修しているバスガイド」を詠んだことになり、句意のニュアンスが変わります。

・爽やかな「ふれあいカフェー」老い集ふ      

この市民センターの「フラワーふれあいオープンカフェ」の雰囲気が爽やかなことを詠んだ句です。この句は説明的な感じがしますが、「爽やかな」を「爽やかや」に置き換えると、「季節が爽やかであるだけでなく、老人達が憩い談笑などしているカフェが爽やかである」と言う感じがして、俳句に深みが生じます。切字「や」の効果で、季語「爽やか」が生きてきます。

・死のことも語り爽やか卒寿女と

この句は愛犬「チュヌ」の散歩をしている時に、四阿(あずまや)で休んでおられた「Fさん」と雑談したことから思いついた俳句です。人間の寿命のことなどもしゃべり爽やかな気分だったことを詠んだものです。90歳を過ぎた今もお元気で毎朝「書」を書いておられるそうです。この句を「卒寿女や死のこと語り爽やかに」に修正すると、切字の「や」が三段切れの俳句にしてしまい、句意を曖昧にしてしまいます。死のことを語ったのは「卒寿女」なのか、「作者」なのか、どちらなのかが不明瞭です。

後で説明しますが、芭蕉の俳句「名月や池をめぐりて夜もすがら」にもこの句と同じように、切字「や」の使い方に問題があります。 

爽やかに茶寿も祝ぎたし句に遊び     

この句は「恙なく108歳まで生きて俳句を作り、爽やかに茶寿も祝いたい」という思いを詠んだ俳句です。この句の「爽やかに」を「爽やかや」にすると、「『俳句に興じ茶寿も祝いたいものだ』と、爽やかな季節を感じながら、ふと思ったとことを詠んだことになり、原句と句意が異なります。 

何歳まで元気に生きて行けるかどうか分かりませんが、「俳句は楽しい。『句に興じ茶寿も祝ぎたし新茶汲む」というタイトルのブログを書きました。ブログを面白くするために、「米寿」とか「卒寿」とか言わず、「茶寿」と欲張って大げさな表現をしています。

      

II-6  「漢字」と「ひらかな」の使い分け

読みやすくて句意が明瞭になるように「漢字」と「ひらかな」の使い分けを工夫します。下記の俳句は句意のニュアンスが視覚でも感じられるように工夫したり、遊び心を表している俳句です。

 やがて死ぬけしきは見えず蝉の声 

      (芭蕉)

 

 春の山屍を埋めて空しかり  

(高浜虚子 1874~1959)
 

をりとりてはらりとおもきすすきかな

        (飯田蛇笏

 

ワガハイノカイミョウモナキススキカナ 

        (高浜虚子)

 

前ヘススメ前ヘススミテ還ラザル 

    (池田澄子 1936~)

       

III 俳句会はどのように行われるか?   

俳句は『座の文学』と言われます。吟行や俳句会で仲間と俳句を作り、お互いの俳句を鑑賞するのが面白いし、勉強になります。  

俳句会では作者の名前を伏せて、選者による選や参加者による互選をします。互選では自分以外の他の人が作った俳句の中で良いと思う俳句を選びます。作者が分からないのでお互いに気兼ねすることなく、公平な選句ができます。その結果、初心者でも参加者の多くの共感を得た俳句には高得点を得ることが出来ます。選に入らなかった俳句の作者名は公表しないのが普通です。選者がアドバイスするために名前を確認する場合もありますが、選に漏れても恥ずかしい思いをする心配はご無用です。俳句は好き好きです。選に漏れても何も恥ることはありません。      

俳句会の実際の例として、今年の4月に東京で開催された第二回花鳥同人俳句会・披講風景(YouTube)をご参考までにご覧下さい。

                

IV-1 俳句の鑑賞

(下記の季語をクリックすると、それぞれの季語について「俳誌のSalon」の「歳時記」で例句をご覧になれます。)   

よろよろと棹がのぼりて柿挟む

       (高浜虚子

 この俳句は擬人化の例です。長い竿で柿を捥ぐときの情景が浮かびますね。 

  

曼珠沙華

曼珠沙華あれば必ず鞭うたれ

       (高浜虚子

子供の頃に曼珠沙華を見れば棒で薙ぎ倒して遊んだことを懐かしく思い出します。

  

秋風

秋風や眼中のもの皆俳句 

       (高浜虚子

身の回りのものは何でも俳句に詠むことが出来ます。

  

台風・野分

人生の台風圏に今入りし 

       (高浜虚子

この俳句が作られた背景は知りませんが、守旧派と言われる高浜虚子一門の俳句を批判して、河東碧梧桐などが主張した新傾向俳句が流行った頃に詠んだ俳句でしょうか? 興味がある方は、「俳句談義14:俳句の片言性と二面性(改訂版)」をご覧下さい。    

正岡子規は「野分して蝉の少なきあした哉」という(ごく)自然な俳句を作っています。ニュースを見ていると、最近の台風は、温暖化のせいか北海道まで上陸し、台風・豪雨の被害は深刻ですね。

  

さはやか

爽やかといふほかはなし山の朝 

        (稲畑汀子

この俳句は「その通りだ」と納得できる俳句ですね。 

     

名月

名月や池をめぐりて夜もすがら

         (芭蕉  

  
この句の「や」を感動を表す助詞と取るか、単に「切字」ととるかで意味が異なります。「や」を感動の助詞とすれば、「この名月は一晩中池を巡るのだ」と詠嘆していることになります。「や」を「切字」と解釈すれば、名月に感動して、芭蕉が一晩中池を巡っていたことになります。名月と池に映る月の美しさに感動して、実際に池を巡って歩いた後も、頭の中で名月のことを思い浮かべていたことを大げさに表現したものかもしれません。

 

木のそよぎ池のさざなみ宮の秋

これは鷹羽狩行俳人協会会長の俳句です。

      

IV-2 句意の解釈 (「ひらがな」と「漢字」)

松尾芭蕉の俳句「やがて死ぬけしきは見えず蝉の声」や高浜虚子の俳句「春の山屍を埋めて空しかり」などの解釈について解説しました。

詳細は「蝉の俳句を鑑賞しよう」「俳句談義(1)虚子辞世句の解釈」などをご覧下さい。

   

IV-3 子規と虚子の辞世句

(正岡子規の辞世句)

糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな

痰一斗糸瓜の水も間に合はず

をととひのへちまの水も取らざりき

「チュヌの便り」『敬老の日』の『糸瓜忌』に思うこと)に子規の絶筆3句の解説や肉筆の紹介記事を書きました。

   

(高浜虚子の辞世句)

独り句の推敲をして遅き日を

春の山(かばね)を埋めて空しかり

これらの俳句の解説も「チュヌの便り:俳句談義(2)「虚子辞世句の新解釈について」をご覧下さい。

     

IV-4 秋の卑近な例句と句評

覚束ぬピアノの遠音 秋の蝶 

       (木下さとし)   

(自句自解)

上記の句は俳句雑誌「花鳥」の「さいかち集」(兼題が「秋の蝶」)に投稿したものです。孫の引くピアノを聞いているときに、取り合わせの句として思いついたものです。 

 

(俳人栗林圭魚氏の句評)

「どこの家からか、習い始めたばかりのような、ゆっくりゆっくり指を選んでいるピアノの音が聞こえて来る。先程から庭先を飛んでいる蝶の秋を惜しむような姿を見ながら、ピアノの幼い遠音に心が安らいでいることに気づいたのである。「遠音」という描写が、秋の蝶としっかり調和している。」

    

IV-5 政治家の俳句

英語の俳句に興味をお持ちの方が居られますので、オバマ大統領の俳句や前EU大統領のロンパイ氏の俳句などを紹介しました。

詳細は「俳句談義18:政治家と俳句<俳句を通して世界平和を!> 」をご参照下さい。

  

IV-6 英語の俳句

拙句(名月の俳句)と英訳の例をご参考に披露させて頂きます。

  

名月や新装なりし白鷺城 

    the harvest moon

    above 

    renewed Himeji castle  

この俳句は国際俳句協会の全国大会で稲畑汀子選に入ったもので、講演のために英訳して見ました。「白鷺」は英語では「white heron」ですが、英語のHAIKUとしては名前の通りHimejiと表現した方が分かりやすいと思います。 

 

名月や異変気象の只ならず

   such a full moon!

    despite

    the recent alarming weather

 この俳句は、近年の異常気象を憂いて詠んだものです。

     

 言語の壁 

スウェーデン大使館俳句コンペティション入選句から日本語の5-7-5音の定型と英語の5-7-5音節を考える。

a Swedish log house

on my way to the station,

fragrance of coffee 

   

上記入選句は、要件としての5-7-5音節と「スウェーデン」に言及していますが無季ですから川柳として評価されています。

この句を次のとおり季語「夏」のある英語俳句にすると、6-6-6音節となり、5-7-5音節の要件を満たすことができません。

fragrance of coffee from

summer  Swedish log house

on my way to office

  

入選句を5-7-5音の定型で日本語に試訳すると、

通勤路スウェーデン風ログハウス

通勤路珈琲の香のログハウス

などとせざるを得ず、英語の原句の全内容を5-7-5音の「定型」に含めることは不可能です。

又、英語の原句の全内容を季語のある俳句として1句の「定型」に含めることは出来ず、例えば次のよ3句で表現することになります。爽やかな珈琲の香やログハウス薫風の珈琲の香や通勤路若葉風スウェーデン風ログハウス

       

V-1 俳句の歴史・発展 

ウイキペディアの俳句の解説を抜粋編集)  

俳句は近世に発展した文芸である俳諧連歌(俳諧)から生まれた近代文芸です。室町時代に流行した連歌の遊戯性、庶民性を高めた文芸が俳諧ですが、17世紀松尾芭蕉がその芸術性を高め、単独でも鑑賞に堪える自立性の高い発句を数多く詠んだ事が後世の俳句の源流となりました。

さらに近代文芸として個人の創作性を重視して俳句を成立させたのが明治時代の正岡子規です。正岡子規は江戸末期の俳諧を月並俳諧と批判して近代化の文学運動を行い、発句を俳句として確立しました。俳句確立後の視点から、芭蕉などの詠んだ俳諧の発句も俳句と呼ぶようになりました。

    

V-2 高浜虚子 (1874 ~ 1874) の考え方

正岡子規の始めた「ホトトギス」を引き継いだ高浜虚子は、正岡子規写生論を発展させて客観写生を提唱しました。俳句は自然(花鳥)を詠い、自然を透して生活・人生を詠い、自然に依って志を詠う「花鳥諷詠の文芸」「極楽の文学」であると言っています。虚子の唱導した「花鳥諷詠」は人事も含む言葉です。

春風や闘志抱きて丘に立つ  

    (高浜虚子1874~1959)

 

学問のさびしさに耐へ炭をつぐ 

      (山口誓子 1901~1994)

  

( 詳細は「俳句談義(8):高浜虚子の句『初蝶来 何色と問ふ 黄と答ふ』<虚子の対話の相手は誰か?>」や「俳句談義(12):『椿寿忌』の俳句と高浜虚子」をご覧下さい。)

      

VI 俳句への思い   

俳句は人それぞれの立場で、自分の思い、好みで作り、楽しめばよい。

月並みであっても、句作で頭の体操をし、吟行の旅を楽しみ、句友と酒を飲みながら俳句談義など放談・切磋琢磨して老後の生活を楽しめば良い。少しでも多くの人に評価される句が作れるなら、それに越したことはない。俳句の世界は、入り易いが奥が深く、向上心があれば飽くことがない。国際俳句協会では俳句を国際的に広めて、無形文化世界遺産に登録されるようにしようと努力している。俳句は和食と異なり、言語・言葉の問題が障壁になるから世界遺産登録を実現することは容易でない。この言語の壁にチャレンジして英語の俳句も広めたい。日本語の俳句の精神が世界のHAIKU(俳句的な短詩)として、それぞれの国の風土や言葉に適応・発展し、俳句がその母体として評価されるようになることを祈っている。いずれにせよ、自分なりに専門分野の体験を活かし、言語の壁にチャレンジして英語の俳句(HAIKU)を通じて国際交流を促進する一助になることができれば幸いです。 俳句談義」 をご覧下さい。

     

VII-1 参考情報              

季語や例句、俳句雑誌などは次のインターネットサイトでご覧になれます。 

きごさい』ネット歳時記 ・「増殖する俳句歳時記

・「俳誌のサロン」 

月間俳句雑誌: 「俳句」、「俳壇」、「俳句界」、など。      

俳句の結社 :

 ・ホトトギス ・日本伝統俳句協会 ・現代俳句協会 

 ・国際俳句協会 ・花鳥(主宰:城俊樹

 (花鳥のHPは http://news.haiku-kachou.jp/about/です。) 

虚子記念文学館 ・現代俳句協会・インターネット俳句会「俳句入門」

       

VII-2 俳句と川柳と短歌の違い(ウイキペディアの解説を参考に編集) 

 

(川柳とは)

川柳は俳句の要件である季語切れは不要です。 俳句は俳諧連歌の「発句」が独立したものですが、川柳は俳諧連歌の「前句附」が独立したものです。川柳は、現在では口語が主体で、政治や世相・人情などの風刺を表すものなど、俳句より滑稽さや駄洒落があり、自由律の言葉遊びのものも少なくありません。しかし、最近は俳句に近い「詩性川柳」もあり、季語の無い自由律俳句と川柳とは両者の境界が不明確です。   

短歌とは

「短歌」は5・7・5・7・7形式の和歌です 。「万葉集」は、7世紀後半から8世紀後半にかけて編まれた日本に現存する最古の和歌集です。

「百人一首」は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活動した藤原定家公家)が選んだ秀歌撰です。

古今和歌集」(「古今集」)は、平安時代(794 - 1185/1192頃)前期の勅撰和歌集です。                                                                     以上

  

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2016年9月28日 (水)

俳句HAIKU《言葉の壁を破るチャレンジ》(通読版)

        

「俳句・HAIKU 言語の壁を破るチャレンジ」というタイトルで俳句の翻訳の難しさについてシリーズ14まで書いたもの見直し、要点を通読出来るように再編しました。 

  

シリーズ(1)

国際俳句交流協会のホームページ(HIA)にある名句選・鷹羽狩行選の例を取り上げました。   

啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々

この句は水原秋櫻子の代表句の一つといわれていますが、山本健吉は「定本 現代俳句」において次のように解説しています:

「この句の感触には、いつまでも色あせない瑞々しさがある。このような句で『牧』と言うと、日本流の牧場よりも西洋流のmeadowといった印象を受けるから不思議である。高爽な清澄な晩秋の空気さながらに美しい風景句として現出する。『落葉をいそぐ』というのも美しい言葉だ。葉を落とした木肌に、啄木鳥が叩いている姿があらわなのである。」   

この山本健吉の解釈を考慮すると、HIAに掲載されている英訳:

woodpecker——
leaves quickly fall
in the meadow

は散文的記述でありながら、曖昧模糊としてしっくりしません。この場合「leaves」は名詞「leaf」(葉)の複数形ですが、動詞「leave」(去る)の三人称・単数形とも取れます。

英語のHAIKUは読む順にすぐ意味が理解できる語句・語順にすることが望まれます。

牧場の木にたまたま啄木鳥が見えたのだとすると、次のように英訳したらどうでしょうか?

a woodpecker -
the meadow tree shedding
the leaves in haste   

あるいは、啄木鳥の音を聞いて牧場の木を見たのだとすると、次のように英訳してはどうでしょうか?

the sound of a woodpecker -
the meadow tree shedding
the leaves in haste

     

次は山口誓子の俳句の試訳です。 

夏草に汽罐車の車輪来て停る 

この句について、山本健吉は「定本 現代俳句」において次のように解説しています:

「山口誓子の近代俳句の一例である。おそらく大阪駅の引込線に汽缶車が来て止まったのだろう。線路の傍には夏草が生えていて、それに車輪が触れんばかりなったのだろう。汽缶車が止まったと言わず、「汽缶車の車輪」が来て止まったと言ったことに、作者の即物的実感が生々しく出ている。これも動詞終止形止めの典型的な表現である。」   

山本健吉の上記の解釈を考慮すると、HIAに掲載されている英訳:

summer grasses——
the wheels of the locomotive
come to a stop

はいまひとつぴんと来ない感じがします。「come to a stop」は現在では単に「止まる」という意味です。

次のように英訳してはどうでしょうか?

the summer grasses_
wheels of a locomotive appeared,then
came to a full stop   

因みに、後藤夜半の俳句「滝の上に水現れて落ちにけり」の英訳:

above the waterfall
water revealed
becomes waterfall

が同じ名句選に掲載されていましたが、文法的に不適切な英訳だと思います。

水の動きを生き生きと表現している原句のニュアンスを訳出するには次のように翻訳した方がよいのではないでしょうか?  

above the waterfall
the water appeared, then
fell in torrents
   

     

シリーズ(2

中村草田男の代表句の英訳に挑戦しました。    

万緑の中や吾子の歯生えそむる    

この句について、山本健吉は「定本 現代俳句」において次のように解説しています(抜粋):

「『万緑の中や』---粗々しい力強いデッサンである。そして、単刀直入に『吾子の歯生えそむる』と叙述して、事物の核心に飛び込む。万緑と皓歯(こうし)との対象---いずれも萌え出ずるもの、(さか)んなるもの、創り主の祝福のもとにあるもの、しかも鮮やかな色彩の対比。(みどり)したたる万象の中に、これは仄か(ほの)にも微かな嬰児の口中の一現象がマッチする。生命力の讃歌であり、勝利と歓喜の歌である。」  

上記の解説に照らすと、HIAに掲載されている英訳

along with spring leaves
my child's teeth
are coming in

は物足りない気がします。草田男のこの俳句が「万緑」を夏の季語として確立した名句といわれていますから、「spring leaves」は不適切でしょう。   

myriads of green leaves_

the first tooth of my child

has sprouted

しかし、文字通りの英訳には不満が残ります。日本語は本来情緒的な面があり、切字「や」の効果が効いているので原句の記述の仕方に抵抗を感じませんが、英語のHAIKUとしては論理の飛躍が大きくてしっくりしません。

次のように意訳してはどうでしょうか?

the myriads of green leaves_

my child

has sprouted his first tooth

もし女の子なら「his」を「her」にすることは言うまでもありません。

      

シリーズ(3

正岡子規の俳句鶏頭の十四五本もありぬべし」の英訳について考えました。    

HIAに掲載されている英訳

cockscombs
must have been fourteen or fifteen
blooming over there

は鶏頭を思いだして詠んでいることになります。

子規は鶏頭を実際に見て詠んでいるのでしょう。現に見ているものや心に抱いているものを詠んでいる場合は、定冠詞を付けた方がよいと思います。次のよう英訳すればどうでしょうか?

the cockscombs,

there must be fourteen or fifteen

in bloom

   

シリーズ(4

松尾芭蕉の有名な句「閑かさや岩にしみ入る蟬の声」の英訳を取り上げました。 この句について、「百人百句」(大岡信著、講談社)に次の解説(抜粋)があります。

この句の特色の一つは、S音が『し、さ、し、せ』と断続的にあらわれて、『しみ入る』という感覚を非常によく表現していることである。さらにまた、『しみ入る』は日本の詩歌の美意識のもっとも重要な鍵を握っている言葉の一つでもある。」  

インターネットで検索していると、「おくの細道」ドナルド・キーン訳 講談社インターナショナルに次の英訳がありました。

How still it is here—

Stinging into the stones,

The locusts' trill.

この翻訳では、「しみ入る」を「stinging into」に翻訳し、「岩」を「stone」に翻訳しています。道浦俊彦・とっておきの話 ことばの話1341『セミの鳴き声』」に次の英訳がありました。

such stillness-  
the cries of the cicadas  
sink into the rocks.
   

Haiku Topics, Theory and Keywords」というサイトに様々な翻訳が紹介されていますが、ドナルド・キーンさんの上記の翻訳が最も良いと思いました。

しかし、次のように英訳した方が更に原句のニュアンスに近い翻訳になる気がします。

what a stillness!
a cicada voice,
seeping into the crag

      

シリーズ(5

HIAの名句選に米国の Celia Stuart-Powles さんの英語HAIKUの和訳の問題を取り上げました。

Barely contained

in its thin velvet skin

- soft fragrant peach

熟れ桃やビロードの肌はちけそう   

原句は「柔らかな香りのよい桃(soft fragrant peach)」を詠んだもので、その桃は「薄いビロード状の皮(thin velvet skin)」に「かろうじて包み込まれている(barely contained)」状態であるという意味であるが、直訳したのでは俳句にならない。たとえば、文語に翻訳するとすれば、ビロードの皮はじけむや熟れし桃となり、口語に翻訳すれば、ビロードの皮はじけそう桃熟れてなどと、意訳することになる。

俳句として翻訳するには、原句に記述された「薄い」とか「柔らかな香りのよい」という形容語は全て割愛して「熟れし」の一語に集約して、読者の想像に委ねざるを得ないのである。

「HAIKU」では詳細な記述がなされていも、簡潔な記述に翻訳しなければ俳句らしくならない。逆に、「俳句」を「HAIKU」に翻訳する場合は語句を補充して、「HAIKU」として分かりやすくする必要があることが多い。

   

シリーズ(6

星野立子の俳句「美しき緑走れり夏料理」の翻訳にチャレンジしました。 「夏料理」について、「日本大歳時記」(講談社版)は次のとおり解説しています。「夏の暑さを忘れるように、見た目に涼しげに皿に盛り、また氷片を敷いたりして料理そのものを冷たくした料理の総評。そのなかには、船料理・()(らい)・水貝・冷汁なども含まれる。」 

また、「合本 現代俳句歳時記」(角川春樹編)の解説は次のとおりです。「特定の料理を指すのではなく、夏の暑さを忘れるような見た目に涼しげで、口当たりのさっぱりとした料理の総称。冷奴、水貝、洗い、きゅうりもみ、冷麦、そうめんなど。氷片を敷いたり、ガラス器や竹の籠に盛ったりして食欲ををそそるよう、工夫を凝らした料理。」 

大岡信は「百人百句」(講談社)でこの句について、「目に涼しく、味はさっぱりした夏料理。その外見の印象をとらえて、星野立子という俳人ののびやかな感性がそのまま句に表れている。・・・・・」(抜粋)と解説しています。

HIAのホ-ムページの「名句選」の英訳は次の通りです。

beautiful lines
of green run through
the summer dishes

   

「green」は「緑色」の意味なので、「beautiful lines of green」は「緑色の美しい線」を意味するものと解釈され、夏料理の器(ガラス皿など)に「緑色の美しい線」があるという句意になります。 「緑」が料理を意味するとすれば、たとえば次のように英訳するとよいでしょう。

beautiful greens
arranged side by side
the summer dishes

上記のように「arranged」や「laid」などを用いると意味は明瞭になりますが、「走れり」という表現の面白さは反映されません。しかし、「run」とか「run side by side」とすると、比喩的表現と取られず文字通り「走る」意味と解釈され「ナンセンスだ」と言われる可能性があります。

   

シリーズ(7

HIAのホームページ「名句選」に掲載された加藤楸邨の俳句「木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ」の下記の英訳について考えました。 

leaves falling

never-ending

yet why, so fast  

   

現代俳句協会現代俳句データベースには次の解説(抜粋)があります。    

「いったい何をそんなに急ぐ必要があるのか。もっとゆっくりしたらどうか。『いそぐないそぐなよ』と呼びかけずにはいられない楸邨思い滲み出ている。」  

次のように翻訳すれば原句のニュアンス・句意を訳出できるでしょう。

the leaves falling ceaselessly_

don't hurry

don't hasten

     

シリーズ(8

石田波郷の俳句「(かりがね)やのこるものみな美しき」の翻訳にチャレンジしました。この句について、石田波郷は「波郷百句」<自句自解>において次のように解説しています。

「昭和十八年九月二十三日召集令状来。雁のきのふの夕とわかちなし、夕映が昨日の如く美しかつた。何もかも急に美しく眺められた。それら悉くを残してゆかねばならぬのであつた。」   

HIAのホームページ「名句選」(鷹羽狩行選)に下記の英訳があります。

wild geese——
all that remains
beautiful

しかし、この句は例えば次のように英訳すべきでしょう。

wild geese——

beautiful

all that I leave behind

なお、HIA掲載の英訳では「all」を集合名詞とし、単数扱い(remains)にしていますが、石田波郷が自解で「何もかも」「それら悉く」と言っていますから、「all」は複数扱いにし、「remain」とすべきでしょう。

   

シリーズ(9

HIAホームページ「俳句・ハイク」「名句選」のジェームス・W・ハケットJames William HACKETT)10句選冒頭の下記HAIKUと翻訳について考えました。 

back empty-handed

from the bursting meadow: idle

ikebana bowl

McMaster, Visnja (Croatia)
マクマスター、ヴィニア(クロアチア) 

花器は空っぽ野の花摘むをためらえば    

上記の翻訳は工夫されているが、「野の花摘むをためらえば」は考え過ぎ・意訳し過ぎです。「bursting」は「---で充満する」などと言う意味ですが、「花が野に充満しているなら」躊躇せずに花を摘むでしょう。この場合は、鮮やかな新芽が草原いっぱいに広がっている状態を「bursting meadow」と表現していると解釈して翻訳するのが良いと思います。「花が咲いていることを期待して草原に行ったが、まだ摘み取れる花はなく空しく手ぶらで帰った」という気持ちで、「back empty-handed」と冒頭に記述し、最後に「idle ikebana bowl」(「折角持参した花器を使わずじまいだった」)と些か残念な気持ちでいることを詠んでいるのでしょう。

例えば、空の花器手にし帰るや萌ゆる」などと翻訳すればどうでしょうか?

     

シリーズ(10

HIAHPの「愛好10句」ウィリアム・J・ヒギンソン(俳号:緋庵)抄出に掲載されている加藤楸邨俳句「火の奥に牡丹崩るるさまを見つ」の英訳について考えました。

この俳句について、山本健吉の解説(「定本 現代俳句」より抜粋)は次の通りです。

「5月23日、深夜大編隊空襲、一夜弟を負ひ、二子を求めて火中彷徨」と前書きがある。次いで、「5月24日、我が家も消失、雲の峰八方焦土とはなりぬ」「明易き欅にしるす生死かな」。豪華な句である。家が火で崩れ落ちるさまを、「牡丹崩るる」と形容したのである。だが、単なる形容ではなく、楸邨式に言えば作者の感情の昂揚が牡丹に「感合」したのである。---- 比喩としての牡丹ではあるが、作者はまざまざと大輪の真紅の牡丹の崩れ落ちるさまに、目を見張っているのだ。比喩の裏付けとしての作者の感動の大きなゆらぎを感じとることができるのだ。     

上記の解説の句意はHIAのHPに掲載された次のHAIKU英訳)に反映されているでしょうか? 

in the fire-depths
saw the way
a peony crumbles  

上記の英訳では原句の句意は全く分かりません。

山本健吉が解説しているような作者の意図を訳出することは至難の業ですが、次のように思い切った意訳をすれば、すこしは句意が反映されるのではないでしょうか?  

in the air-raid fire

my house burnt down

like a crumbling peony 

    

シリーズ(11)

HIAのホームページ「名句選」「愛好10コー・ヴァン・デン・フーヴェル抄出に掲載されている正岡子規の句「雷晴れて一樹の夕日蝉の声」の翻訳を取り上げました。 

after the thunder-shower
one tree in evening sunlight
a cicada's cry 

子規はこの句で一匹の「蝉の声」を聞いたので「蟬時雨」と言わなかったのでしょうか? 一般に「蟬の鳴き声」は「蟬時雨」という季語があるように賑やかなことが多いが、雨上がりに一斉に蝉が鳴きだしたのを聞いた記憶からすると、この句の蟬の声は複数として英訳してみたい気がします。「一樹の夕日」は「一樹に夕日が差している」ことを詠んだのでしょうか? 子規は蕉風に対抗して写生を唱道したのですから、子規が実際に見たであろう風景を自分なりに想像して、次のように試訳してみました。

an evening sunlit tree

after the thunder-shower_

cries of cicadas

    

シリーズ(12)

芭蕉の俳句「閑かさや岩にしみ入る蟬の声」のドナルド・キーンさんの英訳について再考しました。この句は芭蕉が「立石寺」(山形市)で詠んだものですが、俳句の対象となった蝉の種類について、歌人・精神科医の斎藤茂吉はジージーと鳴くアブラゼミであると主張し、芭蕉研究家の小宮豊隆はチィーチィーと小さく鳴くニイニイゼミであると主張して蟬論争が起こり、検証の結果ニイニイゼミで決着したとのことです。 「俳句・HAIKU 言語の壁を破るチャレンジ(4)」において、「ドナルド・キーンさんの英訳:

Such stillness-  
The cries of the cicadas  
Sink into the rocks.

に納得した」と書きましたが、蝉論争に関する記事を読んだりして、この英訳を再検討しました。「The cries of the cicadas」(複数形)を「The cries of a cicada」(単数形)にしたらどうでしょうか? 「蝉が蟬時雨のように鳴いていても芭蕉は閑さを感じたのだ」と考えることも出来るますが、1匹のニイニイゼミの声の他には何の物音もしない静寂を詠んだのだと素直に考えることも出来ます。蝉は一頻り鳴いては移動する習性があります。

蝉の声が岩にしみ込んでいくように感じられる閑さを詠んだ俳句だと解釈して、次のように試訳しました。

absorbed into the crag

the cries of a cicada_

the stillness

   

シリーズ(13)

俳句・HAIKU 語の壁を破るチャレンジ(8」において検討した石田波郷の俳句(「(かりがね)やのこるものみな美しき」)の翻訳は単に「all」の単数・複数扱いの違いどころか、HIAホームページ掲載の下記原訳はそもそも不適切であり、句意を訳出していないことに気づきました。 

wild geese――
all that remains
beautiful 

上記翻訳において、「remain」は「be動詞」と同じような意味に解釈されるので、2行目と3行目を続けて読むと、「のこるものみな美しき」という意味ではなく、「美しいままであるもの全て」という意味になります「後に残していくものがすべて美しい」という原句の句意にするには、「all that remains」ではなく、「all that remains here」とするか、「all I leave behind」とか、「all that stay behind」などとすべきでしょうが、次の翻訳が句意に最も近いHAIKUになると思います。

wild geese――
beautiful
all that stay behind 

情緒的な日本語の俳句と論理的な英語の俳句(HAIKU)を両立させて翻訳することは至難ですね。

  

シリーズ(14

HIAホームページのトップにある俳句「戦争が廊下の奥に立ってゐた」(渡辺白泉)を取り上げました。大岡信の「百人百句」(講談社)におけるこの句の解説(抜粋)によると: 

「廊下の奥というささやかな日常生活に、戦争という巨大な現実は容赦なく侵入してくる。その不安が一種のブラックユーモアとして言いとめられている。この句は新興俳句が理念の一つとした社会批判や社会性を意想外の角度から巧みに表現しており、昭和14に作られているというところに先駆的な意味を持っていた。渡辺白泉という俳人が特別鋭い社会感覚を表現できた人である --- --- 昭和15年に京大俳句事件で検挙され執行猶予になるが、執筆停止処分を受けた。」とあります。 

渡辺白泉がこの句を作った頃の日本社会の不気味さを比喩的に「廊下の奥」と表現し、自由にものが言えない時代に「戦争」の予感・警告をかろうじて俳句にしたのでしょうか? 「立ってゐる」としないで「立ってゐた」と過去形にしたのはなぜでしょうか? 白泉を尾行している特高警察がどこかの廊下に立っていたことを戦争に例えて俳句にしたのでしょうか? この句は季語もなく、伝統的な俳句を代表するものでもなく、川柳かと思うような句であり、作者や時代背景の解説がなければ、全く理解できないものです。この句について、HIAの名句選「愛好10句 金子兜太抄出」には次の英訳が掲載されていました。

The War
in the dark at the end of the hall
it stood

この句の作者の意図や時代背景など何も知らない外国人が上記の英訳HAIKUを詠んで句意を理解できるとは思えません。「廊下の奥(in the dark at the end of the hall)」という比喩を理解できるでしょうか? 「The War」とは第2次世界大戦のことであり、「it stood」と記述しているのは「過去のものだ」と言っているのだと誤解するかもしれません。

この句の比喩をHAIKUとして訳出しようとすれば、例えば次のように意訳すればどうでしょうか?   

a warmonger
stood
at the end of the hall

又は、

war
at the end of hall__
threatening

上記最初の意訳では「戦争」を「warmonger(戦争屋)」と意訳し、「事実を詠んだ俳句として冠詞を普通通りに付けてあります。「the War」とすれば第2次世界大戦など最近の大戦を指すことになり、「the hall」とすれば日常使っている特定の「廊下」を指すことになり、原句の比喩の理解の妨げになるでしょう。従って、二つ目の意訳では抽象的に漠然と比喩的に表現したものとして、「war」や「hall」に冠詞を付けていません。       

国際俳句交流協会(HIA)では俳句を国際的に広めて、無形文化世界遺産に登録されるように努力しているとのことです。俳句が国際的に広がり、日本人は自国のみならず世界の平和を希求していることが国際的に理解されることを切望しています。

言語の違いが単に俳句・HAIKUの国際化のみならず世界平和の実現の障壁となっていることを今更ながら痛感します。

ささやかながらこのブログが俳句の国際化、世界平和の実現への草の根運動の一助になれば幸いです。

    

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2016年6月23日 (木)

Do you believe in God, or "Ultimate LOVE" ? (Message from L. P. Lovee)

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Let's practice ultimate "LOVE" !     

(Click here for Japanese version.)

   

In this blog, the letters constituting the word "LOVE" represent the following 24 words for achieving world peace, as well as your happy life.

L stands forLove, Learn, Liberty, Legality, Laugh, and Life.

O stands for: Optimism, Originality, Objective, Obligation, Opportunity, and Organization.

V stands for: Vitality, Vision, Venture, Value, Volunteer, and Viewpoint.

E stands for: Effort, Enjoy, Ethic, Equity, Endurance, and Everyone.

    

・Love

Generally, a love exists between parent and child, man and woman, husband and wife, etc. When you believe in God, a love is also expected to exist between you and the God.

Here in "Ultimate LOVE", however, the system for the existence of nature in the great space itself is defined as the "God".

To achieve world peace, it would be desirable that you respect and believe in such God as defined herein, transcending your conventional belief in God.

It is a sincere wish of Chunu's master that your love for yourself lead to love for others, your town, your nation, the whole world, and finally to the Ultimate Love toward the God who presides the earth on which you were born to live your life.

・Learn

You can learn from anyone and anything as a good or bad model. There are many things to learn from your parents, friends, teachers, books, newspapers, TV, Internet, etc. The fault of another would be a good teacher. It is also important to learn from your own failure or success.

・Liberty

The freedom of thought, speech, religion, etc. is guaranteed to all by the constitution as fundamental human rights. However, if you abuse the freedom, you might lose it. It is important to give consideration to the balance between right and duty or equity between an individual (yourself) and the whole (society or nation).

・Legality

You may freely do anything as you like, provided that the act is right under laws and equity. Since laws are established for maintaining social order and protecting people, it would be unnecessary to give special consideration to legality in your ordinary life as far as you act according to your conscience. However, it is advisable to confirm whether it is lawful when you intend to do anything special.

・Laugh

Laugh and get fat. Fortune comes in by a merry gate.

It would be alright to cry whenever you cannot but do so. However, if you do not forget to keep a smile even under hardship, someday a good fortune would smile on you.

・Life

Everyone should be entitled to enjoy one's life. Therefore, everyone should have respect for such right of others.

・Organization and Each one

To enjoy a happy life, everyone should think and act, considering appropriate balance between oneself and an organization to which one belongs. Somehow, you will be affected by your organization. Therefore,it may be advisable for you to propose to your boss or senior member whatever you think right, even if you might face difficulties. 

・Viewpoint

It is important for you to take various viewpoints into account for the sake of yourself, your family, your company, your city, your nation, and the whole world, in terms of past, present and future. 

・Optimism

Joy and sorrow are today and tomorrow. There would be peaks and valleys in your life. Be optimistic. You would succeed somehow someday if you steadily make efforts. Do your best and leave the rest to Heaven. It is advisable to practice so-called plus-thinking or positive thinking.    

・Originality

Since no one is the same with you in the world, bring out the best in yourself. At the present age, diversities are to be appreciated. It would be an ideal if what are done by various individuals bring out a kind of positive harmony as the whole.

・Objective

It is important to objectively evaluate your object as to how it can be attained. The higher your target, the more steadily your advancement should be made step by step. Rome was not built in a day. Don’t expect to quickly achieve a high objective.

・Obligation

It’s quite natural to help each other. The society is maintained according to the principle of give-and-take. It is essential to concede the right of others as well as to assert your own right, considering the balance of mutual relations.

・Opportunity

Now or never. Everything has its time. It is important to act in a manner suitable to TPO (time, place, and occasion).

・Vitality

Without willingness and vitality, you cannot achieve any objective. It is essential to maintain mental and physical health to accomplish what you want to do. Overdone is worse than undone. Once in a while, you might have to exhaust yourself to complete what you are doing beyond your usual power. In daily life, however, you had better refrain from overworking.

・Vision

According to Yukio Ozaki, who was looked up as "the champion of constitutional government", the stage of your life will always exist in the future. It is advisable that your act be done in consideration of world peace as well as your own happiness, always in perspective of the past, present, and future. (As to Yukio Ozaki, click the following URL: http://www.ozakiyukio.jp/en.html)

・Venture

It is important to think carefully before taking your action. However, it is also important to venture to do what you might consider as too difficult. Your success will depend on your fortune as well as your ability and efforts. It would be advisable to act resolutely after thinking of both the best case where everything goes well and the worst case where the fortune is against you.

・Value

People have their respective sense of values, which may be different from each other. It is advisable to establish your objective according to your desire after paying due respect to the wishes of your parents.

・Volunteer

Whenever you voluntarily carry out what you want to do, any hardship would become a pleasant one rather than unbearable one. It should be appreciated that there are many young people who are engaged in volunteer activities. It would be great if what you have volunteered to your own benefit results in benefitting others.

Effort

Your genius would not come into full bloom without your efforts. By any chance your gifted talent might be less than that of others, but you can develop it into full bloom by efforts. Make effort to develop your gift, since God only knows the extent of your talent.

・Enjoy

If you try various ways for doing anything, an effort will become a pleasure rather than a difficulty. The pleasure will enable you to continue to make efforts. You can enjoy results of your efforts sooner or later.

・Ethics

In the present-day society which relies on highly advanced and specialized technologies, it is essential that all people, particularly specialists and leaders, conduct themselves with ethics. It is regrettable that there are not a few people who ruin not only themselves but also the welfare of other people by unethical conduct.

・Equity

Fortune waits on honest toil and earnest endeavor. To make the best use of your talent and effort, it is desirable to consider your aim in terms of equity. Your fair behavior will make youself bright and happy. The happy feeling will surely bring you good fortune.

・Endurance

In the rich modern society, there are too many goods and attractions that interest young. It would be difficult for children and teens to refrain from excessive use of them. It would therefore be important to teach them endurance. “What is learned in the cradle is carried to the grave."

   

2016年6月22日 (水)

子供たちを「英語きらい」・「道徳きらい」にしないために、「究極のLOVE」を!

   

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子供達が健全に成長し、幸せな人生を送ることが出来るように、そのための24のキーワードをLOVEの文字に当てはめ「究極のLOVE」として集約しました(下記をご覧下さい)。

    

子供たちの英語教育道徳教育の参考になれば幸いです。

   

青色文字をクリックすると解説記事などがご覧になれます。

    

価値観は時代とともに変化します。礼儀などを教えることは大切ですが、子供たちそれぞれの個性と才能を生かす教育、多様性を受け入れる寛容の精神を養う教育が肝心です。SMAPの「世界に一つだけの花」はこの考えをに織り込んでいると思います。

  

いじめ」を防止する教育は必要ですが、「いじめ」や「登校拒否」を無くするためには「他の人の立場を理解し、多様性を認める寛容性と和の精神を教育することこそ肝心です。

現代の「和」の精神は戦前の「封建制度的な和」でなく、「平和憲法に基づく民主主義制度における和」が大切です。戦前の全体主義的・国家主義画一教育に逆流させてはなりません。絶対主義画一的教育は「いじめ」の温床になるでしょう。そればかりか、「国のためには戦争をすべきである」というアナクロニズムに陥る恐れがあります。

昔の戦争は素朴な武器の使用で被害も比較的に少なく、武士道の美談も生んだでしょう。だが、戦争は始まればそれを止めることは非常に困難なことは第二次世界大戦が証明しています。武器・技術が進歩し、核兵器のある現代では、局地戦争が核戦争を引き起こし、人類・地球の破滅をもたらすリスクがあります。

道徳教育で大切なことは、児童があくまでも自発的に物事を考え、自分の考えを主張すると同時に他者の考えにも耳を傾けることを学び、自己と他者、自己と社会との関わり合いを考え、自分の能力や個性を自分のためばかりでなく、社会に役立つようにするバランス感覚、合理的な思考能力などを培うことでしょう。

  

英語は、外国の人々との交流、スポーツや芸術文化の交流、国際的相互理解を深めるための手段です。日本人訛りのある英語でも国際交流をすることは可能です。スポーツや芸術文化を通じて国際的相互理解を深めることは、大学生や社会人になってからでも専門分野の英語を勉強すれば可能です。誰もが専門家のように流ちょうな英語が話せなくても、意思疎通が出来ればよいのです。

ネイティブでも方言や訛りのある英語をしゃべっています。

小学校の段階では、ネイティブのような英語をしゃべることを指導目的にするのではなく、まず日本語や英語などの言葉に興味を抱くようにすることが先決でしょう。そして、自分の言いたいことを言う勇気と自信を涵養する必要があります。そのためには低学年の英語教育は成績評価の対象にしない方がよいと思います。

   

英語教育や道徳教育を教科にして、「英語嫌い」や「道徳嫌い」を生む恐れのある「一方的な成績評価序列評価をすること」には反対です。

小学校教育においては、評価は子供の自尊心を生かし、やる気を出させるのに効果のある個別評価、教育効果を評価するための範囲に限定すべきでしょう。     

    

平和な社会が維持されることを祈りつつ書いた「究極のLOVE]は下記の通りです。  

・「L」は Love(愛する)・Learn(学ぶ)・Liberty(自由・権利)・Legality(合法性)、Laugh(笑う)・Life(生活一生)です。    

・「O」は Optimism(楽観・楽天主義)・Originality(個性・独創性)・Objective(目標・客観的)・Obligation(義務・義理)、Opportunity(機会・好機)・Organization(組織団体組織化することです。  

・「V」は Vitality(活力・元気)・Vision(ビジョン・先見性)・Venture(冒険・思い切ってする)・Value(価値・評価)・Volunteer(ボランティア・自発性)、Viewpoint(観点視点切り口です。  

・「E」は Effort(努力)・Enjoy(楽しむ)・Ethic(倫理・道徳)・Equity(公平・公正)・Endurance(忍耐・持続)・Each(個人・自己)です。 

   

「LOVE」を実践しよう! 「究極のLOVE」を実現しよう!  

我が国が全体主義に陥らぬように、住んでいる市や府県など、身近な「組織」に各自それぞれ働きかける積極性を持つことが必要です。普段から政治に関心を持ち、選挙があれば棄権をしないこと。特に若者は棄権をすると将来の幸福を追求する権利を放棄することになります。すべての点で自分が満足出来る政党や候補者はいなくても、最も自分の考えに近い政党や候補者に投票することが大切です。   

また、勤務先の会社など、「組織」の長や他の人々と違う考えであっても、長い目で見ると自分や組織のためになるという信念があることは積極的に進言し、実現する努力が欠かせません。

幸せな一生を過ごすには、一個人としての「自分」と「組織」の一員としての「自分」とのバランス、「個」と「全体」の「関わり合い」を考え、「過去」をベースに「未来」を見据え、「現在」に「視点」を置いて、よく考え、行動することが大切です。そして、視点を「自己家族市民国民地球人」など、様々な視座に置いて相対的に考えることです。

「自分一人ぐらい・・・」とあきらめるのではなく、「自分一人でも・・・」と前向きに考え行動することです。「一人一人の思いや行動」が組織・社会・国を動かしていくのですから。 

        

・Love(愛)

親子の愛、男女の恋愛、夫婦の愛など人に関する愛のみならず、動物、自然、故郷、住んでいる町や国、平和、自分の仕事など全てが対象です。まず自分を愛し、自分のしていることを愛し、その結果が他者への愛、すべてのものに対する愛につながることが理想です。 

    

・Learn(学ぶ)

教師や反面教師として、全てのことから学ぶことが出来ます。

身近な両親、兄弟姉妹、友達、先輩・後輩、先生などから直接学ぶことが沢山あります。書物や新聞・ラジオ・テレビ、インターネットなどで地域と時代を超えて様々なことを学ぶことができます。また、自分自身や他人の失敗や成功の実例から学ぶことも大切です。   

  

・Liberty(自由・権利)

基本的人権として思想・言論・信教の自由などが憲法で保障されています。しかし、自由の権利を乱用すると、自由を失う恐れがあります。常に権利と義務、個(自分自身)と全体(社会・国)、公平・公正の原則とのバランスを考慮することが肝要です。多くの若者が選挙権参政権の行使を放棄していることは幸福を追求することを放棄していることになるのではないかと危惧しています。  

   

・Legality(合法性)

誰でも自由に考えて行動すれば良いのですが、それが法律に適っていることが前提です。法律は人々の生活を守り社会の秩序を維持するためのものですから、日常生活で余り難しく考えることは無いでしょう。しかし、何か特別のことを始める時にはそれが合法的かどうかチェックすることも必要でしょう。  

    

・Laugh(笑う)

笑う門には福来たる」(「Laugh and get fat.」「Fortune comes in by a merry gate.」)です。

泣きたいときには泣くとよいでしょう。でも、辛い時でも笑顔を忘れずに前向きに過ごして行けばきっと良い時も来るでしょう。  

   

・Optimism(楽観主義)

人間万事塞翁が馬」(Joy and sorrow are today and tomorrow.)、「人生は山あり谷あり」、「努力をすれば何とかなる」、「人事を尽くして天命を待つ」と楽観的に考えることです。いわゆるプラス思考・ポジティブシンキング(positive thinking)を実践することです。        

   

・Originality(個性・独創性)

世界に一人しかいない自分という貴重な存在を活かしましょう。単なる「猿真似」や「迎合」ではなく、人それぞれに出来ること・天性・個性を生かして、学んだことを更に発展させ実践することです。現代は多様性の時代です。様々な個性が集まって全体の調和が生まれることが理想です。 

      

・Objective(目標・客観的)

将来何をするか自分の目標を定める際に、それを達成することが可能か、楽観的に考えると同時に、冷静に客観的に評価しておくことも大切です。高い目標を掲げることは良いのですが、目標は高ければ高いほど成果の高望みをしないでstep-by-stepで一歩ずつ前進することです。  

    

・Obligation(義務・義理)

「世の中は持ちつ持たれつ」、「お互い様」です。自己の権利を主張するばかりでなく、義務もあることを認識して他者の権利・立場も認め、自他のバランス(Give-and-take)を考えることが大切です。

      

・Opportunity (機会・好機)

好機逸すべからず」です。英語のことわざには「Now or never.」とか「Everything has its time.」などがありますが、機会をとらえTPO(時と場所と場合)を考えて適切な行動をすることが大切です。 

   

・Vitality(活力・元気)

何事もやる気と元気がなければ達成出来ません。精神的にも肉体的にも健康を維持することが大切です。「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。時には無理が必要なこともあるでしょうが、頑張りすぎないで、自分の出来る範囲でやれば良いでしょう。

   

・Vision(ビジョン・先見性)

「憲政の神様」と言われた尾崎行雄は「人生の本舞台は常に将来に在り」と言っています。自分は何をしてきたか、今何をすべきか、自分の将来の目標は何か、自分の人生のどの時点でも、常に過去・現在・未来という流れの中で自分自身と社会の将来を見据えて考え・行動することが理想です。

   

・Venture(冒険・思い切ってする)

慎重に考えて行動することも大事ですが、難しいと思うことでも時には思い切ってやって見ることも必要でしょう。成功するか否かは自分の才能や努力のみならず運に左右されるものです。最もうまく行く場合と最悪の場合とを考え、腹を据えて思い切って行動すると良いでしょう。

   

・Value(価値・評価)

価値観は人によって異なりますが、自分にとって何が大切か、何をしたいか、それは自分のためだけではなく、親のためや人のために役立つことになるか、と考えながら目標を立て・行動することが大切です。

   

・Volunteer(ボランティア・自発性)

何事でも自分のしたいことをするときは苦労が苦労でなく、楽しくなります。最近はボランティア活動をしている若者も沢山いることはありがたいことです。自分が出来ることを自発的に行い、自分のみならず人のためにもなり、世の中に役立つことができれば最高です。

   

・Effort(努力)

天賦の才に恵まれていても努力をしなければその才能を生かすことは出来ません。ささやかな才能であっても努力することによって、それを伸ばすことが出来ます。大切なことは他者との比較や序列・勝ち負けそのものではなく、それを励みとして自分自身の天分を育てる努力をしているかどうかです。 

   

・Enjoy(楽しむ)

努力も色々工夫しながらすると、苦労でなく楽しみとなります。楽しみながらすると努力を続けることが出来ます。少しでも努力の成果が出ると楽しくなります。すぐに成果が表れなくても長い目で見れば必ず成果が出て来るものですから、それを楽しみに努力を続けることです。

   

・Ethics(倫理・道徳)

技術が高度に発達し専門化している現代社会においては個人や組織が倫理を大切にして活動することが不可欠です。最近の世相をみると、長い間に築いた信用を倫理観の欠如から一瞬に失い、自滅するだけでなく社会に大きな弊害をもたらしている例が少なくないことは残念なことです。

   

・Equity(公平・公正)

才能や努力の成果を生かすには考え方や行為が公正であることが大切です。どのような場合でも公正かどうかという観点でチェックすることが望まれます。公明正大な振舞いをすることによって明るい気持ちが維持できます。明るい気持ちは必ず幸福を呼び込むでしょう。   

   

・Endurance(忍耐・持続)

豊かな現代社会においては何でも簡単に出来、手に入るので誘惑が多く、我慢することが難しくなっています。

ITSNSが発達し便利になっていますが、スマホによるゲームの氾濫や不適切な交流サイトなど、子供の教育や十代の若者の新たな社会問題になっています。  

三つ子の魂百まで」、「継続は力なり」です。大きくなってから抑えることは難しくなりますので物心が付き始めた幼い時から我慢することのしつけもしておくと良いでしょう。 

   

上記のことは、ご存知のことばかりでしょうが、それをLOVEという親しみやすく大切な一語に集約して覚えやすくしたのが味噌です。LOVEを実践する人々が増え、住みよい社会が日本から世界に広がることがチュヌの主人の念願です。    

「究極のLOVEを実践しよう!」の抄訳英語版はココをクリックしてご覧下さい。

                  

青色文字をタップすると、最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

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2016年6月17日 (金)

Let's practice ultimate "LOVE"! (WEB)

            

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  (The picture shows lovely Chunu.)

(This is a message from the master of Chunu.)        

日本語版はここをクリックしてご覧下さい。青色の単語をクリックすると、「Weblio・英和辞典」の意味・解説を見ることが出来ます。

In this blog, the letters constituting the word "LOVE" represent the following 24 words for making your life happy.

Let's practice ultimate "LOVE"! To practice "LOVE" is to find the essence of love to enjoy your life.  

L stands for: Love, Learn, Liberty, LegalityLaugh, and Life.

O stands for: Optimism, Originality, Objective, Obligation, Opportunity, and Organization.

V stands for: Vitality, Vision, Venture, Value, Volunteer, and Viewpoint.

E stands for: Effort, Enjoy, Ethic, Equity, Endurance, and Everyone.

     

・Love

Generally, love exists between parent and child, man and woman, husband and wife, etc. Love is expected to exist not only between people, but also between you and whatever you may believe in as God. However, here in "Ultimate LOVE", "God" is supposed to be the system for the existence of nature in the great space itself. It is desirable for world peace that, instead of such God as is conventionally assumed, you respect and believe in such God as defined herein.

It is a sincere wish of Chunu's master that your love for yourself lead to a love for others, your town, your nation, the whole world, and finally to the Ultimate Love toward the God who presides the earth on which you were born to live your life.

        

・Learn

You can learn from anyone and anything as a good or bad model. There are many things to learn from your parents, friends, teachers, books, newspapers, TV, Internet, etc. The fault of another would be a good teacher. It is also important to learn from your own failure or success.

   

・Liberty

The freedom of thought, speech, religion, etc. is guaranteed to all by the constitution as fundamental human rights. However, if you abuse the freedom, you might lose it. It is important to give consideration to the balance between right and duty or equity between an individual (yourself) and the whole (society or nation).

   

・Legality

You may freely do anything as you like, provided that the act is right under laws and equity. Since laws are established for maintaining social order and protecting people, it would be unnecessary to give special consideration to legality in your ordinary life as far as you act according to your conscience. However, it is advisable to confirm whether it is lawful when you intend to do anything special.

   

・Laugh

Laugh and get fat. Fortune comes in by a merry gate.

It would be alright to cry whenever you cannot but do so. However, if you do not forget to keep a smile even under hardship, someday a good fortune would smile on you.

    

・Life

Everyone should be entitled to enjoy one's life. Therefore, everyone should have respect for such right of others.

     

・Organization and Each one

To enjoy a happy life, everyone should think and act,considering an appropriate balance between oneself and an organization to which one belongs. Somehow, you will be affected by your organization. Therefore,it may be advisable for you to propose to your boss or senior member whatever you think right, even if you might face difficulties. 

     

・Viewpoint

In such case, it is important for you to take various viewpoints into account: for the sake of yourself, your family, your company, your city, your nation, and the whole world, in terms of past, present and future. 

           

・Optimism

Joy and sorrow are today and tomorrow. There would be peaks and valleys in your life. Be optimistic. You would succeed somehow someday if you steadily make efforts. Do your best and leave the rest to Heaven. It is advisable to practice so-called plus-thinking or positive thinking.

        

・Originality

Since no one is the same with you in the world, bring out the best in yourself. At the present age, diversities are to be appreciated. It would be an ideal if what are done by various individuals bring out a kind of positive harmony as the whole.

   

・Objective

It is important to objectively evaluate your object as to how it can be attained. The higher your target, the more steadily your advancement should be made step by step. Rome was not built in a day. Don’t expect to quickly achieve a high objective.

   

・Obligation

It’s quite natural to help each other. The society is maintained according to the principle of give-and-take. It is essential to concede the right of others as well as to assert your own right, considering the balance of mutual relations.

   

・Opportunity

Now or never. Everything has its time. It is important to act in a manner suitable to TPO (time, place, and occasion).

    

・Vitality

Without willingness and vitality, you cannot achieve any objective. It is essential to maintain mental and physical health to accomplish what you want to do. Overdone is worse than undone. Once in a while, you might have to exhaust yourself to complete what you are doing beyond your usual power. In daily life, however, you had better refrain from overworking.

     

・Vision

According to Yukio Ozaki, who was looked up as "the champion of constitutional government", the stage of your life will always exist in the future. It is advisable that your act be done in consideration of world peace as well as your own happiness, always in perspective of the past, present, and future.

(As to Yukio Ozaki, click the following URL: http://www.ozakiyukio.jp/en.html)

     

・Venture

It is important to think carefully before taking your action. However, it is also important to venture to do what you might consider as too difficult. Your success will depend on your fortune as well as your ability and efforts. It would be advisable to act resolutely after thinking of both the best case where everything goes well and the worst case where the fortune is against you.

      

・Value

People have their respective sense of values, which may be different from each other. It is advisable to establish your objective according to your desire after paying due respect to the wishes of your parents.

    

・Volunteer

Whenever you voluntarily carry out what you want to do, any hardship would become a pleasant one rather than unbearable one. It should be appreciated that there are many young people who are engaged in volunteer activities. It would be great if what you have volunteered to your own benefit results in benefitting others.

    

Effort

Your genius would not come into full bloom without your efforts. By any chance your gifted talent might be less than that of others, but you can develop it into full bloom by efforts. Make effort to develop your gift, since God only knows the extent of your talent.

     

・Enjoy

If you try various ways for doing anything, an effort will become a pleasure rather than a difficulty. The pleasure will enable you to continue to make efforts. You can enjoy results of your efforts sooner or later.

   

・Ethic

In the present-day society which relies on highly advanced and specialized technologies, it is essential that all people, particularly specialists and leaders, conduct themselves with ethics. It is regrettable that there are not a few people who ruin not only themselves but also the welfare of other people by unethical conduct.

    

・Equity

Fortune waits on honest toil and earnest endeavor. To make the best use of your talent and effort, it is desirable to consider your aim in terms of equity. Your fair behavior will make youself bright and happy. The happy feeling will surely bring you good fortune.

       

・Endurance

In the rich modern society, there are too many goods and attractions that interest young. It would be difficult for children and teens to endure without making use of them.

For example, the development of IT and SNS has brought demerits as well as merits. One of the demerits is that children and teens tend to excessively engage in communications and social games through SNS.

Thus, it is also important to teach them endurance. Consider the following proverbs: “What is learned in the cradle is carried to the grave."; “Out of temper, out of money.”

     

2016年2月23日 (火)

「2.22」 と 「2.26」 は何の日か? 《虚子と碧梧桐》

                

222日は高浜虚子(俳人、1874.2.22~1959.4.8)の誕生日で、226日は河東碧悟桐(俳人、1873.2.26~1937.2.1)や与謝野鉄幹(歌人、1873.2.26~1935.3.26)の誕生日です。

(青色の文字をクリックすると解説などがご覧になれます。)

河東碧悟桐高浜虚子の唱導した「客観写生」「花鳥諷詠」に対抗して新傾向俳句自由律俳句を推進しました。

   

たとふれば独楽のはじける如くなり

  

この俳句は、碧悟道が亡くなった際に高浜虚子が贈った弔句として有名ですが、そのことを知らなければこの句は何を例えて詠んだのか全く分かりません

高浜虚子は4月8日に亡くなりましたが、椿を愛していたことから虚子の命日は「椿寿忌」とも言います。

椿は生命力が旺盛で繁殖力もあり、実生の木が次々と生えてきます

   

赤い椿白い椿落ちにけり

  

この句は河東碧梧桐の代表句ですが、正岡子規の指導を共に受けた高浜虚子と河東碧梧桐の何か不思議な縁を感じます。

    

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写真は今年(2016年)10歳(人間の60歳超)のチュヌです   

222日は愛猫家には大事な「猫の日」ですが、226日はチュヌの誕生日です。

     

政治の分野に目を向けると、222日は「竹島の日」です。

226日は1936には226事件(昭和維新を天皇に訴えようとして決起した陸軍青年将校によるクーデタ未遂事件)が起こり、翌年には日中戦争が勃発しています。

竹島尖閣諸島領有権問題は日本が解決すべき重要な国際問題・政治的課題ですが、次の衆議院選挙で与党・野党のどちらが政権を取るにしても、国際法に則て平和的解決の努力をしてほしいものです。

   

米国に目を向けると、222日はジョージ・ワシントン1732.2.22~1799.12.14アメリカ合衆国初代大統領生誕の日です。 

米国では11月の大統領選挙を控えた民主党と共和党の候補者指名争いの行方が注目されます。      

現在、米国では民主党ヒラリー・クリントン前国務長官とバーニー・サンダース上院議員が接戦状態です。目下、共和党ではドナルド・トランプ氏(実業家)がリードしていますが、トランプ氏が米国大統領に選ばれるようなことになれば、日本にとっても最悪の事態ですね。そのようなことにならないことを祈っています。

          

「チュヌの便り」(俳句談義」や「政治談議」など)をご覧下さい。

       

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2016年2月17日 (水)

「旗日」は死語か? 「建国記念の日」の俳句を読んで思うこと

             

(2024.2.7 更新)

2月7日は「北方領土の日」です。

ロシアのプーチン大統領は国際条約を破り、日本の北方領土になし崩しでロシア住民を移住させています。

この事態を放置すると、ロシアの住民を保護するという口実で軍事侵攻を推し進め日本の領有権を略奪する恐れがあります。

日本をの平和を維持するためには、共産主義専制国家が付け入る隙を生じないように、自由主義圏との連携を堅持しつつロシアとの平和交渉を粘り強く推進しなければなりません。

そのために、全ての政治家が公明正大なクリーンな政治を大局的見地で推進してくれることを切望しています。

   

戦争と平和(俳句と川柳:終戦記念日特集)」をご覧下さい。

   

春浅し命の限り句を口に

建国日思ひを新た己が役          

日の丸が民家の門に建国日            

          (薫風士

  

某俳句会で次の俳句が投句され、様々な意見が出て俳句談義が盛り上がりました。

  

旗日とふ日本語ありき建国日

  

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作者は「旗日」は死語になっていると考えてこの俳句を作っています。

旗日」は現在も使われているという某氏からは、「『旗日とふ佳き日本語や建国日』に修正した方が良いのではないか」との提案がありました。

しかし、作者は提案された修正案は気に入らないようでした。

いずれにせよ、俳句は好き好きです。

日章旗に対する思いも各人各様でしょう。

遊歩道の草取りや掃除を日課の如くしておられる殊勝な主の家の門には、旗日に必ず国旗が掲げてあり、感心しながら散歩をしています。

ちなみに、「とふ」とは「問う」という意味の旧仮名使いの場合もありますが、上記の俳句の場合は、「という」の古語です。

河豚を福てふ故郷へ子と孫と」という投句もありました。この「てふ」の用法についても質問が出ましたが、この「てふ」は「という」意味で「とふ」よりもよく用いられる古語です。この句は「河豚を福と呼称している故郷へ子と孫と訪ねた」ことを詠んだものでしょう。「河豚を福てふ」という語句、すなわち、「河豚を福という」意味の語句全体が「故郷」を修飾していると理解すべきでしょう。なお、「河豚」(ふぐ)は冬の季語です。

 

(青色の文字をクリックすると例句や解説記事などをご覧になれます。)

インターネットの歳時記には、建国記念の日」の俳句は130あります。

懐妊の会見をせり建国日」(竹内弘子)が冒頭にありますが、この句は作者ご自身のことを詠んだのでしょうか?

「をせり」という表現の妥当性に疑問を感じます。

建国記念の日」は戦前は「紀元節」と言っていました。

   

梅正に綻びそむる紀元節

      正岡子規

  

歳時記に「紀元節」の俳句は30句ほど掲載されています。

旗日とやわが家に旗も父もなし

         (池田澄子

この俳句について、「増殖する俳句歳時記」の清水哲男氏の句評には「もはや死語の感のある旗日」とあります。

「旗日」という言葉は死語になっていなくても「老人語」とみなされるでしょう。祭日に国旗を掲げる家は戦後めったに見かけなくなりました。

2月11日を建国記念日とすることは歴史的事実としての根拠がなく古事記などの神話に基づいていることを認識して、日本の歴史や未来に思いをはせ、日本の平和を守る努力をすることが大切でしょう

人々が究極のLOVE」(Ultimate LOVE)を実践し、平和憲法の堅持により日章旗が平和国家日本のシンボルとして内外の人々に広く受け入れられる日が来ることを祈っています。

   

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2016年1月25日 (月)

「究極のLOVE(Ultimate LOVE)を実践しよう!」子供たちを「英語嫌い・道徳嫌い」にしないために

     

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小・中学校における英語教育文部科学省HP)や道徳教育の見直しが検討されています。

子供達が健全に成長し、幸せな人生を送ることが出来るように、平和な社会が維持されることを祈りつつ、そのための24のキーワードをLOVEの文字に当てはめ「究極のLOVE」としました。キーワードを一語に集約して、覚えやすくしたのが味噌です。子供たちの英語教育道徳教育の参考になれば幸いです。

          

価値観は時代とともに変化します。礼儀などを教えることは大切ですが子供たちそれぞれの個性と才能を生かす教育、多様性を受け入れる寛容の精神を養う教育が肝心です。SMAPの「世界に一つだけの花」はこの考えをに織り込んでいると思います。

いじめ」を防止する教育は必要ですが、「いじめ」や「登校拒否」を無くするためには「他の人の立場を理解し、多様性を認める寛容性と和(戦前の封建制度的な和でなく現代の平和憲法の民主主義制度における和」)の精神を教育することこそ肝心です。

戦前の全体主義的・国家主義画一教育に逆流させてはなりません。絶対主義画一的教育は「いじめ」の温床になるでしょう。そればかりか、「国のためには戦争をすべきである」というアナクロニズムに陥る恐れがあります。

昔の戦争は素朴な武器の使用で被害も比較的に少なく、武士道の美談も生んだでしょう。だが、戦争は始まればそれを止めることは非常に困難なことは第二次世界大戦が証明しています。武器・技術が進歩し、核兵器のある現代では、局地戦争が核戦争を引き起こし、人類・地球の破滅をもたらすリスクがあります。

道徳教育で大切なことは、児童があくまでも自発的に物事を考え、自分の考えを主張すると同時に他者の考えにも耳を傾けることを学び、自己と他者、自己と社会との関わり合いを考え、自分の能力や個性を自分のためばかりでなく、社会に役立つようにするバランス感覚、合理的な思考能力などを培うことでしょう。

英語は、外国の人々との交流、スポーツや芸術文化の交流、国際的相互理解を深めるための手段です。日本人訛りのある英語でも国際交流をすることは可能です。スポーツや芸術文化を通じて国際的相互理解を深めることは、大学生や社会人になってからでも専門分野の英語を勉強すれば可能です。誰もが専門家のように流ちょうな英語が話せなくてもよいのです。ネイティブでも方言や訛りのある英語をしゃべっています。

小学校の段階では、ネイティブのような英語をしゃべることを指導目的にするのではなく、まず日本語や英語などの言葉に興味を抱くようにすることが先決でしょう。そして、自分の言いたいことを言う勇気と自信を涵養する必要があります。そのためには低学年の英語教育は成績評価の対象にしない方がよいと思います。

英語教育や道徳教育を教科にして、「英語嫌い」や「道徳嫌い」を生む恐れのある一方的成績評価序列評価をすることには反対です

小学校教育においては、評価は子供の自尊心を生かし、やる気を出させるのに効果のある個別評価、教育効果を評価するための範囲に限定すべきでしょう。

     

(「究極のLOVEを実践しよう!」の抄訳英語版はココをクリックしてご覧下さい。)

     

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2016年1月22日 (金)

「初句会」の俳句

                    

「初句会」(新年の季語)の俳句はWEBの歳時記に201句あり、冒頭と最後の句を下記に掲載しますが、青色の文字をタップすると、例句の詳細や解説記事をご覧になれます。

   

初句会美しく風邪ひき合ひて

        本橋愛子

  

恙なきをまず称えあい初句会  

        浦川哲子

         

ねんごろな伝言とどき初句会  

        中村汀女

  

ゆらゆらと人妻の香や初句会  

        鈴木鷹夫

  

受付のロビーはなやぐ初句会  

       長崎小夜子

  

初句会珠の言葉の湧き出よ

     (深見けん二)

(出典)俳人協会・俳句文学館俳句カレンダー鑑賞(平成26年1月)

  

仲間の初句会で高得点を得た句を下記に紹介させて頂きます(順不同)。

  

一口づつ母を励ましなづな粥  

        文子

   

人の日や官庁街にカレーの香  

           順子

   

インターホンの画面はみ出す白マスク 

        美娜

  

初空やプラス思考のこころざし  

        美津子

  

追憶の音突いてみる羽子日和  

        かず

  

紛争の絶えぬ世の中に入る  

           律子

   

芝焼きて髪膚に残る火の匂ひ  

        良子

   

土の香を戸板に並べ冬菜市  

           眞知子

   

青年の席譲りにも淑気かな  

           寧伸

  

カーテン開け思はず合掌初茜  

         昭夫

  

人類も七百万年御慶かな  

           輝雄

  

三鈷の松摘みて寿ぐ初遍路  

           栄治

   

一億の祈りそれぞれ初御空  

        さとし

     

冒頭の句(老老介護?を詠んだ句)は互選で最高得点です。

現代の世相などを反映する分かりやすい佳句が多いので、少しコメントします。

「初空や」は91歳の元気な句友が瀬戸内寂聴さんの話を聞いて詠んだ句。

(『チュヌの便り』(究極のLOVEを実践しよう!など)を読んで作った句か?」と、チュヌの主人は一瞬糠喜びをしていました。)

三鈷の松」は高野山の伝承を踏まえて詠んだ句。最近は遍路をしている若者もいるようです。

最後の句(「一億」)は太平洋戦争末期の「一億玉砕」や安倍政権のスローガン「一億総活躍社会」などを念頭において、テロや大災害の無い世界の平和を祈りつつ詠んだ句です。

  

インターネットの歳時記(2015.1.~2016.1 作成)には「初詣」の俳句は650句ありますが、最後の句を抜粋させて頂きます。

 

初詣いくさなき世を合掌す

     (風鈴 久保東海司)

     

チュヌの主人は初詣を神でするばかりでなく、普段は天に思いをはせて祈りを捧げています。機会があれば寺院、教会、モスクなど何処でもお祈りします。アラーの神や神の子イエスを信ずるのもそれはそれで結構ですが、科学の進歩した現代に生きる人間として独善的排他的狂信に陥ることなく、世界の人々に賢明な宗教心を持ってほしいものです。

テロや戦争がなくなるようにUltimate LOVE」を実践する人々が増えることを祈っています。         

(青色の文字をクリックすると解説や例句の詳細をご覧になれます。)

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧頂けます。

 

   

2016年1月 9日 (土)

Let's practice ultimate "LOVE"!

   

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(The picture shows lovely Chunu.)

  
Click here to see “Haiku of Bashō” in English.

  

(This is a message from the master of Chunu.)        

   

In this blog, the letters constituting the word "LOVE" represent the following 24 words for making your life happy.

Let's practice ultimate "LOVE"!
To practice "LOVE" is to find the essence of love to enjoy your life.  

L stands for: Love, Learn, Liberty, LegalityLaugh, and Life.

O stands for: Optimism, Originality, Objective, Obligation, Opportunity, and Organization.

V stands for: Vitality, Vision, Venture, ValueVolunteer, and Viewpoint.

E stands for: Effort, Enjoy, Ethic, Equity, Endurance, and Everyone.

     

・Love

Generally, love exists between parent and child, man and woman, husband and wife, etc. Love is expected to exist not only between people, but also between you and whatever you may believe in as God. However, here in "Ultimate LOVE", "God" is supposed to be the system for the existence of nature in the great space itself. It is desirable for world peace that, instead of such God as is conventionally assumed, you respect and believe in such God as defined herein.

It is a sincere wish of Chunu's master that your love for yourself lead to a love for others, your town, your nation, the whole world, and finally to the Ultimate Love toward the God who presides the earth on which you were born to live your life.

        

・Learn

You can learn from anyone and anything as a good or bad model. There are many things to learn from your parents, friends, teachers, books, newspapers, TV, Internet, etc. The fault of another would be a good teacher. It is also important to learn from your own failure or success.

   

・Liberty

The freedom of thought, speech, religion, etc. is guaranteed to all by the constitution as fundamental human rights. However, if you abuse the freedom, you might lose it. It is important to give consideration to the balance between right and duty or equity between an individual (yourself) and the whole (society or nation).

   

・Legality

You may freely do anything as you like, provided that the act is right under laws and equity. Since laws are established for maintaining social order and protecting people, it would be unnecessary to give special consideration to legality in your ordinary life as far as you act according to your conscience. However, it is advisable to confirm whether it is lawful when you intend to do anything special.

   

・Laugh

Laugh and get fat. Fortune comes in by a merry gate.

It would be alright to cry whenever you cannot but do so. However, if you do not forget to keep a smile even under hardship, someday a good fortune would smile on you.

    

・Life

Everyone should be entitled to enjoy one's life. Therefore, everyone should have respect for such right of others.

     

・Organization and Each one

To enjoy a happy life, everyone should think and act,considering an appropriate balance between oneself and an organization to which one belongs. Somehow, you will be affected by your organization. Therefore,it may be advisable for you to propose to your boss or senior member whatever you think right, even if you might face difficulties. 

     

・Viewpoint

In such case, it is important for you to take various viewpoints into account: for the sake of yourself, your family, your company, your city, your nation, and the whole world, in terms of past, present and future. 

           

・Optimism

Joy and sorrow are today and tomorrow. There would be peaks and valleys in your life. Be optimistic. You would succeed somehow someday if you steadily make efforts. Do your best and leave the rest to Heaven. It is advisable to practice so-called plus-thinking or positive thinking.

        

・Originality

Since no one is the same with you in the world, bring out the best in yourself. At the present age, diversities are to be appreciated. It would be an ideal if what are done by various individuals bring out a kind of positive harmony as the whole.

   

・Objective

It is important to objectively evaluate your object as to how it can be attained. The higher your target, the more steadily your advancement should be made step by step. Rome was not built in a day. Don’t expect to quickly achieve a high objective.

   

・Obligation

It’s quite natural to help each other. The society is maintained according to the principle of give-and-take. It is essential to concede the right of others as well as to assert your own right, considering the balance of mutual relations.

   

・Opportunity

Now or never. Everything has its time. It is important to act in a manner suitable to TPO (time, place, and occasion).

    

・Vitality

Without willingness and vitality, you cannot achieve any objective. It is essential to maintain mental and physical health to accomplish what you want to do. Overdone is worse than undone. Once in a while, you might have to exhaust yourself to complete what you are doing beyond your usual power. In daily life, however, you had better refrain from overworking.

     

・Vision

According to Yukio Ozaki, who was looked up as "the champion of constitutional government", the stage of your life will always exist in the future. It is advisable that your act be done in consideration of world peace as well as your own happiness, always in perspective of the past, present, and future.

(As to Yukio Ozaki, click the following URL: http://www.ozakiyukio.jp/en.html)

     

・Venture

It is important to think carefully before taking your action. However, it is also important to venture to do what you might consider as too difficult. Your success will depend on your fortune as well as your ability and efforts. It would be advisable to act resolutely after thinking of both the best case where everything goes well and the worst case where the fortune is against you.

      

・Value

People have their respective sense of values, which may be different from each other. It is advisable to establish your objective according to your desire after paying due respect to the wishes of your parents.

    

・Volunteer

Whenever you voluntarily carry out what you want to do, any hardship would become a pleasant one rather than unbearable one. It should be appreciated that there are many young people who are engaged in volunteer activities. It would be great if what you have volunteered to your own benefit results in benefitting others.

    

Effort

Your genius would not come into full bloom without your efforts. By any chance your gifted talent might be less than that of others, but you can develop it into full bloom by efforts. Make effort to develop your gift, since God only knows the extent of your talent.

     

・Enjoy

If you try various ways for doing anything, an effort will become a pleasure rather than a difficulty. The pleasure will enable you to continue to make efforts. You can enjoy results of your efforts sooner or later.

   

・Ethic

In the present-day society which relies on highly advanced and specialized technologies, it is essential that all people, particularly specialists and leaders, conduct themselves with ethics. It is regrettable that there are not a few people who ruin not only themselves but also the welfare of other people by unethical conduct.

    

・Equity

Fortune waits on honest toil and earnest endeavor. To make the best use of your talent and effort, it is desirable to consider your aim in terms of equity. Your fair behavior will make youself bright and happy. The happy feeling will surely bring you good fortune.

       

・Endurance

In the rich modern society, there are too many goods and attractions that interest young. It would be difficult for children and teens to endure without making use of them.

For example, the development of IT and SNS has brought demerits as well as merits. One of the demerits is that children and teens tend to excessively engage in communications and social games through SNS.

Thus, it is also important to teach them endurance. Consider the following proverbs: “What is learned in the cradle is carried to the grave."; “Out of temper, out of money.”

     

Click here to see “HAIKU of Bashō” in English.

    

2015年12月30日 (水)

「初夢」の俳句

         

(2024.10.24 更新)

冒頭の写真は、句友が知人から頂いた絵手紙の年賀状です。

 

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岸田文雄首相が4月10日に米国を公式訪問し、「日米同盟の深化を確認し、インド太平洋地域での協力を話し合う」とのことですが、バイデン大統領主催の晩餐会には、ファンロンパイ日EU俳句交流大使(初代EU理事会議長)との俳句の交流や2014年のオバマ大統領来日の歓迎晩餐会などを念頭に、「俳句を通じて世界平和を!」の外交を推進してくれることを願っています。

   

ワシントンの天へ初夢龍の如

「龍天に昇る」という春の季語を捩って、「天へ」「龍の如」としています。

  

初夢の平和の夢想現にも

(「現にも」は「うつつにも」と読んで下さい。

         (薫風士)

  

我田引水ですが、関係の方々が「《初仕事・仕事始・出初》能登半島地震緊急支援にオスプレイを!」を読んで、俳句HAIKUの記事に込めた熱い思いを皆さんとシェアして頂ければ、望外の喜びです。

 

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この写真は、同期や俳句友達などから頂いた2024年の年賀状から龍の絵の部分を集めて撮ったものです。

    

   

初夢やシュライン通り句碑並木

     (薫風士)

  

芦屋から希望の丘へ、そして、ワシントンまで、松尾芭蕉や正岡子規、高浜虚子や金子兜太など、俳人所縁の各地から、花と平和の俳句の回廊が龍の如く、日本の初空を昇ることを夢見ています。

    

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「俳句HAIKU」の記事「初暦の俳句」をご参照下さい。

   

記事や例句の詳細は青色文字(タイトルや季語)をクリックしてご覧下さい。

          

(2015.12.30の記事)

インターネットの歳時記の「初夢」から各ページの冒頭の俳句を掲載させて頂きます。

  

初夢1 

初夢に古郷を見て涙哉

          (一茶

  

初夢2

初夢に海鵜きたりて泣きじやくる  

        (高島茂)

   

初夢3

初夢の淫らと云ふほどには非ず  

        (竹内睦夫)  

   

法王のオバマ訪問夢始め

初夢や夢の中にも夢想して

     木下さとし

   

世界の有力な政治指導者や宗教指導者が一堂に会して、宗教や人種の違い・覇権争いなどから生ずる戦争を防止する根本的な解決を協議して呉れないか!?!」と夢想しています。

  

お暇があれば、「政治談議」もご覧下さい。

  

青色文字の「俳句」や「HAIKU」をタップすると、それぞれ最新の「俳句(和文)」や「英語俳句」の記事をご覧になれます。

       

2015年12月26日 (土)

"Ultimate LOVE" by L.P. Lovee

            

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Let's practice ultimate "LOVE"!
To practice "LOVE" is to find the essence of love to enjoy your life.     

(This is a message from the master of Chunu.)        

日本語の全文はここをクリックしてご覧下さいこの英語版は抄訳です。)    

In this blog, the letters constituting the word "LOVE" represent the following 24 words for making your life happy.   

   

   

(The picture shows lovely Chunu.)

    

L stands for: Love, Learn, Liberty, Legality, Laugh, and Life.

O stands for: Optimism, Originality, Objective, Obligation, Opportunity, and Organization.

V stands for: Vitality, Vision, Venture, Value, Volunteer, and Viewpoint.

E stands for: Effort, Enjoy, Ethic, Equity, Endurance, and Everyone.

 

Love

Generally, love exists between parent and child, man and woman, husband and wife, etc. Love is expected to exist not only between people, but also between you and whatever you may believe in as God. However, here in "Ultimate LOVE", "God" is supposed to be the system for the existence of nature in the great space itself. It is desirable for world peace that, instead of such God as is conventionally assumed, you respect and believe in such God as defined herein.

It is a sincere wish of Chunu's master that your love for yourself lead to a love for others, your town, your nation, the whole world, and finally to the Ultimate Love toward the God who presides the earth on which you were born to live your life.

        

Learn

You can learn from anyone and anything as a good or bad model. There are many things to learn from your parents, friends, teachers, books, newspapers, TV, Internet, etc. The fault of another would be a good teacher. It is also important to learn from your own failure or success.

   

Liberty

The freedom of thought, speech, religion, etc. is guaranteed to all by the constitution as fundamental human rights. However, if you abuse the freedom, you might lose it. It is important to give consideration to the balance between right and duty or equity between an individual (yourself) and the whole (society or nation).

   

Legality

You may freely do anything as you like, provided that the act is right under laws and equity. Since laws are established for maintaining social order and protecting people, it would be unnecessary to give special consideration to legality in your ordinary life as far as you act according to your conscience. However, it is advisable to confirm whether it is lawful when you intend to do anything special.

 

Laugh

Laugh and get fat. Fortune comes in by a merry gate.

It would be alright to cry whenever you cannot but do so. However, if you do not forget to keep a smile even under hardship, someday a good fortune would smile on you.

    

Life

Everyone should be entitled to enjoy one's life. Therefore, everyone should have respect for such right of others.

     

・Organization and Each one

To enjoy a happy life, everyone should think and act,considering an appropriate balance between oneself and an organization to which one belongs. Somehow, you will be affected by your organization. Therefore,it may be advisable for you to propose to your boss or senior member whatever you think right, even if you might face difficulties. 

     

・Viewpoint

In such case, it is important for you to take various viewpoints into account: for the sake of yourself, your family, your company, your city, your nation, and the whole world, in terms of past, present and future. 

           

・Optimism

Joy and sorrow are today and tomorrow. There would be peaks and valleys in your life. Be optimistic. You would succeed somehow someday if you steadily make efforts. Do your best and leave the rest to Heaven. It is advisable to practice so-called plus-thinking or positive thinking.

    

・Originality

Since no one is the same with you in the world, bring out the best in yourself. At the present age, diversities are to be appreciated. It would be an ideal if what are done by various individuals bring out a kind of positive harmony as the whole.

   

・Objective

It is important to objectively evaluate your object as to how it can be attained. The higher your target, the more steadily your advancement should be made step by step. Rome was not built in a day. Don’t expect to quickly achieve a high objective.

   

・Obligation

It’s quite natural to help each other. The society is maintained according to the principle of give-and-take. It is essential to concede the right of others as well as to assert your own right, considering the balance of mutual relations.

   

・Opportunity

Now or never. Everything has its time. It is important to act in a manner suitable to TPO (time, place, and occasion).

    

・Vitality

Without willingness and vitality, you cannot achieve any objective. It is essential to maintain mental and physical health to accomplish what you want to do. Overdone is worse than undone. Once in a while, you might have to exhaust yourself to complete what you are doing beyond your usual power. In daily life, however, you had better refrain from overworking.

     

・Vision

According to Yukio Ozaki, who was looked up as "the champion of constitutional government", the stage of your life will always exist in the future. It is advisable that your act be done in consideration of world peace as well as your own happiness, always in perspective of the past, present, and future.

(As to Yukio Ozaki, click the following URL: http://www.ozakiyukio.jp/en.html)

     

・Venture

It is important to think carefully before taking your action. However, it is also important to venture to do what you might consider as too difficult. Your success will depend on your fortune as well as your ability and efforts. It would be advisable to act resolutely after thinking of both the best case where everything goes well and the worst case where the fortune is against you.

      

・Value

People have their respective sense of values, which may be different from each other. It is advisable to establish your objective according to your desire after paying due respect to the wishes of your parents.

    

・Volunteer

Whenever you voluntarily carry out what you want to do, any hardship would become a pleasant one rather than unbearable one. It should be appreciated that there are many young people who are engaged in volunteer activities. It would be great if what you have volunteered to your own benefit results in benefitting others.

    

Effort

Your genius would not come into full bloom without your efforts. By any chance your gifted talent might be less than that of others, but you can develop it into full bloom by efforts. Make effort to develop your gift, since God only knows the extent of your talent.

     

・Enjoy

If you try various ways for doing anything, an effort will become a pleasure rather than a difficulty. The pleasure will enable you to continue to make efforts. You can enjoy results of your efforts sooner or later.

   

・Ethic

In the present-day society which relies on highly advanced and specialized technologies, it is essential that all people, particularly specialists and leaders, conduct themselves with ethics. It is regrettable that there are not a few people who ruin not only themselves but also the welfare of other people by unethical conduct.

    

・Equity

Fortune waits on honest toil and earnest endeavor. To make the best use of your talent and effort, it is desirable to consider your aim in terms of equity. Your fair behavior will make youself bright and happy. The happy feeling will surely bring you good fortune.

       

・Endurance

In the rich modern society, there are too many goods and attractions that interest young. It would be difficult for children and teens to endure without making use of them.

For example, the development of IT and SNS has brought demerits as well as merits. One of the demerits is that children and teens tend to excessively engage in communications and social games through SNS.

Thus, it is also important to teach them endurance. Consider the following proverbs: “What is learned in the cradle is carried to the grave."; “Out of temper, out of money.”

     

Click here to see the top page of ”HAIKU俳句”.

   

2015年9月28日 (月)

「究極のLOVE」を実践しよう!

                       

最近の社会問題政治問題東芝東洋ゴムなどの企業の倫理問題等を考慮し、『LOVE』を実践しよう!次の4個のキーワードを追加して、「究極のLOVE」としました。

             

・「L」はLife生活一生)です。

・「O」はOrganization組織団体組織化すること)です。

・「V」はViewpoint観点視点切り口)です。

・「E」はEach個人・自己)です。    

               

我が国が全体主義に陥らぬように、住んでいる市や府県など、身近な「組織」に各自それぞれ働きかける積極性を持つことが必要です。

普段から政治に関心を持ち、選挙があれば棄権をしないこと。特に若者は棄権をすると将来の幸福を追求する権利を放棄することになります。すべての点で自分が満足出来る政党や候補者はいなくても、最も自分の考えに近い政党や候補者に投票することが大切です。

また、勤務先の会社など、「組織」の長や他の人々と違う考えであっても、長い目で見ると自分や組織のためになるという信念があることは積極的に進言し、実現する努力が欠かせません。

幸せな一生を過ごすには、一個人としての「自分」と「組織」の一員としての「自分」とのバランス、「個」と「全体」の「関わり合い」を考え、「過去」をベースに「未来」を見据え、「現在」に「視点」を置いて、よく考え、行動することが大切です。そして、視点を「自己家族市民国民地球人」など、様々な視座に置いて相対的に考えることです。

               

「『LOVE』を実践しよう!」のキーワード20個は次の通りです。

     

Love(愛)

親子の愛、男女の恋愛、夫婦の愛など人に関する愛のみならず、動物、自然、故郷、住んでいる町や国、平和、自分の仕事など全てが対象です。まず自分を愛し、自分のしていることを愛し、その結果が他者への愛、すべてのものに対する愛につながることが理想です。

 

Learn(学ぶ)

教師や反面教師として、全てのことから学ぶことが出来ます。

身近な両親、兄弟姉妹、友達、先輩・後輩、先生などから直接学ぶことが沢山あります。書物や新聞・ラジオ・テレビ、インターネットなどで地域と時代を超えて様々なことを学ぶことができます。また、自分自身や他人の失敗や成功の実例から学ぶことも大切です。

 

Liberty(自由・権利)

基本的人権として思想・言論・信教の自由などが憲法で保障されています。しかし、自由の権利を乱用すると、自由を失う恐れがあります。常に権利と義務、個(自分自身)と全体(社会・国)、公平・公正の原則とのバランスを考慮することが肝要です。多くの若者が選挙権参政権の行使を放棄していることは幸福を追求することを放棄していることになるのではないかと危惧しています。

 

Legality(合法性)

自由に考え行動すれば良いのですが、それが法律に適っていることが前提です。法律は人々の生活を守り社会の秩序を維持するためのものですから、日常生活で余り難しく考えることは無いでしょう。しかし、何か特別のことを始める時にはそれが合法的かどうかチェックすることも必要でしょう。

 

Laugh(笑う)

笑う門には福来たる」(「Laugh and get fat.」「Fortune comes in by a merry gate.)です。

泣きたいときには泣くとよいでしょう。でも、辛い時でも笑顔を忘れずに前向きに過ごして行けばきっと良い時も来るでしょう。

 

Optimism(楽観主義)

人間万事塞翁が馬」(Joy and sorrow are today and tomorrow.)、「人生は山あり谷あり」、「努力をすれば何とかなる」、「人事を尽くして天命を待つ」と楽観的に考えることです。いわゆるプラス思考・ポジティブシンキング(positive thinking)を実践することです。

    

Originality(個性・独創性)

世界に一人しかいない自分という貴重な存在を活かしましょう。単なる「猿真似」や「迎合」ではなく、人それぞれに出来ること・天性・個性を生かして、学んだことを更に発展させ実践することです。現代は多様性の時代です。様々な個性が集まって全体の調和が生まれることが理想です。

 

Objective(目標・客観的)

将来何をするか自分の目標を定める際に、それを達成することが可能か、楽観的に考えると同時に、冷静に客観的に評価しておくことも大切です。高い目標を掲げることは良いのですが、目標は高ければ高いほど成果の高望みをしないでstep-by-stepで一歩ずつ前進することです。

 

Obligation(義務・義理)

「世の中は持ちつ持たれつ」、「お互い様」です。自己の権利を主張するばかりでなく、義務もあることを認識して他者の権利・立場も認め、自他のバランス(Give-and-take)を考えることが大切です。

 

Opportunity (機会・好機)

好機逸すべからず」です。英語のことわざには「Now or never.」とか「Everything has its time.」などがありますが、機会をとらえTPO(時と場所と場合)を考えて適切な行動をすることが大切です。

     

Vitality(活力・元気)

何事もやる気と元気がなければ達成出来ません。精神的にも肉体的にも健康を維持することが大切です。「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。時には無理が必要なこともあるでしょうが、頑張りすぎないで、自分の出来る範囲でやれば良いでしょう。

 

Vision(ビジョン・先見性)

「憲政の神様」と言われた尾崎行雄は「人生の本舞台は常に将来に在り」と言っています。自分は何をしてきたか、今何をすべきか、自分の将来の目標は何か、自分の人生のどの時点でも、常に過去・現在・未来という流れの中で自分自身と社会の将来を見据えて考え・行動することが理想です。

 

Venture(冒険・思い切ってする)

慎重に考えて行動することも大事ですが、難しいと思うことでも時には思い切ってやって見ることも必要でしょう。成功するか否かは自分の才能や努力のみならず運に左右されるものです。最もうまく行く場合と最悪の場合とを考え、腹を据えて思い切って行動すると良いでしょう。

 

Value(価値・評価)

価値観は人によって異なりますが、自分にとって何が大切か、何をしたいか、それは自分のためだけではなく、親のためや人のために役立つことになるか、と考えながら目標を立て・行動することが大切です。

 

Volunteer(ボランティア・自発性)

何事でも自分のしたいことをするときは苦労が苦労でなく、楽しくなります。最近はボランティア活動をしている若者も沢山いることはありがたいことです。自分が出来ることを自発的に行い、自分のみならず人のためにもなり、世の中に役立つことができれば最高です。

 

Effort(努力)

天賦の才に恵まれていても努力をしなければその才能を生かすことは出来ません。ささやかな才能であっても努力することによって、それを伸ばすことが出来ます。大切なことは他者との比較や序列・勝ち負けそのものではなく、それを励みとして自分自身の天分を育てる努力をしているかどうかです。

 

Enjoy(楽しむ)

努力も色々工夫しながらすると、苦労でなく楽しみとなります。楽しみながらすると努力を続けることが出来ます。少しでも努力の成果が出ると楽しくなります。すぐに成果が表れなくても長い目で見れば必ず成果が出て来るものですから、それを楽しみに努力を続けることです。

 

Ethics(倫理・道徳)

技術が高度に発達し専門化している現代社会においては個人や組織が倫理を大切にして活動することが不可欠です。最近の世相をみると、長い間に築いた信用を倫理観の欠如から一瞬に失い、自滅するだけでなく社会に大きな弊害をもたらしている例が少なくないことは残念なことです。

 

Equity(公平・公正)

才能や努力の成果を生かすには考え方や行為が公正であることが大切です。どのような場合でも公正かどうかという観点でチェックすることが望まれます。公明正大な振舞いをすることによって明るい気持ちが維持できます。明るい気持ちは必ず幸福を呼び込むでしょう。

   

Endurance(忍耐・持続)

豊かな現代社会においては何でも簡単に出来、手に入るので誘惑が多く、我慢することが難しくなっています。

ITSNSが発達し便利になっていますが、スマホによるゲームの氾濫や不適切な交流サイトなど、子供の教育や十代の若者の新たな社会問題になっています。

三つ子の魂百まで」、「継続は力なり」です。大きくなってから抑えることは難しくなりますので物心が付き始めた幼い時から我慢することのしつけもしておくと良いでしょう。

 

上記のことは、ご存知のことばかりでしょうが、それをLOVEという親しみやすく大切な一語に集約して覚えやすくしたのが味噌です。LOVEを実践する人々が増え、住みよい社会が日本から世界に広がることがチュヌの主人の念願です。